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学習意欲を育てる授業の手立て:小学校算数「コンパスの使い方」(第3学年)の授業を通して

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Academic year: 2021

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(1)学習意欲を育てる授業の手立て 小学校算数「:コンパスの使い方」(第3学年)の授業を通して. 専 攻. 教育実践高度化専攻. コース. 小学校教員養成特別コース. 学籍番号. P08064G. 氏 名. 岡中 幸平. 1研究報告書の律成. 準備にあたった。また、同時に児童の学習への. 序 問題の所在と研究の目的. 意欲が少しでも湧くような問題の設定や問題の. 第1章学習意欲とは何か. 提示を心がけ、授業を実施した。しかし、今回.  1.学力の要素としての学習意欲. の筆者の実践は、自らの感覚的な方法に基づい.  2.学習意欲重視の流れ. て児童の学習意欲を喚起させるものであった。. 第2章 学習意欲を育てる授業の先行研究.  また、実践の実際においても自身の力量不足.  1.三種の動機づけのモデル. も重なり、児童の学習意欲及ぴ学力を育むには.  2.三種の動機づけのモデルの展開例. 到底及ばない実践であった。そのため、今後教.   小学校第2学年 算数「長さしらべ」. 員としてより良い授業実践を行うためには、学.    1)行動喚起機能. 習意欲についての先行実践の分析を踏まえた理.    2)目標指向機能. 解が必要であると考えた。.    3)行動強化機能.  本研究の目的は、学習意欲を育てる授業の先. 第3章 実践の概要と分析及ぴ授業の改善案. 行研究を分析し、授業を通して児童の学習意欲.  1.実践の概要 小学校第3学年. を育てる、教師による児童への働きかけの方法.    算数「コンパスの使い方」. を考えることである。.    ユ)学習指導案の分析. (2)研究の対象と方法.    2)実践の実際.  研究の対象は、筆者の実践である小学校第3.    3)実践の分析. 学年算数「コンパスの使い方」の授業と、新井・.  2.学習意欲を育てる手立ての要素. 奥山地(1983)に示された小学校第2学年算数. 緒 本研究の成果と課題. 帳さ」の授業の授業記録である。.  新井・奥山地(1983)に示された小学校第2 2.研究の概要. 学年算数「長さ」の授業は、新井・奥山(1981). (1)問題の所在と研究の目的. によって提案されたr三種の動機づけのモデル」.  3か月の連携協力校での実地研究を通じ、実. の具体的展開例である。. 習生としてメンターをはじめとした教員の実践.  研究の方法としては、 r三種の動機づけのモ. を目の当たりにした。そこには、それぞれ児童. デル」の具体的展開例である新井・奥山地(1983). の学習意欲を引き出そうとする手立てが見られ. に示された授業記録を、同じく新井・奥山地. た。. (1983)に提示されている学習指導案を基に分.  実習において筆者は、授業づくり(教材研究、. 析する。筆者の実践である小学校第3学年算数. 学習指導案作成)において、本時の目標を定め、. 「コンパスの使い方」の授業については、筆者. 本時の目標到達のために何をすべきかを考えて. の学習指導案の作成意図を説明し、筆者の授業. 一132一.

(2) 記録から反省点をピックアップする。そして、. は展開過程、③は終末過程における児童への働. 改善点を「三種の動機づけのモデル」を参考に、. きかけの要素である。. 提示する。.  「三種の動機づけのモデル」の具体的展開例. 4.今後の課題. である新井・奥山地(1983)の事例と筆者の実.  今回、学習意欲を育てる手立てに着目するこ. 践の分析を通して、児童の学習意欲を育てる授. とにより、児童への働きかけという行為の意図. 業の手立てについて考える。その成果として、. と目的の重要性を改めて理解した。しかし、児. 児童の学習意欲を育てる手立ての要素を導きだ. 童の反応をとらえ適切な指導を講じるためには、. そうと考える。. 学習目標の明確化だけではなく、児童の実態を. (3)「三種の動機づけのモデル」. つかむ児童理解が不可欠である。今後は、教え.  新井・奥山(1981)は、授業において児童の. たい、学はせたいという教授側の視点だけでは. 学習意欲を育てる手立てを、教師が児童・生徒. なく、学びたい、知りたいという学習者側の視. に行う働きかけとして動機づけの3つの機能を. 点を大事にした実践を行いたいと考える。. 基に説明している。動機づけの3つの機能(は たらき)とは、①行動を起こさせる喚起機能、. 5.引用・参考文献. ②喚起された行動を目標へと方向づける指向機. 新井邦二郎編著『教室の動機づけの理論と実践』. 能、③目標に到達したとき、その行動の次の生.  金子書房 1995pp.26−27. 起確率を強める強化機能の3種類である。. 新井邦二郎・奥山和夫r授業における学習の動.  r三種の動機づけのモデル」は、動機づけの. 機づけモデルー算数の授業を中心として一. 3つの機能(①行動喚起機能、②目標指向機能、.  『埼玉大学紀要 教育学部(教育科学)』1981. ③行動強化機能)を導入・展開・終末という!. 第30巻PP.17−35. 時間の授業の流れ、または1つの単元の流れに. 新井邦二郎・奥山和夫「授業の情意過程に関す. 対応させて配置している。教師の児童への働き. る研究一動機づけの立場からの教授過程論の. かけを動機づけの機能としてとらえ直し、実施. 検討一」『埼玉大学紀要 教育学部(教育科. するのである。教師の児童への働きかけは、目. 学) (工I)』1982第31巻pp.61−73. 的を持って実施されるのが当然である。その目 的は、教師が設定した本時の目標へ児童を到達. 新井邦二郎・奥山和夫他「三種の動機づけのモ. デルに基づく授業の効果一小学2年生算数  r長さ」の授業をとおして一」『埼玉大学紀. させることである。. 要 教育学部(教育科学)(I)』1983第32 3.研究の成果. 巻PP.77−g5.  本研究により、自身の実践を振り返り、改善 を試みる過程を経験することができた。学習意. 欲を育てる手立てに着目し、3つの動機づけの 機能に根ざした児童への働きかけの目的を分析. 杉山吉茂『初等科数学科教育学序説 杉山吉茂. 講義筆記』東洋館出版社 2008p.233 文部科学省『小学校学習指導要領解説算数編』. 東洋館出版社 2008p.107. した。その結果、次の3つを要素として挙げる ことができた。①本時の目標と児童の既習知識 との関連性を明確にすること、②学習活動の目 的を焦点化すること、③児童の学習活動のゴー ルを明確にすることである。①は導入過程、②. 一133一. 修学指導教員 原田智仁.

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