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福井大学連合教職大学院におけるエジプト教員研修 利用統計を見る

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(1)

福井大学連合教職大学院におけるエジプト教員研修

著者

淵本 幸嗣

雑誌名

教師教育研究

12

ページ

53-71

発行年

2019-06

URL

http://hdl.handle.net/10098/10860

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福井大学連合教職大学院におけるエジプト教員研修

淵本 幸嗣

1.は じめ に 今 日の 礼 会 にお け る変 動 の ス ピー ドは 目ま ぐ る し く、 どの 国 にお い て も教 育 の 質 の 高 度 化 が求 め られ て い る。 と りわ け、 先 進 国 に お い て は、OECDが2030年 の教 育 の 展 望 を描 き 、各 国 の教 育省 が 具 体 的 な教 育方 法 等 の 改 革 に 乗 り出 して い る。 目本 にお い て も、 文 部 科 学省 が 、 「OECDEducation 2030」 に参 画 し、新 学 習 指 導 要 領 に反 映 させ て い る。 そ の 様 な 中 で 、福 井 大 学 は 、 エ ジ プ トの教 員 研 修 を 引 き 受 け る こ と とな り、 エ ジ プ ト政 府 と正 式 文 書 に 調 印 し た 。 福 井 大 学 連 合 教 職 大 学 院 の 研 修 内容 が 、 エ ジ プ ト政 府 か ら高 く評 価 され た の で あ る。 福 井 県 は 、子 ど もた ちの 学 力 体 力 が 、長 期 に わ た り全 国 の トップ ク ラ ス を維 持 して お り、 福 井 大 学 は 地 元 の 大 学 と して 、 これ ま で教 員 養 成 ・教 員 研 修 等 で 地 域 貢 献 を して きて い る。 マ ス コ ミ各 社 は 、 国 の 学 力 ・学 習 状 況 調 査 の公 表 の 際 に 、 勤 勉 で 真 面 口に頑 張 る福 井 県 の教 員 や 子 ど もた ちの 姿 に つ い て コ メ ン トを して い る。 そ れ は 、教 科 の 学 習 だ け で な く、 学 校 行 事 や 総 合 的 な 学 習 等 の教 育課 程 全 般 に わ た る全 人 教 育 の成 果 で も あ る。 す っ か り有 名 に な っ た 「福 井 県 の清 掃 」や 「縦 持 ち」 に つ い て も、 福 井 の 先 生 方 は 長 い 時 間 を か け て 熟 成 させ て き た 。 毎 年 、10県 を超 え る都 道 府 県 か ら、 先 生 方 が1年 間 、 福 井 県 に派 遣 され る よ うに な った 。 教 育 視 察 も年 間 に約 2.500人 を 超 え る よ うに な っ た。 「何 も特 別 の こ とは して い ま せ ん 。 当 た り前 の こ と を し て い るだ け です 。」 と、 福 井 県 の先 生 方 は 答 え るが 、 他 県 の先 生 方 か らす る と、 「当 た り前 の レベ ル が 高す ぎ る。」 とい うこ とに な る ら しい 。 た だ 、 学 校 生 活 に お い て は 、 小 学 校 の 時 か ら教 科 の 学 習 だ けで な く、特 別 活 動 の 学 校 行 事 、児 童会 活 動 、 学 級 活 動 、 ク ラ ブ活 動 を 充 実 させ 、 子 ども た ち の 「主 体 的 で 対 話 的 で 深 い 学 び 」 を補 完 して き て い る。 福 井 の 学 力 体 力 の 高 さの秘 密 は 、 この 特 別 活 動 の質 の 高 さ も大 きな 要 因 とな っ て い る。 今 回 、 エ ジプ トの教 員 研 修 に お い て は、 こ の特 別 活 動 に 重 き が 置 か れ て い る。 それ で あ れ ば、 福 井 県 の小 学校 は 、 どの 学 校 もカ を入 れ て 取 り組 ん で お り、参 考 に な る の で は な い か と考 え た。 エ ジ プ ト政府 が 福 井 大 学 に 白羽 の矢 を 当 て た こ とは 、理 に か な っ て い る。 私 白身 、 福 井 県 教 育 庁 義 務 教 育課 にお い て 、特 別 活 動 の指 導 主 事 を経 験 した こ と もあ り、 特 別 活 動 に光 が 当 た る こ とは 大 変 うれ し く思 っ た。 福 井 県 へ の 教 育 視 察 と言 え ば 、 国 語 や 算 数 、理 科 、 英 語 とい うよ うな 教 科 の学 力 向 上 に係 る視 察 が主 で 、 「学 力 調 査 で 高 い 結 呆 を残 して い る よ うな 学 校 へ の視 察 を お 願 い しま す 。」 とい う依 頼 が 多 い。 そ の よ うな 中で の特 別 活 動 重 視 の 依 頼 は 、大 変 珍 し く、 我 々 自身 が特 別 活 動 導 入 に 至 る歴 史 的 背 景 や 今 口の 学 習 指 導 要 領 の記 述 等 を 精 査 す る良 い機 会 とな っ た。 教 職 大 学 院 にお い て は 、 これ ま で 総 合 的 な学 習 に係 る 探 究 的 な プ ロ ジ ェ ク ト活 動 につ い て は、 実 践 研 究 が行 わ れ て き て い るが 、 望 ま しい集 団活 動 と して の 自治 的 自発 的活 動 を 重 視 す る特 別 活 動 との コ ラボ レー シ ョン に つ い て は 、 あ ま り研 究 が進 ん で い な か っ た 。 子 ど もた ち は、 教 科 だ け で な く総 合 的 な学 習 の 時 間 、 道 徳 、 特 別 活 動 等 を通 して学 び 、成 長 してい く。 学校 教 育 に お い て は 、 子 ど もた ち が 自律 的 な 学 び に 向 か うよ う、全 て の 教 科 、 領 域 を有 機 的 に 関 連 させ て い く こ とが 肝 要 に な る。 子 ど もた ちの 教 育 活 動 に節 度 と潤 い を与 え る特 別 活 動 は 、他 国 に 類 を見 な い 日本 が 生 み 出 した 教 育 文 化 で あ る。 カ リキ ュ ラ ム ・マ ネ ジ メ ン トを工 夫 して 、 調 和 的 な 教 育課 程 を編 成 して い く こ とは 、未 来 の学 校 に お い て も 重 要 な課 題 とな る。 そ れ は 、福 井 で あ っ て もエ ジ プ トで あ っ て も共 通 の 課 題 で あ る はず だ。 こ こで は 、 福 井 大 学 が 実施 した エ ジプ トの教 員 研 修 を 具 体 的 に 紹 介 す る と と もに 、福 井 大 学 連 合 教 職 大 学 院 に お け る 教 師 教 育 の 海 外 展 開 の意 義 に つ い て も 明 らか に し た い。

