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小学校女性教師の職能発達に関する体育実践の力量形成過程についての質的研究

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5 これからの学校教育   今後、学校教育を取り巻く環境は、大きく変化し、新たな課題が次々と出てくると考えられる。例えば、 子どもたちや保護者の一層の多様性を受け入れ、生かした教育を進めなければならないことや、人口減少の 中で、学級、学年の在り方も含め授業のスタイルを大きく変化さる必要があるということである。  そのために、これまで行われてきた一方的で画一的な授業から、子どもが自己との対話を重ねつつ、他者と 相互に関わりながら、自分の考えを深めたり、グループの考えを発展させたりする双方型で多角的な授業改 善の取組が一層必要になると考えられている。  これからの教師は、子どもたちの学びのプロセスを可視化するとともに、子ども一人ひとりの考えの違い を大切し、一人ひとりの考えを育てるための一人学びの指導の充実を図る必要がある。また、学習時には、 子どもの学習状況を捉えたうえで、新たな視点や学びの方向性を示す言葉かけを通して、一人ひとりの子ど もの良さを認め、自信や意欲を高めていけるようにしていく必要があると考える。 また、不断の授業改善とともに、地域の特色や学校の伝統をもとに、どのような子どもたちを育てたいか を明確にもつ必要もある。本校においては、琵琶湖とともに美しい山々、また、温泉という歴史や文化、産 業がある。また、地域のコミュニティーもある。これらを大切にしながら、地域を愛し、地域と共に生きる 子ども、地域に主体的に関わる子どもを育てて行く必要があると考える。  これからの時代、子どもたちの「生きる力」は、学校だけで育まれるものではなく、家庭における教育は もちろんのこと、地域社会とのつながりや信頼できる大人との多くの関わりを通して成長していく。学校は、 地域の特色を生かし新たな学校文化を子どもたちと共に創り出していくとともに、その文化を地域に広げ、 共有していくことが重要になる。その意味においても学校の役割はますます大きくなると捉えている。今後 も、学校文化の創造に向けて尽力していきたいと考えている。 参考文献  滋賀県,「滋賀の教育大綱 第2期滋賀県教育振興基本計画 」.平成  年  月  滋賀県教育委員会,「学ぶ力向上滋賀プラン 夢と生きる力を育てる」.平成  年  月  滋賀県教育委員会,「学校教育の指針」.平成  年  月  中央教育審議会,「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の 推進方策について 答申(案)」.平成  年  月  文部科学省,「教育課程企画特別部会論点整理」.平成  年  月  嶋乃道弘,「学び合う授業づくり・その本質と方法」.初等教育資料, 年  月   文部科学省国立教育政策研究所,「環境教育指導資料 幼稚園・小学校編」.平成  年  月  井上一郎,「記述力がメキメキ伸びる小学生の作文技術様式別モデル文 授業アイデア 」.明示図書,  年  月  滋賀県大津市立雄琴小学校,「名校長の学校づくり 学校行事を成功させるリーダーシップ」.総合教育技 術,小学館, 年  月

小学校女性教師の職能発達に関する体育実践の力量形成過程についての質的研究



 明石 愛

*

 ・ 辻 延浩

**

・ 加登本 仁

***





Qualitative research on the professional development of female primary school teachers

specializing in physical education on their careers

   

Ai AKASHI  Nobuhiro TSUJI  Hitoshi KADOMOTO



キーワード:職能発達,コミットメント,小学校女性教師,体育科研究,0*7$   1 緒言 昨今,小学校体育科の学習指導に関して,初任期 の教員や女性の教員が指導上多くの悩みを抱えてい ることが指摘されている 加登本ほか,;加登本 ほか, .特に,「女性の教員は体育主任を経験 したり,体育を研究したりする機会が少ない」とさ れ,加登本ほか  の調査では,対象となった女 性教師のおよそ %が「体育指導に積極的に関与す る経験」を有していない現状が報告されている.実 際に,滋賀県において体育主任を務める女性教員の 割合は %であり ,滋賀県 2 市の研究教科部会で 体育科に所属する女性教員の割合は過去  年間毎年 %以下である  .現在の小学校教員に占める女性 教員の割合が %である 文部科学省, こと からすれば,「体育指導に積極的に関与する経験」を 有する女性教員の割合はきわめて低いと考えられる. 我が国において女性体育教師に焦点化した研究は, 中学校・高等学校の女性教員を対象とした研究が多 くみられる.なかでも女性体育教師の継続に焦点化 した研究では,家庭の問題や体力的な問題,さらに は環境的の変化に対応しきれないという問題によっ て離職したり,保健体育科以外の教科に研究教科を 変えたりする女性教師の事例が報告されている 井 谷,,,;佐々ほか,,D,E . また,仕事と家庭での役割の間で葛藤し,職務をま  滋賀大学大学院教育学研究科教科教育専攻保健体育専修 滋賀大学大学院教育学研究科 滋賀大学教育学部 っとうできない女性体育教師は周辺的な存在へと追 いやられているという報告もみられる 井谷,  .  近年,諸外国の教師教育研究において,継続的な 職能発達 &RQWLQXLQJ3URIHVVLRQDO'HYHORSPHQW  &3' という概念が広がっており,この &3' の見直し が今後の教育実践課題の解決策となることが議論さ れている $UPRXU 'XQFRPEH;'D\ 'XQFRPEH;'D\;$UPRXU <HOOLQJ  教師の職能発達は,同僚教師からの支援や教師の実 践力の変容,子どもの学習成果の実感,教師の知識 や信念の変容といった多様な要因によって促され, それらの要因が相互に影響し合うことで継続的な成 長へとつながるとされる *XVNH\;&ODUNHDQG +ROOLQJZRUWK;四方田ほか . ところで,加登本・辻  が行った小学校教師の 体育授業力量形成の契機に関する調査では,「指導的 立場にある教員」と推薦され調査の対象となった小 学校教師  名のうち,女性教員は僅か  名であっ た.また,四方田ほか  の研究において目的的 サンプリングによって選定された体育授業の力量向 上に対する動機を維持している小学校教員  名の うち,女性教員は  名のみであった.このように, 体育科における教師教育研究では研究対象の多くが 男性教員であり,女性教員特有の困難さを抱えなが ら体育科研究を継続し,職能を発達させている小学 校女性教員を対象とした研究は管見の限り行われて いない.小学校女性教員の職能発達に焦点化した研 究課題の設定によって,体育科に積極的に関わる小

