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琵琶湖湖岸における地形環境の変遷について--その2、北湖の湖岸を中心として

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(1)琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の変 遷 につ いて そ の2、. 北 湖 の湖 岸 を 中心 と して. 辰. 1は. 己. 勝*. じめ に. 筆 者 は これ まで 、 琵 琶 湖 と その 周 辺 地 域 の 地 形 環 境 の 復 原 と変 遷 に関 す る研 究 を 行 な って き た。 そ して、 平 成19年 度 滋 賀 県 琵 琶 湖 環 境 科 学 研 究 セ ンタ ー の 委 託 研 究 「湖 岸 環 境 変 遷 調 査 (土地 条 件)」 の 研 究 代 表 者 と して 調 査 を 行 い、 報 告 書 を 作 成 した。 また そ の 内容 の 一 部 を 、 本 紀 要 の20巻1号(2008.9)で. 、 「琵 琶 湖 湖 岸 に お け る地 形 環 境 の変 遷 につ い て. そ の1、 南 湖. 沿 岸 を 中心 と して 一 」 と題 して 紹 介 したの で 、 本 稿 で は その 続 編 と して 、 琵 琶 湖 北 湖(琵 琶 湖 大 橋 よ り北 側)を. 中心 に記 載 した。 主 な 内容 は、 琵 琶 湖 湖 岸 平 野 の 地 形 を 河 川 の 下 流 域 ご と に. 記 載 し、 平 野 地 形 の 特 徴 や 形 成 過 程 を概 説 した。 次 いで 、 現 地 調 査 で 詳 細 に調 べ た 湖 岸 の 状 況 につ いて 、 琵 琶 湖 北 湖 の 代 表 的 な 地 域 を 取 り上 げて 紹 介 した。. H湖. 東 平 野 の 地 形 と その 形 成 過 程 せ りがわ. いぬ かみ がわ. う. そ がわ. え. ち がわ. 琵 琶 湖 東 岸 の う ち湖 東 平 野 に は、 北 か ら芹 川 、 犬 上 川 、 宇 曽川 、 愛 知 川 お よ び 日野 川 の 各 河 川 が 平 野 を潤 して お り、河 川 の下 流部 は、そ れ ぞ れ特 徴 あ る平 野 地 形 が展 開 して い る。 図一1に 琵 琶 湖 に流 入 す る主 な 河 川 の 位 置 と勾 配 を示 した。 湖 東 平 野 を流 れ る河 川 は、 北 部 は 山地 と湖 岸 との 距 離 が 短 く犬 上 川 が 典 型 とな る よ う に、 扇 状 地 面 が 急 勾 配 で 湖 岸 近 くまで を 占 め るの に 対 して 、 南 部 の 日野 川 で は、 八 日市 ・日野 ・水 口の 各 丘 陵 地 が 中流 部 に分 布 し、 そ れ らを 侵 食 して 流 下 す る小 河 川 か らの 堆 積 物 を合 わ せ て 、 下 流 に勾 配 の 緩 や か な 幅 広 い氾 濫 原 ・三 角 州 を 発 達 させ て い る。 一 方 、 両 者 の 間 を 流 れ る湖 東 平 野 の 最 大 河 川 の 愛 知 川 は、 中流 部 にか つ て の 扇 状 地 が 開 析 され た形 の 幅 広 い段 丘 を 形 成 して お り、 その 下 流 側 に新 しい扇 状 地 と、 湖 岸 に は デル タが 発 達 して い る(図 一2参 照)。 な お、 琵 琶 湖 の 湖 面 標 高 は85mで. あ り、 そ れ を基 準 面 と して平 野 が形 成 さ れ て い る。. *近 畿大学教職教育部教授. 49.

(2) 近畿大学教育論叢. 第21巻 第1号(2009・9).  . ムリ. 具{}菖m. 醐 岸か らの距離} 図 一1. 1日. 主要河川の勾配 と位置図. 野川下流. 湖 東 平 野 の 南 部 を 流 れ る 日野 川 は、 中流 部 で 古 琵 琶 湖 層 群 か らな る丘 陵 地 に挟 まれ た 幅3∼ 4kmの. 氾 濫 原 を形 成 し、 湖 岸 低 地 にで る。 この 氾 濫 原 は 日野 川 本 流 沿 い で は、 標 高140m付. 近 か ら、 湖 岸 の三 角 州 と の境 界 で あ る標 高87m付. 近 ま で16kmに. も及 び、 近 江 盆 地 の 中 で は. 最 も 内陸 まで 分 布 して い る。 日野 川 の 下 流 部 で は、 氾 濫 原 か ら続 く三 角 州 が 湖 岸 まで 延 び、 現 河 道 は西 側 の 野 洲 川 三 角 州 に近 い部 分 を流 れ て い る。 ま た、湖 岸 付 近 に は、基 盤 山地 の 孤 立 丘 で あ る岡 山(188m)が. 聾 え、. すい けい. その 内側 に はか つ て 水 茎 内湖 が あ り、 付 近 一 帯 は水 郷 地 帯 とな って いた 。 日野 川 の 現 河 口付 近 の 湖 岸 に は、 湖 中 に ゆ るや か な 曲 線 を 描 いて 突 出 した 円弧 状 三 角 州 が 発 達 して い る。 また 湖 岸 近 くの 集 落 の 立 地 す る微 高 地 はか つ て の 浜 堤 と考 え られ る。. 2愛. 知川下流. 湖 東 平 野 の 最 大 河 川 で あ る愛 知 川 は、谷 口 に あ た る永 源 寺 高 野 付 近 か ら湖 岸 まで 約20kmに 及 ぶ 長 さ で 平 野 内 を流 下 し、 幅広 い開 析 扇 状 地(河 岸 段 丘)を 形 成 して い る。 開 析 扇 状 地 は、 琵 琶 湖 周 辺 の 低 位 段 丘 の 模 式 地 とな って お り、 右 岸 で は標 高130m付. 近 まで 、 左 岸 で は八 日市. 市 街 地 をの せ て 西 方 へ 延 びて い る。 一 方 、 現 成 の 扇 状 地 は 中流 部 で 段 丘 に挟 まれ た谷 底 低 地 か ら下 流 に向 か って 展 開 し、 右 岸 で. 50.

(3) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. は低 位 段 丘1面 の 下 流 側 を 覆 う よ うな 形 で 幅 を 広 げ、 北 側 の 犬 上 川 扇 状 地 と は宇 曽川 の 河 道 を 境 に して 接 して い る。 ま た、 左 岸 で は、 低 位 段 丘II面 が 箕 作 山の 南 側 か ら観 音 寺 山の 南 端 に ま で 延 び、 末 端 部 は氾 濫 原(図. 一2で は後 背 湿 地)に 覆 わ れ る形 にな って い る。. 開 析 扇 状 地 面 の 形 成 時 に お いて は、 愛 知 川 の 主 流 路 が 一一 時 期 近 江 八 幡 の 市 街 地 方 面 へ 延 びて. :':・':. 囲 圏 園 囮 固 囲 皿 閏. 山柚 および丘硬 高位蹟丘. 皿]自 然鵬 塵≡ヨ 旧髄. 中位 蹟 丘. [蓋ヨ 醐. 低 位胆 丘1面. 園. 低 位段丘1:面. 匿≡ヨ 干拓地 雫卸. 泥殿. 眉 並 および沖植 塞 扇椥 哩 禮 青湿地. 憩洲瑳. 図 一2湖. 東 平 野 地 形 分 類 図(植 村1971). 51.