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福 井 大 学 大 学 院 福 井 大 学 ・奈 良 女 子 大 学 ・岐 阜 聖 徳 学 園 大 学 連 合 教 職 開 発 研 究 科 皿.「EJS」 に係 る エ ジ プ トの 教 員 研 修 1.エ ジプト大 統 領 の 日本 式 教 育 導 入 の熱 意 2015年1∫i、 エ ジプ トの大 統 領 ア ブ ドル フ ァ ッター ハ ・エ ル シー シー が 、 エ ジプ トを訪 問 した安 倍 晋 三 首 相 に 、 口本 の教 育 へ の 強 い 関 心 を示 した こ とが 、 エ ジ プ ト へ の 日本 式 教 育 導 入 の発 端 で あ る。 「ア ラブの春」以 降 、 政 情 不 安 や 経 済低 迷 とい った 状 況 に 直 面 して きた エ ジ プ トで は 、 国 の未 来 を担 う子 ど も た ち へ の 教 育 が 大 き な 課 題 とな っ て い る。 これ を受 けJlCAと エ ジ プ ト教 育 ・技 術 教 育省(以 下 、 教 育 省)は 、 同年10刀 か ら2校 の 小 学 校 にお い て 、 手 洗 い、 日直 当番 、掃 除 、 体 力 測 定 、計 算 ド リル を 使 っ た5分 間補 習 な ど、 目本 の 学 校 で行 われ て い る活 動 を試 行 的 に導 入 した。 そ の 中で 特 に話 題 とな った の が 、 日直 当番 で あ る。 エ ジ プ トで は成 績 の 良 い 子 ど もの み が学 級 の リー ダ ー と し て 先 生 の 手伝 い な どを行 う傾 向 に あ っ た が 、 口直 に な れ ば 、 誰 も がそ の一 日は リー ダー に なれ る。 そ の こ とが 子 ど もた ち は うれ し くて 、順 番 を楽 しみ に待 っ て い る とい う。 掃 除 につ い て は 、 「掃 除 な ど とい うもの は、 学 校 で子 ど もた ち がや る こ とで は な い 。」 「子 ども た ち を働 か せ る べ きで は な い。」 とい う考 えで保 護者 か らの反対 の声 も あ っ た 。 しか し、子 ど もた ちが 家 庭 で も掃 除 を 始 め た こ とで 、 保 護 者 の理 解 も得 られ る よ うに な っ た。 こ う した 試 み か ら、 特 活 が エ ジ プ トで も有 効 で あ る と期 待 され て い る。 さ らに、 学 力 向 上 の 鍵 と して の 可能 性 に も期 待 が か か る。 JICAと エ ジ プ トの 教 育 省 は 、新 学 年 の ス ター トに先 立 ち 、2016年9月19日 ∼22日 の4日 間 に わ た り、 特 別 活 動 い わ ゆ る 「特 活 」 の 実 践 に向 け たセ ミナ ー を 首 都 カ イ ロで 開 催 した。 教 育省 は 、試 行 対 象 校 を12校 に拡 大 す る方 針 で 、 目本 式 教 育 に 関 心 を寄 せ る大 学 関係 者 な ど、 延 べ300人 が参 加 した。 本 セ ミナ ー に は 、 文 部 科 学 省 に お い て 特 別 活 動 の指 導 に 当た って き た 國學 院 大 學 の 杉 田 洋 教 授 が 招 聰 され た。 JTCAに よ る と、 参加 者 か らは 、 「す ぐに で も取 り組 ん で み た い 。」 な ど と い う積 極 的 な 声 が 多 数 上 が り、大 好 評 の うち に終 了 した とい う。 今 後 は 、エ ジ プ トの 子 ども た ちが 、 よ りよ い人 間 関係 を築 き 、 自 らが 問題 を解 決 す る力 を養 っ て い く こ とが で き る よ う、エ ジ プ トの 教 員 の 指 導 力 が 問 われ る こ とに な る。JlCAは 、 エ ジ プ トの教 員 が 、 口本 を参 考 に 、 エ ジ プ トにお い て 「特 活 」 を定 着 さ せ る こ とが で き る よ う、 そ の プ ロセ ス を支 援 して い く と い う。 2.国 際 協 力 機 構(JICA)に よる支 援 国 際 協 力 機 構(JICA)は 、2018年2月22目 に 、 カ イ ロ に て 、 エ ジ プ ト ・ア ラ ブ 共 和 国 政 府 と の 問 で 、 「エ ジ プ ト ・ 日本 学 校 支 援 プ ロ グ ラ ム(エ ジ プ ト ・ 日本 教 育 パ 一 トナ ー シ ップ)」 を対 象 と して186億2 ,600万 円 を限 度 とす る 円借 款 貸 付 契 約 に調 印 した 。 以 下 、JICAの 本 事 業 に 関 す る コ メ ン トを紹 介 す る。 本 事 業 は 、 教 育 分 野 向 け財 政 支援 を通 じてエ ジ プ ト政 府 が 進 め るエ ジプ ト ・日本 学 校(Egypt-JapanSchool。 以 ド、 「EJS」とい う。)の 開 校 に 向 け た 政 策 実 施 ・制 度 構 築 を促 す こ とに よ り、エ ジ プ トにお け る 日本 式 教 育 (注1)の 導人 を推 進 す る こ とで 、教 育 の 質 の 改 善 及 び 若 者 の 能 力 強 化 を図 る もの で あ る。 (注1)掃 除、 日直 、学 級 会等 の特 別活 動 に代 表 され る、 日本 の全人 的教 育 モデ ル エ ジ プ トで は、近年 の人 口増加 によって学級 あた りの 生 徒 数 が 過 剰 に な っ て い る。 ま た 、 義 務 教 育 に お い て 小 学 校3年 生 以 上 は認 定 試 験 に合 格 しな けれ ば進 級 ・進 学 で き な い 制 度 が あ る の で 、 暗 記 重視 の 教 育 が行 われ て い る。 結 果 と して 、 個 々 の生 徒 の理 解 度 に応 じた指 導 や社 会 性 を 育 む 教 育 が 十 分 に行 われ て い ない 。 そ の た め に 、 規 律 及 び 協 調 性 の 欠 如 とい っ た 問題 が 生 じてお り、 学校 教 育 の 質 の 改 善 が 喫 緊 の 課題 とな って い る。 これ に 対 し、 エ ジ プ ト政 府 は 、 学 ぶ 意 欲 や 協 調性 の 醸 成 に 資 す る 「口本 式 教 育 」 の導 入 を進 め てお り、 「口本 式 教 育 」 に 関 す る研 修 等 を通 し、 教 員 を は じめ と した 学 校 関係 者 の 能 力 向上 や 学 校 運 営 の 改 善 を 口指 して い る。 本 事 業 は 、EJSの 開 校 及 び 口本 式 教 育 の 導 入 ・普 及 を支 援 す る もの で あ り、 日本 式 教 育 の ガ イ ドライ ン整 備 や 人 材 育成 支 援 を 口的 と して実 施 中 の 技 術 協力 プ ロ ジ ェ ク ト 「学 び の 質 向 上 の た め の環 境 整 備 プ ロ ジ ェ ク ト」 と共 に 、 エ ジ プ トの 教 育 の質 の 改 善 、若 者 の能 力 強 化 に 寄 与 す る もの で あ る。 な お 、 本 事 業 は、 エ ジ プ トの若 者 の 能 力 強 化 、 同 国 の 平和 ・安 定 ・発 展 及 び 繁 栄 の促 進 を 口的 と して 、2016年 2月 に 口本 とエ ジ プ ト政 府 との 問 で締 結 され た 「エ ジ プ ト ・日本 教 育 パ ー トナ ー シ ップ 」 の 下 で 実 施 され 、 同 パ ー トナ ー シ ップ の 達 成 に資 す る もの で あ る ま た 、 本 事 業 で 支 援 を行 うEJSは 、 エ ジ プ ト政 府 に よ り今 後 エ ジ プ ト全 土 で 開校 され る予 定 で あ り、 日本 式 教 育 の 導 入 を通 して 、 す べ て の人 に 包 摂 的 かつ 公 平 で 質 の 高 い教 育 を提 供 す る こ とに貢 献 す る こ とに な る。 以 上 の よ うな説 明 を 聞 い て最 初 に思 っ た こ とは 、VU CA(注2)と 呼 ば れ る 「予測 不 能 な社 会 状 態 」 にお け る 教 育 の あ り様 を考 え た 時 、 あ ま りに無 謀 だ とい うこ とで あ る。 特 別 活 動 の ほ ん の一 部 の 内 容 を切 り取 っ て エ ジ プ トに 普 及 させ た と して も、 エ ジ プ トの 子 ども た ち が 将 来 に わ た っ て 白律 的 に学 ん で い く こ と に はつ な が らな い。

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うま く子 ども た ち を 管 理 す るた め に 、特 別 活 動 の ほ ん の 一部 を切 り取 っ た もの を 「ミニ 特 活 」 と して 、 「目本 式 教 育 で す よ」 とエ ジ プ トを は じめ とす る海 外 に 輸 出 す る こ と に は賛 同 で き な い。 私 に は強 い違 和 感 が あ っ た 。 学 習 指 導 要 領 を丁 寧 に読 み 込 ん で 、 日本 の特 別 活 動 が 目指 す こ と を正 し く伝 え な けれ ばな らな い と思 っ た。 た だ し、 エ ジ プ トで 「特 活 」 の セ ミナ ー を経 験 して き た 研 修 生 に と って は、 混 乱 と戸 惑 い を生 ず る こ とに な るだ ろ う。 この 詳 細 につ い て は 後 述 す る。 (注2) V…volatility(変 動 性) U…urlcertalnty(イ く石崔実1生) C…complexity(複 雑 性) A…ambiguity(曖 昧 性) そ れ ぞ れ の 単 語 の 頭 文 字 を と っ た 造 語 で 、 現 代 の カ オ ス 化 し た 経 済 環 境 を 指 す 。 昨 今 、 あ り と あ ら ゆ る も の を 取 り巻 く環 境 が 複 雑 さ を 増 し、 将 来 の 予 測 が 困 難 な 状 況 に な っ て お り 、2010年 代 以 降 は 、 「VUCAの 時 代 」 が 到 来 した と い わ れ る よ う に な っ た 。

3.エ ジプト

の教員研修と福井大学連合教職大学院

2018年12月13日 付 の 「日刊 県 民福 井 」、 「中 日新 聞」 で 以 下 の よ うな報 道 が 掲 載 され た 。(以 下 要 約) 福 井 大 学 連 合 教 職 大 学 院 は、 「日本 型 教 育 」 を学 ぶ た め に 来 日す るエ ジ プ トか らの 教 員 を研 修 員 と して 受 け入 れ る こ とを発 表 した。 エ ジ プ ト政 府 が 、特 別 活 動 を軸 と した 「学 校 運 営 」、 「技 能 教 科 」、 「授 業 研 究 」、 「幼 児 教 育 」 の 四テ ー マ で 、研 修 の 委 託 先 を公 募 し、 四 テ ー マ す べ て で 福 井 大 学 の提 案 が採 択 され 、 国 内 で 唯 一 の 受 け入 れ 先 に決 ま っ た。 福 井 市 の福 井 大 文 京 キ ャ ンパ ス で12目 、 研 修 員 の受 け 入 れ につ い て 同 大 学 院連 合 教 職 開発 研 究科 長 の 松 木 健 一 氏 らが 説 明 した 。 松 木 教 授 は、 「福 井 の 教 育 力 の 高 さ、 支 え る教 師 の力 、 教職 大 学 院 の取 り組 み を評 価 して も ら えた の で は」 と話 した 。 青 大 の 鐸 塵 とは 、 この よ うな こ とを言 うの だ ろ う。 エ ジ プ ト政 府 が公 募 した 四 つ の テ ー マ の全 に お い て 、 福 井 大 学 の プ ラ ン が採 択 され た の で あ る。 一 つ ぐ らい は 委 託 先 に な る の で は な い か と思 って い た の で 、 思 わ ぬ 高 評 価 に 驚 く と とも に 、大 き な 責任 を感 じず に は い られ な か っ た 。 しか し、 大 き な 課題 が3点 浮 上 した。 一 つ 目は 、 現 実 的 に これ ま で の教 職 大 学 院 の 業 務 に加 え て 、新 た な ジ ャ ンル に踏 み 出す こ とに な る こ とで 、業 務 が拡 大 す る こ と に な る。 この 新 た な業 務 に挑 戦す る必 然 性 を ス タ ッフ で 共 有 す る こ とは 当然 と して 、 い か に 現 有 の ス タ ッフ が 協 働 して年 間 を通 して の長 丁 場 の研 修 を支 え合 うか 、 ス タ ッフ の 業 務 分 担 の 見 直 し、組 織 マ ネ ジ メ ン ト等 が 求 め ら れ る こ とに な った 。 二 つ 目は 、 ア ラ ビア語 と 日本 語 の 分 か る ス タ ッフ の確 保 の 問題 で あ る。 研 修 期 間 だ け で な く、 研 修 を受 け人 れ る 準備 段 階 にお い て も 、 日本 語 、 ア ラ ビ ア語 に堪 能 な ス タ ッフ の確 保 が 必 要 不 可欠 で あ る。 福 井 大 学 連 合 教 職 大 学 院 の ス タ ッ フ と して 、適 任 者 を早 急 に採 用 しな け れ ば い け な い とい う人 事 上 の 課題 が 浮 上 した 。 三 つ 口は 、4週 間 の長 期 に わ た る研 修 内容 を い か に し て 具 体 化 す るか とい う こ とで あ る。 食 文 化 や 気 候 風 上 の 違 う異 国 の 地 で 病 気 に な らず 有 意 義 な 研 修 を経 験 して も ら うた め に どの よ うな研 修 を提 供 す る とよい の か。 これ ま でJICAが どの よ うに 口本 型 の 「特 活 」 をエ ジ プ トに 普及 させ て きて い る の か とい う支援 の あ り様 や 方 向性 の 違 い を も理 解 した うえ で 、 ど う折 り合 い をつ け て い くの か 、 曲 げ られ な い とこ ろ は い か に して 堅 持 して い くの か 、福 井 大 学 の 研 修 プ ログ ラム の 決 定 は難 しい作 業 で あ っ た。 この よ うな プ ロ ジ ェ ク トへ の チ ャ レン ジ は 、人 生 の 中 で誰 もが 経 験 で き る こ とで は な い。 学 校 改 革 マ ネ ジ メ ン トコー ス の 看 板 を掲 げ て い る本 学 と して は 、教 員 が 口本 人 で あ れ 、 エ ジプ ト人 で あれ 、相 手 を選 ぶ こ とは で き な い。 免 許 更 新 講 習 やJICAの 教 員 研 修 の 経 験 を10年 間 以 上 積 み 上 げ て きて い る本 学 で あ れ ば 、 ア ラ ブ 圏 の教 員 研 修 で あ っ て も、 質 の高 い教 師教 育 を提 供 で き る とい う思 い は あ っ た もの の 、 どの よ うな トラブ ル や 危 機 が待 ち 受 け て い るの か が わ か らな い不 安 な 思 い も少 な か らず あ っ た。 この 時 の 私 の 気 持 ち は 、免 許 更 新 講 習 を10年 前 に 福 井 大 学 で 引 き受 け た 時 と似 た もの が あ っ た。 「ど うせ や るの で あれ ば 、 エ ジプ トの先 生 方 に とっ て 意 味 の あ る もの に しよ う。」 「い わ ゆ る レクチ ャ ー型 の研 修 で は な く、省 察 的 な 実 践 者 と して 、 自分 自身 の これ ま で の 実 践 を振 り返 り、意 味 づ け、 新 た な展 望 を拓 く こ とが で き る よ うな研 修 に し よ う。」 「未 来 の 教 育 をデ ザ イ ン し、 そ こで 必 要 とな る 資 質 能 力 をエ ジ プ トの 先 生 方 と共有 した い 。」 「未 知 な る もの に挑 戦 す る こ とは 、 新 た な学 び を 生 み 川す だ ろ う。 我 々 が 今 ま で経 験 した こ との ない よ うな成 果 が 得 られ る に違 い な い。」 私 は 、 「learningbydoing」 の 精 神 と ポ ジ テ ィ ブ シ ン キ ン グ で 、 こ れ か ら始 ま る ビ ッ グ プ ロ ジ ェ ク トに 挑 戦 す る 覚 悟 を 決 め た 。 4.福 井 大 学 での エジプトの教 員 研 修 の概 要 今 回 は 、 マ ネ ジ メ ン トの 校 長 先 生 方 と ア クテ ィ ビテ

