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リサイクル燃料の輸送・貯蔵

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Academic year: 2021

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(1)プロジェクト課題. リサイクル燃料の輸送・貯蔵 背景・目的 わが国では、原子力発電後の使用済燃料は再処理し、リサイクルすることが基本方針と されており、原子力委員会の新大綱策定会議でも中間貯蔵の重要性が指摘されている。 本課題では、原子力発電所の安定運転および柔軟な原子燃料サイクル路線を支援するた め、経済的で信頼性の高い長期・大容量貯蔵技術として有望なキャニスタを用いたコンク リートキャスク方式の貯蔵施設の実用化を促進する。また、実績のある輸送・貯蔵兼用金 属キャスクについては、将来の貯蔵後輸送に備え、金属ガスケットの密封機能の経年変化 評価手法を確立する。. 主な成果 1.キャニスタの塩化物応力腐食割れ評価法の開発 自然換気を利用したコンクリートキャスク貯蔵施設では、使用されるキャニスタ表 面の塩化物応力腐食割れ(SCC)による密封機能の喪失がない設計や検査技術の実証 が残された課題である。SUS 3 0 4 L 等の従来材を使用したキャニスタについて、SCC 発生防止基準およびき裂進展管理基準による密封機能評価シナリオを構築し、設計貯 蔵期間(6 0 年)に対してキャニスタが成立する環境条件(図 1)や溶接残留応力低減 による SCC 抑制技術について見通しを得た[N 1 0 0 3 5]。また、非接触かつ遠隔での 計測が可能なレーザー誘起ブレイクダウン分光法(LIBS)により、SCC 発生限界塩 分濃度を定量的に検出できること(図 2)を世界に先駆けて示し、定期監視への応用 技術として有望であることを示した。本成果は学会標準・規格に反映させる予定である。 2.貯蔵施設への塩分流入低減技術の開発 自然換気を利用した貯蔵施設では、コンクリートキャスク内部に入る海塩粒子を低 減することによる SCC 対策も有効な選択肢である。そこで、貯蔵施設の除熱性能に影 響を与えない低圧力損失で高い塩分捕獲率を有する塩分流入低減装置を開発し、実環 境下での長期にわたる性能評価データを取得し、その有効性を確認した[N 1 0 0 2 4]。 3.金属キャスクの内部雰囲気ガス分析評価による長期間貯蔵燃料の健全性評価 米国アイダホ国立研究所(INL)で約 2 5 年間実貯蔵中の金属キャスクの内部雰囲気 ガス分析の情報収集を行い、8 5 Kr の測定による使用済燃料の健全性評価(図 3)、およ び長期間貯蔵した場合の破損燃料の検出方法の妥当性を確認した[L 1 0 0 1 7]。 4.金属キャスクの密封機能の経年変化評価 金属キャスクの密封機能は金属ガスケットにより保持される。金属ガスケットの残 留反発力と漏えい限界反発力との比較による密封寿命の定量的な評価手法を確立し、 貯蔵中の金属キャスクの温度管理記録に基づく貯蔵後の金属ガスケットの劣化状態を 明らかにした(図 4)。また、実物大金属キャスク蓋部モデルを用いて、蓋の締め付け 手順が密封性能に及ぼす影響を明らかにし、作業手順等の重要性を明らかにした。 (本成果の一部は、経済産業省原子力安全・保安院からの受託研究として実施した。) 14. 02_1原子.indd 14. 11/06/13 14:51.

