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人形の認知(2) : 幼児による類似性の判断

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Academic year: 2021

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(1)Title. 人形の認知(2) : 幼児による類似性の判断. Author(s). 奥山, 洌. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 43(2): 83-90. Issue Date. 1993-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5251. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 3巻 第2号 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第4 l ionIC) Vo ion(Sec t tyofEducat lof Hokkaido Universi iouma ‐43 ‐2 , No. 平成5年3月 March ,1993. 人形の認知 (2) 幼児による類似性の判断. ion of Do Recogni t l l 2 ) s( h S i i l i d t t t J --A u gemen on e m ar y by lnfants. 奥. 例. 山. 問. 題. われわれは先に, 小・中学生, およ び大学生を対象とする人形の図形についての類似性の判 断の 実験を行っ た. 用いた図形は3種類の腕部の要素と3種類の脚部の要素を組み合せて得られる9種 類である. これらのうちの1個を順次標準図形とし, 残り8個について類似性にもとづくJ順位づけ を行わせた‐ その結果, 小学生低学年から大学生にいたるまで安定した認知構造がほぼ同一の形式 で存在すること, ならびに刺激選択の方略が標準図形と共通する要素を含む図形を優先して選択す 92a ) る段階へむけて年齢にともない変移することを確認した(奥山, 19 . また, 継続して追求すべ ) 実物の人形を 3 2 ) 就学前の子ども達に対する接近, ( き課題として, ( 1 ) 反応系列全体の分析, ( )については同じ資料を対象とした分析をすで 1 提示する必要性などの諸点を指摘している. 課題( に行い, 標準図形の脚部と同一の要素を含む図形を選択する方略が優勢であり, この傾向は年齢と 2 )と( 3 ) に関連して, 実物の 99 2b ) ともに増大することをみている (奥山, 1 . 本研究では課題 ( 人形についての類似性の判断を幼児に求めることとする. 幼児を対象とすることにより, 先の報告 ではすでに安定した状態にあっ た認知構造の形成過程を知ることが期待 できるであろう. また実物 の人形を用いることにより, 紙面上の図形を素材とした先の報告の疑似 現実的な側面を改善するこ とができよう. 類似性の判断にもとづき順 位づけを求めるという基本的手続きは踏襲するが, いっ たん順位づけが与えられた人形は被験者の視野から除去するように手続きの一部を改変した.. 方. 法. 4名, および釧路市 釧路市内私立G幼稚園の年長クラスの幼児16名, 年中クラスの幼児1 内共同保育所D保育園の年長クラスの幼児7名, 年中クラスの幼児8名, 年少クラスの幼児5名, 合計50名を対象として実験を行っ た. これらの結果のうち記録の不備な者3名, 課題が未達成な者 被験者. 3名, 計6名 を除く合計44名の資料を数値的分析の対象とした (表-1) ‐ 年中児として表記した 幼児の年齢は3才11月から5才3月ま での範囲を含み, 平均年齢は4才9月 である. 年長児として 表記した幼児の年齢は5才4月から6才3月の範囲を含み, 平均年齢は5才11月 である‐ 3名の未 83.