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学校女性教師がどのように体育実践の力量を形成し ているのかを把握することができれば,今後体育科 に積極的に関与する小学校女性教師の力量形成を支 援するための知見を得ることができると考えられる. 加えて,体育教師の職能発達の研究について,欧米 では質的研究法によって明らかにされている一方, 我が国では生涯を通じた時間軸で教師の成長過程を 問題にした研究は数少ない 木原, .今後我が 国で求められる研究の方向性として,質的研究の蓄 積の必要性が問われている. そこで本研究では,小学校女性教師が体育科研究 を継続する上で,どのような要因が力量形成に影響 を与えているのかについて検討することを目的とす る.  2 方法   対象 調査対象者は,滋賀県公立小学校または 6 大学教 育学部附属学校に勤務する女性教員  名とした.本 研究の対象者は,目的的サンプリングによって選定 された.目的的サンプリングとは,研究を深めるう えで,調査目的に対して情報を豊富に収集できると 期待される対象者を,選択基準を設定した上で選定 する方法である メリアム, .本研究では体育 科を研究する小学校女性教員を選定基準とした.体 育科を研究する教員の定義としては,体育実践に対 する高い「コミットメント」)を有する教師とした. 体育実践へのコミットメントを見せる根拠として以 下の点が挙げられる.第一に体育主任を務めている またはその経験を有することである.第二に,市の 小学校体育連盟役員として教員の研修や校外体育行 事の運営を担っている,またはその経験を有するこ とである.そして,それらの基準にもとづく選択に ついて,属性リストの作成を滋賀県小学校体育連盟 事務局に依頼した.なお,そのリストには過去  年 以内に体育主任の経験がある女性教員の氏名と所属 が掲載されている.また,リスト上の教員の中から  人調査し終えたあと,さらにサンプリング数を増 やすために,対象者を連鎖的サンプリングによって 選択した.連鎖的サンプリングとは各調査参加者や その集団に,別の参加者を紹介してもらう方法であ る メリアム, .対象者の概要は表1に示すと おりである  表1 対象者の概要 対象者 年齢 (歳) 教職経 験年数 中等保体 免許状 体育主任 経験年数 7   無  7   有  7   有  7   無  7   無  7   無  7   有  7   有  7   有  7   有  7   有  7   無  7   有  7   有    データ収集 データは各調査対象者への面接による半構造化イ ンタビューによって収集された.インタビューは  年  月から  年  月にかけて実施された. 調査対象者には研究の目的と研究上の倫理を説明し, またインタビューを行うにあたって,発話を録音す ることの同意を得た.  インタビューでの質問項目については,表2に示 すようにオープンエンドの質問を主とした.インタ ビュー・ガイドは四方田ほか  を参照しながら 作成し,その後筆者と体育科教育学を専門とする大 学教授で協議を行った上,作成された.インタビュ ー実施の際は,会話の内容によって質問の順番や内 容を変更するなど,回答者の話を途中で遮らないよ うに自然な会話の流れを重視し,回答に対して中立 的立場をとるように努めた.面接時間は  名あたり 約  時間であった.インタビュー内容は ,& レコーダ ーに録音され,逐語録 テクスト・データ が作成さ れた.  分析の方法 テクスト・データの分析には,木下  により 提唱された修正版グランデッド・セオリー・アプロ 表2 インタビュー・ガイド .教職歴,年齢,校務分掌について これまでの学校内での校務分掌を教えてくだ   さい. 体育主任をしていた時期や年数を教えてくだ さい.  .体育主任 小学校体育連盟,体育担当 での仕事や 体育の研究について 体育主任になったきっかけや体育授業に関心 をもった契機について教えてください. 体育主任を経験したことまたは体育の研究で 自身の教職観にどのような変化がありました か. 体育主任または体育の研究をすることについ てやりがいや悩みがありましたか.  .体育主任,体育科研究の継続について 体育主任や体育科研究を継続していくことに    ついて感じることはありますか. 体育科の研究を継続していくことについて難 しさがありましたか,それはどんなことです か.  .体育授業の指導について 体育授業をすることのやりがいはありますか. 体育授業で大切にしていることは何ですか. 体育科の魅力があれば教えてください.  ーチ 0RGLILHG*URXQGHG7KHRU\$SSURDFK:以下 0‐ *7$ と略す を用いた.グランデッド・セオリー・ア プローチは,グレーザーとストラウスによってオリ ジナル版が提示されている *ODVHUDQG6WUDXVV,  .グランデッド・セオリーとは継続的比較分析 法によって,質的データに密着して生成された理論 である.0*7$ は分析の手順が明確に示されている こと,さらに面接型調査に適している 木下, とされる.分析する際は,女性教員の各年代  代,  代, 代, 代 を分析のグループとした.これ は「それぞれの世代ごとに,それぞれの年齢段階ご とに,個人の多様性をこえて,共通の歴史的舞台の 上で,共通に経験する事柄,共通に直面する課題, そしてその課題に取り組む過程で共通に示す特徴が ある 山崎,)」と考えられるからである. 分析手順において,まず,インタビュー・ガイドに 示した質問項目を,女性教員らが継続して体育科に かかわる力量形成の上で契機と考えられる経験や認 識とし,以下の5観点に分類した.インタビュー・ ガイドの「」は体育科を研究するきっかけ,「」 は体育主任及び体育科研究をするうえでのやりがい や苦労,「」と「」は体育主任及び体育科研究 の継続についての認識,「.」は体育主任及び体育 科研究を通じた教職観の変化,「」「」「」 は現在形成されている体育授業観とした.次に,各 グループのテクスト・データの中から豊富で多様な 具体例がある対象者を分析焦点者として決定した. さらに,先ほどの観点に着目して得られたテクスト・ データの部分を「具体例」として抽出し,その具体 例を短い言葉で示す「概念名」と,具体例を簡潔な 文章で示す「定義」を設定し,分析ワークシートに 記入した.その作業の終了後,他の対象者のテクス ト・データから,生成した概念の定義に照らし合わせ て該当する部分にあたる具体例を収集し,新しい具 体例を追加した.これにより,概念名及び定義が適 切かを再度確認し,必要があれば修正を加えた.概 念が決定されたあと,各年代別の教師の体育実践の 力量形成過程を表すために,概念を使って結果図(図 1~4 を作成した.概念同士の関係において,類似 するものをカテゴリーとしてまとめ,カテゴリー名 をつけた.また成長の経過を示す矢印を実線と点線 に区分した.実線の矢印は自分以外の環境的な要因 によって次の成長要因を促したと解釈されるもの, 点線の矢印はその教員の個人的な要因によって次の 成長要因を促したと解釈されるものである.なお, この2つの分類は :DQJDQG+D  が教師の発達 に 影 響 を 与 え る 要 因 と し て 定 義 す る 個 人 的 要 因 3HUVRQDO IDFWRUV と 環 境 的 要 因 &RQWH[WXDO IDFWRUV を参考にしている.その後,得られた概念 及びカテゴリーを用いてストーリーラインを解釈し た.最後に,分析の過程で体育科教育学を専門とす る大学教員2名と協議を行い,検討及び修正を加え ることで研究者間のトライアンギュレーションを確 立し,分析の妥当性を高めるための手続きとした メ リアム, .  3 結果及び考察  文中及び結果図の中の「【】」はカテゴリーを, 「<>」は概念を,「   」は環境的要因を, 「   」は個人的要因を,それぞれ示す.   代女性教員の体育実践の力量形成の 要因とその過程  代の女性教員から抽出された概念数は  個で

