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ツバキ科属植物における脱顆粒阻害物質の産地,種間および部位別分布: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

ツバキ科属植物における脱顆粒阻害物質の産地,種間お

よび部位別分布

Author(s)

津波, 和代; 広瀬, 美奈; 久場, 恵美; 津覇, 恵子; 直木, 秀夫;

安元, 健

Citation

南方資源利用技術研究会 研究発表会・特別講演会(27):

1-2

Issue Date

2006-11-25

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/16044

Rights

南方資源利用技術研究会

(2)

ツバキ科属植物における脱頼粒阻害物質の産地,種間および部位別分布

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津 波 和 代 , 広 瀬 美 奈,久場 恵 美, 津 覇 恵 子 , 直 木 秀 夫 , 安 元 健 (株式会社トロ ピカルテクノセンター 沖縄県地域結集型共同研究事業部 コア研究室) [目的]一般に炎症の原因となるアレルギ一反応の うち、即時型(1型アレルギー)ではB細胞により 産生された IgEが肥満細胞あるいは好塩基球の細胞膜上に存在する高親和性IgE受容体に結合し、外来 からの抗原が細胞膜上の IgE受容体に架橋することで細胞内シグ、ナル伝達を経て、細胞内の頼粒に貯蔵 されたケミカルメデ、イエーターが放出されアレルギーの症状に至る。ケミカルメディエーターには、炎 症起因物質であるヒスタミン、サイトカイン、およびアラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ(以下、 COX)を介して誘導されるプロスタグランジンがある。したがって、頼粒の放出(脱頼粒)を阻害する ことによって炎症を抑制することができる。また、 COXを阻害することによってプロスタグランジン の生成を阻害し、炎症を抑制することができる。われわれは沖縄産植物を対象と し、脱頼粒およびCOX-2 阻害活性物質の探索を試みた。 【方法]各地域のヤブツバキ、ツバキ、サザンカの葉(1"-'2g)を乾燥後、5mm角に細片し 70%EtOHお よび熱水にて抽出を行い濃縮乾固後試験に供した。また、ヤブツバキの部位別試験では、枝、 樹皮、 ツ ボミ、果実および種子を 70%EtOHで抽出した。 脱頼粒阻害活性試験はラッ ト好塩基球性白血病肥満細胞株 (RBL-2H3)を用いて、ツバキ抽出物添 加後に抗原で刺激し、細胞上清に遊離された

s

-

ヘキソサミニダーゼ活性を吸光度により測定した(文 献 :Shoyakugaku Zasshi., 46, 25・29,1992)。 シクロオキシゲナーゼ阻害活性試験は COXインヒビタースクリーニングキットを用いたエンザイム イムノアッセイ法により行った。 ヒスタミン遊離抑制試験はRBL-2H3細胞を用いて蛍光光度法により測定した(文献:JPharmalSci95

41・46,2004)。 【結果】ヤブツバキ、 ツバキの葉の抽出物に顕著な脱頼粒阻害活性を検出した。抽出物中の脱頼粒阻害 原因物質としてエラグ酸類が同定された。その中で最も強し、活性を示した成分は新奇物質であったので、 オキカメ リアシドと命名した。その活性はフマル酸ケ トチフェンの一万倍以上も上回り、 1 C 50値は 14 n Mであった(図 1)。さらにヒスタミン遊離抑制試験においてもオキカメリアシドのヒスタミン遊 離抑制率は非常に高く、 1 C 50値は9n Mであった。 ツバキ 70%EtOH抽出物の脱頼粒阻害活性は、北海道、宮城、大阪、和歌山、広島、香川、沖縄県宮 古島の各地域の試料でIC50値が 2A"-'7 .2(μg/mL)の範囲にあり、産地問の差は顕著で、なかった。また 試料濃度を0.5mg/mLに設定して行ったシCOX-2阻害試験活性において、いずれの地域産の試料も78% を上回る阻害率を示した(図2)。 一方、ツバキの部位別試験で、は枝、 樹皮、ツボミが、葉の 115"-'1110程度の活性を示した。しかし、 LCMS分析ではこの部位のオキカメ リアシドの存在は確認されなかった。ツバキ果実 (内果皮)は葉と 同程度の活性 (IC5o値=5μg/mL)を示し、オキカメリアシドも含有されていた。種子の活性は葉に比 べ 114程度と低くオキカメリアシドは確認されなかった。またツバキ科に属するヒメサザンカ、タイワ 1

(3)

-ンツバキの葉の活性はツバキ葉に比べ2種とも 1113,1115程度と低く、オキカメリアシドはヒメサザン カのみに検出された。 お茶(Camelliasinensis)と同属のツバキは一部の愛好者が新芽をお茶として飲用していることからツ バキ茶としての利用が期待される。 加えて、洗髪剤、化粧料品等に用いられているツバキ油は搾油に種 子を用い果実殻は廃棄されている。この果実殻にもオキカメリアシドの存在が確認されたので、果実殻 の有効利用が期待できる。 オキカメリアシドの脱頼粒阻害活性 100 80 Ktotifen con廿01 n u n u n U F O a a T n , ι ( 揖 ) 出 町一仰盟

図1.オキカメリアシドのRBL-2H3細胞における脱頼粒阻害活性 地域別ツバキの脱頼粒および COX-2阻害活性 . 脱頼JJ1阻曹活性

LCMS(オキカメリアシド含有〉

COX-2庖曹活性 図2. ツバキ70%EtOH抽出物における産地間の脱頼粒およびCOX-2阻害活性

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