(2) 原子力技術. 原子力技術 原子力技術. 2 2. 気中塩分濃度μg/m33 気中塩分濃度μg/m 20 50 20 50 100 250 100 250 500 500. 0.8 0.8 0.6 0.6. 120 120. SUS304LのSCC SUS304LのSCC 発生限界塩分濃 発生限界塩分濃. 100 100 80 80. キャニスタ温度 キャニスタ温度. LIBS LIBS 0.4 0.4. 60 60. 0.2 0.2. 40 40. 0.0 0.0. 0 0. 10 10. 20 20. 30 40 30 40 貯蔵年数 貯蔵年数. 50 50. 60 60. キャニスタ温度(℃) キャニスタ温度(℃). 付着塩分量(g/m 付着塩分量(g/masasCl)Cl). 1.0 1.0. 20 20. 2 LIBS LIBS によるダブルパルス計測における Cl 図図 2  Cl濃度 濃 図 2 LIBSによるダブルパルス計測における によるダブルパルス計測における Cl 濃度 に対する Cl 発光強度依存性 度に対する Cl 発光強度依存性 に対する Cl 発光強度依存性 元素の励起効率が高くなるダブルパルス計測を 元素の励起効率が高くなるダブルパルス計測をClCl 元素の励起効率が高くなるダブルパルス計測を Cl 濃度の異なる 0 4L 試験片に対して行い、計 濃度の異なるSUS3 SUS304L 試験片に対して行い、計測 濃度の異なる SUS304L 試験片に対して行い、計測 2)において Cl の発光強 測した範囲(0.1 ~ 1.0g/m した範囲(0.1~1.0g/m22)において Cl の発光強度が )において の発光強度が した範囲(0.1~1.0g/m 度が Cl 濃度に比例することおよび ClClを十分に励起 Cl 濃度に比例することおよび Cl を十分に励起させ Cl 濃度に比例することおよび Cl を十分に励起させ させることにより定量計測できることが分かった。 ることにより定量計測できることが分かった。 ることにより定量計測できることが分かった。. 図貯1蔵年数とキャニスタ表面に付着する塩分量 貯蔵年数とキャニスタ表面に付着する 図 1  図 1 貯蔵年数とキャニスタ表面に付着する 塩分量との関係 との関係 塩分量との関係 2 as 2 as SUS3 0 4L材の 材のSCC SCC発生限界塩分濃度は 発生限界塩分濃度は 0.8g/m Cl SUS304L 0.8g/m SUS304L 材の SCC 発生限界塩分濃度は 0.8g/m2 as Cl 3 Cl であり、気中塩分濃度が 0.5mg/m を下回る環境 3 であり、気中塩分濃度が 0.5mg/m3 を下回る環境であ であり、気中塩分濃度が 0.5mg/m を下回る環境であ であれば、SUS3 0 4L 製キャニスタを用いたコンク れば、SUS304L 製キャニスタを用いたコンクリート れば、SUS304L 製キャニスタを用いたコンクリート リートキャスク貯蔵 (6 0 年)の成立性が期待できる。 キャスク貯蔵(60 年)の成立性が期待できる。 キャスク貯蔵(60 年)の成立性が期待できる。. 140 140 140. 分析対象とした金属キャスク CASTOR-V/21 分析対象とした金属キャスク CASTOR-V/21. LIBS LIBS. PWR PWR PWR 15×15(21 体) 1 5 × 1 5(2体) 1 体) 15×15(21 30~36 GWd/tHM 330~36 0 ~ 3 6GWd/tHM GWd/tHM 2.2~3.8 年 2.2~3.8 年年 2.2 ~ 3.8 2.9~3.1 wt% 2.9~3.1 2.9 ~ 3.1wt% wt% 28.4 kW 28.4 2 8.4 kW kW. 