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福 井 大 学 大 学 院 福 井 大 学 ・奈 良 女 子 大 学 ・岐 阜 聖 徳 学 園 大 学 連 合 教 職 開 発 研 究 科 イ の 先 生 方 の2バ ッ ジ の 研 修 を 同 時 期 に 引 き 受 け る こ と に な っ た 。 総 勢 で40名 を超 え る人 数 が 約1か 月 間 に わ た り研 修 す る。 主 な ス ケ ジ ュ ー ル は 、 東 京 の ラ ウ ン ドか ら始 ま り、 東 京 の 小 学 校 の参 観 の 後 、 バ ス で 長 野 県 に入 り、 伊 那 小 学 校 の公 開 授 業 を 参 観 し、 福 井 に 入 る と い う も の で あ っ た 。 こ こで は 、 マ ネ ジ メ ン トの 校 長 先 生 方 の 研 修 に つ い て そ の 概 要 を 紹 介 す る。 そ の 中 で 、 今 回 の 研 修 プ ロ ジ ェ ク トの 推 進 に お い て 、 何 が 最 も 困 難 な 阻 害 要 因 に な っ て い た の か を 明 ら か に す る と と も に 、 そ の 阻 害 要 因 を ク リア す る た め に ど の よ うな 手 立 て が 有 効 で あ っ た か の か 、 とい うこ と に つ い て も解 明 して い き た い 。 で き る だ け 研 修 の 実 際 の 様 子 を 詳 細 に 記 し た い 。 <福 井 大 学 での 研 修 第1日 目2/4(月)> 1)福 井 で の研 修 の 始 ま り EJS・ エ ジ プ ト日本 学 校 に係 る研 修 が 始 ま っ た 。 私 が 今 回 担 当 した の は 、 校 長 先 生 方 の チ ー ム で あ っ た 。 こ こで は 、 そ の 研 修 の概 要 とエ ピ ソ ー ドを紹 介 す る。 当然 の こ とで は あ る が 、 これ ま で 経 験 した こ との な い プ ロ ジ ェ ク トで あ り、試 行 錯 誤 の 連 続 で あ っ た 。 様 々 な トラ ブ ル の 経 験 は 、 ま た 明 日へ の 学 び に つ な が る もの で あ り、 本 学 の マ ネ ジ メ ン トに係 る 力 量 が 試 さ れ る こ とで も あ っ た 。 学 長 を 迎 え て の 開 会 セ レモ ニ ー 、 写 真 撮 影 の 後 に 、 木 村 准 教 授 か ら 「OECDEducation2030」 の 最 新 情 報 に つ い て の プ レゼ ン が あ っ た 。 研 修 生 は 「エ ジ プ ト 2030」 で 情 報 を つ か ん で い る ら し く、 意 欲 的 な 質 問 が 多 数 出 た 。 通 訳 か ら事 前 に レ ク チ ャ ー を受 け て い た と お り、 エ ジ プ ト人 は 話 を じっ と聴 く こ と よ り も 自 己 主 張 す る こ と を好 む とい うこ と が 確 認 で き た 。 一 人 の 質 問 が 終 わ らな い うち に 、 あ ち ら こ ち らか ら我 も我 も と 質 問 す る の で あ る。 今 回 の研 修 メ ニ ュ ー を す ん な り受 け 入 れ て くれ る か 少 し心 配 に も な っ た 。 異 な る 人 々 との 多 文 化 共 生 は 、 これ か らの 時 代 を生 き る 上 で の 大 き な テ ー マ で あ る 。 これ ま で 島 国 根 性 で 閉 じた 世 界 で 育 っ て き た 自分 に とっ て は 、 意 欲 的 な 彼 ら の 姿 は ま ぶ し く、 い い 刺 激 を も ら う こ とが で き た 。 未 来 の 教 育 を考 え る上 で 良 きパ ー トナ ー を 手 に 入 れ た 。 人 は 、 な か な か 変 わ ら な い 。 日本 人 だ け で 議 論 して い て は 、 議 論 が 煮 詰 ま る。 教 職 大 学 院 で は 、 い ろ い ろ な 壁 を超 え た ク ロ ス セ ッ シ ョン を 多 用 して き た が 、 そ の 壁 と い っ て も 、 所 詮 は 皆 日本 人 同 士 で の 学 び 合 い で あ っ た 。 エ ジ プ ト人 か らす れ ば 、 同 質 的 な 者 た ち の 議 論 に しか 見 え な い だ ろ う。 歴 史 も 文 化 も違 う人 々 との ク ロス セ ッシ ョ ン こそ 、 異 な る 者 同 士 の 本 物 の 学 び 合 い を促 進 す る だ ろ う。 これ ま で 培 っ て き た 自分 の 価 値 観 の 問 い 直 し を 考 え た 時 、 今 回 の チ ャ レ ン ジ は 、 絶 好 の 機 会 に な る に 違 い な い 。 自分 自身 の 変 化 を 楽 しみ 、 学 び の 記 録 と して 残 した い と考 え た 。 や っ て み な け れ ば わ か らな い こ と が あ る 。 ま さ に 「learningbydoing」 で あ る 。 今 回 の チ ャ レ ン ジ は 、 我 々 ス タ ッフ の 力 量 が 問 わ れ る し、 成 長 の チ ャ ン ス で も あ る。 日本 中 ど こ を探 して も や っ て い な い 刺 激 的 な チ ャ レ ン ジ で あ る。 そ の お か げ で 、 私 自身 の 古 い 殻 が 破 か れ 、 刷 新 で きれ ば こん な に あ り が た い こ と は な い 。 予 定 通 り、 そ の 後 、 金 沢 小 、 伊 那 小 の 研 究 実 践 参 観 の 振 り返 りを2つ の 小 グ ー ル プ で 行 っ た 。 校 長 先 生 の グ ル ー プ は 、A、B、Cの3班 、 各7人 ず つ の 構 成 で 終 始 意 欲 的 な 話 し合 い が 進 め られ た 。30代 、40代 で 校 長 職 とい うこ と に は驚 か され た 。 こ の うち 半 数 ぐ ら い が 海 外 で 博 士 号 を 取 得 して お り、 英 語 力 の 高 い 研 修 生 も い て 、 英 語 や ア ラ ビア 語 が 会 場 で 飛 び 交 っ た 。 各 自 が 特 に 印 象 深 か っ た こ とに つ い て 、 個 人 に よ る 振 り返 りの メ モ 作 りか ら始 め て 、3∼4人 の 小 グル ー プ で の 話 し合 い 、7人 の 大 き な グ ル ー プ で の 共 有 とい うス タイ ル で 練 り上 げ て い っ た 。 こ れ ら は 、 教 職 大 学 院 の 月 間 カ ン フ ァ レ ン ス や 免 許 更 新 講習 等 で 行 わ れ て い る カ ン フ ァ レ ン ス 方 式 が と られ た 。 「聴 き 合 う こ と」 「話 し合 う こ と 」 の 対 話 的 な 学 び を 重 視 す る ス タ イ ル は 、 明 らか に 古 い ス タ イ ル の 伝 達 型 の 研 修 ス タイ ル と は 異 な る もの で あ っ た 。 教 職 大 学 院 を 開 設 した10年 前 で は 、 教 育 県 福 井 に お い て も こ の よ うな研 修 ス タ イ ル に な じ ま ず 、 不 協 和 音 を起 こ す 院 生 が い た 。 互 恵 的 に 高 め合 う協 働 探 究 的 な 研 修 ス タイ ル を す ん な り受 け入 れ る今 回 の エ ジ プ ト の 先 生 方 の 姿 は 、 正 直 意 外 だ っ た 。 木 村 先 生 の 全 体 で の プ レゼ ン に 対 す る彼 ら の 積 極 的 な 反 応 に は 、 驚 か され た 。 手 が い くつ も上 が り、 質 問 す る と と も に 自分 の 考 え を浴 々 と論 じて い た 。 世 界 の 教 育 改 革 の 動 向 を 彼 らは 承 知 して い た 。 さす が パ イ ロ ッ ト校 の 校 長 た ち で あ る 。 そ の 資 質 能 力 、 モ チ ベ ー シ ョ ン の 高 さ は 日本 の 教 員 に 見 劣 りす る も の で は な か っ た 。 私 は 、 これ か ら始 ま る 研 修 で は 、 何 か を 教 え て あ げ る とい う上 か ら 目線 の ス タ イ ル で は な く 、 教 育 の 在 り 様 を 共 に 学 び 合 お う と い う、 相 手 を プ ロ フ ェ ッ シ ョナ ル と し て リス ペ ク トす る 態 度 が 必 要 で あ る と再 認 識 さ せ られ た 。 実 際 に 会 うま で は 、 エ ジ プ トの 教 員 の レベ ル が 分 か らず 、 具 体 的 な イ メ ー ジ が 持 て ず に い た 。 実 際 始 ま っ て み て 本 当 に 目が 覚 め た 。 「か な り手 ご わ い 。 本 気 で 取 り組 ま な い と大 変 な こ と に な る。 ご ま か し は 通 用 しな い そ 。」 と い うの が 、 こ の 時 の 感 想 で あ る。 フ ァ シ リテ ー タ ー 役 の 人 が 、 話 し合 い を リー ド し て 、 ホ ワ イ トボ ー ドに ア ラ ビア 語 で ま と め 、 そ れ を 各 グ ル ー プ の 通 訳 が 日本 人 ス タ ッ フ に 伝 え る と い うや り 方 で 彼 らの 意 見 や 感 想 、 疑 問 や 質 問 を知 る こ とが で き た 。 ス タ ッ フ ミー テ ィ ン グ で 、 私 た ち は 、 あ くま で も モ ニ タ リ ン グ に徹 し、 具 体 的 な個 々 の こ とに つ い て の コ メ ン トや 解 答 は 行 わ ず 、 ざっ く り と彼 らの省 察 の重 要 な ポ イ ン トを確 認 し、 意 味 あ る探 究 が こ れ か ら始 ま