(4) 近畿大学教育論叢. 第21巻 第1号(2009・9). い た こ とが 、 旧河 道 の 分 布 な どか ら推 定 され る。 その 後 、 愛 知 川 は再 び流 路 を 箕 作 山の 北 側 に 転 じ、 下 流 部 に 扇 状 地 と それ に続 く氾 濫 原(標 高100∼87m)お. よ び三 角州(標. 高87m以. 下). を形 成 して い っ た。 氾 濫 原 か ら三 角 州 にか けて の 地 形 面 に は、 右 岸 に顕 著 な 旧河 道 と連 続 性 の あ る 自然 堤 防 が 復 原 で き、 その 付 近 が 近 世 まで の 郡 界 にな って い た こ と も考 え 合 わ せ る と、 歴 史 時 代 にな って も 流 路 の 一 部 で あ っ た可 能 性 が 高 い。 湖 岸 に は愛 知 川 河 口か ら芹 川 河 口 まで ほ ぼ連 続 して 浜 提 が 発 達 して い る。 そ の 前 面 の 湖 底 は 大 き な 凹 凸 が な く、 河 口部 を 除 いて3mま. で の遠 浅 の 湖 底 が 沖 合100∼200mの. 幅で広が っ. て い る。 現 在 で は湖 岸 に堅 固 な 堤 防 が 築 か れ 、 人 工 の 護 岸 の 前 面 は砂 浜 とな って い る。 な お、 河 川 の 堆 積 が 及 ばな か っ た埋 め残 し部 分 に は、 大 中の 湖 、 西 ノ湖 、 曽根 沼 な どの 内湖 が 形 成 され た。 弥 生 時 代 か らの 遺 構 が 検 出 され た大 中の 湖 南 遺 跡 は浜 堤 に立 地 して いた 。. 3犬. 上 川 ・芹 川 下 流. 犬 上 川 は、 標 高140m付. 近 の 谷 口か ら標 高90m付. 近 ま で半 径7km、. 平 均 勾 配 が6%oを. 超え. る扇 状 地 を展 開 して い る。 扇 状 地 面 上 に は、 放 射 状 に数 多 くの 旧河 道 が 凹 地 列 とな って 残 存 し て い る。 扇 状 地 の 末 端 か ら湖 岸 まで は、標 高87mま れ2∼3kmの. で の氾 濫 原 と そ れ以 下 の三 角 州 が、そ れ ぞ. 幅 で細 長 く南 北 に広 が っ て い る に過 ぎ な い。. 犬 上 川 の 河 口部 分 は湖 中 にわ ず か に突 出 し、2本 の 川 筋 に分 岐 して お り、 中央 に砂 州 が 発 達 して い る。 ま た、 現 在 の 河 道 は、 全 体 に北 側 に偏 って お り、 扇 状 地 形 成 後 に右 遷 した こ とを 示 して い る。 湖 東 平 野 の 北 端 に は、 芹 川 が 犬 上 川 扇 状 地 に押 しや られ る形 で 流 れ て い る。 上 流 側 に は犬 上 川 扇 状 地 に接 す る幅 の 狭 い扇 状 地 を 持 ち、 下 流 部 で は氾 濫 原 と三 角 州 を 形 成 して い る。 現 在 の 河 道 は、 下 流 部 で 彦 根 市 街 地 の 南 側 を直 線 状 に延 びて 湖 に注 いで い る。 これ は彦 根 の 城 下 町 形 成 時 に、 城 山の 北 側 に あ っ た 旧松 原 内湖 に注 いで い た流 路 を 付 け替 え た もの で あ る。. 4湖. 東 平 野 の 湖 岸 ・湖 底 地 形. 湖 東 平 野 の 湖 岸 は、 北 側 の 芹 川 河 口か ら愛 知 川 河 口 まで は各 河 川 の 河 口付 近 の 突 出を 除 いて 、 全 体 と して 平 滑 な湖 岸 線 が 連 続 して お り、 浜 堤 の 発 達 も良 好 で あ る。 一 方 、 愛 知 川 河 口 よ り南 側 は、 孤 立 山塊(安 土 山 ・八 幡 山等)が 湖 岸 部 に讐 え て お り、 山地 斜 面 が 直 接 湖 中 に没 して い. 52.

(5) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. る。 ま た、 か つ て は大 中の 湖 を は じめ い くつ か の 内湖 が 分 布 して いた 。 湖 岸 部 の 低 地 の う ち、 三 角 州 に あ た る地 形 面 は、 愛 知 川 下 流 部 と 旧 内湖 お よ び現 内湖(西 の 湖 ・伊 庭 内湖 な ど)の 周 辺 に広 く分 布 して お り、 一 部 で水 郷 景 観 を 残 す 低 湿 地 とな って い る。 ま た、 湖 底 地 形 は前 記 の よ う に、 河 口部 以 外 は比 較 的 平 坦 で あ り、 湖 岸 は水 泳 場 や キ ャ ン プ場 と して 利 用 され て い る場 所 も あ る。 湖 岸 か ら湖 底 にか けて の 遺 跡 の 分 布 を み る と、 北 部 の 米 原 市 か ら彦 根 市 市 街 地 北 部 にか けて と、 南 部 の 旧大 中の 湖 か ら日野 川 河 口 にか けて の 旧 内湖 と現 在 の 湖 岸 付 近 に集 中 して お り、 犬 上 川 河 口か ら愛 知 川 河 口の 湖 岸 で は ほ とん ど発 見 され て いな い。. 皿. 湖 北 平 野 の 地 形 と その 形 成 過 程 たか と きがわ. 湖 北 平 野 は、 姉 川 お よ び その 支 流 で あ る高 時 川 と草 野 川 の 下 流 部 と、 北 部 に余 呉 川 、 南 部 に は 山東 盆 地 お よ び鈴 鹿 山脈 北 縁 部 を 流 域 に も って 西 流 す る天 野 川 の 下 流 部 を 含 む 平 野 で あ る。 平 野 の 東 に は伊 吹 山(1,377m)を. 主 峰 とす る 山地 が迫 り、 平 野 との 間 に は柳 ヶ瀬 断 層 お よ び. それ と 同系 統 の 構 造 線 が 走 って お り、 河 川 の 流 路 を は じめ とす る地 形 の 形 成 に大 きな 影 響 を 及 ぼ して い る。 ま た、 琵 琶 湖 湖 岸 は北 部 へ い くほ ど沈 降 性 の 地 形 が 見 られ 、 山裾 が 直 接 湖 中 に没 つづ. ら. お さき. して お り、 葛 籠 尾 崎 や 海 津 大 崎 の 景 勝 地 が 見 られ るの も大 きな 特 徴 とな って い る。 図3に. 湖 北 平 野 全 体 の 地 形 分 類 を示 した。 これ を も と に して 、 以 下 に は姉 川 の 左 岸 と高 時. 川 の 右 岸 を 中心 と した平 野 地 形 の 特 徴 を ま と め た。. 1姉. 川左岸平野. 伊 吹 山地 の 西 斜 面 に源 を 発 す る姉 川 は、 伊 吹 山の 西 麓 を 南 下 す る。 山東 盆 地 に 出 る と流 路 を 西 ∼ 北 西 方 向 に鋭 角 的 に転 じ、 盆 地 の 北 端 を 流 れ 、 七 尾 山地 と横 山丘 陵 の 間 の 狭 隆 部 を 抜 けて 湖 北 平 野 に 出 る。 湖 北 平 野 内で は、 途 中で 七 尾 山地 内 を流 下 して きた 草 野 川 を 合 わ せ 、 さ ら に 平 野 の ほ ぼ 中央 部 で 高 時 川 と合 流 して 琵 琶 湖 に注 いで い る。 平 野 内で の 地 形 の 配 列 は、地 形 分 類 図 で 示 した よ う に、狭 隆部 の標 高130m付. 近 か ら95m付. 近 まで 扇 状 地 が 展 開 して い る。 それ よ り下 流 側 に は、 や や 勾 配 を も った 氾 濫 原 が 広 が り、 さ ら に湖 岸 に近 い部 分 の 標 高88m以. 下 に は低 平 な三 角 州 が発 達 して い る。. 扇 状 地 に あ た る地 形 面 は、 扇 頂 部(狭 隆 部 付 近)か の 規 模 は、 扇 端 部 に あ た る標 高95m付. ら同心 円状 に等 高 線 が 配 列 して お り、 そ. 近 ま で の 半 径 約5mに. 53. 及 ん で い る。 そ の 間 の平 均 勾 配.

(6) 近畿大学教育論叢. は約5%oで. 第21巻 第1号(2009・9). 、 琵 琶 湖 に流 入 す る主 要 河 川 の 中で はや や 急 な 勾 配 とな って い る。 氾 濫 原 は、 扇 状. 地 面 か ら連 続 す る標 高95m付. 近 か ら下 流 側 の地 形 面 で あ り、 扇 状 地 面 の 延 長 部 分 と も解 釈 で. き る。 しか しなが ら、 地 表 面 の 勾 配 が3∼4%。. で 扇 状 地 よ り緩 や か で あ る こ と と、 旧河 道 が 扇. 琵 琶湖 鞄山. 地. 嘱. 壮. 把. 自 諜 罷 防. 国葭丘上位 面. 智 匡 平 野. 1日 伺. 墨 駈 下位 咽. 氾. 緊. 戯. 盤駈. 捷 背 畠 均. 干. 旦. 石駅岩崩檀屠. コ沖. 下位 昭 顧. 艦. 図 一3湖. 薩. 画. 用. 北 平 野 地 形 分 類 図(大 橋 ・辰 己1974). 54. 増 堤. 拓. 曲.