(3) . 奥 山. 達成児についてはこれらとは別に事例的にみるこ と と した. 人形. 木 製 の 人 形 9 個 を 用 い た‐ 人 形 の 形 は, い. ず れ も 25mm×25mm×25 mm の 大 き さ の 立 方. 例. 表-1 数値的分析の対象とした被験者人数 年 齢 群 年 中 児 年 長 児 性別 平均年齢 4才9月 5才11月. 計. 形 18 個 を も っ て 構 成 さ れ た.こ れ ら の 立 方 形 を 組. 男子 女子. ,1 11. ,2 0 1. 23 21. み合わせて人体の頭部 (立方形1個) , 胴部(同じ. 計. 22. 22. 44. く9個) ,お , 2本の腕部 (同じくそれぞれ2個) よ び2本の脚部 (同じくそれぞれ2個) を表す要. 素を構成し, さらにそれぞれの要素を合体して1個の人体を表す人形を構成した. 腕部の要素 (以 下要素A) は, 人体の腕を左右に水平に伸ばした姿勢, 上に垂直に伸ばした姿勢, 前方に水平に伸 ばした姿勢を表す3種類があり, これらをそれぞれ A, , および A3とする. 脚部の要素(以下 , A2 要素 L)は, 人体の直立静止の姿勢, 中腰の姿勢, および脚を前方に伸ばした座位の姿勢を表す3種 L A L 類があり, これらをそれぞれ L, ,Lz , .および 3とする. このような要素 ‐および ‐を組み合わせ. 1 } ( A L A.L3 L A3L, て A,L, , A2L3 , お よ び A3L3 の 9 個 の 人 形 が 得 ら れ た . , A,L2 , A2L2 , 32 , , A2 , ,. L3 ) oomm (A. ) 人形の最大長は1 50mm (A‐L. , 最大幅は175mm (A,LJ, 最小幅は , 最小長はl ) で, い ず れ の 重 量 も お よ そ 150g であ っ た‐ 125mm (A2L.お よ び A3L.. 実験者は机を隔てて被験者と対座 した. 机上には前後左右の間隔をお よそ50mm と した3行3列の配列に人形を置いた. その際, 脚部の要素が共通である3個づつの人形を被験者の 2 ) 視線に対して直角に置く 配列(横配列)と平行に置く 配列(縦配列)を被験者毎に変えて配置した( . 実験手続き. 被験者が着座した後, あらか じめ配置した机上の人形から1個をとって被験者に手渡し, 次の教示 「 を与えた.「この人形をよく見て下さい」 . こちらにたくさんの人形があるでしょう. 手に持っ てい るお人形と一番よく似ている人形はどれかな?一つだけ探して教えて下さい」 .被験者が1個を指示 「 するのに応じてただちにそれを机上から取り除き,続いて次の教示を与えた. 一つ少なくなっ たね. 残りの人形の中で手に持っている人形と一番よく似ている人形は どれかな?一つだけ探して教えて 下さい」 . この手続きを机上の8個の人形が全て取り除かれるまで反復した. これによっ て, 1個の 人形を標準刺激とし残りの8個を比較刺激として, 標準刺激に対する類似性の程度に応じて比較刺 激が順位づけられることになる. 8個の人形が全て順序づけられると, ただちに人形を机上に再び 並べ, 同じ手続きで全ての人形が標準刺激となるまで続けた. 標準刺激の指定の順序は被験者毎に ランダムに変えられた. 実験中の反応はビデオにより記録した. 実施時期 1 992年7月14日より1992年7月21日まで, 個別的に行っ た.. 結. 果. 順位1の分析 それぞれの人形が比較刺激として順位1を得た頻度により類似性の判断の傾向を分析する. 比較 刺激を L を基準として群化した場合と, A を基準として群化した場合の結果を表-2‐1および表- 2.2に示す. これらの数値は,例えば表-2‐1の第1行第1列は標準刺激 A・L・に対して比較刺激 A2 L,およ び A3L,が第1順位として選択された頻度の合計の値で,同時に標準刺激と共通する要素 L, が選択された頻度に対応する. 同じく第1行第2列は A,L2 , 第1行第3列は , A2L2 , および A3L2 A,L3 , A2L3 , および A3L3が第1順位として選択された頻度の合計の値である. 比較刺激群の間の 84.