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る とい うこ と を コ メ ン トす る こ とを 共 有 した 。 中 に は 緊 張 して い る研 修 生 も い る の で 、 励 ま し、 意 欲 づ け る こ と を 心 が け る こ と と し た 。 エ ジ プ ト国 内 に 日本 の 特 別 活 動 の 学 級 活 動 の 年 間 カ リキ ュ ラ ム が 導 入 され て い る こ と も あ っ て 、 「ト ッカ ツ 」 と い う単 語 が キ ー ワー ドと して 使 わ れ て い た 。 特 別 活 動 へ の 興 味 関 心 は 旺 盛 で あ っ た が 、 そ の 情 報 は 特 別 活 動 の 一 部 で あ る学 級 活 動 に 特 化 した もの で あ り、 教 育 課 程 全 体 の 理 解 は 、 不 十 分 で か な り偏 っ た も の だ っ た 。 〈 ホ ワイトボ ー ドに 書 か れ た校 長 先 生 方 の 意 見 〉 ア.学 級 活 動 と学 習 指 導 の 違 い は ど うい うこ と な の か 。 学 級 活 動 を 是 非 、 見 て み た い 。 イ.訪 問 した 学 校 で は 日直 当番 が い な か っ た が 、 や っ て い な い の か 。 何 故 、 や ら な い の か 。 ウ.PTAの 組 織 の 作 り方 、 仕 事 の 実 際 の よ うす 、 会 長 副 会 長 の 決 め 方 、 選 挙 の や り方 等 が 知 りた い 。 エ.先 生 と子 ど も た ち の 関係 が 、 と て も調 和 的 で 素 晴 ら しい と感 じた 。 ど の よ うに した ら こ の よ うに な る の か 、 段 階 を追 っ て 教 え て ほ しい 。 私 は 協 働 に よ る 学 び 合 い で 重 要 な 指 摘 を して い る こ と が 素 晴 ら し い とい う よ うな コ メ ン トを し、 疑 問 につ い て は これ か らの 研 修 で 探 究 して い こ う と伝 え た 。 そ れ で 、 納 得 し て くれ る だ ろ う と思 っ て い た が 、 彼 らの ニ ー ズ は 、 個 々 の 疑 問 、 質 問 に 今 す ぐ答 え て ほ しい と い う こ とで あ っ た 。 エ ジ プ トの 校 長 先 生 方 は 、 イ エ ス ・ノ ー が は っ き り して お り、 そ の こ と に 慣 れ て い な い 日本 人 気 質 との ギ ャ ッ プ を思 い 知 ら され た 。 的 確 に 答 え な か っ た こ とで 、彼 らは 少 し不 満 げ で ス トレス が た ま っ て い る よ うだ っ た 。 この 経 験 は とて も重 要 で 、 こ の モ ニ タ リ ン グ を 今 後 の 研 修 メ ニ ュー に 生 か し て い か な け れ ば な らな い 。 予 想 して い た こ とで は あ る が 、 こ ち ら側 の 研 修 メ ニ ュ ー を 固 定 的 に と ら え る の で は な く、 柔 軟 に編 み 直 して い く必 要 が あ る と感 じ た 。 そ うい う意 味 で 、 こ の 第 一 バ ッチ の 受 け入 れ は 、 丁 寧 に 記 録 す る必 要 が あ る。 そ れ が 、 今 回 、 教 師 教 育 の 実 践 記 録 を ま と め る 私 の 執 筆 動 機 で あ る 。 〈研 修 計画 の変 更 〉 福 井 で の研 修 の初 日で あ る こ とや 長 い研 修 時 間の 中 で疲 れ もた ま って き てい る こ とを配 慮 して、 午後 に予 定 され てい た特 別活 動 につ い て の解 説 は 、明 日に回す こ とに した。 〈2/5(火)> 2)福 井大 学教 育 学部 附 属義 務教 育 学校 での研 修 新 しく新設 され た福 井大 学教 育 学部 附属 義務 教 育学 校 のプ ロジ ェク トル ー ム は、木 のぬ くも りの あ る広 々 と した 空 間 が 心 地 よ く 、 研 修 生 の 皆 さ ん を 迎 え る の に 工 事 が 間 に 合 っ て 実 に 幸 運 だ っ た 。7人 が6つ の テ ー ブ ル で ゆ っ た り と学 び 合 っ て も 、 ま だ 十 分 な ス ペ ー ス が あ る。 対 話 的 な 学 び が 楽 し くな る よ うな 素 晴 ら しい 施 設 が 完 成 した 。 こ の 日は 、 福 井 市 一 斉 の ワ ク ワ ク 交 流 デ ー で 、 小 学 校1年 生 と来 春 入 学 予 定 の 幼 稚 園 児 と保 護 者 の 交 流 会 が 企 画 され て い た 。 参 観 後 、 前 期 課 程 の 福 本 副 校 長 か ら、 ス クー ル プ ラ ン の 説 明 が あ っ た 。 こ の 中 で 、PDCAに よ る 学 校 評 価 の 話 が 出 る と、 質 問 の 手 が 多 数 上 が り、 騒 然 と し た 。 一 つ の 質 問 に 答 え る 間 も な く次 の 質 問 が 湧 き 出 し、 通 訳 の 良 し悪 し も あ っ て 、 何 と も バ ラ ン ス の 悪 い 時 間 と な っ て しま っ た 。 午 前 中 の 最 後 は 、 柳 澤 教 授 が 新 学 習 指 導 要 領 の 特 別 活 動 に つ い て 話 題 を 提 供 した 。 ア ラ ビ ア 語 に 翻 訳 され た 「目標 」 「内 容 」 「内 容 の 取 扱 い 」 で あ っ た 。 今 回 の 改 訂 は 、OECDの 提 唱 す る コ ン ピテ ン シ ー ペ ー ス の 改 訂 で あ り、 極 め て 先 進 的 で 重 要 な 提 案 で あ る こ とが 強 調 され た 。 落 ち 着 い た 雰 囲 気 の 中 で 読 み 込 め る 資 料 が 手 に 入 っ た こ と が 決 定 的 に 重 要 で あ る と確 認 した 。 午 後 に は 、 小 学 校2年 生 の 社 会 創 生 プ ロ ジ ェ ク トの 授 業 を 参 観 した 。 こ れ は 、 班 ご と に 近 く の お 店 屋 さん を 訪 問 して 販 売 の 工 夫 等 を ポ ス ター に ま とめ る 学 習 だ が 、 こ の 日は そ の ま と め 、 プ レゼ ン の 時 間 で あ っ た 。 子 ど も た ち は 、 話 し方 の 工 夫 、 聞 き 手 の 工 夫 等 を 共 有 した 後 に2ク ラ ス 合 同 で 学 び 合 っ た 。 〈 参 観 の 様 子 〉 授 業 参 観 の 中 で 印 象 深 か っ た こ とは 、 学 級 内 の 掲 示 物 に興 味 を示 す とい う こ とで あ る。 特 に ゴ ム 版 画 と給 食 当番 表 に 注 目 して い た 。 版 画 の 作 成 され る プ ロ セ ス や 実 物 を 見 せ て ほ しい とい う リ クエ ス トが あ っ た の で 、 これ に 応 え た 。 給 食 当 番 の 役 割 分 担 表 は エ ジ プ ト語 に 訳 し て 手 渡 し た 。1週 間 ご とに 当番 が 変 わ る こ とや 金 曜 日に 白衣 を 持 ち帰 り、 洗 濯 して く る こ と に驚 い て い た。 こ の よ うな こ と も保 護 者 の 協 力 だ と伝 え た 。 特 別 活 動 が 日本 か らエ ジ プ トに 伝 わ り、 「トッ カ ツ 」 が 英 語 や ア ラ ビア 語 の 単 語 の 中 に 混 じっ て そ の ま ま 使 わ れ て い る こ とに は 驚 か され た 。 そ れ 故 、 日直 当番 は 一 日交 代 、 給 食 当番 は1週 間 交 代 、 係 活 動 や 清 掃 担 当 場 所 は 半 年 ご とに 変 わ る こ と を 伝 え る と 聞 き た い こ との 回 答 が 分 か っ て 納 得 し て い た 。 質 問 の 大 半 は 、 こ の よ うな 時 間 は 素 晴 ら し い が 、 ど の よ うに 時 間 を確 保 して い る の か 。 教 科 の 時 間 に影 響 は な い の か とい うも の だ っ た 。 こ の 社 会 創 生 プ ロ ジ ェ ク ト学 習 の 時 間 は 、 国 語 、 生 活 科 、 道 徳 、 特 別 活 動 等 の 授 業 時 間 を 総 合 して 生 み 出 して い る こ とや 年 間 計 画 に 基 づ い て 実 施 して い る の で 教 科 の 時 間 は確 保 され て い る こ と を説 明 し た 。

