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会議システムを使ったコミュニケーションのマルコフ分析

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Academic year: 2021

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1998年度日本オペレーションズ。リサーチ学会 春季研究発表会 会議システムを使ったコミュニケーションのマルコフ分析 01506781北海学園大学経済学部福永 厚FUKUNAGAAtsushi

2−P−15

且,2,3と番号をつける)で行う会談を想定する。 状態は参加者1,2,3の3つで、発音はこれらの 参加者間で移り変わっていく。一状儀遷移図が図 1に示される。eVentSequenCedataでは同じ状 態間の遷移i→iはなく、異なる状態間では全て 相互到達可能で周期1の既約でエルゴート的、 即ち、正則なマルコプチェーンである。 1.はじめに 情報機器や通信コストの低備格化に伴い、企 業においてテレビ会鼓などの会設システムの導 入が増えつつある。しかし、会談システムを真に 有効に使うには、会誼システムを使ったコミュニ ケーションが対面とどのように違うかといったコミ ュニケーションの特徴を捉えることが塵要である。 本稿では、コミュニケーションを分析する方法の 一つとして会長における発言の移り変わり(発言 遷移)をマルコフ過程とみて分析する方汝を提 案し、実障にその方絵を用いてテレビ会談と対 面とのコミュニケーションの比故に適用する。 2.マルコフ分析手法 2.1発音データ 会義において誰が発音しているかを符号化 する。その際に、発言の移り変わりのみに着目 して一つの発言をその発言者で符号化していく eventsequencedataと、一定時間間隔ごとにそ の時点で誰が発言しているのかを符号化する timed event sequence dataがあり、ここでは前 者を用いる。例えば、3人での会談を想定し、参 加者に番号1,2,3を振り、誰が発音したかを隈 に記録する。参加者1が発音し、次に参加者2 が発音し、次に3,2,1,3,2…と続いた場合、eVent sequence dataでは、データとして1232132・・・を 用いる。このデータには、11のような同一人の 符号の連続が現れない。eVemt SequenCe data では発音の時政時間を反映しないが、発音の 移り変わりの特敏を反映し、符号化も容易で、 データの数も少なくてすむ。 2.21次のマルコフ過程 発音遷移を1次のマルコフ過程と見る。即ち、 発言は直前の発言に対してのみ依存し、それ 以前の発言には依存しないとする。発言者は多 くの場合、直前の発言を受けて発雷すると考え られる。しかも、eVent S明uenCe dataでは自分 の後に由分が焼くというeve爪tはないのである から形式の上においても独立ではない。さらに、 発音遷移の砥率は、会数全般を通じて変わらな いという定常性が仮定される。話すテーマが同 じで同じメンバーならば、それ捏発言遷移確率 は変わらないと考えられる。 後の適用例に対応して参加者3人(参加者に 図11次過程の状儀遷移図 鞘を状態iヤ言への皿次推移確率とするとき、1次 推移確率行列plは、 O pu p.ユ 匹.O p幻 恥Ipユ20 PI= (1) となる。ここでp12+p13=1,p21+pzl=1,p31+p32=1 である。Ⅹ=p12,y=Pz},Z=p31とおくと、(1)式は、 0 Ⅹ 1−Ⅹ 1−y O y z l−Z O (2) Pl= と愛される。ここで、Ⅹ,y,Zは0≦Ⅹ,y,Z≦1を満たす。 発音データの場合、十分な時間のデータをとり、又、 特定の参加者のみが発言するというような特殊な会 談でなければ、全ての可能な発言遷移確率は0で ないと見なしてよいから、又,y,Z≠0,1として良い。 正則なチェーンにおける平均到達時間h面は(2) 式のPlを用いて、

志望by空也

h11h.2hは h2.hz2 ha 払”晦2 臨調 軋 C忘 玩 と 表される。ここで、b㌔卜Ⅹ+叩カ,=卜y+yヱ丸=卜 かZX,C=3一Ⅹ一y−か町+yかZXである。状旗i→jへの 平均訪問時間v面は、Ⅴ呑=皿/晦で計算される。 −228一 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