(7) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. 状 地 河 川 特 有 の 網 状 流 の 様 相 を 呈 して は お らず 、 曲 流 した凹 地 とな って い る こ とか ら両 者 を 区 分 した。 特 に姉 川 下 流 左 岸 で は、 氾 濫 原 に あ た る地 形 面 が それ ほ ど広 くな いた め、 両 者 の 差 は 必 ず しも明 確 で はな いが 、 一 応 の 目安 と して 標 高95m付. 近 を扇 状 地 と氾 濫 原 との境 界 と した。. ま た、 氾 濫 原 と その 下 流 側 の 三 角 州 との 境 界 も明 瞭 な 線 で 示 す こ と は困 難 で あ るが 、 ほ とん ど勾 配 の な い 標 高88mよ. り下 流 側 を三 角 州 と して 区 別 した。 姉 川 下 流 左 岸 の場 合 、 現 姉 川 の. 河 口付 近 の 湖 中 に突 出 した デ ル タ部 分 を除 く と、 三 角州 に あ た る低 平 な地 形 面 は か な り狭 く、 特 に長 浜 市 街 地 よ り南 で は、 氾 濫 原 に あ た る地 形 面 が 湖 岸 近 くまで 張 り出 し、 三 角 州 面 は湖 岸 か ら2∼3kmの. 幅 と な っ て い る。. この よ う に姉 川 下 流 左 岸 は、 全 体 と して 緩 や か な 勾 配 を も っ た扇 状 地 性 の 地 形 が 広 い面 積 を 占 め て お り、 扇 状 地 性 三 角 州 あ るい は デ ル タ フ ァ ン と呼 称 され る こ と もあ る。 しか しな が ら、 旧河 道 や 自然 堤 防 な どの 微 地 形 の 形 態 や 堆 積 物 を詳 し く調 べ る と、 そ れ ぞ れ の 形 成 時 期 や 形 成 過 程 が 明 らか に な り、 平 野 の 地 形 発 達 史 を 編 む こ とが 可 能 とな っ た。. 2高. 時川右岸平野. 湖 北 平 野 を南 流 し、標 高90m付. 近 で姉 川 と合 流 す る高 時 川 は、次 の 点 で 姉 川 左 岸 平 野 と は異. な っ た地 形 環 境 を有 して い る。 そ れ は、 扇 状 地 の部 分 が 扇 頂 部(120m付. 近)か. ら標 高108m. 付 近 まで の 小 規 模 な もの で 、 勾 配 も4%oと 緩 や か な こ とで あ る。 それ に対 して 、 氾 濫 原 の 長 さ は6kmに. も及 ん で お り、地 形 分 類 図(図 一3)か. ら判 断 して も、 現 高 時 川 の 河 道 か ら湖 岸 近 く. まで 広 が り、 湖 北 平 野 の 中 で は低 平 な地 形 面 とな って い る。 氾 濫 原 と河 口 に近 い三 角州 の境 界 は標 高88m付. 近 で、 現 河 道 に沿 って両 岸 に 自然 堤 防 が発 達 して い る。. と こ ろで 、 高 時 川 の 旧河 道 と それ に伴 って 形 成 され た 自然 堤 防 は、 現 流 路 の 方 向 と は異 な っ た 旧湖 北 町 の 湖 岸 方 向 へ 延 びて い るの が 注 目 され る。 これ は、 従 来 か ら論 じられ て い る よ う に、 この 氾 濫 原 形 成 当時 に お いて は、 高 時 川 は現 在 の 余 呉 川 の 河 口近 くで 琵 琶 湖 に流 入 して いた こ と を示 唆 して い る。 その 後 、 高 時 川 は流 路 を 徐 々 に南 に転 じ、 や が て 姉 川 と合 流 した と考 え ら れ て い る。 姉 川 本 流 につ いて も、 扇 状 地 面 や 氾 濫 原 面 で の 旧河 道 の 配 列 が 物 語 って い る よ う に、 か つ て は長 浜 市 街 地 方 面 へ 幾 筋 に も分 か れ て 流 下 して い た。 それ らが 現 在 の よ う に一 本 の 河 道 に固 定 され た時 期 は、 歴 史 時 代 にな って か らで 、 か な り新 しい時 期 が 想 定 で き る。. 55.

(8) 近畿大学教育論叢. 3湖. 第21巻 第1号(2009・9). 北 平 野 の 湖 岸 ・湖 底 地 形. 湖 北 平 野 の 湖 岸 地 形 は、 姉 川 と高 時 川 の 下 流 に お い て い くつ か の差 異 が み られ る。 そ れ は、 おお さ と. 姉 川 左 岸 で は河 口部 の 旧大 郷 内湖 付 近 を 除 いて 、 全 体 的 に単 調 な 湖 岸 線 とな って い るの に対 し て 、 姉 川 右 岸 の 高 時 川 下 流 は 旧早 崎 内湖 を は じめ と して 凹 凸の 多 い湖 岸 線 とな って い る こ とで あ る。 はや さ き. 高 時 川 下 流 につ いて は、 早 崎 内湖 干 拓 地 以 北 の 湖 岸 部 と湖 底 部 の 等 高 線 ・等 深 線 図(図 一4) を示 した。 この 図 に よ る と、 湖 岸 付 近 で は86mの. 等 高線 が 延 勝 寺 集 落 の 南 側 を 中心 に琵 琶 湖. に 向か って 大 き く張 り出 して い る。 一 方 、湖底 部 で も5mの. 等 深 線 が 湖 中 に大 き く張 り出 し、. 陸 上 の 張 り出 し部 分 と連 続 して い るの が 注 目 され る。 これ は野 洲 川 下 流 の 鳥 丸 崎 沖 の 沈 水 デ ル タ と酷 似 した地 形 で あ る。 ま た、 現 在 で も沖 合500m付. 近 に小 島が3∼4ケ. 所 存 在 して い る こ. と も注 目 され る。 さ らに、 この 付 近 の 湖 中で の 遺 跡 の 発 掘 結 果 か らは、 歴 史 時 代 にな って か ら も離 水 して 生 活 の 場 で あ っ た証 拠 も残 され て い る。 この こ と は 旧高 時 川 の 流 路 変 遷 の 時 期 と合 わ せ て 、 この 地 域 の 湖 岸 の 地 形 形 成 を知 る上 で 重 要 な 指 標 とな って い る。. IV湖. 西 平 野 の 地 形 と形 成 過 程 あ. ど がわ. 琵 琶 湖 の 西 岸 に は、 中央 部 に広 い沖 積 平 野 を展 開 して い る安 曇 川 お よ びそ の 南 側 の 鴨 川 下 流 平 野 が あ る。 しか し南 部 に お いて は比 良 山地 が 急 崖 を も って 湖 に面 して い るた め、 山麓 で は急 な扇 状 地 群 が 湖 に向 か って 形 成 され 、 幅 狭 い低 地 が 湖 岸 沿 い に分 布 す る に過 ぎな い。 一 方 、 北 も も せ がわ. ち ない がわ. 部 に お いて も野 坂 山地 か ら発 す る石 田川 ・百 瀬 川 お よ び知 内川 が 全 体 と して 扇 状 地 性 の 地 形 を 山麓 か ら発 達 させ 、 氾 濫 原 や 三 角 州 に あ た る低 地 の 面 積 は狭 い。 こ こで は、 広 い平 野 の 発 達 して い る安 曇 川 と鴨 川 下 流 平 野 につ いて 平 野 地 形 の 特 徴 を ま と め た。. 1安. 曇 川 ・鴨 川 下 流. 湖 西 地 域 最 大 の 河 川 で あ る安 曇 川 は、 比 良 山地 と丹 波 山地 の 境 界 とな って い る花 折 断 層 の 断 層 谷 に源 を発 し、 比 良 山地 西 側 斜 面 の 大 半 を 集 水 域 と して い る。 山地 内で は北 流 し、 朽 木 谷 を あい は. の. たい さん. じ. の. 流 下 した後 、 西 方 の 支 流 を 合 わ せ 、 流 路 を 大 き く右 遷 す る。 そ して 饗 庭 野 ・泰 山寺 野 の 両 台 地 の 間 を東 流 して 標 高105m付. 近 で 湖 西 平 野 に 出 る。 平 野 内で は平 均 勾 配 が7∼9%oも. 56. あ る扇 状.

(9) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. ・,価 耀.箪 擢蜘 劃m問 (1舶1⑪. 図 一4湖. 岸 ・湖 底 の 等 高 ・等i 線 図(高. 57. 隔. は 湖 の 深 さ を 示 す). 時 川 右 岸).

(10) 近畿大学教育論叢. 第21巻 第1号(2009・9). 図 一5湖. 西 北 部 平 野 の 地 盤 高 と旧 河 道 の 分 布(池 田 ほ か1991). 58.

