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小中学校における障害のある児童生徒の体育授業 -インクルーシブな授業に向けた工夫に関する記述の分析から-

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(1)Title. 小中学校における障害のある児童生徒の体育授業 −インクルーシブな 授業に向けた工夫に関する記述の分析から−. Author(s). 安井, 友康; 山崎, 昌廣. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 58(2): 117-132. Issue Date. 2008-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/79. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第58巻 第2号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.58,No.2. 平成20年2月 February,2008. 小中学校における障害のある児童生徒の体育授業 −インクルーシヴな授業に向けた工夫に関する記述の分析から−. 安井 友康・山崎 昌廣*. 北海道教育大学岩見沢枚(福祉教育研究室) *広島大学 総合科学研究科. PhysicalEducationforElementaryandJuniorHighSchooIStudents WithDisability −AnalysisofDescriptiveQuestionnairesaboutDeviceforInclusivePEClass−. YASUITomoyasuandYAMASAKIMasahiro DepartmentofSocialWelfareEducation,IwamizawaCampus,HokkaidoUniversityofEducation. *GraduateSchoolofIntegratedArtsandSciences,HiroshimaUniversitv. 要 約 小中学校における障害児の体育の実施状況を明らかにすることを目的に,北海道内の小,中学校を対象に アンケート調査を行った。本研究では,回収されたアンケート(小学校171校,回収率57.0%,中学校139校 回収53.5%)のうちから,障害のある児童生徒が参加する体育授業における工夫点などに関する記述的の内 容について分析を試みた。その結果,授業の工夫,個別的配慮,サポート体制,グループ編成,安全・健康,. ルール,教材,観察的参加,自主的態度などについて,授業を実施にあたっての工夫が行われていることが 伺われた。今後は,抽出された項目をもとに,障害や学校の実態に合わせた実施状況などに関する調査を行 うことが求められよう。. Ⅰ はじめに 障害のある子ども達にとって,体育は身体の健康や体力作りばかりではなく,仲間作りや卒業後の地域で の生活を送るにあたっての基礎的な能力を身につける機会としても重要な意味を持つものと考えられる。特. にスポーツや身体活動を通した交流は,障害児者,健常児者相互に多様な効果をもたらすことが指摘されて おり(Tripp,French,&Sherrill,1995;Place&IIodge,2001),障害の理解という面に関しても,有効であ ることが報告されている(Block1995)。健常児との人間関係の形成などの効果も期待されることから,多. 117.

(3) 安井 友康・山崎 昌廉. くの小中学校で,交流授業などについても様々な取り組みが行われている。 障害のある子ども達の参加する体育授業については,これまで実践や指導法に関する報告や資料の碇供と ともに障害に合わせた授業の工夫に関する紹介などが行われてきた(筑波大学付属学校保健体育研究会2001,. 大南ら2004,草野ら2007)。またスポーツ活動を通したインクルージョンに関しても,研究や実践の報告が 行われてきているが,小中学校において,障害のある児童生徒が通常学級での体育授業へ参加するに際し, 実際にどのような工夫が行われているのかについて,実証的に分析した研究は少ない(Tripp&Sherrill, 1991,七木田,安井1998,Block2003,細谷,大庭(2001),長曽我部2006)。 安井(2007)はこれまで,北海道の小中学校における障害児童・生徒の体育授業に関してアンケート調査 を行い,その実施状況の概要を報告してきた。本稿ではその一環として行われた「通常学級における体育授 業の工夫」と「障害児の体育授業やスポーツに対する意識」に関する調査の記述内容の分析結果について報 告する。なお本調査は「/ト中学校に在籍する障害のある児童生徒の体育の実施状況に関する全国調査」の一 環として,北海道で行われたものである。. Ⅱ 方 法 1.対 象. 北海道内の在籍児童生徒数100名以上(平成17年鹿北海道学校名簿による)の小学校300校,中学校260校 を対象に郵送によるアンケート調査を行った。調査期間は平成18年10月∼11月,各学校種における回収率は, 小学校171校(57.0%),中学校139校(53.5%)であった。また回答者は,小学校では特別支援学級(障害 児学級)担当教員が多く,中学校では障害児学級または通常学級で体育を担当する教員が多かった。なお詳 細については,安井(2007)に示したとおりである。. 2.調査の内容. 調査は,回答者の属性などに関する基礎資料とともに,体育授業の実施形態,実際に体育授業で行った種 目,障害のある児童生徒が体育授業を行う上での重要と思われる目標,通常学級で障害のある児童生徒が体 育授業を行う場合の効果や課題,障害児者のスポーツに関する考えなどについて回答が求められた。 本稿では,そのうち1.「体育授業において障害のある児童生徒が通常学級での授業を実施している場合,. 工夫している授業内容について」,2.「その他,障害のある児童生徒の体育授業,障害者のスポーツについ ての意見,希望についての自由記述」に対して回答のあった記述の内容について分析を行った。なお分析は,. 1の質問に関して記入のあった小学校77回答,中学校67回答,2の質問については,記入のあった小学校27 回答,中学校22回答を対象とした。. 3.分析方法. 工夫に関する分析では,回答のあった全回答について,キーワードをコード化して抽出し,次にコード化 されたキーワードをもとに工夫内容に関する項目を作成した。さらに作成された各項目について,該当する 記述内容が含まれている回答を全て抽出し,その後,記述内容に関してその内容を整理した。なお同じ内容 の記述が多様な意味合いを持つ場合は,複数の領域に重複してカウントした。 また「意見や希望」については,その内容について概要を整理した。なお全ての回答内容について,本稿 の末尾に資料として掲載した。. 118.

(4) 小中学枚における障害のある児童生徒の体育授業. Ⅱ 結 果 1.障害のある児童生徒の通常学級で行われる体育授業に参加する際の工夫項目. 記述内容からキーワードを抽出し,その工夫内容について項目をあげたところ,授業の内容の工夫,目標 設定の仕方,実施方法の工夫,満足感・安心感への配慮,指示・説明の工夫,授業への参加形態の工夫,参 加役割の設定,障害に応じた個別的サポート 個別に準備・事前指導,個別での事後指導,体力(作り)へ の配慮,担当の補助者をつける,児童・. 生徒の実態把握,個別課題の設定,個別指導の実施,評価の工夫,. 教師間の連携TT(ティームティーチングの実施),関係作り・グループ編成への配慮,集団の楽しさ,健康・. 安全への配慮,ルールの工夫,教材の工夫,授業の見学,本人の意思表示などが行われていることが示され た。さらに各記述内容に,これらの項目が記載されている数を示したのが図1(小学校)と図2(中学校) である。なお配慮事項の項目数は小学校で1校あたり2.3項目,中学校で1.5項目であった。. 関係作り・グループ編成への配慮 障害に応じた個別的サポート 指示・説明のエ夫 TT(ティームティーチングの実施). ルールのエ夫 日横設定の仕方 授業への参加形態のエ夫 個別指導の実施 捜♯の内容のエ夫 個別に準備・事前指導 満足感・安心感への配慮 実施方法のエ夫 児童・生徒の実態把握 健康・安全への配慮 教師間の連携 教材のエ夫 評価のエ夫 個別課麺の設定 集団の楽しさ 個別での事後指導 体力(作り)への配慮. 担当の補助者をつける 参加役割の設定 O. 5. 10. 15. 20. 25. 20. 25. 図1/ト学校において行われている体育授業での配慮・工夫に関する各項目の記述数. 関係作り・グループ編成への配慮 TT(ティームティーチングの実施). 指示・説明のエ大 障害に応じた個別的サポート 担当の補助者をつける ルールのエ夫 個別指導の実施 見学 実施方法のエ夫 教材のエ失 投薫の内容のエ夫 健康・安全への配慮 個別課題の設定 日棲設定の仕方 個別に準備・事前指導 満足感・安心感への配慮 授業への参加形態のエ夫 児童・生徒の実態把握 本人の意思表示 個別での事後指導 評価のエ夫 O. 5. 10. 15. 図2 巾学枚において行われている体育授業での配慮・工夫に関する各項目の記述数. 119.

