• 検索結果がありません。

かまぼこの火戻り : 耐熱性プロテイナーゼによるすり身ゲルの崩壊

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "かまぼこの火戻り : 耐熱性プロテイナーゼによるすり身ゲルの崩壊"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)8:7 7 -8 3( 1 9 9 5 ) 近負大農紀要 2. 7 7. Me m,Fa c .AgrKi nkiUni v. 2 8:7 7 -8 3( 1 9 9 5 ). か まぼ この火戻 り 一耐熱性 プロテイナーゼによるす り身ゲルの崩壊一 牧之段保夫. o C. Col l apsn igofFihP s ast eGelbyHeat i ng atAround60. Yasuo MAKT h L. OD. AN●. Syr L OS pi s as hi )ofboi t l e hpas t ei sheae tdatao b ut E】 as t i ci y( dfhp i s as t e(ka桝dboko)i sobt an ie dwhe nf i s c u 'i. ]. ih g tadt n he ka os e t s 8 5 ● C. However ,. whe. nhe at i n. gi sdoneof6-6 0 5 c,as j ss l n Oboko l si atdenau tr at i onoff i s c h hpr oe ti nwhi commer cil a vau le,Thecaus ewasf or me r l yat t r i bue tdt ohe t r ucu tr ei nkamaboko. Ther r elt ae st ot hef or mat i onofnet wor ks c( eaf t era , uoy tlt i pr oe to】t yi c) nq iuehe at S t abl epr oen tia s ewhi c hacs ts pe ci f i cal l yat6 0-6 5 o C appr oachwasi nr tou dc e dadau n wasf oundi nf i s cl e.Fr om enz ymat i ci nve s. t i ga. t i onsr e. 一t a i n. gt ot hi spr hmus oe ti nas e.i thasbe e n c of j r ne ldt ht at hec 0日. aps i n. goff i s hpas ege】 she 0-65 o C( scaus e he i' umodoi r)wa dbyt t ae tdat6 hd yr o】 ys i soff i s hpas ege一byt hehe at sa tbl epr oen tlaSe,Whi c sact t hj i vae tdat6 0-6 5i C.. Ⅰ は じめ に. に放粧 した ものは放 敬2 時間 まで は時間が長 くなる 4. か まぼ こは魚肉に食塩 を加 えてす りつぶ し,得 ら. に したが って足の強 さは桐 し,2 4 時間後 にはかな り. れ た内の り ( す り身) を成形後 8 5 o C前後 で加熱 して. Cでは 3時間後 強 い足が形成 され る。 ところが,2 7 °. 作 られ る。 しか し,6-6 0 5 o C付近 の加熱で は,弾力. には強 い足が認 め られ るが,2 4 時間後 には足 は落 ち. の乏 しいか まぼ こにな り商品価値 を失 う。 か まぼ こ. る。3 アCでは 3時間後 に既 に足 は低下す る傾 向があ. 製造 に見 られ るこのよ うな弾 力の低下現J R :は,一般. る日。この事実 は,か まぼ こに関す る科学的研究の創. に火戻 りと呼 ばれている。管理 のい きとどいた現在. 始者である故治水亘先生 によって,1 9 4 4 年 に既 に明. のか まぼ こ製造現場 で は,火戻 りの発現 は今や過去. らか にされた ことであ る。 す り身 を室温付近 に放思. の問題 となってい るか もしれ ない。 しか し,全国か. した ときにみ られ る足の低下現象 は,古 くか ら業者. まぼ こ品評会審査会 で毎年火戻 りと思われ る物性 に. によ り戻 りと呼 ばれ ていた。 その後 同様 の足の低下. 出 くわす ことか らす ると, なお火戻 りに は注菅が必. が室温付近 のみな らず,5 0 o C以上の高温度域 で も発. 要 と思われ る。 そこで本稿 では,魚肉す り身が示す. 現 し, その程度 は6 ℃付近 で顕著 に現れ ることが認 0. この特異 な現象 について概説 したい。. め られた ( F. i g.. 12 'および Fi g. 2 30F ) ) i g.. 2か らも明 らかなよ うに, この ような足 の低下 ( ゲル強度の低. l I 戻. り. 下) はす り身 ゲル を9 0 o C付近 で再加熱 した ときに初. 魚肉のす り身 を室温付近 のい ろい ろな温度 に一定. めて現 れ るのではな く,初 めの加熱 ( 予備加熱)で. 時間放t E yしたのち,9 0 o C付近 で 1 5 分加熱 して足 ( 弾. 既 に起 こっている。室温付近以上での足の低下現象. 力) の強 さを調べ ると,例 えば タロブナで は,2 0 o C. もまた戻 りと呼 ばれ てい る。 この ように戻 りはい ろ. ' 水席学 科水縄jl J 川予研究 奄 ( Lab,oTMann eFo odTe Chn oo l灯 .FaC ( IA即i cu. I LT u. ・ l i. ,Ki nklUni v.Nakama C hi ▲Nar a6 31J apan).

