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看護師・患者間の心理の相互作用 突然下肢麻痺になった患者とのコミュニケーションを通して

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Academic year: 2021

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9 看護師・患者間の心理の相互作用

-突然下肢麻痺になった患者とのコミュニケーションを通して-

○沖田 彩微(赤穂市民病院)  

Ⅰ.はじめに  突然下肢麻痺になった患者は、今まで出来ていたことが出来なくなるため、将来的な見通しが 悪くなって自尊感情が低下し、将来の人生に絶望感を抱くことが少なくない。  今回関わった患者は、患者の問題に焦点を当てて看護援助をしても思ったような介入の効果が 現れず、患者と看護師との意見が食い違っていることが多かった。  今回は、患者の心理、発言の変化から看護師側の揺れ動く心理に着目し、プロセスレコードを 通して看護師の心理が何に影響されたのかを明らかにし報告する。 Ⅱ.研究方法  1.研究デザイン   事例研究  2.患者紹介   患者:A氏 70歳台 男性    診断名:化膿性脊椎炎(多量の蛋白、細胞数の上昇、多核球優位により感染)  3.分析方法   対話場面を再構成し、その内容を分析した。  4.倫理的配慮  コミュニケーションを行う際には、病室には誰もいない時を選択し、対象者が特定出来な いようにデータは全て匿名化した。 Ⅲ.結果  毎日の患者・看護師の会話の内容をプロセスレコードにまとめ、その中でもより気持ちが表れ ている部分を取り上げた。  そして今回、患者の意見の変化には、看護師との対話だけではなくADLの向上等様々な要因 が絡んできているが、看護師の揺れ動く心理は明らかに、患者の言動、表情、態度に左右されて いることがプロセスレコードから明らかになった。 Ⅳ.結論  看護師が精神的に不安定な状態で患者とコミュニケーションをとっていては、患者の言ってい ることの半分も聴けず、受け止めることができず患者は満足しないことが分かった。誰でも、き ちんと聴いてもらえると、結果が願い通りにならなくても気持ちは十分満たされることが多い。  「聴く」は相手の話したいこと、心の声を気持ちをこめて聴くことである。どんな話でも心を 遣い、全身を集中させて相手の言いたいことを受け止め積極的に聴いていく姿勢が大切であるこ とが明らかになった。

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