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学校女性教師がどのように体育実践の力量を形成し ているのかを把握することができれば,今後体育科 に積極的に関与する小学校女性教師の力量形成を支 援するための知見を得ることができると考えられる. 加えて,体育教師の職能発達の研究について,欧米 では質的研究法によって明らかにされている一方, 我が国では生涯を通じた時間軸で教師の成長過程を 問題にした研究は数少ない 木原, .今後我が 国で求められる研究の方向性として,質的研究の蓄 積の必要性が問われている. そこで本研究では,小学校女性教師が体育科研究 を継続する上で,どのような要因が力量形成に影響 を与えているのかについて検討することを目的とす る.  2 方法   対象 調査対象者は,滋賀県公立小学校または 6 大学教 育学部附属学校に勤務する女性教員  名とした.本 研究の対象者は,目的的サンプリングによって選定 された.目的的サンプリングとは,研究を深めるう えで,調査目的に対して情報を豊富に収集できると 期待される対象者を,選択基準を設定した上で選定 する方法である メリアム, .本研究では体育 科を研究する小学校女性教員を選定基準とした.体 育科を研究する教員の定義としては,体育実践に対 する高い「コミットメント」)を有する教師とした. 体育実践へのコミットメントを見せる根拠として以 下の点が挙げられる.第一に体育主任を務めている またはその経験を有することである.第二に,市の 小学校体育連盟役員として教員の研修や校外体育行 事の運営を担っている,またはその経験を有するこ とである.そして,それらの基準にもとづく選択に ついて,属性リストの作成を滋賀県小学校体育連盟 事務局に依頼した.なお,そのリストには過去  年 以内に体育主任の経験がある女性教員の氏名と所属 が掲載されている.また,リスト上の教員の中から  人調査し終えたあと,さらにサンプリング数を増 やすために,対象者を連鎖的サンプリングによって 選択した.連鎖的サンプリングとは各調査参加者や その集団に,別の参加者を紹介してもらう方法であ る メリアム, .対象者の概要は表1に示すと おりである  表1 対象者の概要 対象者 年齢 (歳) 教職経 験年数 中等保体 免許状 体育主任 経験年数 7   無  7   有  7   有  7   無  7   無  7   無  7   有  7   有  7   有  7   有  7   有  7   無  7   有  7   有    データ収集 データは各調査対象者への面接による半構造化イ ンタビューによって収集された.インタビューは  年  月から  年  月にかけて実施された. 調査対象者には研究の目的と研究上の倫理を説明し, またインタビューを行うにあたって,発話を録音す ることの同意を得た.  インタビューでの質問項目については,表2に示 すようにオープンエンドの質問を主とした.インタ ビュー・ガイドは四方田ほか  を参照しながら 作成し,その後筆者と体育科教育学を専門とする大 学教授で協議を行った上,作成された.インタビュ ー実施の際は,会話の内容によって質問の順番や内 容を変更するなど,回答者の話を途中で遮らないよ うに自然な会話の流れを重視し,回答に対して中立 的立場をとるように努めた.面接時間は  名あたり 約  時間であった.インタビュー内容は ,& レコーダ ーに録音され,逐語録 テクスト・データ が作成さ れた.  分析の方法 テクスト・データの分析には,木下  により 提唱された修正版グランデッド・セオリー・アプロ 表2 インタビュー・ガイド .教職歴,年齢,校務分掌について これまでの学校内での校務分掌を教えてくだ   さい. 体育主任をしていた時期や年数を教えてくだ さい.  .体育主任 小学校体育連盟,体育担当 での仕事や 体育の研究について 体育主任になったきっかけや体育授業に関心 をもった契機について教えてください. 体育主任を経験したことまたは体育の研究で 自身の教職観にどのような変化がありました か. 体育主任または体育の研究をすることについ てやりがいや悩みがありましたか.  .体育主任,体育科研究の継続について 体育主任や体育科研究を継続していくことに    ついて感じることはありますか. 体育科の研究を継続していくことについて難 しさがありましたか,それはどんなことです か.  .体育授業の指導について 体育授業をすることのやりがいはありますか. 体育授業で大切にしていることは何ですか. 体育科の魅力があれば教えてください.  ーチ 0RGLILHG*URXQGHG7KHRU\$SSURDFK:以下 0‐ *7$ と略す を用いた.グランデッド・セオリー・ア プローチは,グレーザーとストラウスによってオリ ジナル版が提示されている *ODVHUDQG6WUDXVV,  .グランデッド・セオリーとは継続的比較分析 法によって,質的データに密着して生成された理論 である.0*7$ は分析の手順が明確に示されている こと,さらに面接型調査に適している 木下, とされる.分析する際は,女性教員の各年代  代,  代, 代, 代 を分析のグループとした.これ は「それぞれの世代ごとに,それぞれの年齢段階ご とに,個人の多様性をこえて,共通の歴史的舞台の 上で,共通に経験する事柄,共通に直面する課題, そしてその課題に取り組む過程で共通に示す特徴が ある 山崎,)」と考えられるからである. 分析手順において,まず,インタビュー・ガイドに 示した質問項目を,女性教員らが継続して体育科に かかわる力量形成の上で契機と考えられる経験や認 識とし,以下の5観点に分類した.インタビュー・ ガイドの「」は体育科を研究するきっかけ,「」 は体育主任及び体育科研究をするうえでのやりがい や苦労,「」と「」は体育主任及び体育科研究 の継続についての認識,「.」は体育主任及び体育 科研究を通じた教職観の変化,「」「」「」 は現在形成されている体育授業観とした.次に,各 グループのテクスト・データの中から豊富で多様な 具体例がある対象者を分析焦点者として決定した. さらに,先ほどの観点に着目して得られたテクスト・ データの部分を「具体例」として抽出し,その具体 例を短い言葉で示す「概念名」と,具体例を簡潔な 文章で示す「定義」を設定し,分析ワークシートに 記入した.その作業の終了後,他の対象者のテクス ト・データから,生成した概念の定義に照らし合わせ て該当する部分にあたる具体例を収集し,新しい具 体例を追加した.これにより,概念名及び定義が適 切かを再度確認し,必要があれば修正を加えた.概 念が決定されたあと,各年代別の教師の体育実践の 力量形成過程を表すために,概念を使って結果図(図 1~4 を作成した.概念同士の関係において,類似 するものをカテゴリーとしてまとめ,カテゴリー名 をつけた.また成長の経過を示す矢印を実線と点線 に区分した.実線の矢印は自分以外の環境的な要因 によって次の成長要因を促したと解釈されるもの, 点線の矢印はその教員の個人的な要因によって次の 成長要因を促したと解釈されるものである.なお, この2つの分類は :DQJDQG+D  が教師の発達 に 影 響 を 与 え る 要 因 と し て 定 義 す る 個 人 的 要 因 3HUVRQDO IDFWRUV と 環 境 的 要 因 &RQWH[WXDO IDFWRUV を参考にしている.その後,得られた概念 及びカテゴリーを用いてストーリーラインを解釈し た.最後に,分析の過程で体育科教育学を専門とす る大学教員2名と協議を行い,検討及び修正を加え ることで研究者間のトライアンギュレーションを確 立し,分析の妥当性を高めるための手続きとした メ リアム, .  3 結果及び考察  文中及び結果図の中の「【】」はカテゴリーを, 「<>」は概念を,「   」は環境的要因を, 「   」は個人的要因を,それぞれ示す.   代女性教員の体育実践の力量形成の 要因とその過程  代の女性教員から抽出された概念数は  個で