(2) 近畿大学農学部糸 己要. 第 28号 ( 1 995). (加lo t) 2. L l も u巴 一S. aI( SuaL. 1 2 3 4 5hrs. 30. o. 4 0 5 0 6 0 7 0 80 90C. Cookt gtmp n e er au tr e Cookl ngt i me Fl g. nf l uenc empe r au tr 1 0dT ・1. ・l eoft eandper orc ooki ngont hegeHom( r lt i onoff i s hmet a c Tens es hwasmeas ur edaf l pas t l l. t r engt ・ l t err e cooki ngtesmp h a l S ,Whi chl , er ePr eVi ・ ous l ycooke. dati ndl ' Ct ae. dtmp e e r au tr. efri o ndi cae td t i me.at90 o C fr2 o 0ml nue. tS ( Shl ml Z ueta. 11 9 62). いろな温度 で認め られ る現象 である。 これ らの戻 り の うち,60o C付近 で認 め られ る戻 りは特異的である。 それ は Fi g.1( ワニエ ソ)に示 されているように,足 の低下速度 が, その前後 の温度域である50 o Cおよび. ( EU・S). -80C 70. o におけるものに比 べて大 きいか らである。. 結果 としてこのような中間温度 で加熱 したす り身ゲ ルの足 は, その前後 の温度域 で加熱 した ものに比 べ. W. 0 0 2. u. l a'. ua jTs. て弱 く ( Fi g.. 2). ,場合 によってはほ とん ど弾力 を示 さな くなる。 この中聞温度 における戻 りを特 に戻 り と呼ぶのが一般化 している。 しか し, この戻 りは室 温付近 の戻 りと異 な り,概極的 な加熱 に付随 した も のであ り,他の温度域 での戻 りと区別す る上 か らも, いわゆ る火戻 りと呼ぶのが適 当 と思われ る。 l I I 火 40. 50. 6 0. 7 0. 8 0. Cookl ngtmp e er au tr e( o C) F唱 2・l nr l uenc eorcooki ngtmp e er au tr eont. hege一 sr tengt hofvar i ousf i s hmeatpas t es .Mi. ce d metc. a onann tiig3% orN( lCland l% O or di eonz le dwae trt on l eatWasg. na r oundi mor t arf or4 0mi nue ts Th eobt dme. an ie at pas t ewaspace k d Wi t h Kr ca hr ont ubeof di amet er3cm adc n ookedaいndi cae ldt empcr au tr e fr o lhour ,r es pe ct i ve一 y. ( Ma・ ki noa d nadL n kd ca,】 971 ). 戻. り. 前述 の ように,一般 に60 c c付近 の中間温度で現れ る戻 りを火戻 りとい う。火戻 りの発現 あ るいはその 軽度 は,魚種一 ) ,同一魚磯 で もその鮮度2 )あ るいは漁 期5 ) 等 によって相違す る。したが って,供 試魚の条件 が異 なれ ば結果 は相違 するであ ろう。 これ までに報 告 され たデー タには, ときとして相違 が認 め られ る が, その原因の- つには,供試魚種 の条件 の違 いが 関係 してい るとも考 え られ る。か まぼ この原料免の うち,有用数概 について火戻 りの発現状態 を示す と 次 のようであ る。 ここで,供試魚 はいずれ も硬直前.