(4) . 人形の認知 (2) 幼児による類似性の判断. 差は等分布仮説にもとづき検定し, 年齢群の間の差は独立性の検定を行っ た. 年齢差 L を基準とした群化の場合には年齢群の間の差はいず れの標準刺激に つ いても認められ ず, A.を基準とした群化の場合には標準刺激 A2L2に対する反応にのみに認められた (Ch i sq‐= 11‐36 ). 傾 向 と して の 差 は A を 基 準 と し た 群 化 の 標 準 刺 激 A.L2 (Chi sq ,df=2 ‐=5‐115 ,p<‐01 , df=2 A f d =2 < 1 0 ) に い 認 お て め ら た れ p ‐=5‐356 ,p<-10) お よ び 3L, (Chi sq , , ‐ ‐. L を基準とした群化. 年中児の場合,いずれの標準刺激に対する反応も偏りがみられなかっ た.年長 i sq.=7‐222 i sq ) お よ び A3L3 (Ch 児の場合, 標準刺激 A,L 3 (Ch .=7‐382 ,df=2 ,p<‐05 ,df;2 , × < 0 )に対する反応に偏りがみられた L3 5 しかし2 2分割表でみた場合 p ‐ ‐ , それぞれにおいて A. に対する優勢な選択は確認されなかっ た. A を基準とした群化 多数の標準刺激について反応の偏りが認められ, また2 × 2分 割表でみた場 合にもそれぞれの関連要素に対する優勢な選択が確認された‐ 以下に標準刺激毎の結果をみる. A,L, 年中児の場合, 反応の偏りが認められた (Ch i sq‐=6‐952 ,df=2 ,p<.05). 2 × 2分割表で i sq‐=6‐654 みると比較刺激群 A,L ) ‐が多く選択された(Ch ,df=1 ,p<‐01 . 年 長 児 の 場 合, 反 応 の s d f i q ・× 2分割表でみると比較刺激群 A.L ). 2 偏りの傾向が認められた(Ch .=5.312 , =2 ,p<‐10 . i sq‐=5‐246 が多く選択された (Ch ). ,df=1 ,p<.05 A2L. 年中児の場合, 反応の偏りが認められ (Ch i sq.=14‐781 ) ,df=2 ,p<‐01 , 比 較 刺 激 群 A2L‐ f i sq d が多く選択された(Ch =1 2 0 7 9 1 =1 < 0 ) 年 長 応 児 の 場 合 反 の 偏 り の傾 向 が 認 め ら れ . ‐ , ,p ‐ . , i sq‐=5‐312 (Ch Ch i sq‐=5‐246 ,df=2 ,p<‐10), 比 較 刺 激 群 A2L.が 多く 選 択 さ れた ( ,df=1 , P〈‐05).. A3L, 年中児の場合, 反応の偏りは認められず, 比較刺激群 A3L ‐が多く選択されることもなかっ f isq‐=6.952 d た. 年長児の場合, 反応の偏りが認められ(Ch =2 ) , ,p<‐05 , 比 較 刺 激 群 A3し が 多 i sq‐=6‐654 く選択された (Ch ). ,df=1 ,p<‐01 A,L2 年中児の場合, 反応の偏りは認められず, 比較刺激群 A,L .が多く選択されることもなかっ f i sq d た. 年長児の場合, 反応の偏りが認められ(Ch =6 2 2 9 =2 . ‐ , ,p<.05) , 比 較 刺 激 群 A,L‐ が 多 i sq.=4‐009 く選択された (Ch ,df=1 ,p<二05). A2L2 年中児の場合, 反応の偏りが認められ (Ch i sq ), 比 較 刺 激 群 A2L‐ .=13‐733 ,df=2 ,p<‐01 s d f C h i が多く選択された( )‐ 年 長 児 の 場 合, 反 応 の 偏 り は 認 め ら れ ず, 比 q ‐=10‐028 , =1 ,p<‐01 較刺激群 A2L .