(5) 安井 友康・山崎 昌廣. 次に各項目において示された項目をまとめたのが表1である。授業の工夫,個別的配慮,サポート体制, グループ編成,安全・健康,ルール,教材,観察的参加,自主的態度などについて授業の実施にあたっての 工夫などが行われていることが伺われた。. 表1 記述に見られ工夫内容に関する項目 項. 授業の工夫. 個別的配慮. 内. 目. 容. 授業の内容の工夫 日標設定の仕方 実施方法の工夫 満足感・安心感への配慮 指示・説明の工夫 授業への参加形態の工夫 参加役割の設定 障害に応じた個別的サポート 個別に準備・事前指導 個別での事後指導 体力(作り)への配慮. 児童・生徒の実態把握 個別課題の設定 個別指導の実施 評価の工夫 サポート体制. 担当の補助者をつける 教師間の連携 TT(ティームティーチングの実施). グループ編成. 関係作り・グループ編成への配慮 集団の楽しさ. 安全・健康. 健康・安全への配慮. ルール. ルールの工夫. 教材. 教材の工夫. 観察参加. 授業の見学. 自主的態度. 本人の意思表示. 2.工夫の具体的内容. 各項目における具体的な記述内容について,以下に示した。なお()内のサンプルコードは,ED:小 学校での工夫,JD:中学校での工夫,EE:小学校の意見,JE:中学校の意見を示したものである。. (1)授業の工夫. 1)授業の内容の工夫. 小学校では,種目によって参加(EDl),児童が出来るところに参加(ED12),いくつかのコースを設定 (ED13),スモールステップ(ED19),同じ内容でレベルを変える(ED26),ボールゲームは個別に対応(ED27),. 中学では個人種目の内容については個々のレベルに応じ,他者と同様に取り組む。高跳びはバー無しから低 いバーをまたぐ‥など,みんなと一緒に練習に取り組んでいる(JD12)などの回答が見られた。. 2)目標設定. 小学校では個人の目標の設定,授業の中での目標にあわせた声かけ,周りの児童(通常学級の児童)にも,. 障害児学級の児童の目標がみんなと違うことを理解してもらう(ED7),他児との競争ではなく,個人内目. 120.

(6) 小中学枚における障害のある児童生徒の体育授業. 標を立て,実施している(ED13),一人一人個別の目標(ED21),障害のある児童目標の延長線上に通常学 級の児童目標があるとおさえ,障害のある児童の実態を把握して,目標を立て,実践(ED24),障害のある 児童には目当てや学習内容を充分に確認したり,手本にする児童を明確にして模倣を促したりしている (ED54),自分なりの目標を達成させるように指導(ED73),中学校では,運動の技能よりも,取り組む過 程を重視した声かけ(まわりの生徒を含めてモチベーションを高く保つ)をできるだけ多くする(JT)39) などの回答が見られた。. 3)実施方法の工夫. 小学校では,マラソン大会に向け長距離を行ったが,単に走るだけでは飽きてしまうために,途中幾つか アンパンマンの人形を置いておき,それを集めてくるという活動を行った。体育館を何周も走るときには一 周するたびにカードにはんこを1つ押したりした(ED53),中学校では情緒(障害く筆者補足〉)なので,感 情的な行動が出ないよう授業の始まりと終わりに目標・反省を実施しトラブルが起きないように配慮してい る(JD8),サッカーでは他の生徒がゲームをしているとき前半はボールをたくさん蹴らせるため,個別指 導を行い,後半からゲームに投入しておこなわせている(JD60)などの回答が見られた。. 4)満足感・安心感への配慮. 小学校で,教師が補助に付くなどして支援し,その児童なりに満足感や達成感を味わえるようにしている (ED8),障害児学級在籍の児童が2名なので,集団で行う楽しさを味わってほしいと考え,内容によって (全てではなく),それぞれの学年に2名とも一緒に参加(ED18)などの回答が見られた。. 5)指示・説明の工夫. 小学校で,難聴の生徒(1)がいるが,大きな声ではっきり話すこと,口の開閉をわかりやすくすること, 話をしたときにその生徒の顔を見て確認すること,身振り手振りを入れてわかりやすくすることを意識して いる(ED42),一斉指示で動けるように話を聞く力を育成(ED43),障害の無い児童(通常学級の児童)に は,障害のある児童の取り組める学習内容を説明して理解してもらったり,手本になるよう依頼したりして いる(ED54),ポイントを絞る,短くわかりやすい指示・こえかけ(ED67),中学校では,情緒学級の3年 生は,全体での指示が伝わりにくく,見通しを持ちにくいことから障害児学級の先生がついて行き,サポー トをしている(JD19),授業内容をわかりやすく説明し,次の動きを理解させながら授業を進めている(JD24),. 難聴の生徒がいるが,大きな声ではっきりはなすこと,口の開閉を分かりやすくすること,話をしたときに その生徒の顔を見て確認すること身振り手振りを入れて分かりやすくすることを意識している(JD67)な どの回答が見られた。. (2)個別的配慮. 1)授業への参加形態の工夫. 小学校で,今のところ3年生なので,同じ内容でおこなっているが,体力的,技術的に無理なときは,本 人だけ簡単にしたり,できないときは見学という形もとっている(ED44),中学校では,情緒学級の3年生 は,全体での指示が伝わりにくく,見通しを持ちにくいことから障害児学級の先生がついて行き,サポート をしてる(JD19),授業内容(この子には,何度が高い等)によって抽出し,別課題でその子の実態に応じ た学習を行っている(JDll),個別指導の場面を設け,授業へ意欲的に参加できるようにしている(JD33) などの回答が見られた。. 121.

(7) 安井 友康・山崎 昌廣. 2)参加役割の設定. ラジオ体操の号令などでできる範囲で場面をつくり,その児童がいないと授業が進まないように協力学級 担任にお願いしている(ED41)などの回答が見られた。. 3)障害に応じた個別的サポート. 授業中は常に障がい又は体育的に配慮を要する子の側にいて,臨機応変に支援している(ED6),ピスト ルではなく笛を使用している(ED27),ゲーム等においてはルール理解を中心に個別的な支援をしています (ED64),児童の状況に合わせて特殊学級担任が児童の側に付き,声がけを行ったり,手助けをしたり,補 助を行ったり,全く一人で行わせたりと状況に応じて臨機応変に対応して行くことができる体制を取ってい ることが多い(ED65),バレーボールのラインがわからないなどは,補助具を使用したり,練習の時間や回 数が指示されない時は,個別に指示をして行っています(JD19),障害児学級担任が補佐に入り,指示の理 解が不十分な時に説明を加えたり,試技を見せる(JD29)などの回答が見られた。. 4)個別に準備・事前指導. ドッジボールなどのルールを伴う授業については,事前に個別学習の時間などにルールの説明をしている (ED6),ゲーム等のルールの理解が難しい競技や見通しの付きにくいものは予め説明し,本人の納得した 中で参加,実施する(ED46)などの回答が見られた。. 5)個別での事後指導. 当刻児童への授業前後のサポート⑤成果と確認(全体・個人)(ED56)との回答が見られた。. 6)体力(作り)への配慮 児童に無理が掛からないようにレベルを下げたり,質を変えたりして対応(ED26),体育の授業だけでは,. 体力の向上は望めないので,別に10∼15分程度のマラソンを毎回行っている(ED27)などの回答が見られた。. 7)児童・生徒の実態把握. 障害のある児童の実態を把握して,目標を立て,実践している(ED24)との回答が見られた。. 8)個別指導の実施. ドッジボール等,ボールゲームの場合,ルールが理解できないので,無理に一緒に活動させず,支援者と 個別にボール遊び等としている(ED27),バレーやバスケット サッカーなどのパス練習などは先生と一緒 に行い,その生徒に合わせたペースで取り組んでいる(JD19)などの回答が見られた。. 9)個別課題の設定 体育の授業だけでは,体力の向上は望めないので,別に10∼15分程度のマラソンを毎回行っている(ED27)。. 種目において,運動能力技能が普通学級の児童より極度に劣るもの(水泳・スキー)については,学級に戻 し,能力に応じて個別指導を行っている(ED39),生徒の能力に応じた課題を与え実施(JD37),場合によっ ては,特別メニューをつくるが,できるだけ他の生徒のメニューに近い内容にする(JD39)などの回答が 見られた∩. 122.