(3) 牧 之段 :か まぼ この火戻 り また は硬 直初期 の鮮 魚 で.す り身 は食塩 のみ を含 み,. 7 9. 結合, イオ ン結 合,疎水結合 な どいわ ゆ る弱 い結合. 冷凍 す り身 ( 無塩 ) に添加 され る盤台 リン酸塩 を含. で保持 され てい る。 タンパ ク質 が加 熱 され る と弱 い. まない ものであ る。 シロプチ, エ ソ類, マ アジ等 に. 結合 が切 れ,立体構造 が ほ ぐれ て その タンパ ク質 の. つ い て の加 熱 温 度 - ゲ ル強 度 曲線 は既 に F i g. 1お. 性 質 や機 能 が変化 す る。 これが タンパ ク質 の熱変性. よび F i g. 2に示 した とお りであ る。 シ ログチす り身 は明 らか に火戻 りを示 し,他 の報 告 6)か らもブナ塀. で あ る。. は火戻 りしやす い魚 とい える. エ ソ頼 す り身 もまた 火戻 りを示 すが,あ る報告7 )で はその程 度 は弱 く,エ. 状 態 は,原料 肉の水洗 ,す り身 の pH,あ るい は加 え た壇 の種類 に よって は影響 され なか った。 この よ う. ソ頬 はむ しろ火戻 りしに くい魚 とみ な され てい る。. な結果 か らこの研 究者 らは, 火戻 りはタ ンパ ク質分. 0C o で 愚 も弱 い とす る も マ ア ジ で は足 の 強 さ は5. 子外 聞の イオ ン雰 囲気 にかかわ らず, ア ク トミオ シ. の8 ㌧あ るい は火戻 りは発現 しに くい とす る報 告7 )が. ンな どタ ンパ ク質分子 が こうむ る必然的 な変化一恐. ワニエ ソを用 いた実験 2) に よる と,火戻 りの発現. あるな ど統一 を欠 く。スケ トウダラ6 ㌧ ホ シザ メ7 )で. ら く熱変性 に基 づ いて起 こる何 らかの変化一 に よっ. はほ とん ど火戻 りは認 め られな い。ただ し,報 告7 )に. て, い ったんで きたタ ンパ ク質 の網 目構造 が壊 され. よって は, スケ トウダラの冷凍 す り身 ( 工船 SA 級). てい く過程 と考案 した。網 目構造 を作 るタンパ ク質. で は 2時 間 の加 熱 で火戻 りが観 察 され て い る。 ハ. が熱変性 す る と,立体構造 が ほ ぐれ,構造 の級 密性. o C. モ8) , ホキ7 )( 冷凍魚)のす り身 は火戻 りしに くい性. は失 われ よ う。 しか し, タ ンパ ク質 の熱変性 は6 0. 質 を示す。 なお.最近 か まぼ こへの利 用が試み られ. 付近 でのみ起 こるわ けでな く, この考察 で は中間温. てい るマ サバ, マ イ ワ シ は火 戻 り しや す い魚 で あ. 度 で発 現 す る火戻 りを説 明 で きな い よ うに思 わ れ. る7)。. る。 火戻 りしたか まぼ こを昭 子 顕 微 鏡 で観 察 した報. I V. 火戻 りの 機 構. さて, 火戻 りは どの よ うに して起 こるのであ ろう. ) に よると,通常 のか まぼ こ組織 に比 べ て火戻 り 告 lo. 組織 で は, タ ンパ ク質線維群 の凝集 が認 め られ る。. か。火戻 りを含 めい ろい ろな温度 にお ける戻 りは,. この観 察 か ら報 告者 らは, 火戻 りとは分子 内の熱迎. Fi g. 1か らも分 か るように. い ったん で きた ゲル構 造 が時間 の経過 とともに変化 し, あ るい は壌 され て. 