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福 井 大 学 大 学 院 福 井 大 学 ・奈 良 女 子 大 学 ・岐 阜 聖 徳 学 園 大 学 連 合 教 職 開 発 研 究 科 エ ジ プ トの 校 長 先 生 の 中 に は 、 子 ど も た ち の 学 び の 様 子 に 興 味 を示 さず 、 通 訳 の 人 に 「私 た ち が 知 りた い こ と は 、 こ の よ うな こ と で は な い 。」 「校 長 が 行 う教 員 評 価 の こ とが 聞 き た い 。」 「PTAの こ と が 知 りた い 。」 「校 長 室 を 見 せ て ほ しい 。」 「校 長 の 一 日の 勤 務 状 況 が 知 りた い 。」 と激 し く詰 問 す る人 が い た 。 「何 故 、 うま く通 訳 し な い の か 。」 「事 前 に 計 画 が 分 か っ て い た の だ か ら準 備 を して お くべ き だ 。」 「今 更 、 英 語 訳 や ア ラ ビア 語 訳 の な い も の を 見 せ られ て も 困 る。 怠 慢 な の で は な い か 。」 「一 日 目 に 特 活 の 講義 をす る とい っ た の に 、 予 定 が 変 更 され て 聴 け な か っ た の は お か しい 。」 な ど と 、 激 し く言 い 寄 られ て 通 訳 が 困 惑 し て い た 。 そ れ で 、 急 遽 、 午 後 は彼 らの 具 体 的 な 質 問 に 答 え る こ と と した 。 〈 質 疑 応 答 〉 沢 山 の 質 疑 応 答 が 繰 り広 げ られ た 。 研 修 生 の 聴 き た い 質 問 に 対 し て 、 後 ま わ しに す る 姿 勢 は も はや 通 用 し な い 。 彼 らは 通 訳 に 対 して 、 大 変 厳 しい 口調 で 「ど う し て 正 し く通 訳 を し な い の か 。」 と怒 りを 顕 に し、 通 訳 は 心 的 ス トレス で 疲 れ 果 て て しま っ た 。 ガ ス 抜 き の 意 味 も込 め て 、 以 下 に 示 す よ うな 彼 らの 質 問 に対 して 、 福 井 県 の 教 育 の 実 状 を 紹 介 しな が ら丁 寧 に 説 明 した 。 どの よ うに 決 め る の か 、 選 挙 も含 め て 悩 ま しい 問 題 だ とい う。PTA会 長 が 、 学 校 に 協 力 的 で な く 、 無 理 難 題 を 押 し付 け て く る よ うな こ と も 起 き て い て 困 っ て い る とい う。 日本 で は 、PTA会 長 や 役 員 の な り手 が い な い こ とを 伝 え る と、 彼 ら は 大 変 驚 い て い た 。 学 校 の応 援 団 と して 日本 のPTA活 動 を 具 体 的 に示 す と、 自分 た ち の 学 校 で も積 極 的 に 取 り組 み た い と 興 味 を 示 し て い た 。 日本 で は 当 た り前 の 登 下 校 の 見 守 り活 動 は珍 しい ら し く 、 実 際 に 見 て み た い と話 して い た 。 エ ジ プ トの 先 生 方 は 、 学 級 活 動 と学 級 指 導 が 特 別 活 動 の 全 て で あ る とい う よ うな 認 識 を 持 っ て い た 。 学 校 行 事 、 児 童 会 活 動 、 ク ラ ブ 活 動 と い う内 容 に つ い て は 、 欠 落 して い た の で 、 私 た ち の 説 明 が な か な か 理 解 で き な い よ うで あ っ た 。 「ミ ニ 特 活 」 と して エ ジ プ トで 当 番 活 動 や 清 掃 が 普 及 して い る こ と も あ っ て 、 日本 の 学 校 で そ の 原 型 を 見 せ て ほ しい とい う声 が 大 変 強 か っ た 。 こ の研 修 を通 し て 一 番 両 者 の 溝 と な っ た の が 、 こ の 特 別 活 動 の 理 解 の 違 い で あ る。 安 直 な 形 で エ ジ プ トに 先 行 して 伝 え た 「ミニ 特 活 」 が 、 日本 の 特 別 活 動 とは 違 う も の で あ る とい うこ と を どの よ うに 説 明 す る の か 、 理 解 して も ら うの か とい うこ と は か な りの 難 問 で あ り、 こ の 後 も 引 き ず る こ と と な っ た 。 ・教 員 の 副 業 に つ い て ・PTAの 会 則 やPTA会 長 の 決 め 方 に つ い て ・当番 活 動 に つ い て ・学 級 活 動 と学 級 指 導 に つ い て ・特 別 活 動 の 時 間 数 に つ い て ・管 理 職 が 行 う教 職 員 評 価 の 実 状 に つ い て ・教 頭 の仕 事 に つ い て ・校 長 の仕 事 に つ い て ・教 員 の研 修 に つ い て この 中 で 印 象 深 か っ た こ とを 紹 介 す る。 教 員 の 副 業 に つ い て の 質 問 に対 して 、 「何 故 、 そ の様 な こ と を 聞 く の か 。」 と私 が 通 訳 に 聞 き返 す と 、 「エ ジ プ トの 公 立 校 の 先 生 の 給 料 は 安 く、 皆 、 塾 や 家 庭 教 師 の ア ル バ イ トを して い ま す 。」 「油 断 して い る と勤 務 時 間 中 な の に 、 学 校 を 離 れ て し ま う先 生 もい ま す 。」 「パ イ ロ ッ ト 校 の 先 生 方 の 給 料 は 公 立 校 の1.5倍 く ら い に 高 く して あ る の で 、 ア ル バ イ トの 必 要 は あ りま せ ん 。」 「エ ジ プ トの公 立 校 に お い て は 、 放 課 後 、 教 員 が 協 働 で 授 業 研 究 を す る とい う環 境 が 整 っ て い な い の で す 。」 と の こ と で あ っ た 。 エ ジ プ トの 教 育 の こ と を 何 も知 ら な い 私 は 、 自分 の 常 識 が 通 用 し な い とい うこ と を 再 認 識 させ られ た 。 PTAに つ い て は 、 ま だ 組 織 が で き た ば か りで 、 どの よ う に機 能 させ て い くか が 手 探 りの 状 態 だ とい う。 地 域 の名 士 で あ るPTA会 長 に な りた が る 人 が 多 数 い て 、 〈 研 修 計 画 の 変 更 〉 昨 日の 特 別 活 動 の解 説 を マ ネ ジ メ ン トコ ー ス の み で 行 っ た 。 ア ク テ ィ ビ ィ テ ィ の コ ー ス につ い て は 、 授 業 参 観 を した 。2コ ー ス 分 か れ て 実 施 す る方 が 、 ど うも 収 ま りが い い と感 じた 。 校 長 先 生 方 の 中 に は 、 「自分 た ち と ア クテ ィ ビ ィ テ ィの 先 生 方 を 同 じ よ うに 扱 っ て ほ し く な い 。」 と い うオ ー ラ が 出 て い た か らだ 。 学 習 指 導 要 領 の 特 別 活 動 を ア ラ ビア 語 で 学 べ た の で 、 校 長 先 生 方 は 落 ち 着 き を 取 り戻 した 。 終 了 間 際 に 校 長 先 生 の 中 か ら次 の よ うな 要 望 が 出 さ れ た 。 「校 長 室 を 是 非 見 せ て ほ しい 。」 「校 長 先 生 の 一 日の 仕 事 に つ い て 知 りた い 。」 「校 長 先 生 と直 接 話 を させ て ほ しい 。」 当然 の こ と と し て 、 研 修 メ ニ ュー は 事 前 に 決 ま っ て い る。 急 に そ の よ うな こ とを 言 わ れ て も 、相 手 に も予 定 が あ り、 わ か りま した と即 答 で き る は ず が な い 。 「エ ジ プ トの校 長 先 生 方 の わ が ま ま な 要 求 を 全 て 聞 い て い た ら大 変 な こ と に な る 。」 とい う通 訳 の 苦 悩 の 顔 を 見 て 、 私 自身 も 本 当 に 困 惑 し た 。 た だ 、 無 視 す る わ け に も い か ず ス タ ッ フ ミー テ ィ ン グ で 検 討 す る こ と と した 。 〈2/6(水)> 3)福 井 大学 教 育学 部 附属 義務 教 育学 校 での研修