が多く選択されることもなかっ た. L A3 2 年中児の場合, 反応の偏りの傾向が認められ(Ch i sq ) ‐=5.312 ,df=2 ,p<‐10 , 比 較 刺 激群 A3L s f d C h i が多く選択された( =5 2 4 6 =1 < ) 年 長 0 5 反 児 の 場 合 応 の 偏 り の傾 向 が認め q ‐ ‐ ‐ , ,p ‐ . , i sq られたが (Ch ), 比 較 刺 激 群 A3L‐ が 多く 選 択 さ れ る こ と は な か っ た. ‐=5‐285 ,df=2 ,p<‐10 A.L3 年中児の場合, 反応の偏りは認められず 比較刺激群 A,L が多く選択されることもなかっ , た. 年長児の場合, 比較刺激群 A.L i sq‐=2.933 が多く選択され る傾向があっ た (Ch ‐ ,df=1 ,p<. 10).. 、. A2L3 年中児の場合, 反応の偏りが認められ (Ch i sq‐=10‐028 ), 比 較 刺 激 群 A2L. ,df=2 ,p<‐01 s f d C h i が多く選択された( ). 年 長 児 の 場 合, 反 応 の 偏 り の 傾 向 が 認 め ら れ q ‐=10.028 , =1 ,p<.01 i sq‐=4‐967 (Ch ), 比 較 刺 激 群 A2L.が 多く 選 択 さ れ た(Chi sq ‐=4‐009 ,df=2 ,p<‐10 ,df=1 ,p<‐ ). 05. A3L i sq‐=5‐312 ), 比 較 刺 激 群 3 年中児の場合, 反応の偏りの傾向が認められ (Ch ,df=2 ,p<‐10 A3L f=1 ) 5 ‐が多く選択された(Cm Sq ‐=5‐246 ,d ,p<‐0 . 年長児の場合, 反応の偏りの傾向が認め d f i sq A L られ(Ch =5 6 7 6 1 =2 < 0 ) 比 較 刺 激 i sq 群 3 ‐ が 多く 選 択 さ れ る 傾 向 が あ っ た(Ch ‐ ‐ , ,p ‐ , ‐= 85.

(5) . . 奥 山. 劉. 1 類似性の判断:Lを基準とした比較刺激の群化 表-2 . 比較刺激として順位1 (最大8) を得た頻度 (%) 群内の差は等分布仮設の検定、 群間の差は独立性の検定。 年 齢群 較刺 激 灸・刺 激. A2L2 A3L2. A,L 3 A2L3. A3L 3. ) 9( 4 ) 5( 2 2‐7 0‐ 9 ) 3( 6 ) 1 3( 59 1 1 3‐ ‐. ) 10( 45‐5. 8( 36.4 ). A‐L3 36.4 ) 8( ) 6( 27.3 ) 4( 18.2. 群 内 の 差、 群内の差 n s . . n s . . n s . .. 4 0 9 ) 9( .. ) 7( 3 1.8. s n . .. ) 3( ) 1 1( 50 0 13 .6 .. 4 ) 8( 0‐ 9. n s ‐ .. ) 6( 27 3 ‐. ) 6( 27.3 ) 10( 45.5 18.2 ) 11( ) 4( 50.0 9 9 ( 4 0 ) 1 ( ) 3( 13 6 ) 0 4 5 5 ‐ . . ) 4( 18‐2 ) 22‐7 ) 13( 59.1 5( ) 6( 27.3 ) 7( 31.8. n s . . n s . . n s . . n s ‐ ‐. A‐L. 6( 27‐3 ) 6( 27‐3 ) ) 7( 31.8 13 3( .6) ) 18.2 4( ) 3 13.6 ) 1 4.6 4( 18.2 ). 年長 児 A.L2 りにリハ 0に Jnv ^ = vにUAIに りに .ー.・・・,.・. A3L.. A.L 2. 年中 児 A.L2. .・..・・.・ー. AまL ま A2L .. A.L,. 11( 50‐ 10( 45- 36. 8( 10( 45. 10( 45. 45. 10( 12( 54‐ 10( 45.. 6 ) 1 1( 5 0 1(4- .. A.L3 ) 5( 22.7 ) 6( 27.3 ) 7( 31.8 ) 9( 40‐9 ) 8( 36‐4 ) 9( 40‐9 ) 9( 40‐9 ) 8( 36‐4 ) 10( 45‐6. 群内の差 群間の差 n s . . n s . . n s . . n s . . n s . ‐ n s . . p〈・05 s n ‐ . p〈二05. S n . . n S . . n S . ・ S n ‐ . n S ‐ ・ n S . ・ n s . ・ n S . ・ n s . .. 