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SCC 現象の解明と健全性評価

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 プロジェクト課題 - 設備運用・保全技術の高度化. SCC現象の解明と健全性評価. 背景・目的. 主な成果. 応 力 腐 食 割 れ( S C C )は 軽 水 炉 構 造 材 料. は、S C C 特 性 の 正 確な把 握と対 策 技 術や規. の 劣 化 事 象 の 一 つ で あ る 。S C C に つ い て. 格・基 準 の 高 度 化に継 続 的に取り組 ん で い. は、予防保全技術として応力緩和、冷却水環. くことが必要である。. 境 改 善 、材 料 変 更 など 、および 日 本 機 械 学. 本 課 題では、S C C 発 生モデ ル の 構 築に向. 会 維 持 規 格 の 考え方に基づく管 理として補. けて発生機構や発生条件などを明らかにす. 修 、交 換 、き 裂 の 進 展 評 価 などの 対 策 が 一. ること、新 た な 維 持 規 格 へ 反 映 するため の. 通り確 立 さ れ て い る。しかしな がら経 年 劣. S C C 進 展 速 度 、進 展 条 件を明らかにするこ. 化 へ の 対 応をより確かなものにするために. とを目的とする。. 1. 低 合 金 鋼 の S CC 進 展 特 性 の 解 明. 炉内構造物の取り付け部や容器貫通部の. ともに進展速度が低下することが明らかになった. 溶接に使われているニッケル基合金にSCC. (図1) [Q11023]。また、応力条件 (応力拡大. が生じた場合には、S C C が 原 子 炉 圧 力 容 器. 係数:K*)が一定に保たれる条件で得た進展. ( 低 合 金 鋼 )に 達 する 可 能 性 が 否 定 で き な. 速度は、SCCの進展に伴いKが増加する条件で. いため、低合金鋼のSCC特性を把握しておく. 取得した進展速度の1/1000程度の値を示した. ことは重要である。知見が不足している高応. [ Q11023]。 この結果よりSCC進展評価 (図2). 力条件でのSCC進展挙動を明らかにするこ. を正確に行うためには、評価する部位のKの分布. とを目的に、S C C 進 展 試 験を高 温 純 水 中で. (変化率) に応じた進展速度を用いることが重. 実施した。その結果、SCCは試験初期に比較的. 要であることが示唆された。. 大 き な 進 展 速 度 を 示 す が 、時 間 の 経 過 と. 2. 低 炭 素ステンレス鋼 の S C C 発 生 条 件 の 解 明. プラント製 造 時には材 料 表 面に切 削や 研. 塑性ひずみ量が変化する場所でSCCの発生. 磨 の 加 工 を 施 す 場 合 が あり、そ れによって. が 集 中することを明らかにした[ Q 1 0 0 2 4 ]。. 塑 性 ひず み の 分 布 が 生じる可 能 性 が ある。. 同 様 な 試 験 片 に つ い て 、X 線 回 折 法 により. また 、加 工 や 溶 接 によって 応 力 が 生じる場. 応力分布を調べ、応力は硬さに反比例(塑性. 合 は 、塑 性 ひず みに依 存した 応 力 分 布を伴. ひずみに比例) することを明らかにした (図3)。. うことが 予 想される。これらは、低 炭 素ステ. 一連の結果より、塑性ひずみ勾配と応力勾配. ンレス鋼のSCC発生原因の一つとして想定. がともに存在する領域でSCCが発生しやすい. される。当所は、切削加工により周期的な塑. [ Q11008]。 ことが示唆された(図4). 性 ひず み を 試 験 片に与 える方 法 を 考 案し、. * き裂先端への応力集中の度合いを示すパラメータであり、値が大きい程、 き裂進展に対する駆動力が大きい。 36.

(2) ※. 図1 SCC進展速度と試験開始からの経過時間の関係 SCC進展速度は試験時間経過とともに減少し、1年間 における平均の進展速度の推定値は、1x10 -11m/s 程度と推定される。 (※ 1年間の推定値は100時間の進展 速度と100時間以降の進展速度の加重平均値である。). 図2 SCC進展試験結果 応力拡大係数(K)が一定の条件で取得したSCC進 展速度は、Kが増加する条件で取得したSCC進展 速度の約1/1000となった。. 図3 SCC発生試験片のひずみと応力の分布 図 中 下にある試 験 片 表 面 の 組 織 写 真 の 色 の 濃 い 部分ほど塑性ひずみが大きい。高塑性ひずみ領域 ほど硬いが、応力は同部位では低くなる。. 図4 SCCが発生しやすい部位 試験片の硬さと塑性ひずみには相関関係があり、 硬さは塑性ひずみ量を示している。塑性ひずみの 勾配があり、かつ図3のように応力勾配が生じる部 位で、割れが発生しやすい。. 37.

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