(8) 小中学枚における障害のある児童生徒の体育授業 10)評価の工夫. 個別のねらい・評価基準を考えて実施する(ED38),通常学級の担任とも運動の内容について,相談しな がら評価法を工夫(ED57)などの回答が見られた。. (3)サポート体制 1)担当の補助者をつける. 必ずサポートの教師が付いている(EDl),細かい動きを必要とするときはぴったりくっついて指導して いる(ED22),内容によっては,個別に対応する教師として担任または,教務担当があたるようにしている (ED63),技術の高い生徒を,個人コーチ的役割で,障がいある生徒に対応(JD41),教科担当以外の先生 に常について,活動の援助をしてもらっている(JD42),障害のある生徒に対して支援学級の先生が支援を 行いながら,授業を進めている(JD62)などの回答が見られた。. 2)教師間の連携. 縄跳びなどの用具操作の運動遊びについては,技能の差が大きいため,通常学級の担任とも運動の内容に ついて,相談しながら評価法を工夫している(ED57)などの回答が見られた。. 3)TT(ティームティーチングの実施) 縄跳びの指導では,段階別グループ練習時,特殊学級の子の指導が通常学級で縄跳びを不得意とする子の 指導にも生かせる部分があるため,グループ分けを工夫し,特学担任もTTで入り,工夫して行っている (ED17),TT等での個別支援体制への配慮を行っている(ED33),担任も入り,TTとして授業をしてい る(ED75),障害児学級の担任にも一緒に入ってもらっている(JD38),障害の程度によりTTの授業を行っ ている(JD52)などの回答が見られた。. (4)グループ編制 1)関係作り・グループ編成への配慮. ゲーム・運動のルールを同一グループの子にも教えてもらいながら,円滑に進められるようにしている (ED9),ペアでの活動やグループでの活動でペアの相手やグループのメンバー. などを工夫している。(サッ. カーなどの球技指導時)縄跳びの指導では,段階別グループ練習時,特殊学級の子の指導が通常学級で縄跳 びを不得意とする子の指導にも生かせる部分があるため,グループ分けを工夫(ED17),運動能力の補充育 成をして,通常学級の子ども達とできるだけ,一緒に体育を楽しめるようにしている。教師が友達の名前を 意図的に多く言うようにして,友達とできるだけ接しやすく仲介する(ED43),ルールの理解が不十分な場 合,同チームの子に援助してもらっている(ED75),グループ学習をする際の,どこのグループに組み入れ るかなどの配慮(JD4),段階をふみ,通常学級の生徒とパスをしたいり,ゲームで1人で入れるように少 しずつアプローチをする(JD19),生徒同志の声かけ,通常学級の生徒の必要な配慮(JD28),一緒に組ん でくれる友達がいること。一緒にプレーすることの大切さを教えること(JD38),姓の作り方,ペアの組み 方などに多少気を使っている(JD44),グループ分けの時には,障害のある児童が活動を行いやすい環境(友 達,人数など)に配慮(JD46),周りの生徒達がサポートできような形を工夫している(JD54),特別な措 置はあえて行わず,周りが自然とカバーしあえるようなムード作りに心がける(JD56),上級者とグループ を組ませる(JD66)などの回答が見られた。. 123.

(9) 安井 友康・山崎 昌廣. 2)集団参加の楽しさ. 障害児学級在籍の児童が2名なので,集団で行う楽しさを味わってほしいと考え,内容によって(全てで はなく),それぞれの学年に2名とも一緒に参加(ED18),学級の生徒達がよく声かけをしてくれるので本 人も頑張ることができる(できた時の喜びを味わうことができる)(JD34),健常児の生徒と同じ蛙に属させ, 楽しみながら実施できるようにしている(JT)37)などの回答が見られた。. (5)健康・安全への配慮. 危険(水泳・跳び箱)を伴う運動については,常にサポートする体制で通常の学級にTTで入る(ED46), 危険(スピード,パワー等)が予想される場合には観戦や応援に(JD12),体調悪い時は休ませる(JD55) などの回答が見られた。. (6)ルールの工夫. 種目によってはその子(障害のある子)特有のルールを作って,行うようにしている(ED9),ゲームの ルール等で児度も参加できるような工夫をしてもらっている(ドッジボール・ソフトボールなど全て毎回) (ED15),リレーなどはリレーゾーン等を利用して,距離を前後の走者と相談して操作し,大差が付かない ようにするなどの工夫をしている(ED15),その子にあわせたルールを適用してもらっている/その子が参 加しやすいような配慮(順番やルール)(ED25),車椅子の児童のために,サッカーは手を使っても良いと いうルールを適用している(ED29),バスケットボールでは,ドリブルをして移動ができないので,持って 移動することを認めている(ED29),例えばボールゲーム的な運動(サッカーやバスケ)は,障害児がボー ル保持した場合には,カットしたり,奪わない,という特殊ルールを選択している(健常児納得のもとで) (ED30),球技大会などは,少しルールを変更し,参加するなどの工夫もしている(JD19),バレーボール のサーブの時などは通常の生徒より前でサーブさせてもらっている(JD51)などの回答が見られた。. (7)教材の工夫. 器械運動などでの補助具の教具の工夫等も含め,個に応じた教材の活用を心がけている(ED33),「学校 で特殊学級が指導している」内容はすべて,「子どもの実態に応じた」ものを手作り,オリジナル,オプショ. ンでつくり,使用している(ED51),跳び箱運動では,カラー跳び箱を使用(JD44),段階に応じてボール の号数を小さいのから通常普通学級の生徒と同様の号数のボールに切り替えていくようにしている(JD58) などの回答が見られた。. (8)授業の見学. 運動については主治医からとめられているため見学させている。ただ自分が運動できなくても,競技の意 義や,種目のルールについての理解は見学していてもわかるように授業の中で教えている。また,体育館で 一緒に授業にいて級友との声かけなどのかかわりは積極的にとらせている(JD3),(見学)授業参加とい う観点でいうと記録係など補助的なことしかできない状態(JD45)などの回答が見られた。. (9)本人の意思表示. 中学校で,基本姿勢として本人から「できない」というまで同じ集団内で授業を行っている(JD56)と 言う意見が見られた∩. 124.