図 3 INL で内部雰囲気ガス分析を行っている 図 3  で内 部 雰 囲 気 ガス 分 析を行っている 図 3INLINL で内部雰囲気ガス分析を行っている CASTOR-V/21 型金属キャスクとその燃料仕様 CASTOR-V/21型金属キャスクとその燃料仕様 CASTOR-V/21 型金属キャスクとその燃料仕様 INL で実貯蔵中の乾式キャスクのうち、PWR で実貯蔵中の乾式キャスクのうち、PWR使用 使用 INL で実貯蔵中の乾式キャスクのうち、PWR 使用 済燃料を収納したCASTOR-V/21 CASTOR-V/2を対象とした。 1 を対象とした。 済燃料を収納した 済燃料を収納した CASTOR-V/21 を対象とした。 1 9 8 5年から 年から2010 2 0 1 0年までの貯蔵期間を通して実施し 年までの貯蔵期間を通して実施 1985 1985 年から 2010 年までの貯蔵期間を通して実施し した CASTOR-V/2 1 の内部雰囲気ガスに含まれる Kr た CASTOR-V/21 の内部雰囲気ガスに含まれる 85 8 5 たKr CASTOR-V/21 の内部雰囲気ガスに含まれる 85Kr 濃度の測定値は、燃料破損時の濃度に比べ極 濃度の測定値は、燃料破損時の濃度に比べ極めて低 濃度の測定値は、燃料破損時の濃度に比べ極めて低 めて低く、1 9 9 9 年に実施した使用済燃料の目視検 く、 1999 年に実施した使用済燃料の目視検査でも異 査でも異常はなく、現在まで燃料の健全性は維持 く、 1999 年に実施した使用済燃料の目視検査でも異 常はなく、 現在まで燃料の健全性は維持されている。 されている。 常はなく、現在まで燃料の健全性は維持されている。. 残留反発力[N/mm] 残留反発力[N/mm]. 燃料タイプ 燃料タイプ 燃料タイプ 集合体タイプ 集合体タイプ 集合体タイプ 燃焼度 燃焼度 燃焼度 冷却時間 冷却時間 冷却時間 濃縮度 濃縮度 濃縮度 平均発熱量 平均発熱量 平均発熱量. 二次蓋(To=139℃, 変動無) 二次蓋(To=139℃, 変動無) 二次蓋(To=139℃, 変動有) 二次蓋(To=139℃, 変動有) 二次蓋(To=120℃, 変動無) 二次蓋(To=120℃, 変動無). 120 120 120 100 100 100 80 80 80. 金属ガスケットの応力分布図 金属ガスケットの応力分布図. 60 60 60 40 40 40 20 20 20 0 00. 漏えい限界反発力 漏えい限界反発力 0 00. 20 20. 40 60 40 60 貯蔵期間(年) 貯蔵期間(年). 80 80. 100 100 100. 図 4 実物大金属キャスクを対象としたアルミ製金 図44 実物大金属キャスクを対象としたアルミ製金 図 実物大金属キャスクを対象としたアルミ製金 属ガスケットの応力緩和解析 属ガスケットの応力緩和解析 属ガスケットの応力緩和解析 ガスケット用アルミニウム A1050-O 材の高温圧縮ク ガスケット用アルミニウム A1 0 5 0-O 材の高温圧縮 ガスケット用アルミニウム A1050-O 材の高温圧縮ク リープ試験よりクリープ構成式を構築し、 実貯蔵で想 クリープ試験よりクリープ構成式を構築し、実貯蔵 リープ試験よりクリープ構成式を構築し、 実貯蔵で想 定される温度履歴を考慮した応力緩和解析を実施し で想定される温度履歴を考慮した応力緩和解析を 定される温度履歴を考慮した応力緩和解析を実施し 実施した。初期温度 1 3 9℃、6 0 年経過時点で、残 た。初期温度 139℃、60 年経過時点で、残留反発力 た。初期温度 139℃、60 年経過時点で、残留反発力 留反発力は漏えい限界反発力 2 2N/mm を上回って は漏えい限界反発力 22N/mm を上回っており、金属 は漏えい限界反発力 22N/mm を上回っており、金属 おり、金属ガスケットの長期密封性能の信頼性が確 ガスケットの長期密封性能の信頼性が確認された。 ガスケットの長期密封性能の信頼性が確認された。 認された。. 21 21 15. 02_1原子.indd 15. 11/06/13 14:52.

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