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あった.体育科を研究するきっかけについては,< 自身の運動経験による運動への愛好>,<初任期か ら体育主任をすることによる責任感>が生成された. 体育主任及び体育科研究をするうえでのやりがいや 苦労については,<研究組織での他校の教員とのつ ながり>,<子どもの姿に励まされる>,<年間を 通じた体育行事の運営の大変さ>,<援助依頼をで きず大きくなる一人の負担感>,<校内の教員への 配慮と働きかけ>が生成された.体育主任及び体育 科研究の継続についての認識に対しては,<新しい 環境での学びの再構築>,<実践力向上のための情 報収集>,<周りからの期待に応えたい>,<悩み と成長の繰り返し>が生成された.体育主任及び体 育科研究を通じた教職観の変化については,<体育 の教材研究を通じた自己変容>,<先輩教師の生き 様に学ぶ>が生成された.現在形成されている体育 授業観については,<体育授業の幅広い価値認識>, <子どもたちに変化をもたらす体育授業の模索>が 生成された.各概念の定義と代表的な具体例は表3 に示すとおりである. 図1は  代女性教員における体育実践の力量形 成過程を示している.以下に概念及びカテゴリーを 用いたストーリーラインを示す.  代女性教員においては,<自身の運動経験によ る運動への愛好>が体育科教育に関心をもつきっか けとなり,運動への愛好度が高いことから体育主任 を任されることに対して肯定的に体育主任を引き受 ける.教師生活の早い段階で体育主任になったこと から,<初任期から体育主任を任されることによる 責任感>を感じ,それが今後の体育科研究のきっか けとなる.体育主任をする中で<年間を通じた体育 活動の運営の大変さ>を感じ,また体育授業の準備 をする際に<援助依頼ができず大きくなくなる負担 感>も同時に抱えている.しかし他の教員に対して 役に立ちたい思いも持ち,<校内の教員への配慮と 働きかけ>に積極的になるようになる.このように して【役割への強い意識】が生まれる.一方,体育 主任になったことで【学校外での先輩教師との出会 い】があり,同じように体育科研究をする仲間がで き,<研究組織での他校の教員とのつながり>のよ さを感じている.また,そこで出会う先輩教師の教 職観に触れ,<先輩教師の生き様に学ぶ>こともあ る.この体育主任という立場環境や,体育を研究す る教員との出会いが生まれるような環境に身を置く ことで,<新しい環境での学びの再構築>がなされ る.こうして,現在の立場として自分に求められて いる<周りからの期待に応えたい>という思いに変 わっていく.そこから【自己の成長欲求を生み出す サイクル】が生まれる.<教材研究を通じた自己変 容>が起こり,子どもに体育を教える教師として, 自らが体育に貪欲な姿勢を見せていこうと考える. 次に<子どもに変化をもたらす体育授業の模索>を しており,自分の実践で子どもを変化させたいと思 っている.体育を継続して研究することで<体育授 業の幅広い価値認識>が  代教員の中に内在化し, さらに自己の実践を通して時折<子どもの姿に励ま される>ことがあり,それが<実践力向上のための 情報収集>へつながっていく.これは逆回転のサイ クルも生み出す.このようにして<悩みと成長の繰 り返し>の日々を送っている. 次に, 代女性教員の特徴的な概念やカテゴリー について述べる. 代の女性教員の特徴的な環境的 要因は,「初任期から体育主任を任されることによる 責任感」と【学校外の先輩教師との出会い】が挙げ られる.加登本・辻  の研究では,体育授業力量 形成に影響を与えた経験として,教職経験年数が初 任から  年目までは「体育主任になる」が一番多か った.本研究の  代の女性教員らも教職年数の少な い時期に体育主任を経験すること,体育主任会や研 修での先輩教師からの学びが体育授業の力量形成に 影響を与えていることが示唆され,加登本・辻  の研究と同様の結果を示した.また,四方田ほか  は小学校教師の体育授業へのコミットメント を促す要因として,その一つに「体育主任への役割 期待」を挙げている.本研究の体育主任に関わる概 念においても体育主任をすることによって責任感が 生まれるという内容が取り出され,小学校女性教師 においても体育主任になることで他の教員に情報提 供しようとする意識の芽生えることが示唆された.  個人的要因に関して,<子どもの姿に励まされる >では,例えば「水泳教室でも準備とか大変なぶん 子どもらがすごい頑張って泳いだりすると,ああよ かったなって.子どもの姿で見えてくるのが体育の 良いところかなって. 7 」という語りが示すよう に,子どもが一生懸命運動に取り組んでいる姿をみ ることによって励まされ,研究意欲が増すと考えら れる.また,<子どもに変化をもたらす体育授業の 模索>において,「例えば逆上がりでもみんな足もっ とあげとかいうじゃないですか.子どもってそうい うのわからなくって.自分もそれをよく考え  て, どうやって言ってあげたら,この子はできるように なるんやろなって,いつも考えてる.そういう                  自分の一言みたいなんを常に探してるかなって. (7)」の語りが示すように,自己の授業力量を高 めようとする体育授業観をもっていると考えられる.  