(10) 小中学枚における障害のある児童生徒の体育授業. 3.障害児障害児の体育授業やスポーツに関する意見,感想 障害者の体育授業やスポーツに関する意見・感想を聞いたところ,工夫することも多いと思う様々な指導 方法例などの情報がほしい(JE12),講習会や研修会等についての情報をもっと流して(JE13)など情報を 求める声が多く聞かれた。また障害のある児童は肥満になりがちなので,運動は大切だ(EE24),日常の運 動量がかなり少なく,それにより肥満,筋力が弱いので姿勢が悪い等の生徒が多い(Jlミ20)など,日常生 活における運動量の少なさを指摘する声とともに,肥満などに対する対応の必要性を述べる意見も多かった。 その他,スポーツに限らず余暇をどう過ごすかということは,とても大切な問題(EElO),スポーツの楽 しさ,有効性を障害があっても経験できるような社会が必要(EE26)など卒業後に向けた余暇活動の重要 性や,学校予算が削られる中,なかなか体育用具まで回らないのが現状,用具を貸し出してもらえるところ があると子ども達に色々なスポーツを体験させてあげられる(EE2)など,障害に合わせた用具の利用に 関する工夫などを指摘する声も聞かれた。. Ⅳ 考 察 本研究は,「/ト中学校に在籍する障害のある児童生徒の体育の実施状況に関する全国調査」の一環として 行われたものである。なかでも小中学校において障害児の体育を通常の学級で行う場合に工夫している点に. ついて,明らかにすることを目的に行われたものであった。その結果,①授業の工夫として,授業の内容の 工夫,目標設定の仕方,実施方法の工夫,満足感・安心感への配慮,指示・説明の工夫,②個別的配慮とし て,授業への参加形態の工夫,参加役割の設定,障害に応じた個別的サポート 個別の準備・事前指導,個 別での事後指導,体力(作り)への配慮,担当の補助者をつける,児童・生徒の実態把握,個別課題の設定,. 個別指導の実施,評価の工夫,③サポート体制として,教師間の連携TT(ティームティーチングの実施), ④グループ編成として,関係作り・グループ編成への配慮,集団の楽しさ,⑤健康・安全への配慮,⑥ルー ルの工夫,⑦教材の工夫,⑧授業の見学,⑨本人の意思表示などが行われていることが示された。. 草野(2007)は,インクルーシブ体育の工夫点として,種目選択,ルール,ゲーム化,新しい活動の創造, 学習形態などをあげており,全体としてほぼ同様の項目があげられたと言える。さらに広い意味では学習形 態にくくられる面もあるものの,個別的な支援の工夫やグループ編成,安全面などへの工夫事項が項目とし てあげられた。またそれぞれの記述の量からはグループの編成や支援方法,ルールの工夫などに関するもの が多かった。この数は,あくまで記載数を示すもので,実際に実施している学校数を直接に示すものではな いが,工夫内容の実施率における一つの目安としてとらえることができよう。 また,サポート体制としては,ティームティーチングや補助者として他の教師が支援に入るケースが多かっ たが,中学校では,生徒同士の支援も重視されるようになり,関係性の構築が支援に繋がることが伺われた。. これとも関連しグループ編成では,集団の形成やペアの組み方などにおける工夫が多く見られた。 さらに,トラブルなどが起きないよう,個別に事前の配慮なども行われている様子が示された。草野ら (2007)は,障害児が健常児とともに行うインクルーシヴな体育の場面において生じる様々なズレやまさつ が,実は子ども自身が共感的な関係を形成するために重要な過程であることを指摘している。また長曽我部 (2006)は,知的障害児のインクルーシブ体育の実践事例から,授業中に健常児と障害児の間に生じる様々 な「まさつ」を,積極的に活用することが,相互理解などのインクルーシブ体育の促進に有効であること述 べている。障害のある子ども達が,体育参加場面においてこのような失敗やズレを生じさせないようにとの 思いから行われる配慮や工夫が,必ずしも子ども達の成長に結びつくとは限らないかもしれない。 その他ルールや,教材などに関する工夫も多かった。これまでの調査(安井2007)や自由意見の中でも,. 125.

(11) 安井 友康・山崎 昌廣. とりわけ指導方法に関する情報を求める声が多く聞かれており,障害特性や発達段階に合わせた,支援の仕 方に関する情報の蓄積などとともに,これらの具体的な情報の碇供が,今後のインクルーシヴな体育授業を 展開するにあたっても,必要になるものと考えられる。 以上,小中学校において障害のある児童生徒が通常学級で行われる体育へ参加するのに際し,工夫されて いる点について報告した。今回の調査データは,あくまで記述内容の分析であり,工夫や配慮事項に関する 量的なデータではないが,その具体的な支援内容の実態をとらえる上での材料となろう。 今後,今回示された項目に関する精査・整理とともに,障害のある児童生徒が参加する体育授業における 配慮点や工夫内容に関する量的な調査を,統計的な分析を含めて実施することが求められよう。. 謝 辞 本調査を実施するにあたって,アンケートにご協力頂いた小中学校の関係者の皆様に感謝申し上げます。 またアンケート送付やデータの入力に際し,協力頂いた北海道教育大学岩見沢校福祉・社会教育分野の学生 の皆さんに感謝致します。. 付 記 本調査は,平成18∼20年皮日本学術振興会,科学研究費補助金(基礎研究(B)課題番号18300211,研究代表 者:山崎昌廣)の調査の一部として行われた。. 文 献. Block,M.E.(1995):Developmentandvalidationofthechildren’sattitudestowardintegratedphysicaleducation−revised (CAIPE−R)inventory.AdaptedPhysicalActivityQuarterly,12,60−77. Block,M.E.(2003):Impactofinclusioningeneralphysicaleducationonstudentswithoutdisabilities,AdaptedPhysical ActivityQuarterly,20,230−245. 細谷一博,大庭重治(2001),小学校特殊学級に在籍する児童を対象とした教科交流(体育)の実施形態に関する試論,特殊 教育学研究,38(4),21−28 草野勝彦,西洋子,長曽我部博,岩岡研典(2007),インクルーシブ体育の創造−「共に生きる」授業構成の考え方と実践−,. 市村出版 七木田敦,安井友康,障害児老体育におけるインクルージョンの可能性について−カナダの障害児体育の指導プログラムから. −,広島大学学校教育学部紀要,第1部第20巻,121−129,1998 大南英明,吉田昌義編(2004),障害のある子どものための体育一個別の指導計画による健康・体力づくり−,東洋館出版社. Place,K.,&Hodge,S.R.(2001):Socialinclusionofstudentswithphysicaldisabilitiesingeneralphysicaleducation:Abe− havioralanalysis,AdaptedPhysicalActivityQuarterly,18,389−404.. Tripp,A.,French,R.,&Sherrill,C.(1995):Contacttheoryandattitudesofchildreninphysicaleducationprogramsto− Wardpeerswithdisabilities.AdaptedPhysicalActivityQuarterly,12,323−332. 筑波大学付属学校保健体育研究会編(2001),バリアフリーをめざす体育授業一障害のある子どもと友に学ぶ−,杏林書院 安井友康(2007),小中学校における障害のある児童生徒の体育授業に関する研究一北海道における実態調査から−,北海道 教育大学紀要(教育科学編),第58巻,第1号,165−179 長曽我部博(2006),インクルーシブ体育における「まさつ」が子どもの相互理解に及ぼす影響,障害者スポーツ科学,4(1), 37−46. (安井 友康 岩見沢校教授) (山崎 昌廣 広島大学教授). 126.

