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日本語版公正世界信念尺度の作成と多次元性の検討

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Academic year: 2021

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(1)口頭発表 09-01. 日本語版公正世界信念尺度の作成と多次元性の検討 ○村山 綾(関西学院大学大学院文学研究科・応用心理科学研究センター) ・三浦 麻子(関西学院大学文学部) キーワード:公正世界信念,尺度,検証的因子分析 問題. 方法. 本研究の目的は、これまで 1 次元が仮定されていた. 参加者 オンラインリサーチ会社にモニタ登録してい. 公正世界信念を多次元的に(一般的、究極的、内在的、. る20 代~50 代の男女530 名 (平均年齢40.00, SD = 11.18). 不公正の 4 側面で)捉えようとする Maes(1998)の尺度. がアンケートに回答した。. を日本語化し、他の個人変数との関連を含めその妥当. 測定項目 (1)公正世界信念尺度(Maes, 1998)を日. 性を検討することである。. 本語訳したもの 31 項目(6 件法) 。構成概念妥当性を検. 公正世界信念とは、世界が不当な不運に見舞われる. 討するための変数: (2)Locus of Control 尺度(鎌原・. ことのない、公正で安全な場所であるという信念であ. 樋口・清水, 1982)より外的統制、内的統制それぞれ 4. る(Lerner, 1980) 。これまでの研究から、人は、公正世. 項目(4 件法) 、 (3)時間的展望尺度日本語版(下島・. 界信念が脅威にさらされた場合に、罪のない被害者の. 佐藤・越智, 2012)の未来志向因子 8 項目(5 件法) 、 (4). 人格を傷つけたり非難したりすることで信念の維持を. 日本版主観的幸福感尺度(島井・大竹・宇津木・池見・. 図 る 傾 向 が 明 ら か に な っ て い る ( e.g., Warner,. Lyubominsky, 2004)4 項目(7 件法) 。. VanDeursen, & Pope, 2012) 。また、一般市民の法的判断. 結果と考察 公正世界信念尺度について探索的因子分析を行った. に関連する個人変数として公正世界信念が重要な役割 を担っている可能性も指摘されている(Bennett, 2008) 。. 後、検証的因子分析を行った。理論的背景や修正指標. Maes(1998)は公正世界信念を多次元的に捉えること. に基づいて、最終的に Figure 1 のモデルを採用した(χ2. を提案し、その個人差を測定する尺度を作成した。そ. (117) = 237.86, p < .001, GFI = .95, AGFI = .93, CFI = .98,. して中でも因果応報的な考えと関連する「内在的公正. RMSEA =.05) 。各因子の平均値および標準偏差とその. 世界信念」と、不公正に直面したとしても正義は現世、. 他の個人変数との相関関係を Table 1 に示す。. 来世でも決して揺るがないと考える「究極的公正世界. 分析の結果、Maes(1998)の想定と同様の 4 因子が抽. 信念」が、被害者非難の程度と異なる関連を示す可能. 出された。一方で、Maes(1998)では本研究で示したよ. 性を指摘した。裁判員制度の施行以降、日本でも一般. うな階層性については考慮されていなかった。究極的. 市民が刑事事件に対する法的判断を求められるように. 公正世界信念と内在的公正世界信念は、一般的公正世. なり、その判断に関連する個人要因の検討は急務と考. 界信念からのパスの係数が高く、また両者の相関は r. えられる。このような現状を踏まえ、本研究では、公. = .63(p < .01)と強いものの、不公正信念との関連が異な. 正世界信念の個人差を多次元的に測定する Maes(1998). っている点から、別々の概念として扱う方が妥当と考. の尺度を日本語化し、その妥当性を検討する。. えられる。この 2 層構造は、本研究により新たに示さ れた点である。今後は本尺度の再検査信頼性を検証し た後に、刑事事件の被害者非難および加害者に対する 反応との関連について検討する。 Table 1. 公正世界信念尺度下位概念の平均値および標準偏差とその他の尺度との相関関係 未来志向 内的統制 外的統制 幸福感 M SD ** ** ** ** 究極的公正 3.26 1.15 .212 .425 -.113 .257 ** ** ** 内在的公正 4.00 1.16 .328 ** .311 -.174 .289 不公正. 4.26. 1.11. 3.55 **p <.01; *p < .05. 0.95. 一般的公正. -.047 .278 **. **. -.201. **. .391. **. -.247. **. .272. .259. -.115. **. 引用文献:Bennett(2008). The Jury Expert, 20, 35-44. /鎌原ら (1982). 教心研, 30, 302-307. / Lerner(1980). The belief in a just world. A fundamental delusion. / Maes(1998). In Montada, & Lerner, (eds.), Responses to victimizations and belief in a just world, pp. 9-40. / 島井ら(2004). 日本公衆衛生雑誌, 51, 845-853. /下島ら(2012) パーソナリティ研究, 21, 74–83. / Warner et al., (2012). EJSP, 42, 276-284.. ― 41 ―. **.

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参照

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