2 類似性の判断:Aを基準とした比較刺激の群化 表-2 ‐ 比較刺激として順位1 (最大8) を得た頻度 (%) 群内の差は等分布仮設の検定、 群間の差は独立性の検定。. 標準刺激 A,L, A2L, A3L, A,L2 A2L2 A3L2 A.L3 A2 14 A3L3. 年長児. 年中児. 年齢群 比 較刺 激. A,L. ) 14( 63-6 1(4.6 ) ) 3( 13-6 45.5 ) 10( - 4( 18‐2 ) 10( 45‐5 ) 13‐6 ) 3( ) 4( 18‐2. A2L .. A3L.. 22.7 13‐6 ) ) 3( 5( 13‐6 ) ) 3( 18( 81.8 ) 9( 40‐9 ) 10( 45.5 ) 4( 18.2 ) 8( 36‐4 ) 6( 27.3 ) 16( 72‐7 22‐7 ) 13( 59.1 ) 5( ) 31.8 22.7 ) 7( 5( ) 16( 72‐7 ) 3( 13.6 ) 22.7 ) 13( 59.1 5(. 群内の差. A.L .. A2L.. A3L.. ) ) 4( 18.2 22‐7 59.1 ) 5( p<.05 13( ) ) 4( 22.7 18.2 59‐1 ) 13( p<.01 5( ) 14( 63.6 ) 13‐6 22‐7 ) 3( 5( n s . . ) ) 8( 36.4 ) 2(9.1 12( 54‐6 n s . . ) ) 4(18.2 40.9 ) 9( 40‐9 p<.01 9( ) ) 10( 45-5 45.5 ) 10( p<.10 2(9‐1 ) ) 5( 22.7 ) 6( 27.3 50.0 11( n s . . ) 31・8 ) 7( ) 12( 13,6 54.6 P<‐01 3( ) ) 9( ) 11( 50‐0 40.9 p<.10 2(9.1. 群内の差 群間の差 p<‐lo p<‐lo p<.05 p<.05 n s . . p<.lo n s . . P<.lo p<.05. n s . . n s . . p<.1O p<.1O p<.0I n s ‐ . n s ‐ . n s . ‐ n s . .. ‐933 ,df=1 ,p<.10).. ラスター分析 それぞれの人形が比較刺 激として得た順位の値により刺 激間の非類似度を表すこととすると, 任 、の2個の人形は一方が標準刺激である場合と他方が標準刺激である場合の2回の比較が行われて る. そこで, 人形の対毎に得られる2つの順位づけの結果を平均した値 が表‐3‐1およ び表-3‐2 示す年齢群毎の非類似度行列 である. これらを対象 として最短距離法によるクラスター分析を っ た. 非類似度の増加にともなう年齢群毎のクラスター融合の過程を以下にみることにする (数 は融合時の非類似度) . 2‐7046 ) A L ) 2 が最初に融合し( 中児 A2L 2 , 3個の刺激から ‐4091 , これに A2LIが加わり( , 23 ) 2‐79 55 るクラスターを構成した. これとは別に A3L 2 , , A3L3が融合してクラスターを構成し ( 融合して4個の刺激からなる L A 成し 2 ) ( 3 3 1 8 これらは が融合してクラスターを構 た A,L2 ‐ , , ,3 AL ) 3 3‐727 ) 3‐ 3864 ラスターを構成した( , . 2個のクラスター, ならびに 3 ,が同時に融合して後( た ) すなわち以下の構造が認められ 3 9 7 7 3 後に A,L.が加わっ た ( . ‐ . A L),A.L, L),(A.L2 ),((A3L2 ((A2L2 ),A2L. . ,A,L ), 3 . ,A3 3 ,A2L3. ) 2‐ ) が加わっ 2‐5455 6364 2‐5000 ) 長児 A2L 3 , A3L2( , これに A2L2( , A3L3が最初に融合し ( 2.7 ) 500 . これ 4個の刺激からなるクラスターを構成した. これとは別に A,L2 3 が融合し( , , A,L.