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縦 割 りの遊 び と し て の 「フ リス ビー 」 を 見 学 した 。 「特 活 」 だ と い う こ とで 興 味 津 々。6年 の 子 ど も た ち は 「思 い や り」 を テ ー マ に 学 級 活 動 で 話 し合 い 、 一 年 生 が 楽 し め る よ うな 企 画 を 練 っ て 、 こ の 日 を 迎 え て い る。 授 業 参 観 し た 後 、 昨 日、 要 望 の あ っ た 「副 校 長 室 」 「職 員 室 」 を訪 問 し た 。 要 望 が 叶 い 校 長 先 生 方 は 、 活 き 活 き と して い た 。 詳 細 は 、 〈研 修 計 画 の 変 更 〉 で 記 す 。 午 後 は マ イ ケ ル ・フ ラ ン の 「ThePrincipal」 を 英 文 で 読 ん だ 。 午 前 中 は 、 体 験 中 心 で満 足 感 が あ っ た が 、 午 後 の座 学 に つ い て は 、 あ ま り歓 迎 を して い な か っ た 。 「せ っ か く 日本 に 来 て い る の だ か ら 、 本 を 読 む こ と は な い だ ろ う。」 「本 だ っ た らエ ジ プ トに い て も読 め る 。」 とい う思 い が 強 い の だ ろ う と感 じ た 。 〈 研 修 計 画 の 変 更 〉 予 定 の 研 修 を 変 更 して 、 「副 校 長 室 」 「職 員 室 」 を訪 問 した 。 教 頭 先 生 、 教 務 主 任 に 対 して 、 エ ジ プ トの 校 長 先 生 方 に か ら教 頭 の 仕 事 、 教 務 主 任 の 仕 事 、 時 間 割 り表 に つ い て の 質 問 が殺 到 した 。 エ ジ プ トの 校 長 先 生 方 は 、 移 動 の 途 中 で 学 年 会 の 「修 学 旅 行 の プ ロ ジ ェ ク ト会 議 」 に つ い て も参 観 し、 協 働 で 学 び 合 う教 師集 団 に 驚 い て い た 。 副 校 長 室 で 牧 田先 生 か ら校 長 の 一 日の 仕 事 を説 明 し て も らっ た 。 組 織 運 営 に つ い て も 、 「主 任 会 」、 「学 年 会 」、 「研 究 部 会 」、 「生 徒 指 導 部 会 」 等 につ い て 詳 し く レ ク チ ャ ー し て も ら っ た 。 校 長 の 学 校 経 営 に つ い て も 、 「校 長 便 り」、 「学 校 便 り」、 「書 籍 出 版 」、 「情 報 収 集 」、 「説 明 責 任 」 等 、 マ ネ ジ メ ン トの 実 際 に つ い て 丁 寧 な 質 疑 応 答 が 行 わ れ た 。 エ ジ プ トの校 長 先 生 方 は 、 これ が 知 りた か っ た とい う 顔 で 頷 き 、 納 得 して い た 。 そ の 後 、 予 定 を 変 更 して 、 全 体 で 「質 問 タ イ ム 」 を 持 っ こ と とな っ た 。 こ れ ま で 各 グル ー プ 単 位 に お い て 、 い ろ い ろ な 質 問 が 出 され て い た の で 、 全 体 で 共 有 して お こ う と い う こ とに な っ た か ら だ 。 この よ うな ガ ス 抜 き は 必 要 で 、 グル ー プ の 温 度 差 を 埋 め る た め に も 適 宜 実 施 す る必 要 が あ る と感 じた 。 こ こ で もPTAが 発 足 して3か 月 で 苦 労 して い る 状 況 が 紹 介 され た 。 「ど う した らPTAが 協 力 的 に な る の か 。」 と い う質 問 に 対 して 、 学 校 を オ ー プ ン に して 、 子 ど も た ち の 良 い と こ ろや 成 長 の様 子 を どん ど ん 発 信 す る と よい こ と を伝 え た 。 そ の 他 に もPTA会 費 の こ と、PTAの 選 挙 の こ と な ど 「HOWTO」 的 な 質 問 が 、 次 々 と 出 され た 。 あ る 程 度 、 的 確 に 答 え て い っ て 、 よ うや くPTAで な い 質 問 が 出 され た 。 そ れ は 、 教 師 の 授 業 研 究 に つ い て 聞 き た い と い う質 問 だ っ た 。 教 師 教 育 や レ ッ ス ン ス タ デ ィ の こ と 、 教 員 育 成 指 標 に つ い て も説 明 す る 必 要 を感 じ た 。 11:30AM∼ マ イ ケ ル ・フ ラ ン の 「ThePrincipal」 の1章 、3章 の概 要 を解 説 した の ち 英 文 で 読 ん で も ら っ た 。 校 長 の 中 に は 英 文 が 苦 手 な 人 も お り、 堪 能 な 人 が ア ラ ビア 語 で 説 明 す る とい う よ うな 、 学 び 合 う コ ミ ュ ニ テ ィ に 少 しず つ 近 づ い て い っ て い る よ うに感 じ た 。 座 学 が 嫌 い で あ る と い う彼 らで あ っ た が 、 柳 澤 教 授 の 丁 寧 な解 説 に 耳 を傾 け 、 熱 心 に 書 き込 み をす る 姿 を 見 る に つ け 、 的 確 で 適 切 な架 橋 理 論 の 提 供 は 必 要 で あ る と再 認 識 した 。 実 践 を 振 り返 り、 意 味 づ け 、 記 録 す る 習 慣 は 、 な か な か 身 に 付 く も の で は な い 。 粘 り強 く 取 り組 ん で い く こ とが 大 切 だ と感 じた 。 〈 明 日の 学 校 訪 問 の スタッフミー テ ィング 〉 イ ス ラ ム 教 の戒 律 で 何 が 食 べ られ な い の か が 分 か ら な か っ た の で 給 食 の 提 供 は難 しか っ た 。 「ガ ー ナ ミル ク チ ョ コ レー ト」 や 「ビ ス コ」 は 大 丈 夫 ら しい 。 た だ し、 そ の お 金 を ど うす る か 。 ス タ ッ フ の ミー テ ィ ン グ で 珍 し く意 見 が 分 か れ た 。 体 調 を崩 す 人 も 出 て お り、 大 使 館 との や り取 り も必 要 だ とい うこ と に な っ た 。 改 め て 命 を 預 か っ て い る こ との 重 要 さ を再 確 認 し、 無 理 な ス ケ ジ ュー ル に つ い て は 見 直 さ な い とい け な い 。 と もか く油 断 大 敵 で あ る。 明 日の 学 校 訪 問 で 昼 食 が 遅 れ る た め に 、 水 と菓 子 を 大 学 側 で 準 備 して い く こ とに な っ た 。 突 発 的 な こ とで 通 訳 の 数 が 足 りな くな り、 和 田小 学 校 で は 英 語 で の や り と りで 通 訳 す る こ と に な っ た 。 英 語 力 の 高 い 教 職 大 学 院 の ス タ ッ フ の 王 さ ん が 随 行 す る こ と に な っ て 、 一 安 心 で き た 。 〈2/7(木)> 4)大 きな 転 換 期 とな った福 井 市 の 小 学 校 訪 問 私 は 、福 井 市 和 田 小 学 校 で7人 の エ ジ プ トの 校 長 先 生 と1人 の 通 訳 を 待 つ 予 定 で あ っ た 。 と こ ろ が い き な りア ク シ デ ン トが 発 生 した 。7:30の 到 着 予 定 で あ っ た の に 、 す で に7:10に ジ ャ ン ボ タ ク シ ー は和 田 小 学 校 に到 着 して い た 。 しか も 通 訳 の 人 は ま だ 到 着 して い な い 。 ア ラ ビ ア 語 も 英 語 も 流 暢 に は 話 せ な い 日本 人 の 先 生 方 が もて な し て い た 。 マ レー シ ア の 日本 人 学 校 で 教 頭 を し た 経 験 の あ る塚 本 教 頭 が 、 笑 顔 満 面 で ア ラ ビア 語 を使 っ て 朝 の 挨 拶 を 交 わ して い た 。 野 瀬 校 長 は 、 暖 か な 校 長 室 の ソ フ ァ ー に腰 か け た 彼 ら に 、1年 間 の 学 校 行 事 の 映 像 を見 せ て い た 。 言 葉 は 分 か ら な く て も 、 そ の もて な しの 心 にエ ジ プ トの 校 長 先 生 方 は 好 感 を持 っ て くれ て い る よ うで 内 心 ほ っ と し た 。 そ う こ う して い る うち に 、 通 訳 の で き る王 さ ん が 到 着 し た 。 流 暢 な 英 語 で 英 語 の 達 者 な エ ジ プ トの 校 長 先 生 に 説 明 を して 、 そ の 人 が レシ ー バ ー で他 の 人 に ア ラ ビ ア 語 で 通 訳 す る と い う、 日本 語 ⇒ 英 語 ⇒ ア ラ ビ ア 語 とい う3次 元 通 訳 が 始 ま っ た 。 ど う し て こ の よ うな 形 に な っ た か とい う と 、 体 調 を崩 して 入 院 した研 修 生 に1人 の 通 訳 が 張 り付 く こ と に な っ た か らで あ る。

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福 井大学大学院 福 井大学 ・奈良女子大学 ・岐阜聖徳学園大学 連合教 職開発研 究科 改 めて今 回 の研修 が4週 間 の長 き にわ た る こ とと健 康管 理 の難 し さを痛 感 した。持 病や 薬 の事 前把 握 、総 合 病 院 へ の搬 送 、非 常 事態 の た めの通 訳 の確保 、大使 館 の支援 体制 等 、 多 くの こ とを学 んだ。 〈 参 観 授 業 等 〉 ・朝 の 登 下 校 の 様 子 の 観 察 ・ラ ン ドセ ル の 中 身、 持 ち物 の 観 察 ・朝 の 会 の 「読 書 」、 「ク ラ ス の 歌 」、 「健 康 観 察 」 ・生 活 科 「1年生 の 生 活 の 振 り返 り」 ・書 写 「友 人 」 「エ ジ プ ト人 の研 修 生 の 書 写 体 験 」 ・総 合 「体 に 良 い 食 べ 物 につ い て 」 ・音 楽 「合 奏 」 ・体 育 「縄 跳 び 大 会 」 「PTA参 観 授 業 」 ・特 別 支 援 学 級 「け ん 玉 名 人 」 ・図 工 「金 づ ち、 の こ ぎ りで 木 工 」 朝 の 登 校 の 旗 持 ち を す るPTA活 動 に 興 味 を示 し、 具 体 的 な 質 問 を保 護 者 に し て い た 。 学 校 とPTAの 調 和 的 な 関係 を エ ジ プ トの 学 校 に 取 り入 れ た い と話 し て い た 。 「朝 の 会 」 の 子 ど も た ち の 主 体 的 な 活 動 の 姿 も 興 味 津 々 で あ っ た 。 特 別 活 動 の 教 育 の 成 果 で あ る こ と を説 明 す る と、 活 き 活 き した 子 ど もの 姿 が 素 晴 ら し い と話 し て い た 。 れ た 。 王 さ ん の 的 確 な 通 訳 で 、 皆 大 満 足 で あ っ た が 、 ア ラ ビア 語 訳 が ほ しい とい う声 も あ っ た 。 ど の よ うな 資 料 を 事 前 に ア ラ ビ ア 語 に翻 訳 して 準 備 して お く と よ い か とい うこ と は 、 今 後 の 課 題 で あ る。 〈保 健室 見 学 〉 ・養 護 教諭 の 専 門性 ・生徒 の主 体 的 な委員 会活 動 ・係 活動 ・機 能 してい る保健 室 ・歯磨 き人 形 の制 作 ・洗 って ない とこ ろが光 る手洗 いマ シー ン ・係 活 動 の健康 観 察 ・出欠 黒板 イ ンフルエ ンザ が流行 してい る時期 で あ り、 出欠 黒 板 の記 入 を保 健委 員 が行 い 、養護 教 諭 、校長 が朝 の う ち に全 校 の状 況 を把握 す るシス テ ムにエ ジプ トの校 長 先 生方 は感 動 してい た。 「エ ジ プ トの 保 健 室 は 、 怪 我 や 病 気 の 子 ど も た ち が い る場 所 で 教 育 の 場 に は な っ て い な い 。」 「ベ ッ ドが ふ か ふ か で 気 持 ち よ さそ う。」 「養 護 教 諭 が 、 リー ダ ー シ ッ プ を 取 っ て 健 康 教 育 を 指 導 して い る の が 素 晴 ら しい 。」 とい うよ うな 感 想 を 話 して い た 。 発 一 一