表3  代女性教員の各概念の定義及び具体例 観点 概念名 定 義 及 び 具 体 例 体育科を研究 するきっかけ 初任期から体育主 任を任されること による責任感 定義 教職生活の早い時期に体育主任を任されたことによって生まれる体育主任への責任感 具体例  「私は有り難かったっていうのもあるよ. 年目から私はそういう大きいこと任されてるっていうの あったから.気を抜けないやん. 7 」 自身の運動経験に よる運動への愛好 定義 自身の運動経験が体育への関心のきっかけとなっていること 具体例  「自分は体育が得意ではないけど,体を動かすのが好きでそういう体育に関わっていたいなというと ころからです.・・・自分自身がずっとバレーボールをしてたので,仲間づくりにも体を動かしてみんな で何かをするっていうのは仲間づくりにもいいなっていうのはあったので.子どもたちにもできなく ても楽しんでほしいなって思っているから. 7 」 体育主任及び 体育科研究を するうえでの やりがいや苦 労  研究組織での他校 の教員とのつなが り 定義 2 市の研究組織に関わることで他校の教員とのつながりがふえ,体育科研究の組織運営のやり がいにつながるということ 具体例  「ここまで 体育の授業研究を やってんのは 2 市だけちゃうかな.・・・そのうちみんなやりがいを感じ たりとか,2 市って結構仲もよかったりとか,先輩の先生声をかけてくれはったりとかするし,そう いうつながりみたいなんはあるから楽しいなって思ったりとか 7 」 子どもの姿に励ま される 定義 子どもたちが惹かれる体育の魅力を受けて,自分自身も体育の良さを再確認すること  具体例  「水泳教室でも準備とか大変なぶん子どもらがすごい頑張って泳いだりすると,ああよかったなって. 子どもの姿で見えてくるのが体育の良いところかなって. 7 」 「子どもたちってのはやっぱり体育好きやし,・・・苦手やけども子どもの中では何かこう惹かれるもの があるんやろなって思う.そんなん見てるとさ,こっちにはわからん世界やん.でもそのときに子ど もって何考えてるのかなって思ってるとすごい楽しいなって思うし. 7 」 年間を通じた体育 活動の運営の大変 さ 定義 年間を通じた体育活動に関する提案や運営を中心となって行うことの大変さ 具体例  「忙しいと思うで,たぶん他の主任より.年中やで.運動会,持久走,縄跳び,スキー,みたいにな ったらさ,オールシーズンや.常に提案. 7 」 援助依頼をできず 大きくなる負担感 定義 体育授業の準備の際に他の教員に援助を依頼できず一人で抱えてしまうことがあること 具体例  「相談したいなーとかここライン引きたいなーと思うときでもやっぱちょっと声がかけられへんとき があって.忙しそうにしてはるなとか.だから,わりと  人で全部やってるんですけど 7 」 「自分がやってて思うのがいろんな人に体育に関わって欲しいなって思うけど,なかなかそれができ ないのやけど.みんなで用具をつくったりとかでこうやなあって言えるようにしたいなって思いなが らも,時間がないから  人でしてしまうこともある. 7 」 校内の教員への配 慮と働きかけ 定義 学校内の他の教員に働きかけて学校体育をよくしていきたいという思い 具体例  「自分が体育に関わるような仕事をしたら,・・・ちょっと体育が苦手な先生もこんなんしよかなって考 えてくれはる部分もあるので,自分のためでもあるけども学校全体で苦手な先生も一緒にしてくれは ったらいいなっていう思いでやってる部分もあるかなって思いますね. 7 」 体育主任及び 体育科研究の 継続について の認識  新しい環境での学 びの再構築 定義 自分の勉強不足を感じながらも新しい環境で新しい学びを日々得ていること  具体例  「私の知らないことをたくさん教えてくれる先生方ばっかりで私ってすごい勉強不足なんやなって思 うけど,ここに来ることで自分の知らない世界をすごく教えてもらったんや 7 」 実践力向上のため の情報収集 定義 良い体育授業を目指して自ら色んなところで情報収集していること 具体例  「講習会もやし,6 県の '9' もそやし,あと研究会に行くと指導案とかカリキュラムとかそこではど んなんしてるんやろってみて,そこで授業している子どもと自分がもってる子どもたちは違うので, インターネットで調べたりする.あとは他の学校の先生にどんなんしてますかって聞いたり 7 」 周りからの期待に 応えたい 定義 周りの教員からの励ましに勇気づけられたり,自分が体育の教員として必要とされていると感 じていること 具体例  「自分がしんどいけどやらなあかんなとか思ったときに一言声をかけてくれる人がいるだけですごい 救われるというかよかったなって思えるのはあるかな. 7 」 「たぶん私が今こう任されてるってことは私に何かしてほしいって思ってるであろうと思うから,私 を選んでくれてるってことは私の何か魅力じゃないけど…今,私が学校にとって必要なんじゃないか なって思うようにしてるし. 7 」 悩みと成長の繰り 返し 定義 体育授業の指導に関してまだ検討の余地がある反面,少しずつ自己の成長を認めていること 具体例  「運動の特性とかもわかってないねん,自分の中でまだ.それが私の一番の問題点なんやけど.・・・ 年生 の担任をもって の発達がちょっとわかったのが私の収穫.・・・間違ってることもあるかもしれん けど,間違ってないこともあるのかもしれんのかなっいう感じ. 7 」         