(6) . 人形の認知 (2) 幼児による類似性の判断. 2. 81 82 )力功ロわっ て3個の刺激からなるクラスターを構成した. 先の4個の刺激からなる に A.L.( ), 最 後 に A2L. が 加 わ っ た ク ラ ス ター に A3L, が 加 わ っ て 後 (3.2273), こ れ ら は 融 合 し (3‐3182. 3 ( ) ‐5682 . すなわち以下の構造が認められた.. ( ( ( (. ),A3L, ),( ,L2 ),A.L, )),A2L, ),A2L2 ),A3L2 2L3 ,A,L3 ,A3L3 .. 関連要素選択の連の長さ 比較刺激となっ た8個の人形のうちの2個は標準刺激となっ た人形と共通する要素 (以下関連要 素)A を含み, 2個は関連要素 L を含む. 残りの4個の人形は関連要素を含まない. 1個の標準刺 激に対する順位づけの形式は, これらの条件を満たす順列の種類だけあり得る. ここでは, 類似性 の判 断が関連要素の客観的存在に規定さ れる傾 向をみる ために, 試行の 冒頭より 連続 して k 回 )関連要素を含む刺激を選択する反応に注目した. 所定の反応が生じる毎に得点1を ( 0=<k=<4 与え (最大値は標準刺激の数に等しく9) , それぞれの平均値を示したのが表-4である. k=4お t=2‐ よ びk=2の場合に年齢群間の差が認められた. k=4についての得点は年長児で高く ( 609 , df=42 t=2‐469 ), k= 2 に つ い て は 年 中 児 が 高 い ( ,p<‐05 ,dF=42 ,p<‐05). 加 齢 に と も な い, 関. 連する要素を含む人形を優先的に選択する傾向が強まるといえる.. 未達成者の事例 3名の未達成者はいずれもD保育園の年少クラスの幼児である. 以下にこれらを事例的にみるこ ととする. 「 事例1 女児 (3才4月) . 教示に対して ワカンナイ」 とのみ応答した. 開始1分後に順位づけの 表-3 ‐1 非類似度行列 (年中児) 非類似度 (最大8) の和の平均. A,L, A2L, A3L, A,L2 A2L2 A3L2 A,L3 A2L3. A2L,. A3L.. A.L2. A2L2. A3L2. A,L3. A2L3. A3L3. 4-727. 4.455 4.295. 3‐977 5‐500 5‐386. 5‐568 2‐705 4‐977 4.159. 5.636 4‐523 3.727 4.591 3.773. 4.091 5.591 5.614 3-318 4‐773 5.000. 5‐705 3‐023 5‐409 5-136 2‐409 4‐432 4‐295. 5‐909 5‐568 4‐068 5‐136 4‐614 2‐795 3.386 3‐727. 2 非類似度行列 (年長児) 表-3 . 非類似度 (最大8) の和の平均. A.L. A2L. A3L. A.L2 A2L2 A3L2 A,L3 A2L3. A2L.. A3L.. A.L2. A2』. A3L2. A,L3. A2L3. A3L3. 4‐068. 4‐182 3‐977. 2-818 5-477 5.841. 6000 3-568 5.568 3.409. 6.250 5.523 3-227 3.386 2-727. 4.295 5.818 6.341 2-750 4‐955 5‐295. 6.273 3‐568 6‐136 5‐523 2‐545 4-295 3.477. 6‐205 5‐500 4‐159 5-682 4‐705 2-636 3.318 2‐500. 87.

