学習意欲を育てる授業の手立て:小学校算数「コンパスの使い方」(第3学年)の授業を通して
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(2) 記録から反省点をピックアップする。そして、. は展開過程、③は終末過程における児童への働. 改善点を「三種の動機づけのモデル」を参考に、. きかけの要素である。. 提示する。. 「三種の動機づけのモデル」の具体的展開例. 4.今後の課題. である新井・奥山地(1983)の事例と筆者の実. 今回、学習意欲を育てる手立てに着目するこ. 践の分析を通して、児童の学習意欲を育てる授. とにより、児童への働きかけという行為の意図. 業の手立てについて考える。その成果として、. と目的の重要性を改めて理解した。しかし、児. 児童の学習意欲を育てる手立ての要素を導きだ. 童の反応をとらえ適切な指導を講じるためには、. そうと考える。. 学習目標の明確化だけではなく、児童の実態を. (3)「三種の動機づけのモデル」. つかむ児童理解が不可欠である。今後は、教え. 新井・奥山(1981)は、授業において児童の. たい、学はせたいという教授側の視点だけでは. 学習意欲を育てる手立てを、教師が児童・生徒. なく、学びたい、知りたいという学習者側の視. に行う働きかけとして動機づけの3つの機能を. 点を大事にした実践を行いたいと考える。. 基に説明している。動機づけの3つの機能(は たらき)とは、①行動を起こさせる喚起機能、. 5.引用・参考文献. ②喚起された行動を目標へと方向づける指向機. 新井邦二郎編著『教室の動機づけの理論と実践』. 能、③目標に到達したとき、その行動の次の生. 金子書房 1995pp.26−27. 起確率を強める強化機能の3種類である。. 新井邦二郎・奥山和夫r授業における学習の動. r三種の動機づけのモデル」は、動機づけの. 機づけモデルー算数の授業を中心として一. 3つの機能(①行動喚起機能、②目標指向機能、. 『埼玉大学紀要 教育学部(教育科学)』1981. ③行動強化機能)を導入・展開・終末という!. 第30巻PP.17−35. 時間の授業の流れ、または1つの単元の流れに. 新井邦二郎・奥山和夫「授業の情意過程に関す. 対応させて配置している。教師の児童への働き. る研究一動機づけの立場からの教授過程論の. かけを動機づけの機能としてとらえ直し、実施. 検討一」『埼玉大学紀要 教育学部(教育科. するのである。教師の児童への働きかけは、目. 学) (工I)』1982第31巻pp.61−73. 的を持って実施されるのが当然である。その目 的は、教師が設定した本時の目標へ児童を到達. 新井邦二郎・奥山和夫他「三種の動機づけのモ. デルに基づく授業の効果一小学2年生算数 r長さ」の授業をとおして一」『埼玉大学紀. させることである。. 要 教育学部(教育科学)(I)』1983第32 3.研究の成果. 巻PP.77−g5. 本研究により、自身の実践を振り返り、改善 を試みる過程を経験することができた。学習意. 欲を育てる手立てに着目し、3つの動機づけの 機能に根ざした児童への働きかけの目的を分析. 杉山吉茂『初等科数学科教育学序説 杉山吉茂. 講義筆記』東洋館出版社 2008p.233 文部科学省『小学校学習指導要領解説算数編』. 東洋館出版社 2008p.107. した。その結果、次の3つを要素として挙げる ことができた。①本時の目標と児童の既習知識 との関連性を明確にすること、②学習活動の目 的を焦点化すること、③児童の学習活動のゴー ルを明確にすることである。①は導入過程、②. 一133一. 修学指導教員 原田智仁.
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