2.3 2次過程 2次過程とはト1→k(i≠j,j≠めと直前の発言 者jだけでなく、その一つ前の発言者iも考慮 することである。従って、1次状態jからkの1次 遷移ではなく、2次状態臼からjkへ2次遷移が 起きたと見るのである。3人の場合は、6通りの

状態が考えられる。2次状態臼を釘と表す。2次

過程の状態遷移図が図2に示される。正則なマ ルコフチェーンである。 数人を別々のカメラでとらえ、別々のテレビ画面 に表示する環境)と視線一致環境(個別表示環境 における各ディスプレイにハーフミラーを取り付 け視線一致を可能にした環境))を、通常のテレビ 会議に対応する共通表示環境(各参加者の前の 一つのテレビ画面に他の参加者を全て表示する 環境)と、対面環境(机を囲んでface−tO−faceで 会議を行う環境)とでそのコミュニケーションを比 較した。3人1組の被験者2グループが全ての 会議環境において会話し、その会議のビデオか らeventsequencedataを作成した。 3.2結果 各被験者グループの各環境ごとの発言データ を前半部と後半部に二等分し、各部と全体の推 移確率を比較したところ、ほとんど推移確率は変 化していなかったので、定常性の仮定は成立す ると考えられる。 平均訪問時間viは個々の状態への時間を見 ても環境による差の傾向は一概に言えなかった。 そこでviの標準偏差を計算した(表1)。1次過程、 2次過程ともに共通表示に比べて、対面の値が 小さくなっている。標準偏差が′J、さいとは状態ご とへの達する時間が近いことを示し、対面環境の 方が共通表示環境に比べて3つ状態に均等に 訪問していることを意味している。つまり、対面の 方が通常のテレビ会議に対応する共通表示より、 参加者が均等に発言しているといえる。個別表 示と視線一致環境の標準偏差も、共通表示の値 より小さく、対面の値に近くなっている。同様に、 平均到達時間h房の平均値と標準偏差を計算し た。平均値をみると、グル 対面の値が共通表示より小さく、個別表示と視線 一致における値は、共通表示より対面の値に近 くなっている。標準偏差をみても、対面の方が共 通表示より値が小さく、各状態への遷移が均等 化している。以上のことは識別性が改善されると、 対面に近くなって参加者が発言しやすい環境に なっていることを示す。これらの結果は、以前の 結果とも矛盾がなく、平均訪問時間、平均到達 時間は会議の特徴を示す指標になりえる。 1)福永他「テレヒ●会蔑コミュニケーションの評価」計測自動制御学会ヒューマ ン・イン舛エース部会『ヒ1−マン・インタづエース研究論文集』Ⅵ)13.No.l,1994, pp.58・00. 図2 2次過程の状態遷移図 晦を状態臼十ikへの2次の推移確率とすると き、2次の推移確率行列P2は、

状態蜃 巨司 画

画板0000

つJ つJ 回00 九九0 2

密0 侮00

秤【.仙袖叫..評山..可.叫或 ニ A‘

0 ク123 0 0

0 侮00 鋸0

0 0 0 夕闇 2 ▲フ一

九鮎0

ク132 0 ク321 0 0 で表される。恥は確率なので、i≠j,j≠kに対し て0≦恥≦1を満たし、また各行の和は恥+晦 =1を満たす(i≠k)。平均到達時間、平均訪問

時間が計箕できる。

(尚、3次の過程は紙面の都合で省略)

3.マルコフ分析の適用例 3.1比較するシステムの概要 テレビ会議における会話相手の識別性を評価

する実験1)の解析に上記の方法を適用する。

テレビ会議における識別性の問題とは、通常他

会議室における複数人は1台のカメラでとられ、

同一のテレビ画面に表示されるので他会議室の 人が誰に向いているかわからず個々に識別しに くいことである。そこで、この点を改善するテレビ −229− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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