勅 か何 かの原因に よ り, タ ンパ ク質の空 間構造 が著 し く変 化 し, ほ ぐれ た分子 が無秩 序 に凝鎖 した結 果. い くことに よる。 そのす り身 のゲル桝 道 は, 魚肉中. であ る と考 えた。 しか し, タ ンパ ク質 の ほ ぐれが な. の あ る種 の タ ンパ ク質 が立体 的 に網 El 構造 を作 る こ. ぜ中間温度 で起 こるのか, また タンパ ク質繊 維群 の. とによってで きてい る。 すなわ ち.落 し身 を水 さ ら. 不連 続 な凝集 が どうして起 こるのか について は明 ら. しす る と,壊 され た筋細胞 ( 筋凍 結 )中の水溶性 タ. かでな い。 ほ ぐれ た分子 が凝雄 し,組織 中にタ ンパ. ンパ ク質 が除 かれ る。水 さ らし肉 に食塩 を加 えてす. ク質 の不連続 な凝 固体 が増 してい くために は. は ぐ. る と,筋細胞 中の筋原繊維 や筋 原紙経 の構成 タ ンパ. れ ( 変性 )以外 の網 目構造 の切 断が必 要 であ る。 こ. ク質 であ る ミオ シン, ア クチ ンが溶 出 して くる。 ミ. の切 断 は何 に よって起 こるので あ ろうか。筋原紙推. オ シン とア クチ ン とは結 合 しやす く,糸状 の巨大 な. タンパ ク質 の分解 は6 0 o C付近 での加 熱 で は起 こ らな. ア ク トミオ シンにな る。 ミオ シ ン同志 の結合 も起 こ. い こ とが知 られ てい る11 ) .. るで あ ろう。筋原繊維 や生成 した糸状 の タンパ ク質 は熱運 動 に よって互 いに絡 ま り合 い, あ るい は化学. 一 方,イ シガ レイの ア ク トミオ シン溶 液 を4 O,6 0 ,. 9 0 o Cで加熱 す る と, いずれ の温度 で も,加熱初期 に. 的 に結合 して網 目を作 り,網 目の中 に水 を封 じ込 め. は時間 とともにア ク トミオ シン分子 の表面 近 くで疎. なが ら弾性 ゲル構造 を作 る と考 え られ る。 火戻 りで. 水 結 合 の輿 合 が認 め られ, その程 度 は6 0 o Cで著 し. は, この網 E j 構造 U )崩壊 が6 0C o 付近 の中間温度 で発. い9)。この串 実 か ら,タ ンパ ク質浪度 の高 いす り身 で. 現 す る ところに特徴 が あ る。. ち,6 0 c cで同様 の奨合 ( 疎水結合)が過剰 に生成 し,. 魚 肉 タ ンパ ク質 の 熟 変 性. 火反 りの原 因 と して. これが網 目構造 の形成 を阻啓 す るので はなか ろうか. は,当初,魚肉 タンパ ク質 の熱変性 が考 え られ た2・ 9 ) 。. との考 察 もな され た。 しか し, この考察 は火戻 りが. タンパ ク質 は, 多 くの ア ミノ酸 がペ プチ ド結合 で連. 網 目桝 道 の形 成 の阻箸 に よ るの で はな い とい う事. 結 してで きたポ リペ プチ ド鎖 が,空間的 に折 りたた. 莱, また この実験 で は,疎水 基 の媒合 は加 熱初期 に. まれ てで きてい る。 この よ うに してで きた,紙維状. のみ認 め られ たが, これ は火戻 りが加 熱時 間 ととも. あ るい は球状 を した タンパ クrTの立体構造 は,水紫. に進行 す る とい う事 実 と村1入れ ない。.

