小学校の生活科における世代間交流活動
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(2) たことを取り入れ,計画を立てた児童も10名程度. 待できる点である。. ①子どもの自立を養う ②家庭の教育カを回復する ③生活習贋づくり ④生活体験の場の保障 ⑤男女の役割分担の固定化の見直し. (30%)みられ,お手伝いを計画する上で役に立った と推察される。. ③高齢者を招く際,家事労働を扱う効果 高齢者は,家事労働のコツを教えることに肯定的 であった。その理由は「きっかけづくりになる」,. (4)活動段階に位置づけられた世代間交流活動(3世. r知恵をつけることができる」,「癖をつけることが. 代が伝承遊びで遊ぶ活動)の教育的効果. できる」ことが挙げられた。高齢者の積極的な協力. ①人とのかかわりの効果 アンケート調査では,97%の児童が自分も親も楽. が得られることが示唆された。. しめたとし,95%の保護者は「子どもの学習に役立っ. た」とした。また,保護者自身もr高齢者とのかかわ りについて学ぶことができた」とし(86%),高齢者も 子ども(87%)や保護者(26%)との交流に肯定的な. 意見を示した。これらのことから,3世代の有意義な. (6)実施における配慮事項. ①伝承遊びを扱うにあたって 経験のない遊びを伝承したいと思っている高齢 者は全くおらず,特定の伝承遊びについて,高齢者の 経験や伝承意欲に男女差がみられた。特に,男性は 「竹馬」,「竹とんぼ」,「凧揚げ」,女性は「あやと. 交流がなされたことが推察される。また,活動後にお. り」,「お手玉」,「まりつき」の経験と伝承意欲の. いて,86%の児童が両親・友人,きょうだい,祖父母な. ある人が多いことが明らかになったことから,男女. どと一緒に伝承遊びで遊んでおり,特に,両親と遊び. の意識に配慮し,以上に挙げた遊びを取り上げるこ. 直しをしている児童が77名中43名もいたことから, 世代間交流活動を通して,高齢者と児童とのかかわ. とで,積極的なかかわりと経験的技術指導が得られ. りだけではなく,その他の人との交流が活性化され るとともに,家族関係づくりにも役立つことが示唆 された。. ることが示唆された。. ②3世代の交流活動を実施するにあたって 3世代の交流活動は,保護者にとって肯定的評価 が多かったものの,高齢者及び保護者から,活動の企. ②伝承遊びに対する参加者の意欲 アンケート調査の結果,高齢者全員が伝承遊びの 必要性をとらえており,伝承することに意欲的であ った。また,80%を超える児童は,扱われた全ての伝. ③ゲストティーチャー(高齢者)を招くにあたって. 承遊びに対して肯定的に捉え,保護者も子どもや高. インタビュー調査から,事前に児童の様子や活動. 齢者から遊びを学ぶことができたと捉えていた。つ まり,伝承遊びは参加者全員が意欲的に取り組める. 内容の意図を伝えたり,打ち合わせを実施したりす. 題材であると推察される。. が緊張や不安をかかえていることが明らかになった. (5)導入段階に位置づけた世代間交流活動(高齢者か. ことから,それらを和らげる言葉かけを行っていく. ら家事労働のコツを学ぶ活動)の教育的効果. 必要性が示唆された。. ①文化の伝承と活動意欲を高める効果. 6 今後の課題 世代間交流活動は,高齢者による定期的かつ継続 的な子どもへの教育支援が子どもと高齢者の双方に. 31名中21名のワークシートから「高齢者から学 んだコツ」に関わる記述がみられ,その内10名の内 容からコツに対する感動や活動意欲に関わる記述が. 画・運営の参加に対する肯定的な意見が示されたこ とから,活動前後の積極的な参加保証の必要性が示 唆された。. ることの効果がみられた。また,ゲストティーチャー. 良い影響を及ぼすといわれている。つまり,生活科で. みられた。さらに,29名の児童が「学んだコツが役に. は,導入・活動・言判面段階などの継続的な高齢者の参. 立ちそう」と回答し,22名のワークシートから実践. 加の仕方について検討していく必要がある。しかし,. の様子を読み取ることができた。これらのことから,. 本研究では,評価段階における世代間交流活動は扱. 導入段階に位置づけられる世代間交流活動は,文化 伝承に効果的であり,児童の活動意欲を高めること. えなかった。また,高齢者及び保護者を支橡とした生 活文化にかかわるアンケート調査を実施したが、活. が示唆された。. 用するには至らなかったことから,評価段階に位置. ②ゲストティーチャー(高齢者)の影響. づけた世代間交流活動の教育的効果を検証するとと もに,アンケート調査の内容を生かした世代間交流. 1回目に立てたお手伝いの計画と2回目に立てた お手伝いの計画を照らし合わせると,93%のお手伝. 活動の立案を進めていくことが今後の課題である。. いの内容に変化がみられる。また,ゲストティーチャ. 修学指導教員 増澤康男 溝邊和成. ーの話を聞いて分かったことや役に立ちそうと思っ. 指導教員 溝邊和成. 一39一.
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