学校教育における在日外国籍教員の意義に関する研究 : 在日外国籍教員ならびに生徒へのインタビュー調査に基づく検討
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(2) 従前、在目教員の求められていた立場は、ステレ. ある。これらのことを考えると、在日教員は、小. オタイプ的に、本名を名乗り、母国語を理解し、. 学校、中学校では、多少の違いはあるが、自らの. また、話すことができ、楽器の演奏等、何らかの. 立場、特に本名を児童、生徒の前で名乗ることは、. 文化を伝えることができる。というもので、教育. とても重要であり、果たす役割はとても大きなも. 実践報告会や研究会、研修会においてもそういっ. のであると考えることができる。. た報告がほとんどであった。. つまり、在目教員の意義はとても重要であり、. しかしながら、実際には、在目教員は八つのカ. その後の教員活動も意義あるものとなっていく. テゴリーで示した通り、少なくともこれらの分類. と考えられる。そう考えると、児童、生徒の前で、. に従った場合、在日教員の実践は、従前のものと. 本名を名乗っている在日教員であるほうが、児童、. は異なる。しかしながら、児童、生徒と関わりの. 生徒に、差異性を感じさせっっ、一方で、同質性. 申では、どのカテゴリーに属していたとしても在. を感じさせることができるのである。以上の理由. 目教員であることには違いがなく、在日教員の意. から、その意義は、通称名を名乗っている在日教. 義とは一体何なのかをその共通性の中から、また、. 員よりも大きな意義があると考えることができ. 生徒へのインタビューから考察した。. るのである。. その結果、在目教員は、その自らの実践の中で、. 児童、生徒を通して、自ら本名を名乗ったり、出. 修学指導教員 新井肇. 白を話したりすることで、自らの差異性を最初に. 指導教員安原一樹. 明らかにすることによって、児童、生徒にその差 異性を強く意識させ、自らの立場や存在を児童、 生徒に強く意識させるのである。そうすることで、. その後の関わりの中で、児童、生徒自身が、在目 教員の中に、差異性のみならず、同質性をも認識 するようになり、そのことが、時間の経過と共に、. 同質性を感じるようになると、差異性に対しての 違和感を感じることが少なくなったり、感じなく. なったりするのである。そのことによって、差異 性をも包含できる大きな同質性を児童、生徒は持 つようになる。. また、児童、生徒が、最初の出会いにおいて、 差異性を感じたり、反応が大きいほど、在日教員 は、自らの自己肯定や自己矛盾を再認識しながら も、日々、教育実践を行うのである。その関わり. において、自分が、特異な存在ではないという同 質性を児童、生徒自身が受け止めるようになると、. 在日教員自身の自己受容の確認の場となるので.
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