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あった.体育科を研究するきっかけについては,< 自身の運動経験による運動への愛好>,<初任期か ら体育主任をすることによる責任感>が生成された. 体育主任及び体育科研究をするうえでのやりがいや 苦労については,<研究組織での他校の教員とのつ ながり>,<子どもの姿に励まされる>,<年間を 通じた体育行事の運営の大変さ>,<援助依頼をで きず大きくなる一人の負担感>,<校内の教員への 配慮と働きかけ>が生成された.体育主任及び体育 科研究の継続についての認識に対しては,<新しい 環境での学びの再構築>,<実践力向上のための情 報収集>,<周りからの期待に応えたい>,<悩み と成長の繰り返し>が生成された.体育主任及び体 育科研究を通じた教職観の変化については,<体育 の教材研究を通じた自己変容>,<先輩教師の生き 様に学ぶ>が生成された.現在形成されている体育 授業観については,<体育授業の幅広い価値認識>, <子どもたちに変化をもたらす体育授業の模索>が 生成された.各概念の定義と代表的な具体例は表3 に示すとおりである. 図1は  代女性教員における体育実践の力量形 成過程を示している.以下に概念及びカテゴリーを 用いたストーリーラインを示す.  代女性教員においては,<自身の運動経験によ る運動への愛好>が体育科教育に関心をもつきっか けとなり,運動への愛好度が高いことから体育主任 を任されることに対して肯定的に体育主任を引き受 ける.教師生活の早い段階で体育主任になったこと から,<初任期から体育主任を任されることによる 責任感>を感じ,それが今後の体育科研究のきっか けとなる.体育主任をする中で<年間を通じた体育 活動の運営の大変さ>を感じ,また体育授業の準備 をする際に<援助依頼ができず大きくなくなる負担 感>も同時に抱えている.しかし他の教員に対して 役に立ちたい思いも持ち,<校内の教員への配慮と 働きかけ>に積極的になるようになる.このように して【役割への強い意識】が生まれる.一方,体育 主任になったことで【学校外での先輩教師との出会 い】があり,同じように体育科研究をする仲間がで き,<研究組織での他校の教員とのつながり>のよ さを感じている.また,そこで出会う先輩教師の教 職観に触れ,<先輩教師の生き様に学ぶ>こともあ る.この体育主任という立場環境や,体育を研究す る教員との出会いが生まれるような環境に身を置く ことで,<新しい環境での学びの再構築>がなされ る.こうして,現在の立場として自分に求められて いる<周りからの期待に応えたい>という思いに変 わっていく.そこから【自己の成長欲求を生み出す サイクル】が生まれる.<教材研究を通じた自己変 容>が起こり,子どもに体育を教える教師として, 自らが体育に貪欲な姿勢を見せていこうと考える. 次に<子どもに変化をもたらす体育授業の模索>を しており,自分の実践で子どもを変化させたいと思 っている.体育を継続して研究することで<体育授 業の幅広い価値認識>が  代教員の中に内在化し, さらに自己の実践を通して時折<子どもの姿に励ま される>ことがあり,それが<実践力向上のための 情報収集>へつながっていく.これは逆回転のサイ クルも生み出す.このようにして<悩みと成長の繰 り返し>の日々を送っている. 次に, 代女性教員の特徴的な概念やカテゴリー について述べる. 代の女性教員の特徴的な環境的 要因は,「初任期から体育主任を任されることによる 責任感」と【学校外の先輩教師との出会い】が挙げ られる.加登本・辻  の研究では,体育授業力量 形成に影響を与えた経験として,教職経験年数が初 任から  年目までは「体育主任になる」が一番多か った.本研究の  代の女性教員らも教職年数の少な い時期に体育主任を経験すること,体育主任会や研 修での先輩教師からの学びが体育授業の力量形成に 影響を与えていることが示唆され,加登本・辻  の研究と同様の結果を示した.また,四方田ほか  は小学校教師の体育授業へのコミットメント を促す要因として,その一つに「体育主任への役割 期待」を挙げている.本研究の体育主任に関わる概 念においても体育主任をすることによって責任感が 生まれるという内容が取り出され,小学校女性教師 においても体育主任になることで他の教員に情報提 供しようとする意識の芽生えることが示唆された.  個人的要因に関して,<子どもの姿に励まされる >では,例えば「水泳教室でも準備とか大変なぶん 子どもらがすごい頑張って泳いだりすると,ああよ かったなって.子どもの姿で見えてくるのが体育の 良いところかなって. 7 」という語りが示すよう に,子どもが一生懸命運動に取り組んでいる姿をみ ることによって励まされ,研究意欲が増すと考えら れる.また,<子どもに変化をもたらす体育授業の 模索>において,「例えば逆上がりでもみんな足もっ とあげとかいうじゃないですか.子どもってそうい うのわからなくって.自分もそれをよく考え  て, どうやって言ってあげたら,この子はできるように なるんやろなって,いつも考えてる.そういう                  自分の一言みたいなんを常に探してるかなって. (7)」の語りが示すように,自己の授業力量を高 めようとする体育授業観をもっていると考えられる.  表3  代女性教員の各概念の定義及び具体例 観点 概念名 定 義 及 び 具 体 例 体育科を研究 するきっかけ 初任期から体育主 任を任されること による責任感 定義 教職生活の早い時期に体育主任を任されたことによって生まれる体育主任への責任感 具体例  「私は有り難かったっていうのもあるよ. 年目から私はそういう大きいこと任されてるっていうの あったから.気を抜けないやん. 7 」 自身の運動経験に よる運動への愛好 定義 自身の運動経験が体育への関心のきっかけとなっていること 具体例  「自分は体育が得意ではないけど,体を動かすのが好きでそういう体育に関わっていたいなというと ころからです.・・・自分自身がずっとバレーボールをしてたので,仲間づくりにも体を動かしてみんな で何かをするっていうのは仲間づくりにもいいなっていうのはあったので.子どもたちにもできなく ても楽しんでほしいなって思っているから. 7 」 体育主任及び 体育科研究を するうえでの やりがいや苦 労  研究組織での他校 の教員とのつなが り 定義 2 市の研究組織に関わることで他校の教員とのつながりがふえ,体育科研究の組織運営のやり がいにつながるということ 具体例  「ここまで 体育の授業研究を やってんのは 2 市だけちゃうかな.・・・そのうちみんなやりがいを感じ たりとか,2 市って結構仲もよかったりとか,先輩の先生声をかけてくれはったりとかするし,そう いうつながりみたいなんはあるから楽しいなって思ったりとか 7 」 子どもの姿に励ま される 定義 子どもたちが惹かれる体育の魅力を受けて,自分自身も体育の良さを再確認すること  具体例  「水泳教室でも準備とか大変なぶん子どもらがすごい頑張って泳いだりすると,ああよかったなって. 子どもの姿で見えてくるのが体育の良いところかなって. 7 」 「子どもたちってのはやっぱり体育好きやし,・・・苦手やけども子どもの中では何かこう惹かれるもの があるんやろなって思う.そんなん見てるとさ,こっちにはわからん世界やん.でもそのときに子ど もって何考えてるのかなって思ってるとすごい楽しいなって思うし. 7 」 年間を通じた体育 活動の運営の大変 さ 定義 年間を通じた体育活動に関する提案や運営を中心となって行うことの大変さ 具体例  「忙しいと思うで,たぶん他の主任より.年中やで.運動会,持久走,縄跳び,スキー,みたいにな ったらさ,オールシーズンや.常に提案. 7 」 援助依頼をできず 大きくなる負担感 定義 体育授業の準備の際に他の教員に援助を依頼できず一人で抱えてしまうことがあること 具体例  「相談したいなーとかここライン引きたいなーと思うときでもやっぱちょっと声がかけられへんとき があって.忙しそうにしてはるなとか.だから,わりと  人で全部やってるんですけど 7 」 「自分がやってて思うのがいろんな人に体育に関わって欲しいなって思うけど,なかなかそれができ ないのやけど.みんなで用具をつくったりとかでこうやなあって言えるようにしたいなって思いなが らも,時間がないから  人でしてしまうこともある. 7 」 校内の教員への配 慮と働きかけ 定義 学校内の他の教員に働きかけて学校体育をよくしていきたいという思い 具体例  「自分が体育に関わるような仕事をしたら,・・・ちょっと体育が苦手な先生もこんなんしよかなって考 えてくれはる部分もあるので,自分のためでもあるけども学校全体で苦手な先生も一緒にしてくれは ったらいいなっていう思いでやってる部分もあるかなって思いますね. 7 」 体育主任及び 体育科研究の 継続について の認識  新しい環境での学 びの再構築 定義 自分の勉強不足を感じながらも新しい環境で新しい学びを日々得ていること  具体例  「私の知らないことをたくさん教えてくれる先生方ばっかりで私ってすごい勉強不足なんやなって思 うけど,ここに来ることで自分の知らない世界をすごく教えてもらったんや 7 」 実践力向上のため の情報収集 定義 良い体育授業を目指して自ら色んなところで情報収集していること 具体例  「講習会もやし,6 県の '9' もそやし,あと研究会に行くと指導案とかカリキュラムとかそこではど んなんしてるんやろってみて,そこで授業している子どもと自分がもってる子どもたちは違うので, インターネットで調べたりする.あとは他の学校の先生にどんなんしてますかって聞いたり 7 」 周りからの期待に 応えたい 定義 周りの教員からの励ましに勇気づけられたり,自分が体育の教員として必要とされていると感 じていること 具体例  「自分がしんどいけどやらなあかんなとか思ったときに一言声をかけてくれる人がいるだけですごい 救われるというかよかったなって思えるのはあるかな. 7 」 「たぶん私が今こう任されてるってことは私に何かしてほしいって思ってるであろうと思うから,私 を選んでくれてるってことは私の何か魅力じゃないけど…今,私が学校にとって必要なんじゃないか なって思うようにしてるし. 7 」 悩みと成長の繰り 返し 定義 体育授業の指導に関してまだ検討の余地がある反面,少しずつ自己の成長を認めていること 具体例  「運動の特性とかもわかってないねん,自分の中でまだ.それが私の一番の問題点なんやけど.・・・ 年生 の担任をもって の発達がちょっとわかったのが私の収穫.・・・間違ってることもあるかもしれん けど,間違ってないこともあるのかもしれんのかなっいう感じ. 7 」         