(12) 小中学枚における障害のある児童生徒の体育授業 資料1/ト学校における記述内容 サンプル コ ー ド. 工 夫 に 関 す る 記 述 内 容. E D l ルールの工夫。/必ずサポートの教師が付いている。 E D 2 特にない,それほど重要ではない。 陸上競才支については,特に配慮を行わなくても集団の中で活動できるが,ポール運動についてはポールヘの恐怖感があ E D 3 るため,始めに教師と練習してから行うようにしている。説明を行う際には,必要に応じて個別に声がけを行うが,基 本的には全体指導で行動できている。 E D 4 得意な単元のみ学年間でメリットの共通理解が図れた場合。(例えば,跳び箱の得意な子がその単元のみ参加) E D 5. 児童が一人なので,サポートがしやすく,特に因っていることはない。ルールが理解できないところはサポートするが, ほとんどみんなと一緒にできる。. ドッジボールなどのルールを伴う授業については,事前に個別学習の時間などにルールの説明をしている。月並みだが, 授業中は常に障がい又は体育的に配慮を要する子の側にいて,臨機応変に支援している。 授業内容は特に工夫していないが,個人の目標の設定,授業の中での目標にあわせた声かけ,周りの児童(通常学級の E D 7 児童)にも,障害児学級の児童の目標がみんなと違うことを理解してもらい,安心した雰囲気の中で,参加できるよう に心がけている。 E D 6. E D 8. E D 9. 原則として,通常学級の児童と同じことをやらせているが,教師が補助に付くなどして支援し,その児童なりに満足感 や達成感を味わえるようにしている。 ゲーム・運動のルールを同一グループの子にも教えてもらいながら,円滑に進められるようにしている。/種目によっ てはその子(障害のある子)特有のルールを作って,行うようにしている。. E D lO 安全に関する指示,支援。(軽度知的なので) E D ll 選択制鍼黙の児童に伴走人員をつける。/表現・リズムの学習を特殊学級においても扱い,補充している。 個人の技能や状態に応じて行う。(個により,力がそれぞれ違うので)/ボール運動∼ラリーの回数を減らす,距離を E D12 短くなど。/泳ぐ∼一緒の時間に行うが内容は個別。/精神的負担を考え,できるところに参加したり,手助け(支援) をする。/他の友達にも声をかけてもらうよう,学級に呼びかける。 E D 13. 児童ができるところを選択できるように,いくつかのコースを設定している。他児との競争ではなく,個人内目標を立 て,実施している。. E D14 運動をする面では,とくにありません。説明をするときにわかりやすく話す程度です。 ゲームのルール等で児度も参加できるような工夫をしてもらっている。(ドッジボール・ソフトボールなど全て毎回) E D15 /個人競技では,児童のできる範囲で参加,マンツーマンでの対応をしている。/リレーなどはリレーゾーン等を利用 して,距離を前後の走者と相談して操作し,大差がイ寸かないようにするなどの工夫をしている。 E D 16 工夫はない。全て同じ内容で実施している。 ペアでの活動やグループでの活動でペアの相手やグループのメンバーなどを工夫している。(サッカーなどの球技指導 E D17 時)縄跳びの指導では,段階別グループ練習時,特殊学級の子の指導が通常学級で縄跳びを不得意とする子の指導にも 生かせる部分があるため,グループ分けを工夫し,特学担任もTTで入り,工夫して行っている。 障害児学級在籍の児童が2名なので,集団で行う楽しさを味わってほしいと考え,内容によって(全てではなく),そ れぞれの学年に2名とも一緒に参加し,特殊学級担任もTTという形で行っている。 E D19 ステップをできるだけ小さくする。/通常学級の子ども達の温かい目。 E D 18. E D 20 教員が引率し,できるところで参加している。 E D 21. 学習のねらいは一人一人個別に考えている。授業内容は通常の学級のカリキュラムの通りに協力学級の友達と一緒の内 容で学習している。. E D 22. ほぼ内容に参加できるので,安全面の確保を充分に行うようにしています。また,細かい動きを必要とするときはぴっ たりくっついて指導しています。. 何をどのくらい行うのかが,分かるように,視覚に訴えるものを用意して説明をする。/ゲームに参加するとき,自分 が参加しているチームが負けても,友達をたたくなどしないことを予め約束してから参加させる。 障害のある児童目標の延長線上に通常学級の児童目標があるとおさえ,障害のある児童の実態を把握して,目標を立て, E D 24 実践している。 E D 25 その子にあわせたルールを適用してもらっている。/その子が参加しやすいような配慮。(順番やルール) E D 23. 同じ内容で授業をしているので,レベルの問題,質の問題が生じる。児童に無理が掛からないようにレベルを下げたり, 質を変えたりして対応している。 ドッジボール等,ボールゲームの場合,ルールが理解できないので,無理に一緒に活動させず,支援者と個別にボール E D 27 遊び等としている。/体育の授業だけでは,体力の向上は望めないので,別に10∼15分程度のマラソンを毎回行ってい る。/ピストルではなく笛を使用している。 E D 26. E D 28 特学の方から一人,支援に付き添っている。 車椅子の児童のために,サッカーは手を使っても良いというルールを適用している。また,バスケットボールでは,ド E D 29 リブルをして移動ができないので,持って移動することを認めている。 例えば,ボールゲーム的な運動(サッカーやバスケ)は,障害児がボール保持した場合には,カットしたり,奪わない, E D 30 という特殊ルールを選択している。(もちろん,健常児納得のもとで)。器械運動では,障害児なりの目標をもって臨ま せるなどの工夫。 E D 31 水泳,スキー授業では運動能力に応じてグループ分けを行い,それに障害のある児童も入り,教師が指導を行っている。 E D 32. 同じ内容でもレベルを個人にあわせられる場の設定を工夫する。/周囲の子ども達の理解を得,仲間を励まし,ともに 学ぶ気持ちを互いに持てるように関わる。. 127.

(13) 安井 友康・山崎 昌廣 個別の課題追求の場の設定や,TT等での個別支援体制への配慮を行っている。また,器械運動などでの補助具の教 具の工夫等も含め,個に応じた教材の活用を心がけている。 E D 34 通常学級の担任の先生の理解を得て,ゲーム・試合の際には,障害のある児童に対して特別ルールを設定している。 E D 33. E D 35 なるべく同じことをしています。担任が側にいて支援できるようにイ寸いています。 E D 36 現在マンツーマンでやれているので,それぞれが声のかけ方や支援の仕方を考えながらやっている。 E D 37 友達と協力し,仲良く運動を楽しめること。 E D 38 個別のねらい・評価基準を考えて実施する。また,個に応じた指導方法についても検討。 E D 39. 種目において,運動能力技能が普通学級の児童より極度に劣るもの(水泳・スキー)については,学級に戻し,能力 に応じて個別指導を行っている。 以前担任だったときは,通常授業での体育授業の前に個別指導をして児童に自信を持って授業に臨めるT夫をしまし. E D 40 た。また,将来的にスポーツを楽しんだり,職場内でのスポーツ交流に役立つようバドミントンや卓球などに親しむ. 時間を多くした。時間は「遊び」や休み時間を活用した。児童は情緒障害で小学校高学年です。 E D 41. E D 42. ルールの伴う種目や単元は難しいが,仲間がサポートするように周囲の児童に指導している。ラジオ体操の号令など でできる範囲で場面をつくり,その児童がいないと授業が進まないように協力学級担任にお願いしている。 難聴の生徒(1)がいますが,大きな声ではっきり話すこと,口の開閉をわかりやすくすること,話をしたときにそ の生徒の顔を見て確認すること,身振り手振りを入れてわかりやすくすることを意識しています。. 一斉指示で動けるように話を聞く力を育成する。運動能力の補充育成をして,通常学級の子ども迂とできるだけ,一 E D 43 緒に体育を楽しめるようにしている。教師が友達の名前を意図的に多く言うようにして,友達とできるだけ接しやす く仲介する。 E D 44. 今のところ3年生なので,同じ内容でおこなっているが,体力的,技術的に無理なときは,本人だけ簡単にしたり, できないときは見学という形もとっている。. E D 45. 1年生の児童が,学生ボラが来校する日に通常学級での体育を経験させてもらっています。授業内容は通常学級の先 生にお任せしています。担任としては,集団行動の定着を望んでいます。4年生の児童も活動内容によっては参加し ています。4年生の体育の内容は通常学級の先生が大変工夫してくださり(いろいろな活動がセッティングされてい ます。),参加が可能に。落ち着いて取り組んでいます。. 危険(水泳・跳び箱)を伴う運動については,常にサポートする体制で通常の学級にTTで入る。/ゲーム等のルー ルの理解が難しい競技や見通しの付きにくいものは予め説明し,本人の納得した中で参加,実施する。 E D 47 障害児が無理なく指導し,できるものを指導している。 E D 46. E D 48. TTで行い,個別に配慮するようにしている。(個別の指示・手本を示すなど)種目によっては,参加体制を考慮して いる。(補助イ寸にしたり,人数の工夫). E D 49 ソフトバレーやバスケットなど,ゲームの仕方が分からないので別のところでパス等をしている。 E D 50. マットや跳び箱等の個人種目を中心に参加している。何をすべきかを明確に伝えた上で,通常学級児童のグループの 一員として参加させ,特殊学級担任は障害のある児童には,あまり関わらないようにさせている。. 質問の意味は「体育の授業に交流学習参加しているのか?」ということでしょうか?あくまでも,子どもの実態に応 じて可能な範囲での参加であり,「通常学級の評価基準」の中での参加ではありません。それは,交流のねらいと同 じになりますが,参加の仕方の工夫はしますが,通常学級の授業が障害のある子にあわせて工夫されたり,変更され E D 51 たりすることは本校ではありません。アダプテッド・スポーツが必要というより,「学枚で特殊学級が指導している」 内容はすべて,「子どもの実態に応じた」ものを手作り,オリジナル,オプションでつくり,使用しています。この アンケートは「通常学級に在籍する特別な配慮を要する子」という内容なのだと思います。もしくは,社会人向けな のではないでしょうか? E D 52. 通常学級で行うことを,他の健常児と同じように行っています。できたことには人げさにほめている。授業内容では 特別な工夫はしていない。. マラソン大会に向け長距離を行ったが,単に走るだけでは飽きてしまうために,途中幾つかアンパンマンの人形を置 E D 53 いておき,それを集めてくるという活動を行った。体育館を何周も走るときには一周するたびにカードにはんこを1 つ押したりした。 障害のある児童には目当てや学習内容を充分に確認したり,手本にする児童を明確にして模倣を促したりしている。 E D 54 障害の無い児童(通常学級の児童)には,障害のある児童の取り組める学習内容を説明して理解してもらったり,手 本になるよう依頼したりしている。また,支援者となるようにお願いすることもある。 E D 55 子どもの実態にあわせて行っている。 E D 56. ①わかりやすいルール,説明②さりげない支援(丑周囲への協力と理解④当刻児童への授業前後のサポート(9成果と確 認(全体・個人). E D 57. 縄跳びなどの用具操作の運動遊びについては,技能の差が大きいため,通常学級の担任とも運動の内容について,相 談しながら評価法を工夫している。. E D 58. 肢体不自由のある児童については,具体的な参加の方法を検討していますが,その他の軽度発達障害の児童について は,配慮していないのではありませんが,指導担当者や交流学級担任に任せる様な状態で必ずしも適切とは思えません。. E D 59 できることをやらせるようにしている。 E D 60 通常学級担任との連携を密にし,どの子も楽しく体育ができるように考えて実施しています。 教師の支援ばかりではなく,友達(健常児)と一緒に活動し,支援を受けるような授業。/障害のある児童も活躍し, 周囲からは才自手などの出る授業。 E D 62 日で見て,分かるようにする。/何回取り組むかを明確にする。 1学年2学級編成なので,障害児学級の担任がつく,つかないに関係なく,複数体制で実施している。/内容によっ ては,個別に対応する教師として担任または,教務担当があたるようにしている。/友達との関わりを可能な限り設 E D 63 定することもあった。/体育の実力のある子や,周りからも認められている子については,一斉指導で他の子と同様 に行えるように意識的に関わらないこともある。 E D 61. 128.

