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蛍光抗体間接法による伝染性軟属腫患者血清中の抗ウイルス抗体の検出

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Academic year: 2021

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1 6 8 カワ カミ

川 上

医 学 博 士 乙第

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(

4

8

)

ミチ コ

子 昭和59 年11 月16 日 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目 論 文 審 査 委 員 学 位 規 則 第

5

条 第

2

項該当(博土の学位論文提出者〉 蛍 光 抗 体 間 接 法 に よ る 伝 染 性 軟 属 腫 患 者 血 清 中 の 抗 ウ イ ル ス 抗 体 の 検 出 ( 主 査 〉 教 授 肥 田 野 信 ( 副 査 〉 教 授 吉 岡 守 正 , 教 授 白 坂 龍 噴

論 文 内 容 の 要 旨

研究目的 伝染性軟属腫Molluscum Contagiosum (以下 M C と略〉はM C ウイルス感染によっておこる皮膚の良性 ウイルス性疾患で, 日常的な疾患である割に,免疫に 関してはあまり知られていない.近年,自然消退現象 の観察から細胞性免疫の関与が主張されているが液性 免疫に関して患者血清中の特異抗体につき詳細に検討 した研究はない.そこで液性抗体と皮疹との関係を調 べる目的で,蛍光抗体間接法を用いて患者血清中の抗 ウイルス抗体の検出と抗体価の測定を行なった. 研究方法 対象としたのは本学皮膚科外来を受診した 6 歳以下 の小児で, M C 児01名(男 6名,女4名〉及び同年齢層 でM C の既往のない児01名(男 7名,女3名〉である. 患者血清について,多発性M C の患者より採取した

M C を基質として蛍光抗体間接法をIgG ,IgM , IgA ,

IgE ,IgD に関して施行した. 結 果 1.対象児血清における蛍光抗体法所見 コントロール児01名においては全例,陰性であった.

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.

M C 児血清における蛍光抗体所見 M C 児01例においては全例,抗体陽性で, IgG 9例,

IgM 6例, IgA 1例, IgE 1例に陽性所見を認めた. この中でIgG が最も高い抗体価を示した. 3 . 皮疹の程度と抗体価との関連 M C の皮疹の程度を数により 3 段階に分けて抗体価 と比較したが,特に関連を認めなかった.

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炎症の有無とIgG 抗体価 IgG 抗体価は皮疹に炎症を伴う例で高値を示した. す な わ ちM C に 炎 症 を 伴 う 場 合 に はIgG 抗 体 価 は 80-320 倍であるのに対し,炎症を伴わないものでは1 -20 倍の抗体価に止まった. 5 . M C の権患期間と抗体価 IgG はM C の擢患期間に関係なく陽性であったが, IgM 抗体は皮疹出現後3カ月までの症例に陽性で,そ の後陰性化した. 考察 M C の血中抗体の検出法として,これまでに補体結 合反応,ゲノレ内沈降反応及び、蛍光抗体間接法の報告が あるが,前2者に比べて後者は特異度も鋭敏度も優れ た方法である.今回の結果でも MC 患者での陽性率は 100% で, コントローノレ児で、の偽陽性反応は1例もな かった. 抗体の出現時期についてはIgG ,IgM とも皮疹出現 1カ月後には陽性だったが, IgM 抗体の陽性は3カ月 までで,それ以降は消失している.IgG 抗体は皮疹出現 7カ月後の症例でも陽性であった.この事実より M C の場合にも他の感染症と同様, IgM 抗体は早期に出現 して消失し, IgG 抗体は長期間持続してみられること が証明された. またIgG 抗体が炎症の有無と関連することが明ら かになった.本抗体は皮疹を消退させる作用はなく, むしろ帯感染の防止に働くと考えられる.事実,その 後のwloolf up では高い抗体価を示した症例ほど治癒 までの期聞が短い傾向が認められた. 結論

(2)

-788-蛍光抗体間接法を用いてM C 患者血

i

背中のすLウイ ルス抗体の検出を行なL、,以下の結果を得た. 1)陽性率は

100%

で,

IgM

は感染初期にのみ認めら

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れた. 2) 皮疹に炎症症状を伴った症例において,著明な

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抗体価の上昇を認めた.

論 文 審 査 の 要 旨

本 論 文 は 伝 染 性 軟 属 腫 患 者 に お け る 液 性 抗 体 色 蛍 光 抗 体 間 接 法 を 用 い て 証 明 し , 皮 疹 に 炎 症 を 伴 う場合,

IgG

抗 体 が 上 昇 す る こ と を は じ め て 明 ら か に し た も の で , 学 術 上 価 値 の 高 い 論 文 と 認 め る . 主論文公表誌 蛍光抗体間接法による伝染性軟属腫患者血清中の抗 ウイルス抗体の検出 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第

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巻 第

8

706-712

頁(昭和

9

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2

日発行〕 副論文公表誌 1)伝染性軟属腫の現代における問題点 皮膚臨床

5

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)

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833-837

1(

)

3

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2 ) ytiviitnssereypH ot mosquito etib and m a l i g n a n t sisotycoitsih (蚊刺アレルギーと 悪性組織球腫〉

Japan J Exp Med

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)

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3

3

-

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)

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3 ) アンケートによる蚊刺アレルギー患者の実態調 査 アレノレギー

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74-84

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-789-4 ) 高

IgA

血症と掌腕、に著明な皮疹を伴った角層 下膿泡症 皮膚臨床

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823-827

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5 ) 新生児疫療 皮膚病診療

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309-312

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6 ) Dowling-Meara 型 と 思 わ れ る 先 天 性 表 皮 水 癒 症の成人例 西日皮膚

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3

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365-371

)

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7 ) 皮膚の壊死性血管炎 腎と透析

5

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8 ) 肺癌が先行した皮膚筋炎 皮膚病診療

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931-934

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)1 9 ) 日交傷予紡により治癒した難治な再発性アフタ 皮膚臨床

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-1032

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参照

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