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表3 つづき 体育主任及び 体育科研究を 通じた教職観 の変化  体育の教材研究を 通じた自己変容 定義 身体教育である体育の教材研究を通じて,運動の成否に関わらず自分も挑戦しようと考えるよ うになった 具体例  「体育主任なったからには色んなこと勉強したいなって.勉強していくうちに体が上手に使えない子 でもうまくいく方法があるんじゃないかなとか探ったりとか.自分も一緒にやってみようかなって思 ったりとか.できひんかってもいいから,やってみたりとかっていうふうに変わってきたと思います. 意識の中で. 7 」 先輩教師の生き様 に学ぶ 定義 他校の先輩教師の教職に対する生き様をみたり,アドバイスをもらうことでよい刺激となるこ と 具体例  「ほかの体育主任の先生とかも体育にももちろん熱心やし体育以外のことにも熱心なところあって, こうしたいなでもどうしたらいいんかなってときに相談したら,こうしたらいいやんとかアドバイス してくれはるし・・・自分ももっとがんばらなあかんなって思うし,体育だけじゃなくって他の面でもい い刺激になってるんかなって 7 」 現在形成され ている体育授 業観 体育授業の幅広い 価値認識 定義 体育は身体教育以上に子どもの人間性を高められる教科であるという認識 具体例  「体育って痛みも感じることはできるやん.友達と関わることもできるやん.自分は苦しいなってこ とも感じられるやん.で,できたってことも感じられるやん.そういうことは頭でもわかり,心でも わかり,友だちと関わることでもわかり,生きていくためにも必要な力っていうのはすごくそこにあ るなって思う.・・・子どもたちにもやっぱり生きていくために必要なことも体育を通じて私は教えられ る存在じゃないといけないなって思ってるん. 7 」 子どもに変化をも たらす体育授業の 模索 定義 子どもにとって学びや変化のある指導を常に模索していること 具体例  「例えば逆上がりでもみんな足もっとあげとかいうじゃないですか.子どもってそういうのわからな くって.自分もそれをよく考えて,どうやって言ってあげたら,この子はできるようになるんやろな って,いつも考えてる.そういう自分の一言みたいなんを常に探してるかなって.うまくいかないこ ともあります,伝わらへんなっていうときもあるし.あるけれど,いつもそこは模索してるかなって ところです. 7 」  図1  代女性教員の体育実践の力量形成過程    代女性教員の体育実践の力量形成の 要因とその過程  代の女性教員から抽出された概念数は  個 であった.体育科を研究するきっかけについては, <体育科への関心と先輩教師へのあこがれ>,< 体育主任時の先輩教師からの献身的な支援>が生 成された.体育主任及び体育科研究をするうえで のやりがいや苦労については,<自分の思いを生 かせる体育主任のよさ>,<年上教員に対する不 安要素>,<研究組織のリーダーを担う責任感>, <他校の教員への研修の機会提供>が生成された. 体育主任及び体育科研究の継続についての認識に ついては,<後輩を育てようとする意識>,<後 輩のロールモデルとしての存在へ>,<苦になら ない仕事>が生成された.体育主任及び体育科研 究を通じた教職観の変化については,<自ら率先 して行動する重要性>,<全校児童への働きかけ >が生成された.現在形成されている体育授業観 については,<子どもの内面を育てる体育授業の 模索>,<子どもの体育の学力保証のための教材 研究>が生成された.各概念の定義と代表的な具 体例は表4に示すとおりである. 図2は  代女性教員における体育実践の力量 形成の過程を示している.以下に概念及びカテゴ リーを用いた  代女性教員のストーリーライン を示す.  代女性教員においては, 代のときの<体育 への関心と先輩教師へのあこがれ>が体育科研究 のきっかけとなる.次に【体育主任の経験を通じ て】体育科研究の継続へ向かうことになる.<体 育主任時の先輩教師からの献身的な支援>を受け て,体育主任としてどうあるべきかを教えてもら ってきた.その後,何年か体育主任をすることで <自分の思いを生かせる体育主任の良さ>を感じ, また体育主任の仕事を<苦にならない仕事>とし て認識する.体育主任という立場を経験したこと で<自ら率先して行動する重要性>に気づいてい く.現在は体育科研究組織のリーダーに抜擢され るようになり,【校外体育組織を統率】する.そこ で<研究組織のリーダーを担う責任感>を感じ始 めており,<他校の教員への研修の機会提供>を も行っている.さらに【校内での周囲への働きか け】にも積極的であり,全校児童を視野に入れた 体育学力向上について考えているため<全校児童 への働きかけ>を行っている.その一方で<年上 教員に対する不安要素>も抱えており,自分より 年上の教員の授業に意見したり,指示したりする ことにためらいもある.また体育主任を後輩へ引 き継ぐ時期に至っているとも感じ,<後輩を育て ようとする意識>が芽生え,自分は<後輩のロー ルモデルとしての存在へ>なれるように日々研究 を重ね成長していこうとする.このように現在の 自分には【周囲への発信】が求められていると感 じている. 代の女性教員は【子どもの育ちに焦 点化した体育授業観】をもっており,子どもにつ けさせたい力を明確にするため<子どもの体育の 学力保証のための教材研究>を認識しており,最 終は<子どもの内面を育てる体育授業の模索>へ とつなげていきたいと考えている.  次に  代女性教員の特徴的な概念やカテゴリ ーについて述べる. 代の女性教員の特徴的な環 境的要因として【校外体育組織を統率】が挙げら れる.加登本・辻  の研究において,指導的 立場にあるとされる対象者は,教職6年から  年目までで,「研究組織内での役割の変化」を多く 経験しており,本研究の  代の女性教員において も同様に研究組織内での役割変化が起こっている ことが推測される.個人的要因に関して【校内で の周囲への働きかけ】があがる.校内の全校児童 や他の教員,また後輩教師に対しても積極的に働 きかけていく姿勢がみられ,「個人で全部もってた らあかんなって思うんですよ.もっと今の若い先 生たちにも知っていってもらって,引き継いでい きたいなっていうのはすごくあるので. 7 」と いう語りが示すように,とくに体育主任を後輩へ 引き継ぎ,後輩教師を育成しようとしている.ま た,「最終の理想は,あのおばちゃんのクラス足速 いなーとかなんか全員鉄棒回ってるなとか,リレ ーいつも一位やとか,なんでやろ,聞いてみよっ て思われるようなおばちゃんの体育の先生になり たい.『あれなら私もできそうやな』とか,『僕も やってみたいな』とかはじめて先生になった人も 思ってもらえるような. 7 」という語りが示す ように,体育授業で成果を出し,後輩教師からあ こがれとなるような教師を目指している.「授業へ のこだわり」や「勉強し続ける姿」を示すことは 後輩教師を成長させる影響力があり,後輩へ知識 や経験を伝え議論することは自分自身の力量も高 めると考えられる 加登本, ことから,体育 主任を引き継ぎ,後輩のロールモデルとしての存 在になろうとする  代の女性教員は後輩を育て るとともに自己の力量も高めることにつながるで