(7) . 奥. 山. 劉. 表一4 関連要素選 択の連の長さ 0=<k=<4 )関連刺 激が選 択さ れたとき、 試行の冒頭より k個(. 得点1を与えた。 数値は平均(標準偏差) 。 最大値は標準刺激の 数に等しく 9 である。. 年増群. 雷雲霧 ち. 雲星 場 ( 2. 備考. 3 2 I 0. ) 0.82(LI92 1‐86( 1‐254 ) 3‐46( 1-616 ) L91( 1.134 ) 0‐96( 1.224 ). ) 2.05( 1‐796 2-36( 1.298 ) ) 2.27( 1‐483 ) 1.55( 1‐269 ) 0.77( 1‐041. P<0‐05 n S . . P<0‐05 n S . . n S . .. 手続きを打ち切っ た. 机上に人形2個を置き, 実験者が人形1個を持ち 「このお人形さん, どっ ち に似ている?」 と教示した. 被験者の視野の右側の人形を指さす反応を得た. 同様の手続きで二者. 択一の選択を7回求め, いずれも被験者の視野の右側の人形を指さす反応を得た. 実験開始2分45 秒後に実験を打ち切っ た. 0秒 女児(4才0月) . 教示に対して言語的応答も指さし反応も得られなかっ た. 開始1分3 後に順位づけの手続きを打ち切っ た. 事例1と同様の 二者択一の選択を2回求めたが, いずれにつ 事例2. いても言語的応答ないし指さ し反応を得られなかっ た. 実験開始3分 30秒後に実験を打ち切っ た. A L, A3L 事例3 女児(4才・ 2月) ,を指さすが, 以降の教 . 最初の標準刺激 A3L2について順次 2 2 5秒後, 標準刺激 A3L2についての試行を打ち切っ 示に対しては「ナイ」と応答した. 試行開始2分 1 A L, A2L2を指さすが 以降の教示に対しては 「ナ た. 次 の 標 準刺 激 A3L. に つ い て 順 次 A,L, , 2, , 0秒後, 試行を打ち切っ た. 第3の標準刺激 AIL イ」と応答した. 試行開始1分 2 Iに対して A2LIを 指さしたが, それに続く教示に対して「ヒトツシカナイ」と応答した. 実験者が A,L3を指さ して「こ れは似てない も と教示した. 被験者は A.L.の一方の脚部を左手でに ぎり, 他方の脚部を右手で指 さ して 「ダッ テコウナ ッテルモン」 と応答した. A3L,の選択を示唆する教示に対しては 「コノテガ ニテナイ」 と応答し, A,L2の選択を示唆する教示に対しては 「アシガナガクナイ」 と応答した. 試 行開始1分30秒後, 試行を打ち切っ た. 以下, 同様に1回の試行において1ないし4個の人形の順 位づけを行うが, 以降は 「ナイ」 と応答したため, その度毎に試行を打ち切っ た. 9回の試行で合 計24個の人形が選択されたが, 1個を除く23個 が全て関連要素を含む人形であっ た‐. 考. 察. 類似性の判 断で順位1を得た頻度について分析した 結果, 要素 L を基準として群化 した場合に AL は, 標 準 刺 激 A,L3 , お よ び 3 3 に対する年長児の反応の分布に偏りがみ られた. しかし関連要素 L を含む比較刺激を優先して選択する傾向は確認されなかっ た. これに対して要素 A を基準として 群化した場合, 年中児では標準刺激 A,L, , A2L2 , および A2L3に対する反応で分布に偏り が , A2L, み ら れ, ま た こ れ ら に 加 え て A3L2 , お よ び A3L3に対する反応で関連要素 A を含む比較刺激を優先. して選択する傾向が確認された. 年長児では標準刺激 A3L・ , AIL2に対する反応の分布に偏りがみ L A L A L A ら れ, ま た こ れ ら に 加 え て . , , 2, , お よ び 2 3に対する反応で関連要素 A を含む比較刺激を 優先して選択することが確認された. われわれの被験者の場合には人形の腕部の形状を手がかりと して類似性を判断する傾向が優勢であるといえる. 88.