(11) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. 地 が 標 高88m付 い る。88m以. 近 まで 幅5kmに. わ た って広 が り、氾 濫 原 に相 当す る地 形 面 が 不 明 瞭 とな って. 下 か ら湖 岸 ま で は三 角 州 とな り、 特 に湖 岸 部 の標 高86m以. 下 は ほ とん ど低 平 な. 地 形 と な って い る。 扇 端 部 か ら湖 岸 まで の 距 離 が 短 く、 しか も勾 配 が 急 な た め、 この 安 曇 川 下 流 平 野 を扇 状 地 性 三 角 州(デ ル タ フ ァ ン)の 典 型 例 とす る こ とが 多 い。 こ の平 野 内 の 微 地 形 の特 徴 を み る と、 左 岸 と右 岸 とで い くつ か の差 異 が 見 られ る。 図一5に も表 現 され て い るが 、 左 岸 に お いて は扇 状 地 面 か ら湖 岸 の 三 角 州 にか けて は、 連 続 性 が あ り幅 も あ る 旧河 道 が 数 本 検 出で き、 それ に沿 っ た 自然 堤 防 の 高 ま りもか な り明 瞭 で 、 湖 岸 線 付 近 ま で 追 跡 が 可 能 で あ る。 これ に対 して 右 岸 の 旧河 道 は いず れ も直 線 的 で 連 続 性 に乏 し く、 幅 も狭 く、 扇 状 地 内 にの み 分 布 して い る。 一 方 、 右 岸 の 三 角 州 に あ た る地 形 面 は左 岸 よ り内陸 側 まで 広 が って お り、 と りわ け86m以. 下 の低 湿 地 が湖 西 平 野 で は も っ と も広 く分 布 して い る。. 鴨 川 下 流 域 も安 曇 川 と類 似 の 地 形 が 見 られ るが 、扇 状 地 の 勾 配 が や や 急 で 、88m付. 近を境 に. 三 角 州 に 移 行 す る。 鴨 川 の河 道 は扇 状 地 部 に お い て は東 流 して い るが 、 河 口 に 近 づ くに した が って 安 曇 川 の 下 流 平 野 に押 され る形 で 流 路 を 南 東 方 向 へ 曲 げ、 河 口付 近 で は ほぼ 南 流 す る形 とな って い る。 これ は、 平 野 形 成 時 に お け る安 曇 川 の 堆 積 力 の 強 さを 物 語 る もの で あ る。. 2湖. 西 平 野 の 湖 岸 ・湖 底 地 形. 安 曇 川 の 平 野 で 見 られ る差 異 は、 湖 岸 や 湖 底 の 地 形 に お いて も検 出す る こ とが で き る。 安 曇 川 左 岸 に お いて は、 湖 岸 に大 きな 浜 堤 も形 成 され ず 、 湖 岸 低 地 が その ま ま湖 中 に没 して い く傾 向 を示 して い る。 これ は 一2.5mや. 一5mの. 等 深 線 を 見 て も明 らか で、 特 に北 東 部 の 湖 岸(森. 浜 ・針 江 浜 等)で 顕 著 で あ る。 そ こ は、 弥 生 時 代 か らの湖 底 遺 跡 が 発 掘 さ れ た 場 所 で もあ り、 埋 没 条 里 も推 定 され る こ とか ら、 古 代 に お け る生 活 の 場 で あ っ た もの と考 え られ る。 この よ う な地 形 は湖 北 に お け る高 時 川 下 流 右 岸 や 、 湖 南 の 野 洲 川 下 流 左 岸 の 鳥 丸 崎 周 辺 な ど と類 似 して お り、 いず れ もか つ て の 有 力 な 旧流 路 の 延 長 方 向 にみ られ るの が 共 通 点 とな って い る。 一 方 、 安 曇 川 右 岸 か ら鴨 川 河 口 にか けて は、 前 述 の よ う に低 湿 地 が 拡 が り、 そ の 中 に現 在 も 松 ノ木 内湖 が 存 在 して い る。 これ は安 曇 川 の 沖 積 作 用 が 、 この 部 分 に まで 及 ばな か った た め に、 両 河 川 の 間 の 内湾 部 が 内湖 と して 取 り残 され た もの で あ る。 な お、 安 曇 川 河 口 か ら鴨 川 河 口沖 合 の 一10∼-20mに. か けて は比 較 的 な だ らか な 湖 底 面 が. 見 られ 、 湖 底 段 丘 面 の 一 つ で 、 陸 上 の 段 丘 との 連 続 性 につ いて 考 察 され て い る。 一 方 、 この 付 近 の 現 汀 線 に近 い湖 岸 で は浜 堤 が 発 達 し、 湖 底 部 も凹 凸の 少 な い遠 浅 の 地 形 とな って い る。. 59.

(12) 近畿大学教育論叢. 第21巻 第1号(2009・9). 西 岸 に は、 この ほか に北 部 に百 瀬 川 ・石 田川 の 扇 状 地 と それ に続 く低 地 が 広 が り、 南 部 の 比 良 山麓 に は、 湖 岸 近 くまで 急 勾 配 の 複 合 扇 状 地 が 迫 る幅 の 狭 い湖 岸 低 地 が 存 在 す る。. V現. 在の湖岸の状況. 湖 岸 の 状 況 を、20年 前 と比 較 す る た め に、 湖 岸 地 形 の 類 型 区 分 につ いて は20年 前 の 報 告 書 の もの を今 回 も使 用 した(図 一6・7)。 ま た、 図 の 中 の13類 型 の基 準 を簡 略化 した もの を表 一1に 示 した。. 表 一1湖. 岸地形の区分表. ① 現 在 の河 口部 の 湖 岸. ② その他の湖岸. C. 大 河 川 の 河 口: 尖状三角州、砂堆が発達. f. 背 後 は デ ル タ:小 砂 堆 、 湖 底 は 緩 傾 斜. d. 中小 河 川 の 河 口: 尖状三角州小砂堆が発達. 9. 背 後 は デ ル タ: 砂 堆 、 旧 内 湖 、 大 規 模 沈 水 デ ル タ、 沈 水 砂 州 列 、 沈 水 遺 跡 ・遺 構. e. 小 河 川 の 河 口:三 角 州 の 突 出 はな い. h. 小 河 川 ・旧 河 川 の デ ル タ: 砂 堆 が 発 達 、 閉 塞 され た 内 湖 を もつ. i. 背 後 が デ ル タ ・氾 濫 原: 砂 堆 が よ く発 達 し湿 地(旧 内 湖)を 抱 く. j. 内 湖 干 拓 地 の 湖 岸:小 規 模 な 砂 堆. k. 背 後 が 氾 濫 原:扇 状 地 ・小 河 川 有 り. 欧 識 騨 嚇 岸〕 (北 澤 ・辰 己1990よ. り 作 成). 2007年 に行 な っ た現 地 調 査 を も と に した湖 岸 の 地 形 の 現 状 につ いて は、 湖 東 、 湖 北 、 湖 西 の 順 に3地 域 の 状 況 を 示 した。1kmご. との 地 点 番 号 は0か. ら219の 順 に反 時計 回 りに設 定 して. い る。 以 下 に は琵 琶 湖 北 湖 の 湖 岸 の 状 況 を 記 載 す る。 さ らに、2007年8月. の ヘ リコ プ ター か ら. の 写 真 と、 現 地 で の 湖 岸 の 写 真 の 一 部 を 末 尾 に掲 載 した。. 1湖. 東地区の湖岸. 琵 琶 湖 大 橋 よ り北 の 北 湖 の う ち、 湖 東 地 区 は野 洲 川 ・日野 川 の 河 口 とそ の 周 辺 、 近 江 八 幡 市 の 長 命 寺 山 ・伊 崎 山の 孤 立 山地 お よ び その 北 に延 び る愛 知 川 河 口か ら彦 根 市 街 地 に いた る。 総 延 長 は約46kmに 人 工 湖 岸 が 約8%で. 及 ぶ 。 湖 岸 の 類 型 で は、河 口の デ ル タ に当 た る部 分 が約20%、 山地 が約26%、 残 りの 約46%が. その 他 の 湖 岸 とな り、 河 口以 外 の 低 地 が 広 が って い る こ と. が 判 明 す る。 以 下 に は地 点 番 号 に沿 って 南 か ら北 へ 湖 岸 の 特 徴 と近 年 の 変 化 を 記 載 す る。. 60.

(13) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. 図 一6地. 形 分 類 によ る 琵 琶 湖 湖 岸 の 地 域 区 分 図(中 部) 〈・数 字 は ポ イ ン ト番号 〉. 61.