(14) 小中学枚における障害のある児童生徒の体育授業. E D 64. E D 65. E D 66. E D 67. 障害のある児童のために通常学級の授業内容を工夫することはありません。ゲーム等においてはルール理解を中心に個 別的な支援をしています。 児童の状況に合わせて特殊学級担任が児童の側に付き,声がけを行ったり,手助けをしたり,補助を行ったり,全く一 人で行わせたりと状況に応じて臨機応変に対応して行くことができる体制を取っていることが多いです。 特に工夫はしていません。その場に児童がいられることを目標にしています。一緒にできないときがあってもあまり心 配はしていません。 TT。. E D 68 校内体制を整え,付き添いがつくようにしている。 E D 69 本人のレベルにあわせて指導内容を変えて,個別に取り組ませながら,参加させている。 E D 70. E D 71. 種目や内容にもよりますが,子どもがわかりやすいように学習の流れを碇示しています。運動会の組み体操では,自分 の担当する動き(形)を絵で示しました。 TTで行う。/(基本は所属学級で行うが,)種目や児童の体力・運動能力によっては同じ場所,又は別の場所で個別 指導を行う。. 障害のある児童が学年1名の為,試合のない通常学級の児童にボールけりの相手をしてもらったところ,退屈しないで E D 72 活動できた。(学年通常学級1クラス,障害のある児童1名なので,体育の授業では,障害児学級の教師も審判などに 当てられることもあり,障害のある児童が充分授業に参加できないこともある。) E D 73. 特別支援担任が入り,通常学級で授業を実施。基本的に特別なカリキュラムを編成していない。個々に補助したり,励 まし,自分なりの目標を達成させるように指導している。. E D 74 周りに目を向けて,刺激をもらえるように子どもを盛り上げていく。 ルールの理解が不十分な場合,同チームの子に援助してもらっている/担任も入り,TTとして授業をしている。/ E D 75 障害のある子の他に不得手にしている子も一緒に取り組む場を設けている。/点数配分の工夫。 E D 76 ポイントを絞る,短くわかりやすい指示・こえかけ。 E D 77. 障がいにあわせて練習の回数を減らしたり,介助員がついて別の場所で練習をしている。ゲームなどは交流学級の児童 の協力を得てできる範囲で行っている。 (文脈に支障のない範囲で固有名詞等については,一都修正を加えた。以下,資料2,3,4も同様). 資料2 中学校における記述内容 サンプル コ ー ド. 工 夫 に 関 す る 記 述 内 容. J D l 認定は受けているが,体を動かすことに何ら障害がないので工夫している所はありません。 J D 2 担任がついて配慮している。 障害の認定はされていない生徒の1名の体育は基本的に見学。一障害の状況説明のため中略−,運動については主治医 からとめられているため見学させている。ただ自分が運動できなくても,競技の意義や,種目のルールについての理解 J D 3 は見学していてもわかるように授業の中で教えている。また,体育館で一緒に授業にいて級友との声かけなどのかかわ りは積極的にとらせている。 J D 4 グループ学習をする際の,どこのグループに組み入れるかなどの配慮。 障害児学級のある学叔ではないので,すべて体育の授業は通常学級の中で,できることを確認して取り組ませている。 そのため,自己学習を中心に行うしかないのが実態なので,工夫していることも今の所特にない!! J D 6 障害の状態から通常授業で行っている。 J D 5. 障害の内容によって違いがあるので,一概に答えられない。肢体不自由の子の場合(車椅子使用)は,バスケットボー J D 7 ル等の種目に限られるが,聴覚障害の子については,ほぼ全種目参加している。知的障害の子についても,ほぼ全種目 参加しています。 球技,ゲーム等をコミュニケーションの重要な場として可能な限り交流教育に努めている。本枚は情緒なので,感情的 J D 8 な行動が出ないよう授業の始まりと終わりに目標・反省を実施しトラブルが起きないように配慮している。 J D 9. 基本的には,障害児学級で体育をしていますが,体育祭の練習では,親学級に入り,障害児学級の担任の私もつきそっ ています。. J D lO 他の生徒と一緒に同じように行っている。評価も同様にしている。 J D ll. 授業には,障害児学級の担当者も入り,授業内容(この子には,何度が高い等)によって抽出し,別課題でその子の実 態に応じた学習を行っている。. 個人種目の内容については個々のレベルに応じ,他者と同様に取り組む。高跳びはバーなしから低いバーをまたぐ‥な J D12 ど。みんなと一緒に練習に取り組んでいます。集団ゲームなどは,基本的に一緒に参加する。危険(スピード,パワー 等)が予想される場合には観戦や応援に。 ごく軽度の知的障がいであり,運動能力は通常学級の生徒と変わらないため,同様に行っている。むしろ,全く同じ状 態で授業を受けることが大切だと考える。 J D14 ほとんど問題なく,通常学級の生徒と活動としています。 J D 13. J n15 全体への説明の時はなるべく簡単,明確に。 J D16 1人は,TTで行っている。もう1人は,普通の生徒と同じく実施している。 J D17 原則的に,一人で行っても教師の指示に従える生徒が授業に参加しているため,特別な工夫はしていない。 障害といっても,体育に参加している生徒は他の生徒と変わりなく行っている。配慮しているといえば,少し注意して T D18 ケガのない様にさせたり,声かけを多くしているくらいです。道に病弱の生徒は実妓にはまったく参加していないため, 体育の事業の時間をその生徒がいない時間(毎日3枚時から登載している)に組んでいることです。. 129.