(8) . 人形の認知 (2) 幼児による類似性の判断. 年齢群の間の差は, A を基準として群化した場合の標準刺激 A2L2に対する反応についてのみ確 認された. これは要素 A の優先的な選択が消失する方向での変化であるから, L を基準とした群化 の場合に確認された年長児における分布の偏りと併せると, 腕部を手がかりとした類似性の判断か ら脚部を手がかりとしたそれへ の発達が示唆される. またクラスター分析の結果をみると 年中児 , では A1 , A2 , お よ び A3 をそれぞれ共通の要素とするクラスターが見いだされたのに対し, 年長児 では A, お よ び L3 をそれぞれ共通の要素とするクラスターが見いだされている これは先の考察と ‐. 整合する結果である‐ 小学生以上の児童・青年を対象とした先の報告 (奥山, 1 99 2a , 1992b) で は, 順 位 1 の 分 析 お よ びクラスター分析のいずれの結果も脚部の形状が手がかりとして優勢 であっ たから, それらとは質 的に異なる反応を得たことになる. しかし, 両実験では刺激提示の形式が異なるため、 この差につ , いての結論はここでは保留する必要がある. ここでの結果が人工的な産物であることの可能性とし て は 2 点が考えられる. 本実験のように平面上に 人形を配列した場合 第2列以 降の人形の脚部は , 前列の人形のために遮蔽さ れ, 腕部に比べて見えにくかった可能性がある‐ また本実験では標 準刺 激である人形を被験者に手渡して保持させたが, 持ちやすい脚部をつかむことによっ て当該部分 が 遮蔽されていた可能性がある‐ 提示条件を変えて検討しなければならない であろう ‐ 関連刺激選択の連の長さには年齢差が認められた‐ また未達成者の事例をみると, 年少児では本 実験の課題の理解自体が困難 であっ た. 事例3は 「似ている」 という概念の成立が年少・ 中児では 不十分 である可能性を示唆している. 発達の全体像を知るためには, 同一の提示条件 で小学生低学 年児童と年長児を比較するとともに, これとは異なる実験手続きを年少・ 中児に対して開発する必 要があると思われる. ) 奥山 ( (註1 992a 1 ) が用いたのは, これらの立体図である. (註2 ) 横配列 では被験者の視野の左から右に A,L 3 ,A2L3 ,A3L3 が並び, その背後に A,L2 ,A2L2 , A3L2 が並 び さ ら に そ の 背 後 に A.L, A2L, A3L, が 並 ぶ 縦 配列 で は 同 じく A L A L A L , 3, , , . , 32 , 33 A L A L が並 び, そ の 背 後 に A2L, A L が 並 A び L A L さ ら の 背 後 に そ に が 2 2 2 3 , . , , , , .2 , . 3 並 ぶ‐. 要. 約. 幼児44名を対象とし,3種類の腕部の要素と3種類の脚部の要素組み合わせて得られる9個の人 形を用いて標 準刺激1個に対する比較刺激8個について類似性にもとづくi順位づけを行わせた 結 . 果は次の通り である. ( 1 )比較刺激として順位1を得た頻度の分析, およ び順位を非類似度の指数としたクラスター分析に よると, 腕部の形状が手がかりとして優勢 であっ た. ( 2 )関連刺激を優先 して選択する反応は, 年中児と年長児の間に 発達差がみられた ‐ ( 3 )年少児は課題の理解 自体が困難であり,「似ている」という概念の不十分 であることが示唆された .. 89.

(9) . 例. 奥 山. 文. 献. 3巻第1号 北海道教 3 1 )奥山例 人形の認知 (1) -類似性の判断の分析- 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第4 ( 99 2a 育大学 1 2 ( )奥山例 人形図形の類似性の判断一方略の分析- 釧路論集第24号 北海道教育大学釧路分校 1992b 6 ( 3 )小黒三郎 動物組み木をつくる 大月書店 198 87 4 )伊藤英二 手づくり木のおもちゃ 北海道新聞社 19 ( 〈付記〉 実験の実施にあたっては釧路市内私立グリー幼稚園の星野公一先生をはじめとする諸先生, 共同保育所どんぐりの 家保育園の平山幸子先生をはじめとする諸先生のご協力を得ました‐ ここに記して謝意を表します. (助教授 釧路分校). 90.

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参照

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