(4) 80. 近畿大学農学部紀要. 第 28号 ( 1995). 中間温度 で発現す る火戻 りには,熱 の作用が関与 す ることは明 らかであ る。 しか し,以上 のように, この現象 はす り身 タ ンパ ク質 の熱変性 で は, あるい は勲変性 が関与 す る として もそれのみで は説明で き 生物 の各種組織 に. vv. もし魚 肉中 に火戻 り発現 温度付 近 に最適 温 度 を示. n U. 耐熱性 プ ロティナ-ゼの関与. はい ろいろな種類 の酵葉が存在す る。この ことか ら,. S ) nOqミ 冨. ない ように思われ る。. し, しか もす り身の pH で働 くプロテイナー ゼが存 在 すれ ば, この酵紫 は火戻 りの原因 になる可能性 が あ る。 火戻 りの機構 が魚肉タ ンパ ク質の勲変性 の観点 か ら論 じられ ていた1960年代前半, この現象が契横 と. 4 0. 陸上動物 肉で もか って報告 をみなかった,温度的性 質 の極 めて特異 なプロテイナーゼが発見 された ■ 2 ) 0 トリプシン, キモ トリプ シン等細胞外 プロテイナー ゼの研究 とは異 な り,筋 肉あ るいは組織 のプロテイ ナーゼの研究 は,当時 はまだ琴明期 にあ り,動物 肉 に存 在 す る プ ロ テ ィ ナ ∫ゼ は,酸 性 域 で 作 用 す る13 L 7 )〔 現在 のカテプシン D ( EC34 .. 23. 5)]熱 に不 . ) な酵東 と考 えられていた。 ただ一例, ラ ッ 安定 13・7 ト骨格筋 にアルカ リ性 で作用 す る ( 勲 に不安定 な). 6 0. 80. . C) Temp er au tr e(. な り,魚肉中 に,魚肉 はもとよ りウシや ラ ッ トな ど. depr oen tias e FJ g・ 3 0pt i mum tmp e er au tr eofmus t oaker(H8 p 0. ) React i onmi xofwhi ecr ng 3mlof 0. ni 3 3% bur f er ed ti t ur e cona cas ei ou lt i on (H8 p 0)and lmlof DNPns tac. cl ncubae tdat wat tofmus ewasi erexr cae td tmp e er au tT o hour s . Af e fr4 t eT I id ni so tppn igteT h eaCt i onbyaddl ng5m7of5% ewas t ・ r ih c1 0r oace t i caci d,A3 8 0( ) ft hef l 】 t r at meas me L I Td e .B) ankvau lewast hatof0t l ' r eact l On. ×-・ ・ - ・× .En ou lt l onony l. zyr nes △一 一-△ :DNPI CSl aenS Olt ui onony l O O:Enzyme sou lt i on + DNPI cas ei ns ou 7t l On, ( noa d netal.1 Maki 9 63 ). プ ロテ イナーゼの存在 18) が報 告 され てい るにす ぎ なかった。筋肉 プロテイナーゼに関す るこの ような 怖報, お よび酵架活性 の測定温度 は3 7 o Cかそれ以下 が常識 であった萱時 ' L の酵 新研究の背蝶 か らす ると, この魚肉 に認 め られたプロテイナーゼは当時 として はまことに非常識 な酵素 であった と言 ってよいであ. って本酵紫 は筋原紙経 に密著 した形 で調製 され る似. ろう。. 合 もあるであ ろう。屯気泳動的 に均一 に精製 された. 魚肉 を材料 として新 しく見 出 されたプロテイナー ゼ は,Fi g.3に示 され るように,熊適温度 (4時間反 応。当時,魚肉中に中性付近 のプ ロテイナーゼ活性 を見出すため,各種 の反応条件 を組 み合わせ,試行. HAP ( Fi g.4)2 0 ・ '目について次の こ とが知 られ てい. る。 まず本静索 は極 めて耐熱性 である。50o p 8. C(H 0) では60分後 もほ とん ど失活 しない。 この耐熱性 はタ. 錯誤 した。 その結果の反応時間であ る。)を6-6 0 5C o. ンパ ク質の変性剤である尿紫 の共存下 では濃度 に依. に示 し,45 o C以下 の温度 ではほ とん ど活性 を示 さな. 存 して失われ,温度一活性 曲線 もまた低温度域 へ移. かった。 したが って常識的な活性測定温度 で は, そ れ まで, この酵素 の存在 を知 ることはで きなか った. 行 す る。 しか し, この よ うな変化 は尿素 を除 けば回 復 す るC また本酵紫 は分子丑 3万前後 の多数のサブ. 本静 .- 85 .であ ることか ら, ので ある。叔適 pH が80 索 は そ の後 耐 熱 性 ア ル カ リ性 プ ロ テ イ ナ ー ゼ. ユニ ッ トか らな る分子i 正数 1 0万 の高分 子物 J Eであ. ( Heatsa tbl eal kal i nepr oen tiase.HAP) と呼 ばれ. 子構造 か らす る と,HAP の特 異 な温度 的性 質 は次. るよ うにな った。. の理 由によって説明 され そ うである。本 酵紫の活性. る.以上 の温度的性質 に関す る尿紫 の影甘 お よび分. HAP は筋 肉細胞 内で はマ イ クロソー ム画分,す. 部位 はある磯 のサブユニ ッ ト ( 仮 に活性 サ ブユニ ッ. なわ ち筋小胞体 な ど主 に膜 系 に存在 す る19 。 したが ). トとする) に存在 し, このサブユニ ッ トは他 の多 く. '-牧之段保夫 ・l t l 中此草 ・【 r ■ 川群之 ・N md tJ t 平成 3咋催n 本 水 盆学 会 玖 胴大 食P沸 す 日独.p1 5 0.