(14) 近畿大学教育論叢. 1)琵. 第21巻 第1号(2009・9). 琶 湖 大 橋 ∼ 近 江 八 幡(野. 洲 川 下 流 低 地 ・日 野 川 河 口 周 辺 、Nα53∼69)(図. 一8参 照). 琵 琶 湖 大 橋 の 北 側 は 旧 野 洲 川 南 流 の 河 口 の デ ル タ が 張 り 出 して お り、 そ の 湖 岸 に 沿 っ て 湖 岸 堤 と 道 路 が 付 け られ 、 水 際 は 石 積 み 護 岸 の 前 面 に 砂 浜 が 見 られ る 場 所 が 多 い 。 湖 岸 近 く に 、 リ ゾ ー トマ ン シ ョ ン等 が 建 ち 並 び ラ ン ドマ ー ク と な っ て い る 。 古 くか ら の ホ テ ル レー ク ビ ワ は 取 り壊 さ れ て 、 跡 地 が 大 型 シ ョ ッ ピ ン グ セ ン タ ー に 変 貌 し た 。Nα57の 手 前 が 現 在 の 野 洲 川 の 河 口 で 、1977年. に 通 水 を 開 始 し た 。 河 口 の 幅 は 約300mで. 両 岸 の そ れ ぞ れ1kmは. 、湖岸道 路の前. 面 に 植 栽 さ れ た 堤 防 を 持 ち 、 部 分 的 に テ トラ ポ ッ トの 護 岸 と な っ て い る 。 Nα58か ら は 、 旧 野 洲 川 北 流 の デ ル タ 地 域 に な り、 湖 岸 は 砂 浜 が 目 立 つ よ う に な る 。Nα60の 手 前 が か つ て の 河 口 で 、 湖 岸 道 路 か ら200∼300mも そ の 北 側 に 続 く2kmの. 湖 中 に張 り出 した 円弧 状 の デ ル タ が見 られ、. 湖 岸 が マ イ ア ミ水 泳 場 と な る 。 こ こ で は20年 前 に 比 べ て 砂 浜 の 部 分 が. 増 加 して い る 。 Nα61か ら 北 側 は あ や め 浜 水 泳 場 で 沖 合150mく. ら い ま で は 水 深2mの. 遠 浅 の 湖 底 で あ る。. Nα62か ら は 家 棟 川 の 河 口 を は さ ん で 湖 岸 道 路 の 前 面 に 松 の 植 林 の あ る 湖 岸 が 続 い て い る 。Nα64. 図 一7地. 形 分 類 によ る 琵 琶 湖 湖 岸 の 地 域 区 分 図(北 部). 62.

(15) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. か らは 日野 川 河 ロ デル タ にな り、 河 口 は砂 が 厚 く堆 積 して い る。 ただ し、20年 前 に沖 合 に見 ら れ た砂 州 は消 失 して い る。 Nα66には 岡 山が 湖 岸 に張 り出 して お り、 一 部 岩 石 湖 岸 とな って い るが 、 牧 水 泳 場 と 岡 山園 地. 融頭 レ 邑分 弛 タ. 砂堆. そ の他 の湖岸. 野洲川下流低地. 51. マイ ア ミあ や め. 60. 3階 流 口 第段 北河. 量階 第 段. 1 階 箪 最. 位置 潤o-. 顛型. o. ・ 一菖 甜 樋 門 ・ 一菖 蒲 滝 港. 62. 一喜合樋 門 ・ 一喜合樋 門. 砂堆. 家棟川 河 口. そ の他 の湖岸. 65. 現在 の湖岸 の状 況. 砂地. 叩ツ. ← 寒棟川 河 口 h. 砂地. 64 デ ル タ ・砂 堆. ← 岡山 ← 麗琶湖国定箇園 湖岸杜地岡山圃地 一 水基津水蝸. 小砂 a. 部 人 工堤. 白鳥 川周 辺湖 岸. ≒人工護津. 敦謬)雅. 職. レ 石 積. H. 鮎地. ・ 一 白烏 川 ← 八幡 川. 1自一 ・ 一長命寺 川 一長命寺 帯. 図 一8野. … 生〕. 1人聯. ﹂-■圏. 砂堆. 田内湖胡岸. 69. そ の他 の湖岸. ε呂. 岡山. 山地. εT. 日野川河 ロ. 現河 口. ε6. 日 野川河 口周 辺. 65. 工事 中 ・ 一 日野 川 河 口. 人工 の石 積. 洲 川 下 流 低 地 ∼ 近 江 八 幡(Nα60∼69). 63.

(16) 近畿大学教育論叢. 第21巻 第1号(2009・9). が あ り、 その 東 側 のNα67∼69の 湖 岸 の 沖 は ヨ シの 育 成 地 とな って い る。 白鳥 川 河 口か ら長 命 寺 川 河 口 まで の 湖 岸 は ヨ シ と樹 林 の 湖 岸 が 連 続 して い る。 こ の地 域 の 湖 岸 を 全 体 と して み る と、20年 間 で の 大 き な 変 化 は見 られ な か っ た。 湖 岸 道 路 が 整 備 され 、 旧野 洲 川 ・日野 川 の 河 口付 近 で 砂 浜 が 見 られ るが 、 それ 以 外 の 地 域 で は、 道 路 に 沿 って 植 林 が 施 され 、 単 調 な 湖 岸 の 部 分 が 多 い。. 2)近. 江 八 幡 ∼ 彦 根 市 街 地(長 命 寺 山、 愛 知 川 ・犬 上 川 ・芹 川 下 流 低 地 、 彦 根 市 街 地 、Nα70∼. Nα101) 湖 東 平 野 に孤 立 山塊 と して 分 布 す る 山地 の 一 部 が 湖 岸 とな って い るの が 、 長 命 寺 山 ・伊 崎 山 で 、 小 規 模 な 崖 錐 の 湖 岸 に は 保 養 所 等 が 立 地 す る。 そ の 中 で は、Nα75の 付 近 の 宮 ヶ浜 は長 さ 500mの. 砂 浜 とな り、 近 江 八 幡 国 民 休 暇村 の水 泳 場 、 キ ャ ンプ場 、 宿 泊 施 設 が あ り、 春 か ら秋. にか け て賑 わ って い る(写 真 ①)。 そ の 他 の湖 岸 に は大 小 の岩 塊 が 転 が って い る。 桟 橋 の あ る 場 所 がNα76と77で 、 後 者 は船 溜 りとな って い る。Nα77か ら80ま で の 伊 崎 山の 湖 岸 に は道 路 が な く北 端 の 伊 崎 不 動 に通 じる小 道 が 東 側 の 山腹 に付 け られ て い るの み で あ る。 Nα80∼81は 大 中 の 湖 干 拓 地 の 堤 防 で 高 さ は湖 面 ・水 田 面 か ら2mで. あ る。 湖 岸 は30∼50m. の 砂 浜 とな り、Nα81の東 側 に は ヨ シの 育 成 場 が あ る。 Nα82か らは愛 知 川 河 口の デル タ とな り、 河 口の 先 端 は石 積 み と テ トラ ポ ッ トで 守 られ て い る (写真A)。. 河 口の 北 側 は新 海 浜 水 泳 場 でNα85か ら500mの. 合200mま. で が2m以. 間 は砂 浜 が 増 加 して い る。 湖 底 は沖. 下 の や や 凹 凸 の あ る遠 浅 の 湖 岸 で あ る。 新 海 集 落 の あ る湖 岸 か らNα87. とNα88の中 間 に あ る柳 川 漁 港 ま で は ヨ シ帯 が 卓 越 して い る。 柳 川 集 落 は長 さ1kmで 沿 って 伸 び、 標 高87m(湖. 面 か ら2m)前. 湖岸 に. 後 の 高 さの 浜 堤 に民 家 が 立 って い る。 湖 岸 は砂 浜 が. 続 き、 下 石 寺 町、 三 津 屋 町 の集 落 を 経 てNα94の八 坂 町 ま で 連 続 して い る(写 真 ②)。 途 中 のNα 92付 近 に は宇 曽川 河 口 ・磯 田漁 港 の テ トラ ポ ッ トや コ ン ク リー ト護 岸 が あ る。 宇 曽川 下 流 の 南 側 に は孤 立 山塊 の 一 つ で あ る荒 神 山(262m)が. そ びえ 、 その 湖 岸 側 に は南 半 分 を 干 拓 され た 曽. 根 沼 が あ り、 東 岸 で 現 存 す る数 少 な い 内湖 とな って い る(写 真B)。 Nα94∼95の 犬 上 川 河 口 と その 周 辺 は礫 が 卓 越 す る。 犬 上 川 の 北 側 で は、Nα97の芹 川 河 口を 経 てNα98の彦 根 港 まで の 堤 防 と湖 岸 道 路 に沿 って 、 幅 は狭 い もの の 砂 浜 が 続 いて い る。Nα99まで は彦 根 港 とそ の北 側 の 埋 立 地 で 人 工 湖 岸 で あ る。Nα99か らNα100まで は長 さ1kmに. 及 ぶ松 原. 水 泳 場 の 砂 浜 とな る。 その 北 に は1968年 に完 成 した彦 根 プ リン ス ホ テル 等 の あ る埋 立 地 で 、 面. 64.

(17) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. 積 は約12haで. あ る。. この よ う に、 湖 東 平 野 の 近 江 八 幡 市 か ら彦 根 市 街 地 まで は、 琵 琶 湖 湖 岸 で も最 も単 調 な 湖 岸 と な り、 幅 は狭 いな が らも砂 浜 が 連 続 して い る。20年 前 との 変 化 を 調 べ て も、 河 口部 や 港 の 護 岸 工 事 を除 いて 大 きな 変 化 はな か っ た。. 2湖. 北 地 区 の 湖 岸(Nα101∼126)(図. 一9参 照). 湖 北 平 野 の 湖 岸 は、 天 野 川 下 流 平 野 か ら姉 川 ・高 時 川 低 地 を 経 て 尾 上 まで の 約25kmの で あ る。 こ こで は現 河 口 と して 分 類 した の が 姉 川 の2km余 度 で あ る。 ま た 人 工 湖 岸 も長 浜 港 ・豊 公 園 の埋 立 地 の3km弱. と天 野 川 の1km弱. 長さ. の計3km程. で、 残 りの19km(76%)が. そ. の 他 の 湖 岸 とな って い る。 湖 岸 の 状 況 は、 磯 崎 か ら長 浜 港 まで は、 河 口部 と港 を除 いて 湖 岸 道 路 沿 い に幅 は狭 いな が ら も砂 浜 が へ ば りつ くと い う形 態 で あ る。 この 間 で も石 積 堤 の 新 設 部 分 が 数 ケ 所 で み られ 、 人 工 湖 岸 化 して い る場 所 が 多 い。 ま た、長 浜 港 ・豊 公 園 の埋 立 地 は1963年 か ら1971年 にか けて約20haが 豊 公 園 の 北 か ら相 撲 漁 港 の1.5kmの. 造 成 さ れ た(写 真C)。. 間 の 湖 岸 道 路 は、20年 前 に は未 完 成 で あ った が、 そ の 後. 湖 中 に道 路 が 建 設 され た た め、 湖 岸 線 が 大 き く変 わ っ た地 区 で あ る(写 真 ③)。 Nα115か らは姉 川 デ ル タ地 区 に な り南 浜 水 泳 場 か ら河 口の両 岸 は砂 浜 が広 が って い る。Nα118 の 八 木 浜 の 北 側 か らは、 湖 岸 道 路 の 前 面 に10∼20mの ヨ シが 最 大 で50mの 6km続. 幅 の 石 積 み が あ り、 さ らに そ の前 面 に. 幅 で群 生 し、 樹 林 との混 生 地 も多 い。 この景 観 がNα124の尾 上 漁 港 まで 約. い て い る。 延 勝 寺 集 落 の 沖 合 に は、 湖 中 に小 島 と砂 州 が見 られ、 遠 浅 の 湖底 で あ る こ. とが わ か る(写 真 ④)。 な お、 尾 上 ∼ 片 山 と野 田沼 地 区 で は、 湖 岸 に道 路 が 新 設 され 人 工 湖 岸 とな った 。 また 、 早 崎 内湖 で は再 び湖 沼 を復 活 させ る事 業 が 進 ん で い るの も注 目 され る(写 真D)。. 3湖. 北 山 地(Nα127∼166). 琵 琶 湖 の 北 岸 は 山地 が 直 接 湖 中 に没 す る と い う湖 岸 が 大 半 で 、 そ の延 長 は39kmに 琶 湖 湖 岸 の 約18%を. 及 び、 琵. 占 めて い る。 その 中で 、 集 落 や 低 地 が 見 られ るの は、 塩 津 湾 の 大 川 低 地 と. その 東 側 の干 拓 地 の1.5km、. 大 浦 川 低 地 の1kmの. み で あ る。 そ の他 の集 落 は 崖 錐 下 にへ ば り. つ くよ う に立 地 して い る。 賎 ヶ岳 山麓 の 山梨 子 、 飯 浦 、 葛 籠 尾 崎 山地 北 東 側 の 月 出、 そ れ に葛. 65.

(18) 近畿大学教育論叢. 第21巻 第1号(2009・9). 籠 尾 崎 先 端 西 側 の 菅 浦 の 各 集 落 で あ る 。 こ の う ち 最 大 の 規 模 は 菅 浦 で 湖 岸 の 幅 は800mに. お よ. び 、100軒 近 い 民 家 が あ る 。 湖 岸 に は断 崖 にな って い る場 所 も見 られ るが 、 砂 、 礫 、 それ に大 きな 岩 石 が 転 が って い る場. 箪1 段賄. 位置 N⑪,. 第 日 蝕1肝. 算2 股陪. 地形 分顎. 額型. 現在 の湖 岸 の状 況 ・ 一水 昧 場. 100. 101. 松原 内湖. 砂堆. j. 人 工 湖. 壮源. 埋立 地. L. 山 地. 鵬. 山地. a. 一. 石積 堤1工 事 中). ・ 一彦 根 プ リ ン ス ホ テ. ル. 岸. 一. ,. 一粘帽 子崎. 砂前 〔 テ トラ 司{ッ ト新 設). 102. 一. の の. 湖 岸. 彦 根. 一. 入 江 内. 他. ㌔. 103. ・ 一確 津 櫓. モ. 天 野 川. L. 湖. 捗倶. 砂 堆. j. 一入 江川河 ロ. 市 街 104. 一. 105. 一. P. 皇 置. 謹. 現 河 口. 口. デ ノレ タ. o. 砂浜 1石積堤新設). ←天野 川阿 口. 砂慎 1河 口部 に砂 嘱形成). 1. 工 湖. 世構. 岸. 一一一. M. 埋. 1. 人. 105. 蚕 野. 全. 一. A工 堤. M. 一小河 川澗 口. lo7. 正09. 一. 一. 姉 川 ⊥ 局 時 川. モ の 他 の 湖岸. 砂爵. 世 継 ∼ 長 浜. 砂 堆. ` 砂漂 繊 ヶ所 、腔 よけ石稜 あ け). 低 地 109. 一. ・ 一艮 浜 新 川 河 口 噺 M 1. 甜 図 一9天. コ ン・タ!」一 ト、 テ トラ謹 岸 1河 口部 は コ ン ク リー ト堤1. 野 川下 流 ∼長 浜. 66.

(19) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. 所 が 多 い(写 真 ⑤)。 この地 区 で の20年 間 の変 化 は、 山梨 子 集 落 で護 岸 が新 し くな った な どの、 集 落 内で の 部 分 的 な 護 岸 の 補 強 等 が 見 られ た こ とで あ る。. 4湖. 西平野の湖岸. 琵 琶 湖 の西 岸 は 、 北 部 の 石 田川 や百 瀬 川 の低 地 と中 部 の 安 曇 川 ・鴨 川 の形 成 した 湖 西 平 野 、 それ に比 良 山麓 の 複 合 扇 状 地 を 流 れ る河 川 が 作 っ た幅 の 狭 い平 野 と、 そ の 南 に あ る堅 田丘 陵 の 前 面 の 低 地 に分 か れ る。. 1)石. 田川 ・百 瀬 川 ・知 内川 低 地(Nα166∼179)(図. 一10参照). 石 田川 ・百 瀬 川 ・知 内川 低 地 で は、 河 川 の 河 口部 の 改 修 が 目立 った 。 知 内川 ∼ 百 瀬 川 河 口で は百 瀬 川 河 口が 両 岸 と も コ ン ク リー ト堤 に改 修 され 、 河 口部 で 河 道 が 直 線 にな る大 きな 変 化 が あ っ た。 小 河 川 の 河 口 に お いて も コ ン ク リー ト堤 、 も し くは石 積 堤 にな って い る と こ ろが 多 い。 な お、 百 瀬 川 河 口 に隣 接 す る生 来 川 の 河 口 は土 砂 堆 積 で ほ とん ど埋 めつ くされ て い る。 さ ら に、 石 田川 の 河 口 も直 線 の 河 道 に改 修 され 、 河 口の 砂 堆 の 形 状 が 大 き く変 わ った 。 上 記2河 川 の 河 口以 外 で は湖 岸 その もの の 変 化 は少 な く湿 地 の ま まの 場 所 も あ る(写 真 ⑥)。 砂 浜 の 湖 岸 部 で は砂 の 堆 積 が 活 発 で 、20年 前 との 正 確 な 比 較 はで きな いが 、 各 河 川 の 土 砂 供 給 力 は大 き い もの が あ る。 今 津 漁 港 で は湖 中 に防 砂 堤 が 新 設 され た。. 2)安. 曇 川 ・鴨 川 低 地(Nα179∼195)(図. 一11参照). 安 曇 川 ・鴨 川 低 地 の 湖 岸 で も河 川 の 河 口部 が コ ン ク リー ト堤 、 また は石 積 堤 に改 修 され る場 所 が 多 くみ られ る。 ま た、 砂 浜 湖 岸 で 石 積 の 防 砂 堤 が 新 設 され る ケー ス も あ った 。 安 曇 川 下 流 平 野 で は、 河 口か ら離 れ た北 部 のNα179∼181の 針 江 浜 まで は、 ヨ シ帯 中心 で 他 の 樹 林 が 混 在 す る湖 岸 が 続 くが(写 真E)、Nα182よ り南 側 は砂 浜 主 体 の湖 岸 に移 行 す る。Nα184∼ 185は 石 積 み の湖 岸 に変 え られ た。Nα186か らの 安 曇 川 デル タで は北 流 の 河 口付 近 の 堤 防 が 直 線 状 に改 修 され 、 河 床 に広 が って い た砂 堆 が 全 く消 失 して い る。 これ に対 し、 南 流 の 河 口 は 自然 の 状 態 が 残 って お り、 砂 堆 が 延 びて い る場 所 が 多 い。 現 在 で も南 流 の 土 砂 堆 積 が 活 発 で あ る こ とが 窺 え る。 南 流 の 南 側 の 南 舟 木 集 落 で は湖 岸 道 路 が 湖 中 に付 け られ 、 内側 に湿 地 が で きた 。 Nα190∼191に か けて は背 後 に松 ノ木 内湖 が あ り、 浜 堤 上 の 今 在 家 集 落 の 湖 岸 は コ ン ク リー ト ブ ロ ック にな り、 その 上 に砂 が 堆 積 して い る状 況 で あ る(写 真F)。. 67.

(20) 近畿大学教育論叢. 第21巻 第1号(2009・9). Nα192の 鴨 川 も 河 口 ま で コ ン ク リー ト堤 防 に 改 修 さ れ 河 口 部 の 地 形 が 大 き く変 化 し た 。 た だ. し、 河 口両 岸 の 砂 堆 の 湖 岸 線 は砂 の 堆 積 が わ ず か に増 え た こ とを 示 す の み で 、 地 形 の 変 化 は ほ とん どな い。 鴨 川 河 口の 南 に は、 近 江 白浜 水 泳 場 、 萩 の 浜 水 泳 場 と 白砂 の 湖 岸 が 続 いて い るが 、. 一位 崖 回o.. 箪1 皿階. 錦空 段階. 廟3 民階. 地艀 分類. 煩型. 規 在 の湖 岸の 状況 b莞. 170. 一. 暫 保 損 ∼. 171. ∈コ ン ク リー一 ト堤1こ改 皓. 砂 岳1. 一. そ の 他. 貫 川 内 湖. 砂. 照 ゴ ン ク リー ト堤 に 改 憧. i. 堆. P. ← 貫川 内湖. ヨシ群 生1育 臨 地〕. の 17「里. 173. 湖 岸. 一. 融浜 〔小藤混在) 貫 川 内 湖 ∼ 浜 分. 一. 石 田 川. 砂 堆. 1. 藻石積 堤に誼 峰 蝦木枠 の土堤新 設. 督. 1〒4. 砂浜. 百. 一. 韻 川 昏. 175. 知 内 川 低 地. 一. 現 河 口. 石 田 川 河 口. デ ノレ タ. d. ●. 難河 口南岸 に蛛 製人 工堤. ・ 一石 田 川 河 口. 琿順. 砂 堆 ト 中央撫 蕗. 17ε. 一. 一 脅津諏捲. 南. 新. 17「7. 張肪砂 堤穆設新 殿. そ の 他. 一. 保 ∼ 木. 砂 堆. i 巌放水 略新設 ・石積堤 に故 峰 鞭石積堤 改僅. 灘. の. 湖 岸. ・ 一北 哺. 〔 内 湖〕 邑. 179. 17聾. 一. 安曇. 一. 川. 誇 他. 木 津 ∼ 饗 庭. 砂 堆. h. 鐸. 奪監. 9. 一今川 河 口. 州. .. コシ群 生 〔 他 の植生 もあ 叫. ▼. 一. 図 一10石. 田 川下 流 ∼ 安 曇 川下 流 北 部. 68.

(21) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. 浜 欠 け を防 ぐ工 事 も行 な わ れ て い た。Nα195の大 溝 漁 港 北 側 で は 国道161号 の バ イパ スの 建 設 に と もな って 湿 地 が 形 成 され た。. 位置 M⑪.. 鰯1. 粥皇. 融階. 霞備. 一. 第3 駐階. 地形 分類. 顕型. 現在 の湖 岸の状 況 Lロ ン ク リー ト. 190. 191. そ の 他 の 岸 湖. 判. 齋. 卜梧 ノ木内湖 1 砂 慎. 木. 盛 ノ. 砂 堆. 」. 1. コ ン ク リ ー トプ ロ ッ ク. 強石積堤 に改佳:. 喬 湖. 一. 砂摂. 一. ア. 現 河 口 岨2. 一. 鴨 川 河 口. ノレ タ ●. o. 藻コ ンク リー ト堤に改催1鴨 川河 口両 岸). ←鴨川 河 口. 砂 堆. 安 曇. 近1工白訴. 川 i. 1冊. 一. 鴨. 近 江 白. 川. 低 地 194. そ. 一. の. 他 の 湖 岸 19昌. 抵 ∼. 蔽 の 摂. h. ・ 一荘 の 翫. ∋ き ∈ 釦可r口両 岸1:血コ ン ク リー ト. ←和 田打川阿 口 1. 一. 乙 女 ケ. 池 195. 砂 堆. 内. 一. コン タリ・ 一 ト堤 防. ←大溝 話唯. 砂 堆. i. 湖 砂浜. ユ田. 山 地. 一. 比 良 山 地 19呂. 一. 199. 一 1. 山 地. 白 購浜 周 辺. 比 の モ ロ鵜 低喪 湖他 の 低 地 河 川 地 山麓岸. 斜 面 二 部. h. 砂 堆. 正. ロンク リー ト 蟻岐打 ち蹄 に砂 溺堆積. ・ 一白 駐 神 社. 砂 浜. 畠. 図 一11安. 砂誤. 曇 川 下 流 南 部 ∼ 比 良 山麓. 69.

(22) 廻 或 ノ\壬 叙 目 百 冊取. 3)比. 牙ラ乙⊥・ 包 牙シ⊥7了. ㌧乙UUご ゜ リ ノ. 良 山 麓 低 地(Nα196∼212). こ の 地 域 の 北 部 は 山 地 が 湖 岸 に 迫 り、 湖 岸 は コ ン ク リー トと 石 積 み の 人 工 湖 岸 に な っ て い る 。 し らひげ. 部 分 的 に 白髪 浜 な ど に砂 浜 が 見 られ る。Nα198の手 前 に 白髪 神 社 が あ り、 湖 中の 鳥 居 が ラ ン ド マ ー ク で あ る。Nα199付 近 か らは 比 良 山地 か らの河 川 が 湖 中 に デ ル タ を 作 る と い うパ タ ー ンの 地 形 が 連 続 し、 大 半 が 砂 浜 で あ る。 山地 が 迫 って い る場 所 で は 巨礫 が 転 が る河 口 も あ る。 全 体 と して 、20年 前 との 地 形 その もの に大 きな 変 化 はな か っ た。 こ こで は桟 橋 の 新 設 が 消 滅 よ りも多 くみ られ た。 その 増 減 は、 鵜 川 河 口低 地 で は2基 増 、 近 江 舞 子 浜 ∼ 比 良 川 河 口で は1基 増 の1基 減 、 比 良 川 ∼ 大 谷 川 間 と松 の 浦 ∼ ほ う ら い浜 間 で はそ れ ぞれ1基 増 の 変 化 が あ っ た。 ま た、 湖 岸 を 利 用 した保 養 所 、 別 荘 等 も増 加 して い る。. 4)堅. 田 丘 陵 前 面 低 地(Nα213∼219) わ. に. 堅 田丘 陵 前 面 低 地 で も湖 岸 の 地 形 に大 きな 変 化 はな か っ た。 和 遍 川 の 河 口付 近 まで は砂 浜 や 礫 の多 い 湖 岸 が 続 くが、 そ の南 側 は ヨ シ の群 生 地 も 目立 っ て く る。Nα218か ら南 の 湖 岸 は20年 前 に湿 地 と して 示 され た場 所 が 多 か っ たが 、 今 回 の 調 査 で は全 て ヨ シの 群 生 地 に変 化 して いた 。 細 か な 変 化 と して は、 こ こで も桟 橋 の 同 じ場 所 で の 移 設 と改 廃 が 目立 った 。 桟 橋 の 数 か らす れ ば、 増 加 傾 向 に あ る と いえ る。 桟 橋 が あ るの は、 北 比 良(2基)、 基)、 八 屋 戸(2基)、. 南 船 路(4基)、. 北 浜(1基)、. 南 浜(1基)、. 南 比 良(1基)、 今 宿(3基)の8箇. 木 戸(1 所で. あ っ た。 和 遍 川 河 口周 辺 と小 野 付 近 で は ほ ぼ 同 じ場 所 で それ ぞ れ2基 増 の1基 減 、 和 逓 川 周 辺 で は さ らに1基 増 で あ る。 一 方 、 南 船 路 ∼ 北 浜 間 で は1基 減 の 変 化 が 見 られ た 。. VIま. とめ. 2007年 度 の 調 査 を 通 じて 、 以 下 の 各 項 目が 明 らか にな っ たの で 、 前 回 の 報 告 の 地 域 を 含 めて 記 載 した。 (1)琵 琶 湖 の 湖 岸 の 地 形 環 境 につ いて は、 近 年 の 研 究 成 果 も集 積 し、 湖 岸 の み で な く、 背 後 の 平 野 、 前 面 の 湖 底 の 地 形 を ふ くめて 、 その 形 成 時 期 や 形 成 過 程 が 明 らか にな りつ つ あ る。 報 告 書 で 取 り上 げ た野 洲 川 で は、 河 川 下 流 部 の デル タの 発 達 は、 堤 防 の 構築 時 期 と合 わ せ る と、 それ が 近 世 以 降 に急 速 に湖 中 に張 り出 した こ とが 明 らか にな った 。 また 、 鳥 丸 半 島 沖 な どの 湖 中 に古 い デル タが 沈 水 して お り、 それ が 陸 上 の 扇 状 地 の 発 達 した 時 期 と一 致 し、 縄 文 時 代 中期 以 前 に形 成 され た こ と も指 摘 され て い る。. 70.

