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内頚動脈閉塞の臨床的検討

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Academic year: 2021

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91 6.乳癌の予後因子に関する臨床病理学的検討一特 に脈管内侵入所見と細胞異型性との関連について一 (第2外科)○加藤 孝男・神尾 孝子・ 鈴木 忠・織畑 秀夫 (病院病理科)平山 章 材料と:方法:東京女子医科大学第2外科学教室で手 術した原発乳癌375例のうち,5年生存率を算出でぎた 1971年から1981年までの139例について,癌細胞の脈管 内侵入所見と細胞異型度との関係を中心に予後につい て検討を行なった. 結果:(1)TNM分類, Tnm分類,組織型, INF及 び癌の波及程度は5生率と有意の相関が認められた. (2)V因子陽性例は,20.1%で5生率は42.9%であっ た.陰性例の5生率は78,4%とV因子による予後の差 が認められた.(3)V因子に比べly因子陽性例の予後 率は高かった.1y因子は5生率とよく相関しており, 殊にly3になると予後は著しく不良となった,(4)V 因子にly因子を加えて5生率の検討を行なってみる と,ly因子単独の場合よりもly(+)かつV(+)の 場合は予後が著しく悪かった.(5)ly因子とn因子に ついての5生率では,ly因子単独よりも, ly(+)か つn(+)群の方が予後が不良となり,予後の指標.とし ては重要であると思われた.(6)第VIII因子関連抗原 を使用したPAP法により,毛細血管,細動静脈とリン パ管の鑑別は可能であったが,反応性血管増生の程度 やF因子と5生率の問に有意差は見出し得なかった. (7)細胞異型度による予後の違いは有意に認められた が,INF, ly因子, V因子およびn因子との関係は見出 し得なかった. 以上の結果から,乳癌の予後を知る因子としては, 単一な因子のみによる判定は不正確であり,上記の有 意を示す各因子の組み合わせによる総合的判断が必要 であることが考えられた. 7.肉腫と癌腫と合併した重複癌の2例 (第2外科)○石井 永一・斉藤 道顕・ 鈴木 忠・織畑 秀夫 最近我々は肉腫と癌腫の合併した2例を経験したの で報告する. 症例1:67歳男性.他院にて左頬部平滑筋肉腫摘出 後,17年後に食道癌に罹患し当院にて根治術(胸骨前 食道結腸吻合術)を施行した. 症例2:88歳男性.昭和42年某大学にて右大腿部脂 肪肉腫摘出.昭和56年他院にて胃癌の診断で胃全摘術 施行.昭和60年右大腿同部に超手挙大3個の脂肪肉腫 一91 認め摘出した. 重複癌の病期をどのように評価するか現在のところ 困難である.さらに化学療法を考えるうえでも困難で 重要ないくつかの問題点を認める.今回これらの点に ついて検討し報告した. 8.肝硬変症における腸内菌叢と薬剤投与によるそ の変動 (消化器内科) ○菅原 典子・久満 董樹・飯塚 文旦・ 遠藤希三子・小幡 裕 (理化学研究所動物薬理教室) 索出 義己・光岡 知足 肝硬変患者7例における腸内菌叢を検索した.総菌 数の平均指数は糞便1g当り11.1±0.1総嫌気性年数 11.1±0.2,総好気性頭数9.3±0.6であり,健常成人に 比して好気性画数の増加(健常成人では8.0±0.2)が みられ,菌群別ではLactobacillus, Enterobacter− iacea, Streptococcaceaの増加が認められた.肝硬変 患者にLMOX 2g/B,7日間点滴静注した例では嫌気 性菌数が軽度減少したのみであったが,健常人におけ る投与例では身性嫌気性菌の消失が報告されており, 苦潮の胆汁への移行が関連していると考えられた. PLB 300万単位/日7日間経口投与例ではEnter・ obacteriacea Streptococcacea等好気性菌の減少が みられた,また,これらの変化と血中アンモニア等と の明らかな関連は認められなかった. 9.内頚動脈閉塞の臨床的検討 (神経内科) ○岡田 経子・大澤美貴雄・江島 光彦・ 池沢 道子・白田 明子・降矢 芳子・ 鵜養 宏・内山真一郎・小林 逸郎・ 竹宮 敏子・:丸山 勝一 内頚動脈閉塞(以下ICO)の臨床像,神経放射線学 的所見ならびに危険因子について検討し若干の知見を 得たので報告する.対象は本教室において,脳血管撮 影を施行された脳梗塞81例のうちICO 14例である.性 別は男性11例,女性3例と男に多く,年齢分布は23歳 から65歳で,ピークが50歳台であり脳血管障害全般の 好発年齢(60歳台)に比しより若年であった.従来指 摘されている危険因子は1例を除く全ての症例で認め られ,その内訳は心疾患7例高血圧6例,糖尿病4例, 高脂血症4例で前二者が多かった.心疾患のうち2例 は僧湘南逸脱,3例は心房細動である.病歴上一過性 虚血発作は7例にみられ,その回数は1回∼数回で

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92 あった.なお一過性黒内障は2例に認められた,発症 様式については11例が活動時であり,4例は突発完成 型,7例は進行性脳卒中であった.発症時の意識レベ ルは7例が清明で,意識障害例では,傾眠・昏迷が5 例で比較的軽度のものが多かった.大脳皮質症候を呈 したものは3例だった.また,12例に片麻痺と構音障 害を認めた.凝血学的検査については,血小板凝集能 充進例は14例中7例血液粘度充進例は13例中6例で あった.閉塞部位については起始部が最も多く7例, 次にサイフォン部の3例であった.CT所見では1例 を除く全例で低吸収域を認め,そのうち7例に境界領 域梗塞 4例に低吸収域の中の高吸収域を認めた.た だし大梗塞は3例であった,ダイナミックCTは7例 で施行したが,5例で皮質枝と穿通枝の両領域に血流 の低下を認めた.予後は比較的よく10例が軽快した. 今回の検討ではICOの臨床像が比較的軽度であった がこれは発症様式から推測されるようにICOの中で 血栓性閉塞が対象例の主体であったためと考えられ る.しかし本教室では,入院時意識障害が高度な症例 では脳血管撮影を施行しないことから比較的重症の転 帰をとる塞栓性閉塞は対象に入っていないことによる と思われる. 〔総 説〕 脊髄髄内腫瘍の外科 (脳神経外科)加川瑞夫 脊髄髄内腫瘍の外科治療については未だ議論のある ところである.歴史的にみても数多くの手術手技が行 なわれてきたし,またこの疾患に対する治療哲学にも 違いがみられる.

脊髄髄内腫瘍の最初の手術成功例は1907年Von

Eiselbergによってであり,1910年にElsebergの歴史

的に有名な“two stage procedure”が提:唱されている.

しかしながら手術手技で近代的な進歩がみられるの は,!940年Greenwoodによる双極電気メスとmi− crosuryの始めともいえる拡大鏡の導入であり,最大 の進歩は1976年Yasargilらによる手術顕微鏡を用い た手技であろう.これにより腫瘍摘出に際し,脊髄微 小血管の温存ができるようになり,成績が著しく向上 した.さらに,1982年Epsteinらはultrasonic aspir− ator,1985年CooperらはCO21aserを髄内腫瘍摘出 に応用している.同時に注目しなけれぽならないのは 脊髄髄内腫瘍の診断の進歩がある,CT, metrizamide CT, MRIは腫瘍の局在をより明確に描出し,手術到達 法,手術の範囲などの決定に有力な情報を与えてくれ る. 術中ではultrasonographyやSSEP monitoringも 用いられ切除範囲の決定に役立てられている. 最近,髄内腫瘍の手術にステロイド剤が再び注目さ れ,なかでもsteroid receptor positive spinal tumor との関連がいわれる.さらに脊髄虚血の保護物質の投 与なども重要な課題になりつつある.ここでは,この ような時代のすう勢を背景として,脊髄髄内腫瘍を如 何に扱うか,peri・intra operativeの問題は何かについ て手術手技を中心に述べてみた.

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