.越 」 羽■ 椰圃冒、一匂 ■一 づ 降鎚

瀞 一 引

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さす が 教 員 。 エ ジ プ トで 教 師 と し て 長 ら く黒 板 に 字 を 書 い て い た の で 、 校 長 先 生 方 の 筆 遣 い は 見 事 で あ っ た 。 と て も初 体 験 と は 思 え な い 出 来 栄 え だ っ た 。 〈 校 長 懇 談 〉 ・学 校 行 事 の 年 間 計 画 に つ い て ・学 級 活 動 の 年 間 計 画 に つ い て ・校 務 分 担 表 につ い て ・担 任 の 指 名 に つ い て ・教 員 評 価 に つ い て ・学 校 目標 に つ い て ・健 康 教 育 に つ い て ・PTAの 役 割 に つ い て 校 長 が 、 校 長 室 で 教 育 活 動 に つ い て 映 像 を使 っ て 説 明 を 行 っ た 。 校 時 表 、 学 校 行 事 や 特 別 活 動 の 年 間 計 画 、 校 務 分 掌 表 、PTA組 織 等 、 数 多 く の 資 料 が 提 示 さ 〈給 食指 導 〉 ・配膳 の様子 の参観 ・班 ご とに給 食 を取 りに来 る こ とを告 げ る 「呼び 出 し係 」 の仕 事 ぶ りの参 観 ・給食 の後 の歯 磨 きの様 子 の参観 ・歯磨 き人形 の活用 体験 歯 磨 き の 人 形 に 思 わ ず こ の 笑 顔 。 校 長 先 生 方 は 、 こ の よ うな 時 間 が 大 好 き な 様 子 で 、 す っ か り リラ ッ ク ス して い た 。 〈昼 休 み 〉 ・教 室 内 の長縄 跳 び 和 田小 学校 は、マ ンモ ス校 で 体育館 も割 り当て が決

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ま っ て い て 常 時 使 え な い 。 子 ど も た ち は 、 狭 い 教 室 を 有 効 に活 用 して 運 動 を 楽 しん で い た 。 長 縄 跳 び を す る 子 ど も た ち に エ ジ プ トの 校 長 先 生 方 は 目を 丸 く して い た 。 遊 び を 工 夫 す る子 ど も た ち が 、 とて も頼 も し く思 え た 。 〈 学 校 との事 前 連 携 につ い て 〉 マ ネ ジ メ ン トコ ー ス の 校 長 先 生 が 訪 問 した 学 校 は 、 福 井 市 和 田 小 学 校 、 宝 永 小 学 校 、 円 山 小 学 校 で あ る。 どの 学 校 の 校 長 に も 学 校 を公 開 す る こ と に対 し、 快 諾 して い た だ い た 。 何 か と多1亡な 学 校 の 状 況 と して は 、働 き 方 改 革 に配 慮 し て 、 視 察 に つ い て も本 当 の 所 は 遠 慮 した い とい うの が 本 音 だ ろ うが 、 今 回 は 遠 方 か ら の 客 人 とい うこ と も あ っ て 、 自分 た ち に とっ て も い い 経 験 に な る とい うこ と で ス ム ー ズ に 事 が 運 ん だ 。 福 井 の 学 校 は 、 学 校 間 の 格 差 が 少 な く 、 どの 学 校 で も よ か っ た の だ が 、 な るべ く大 学 に 近 い 大 規 模 の 学 校 を とい うこ と で 上 記 の3校 を選 ん だ 。 これ らの 校 長 は 、 私 が こ れ ま で 一 緒 に 勤 務 した こ とが あ る 、 信 頼 で き る 行 政 経 験 豊 富 な ベ テ ラ ン で も あ っ た 。 エ ジ プ トの 教 員 研 修 と い う こ とは 、 各 学 校 に お い て も初 め て の 経 験 で あ る 。 福 井 大 学 と して 、 どの よ うな 視 察 を お 願 い した い の か 、 各 校 長 と事 前 の 打 ち 合 わ せ を 丁 寧 に 行 っ た 。 具 体 的 に は 、 以 下 の よ うな こ とで あ っ た 。 「校 長 先 生 との 懇 談 の 時 間 を 設 け て ほ しい 。」 「朝 の 登 校 の 様 子 、 朝 の 会 、 授 業 、 給 食 、 昼 休 み 等 、7:30∼14:00ま で 参 観 させ て ほ し い 。」 「小 学 校 の 低 学 年 を 中心 に参 観 させ て ほ しい 。」 「い つ も通 りの 活 動 や 授 業 を 見 せ て ほ しい 。」 「学 校 行 事 、 子 ど も の 委 員 会 活 動 、 係 活 動 、 縦 割 り 活 動 等 が 知 りた い 。」 「特 別 活 動 、 技 能 教 科 の 授 業 を 参 観 させ て ほ し い 。」 「学 校 の 教 育 活 動 全 般 の 話 を し て ほ しい 。」 「カ リキ ュ ラ ム の 工 夫 、 地 域 と の 連 携 、 働 き 方 改 革 等 の話 も聴 き た い 。」 「特 別 支 援 学 級 や 保 健 室 の 先 生 か ら も話 が 聴 き た い 。」 「学 校 要 覧 、 ス ク ー ル プ ラ ン な ど の 資 料 の 提 供 、 説 明 を お 願 い した い 。」 「給 食 は食 べ な い 。」 「お 祈 りは 行 わ な い 。」 エ ジ プ トの 校 長 先 生 方 は 、7人 の グル ー プ でた く さ ん の ク ラ ス の 授 業 参 観 を行 っ た 。 子 ど も た ち と直 接 ふ れ あ う こ とが で き て 、 校 長 先 生 た ち は 大 変 喜 ん で い た 。 特 に 特 別 支 援 学 級 の 児 童 と の 交 流 で は 、 け ん 玉 を して 互 い に 遊 び 、 満 面 の 笑 み で あ っ た 。 そ れ は 、 今 ま で の研 修 で 見 せ て い た顔 とは 全 く違 う も の で 、 子 ど も た ち に 寄 り添 う優 し い 教 師 の 顔 そ の もの で あ っ た 。 こ の 日は 縄 跳 び 大 会 が あ り、 保 護 者 も多 数 応 援 に 来 て い た 。PTAが で き て 日 も浅 い エ ジ プ トの 校 長 先 生 方 は 、 興 味 津 々 で ビデ オ に収 め て い た 。 校 長 室 で 校 長 か ら直 接 に 学 校 経 営 の マ ネ ジ メ ン トの 勘 ど こ ろ の 話 を聴 き 、 年 間 行 事 の 様 子 に つ い て も パ ワ ー ポ イ ン トで 紹 介 して も らっ た 校 長 、 教 頭 、 教 務 の 先 生 は 、 準 備 した 様 々 な 資 料 を も とに 、 実 に 丁 寧 に 学 校 の様 子 を紹 介 し 、様 々 な 質 問 に 的 確 に 答 え て くれ た 。 4週 間 と い う長 い研 修 の 中 で は 、 リズ ム を作 る こ と が 大 切 に な る。 こ の 日の 学 校 訪 問 は 、 ま さに 「百 聞 は 一 見 に しか ず 」 で あ り、 研 修 の ハ イ ラ イ ト、 目玉 と な っ た 。 こ の 日の 学 校 訪 問 を い か に 濃 密 な 時 間 に す る か 。 か ゆ い と こ ろ に 手 の 届 く 学 校 訪 問 に す る か 。 私 は 、 事 前 に 各 校 の 校 長 先 生 方 に研 修 の 様 子 を リア ル タイ ム で 伝 え て お い た 。 今 、 どの よ うな 研 修 が 附 属 義 務 教 育 学 校 の 中 で 行 わ れ て い る の か 。 そ こ で どの よ うな 質 問 が 出 て い る の か 。 エ ジ プ トの 校 長 先 生 は 、 何 が 知 りた い の か 。 携 帯 電 話 で 実 際 の 様 子 を 伝 え て お い た こ とが こ の 日 に つ な が っ た 。 〈2/8(金)> 5)公 立 小 学 校 訪 問 の 振 り返 り 大 学 に お い て 、 昨 日の 小 学 校 訪 問 の 振 り返 り を行 っ た 。3班 構 成 の マ ネ ジ メ ン トコ ー ス の メ ン バ ー は 、 ク ロ ス セ ッシ ョ ン で 意 見 交 換 した 。 〈2/11(月)> 6)質 の 良 い実 践 記 録 の提 供 大 学 で 実 践 記 録 の 「ス ズ メ の か た び ら」 「動 くお も ち ゃ 」 を 読 み 、 感 想 を話 し合 っ た 。 〈2/12(火)> 7)義 務 教 育 学 校 、附 属 幼 稚 園 で の参 観 授 業 午 前 中 は 、 中 学1年 生 と小 学 校4年 生 との 理 科 の 合 同 授 業 を 参 観 した 。 中 学 生 は 、 光 ・音 の 学 習 、 小 学 生 は 水 が 気 体 に な る こ と の 学 習 で あ っ た 。 互 い に グル ー プ で 紹 介 し合 っ た 。 研 修 生 か らは 、 「こ の 学 習 内容 は 、 教 科 書 に 書 い て あ る の か 」 と い う質 問 が 出 た 。 こ れ は 、 学 習 内 容 の 縛 りが 強 い エ ジ プ トに お い て は 、 発 展 的 な 学 習 へ の理 解 が 十 分 で な い こ と も あ り、 当然 で あ る と も い え る 質 問 で あ っ た 。 そ の 後 、 牧 田 副 校 長 と木 下 研 究 主 任 か ら校 内研 修 の や り方 を レ ク チ ャ ー した 。 これ は 、 「ど の よ うに教 員 を 育 て て い く の か 。」 と い う彼 らの 質 問 に 答 え る形 で 行 っ た 。 午 前 中 の も う一 つ の 参 観 は 、 幼 稚 園 の3歳 、4歳 、 5歳 児 の 自 由 遊 び で あ っ た 。 エ ジ プ トの 校 長 の 中 に は 幼 稚 園 を 併 設 して い る者 も お り、 以 前 か ら参 観 要 望 が 強 か っ た 。 これ ら を 柔 軟 に編 み 込 む の は 至 難 の 業 だ が 、 研 修 生 の 要 望 、 意 向 に 寄 り添 う、 ま さに オ ー ダ ー