(23) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. (2)現 在 の 湖 岸 線 は、 旧版 地 形 図 名 等 で 見 る と、 明 治 時 代 以 降 大 き く変 化 した 場 所 と、 変 化 この. の 少 な い場 所 が 指 摘 で き る。 古 くか ら埋 立 て が 進 ん だ 大 津 市 街 地 、 昭 和41年 に完 成 した 木 はま. や ばせ き はん と う. 浜 人 工 島、 琵 琶 湖 総 合 開 発 の 一 環 と して つ く られ た矢 橋 帰 帆 島な ど は大 きな 変 化 の 代 表 例 で あ る。 (3)現 地 で の 調 査 を通 じて 、20年 前 との 変 化 を調 べ る と、 や は り変 化 の 大 きか った の は大 津 港 か ら瀬 田川 まで の 大 津 市 街 地 で あ る。 こ こで は ほ ぼ連 続 した階 段 状 の 石 積 み 湖 岸 とな っ て い る。 埋 立 て 部 分 に は びわ 湖 ホ ール や ホ テル な どの 建 築 物 の ほか 、 遊 歩 道 や 公 園 な どが 整 備 され た。 湖 岸 に は、 大 津 湖 岸 な ぎ さ公 園(サ. ン シ ャ イ ン ビー チ)の よ う に小 礫 混 じ り. の 砂 浜 が 造 られ た。 (4)湖 岸 の 大 きな 変 化 は見 られ な い もの の 、 堅 田丘 陵 前 面 低 地 か ら比 叡 山麓 低 地 の 湖 岸 で は 桟 橋 に変 化 が み られ 、 マ リー ナな どが 増 加 して い る。20年 前 に も あ った 桟 橋 が 新 し く改 造 され た事 例 も多 か っ た。 同時 に、 保 養 所 や マ ン シ ョン、 住 宅 地 と して の 土 地 利 用 の 変 化 も 西 岸 の 大 津 市 を 中心 に見 られ た。 (5)湖 岸 堤 は20年 間 に ほ ぼ完 成 して お り、 コ ン ク リー トと石 積 み で 護 岸 整 備 され て い る。 そ の 前 面 に新 た に ヨ シが 育 成 され 、 砂 地 にな っ た箇 所 も あ る。 全 体 と して 、 当 時 は石 積 み の み で あ っ た湖 岸 も、 植 生 の あ る湖 岸 に変 化 して い る。 今 後 は、 湖 岸 の 改 変 や 利 用 形 態 を さ らに詳 し く調 査 し、 湖 岸 の 保 全 対 策 へ の 基 礎 的 資 料 を提 供 して い き た い。. 付. 記 本 稿 は平 成20年3月. に作 成 した滋 賀 県 琵 琶 湖 環 境 科 学 研 究 セ ン ター の 委 託 研 究 報 告 書 「湖 岸. 環 境 変 遷 調 査(土 地 条 件)」(代 表 者:辰. 己. 勝)の. 正 して 記 載 した もの で あ る。 ま た、 平 成21年1月. う ち、 琵 琶 湖 北 湖 に関 す る 内容 を 大 幅 に修. か ら爾 河 川 環 境 管 理 財 団 か らの 研 究 助 成(研. 究 代 表 者:西 野 麻 知 子(琵 琶 湖 環 境 科 学 研 究 セ ンタ ー))を 受 け、 引 き 続 き湖 岸 地 形 の調 査 を 継 続 中で あ る。 末 筆 な が ら調 査 ・報 告 書 作 成 に関 して お世 話 にな った 皆 様 に感 謝 の 意 を 表 しま す。. 主 な 文 献(報 告 書 に図 表 を 引 用 した もの) 池田. 碩 ・大 橋. 健 ・植 村 善 博(1990):滋. 賀 県 ・近 江 盆 地 の 地 形 、 『滋 賀 県 の 自然 誌 』、 滋 賀. 71.

(24) 近畿大学教育論叢. 第21巻 第1号(2009・9). 県 自然 保 護 財 団. 辰己. 勝(2005):近. 江 盆 地 ・琵 琶 湖 一 日本 最 大 の湖 を湛 え る盆 地 、 「地 形 と人 間 』、 古 今 書 院、. 16-31. 北 澤 武 夫 ・辰 己. 勝(1990):地. 形 分 類 に よ る琵 琶 湖 湖 岸 の 地 域 区分 、 平 成 元 年 度 琵 琶 湖 研 究. 所 委 託 研 究 報 告 書 、 『湖 岸 に お け る土 地 条 件 』、 ㈱ 総 合 計 画 機 構 、38-63. 植 村 善 博(2001):近. 江 盆 地 と琵 琶 湖 湖 底 の地 殻 変 動 、 「比 較 変 動 地 形 論 』、 古 今 書 院、88-111..

(25) 琵 琶 湖 湖 岸 にお け る地 形 環 境 の 変 遷 につ い て 一 そ の2、 北 湖 の 湖 岸 を 中 心 と して 一. 〔 ヘ リ コプ タ ー か らの 写 真(2007.8撮. A.愛. 影)〕. 知 川 河 口B.. 宇 曽 川 河 口 と荒 神 山 ・曽 根 沼. (テ トラポ ッ トの 護 岸 ・右 上 は 大 中 の 湖 干 拓 地). C.長. 浜港の埋立地. D.早. 崎内湖干拓地 (新た に内 湖 の 再 生 が 行 わ れ て い る). E.安. 曇川下流平野北部の湖岸. F.松. (ヨ シの 育 成 地 が 見 られ る). 73. の 木 内 湖(手 前)と 安 曇 川 デ ル タ(遠 方).

(26) 近畿大学教育論叢. 第21巻. 〔湖 岸 の 写 真(2007.8∼12撮. ①. 第1号(2009・9). 影)〕. 近 江 八 幡 国 民 休 暇 村(Nα75) (水泳 場 に な って い る). ■■■■■■■■■■■圃圃■國u-`ヨ. 烈 函. 〕:,月:、 耳At,1㎜. ②. 宇 曽 川 漁 港 北 側 ・須 越 町(Nα90) (コ ン ク リー ト護 岸 と砂 浜). ■璽騨. ③. 長 浜 ・鐘 紡 町 湖 岸(Nα12) (石積 み の 人 工 湖 岸). ④. 延 勝 寺 沖 の 小 島(Nα121). ⑤. 海 津 大 崎(Nα164) (山地 が 迫 る 岩 石 湖 岸). ⑥. 今 川 河 口 の 湿 地 帯(Nα178).

(27)

図 一4湖 岸 ・湖 底 の 等 高 ・等i 線 図(高 時 川 右 岸)
図 一5湖 西 北 部 平 野 の 地 盤 高 と旧 河 道 の 分 布(池 田 ほ か1991)
図 一6地 形 分 類 によ る 琵 琶 湖 湖 岸 の 地 域 区 分 図(中 部)

参照

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