(5) 81. 牧 之段 :か まぼ この火戻 り. ミオ シ ン等 に も よ く作 用 す る こ とが 知 られ て い る20)0. HAP は上記 の,特 に中性 ~弱 アル カ リ性 ( &L 適 pH8. 0-8. 5) でか つ6-6 0 5 o Cで よ く作 用 す る こ と を特徴 とす るが,最近 この ような温度特性 を持 ち, よ り低 分子最 のプ ロテイナーゼの存在 が報 告 され る ようにな った2ト 25)。これ らの酵素 はい くらか の性質 に関 して HAP と異 な るが,大 き くみれ ば HAPに 包括 され うる酵 素 と考 え られ るOなお,HAP は魚類 の各種組織 に存在 す る'1 )はか,ニ ワ トリや ラ ッ トの ) 0 骨格筋 に も存在 す るようであ る28 さて,火戻 りの原因 に原料 魚肉 に含 まれ るプ ロテ. Fi g.. 4 Poy lac r ya. lmi dege lel e cr topo hr e s i sofpur i f i e ds har. k mu s cl e he at ・ S t abl e ak la】 i ne pr oe ti na s e. Thepur i f i e ds an TPl e( 1 5F L g) wasapp】 j e dona5 % poy lac r yl ami degea 一t noa dn e pH8. 8 . ( Maki tal,unpu bl i se hd dt aa). イナーゼが関与 す るのであれ ば,火戻 りを起 こした か まぼ こで は, プ ロテイナーゼの作 用 によるタンパ ク質 の分解 が認 め られ るので はなか ろ うか。 シログ チのす り身 ( 食塩終浪度 25 .%)は65 o Cの加熱 で明 ら. 5 o Cにお け る経時的加 熱 か に火戻 りを起 こす。 この6 L ,ア ミ ドゲ ル屯 気泳 動 図 を ゲルの SDS-ポ リア タ リJ. のサ ブユニ ッ ト ( 仮 に調節 サ ブユニ ッ トとす る) で 蝕 まれ分子 内部 に存在 す る。調節 サ ブユニ ッ トの深. 見 る と Fi g. 5●2 )の とお りで あ る。加熱時間 の増加 と ともに ミオ シンへ ビーチ ェイ ンの消失 と, よ り低 分. いが開 き,活性 サ ブユニ ッ トが分子表面 に粛 出 して. 子物質 の生成 とが明 らか に認 め られ る。この事実 は,. 酵 素 作 用 を発 揮 す る た め に は,例 え ば加 熱 で は. 火戻 りゲルで は, 魚肉の主要 タンパ ク即 で あ る ミオ. 60-65 o Cの温度 が必要 であ る。60 o C以下 の温度 で は. シンが プロテイナー ゼに よって分解 され てい るこ と. 活性化 は起 こらず, また活性 サ ブユニ ッ トは調節 サ. を示す もので あ る。. ブユ ニ ッ トの防護 を得 て熱 に対 して安 定 で あ る。. 次 に, シロブナ を原料 と した槻 合 ,6 5 c cで発現 す. HAPの活性 化 にお け る この よ うな立体 構 造 の変化. る火戻 りはプ ロテイナーゼイ ン ヒ ビターの一種 ロイ. ( 変性 )は,調節 サ ブユニ ッ トの完全 な離脱 を伴 わ な. ペ プチ ンの添加 で顕著 に阻著 され る● 2 ) 。同様 の事 実. い可逆的 な変化 と考 え られ る。 なお活性化,特 に熱. はウマ ヅ ラハ ギ (ロイペ プチ ン)23)お よびマ イ ワシ. によ り活性化 した HAP は基質 の存 在下 で は6 0 o Cで. 6 4 ) 27) の火戻 りにつ いて も (ロイペ プ チ ンお よび E-. 3 0 分 は安定 で あ る。. すで に報 告 され てい る。 この ときゲル タ ンパ ク質 の. HAP は もと もとカゼ イ ンを基質 として発見 され. 分解 は認 め られ ない ( Fi g. 6)'2 ) . この事実 t )また筋. た酵紫 で あ り, システイ ンプ ロテイナーゼの阻審剤. 肉 プ ロテイナーゼが火戻 りに関与 す るとの考 えを支. で あ る PCMBや モ ノ ヨー ド酢 酸 で阻普 され るが,. 持 してい る。. セ リンプ ロテイナー ゼの阻零剤 で ある大豆 トリプ シ ンイ ン ヒビター ( STI )や ジイ ソプ ロ ピル フル オロ リ. さらに,筋肉 よ り精製 したプ ロテイナー ゼ をす り 身 に添加 して火戻 りの発現状 態 を検討 した結果2 い2 ). ン酸 ( Di p-F)で はほ とん ど阻著 され ない こ とか らシ. に よる と,酵紫添加 試料 で は ミオ シンの分解 を伴 う. ステイ ンプロテイナーゼに類別 され た20)o その後本. 火戻 りが誘発 あ るい は増進 され てい る。. 酵 紫 は トリプ シ ンに対 す る合 成基質 ( 例 えば Bo c-. 以上 の酵 素的実験事 実か らす る と,原料魚肉 に含. Ph. e・ ・ Ser. -. Ar g. MCA)や キモ トリプ シンに対 す る合 成 基質 ( 例 えば Su c-Leu. -. Leu. -. Va] Tyr -MCA)を も 分解 し, この よ うな基 質 を用 い た ときに は PCMB. まれ る耐熱性 プ ロテイナー ゼの火戻 り発現へ の関与. やモ ノ ヨー ド酢 酸 の ほか STIや Di p-Fに よって も. V おわ りに. は確 か と考えて よい。. 阻審 され る ことが明 らか にな った●l ) 。なお本酵 葉 は. 消焚者 の好 みが多様 化 した とはい え, か まぼ こが. 筋 肉 タ ンパ ク質,特 に ミオ シン, ア クチ ン, トロが. ほ どよい足 を持 つ こ とはその品質上 不可 欠の要件 で. 1 7敏之段保夫 ・鈴木nE 介 ・山m 也 ・繁J F ' 正史 ・中J r l 串之 :兼薄紫.