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福 井 大 学 大 学 院 福 井 大 学 ・奈 良 女 子 大 学 ・岐 阜 聖 徳 学 園 大 学 連 合 教 職 開 発 研 究 科 メ ー ドの 研 修 が 生 み 出 され た 。 参 観 して 考 え た 後 、 午 後 に は 、 斉 藤 副 園 長 か ら 「学 び に 向 か う遊 び 」 に つ い て 説 明 が あ っ た 。 質 疑 応 答 も 十 分 に で き て 、 皆 、 満 足 げ で あ っ た 。 彼 らの 作 成 す る 学 び の レ ポ ー トの 中 で ど の よ うに振 り返 る の か が 楽 し み で あ る 。 午 後 の も う一 つ の 研 修 は 、 コ ミュ ニ テ ィ ・オ ブ ・プ ラ ク テ ィ ス の 第3章 を 読 む こ とで あ っ た 。 〈2/13(水)> 8)福 井 大 学 教 育 学 部 附 属 義 務 教 育 学 校 の 「学P」 参 観 朝 一 番 は 、 後 期 課 程 の 中 学 生 の 学 年 会 の 様 子 を 参 観 した 。 そ の 後 、 柳 澤 教 授 が 生 徒 主 体 の 活 動 とい うテ ー マ で 特 別 活 動 に つ い て 学 習 指 導 要 領 を も と に解 説 し た 。 そ れ は 、 コ ン ピ テ ン シ ー レベ ル で3つ の 目標(協 働 ・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・自律)が あ る とい う こ とで あ っ た 。 附 属 中 学 校 の 木 下研 究 主 任 と教 職 大 学 院 の ス タ ッ フ の ポ リン さ ん が プ ロ ジ ェ ク タ の 映 像 で 補 完 し た 。 鍵 は 生 徒 の エ ー ジ ェ ン シー(agency)で あ る。 繰 り 返 し繰 り返 し特 別 活 動 と各 教 科 等 と の 融 合 を説 明 し た 。 そ の 後 、 実 際 に 生 徒 が 主 体 的 に運 営 して い る学 年 プ ロ ジ ェ ク ト(学P)を 参 観 した 。 生 徒 主 体 で 進 め る 修 学 旅 行 の プ ロ ジ ェ ク ト学 習 で あ る 。 修 学 旅 行 で 文 部 科 学 省 を 訪 問 して 、 自分 た ち の キ ャ リア 教 育 の 成 果 を 報 告 す る と い う も の だ が 、 単 な る報 告 で は な く、 「い か に 提 案 内容 を 練 り上 げ て 意 味 の あ る も の にす る か 」 につ い て 話 し合 わ れ た 。 この よ うに 、 教 師 の 仕 掛 け を 学 び 、 特 別 活 動 の 一 番 大 切 な 生 徒 の 主 体 性 の 理 念 を押 さ え た 上 で 、 子 ど も た ち 主 体 の 活 動 を 実 際 に 見 て も ら う こ とで 、 エ ジ プ トの 校 長 先 生 の 学 び も 落 ち 着 い た も の に な っ て い っ た 。 当 初 の 頃 の 混 乱 、 不 安 の 表 情 は 消 え て 、 通 訳 の 声 に 静 か に 頷 い て い た 。 参 観 後 に ホ ー ム で チ ー ム ご と に振 り返 りを し た 。 そ の 中 で の 彼 ら の 感 想 は 、 参 観 した 「学P」 が 素 晴 ら し い 活 動 で あ る とい うも の だ っ た 。 そ の 理 由 と し て 、 次 の よ うな こ と を 挙 げ た 。 ア.生 徒 が 、 生 徒 の グ ル ー プ の 話 し合 い を リー ド し て い る 。 イ.自 分 た ち が 学 び た い こ とや 発 表 ス タ イ ル を選 択 し て い る 。 ウ.生 徒 が 自分 た ち の 学 習 を 企 画 して い る。 エ .こ の よ うな学 習 を進化 させ る こ とで 生徒 は 自信 を つ け る だ ろ う。 オ.先 生 は 、 生 徒 の 発 表 に 相 槌 を 打 ち 、 整 理 し な が ら誘 導 して い る 。 「21世 紀 型 ス キ ル 」 や 「OECDEducation 2030」 」 で 大 切 に さ れ て い る 概 念 を 踏 ま え た 、 適 切 な 評 価 で あ っ た 。 「福 井 の 校 長 先 生 方 な ら ば 、 どの よ うに コ メ ン トさ れ る の だ ろ うか 。」 「的 確 に 見 取 れ る だ ろ うか 。」 正 直 、 少 し心 配 に な っ た 。 未 来 の 教 育 に 対 す る エ ジ プ トの リー ダ ー た ち の 姿 は 、 とて も意 欲 的 で 頼 も しか っ た 。 エ ー ジ ェ ン シ ー に満 ち溢 れ て い た 。 興 味 深 い 日本 とエ ジ プ トの 教 育 の 違 い に つ い て 指 摘 す る意 見 も あ っ た 。 「エ ジ プ トで は 、 個 を 鍛 え る 教 育 を し て い る 。 日本 は 集 団 で 学 び 合 う教 育 を して い る。 エ ジ プ トで は 協 働 で の 学 び が 弱 い 。 日本 で は50年 間 も 特 活 を して き て い る の に 、 一 人 一 人 の 個 と して の 力 は 弱 い よ う に感 じ た 。 本 当 に 成 果 が 上 が っ て い る と言 え る の か 。」 鋭 い 観 察 眼 で あ る 。 確 か に 日本 人 は 、 引 っ 込 み 思 案 で 個 と して の 表 現 力 、 自 己 ア ピ ー ル は 弱 い か も しれ な い 。 こ の あ た りは 、 む し ろ エ ジ プ トの 教 育 に 学 ぶ 必 要 が あ る。 午 前 の 最 後 に は 、 こ の 日の 前 半 の 学 習 の 振 り返 りを チ ー ム で 行 っ た 。 午 後 の 最 初 にJICAの 田 中氏 か ら 「何 が こ の 学 校 で 一 番 す ご い と思 い ま し た か 。」 と い う質 問 が 出 され た 。 こ うい う時 に エ ジ プ トの 人 た ち は 積 極 的 に 手 を 上 げ る 。 この あ た りが 日本 人 と の 違 い で あ り、 学 ぶ べ き 点 で あ る 。 「先 生 が あ れ を しな さい 、 こ れ を しな さい と指 示 ば か りす る の で は な く、 生 徒 に 学 び 方 の 方 法 を教 え て い る の が 素 晴 ら しい 。」 「計 画 ・実 行 ・振 り返 りの 学 び の サ イ クル が 確 立 し て い る 。」 エ ジ プ トの 先 生 方 は 、 い っ も 堂 々 と コ メ ン ト して い る 。 日本 人 特 有 の 消 極 性 を 反 省 して い る 時 に感 動 的 な 出 来 事 が 起 き た 。 附 属 中 学 校 の 中1の 生 徒 が 、 自分 た ち の 学Pで 未 来 の 教 育 を提 案 した 時 だ 。 「そ の よ うな こ と は 、 教 科 書 に 書 い て あ る の か 。」 とい うエ ジ プ ト人 か らの 質 問 に 対 し て 、 「教 科 書 は答 が 一 つ に決 ま っ て い ま す 。 学Pに 教 科 書 は あ りませ ん 。」 「学Pは 自 分 た ち で 考 え 合 う時 間 で 、 答 は決 ま っ て い ま せ ん 。」 と生 徒 が 堂 々 と答 え た の で あ る。 学Pの 評 価 を 気 に して い た エ ジ プ ト人 に と っ て 、 こ の 生 徒 の 姿 は 何 よ りの エ ビ デ ン ス に な っ た 。 大 き な 拍 手 が 生 徒 た ち の確 か な 自信 に な っ た こ と は 言 うま で も な い 。 そ の 後 、 柳 澤 教 授 が 学Pに つ い て 解 説 を加 え た 。 学 Pが 、 カ リキ ュ ラ ム ・マ ネ ジ メ ン ト と連 動 して い る こ と、 サ イ クル を 重 ね て 質 が 高 ま る こ と、 縦 の 学 年 で 学 び 合 い 学 校 文 化 を 伝 え あ う こ と、 等 の 説 明 が あ っ た 。 縦 の 学 び 合 い は 順 調 に い く はず が な く 、 毎 年 、1年 生 は レベ ル が 低 い とい う批 判 を 受 け て 、 悔 しい 思 い を す る。 そ の 生 徒 た ち が 次 の サ イ クル に チ ャ レ ン ジ し て 強 くな っ て い く。 現 実 の 生 徒 の 姿 、 失 敗 が あ る こ と を 隠 さず 伝 え た 。 しか し、2年 目に な る と生 徒 は 大 き な 成 長 を 見 せ る 。 そ の よ うな こ と を 見 込 ん で カ リ キ ュ ラ ム を 見 直 し、 デ ザ イ ン して い る と い う こ と も付 け加 え

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