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21. 当院における膵・胆道癌のGemcitabineの使用経験(第27回群馬消化器病研究会)

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Academic year: 2021

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が経過していることや, 膵実質内を中心としてまとまっ た結節を形成していることから異時性に新たな膵癌が発 生したと判断された. 現在の規約では Pt, TS3, T3, int, INFβ,ly1,v1,ne1,mpd (+),S (+),RP (+),PV (−),A (−),PL (−),OO (−),PCM (−),DPM (−),N1 (#18), Stage Ⅲであった. 術後経過は良好で現在も再発は認め ていない. 術後早期には NST が介入し経口摂取に成 栄養剤を中心とした経腸栄養を併用していたが, 現在は 経口摂取のみとなっている. 血糖コントロールについて はインスリン自己注射を継続し比較的良好に保たれてい る. 21.当院における膵・胆道癌の Gemcitabineの 用経験 田中 寛人,矢内 有紀,壁谷 志 (独立行政法人国立病院機構 西群馬病院 消化器内科) 東郷 望,小林 光伸,蒔田富士夫 (同 消化器外科) 浦正 名 (同 放射線科) 【はじめに】 以前は膵胆道癌に対する有効な化学療法が 少なく, 閉塞性黄疸があれば減黄をはかり best suppor-tive careになる症例が多かった. しかし, Gemcitabine (GEM)の登場以来,生存期間が 長する症例や全身状態 が改善し食欲が増進する症例がみられるようになってき た. そこで現状を確認するため, 当院で行った膵胆道癌 の治療とその予後について検討した. 【対 象】 当院 で 2002年から 2008年に膵癌, 胆管癌, 胆囊癌と診断さ れた症例のうち経過が確認できた症例を対象とした. 内 訳は膵癌 34例,男女比 15: 19,年齢 37∼94歳 (平 72.0 歳).胆管癌 14例,男女比 7: 7,年齢 68∼85歳 (平 77.0 歳). 胆囊癌 9 例, 男女比 4: 5, 年齢 69∼88歳 (平 77.1 歳). 【結 果】 膵 癌 で GEM 用 16例, 不 用 15例 の生存期間中央値は 用例で 9.6ヶ月, 不 用例で 3.3ヶ 月であった. GEM を 用した症例の生存期間中央値を 病期別にみるとⅢ期で 16.0ヶ月, Ⅳa期で 8.3ヶ月, Ⅳb 期で 5.1ヶ月であった. 胆管癌の生存期間中央値は GEM 用 3例で 15.3ヶ月, 不 用例 6例で 17.7ヶ月であった. GEM 不 用例のうち 1例は UFT 用で 41ヶ月生存し た症例であり, 化学療法不 用の 5例では 13.0ヶ月で あった. 胆囊癌の生存期間中央値は GEM 用 2例で 8. 0ヶ月, 不 用 7例で 6.7ヶ月であった. 【 察】 症例 数が少ないこと, 放射線照射の有無, GEM 以外の化学療 法の有無など 慮すべき要素が多いが, GEM 用例の 方が不 用例よりも予後が 長することが確認できた.

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22.術前診断しえた胆囊捻転症の1例 森田 廣樹,内田 信之,荻原 博 笹本 肇 (原町赤十字病院 外科) 【はじめに】 胆囊捻転症は, ごく稀な疾患である. Wen-delによって 1898年に始めて報告された. 胆囊捻転症の 術前診断は困難であったが, 最近の画像の進歩により, 術前診断される例が増加してきている. 我々は術前診断 し得た胆囊捻転症の症例を報告する. 【症 例】 79 歳, 身長 124cm, 体重 27.1kg で小柄 な 円 背 の 女 性. 【現 病 歴・経過】 ジャガイモの入った箱を持ちながら右足で腰 をひねりながら引き戸を開けたところ右季肋部痛が出現 した. 近医受診し鎮痛剤処方されるも改善なく, 発症 6 日目に当院内科を受診し, そのまま入院となる. 身体所 見では, 右季肋部に極々軽度の圧痛を認めるのみであっ た. 腹部超音波検査では, 全周性の璧肥厚と sludgeを伴 い, 胆石を伴わない球形に腫大した胆囊を認めた. Dop-plerでは, 血流は弱いながらも保たれていた. 腹部造影 CT では,球形に腫大した胆囊内に high densityな領域を みとめ, 胆囊内の血腫が疑われた. 壁の造影効果は保た れ,全周性に肥厚していた.MRCPでは,途絶を伴う胆囊 管の右側への変位を認め, 胆管の右側への屈曲を認め た. 発症 13日目に当科紹介された. 改めて画像所見を振 り返り, 不完全型の胆囊捻転症と診断したが, 採血デー タ及び身体所見, バイタルサインを含め, 全身状態安定 していたため, 耐術能を検査し, 待機的に手術を施行し た. 腹腔鏡下にアプローチするも炎症性の癒着が著明で あり, 開腹へコンバートした. 手術所見としては, 炎症性 に腫大した胆囊が, 炎症性に癒着した肝左葉を牽引しつ つ反時計回りに約 90度回転し, 不完全捻転を起こして いた. 肝臓へは胆囊頸部のみで固定されていた. 病理学 的には, necrotic change of gallbladderで, 結石及び悪性 所見は認めなかった. 【 察】 胆囊捻転症は, ベース に遊走胆囊を伴う. 遊走胆囊は全人口の約 4-11%程度に 伴っていると言われる. Grossによると遊走胆囊は, 胆囊 間膜が肝床部全体に存在するもの (Type A), 胆囊頸部の みに存在するもの (Type B)の二つに 類される.これに るい痩や円背, 体位変換,排 ,出産,胆囊内胆汁鬱帯,外 傷, 内臓下垂などが加わり胆囊捻転症を発症するといわ れる. Carterらは捻転の程度から, 180度以下の不完全型 と 180度以上の完全型に 類した. 本症例は, Type B の遊走胆囊を伴った不完全型と診断した. 術前診断の際, 遊走した胆囊や, 腫瘤化した捻転部などの, 解剖学的特 徴からの画像所見を見逃さないことが重要と えられ た. 201

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