(6) 近畿大学農学部紀要. 0. 2. 1. 0. 8. 0. 3. 0. 3. 0. 1. 2. 0. 2. 4. 0. 第 28号 ( 1 9. 9. 5. ). 5(. o C) 5. 0 6. 5 6. 5 6. 5 8 0( m舌 n) 6. 0 3. 0 6 0 1. 8. 0 6 a t U r e He a. t T n. gt e m甲r an dh e a t J n gt l ne l. gt i me( mi n) He at i n 5 De c ompos i t i on of whl t eC rae Ok r s me at ' FA G. epr ndur ghe i n gat6. pas t oe ti i n al 5 o. C.Af t e r me 5Cf atpa s t e swe r ehe ae tdat6 orn ldi c at ・ dpe OJ gPr oe ti nofe a chgel e r i o d,ao b utl L donSDS・ wasappl i e po]. yac r ya. lmi d. egl e ( 7 .. %).Cds h( c m)i se xpr e s s ed 5 t r en gt CS,g・ ast hepr ou dc tofbr e aki n gs t r e n gt h( g)and br e aki an ie ood ng de nt (m)o c bt d by a f .MHC:myos i nhe avyc hi an. re home t er ( taJ "unpubl i se hddae t) Maki noa d ne ある。足 は魚肉のす り身 を加熱 して得 られ るが,加 熱が6-6 0 5C o付近 の中間温度 で行 われ ると, いわ ゆ. PAGE pat er ns Of fh i s T う as t F. i1 g 6. ・SDSI t e gel c onan tii ngr eu pept j n.Eac hpas t ec ons i s t l ng orl s t 川e dwae tr O OgoHi s hme a, t2 0gotdi , 3gofMa c)and5 0mgof】 e upept i ni she ae td ndi c ae tdtmp e e r au tr orn idi c ae tdt i ati ef me. oe. ti 一wasappl Aboutl OJ J gpr nofeac hge i e d on SDS・ poy lacr ya lmi d. egl( e 7 .. 5 %) . Ge一 s t T e ngt h( GS.gc ・m)L Sexpr e s s e da st he pr ou dc tofbr e aki ngs t r en gt h( i)andb. T e akobt an ie d by a f i n g dent (m). c ood re home t e r MHC:myos i nhe av yc. hi an, ( Maki noa d ne. tal . ,unpubl i se hddaa t). る火戻 りを起 こし,か まぼ こは商 品価偶 を失 う。 れ るが,古 くはか まぼ この網 目構造の形成 にかかわ. MAK【 37,. 51. 8. KEDA:同誌,. NODAN andS.I 3. ) Y. -53 2 (. 1. 9. 7. 1. ). る魚 肉 タ ンパ ク質 の熱変性 が原凶 と考 え られ て い. 4. ) 志水. 火戻 りは中間温度 における加熱 によって もた らさ. た。 しか し.火戻 りが中間温度 で現れ る現象である. 寛 ・西岡不二男 ・町田 律 ・シアウ ・ミ ン ・シュ :同誌,4,1 9 2. 3. 9. -1. 2. 4. 3 (. 1. 9. 8. 3. ). ことか ら, 自己消化的検討が な され るようにな り,. 5) T. LA: ql ER, T. S.LI D.. HAMAN. NandF. B. N,D.. 魚肉 か ら特 異 な耐熱性 プ ロテ イナー ゼが発 見 され た。その後 この辞寮 を中心 とした酵紫的研 究の結果,. Tl 1. 01 t l A. S:I ,. Fo o dSc , ,46,. -1 6. 4. 5( 1. 9. 8. 1. ) i 1 6. 4. 3. 6. ) 岡田 稔 :乗海水研報,2. ,7-7 3 9 ( 4. 1. 9. 5. 9. ). 火戻 りは加熱 による,恐 ら く酵素 タンパ ク質の熱変. 7) 志水. 性 を伴 う, プロテイナーゼの活性化 とそれ に続 くプ ロテイナーゼによるす り身ゲル ( 網 目構造)の分解 に よって若起 され ることが明 らか とな った。. 寛 ・町田 律 ・竹並誠- :日水誌,4,. 7. 9. 5. -1. 0. 4 (. 1. 9. 8. 1 ). 8) 岡村一弘 :同誌,2,7 7 55-72 6 ( 1. 9. 6. 1. ) 9. ) 丹羽栄二 :同誌,4,9 1 0. 7. -90 1 ( 1. 9. 7. 5. ) 1. 0) 三宅正人・ 上住商八男 :三重県立大学水産学部. 引用文献 1 ) 滑水. 紀要,6,31. -36 9. 6. 5. ) 3. 1 ( 1. 2( 亘 :日水誌,1,1 2 6. 5. - 1. 7. 1. 9. 4. 4. ). 2. ) 志 水 寛 ・吉本 暗樹 ・給水 9. 6. 2. ) 6. 1. 0-6. 1. 5 (. 1. 亘 :同誌,2, 8. 1. 7. 6 (. 2 1. ll ) 関 伸夫 :日水誌,4,1 6. 9. -1 1. 9. 7. 6. ) ) 牧之段保夫 ・山本正男 ・治水 1. 2. 7. 7. 6. ・ ~70 8 ( 1. 9. 6. 3. ). 亘 :同誌,2,. 9.