(15) 安井 友康・山崎 昌廣. J D 19. 情緒学級の3年生は,全体での指示が伝わりにくく,見通しを持ちにくいことから障害児学級の先生がついて行き,サ ポートをしています。バレーやバスケット,サッカーなどのパス練習などは先生と一緒に行い,その生徒に合わせたペー スで取り組んでいます。段階をふみ,通常学級の生徒とパスをしたいり,ゲームに1人で入れるように少しずつアプロー チしています。また,球妓大会などは,少しルールを変更してもらい,参加するなどの工夫もしています。バレーボー ルのラインがわからないなどは,補助具を使用したり,練習の時間や回数が指示されない時は,個別に指示をして行っ ています。. J D 20 特になし。他の子どもたちとできる限り同じように取り組ませている。 ゲームには参加することは,ほとんどできない。通常学級がゲームをしている時は,別課題で行う工夫。見学もするが, J D 21 ゲームの理解は難しいようだ。体育館のスペースが限られていて別課題をする余裕がないときがある。 J D 22 本人の希望もあり特に配慮などはしていない。 J D 23 仲間と協力する態度を養う。 J D 24 授業内容をわかりやすく説明し,次の動きを理解させながら授業を進めている。 J D 25 種目により,担任がイ寸いていく。 J D 26 特に工夫している内容はないが,活動が可能な範囲のものを学習させている。 J D 27 硯障がい児が比較的に運動に対応できるため,体育担当教諭の特別な指導はありません。 J D 28 生徒同志の声かけ,通常学級の生徒の必要な配慮。 J D 29. 障害児学級担任が補佐に入り,指示の理解が不十分な時に説明を加えたり,試技を見せるなどし,スムーズに活動に参 加できるようにしている。. J D 30 通常の体育の授業に参加しているので,特に工夫していることはない。できる範囲で他の生徒と同じことをしている。 J D 31 他の生徒達の配慮(グループ分けなど)。ルールの工夫。 J D 32 障害が軽いので,通常学級の生徒と同じことをしている。. J D 33 個別指導の場面を設け,授業へ意欲的に参加できるようにしている。チーム編成をする場合は,配慮している。 J D 34. その子に合わせた目標を具体的に示す。わかりやすいめやすや印などの工夫。学級の生徒達がよく声かけをしてくれる ので本人も頑張ることができる。(できた時の喜びを味わうことができる). J D 35 特に工夫していない。 J n 36 生徒3名軽度であるため,通常の体育でがんばっている。 J D 37. 生徒の能力に応じた課題を与え実施している。健常児の生徒と同じ班に属させ,楽しみながら実施できるようにしてい る。. J D 38. 一緒に組んでくれる友達がいること。一緒にプレーすることの大切さを教えること。障害児学級の担任にも一緒に入っ てもらっていること。. 運動の妓能よりも,取り組む過程を重視した声かけ(まわりの生徒を含めてモチベーションを高く保つ)をできるだけ 多くする。場合によっては,特別メニューをつくるが,できるだけ他の生徒のメニューに近い内容にする。 J D 40 仲間をつける。通常学級生徒が配慮する心を養う。ルールを変える。 J n 41 技術の高い生徒を,個人コーチ的役割で,障がいある生徒に対応している。 J D 39. J D 42 教科担当以外の先生に常について,活動の援助をしてもらっている。 全く通常の体育で,一応,1人の教諭が個別配慮でついている。基本的に,運動能力が高く軽度の知的障害の生徒に対 J D 43 して充実している。 J D 44 跳び箱運動では,カラー跳び箱を使用。班の作り方,ペアの組み方などに多少気を使っている。 J D 45. ほとんど参加できていないのが現状です。(見学)授業参加という観点でいうと記録係など補助的なことしかできない 状態です。. J D 46. 内容として,細かく個別に指導し,技能の修得という所まではなかなかいかない。が,グループ分けの時には,障害の ある児童が活動を行いやすい環境(友達,人数など)に配慮している。. J D 47 ハードルや跳箱などについては不安を感じることも見受けられるので少しずつ丁寧にとりくませた。 J D 48 特にないです。担当教師の配慮の下,ほぼ同内容,ルールで参加しています。 J D 49 今後の検討課題としている。 J D 50 ゲーム等では特別ルールを作っている。 J D 51 バレーボールのサーブの時などは通常の生徒より前でサーブさせてもらっている。 本枚に障害学級はありません。障害と認定され,普通学級での生活を希望する家庭がありますが,障害の程度により TTの授業を行っている。 J D 53 1人は,TTで行っている。もう1人は,普通の生徒と同じく実施している。 J D 54 周りの生徒達がサポートできような形を工夫している。 J D 52. J D 55 練習時にペアを組む生徒に気を付ける。/体調悪い時は休ませる。 J D 56. 工夫では無いが,基本姿勢として本人から「できない」というまで同じ集団内で授業を行っている。/また,その子に 対しての特別な措置はあえて行わず,周りが自然とカバーしあえるようなムード作りに心がける。. J D 57 普通に行っているが,球技の時など配慮している。(集団に入れない時は個別に) 段階に応じてボールの号数を小さいのから通常普通学級の生徒と同様の号数のボールに切り替えていくようにしてい J D 58 る。(体力的に難しい面もあるので) J D 59 /ト学校の時,通常学級にいた生徒で,特に工夫はしていないが,特別学級の先生が観察したりしている。 サッカーでは他の生徒がゲームをしているとき前半はボールをたくさん蹴らせるため,個別指導を行い,後半からゲー J D 60 ムに投入しておこなわせている。 J D 61 できるだけフォローのできる生徒をグループに配属させる。. 130.

(16) 小中学枚における障害のある児童生徒の体育授業. J D 62. 障害のある生徒に対して支援学級の先生が支援を行いながら,授業を進めている。なお,ルールや場の設定など健常児 に対応した授業を展開している。. J D 63 指示がわかりにくいときは個別に声をかけてもらう。介助者がついて授業に取り組んでいる。 J D 64. 基本的には同じに取り組ませている。/グループ活動を行っている。(球技)/その他。(厳しい状況になった場合に支 援する). J D 65 他の生徒との関わり合いに配慮している。 J D 66 上級者とグループを組ませる。 難聴の生徒がいますが,大きな声ではっきりはなすこと,口の開閉を分かりやすくすること,話をしたときにその生徒 J D 67 の顔を見て確認すること身振り手振りを入れて分かりやすくすることを意識しています。. 資料3/ト学校における自由記述の内容 サンプル コ ー ド. 体育授業・ス ポー ツ に つ いて. 子ども達が元気に走るなどをして体を動かしている様子を見ると,一見運動ができているように感じてしまうが,1つ E E l lつの動きを丁寧に見ていくと,できていないものが多い。障害のある子どもの体育では,楽しみながら基本的な運動・ 動作を身につけていく必要があると考える。 学校予算が削られる中,なかなか体育用具まで回らないのが現状です。野球(球をおいて打つ式)のセットやカローリ ングなどの用具を貸し出して預けるところがあると子ども達に色々なスポーツを体験させてあげられるのですが…。 E E 3 体力の向上は,必要である。(継続的な運動) E E 2. 本調査の意図は大体分かりますが,すべての障がいをまとめて,体育の目標について問われても(特にⅤなど)さらに E E 4 情緒障害も自閉を伴っていたり,そうでなかったり…と多義にわたるので全体的にこの調査は答えづらかったです。Ⅸ の4以降については通常学級の担任のスタンスによって大きく変わり難しい項目だと思います。 E E 5. 障害児(者)のスポーツは,高齢者のそれと質的に重なる部分があり,今後,高齢者スポーツの充実と同時併行で取り 組まれることを願っている。(施設・設備・種目両面で). 小学校では,障害児も健常児も体を鍛えたり,仲間と協力したり,皆力は同じでは無いことを実感したりして,思いや りの心やスポーツを楽しむ気持ちが育てられたらよいと考えます。 E E 7 できる範囲で実施すること。 E E 6. ハンデの有無に関わらず,基本的に授業ではティームティーチングがより有効だと思います。学校の授業の体育でのみ E E 8 スポーツをするわけではないので,ハンデがある子に対応できる支援者が1人付いていると,多様なメニューを組み立 てられていいなあと思います。 本校肢体不自由児童は1名が進行性の筋ジスで,ほとんど運動ができない状態です。もう1名は上半身の障害は少ない のですが,体育の時間はリハビリが中心となっています。その回答が参考にならないものになっているかと思います。 E E lO 障害を持つ人にとって,スポーツに限らず余暇をどう過ごすかということは,とても大切な問題だと思う。 E E 9. E E ll 全市合同の体育行事があるが改善点ばかりが目に付く。行政的なアピール色が強すぎる。 ・障害の度合いにもよりますが,体育の授業では運動能力の面から通常学級の児童と同じにして考えています。能力別 E E12 の支援方法を考え,運動の楽しさを味わわせることが第一と考えるからです。/能力別の目標を特殊学級で設け,文章 で評価しています。 E E 13. 一言で障害といっても幅広い。パラリンビックではないが,ある程度カテゴライズした中で指導方法とか紹介していた だけると有り難い。. 通常学級体育でお世話されながらの参加では,汗もかかないし,「すごく動いた」「疲れるほどやった」という満足感を 得るのは難しい。障害に配慮し,45∼50分充分な活動を保障できるのは,障害児学級の体育しかないと思う。 受け持っている児童はおぴったで水泳やテニス教室に通い,いろいろな障害をもっている人達と一緒に活動しています。 E E15 学校のプールは肢体不自由の子ども達にはとっても使いづらいものです。(更衣室のすのこ,段差,手すりなど)まだ まだ,積極的にスポーツを押し進めているとは思えません。 E E 14. E E 16. 障害のある児童それぞれが得意とする分野や苦手で不器用な分野があり,サポートしてくれる方がすぐ入れる体制がほ しい。障害のある児童が社会人になった時に余暇でスポーツが楽しめるようにさせたい。. E E 17. 障害のある人が,通常学級でやるスポーツを全部やる必要はないし,できないと思う。関われるものについては,極力 お互いに協力してやった方がいいと思う。. 特殊学級は通常学級の指導内容を「ルールや用具を工夫して」指導しているのではありません。登下校,外歩き,畑, 校外学習,登山など「体育の種目」の指導だけで,「生活するために必要な力」が身につくとは考えていません。「社会 参加の素地を養う」ことを大目標にしているので,「種目」ができることは「目的」ではありません。こういった「通 可 E 18 常教育」を指導すれば「身にイ寸く」という狭い発想では「社会自立」はできません。このアンケートは視聴覚,肢体不 自由の方へされた方がいいと思います。つまり,知的障害の重度から軽度・自閉も「障害者スポーツ」でくくるのは非 常に無理があり,答えづらい。 E E19 情報がほしいですね。 E E 20 障害者が行っているソフトボールやバレーボールを特殊学級にもルールブック等で知らせてみてはどうか? 小学校の子ども達にとって,スポーツである前に体を動かすことの楽しさを充分に味わっていないケースがあり,授業 E E 21 でのきっかけ作りが大切だと感じています。また,体がうまく使えないこと,頭がうまく使えないこと…両方のことを 実感できる交流授業になれば,と考えています。 E E 22 少年団活動などができるようにしたいと思います。 E E 23 誰でも参加できるスポーツ,誰でも参加しやすいルールなどその学級で工夫できる時間があればと思います。. 131.

(17) 安井 友康・山崎 昌廣. E E 24. 障害のある児童は肥満になりがちなので,運動は大切だと思いますが,楽しみながらできるものとなると難しいと思い ます。. 本校の知的学級の体育では運動能力の高い子から肢体不自由児など12名で,各実態にあった体育を実施している。その E E 25 他に学年の体育(通常学級)にも参加しているが,ルールの理解が難しく,子ども自身が楽しさを充分に味わうには, 正直難しい面がある。 スポーツの楽しさ,有効性を障害があっても経験できるような社会が必要。リハビリも含め,スポーツは生涯に大切な E E 26 もの。 E E 27. 学校の現場では,運動を楽しむための用具など物的な環境を整える予算のバックアップがない。その中で,できること は現有の物を利用したり,ルールの工夫,心のバリアフリーがすすむことではないかと思います。. 資料4/ト学校における自由記述の内容 サンプル コ ー ド. 体育授業・ス ポー ツ について. J E l 理解や動きが遅い分,理解されているかどうか,確認しながら進めている。 J E 2 生きる上で体を動かすことはいろんな面でプラスになるので,体育は必要だと考える。 J E 3. 通常学級にいれるのならば,教師の複数配置を考えてほしい。評価の問題もあるので,どのように設定していくのがい いのか?基準のような資料がほしい。(障害の種類も多いので大変だと思うが…). J E 4. 球技,陸上のリレーにおいて全生徒に勝敗を越えた向上心を育てることが本枚で考えているところである。しかし,知 的障害生徒や,身体に障害のある生徒については,ある程度の運動内容で制限が必要になることもあると考える。. 肥満になる人が障害者にいるように思います。実際,今指導している生徒も成長過程の充実期とは言え,ふとり方が激 しくなっています。栄養指導とともに,運動を生活に取り入れる指導が必要と,痛感しています。 J E 6 特にありません。 J E 5. J E 7 体力をつける苦しさ,ゲームなどの楽しさ両面を必ずもりこんで授業することを心がけています。 J E 8 個々人の適正に応じたスポーツが身近にあれば楽しませてあげれると思います。 J E 9 肢体不自由の場合は,器具,用具の貸し出し等がないと難しいと思う。 生徒の実態にあわせ,ねらいをどこにおいてやるのかを障害児学級の中では考えやすいが,通常学級の中では考えづら いのではないか。交流学級で生徒の実態を考えずに行うのはお互いにプラスにならないと考える。 J E ll 障害を持つ生徒と一緒に授業をすることにより,集団の中に思いやりの気持ちがうまれている。 J E lO. 個によって配慮事項もそれぞれなので,実態把握も含め試してみて,その後,工夫することも多いと思う様々な指導方 法例などの情報はほしいと思う。 J E 13 講習会や研修会等についての情報をもっと流してほしい。 J E 12. J E 14 J E 15. 障害児の体育は普通学級の体育以上に,指導者の体力が必要である。それは,どの種目についても常に一緒に動くこと を生徒から望まれるためです。 障害者によって,程度や状況が違うので難しいです。車イス等の生徒については見学等でスポーツといえるかどうかと いつも疑問をもっています。. 知的障害学級の生徒達は,運動と音楽がすごく好きな生徒が多いので,他の教科でも体を動かす内容のゲーム形式で授 業をすることが多いです。そのため体育でも,まず体を動かすことが楽しいと実感できるように注意しています。 J E17 障害の程度に個人差があるので,指導する側にも広い知識や柔軟な考え方が必要だと考えています J E 16. 私は,ボランティアで陸上協会の役員をやっているので,辛いすマラソンや聾学枚のスポーツ大会,障害者スポーツ大 J E 18 会の運営もやっております。色々な意味で勉強になります。教員,及び教育係の学生もひろく経験していただきたいと 思っております。 障害者にスポーツの楽しさや健康への関心を高めさせるには,その障害者にあわせた運動を行わせてあげるのが良いと J E 19 思う。通常学級の生徒と一緒ではその点については,難しいと思う。ただし,種目にもよる部分があるとは思う。(個 人競技の場合,目標の設定を考えてあげる等) 健常児と比べると,日常の運動量がかなり少なく,それにより肥満,筋力が弱いので姿勢が悪い等の生徒が多いので, J E 20 毎日運動量を確保することと,楽しむことにポイントをおいて行っています。 J E 21 情報が不足しているように感じます。 J E 22 一生楽しくスポーツができるような授業が必要と思う。. 132.

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参照

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