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表3 つづき 体育主任及び 体育科研究を 通じた教職観 の変化  体育の教材研究を 通じた自己変容 定義 身体教育である体育の教材研究を通じて,運動の成否に関わらず自分も挑戦しようと考えるよ うになった 具体例  「体育主任なったからには色んなこと勉強したいなって.勉強していくうちに体が上手に使えない子 でもうまくいく方法があるんじゃないかなとか探ったりとか.自分も一緒にやってみようかなって思 ったりとか.できひんかってもいいから,やってみたりとかっていうふうに変わってきたと思います. 意識の中で. 7 」 先輩教師の生き様 に学ぶ 定義 他校の先輩教師の教職に対する生き様をみたり,アドバイスをもらうことでよい刺激となるこ と 具体例  「ほかの体育主任の先生とかも体育にももちろん熱心やし体育以外のことにも熱心なところあって, こうしたいなでもどうしたらいいんかなってときに相談したら,こうしたらいいやんとかアドバイス してくれはるし・・・自分ももっとがんばらなあかんなって思うし,体育だけじゃなくって他の面でもい い刺激になってるんかなって 7 」 現在形成され ている体育授 業観 体育授業の幅広い 価値認識 定義 体育は身体教育以上に子どもの人間性を高められる教科であるという認識 具体例  「体育って痛みも感じることはできるやん.友達と関わることもできるやん.自分は苦しいなってこ とも感じられるやん.で,できたってことも感じられるやん.そういうことは頭でもわかり,心でも わかり,友だちと関わることでもわかり,生きていくためにも必要な力っていうのはすごくそこにあ るなって思う.・・・子どもたちにもやっぱり生きていくために必要なことも体育を通じて私は教えられ る存在じゃないといけないなって思ってるん. 7 」 子どもに変化をも たらす体育授業の 模索 定義 子どもにとって学びや変化のある指導を常に模索していること 具体例  「例えば逆上がりでもみんな足もっとあげとかいうじゃないですか.子どもってそういうのわからな くって.自分もそれをよく考えて,どうやって言ってあげたら,この子はできるようになるんやろな って,いつも考えてる.そういう自分の一言みたいなんを常に探してるかなって.うまくいかないこ ともあります,伝わらへんなっていうときもあるし.あるけれど,いつもそこは模索してるかなって ところです. 7 」  図1  代女性教員の体育実践の力量形成過程    代女性教員の体育実践の力量形成の 要因とその過程  代の女性教員から抽出された概念数は  個 であった.体育科を研究するきっかけについては, <体育科への関心と先輩教師へのあこがれ>,< 体育主任時の先輩教師からの献身的な支援>が生 成された.体育主任及び体育科研究をするうえで のやりがいや苦労については,<自分の思いを生 かせる体育主任のよさ>,<年上教員に対する不 安要素>,<研究組織のリーダーを担う責任感>, <他校の教員への研修の機会提供>が生成された. 体育主任及び体育科研究の継続についての認識に ついては,<後輩を育てようとする意識>,<後 輩のロールモデルとしての存在へ>,<苦になら ない仕事>が生成された.体育主任及び体育科研 究を通じた教職観の変化については,<自ら率先 して行動する重要性>,<全校児童への働きかけ >が生成された.現在形成されている体育授業観 については,<子どもの内面を育てる体育授業の 模索>,<子どもの体育の学力保証のための教材 研究>が生成された.各概念の定義と代表的な具 体例は表4に示すとおりである. 図2は  代女性教員における体育実践の力量 形成の過程を示している.以下に概念及びカテゴ リーを用いた  代女性教員のストーリーライン を示す.  代女性教員においては, 代のときの<体育 への関心と先輩教師へのあこがれ>が体育科研究 のきっかけとなる.次に【体育主任の経験を通じ て】体育科研究の継続へ向かうことになる.<体 育主任時の先輩教師からの献身的な支援>を受け て,体育主任としてどうあるべきかを教えてもら ってきた.その後,何年か体育主任をすることで <自分の思いを生かせる体育主任の良さ>を感じ, また体育主任の仕事を<苦にならない仕事>とし て認識する.体育主任という立場を経験したこと で<自ら率先して行動する重要性>に気づいてい く.現在は体育科研究組織のリーダーに抜擢され るようになり,【校外体育組織を統率】する.そこ で<研究組織のリーダーを担う責任感>を感じ始 めており,<他校の教員への研修の機会提供>を も行っている.さらに【校内での周囲への働きか け】にも積極的であり,全校児童を視野に入れた 体育学力向上について考えているため<全校児童 への働きかけ>を行っている.その一方で<年上 教員に対する不安要素>も抱えており,自分より 年上の教員の授業に意見したり,指示したりする ことにためらいもある.また体育主任を後輩へ引 き継ぐ時期に至っているとも感じ,<後輩を育て ようとする意識>が芽生え,自分は<後輩のロー ルモデルとしての存在へ>なれるように日々研究 を重ね成長していこうとする.このように現在の 自分には【周囲への発信】が求められていると感 じている. 代の女性教員は【子どもの育ちに焦 点化した体育授業観】をもっており,子どもにつ けさせたい力を明確にするため<子どもの体育の 学力保証のための教材研究>を認識しており,最 終は<子どもの内面を育てる体育授業の模索>へ とつなげていきたいと考えている.  次に  代女性教員の特徴的な概念やカテゴリ ーについて述べる. 代の女性教員の特徴的な環 境的要因として【校外体育組織を統率】が挙げら れる.加登本・辻  の研究において,指導的 立場にあるとされる対象者は,教職6年から  年目までで,「研究組織内での役割の変化」を多く 経験しており,本研究の  代の女性教員において も同様に研究組織内での役割変化が起こっている ことが推測される.個人的要因に関して【校内で の周囲への働きかけ】があがる.校内の全校児童 や他の教員,また後輩教師に対しても積極的に働 きかけていく姿勢がみられ,「個人で全部もってた らあかんなって思うんですよ.もっと今の若い先 生たちにも知っていってもらって,引き継いでい きたいなっていうのはすごくあるので. 7 」と いう語りが示すように,とくに体育主任を後輩へ 引き継ぎ,後輩教師を育成しようとしている.ま た,「最終の理想は,あのおばちゃんのクラス足速 いなーとかなんか全員鉄棒回ってるなとか,リレ ーいつも一位やとか,なんでやろ,聞いてみよっ て思われるようなおばちゃんの体育の先生になり たい.『あれなら私もできそうやな』とか,『僕も やってみたいな』とかはじめて先生になった人も 思ってもらえるような. 7 」という語りが示す ように,体育授業で成果を出し,後輩教師からあ こがれとなるような教師を目指している.「授業へ のこだわり」や「勉強し続ける姿」を示すことは 後輩教師を成長させる影響力があり,後輩へ知識 や経験を伝え議論することは自分自身の力量も高 めると考えられる 加登本, ことから,体育 主任を引き継ぎ,後輩のロールモデルとしての存 在になろうとする  代の女性教員は後輩を育て るとともに自己の力量も高めることにつながるで

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