(7) 牧之段 :か まぼ この火戻 り. 鮫島宗雄 :同誌, 2 4, 2 01 -2 04( 1 9 5 8 ) 1 3 ) 斉藤 要 ・ 1 4) G. SEET: TBR Eゆe T in eE i a,1 4,5 6-6 6 (98 15) 1 5 ) G. SEET: IBR i n" Fi s hi nNur ti t in o "(. E ‖e e n. andR. Krue, ezr e. d)8-8. 0 2 Fsi ihn gNe. ws ( Books ) ,London ( 1 9 6 2). 1 6) J.. E SNORE ad n Ne ur ah: t IB .i ol . Ch e. m, , 1 87,1 2 7-1 3 5( 1 9 5 0) 1 7) RA.L SI WIS1DM.わT NK. . 工 YadW.. n A LAND ・ MANN:AgT T ' C . Fo o d Ch e m. . 7,7 8 8. -7 91 ( 1 9 5 9). KozLA sA K ad 1 8) TR .. n LL. MI L LR . il. o.. E :IB 1 9 6 0). Ch e m.235,665-668 ( 1 9) Y. MAKN lODAN,NN .. KYAW ad n SIEA: KD. Co mp.Bi ohm.Pyi ce hso. l,73B,75 8-79 8. ( 1 9 8 2 ). 2 0) Y. MAKN IODAN, Y.YoKOYA. WA, M.KIO. N. l n H. s T 汀A ad ToYoIR LA A:Z ' b i d,87B.14. 01 -1 04 6( 1 98 7). 8 3. T SO C N.EJF T .. oC LO,C MARO T NE .RE .. 21) L.BL E :FEES l TRUC CO ad n JJ.A S NCHZ e t t e r, s 176,21 1 -21 4( 1 9 8 4 ) 2 2 ) H. ToYoI = J ARA,M.KIOHT N S IAadY n . SHM JI zu:I .Fo o dSc i .5 , 5,5 29 -20( 6 1 9 9) 0 2 3 ) H. ToYolR トA A,T,A S KATA,K. YAMASHT IA, M. KTOHT n . U:i N S IAadY SHM JT Z b i d,55,6 34 -3 6 8( 1 9 9 0). 2 4) M. Kt NOS「 I 汀A, H. ToYoHARA, Y. SHI MI Z U andM. SAKACUCl = l l:日水誌 ,57,1 9 3 5-1 9 3 8 ( 1 9 91). 2 5 ) S. YANAGl HARA,H.NAKAOKA.K.HARAand. T. I s1 1 1 日ARA:同誌,57,1 3 3 -1 4 2( 1 9 91) 26) Y.MAKI I 1D 0 AN. H.ToYoI IARA, Y.Yo n M. KIOHT KOYAMA ad N S IA:Cm o b, Bi o リ89B,5-31(9 39 6 18 8 ) c hm e .%s Fy1 0l 2 7 ) 塚正春之・ 志水 寛 :日水誌,5 7 ,21 61( 1 9 91 ).

(8)

参照

関連したドキュメント

「文字詞」の定義というわけにはゆかないとこ ろがあるわけである。いま,仮りに上記の如く

はある程度個人差はあっても、その対象l笑いの発生源にはそれ

うのも、それは現物を直接に示すことによってしか説明できないタイプの概念である上に、その現物というのが、

喫煙者のなかには,喫煙の有害性を熟知してい

 回報に述べた実験成績より,カタラーゼの不 能働化過程は少なくともその一部は可三等であ

上げ 5 が、他のものと大きく異なっていた。前 時代的ともいえる、国際ゴシック様式に戻るか

子どもが、例えば、あるものを作りたい、という願いを形成し実現しようとする。子どもは、そ

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた