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社会的企業による地域福祉事業所の経営モデル開発に関する研究 ―韓国社会的企業の類型分類と事例分析を中心に― 

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Ⅰ. 研究背景及び目的

1 . 研究背景 社会的企業という用語は, いささか聞きなれない表 現かもしれないが, ビジネス活動を通して社会問題を 解決する新たな仕組み, あるいは組織であるといえる. 社会的企業の概念は, 社会的目的及び価値を追求する 組織 (企業) として脆弱階層の就労支援と地域社会に 公共サービスを供給し, 地域再生を行う企業である (Defourny, 2006:12)1). さらに多くの先行研究では, 社会的企業の社会的目的の達成に対する重要性も共通 的に強調している. Borzaga & santuauri (1998) に よれば, 社会的企業は私的領域の位置と法的形態, 管 理運営などを維持しながら, 特定の社会的目的を強調 する特性を持ち, 価値財 (Merit goods) や集合財 (Collective goods) を生産する組織であると論じて いる. すなわち, 社会的企業は, 営利を目的とせずに, 社会や地域の問題を解決するために行うビジネス活動 であり, そのビジネスによる収益を用いて地域問題を 解決するために再投資する仕組みである. このような

The Study of Social Well-Being and Development 第 15 号 2020 年 3 月 論文要旨 本研究は, 社会的企業の経営方式を通して地域福祉事業所の経営モデルを開発することを目的としている. これまで地域福祉事業所は, 事業範囲が地域に限定されており, その利用者も地域住民に定められていた. こ のような地域福祉事業所の課題には, 経営戦略や経営マインド, もしくは地域資源や住民のニーズを基盤とし た経営モデルの不在が大きな要因としてみられた. このような課題を中心に, 本研究では社会的企業を地域福 祉事業に活用する国のなかで, 日本と類似している韓国の事例を 4 つの経営モデル (住民参加群, 非営利組織 群, 公益企業群, 協同組合群) に分類し, 5 つの経営機能 (市場性, 地域性, 雇用創出, 福祉機能, 持続可能 性) を取り上げ, 25 項目の半構造化面接項目を抽出した. 半構造化面接項目によって分析した結果, 非営利組織群と公益企業群は, 5 つの機能が全般的に強い傾向 (3 点以上) にあり, 福祉機能と地域性が強い傾向にあったので, 地域福祉事業所として経営可能なモデルで あることが分析された. また, 「公益企業群」 の以外には, 全般的に市場性が弱いことが分析され, 大きく経 営計画と管理, 収益の効果的な分配, 地域資源を開発し, 市場性を強化するマネジメント手法と福祉サービス の質の向上, 相談と雇用支援プログラム開発, 雇用に関するニーズ把握及び対象者を発掘する福祉機能と地域 性を高めるソーシャルワークによるマネジメント手法が求められることを明らかにした. キーワード:社会的経済, 社会的企業, 地域福祉事業所, 住民組織, 地域福祉サービス

Keywords:Social Economic, Social Enterprise, Community Welfare Establishment, Community Organization, Community Welfare Service

社会的企業による地域福祉事業所の経営モデル開発に関する研究

韓国社会的企業の類型分類と事例分析を中心に

Research on Management Model Development of Community-Based

Welfare Establishment by Social Enterprise :

Focusing on the Classification and Case Analysis of Social Enterprises in Korea

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社会的企業は, 国家の文化, 経済規模, 国民性によっ て法的・制度的環境も異なっており, OECD では大 きく社会的価値を優先するヨーロッパ型と市場原理を 優先するアメリカ型に分けている. イギリスの貿易産 業省 DTI (2002) によれば, ビジネスを通して社会 的目的を実現するためにコミュニティ構成員に再投資 する事業体であると論じており, ヨーロッパの社会的 企業研究ネットワーク EMES (emergence of social enterprises in Europe)2) の研究では, 社会的企業を 共同体の利益という明確な目的を用いて直接的にニー ズに関連する財政やサービスを提供する非営利民間組 織であると論じられている. そして, OECD の報告 書でも, 社会的企業に対して利潤より特定な経済及び 社会的目的, 財政やサービスを生産し, 社会的排除や 失業問題に対して解決策を提示すると述べている (OECD, 1999:3). 一方, 最近, 地域福祉事業所の経営において社会的 企業の経営方式が求められているのは, 高齢者と障害 者, 生活困窮者の就労支援や生活支援などに可能性が 期待されているからである. とくに雇用市場から相対 的に排除されている高齢者や障害者の雇用と所得を保 障し, 労働と社会の統合を図る仕組みとして期待され ている. しかし, 従来の地域福祉事業所は, 伝統的に社会福 祉の固有性を強調し, 市場原理の否定する傾向にあり, 経営戦略と自主経営という経営マインドが不十分な状 況であったといえる. その背景には, 地域福祉事業所 の事業範囲が制限的であることや地域のインフラが不 十分であったことも考えられるが, 経営モデルやマイ ンドが開発できる経営戦略の不在もあったと考えられ る. このような地域福祉現場での期待にくらべ, 社会的 企業による地域福祉事業所の経営に対する研究も不十 分である. 米沢 (2011) の労働統合型社会的企業に関 する研究, 牧里ら (2015) の障害者就労支援や収益事 業と社会問題解決という仕組みを事例で多面的に分析 した研究などが代表的な研究であるが, 地域福祉事業 として具体的な経営方法を検証する研究としては不十 分であるといえる. したがって, 本研究では, 韓国で 地域福祉事業を行っている社会的企業の事例を分析す る. 韓国では, すでに社会的企業による地域福祉事業所 の経営モデルが拡大されており, 多様な地域福祉サー ビス提供主体として活用されている. その背景は大き く二つを挙げることができる. 第一に, 社会的企業の育成に対する制度的な支援を 活発に行っていることである. 社会的企業という概念 は, 世界で通用する一般的な概念であるが, その活用 方法においては, 経営主体及び組織形態が異なってお り, 支援制度や関連法律が一般化されてない状況であ る. とくに支援制度によって多くの経営主体が参加し, 多様なビジネス方式があるからである. 第二に, 最近, 韓国では社会的企業の経営モデルを用いた地域福祉事 業所が増えることである. 社会的企業は, 高齢者, 障 害者, 生活困窮者などの雇用創出と生活自立を基本理 念としている. このような社会的企業の理念は, 地域 福祉が求める理念と一致しており, これから地域福祉 分野に拡大する可能性が高くなっている. このような 二つの背景をもとに, 本研究は韓国の事例を分析対象 とし, 地域福祉事業所として経営可能なモデルを検討 する. 2 . 研究目的 本研究は, 社会的企業の経営モデルを通して地域福 祉事業所の経営モデルを開発することを目的としてい る. 地域福祉事業所は, 地域住民の生活の質を向上さ せるために住民プログラムや小規模福祉事業を行う事 業所であり, 主に介護事業, 障害者生活支援などを行っ ている. そして地域福祉事業所を通して公共と民間の サービスが届かない対象者を支援し, 制度の狭間問題 やマイノリティ問題を解決することが期待できる. 筆 者は, このような地域福祉事業所の持続可能な経営は, 地域福祉サービスの持続可能な提供にも繋がり, 堅固 なセーフティネットの構築を通して住民が住みやすい 地域が実現できると考えている. 実際に社会的企業の 経営モデルを用いた地域福祉事業所がデイサービス, 障害者生活介護などの事業を行っており, 社会福祉法 人, 協同組合, 住民組織など多様なかたちの経営主体 が経営されている. しかし, これまで地域福祉事業所は, 事業範囲が地 域のなかで限定されており, その利用者も地域住民に 定められていた. これによって従来の地域福祉事業所 は経営的に良い成果を得られなかったといえる. この ような地域福祉事業所の課題には, 多様な要因がみら れるが, とくに地域資源や住民のニーズを基盤とした 経営モデルの不在が大きな要因であると想定した. つ まり, 地域福祉事業所の専門性を基盤としたビジネス 方法や経営モデルの開発は, 地域福祉サービスの提供

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において不可欠なものであり, 地域福祉分野にも 「サー ビスの市場化」 を重要な要素として捉えている. 本研究では, このような地域福祉事業所の新たな経 営方法を提示するために, 韓国で社会的企業による地 域福祉事業所を運営している事例を分析した. 韓国の 事例を用いた理由は, 社会的企業に対する確実な法的 根拠や制度が行われており, 社会的企業を地域福祉事 業に活用する国のなかで, 日本と類似している事例が 把握されたこともある. また, 未だに社会的企業に関 する法的根拠や形態が不十分な状況である日本に比べ, 社会的企業と NPO 法人の基準が不明になっている状 況も反映した.

Ⅱ. 研究方法及び対象

1 . 本研究における社会的企業の経営モデル分類 韓国の社会的企業は, コミュニティ・ビジネス (マ ウル企業), 協同組合, 株式会社, 有限会社, 社会福 祉法人など様々な運営形態がある. また, 社会的企業 育成法によると, ①雇用創出型, ②社会福祉サービス 型, ③混合型, ④地域社会貢献型, ⑤その他型などが 規定されている. しかし, 本研究では, 社会的企業に よる地域福祉事業所の運営という研究趣旨に適切な事 例分析を行うために, 4 つの類型に分けて分析した. 研究対象は, 韓国政府 (雇用労働省) の認証を受けた 認証社会的企業を中心に行い, 韓国社会的企業振興院 の報告書やホームページのデータに基づいて全国の 1,741 か所の社会的企業のリストを用いた. そのなか で, 実際に地域福祉事業所を運営している 1,359 か所 を取り上げ, 4 つの経営主体 (住民参加群 34 か所, 非営利組織群 511 か所, 公益企業群 726 か所, 協同組 合群 88 か所) に分類し, ぞれぞれの経営主体による 4 つの事例を取り上げた. 4 つの事例は, すべて韓国の中央政府の認証資格を 受けた社会的企業を対象にした. 住民組織群は, 住民 組織を中心にコミュニティ・ファンディングや社会的 企業を運営する 「希望福祉共同体」, 非営利組織群に は, 社会福祉法人が運営する社会的企業 「ロデム障害 者リハビリセンター」 を対象にした. これらは韓国の なかで社会福祉法人と社会的企業の連携が最も活発に 行われている釜山市にある事業体である. また, 公益 企業群には, 個人資産で設立したベンチャー企業であ り, 介護事業を行っている 「尚志 (サンジ) 福祉セン ター」, 協同組合群には, 協同組合の診療所から始ま り, 地域医療サービスの拠点になった 「原州医療福祉 協同組合」 を対象にした. これらの事例は, 協同組合 の発祥地である韓国の原州市にあり, 原州市では, 協 同組合とともに自治体や中央政府の支援機関である社 会的経済支援センターを中心にベンチャー企業型社会 的企業を育成していた. 分析対象は地域的特性を顧慮 したうえ, 4 つの経営主体による事業内容検討し, 該 当する事業体を取り上げた (図表 1 参照). 図表 1 地域福祉事業に活用できる 4 つの経営主体と形態分類 筆者作成 注 1) 認定社会的企業の数は, 2017 年 5 月基準 区分 項目 住民組織群 (A 事例) 非営利組織群 (B 事例) 公益企業群 (C 事例) 協同組合群 (D 事例) 目的 地域問題解決 社会福祉サービス提供 企業の社会貢献 共同体問題解決 主体 地域住民組織 社会福祉法人 および社会福祉機関 民間 (大) 企業 ベンチャー企業 協同組合組織 特性 地域再生, まちづくり 脆弱階層の自立支援 雇用創出 サービス対象と意思決定 主体変化 財政 収益事業, ファンディング 法人支援金, 収益事業 企業支援金 出資金収益事業 組織形態 コミュニティ・ビジ ネス, マウル企業 社会福祉法人, NPO 組織など 大企業, ベンチャー企業, 株式会社 生活協同組合, 医療協同組合など 事例選定 釜山市 「希望福祉共同体」 釜山市 「ロデム障害者リハビリセンター」 原州市 「尚志 (サンジ) 福祉センター」 原州市 「原州医療福祉協同組合」 認証 認証社会的企業 認証社会的企業 認証社会的企業 認証社会的企業 認証数注 1) 34 か所 511 か所 726 か所 88 か所

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2 . 半構造化面接による分析枠組み 本研究の分析において最も重要な要素は, 各経営主 体の機能が測定できる尺度やデータである. しかし, 社会的企業の経営機能を測定する尺度やデータが不十 分であり, さらに社会福祉サービス機能を含めた経営 機能を測定する尺度や標本がないため, 面接による分 析方法を用いた. 面接方法は半構造化面接調査 (semi-structured in-terview) を採択した. そして半構造化面接調査の項 目構成は, 野田 (1998) と高板 (2011) による 「感覚 尺度」 を用いて応用した. 野田と高板は, 共同体の認 識や所属感を測定するために感覚尺度を活用した研究 を行い, 最近には教育学, 社会学, 社会福祉学に関す る研究にも感覚尺度が多く活用されている. とくに本 調査では, 高板 (2011) の共同体感覚尺度の測定方法 を用いて分析を行った. 調査項目は 25 項目に分類し, 1 点から 5 点まで記録する 5 件法を選択した. 面接項目の構成は, サムスン経済研究所 (2009), カン・ビョンジュン (2010), 韓国社会的企業振興院 の報告書 (2013, 2015), 「韓国社会的企業の運営事例 集 2016 年, 2017 年」, ソウル市, 釜山市, 原州市の 社会的経済支援センターの運営と雇用実態調査の関連 報告書, その他にもイ・ヒョンジュ (2015) による 「社会的企業に対する大学生の認識研究」, イ・ドヒー (2015) 「根拠理論を活用した社会的企業の運営認識に 関する研究」 などの社会的企業の運営に対するアンケー ト調査の項目を参考にし, 社会的企業の運営特性に関 する項目 47 項目を取り上げた. また, 社会的企業の 機能として雇用創出に注視されているため, ムンスン ヨンら (2010) 「認証社会的企業の雇用の質に関する 研究」, キム・ボラムら (2012) 「ファジィ集合分析に よる社会的企業の雇用の質の分析」 の測定基準や項目 を用いた. 3 . 5 つの調査項目の構成 本研究で構想する経営モデルは, 社会的企業が経営 できる社会的経済を基盤とした地域福祉事業所の経営 モデルである. 一般的に経営とは, 一定の目的を達成 するために人的・物的資源を結合する組織, または活 動として知られている. とくに新自由主義が強調され る現代社会では企業経営と市場経済が中心になり, そ れ以外にも経営に対しては, 収益基盤の付加価値創出, 人的・物的資源のネットワークづくりなど多様な考え 方がある. こうした最近の経営に関する動向をとみる と, 共通点として革新や効率, マネジメント, 経営戦 略に関する方法論が大きく論じられていることがわか る. 森本 (1995) は, このような方法論, あるいは経 営学に対して協働システムに関する科学である論じ, 大きく 2 つに分けて経営学の概念を提示した. 一つ目 は, 統一的な意思のもとに一定の継続的施設を基礎に して活動する各種の協働システムに対して構造と行動 の原理を研究する立場, 二つ目は企業という特定の協 働システム, すなわち企業システムについて, その構 造と行動の原理をもっぱら研究するという立場である と論じており, 前者は一般市場経営の視点であり, 後 者は企業経営の視点であるといえる. さらに現代の経 営戦略とは, 所有と経営が分離され, 社会や地域に貢 献 す る 経 営 戦 略 な ど も 求 め ら れ て い る . 釜 賀 ら (2008) は, このような経営戦略の基本構造を全社戦 略 (corporate strategy), 事業戦略 (business stra-tegy), 機能戦略 (functional strategy) に分類し, 経営におけるマネジメントの重要性を示した. 本研究では, より具体的に経営戦略, あるいはマネ ジメントの視点から地域福祉事業所の経営方法を検討 するために 5 つの経営機能を【持続可能性】,【雇用創 出】,【市場性】,【福祉機能】,【地域性】抽出した. ま ず, 経営分野において重要な要素として示されている 【持続可能性】,【雇用創出】,【市場性】を中心に地域 福祉事業所の経営成果を分析した. また, 地域福祉事 業所という特性を考慮し,【福祉機能】,【地域性】の 機能を取り入れ, 地域福祉事業所の経営における社会 的成果 (地域福祉としての成果) も含めて分析した. 具体的な調査項目については, 【持続可能性】を 「運営目的と地域ニーズの一致性 (公益性)」, 「事業持 続性」 を分類し,【雇用創出】は 「雇用創出特性」, 「雇用の質」 を分類した. そして【市場性】を 「収益 事業の展開 (内容)」, 市場競争力 (革新性)」 にし, 【福祉機能】は, 「社会福祉サービスの運営特性」, 「地域福祉サービス補完機能」,【地域性】は, 「事業範 囲と地域拠点役割」, 「住民参加」 に分け, 10 個のカ テゴリーに分類した. さらに 10 個のカテゴリーに対 して地域福祉事業所の経営機能と社会的企業の特性が 把握できるサブカテゴリーの 25 個の項目を取り上げ, 各運営事例の特性を具体的に把握できるように構成し た. また, 面接調査項目の信頼性と妥当性を確保する ために, 社会的企業運営者 2 名, 関連分野研究者 1 名, 教授 1 名を中心に 2 回に分けて項目の分類作業を行っ た. 1 次分類では, 類似した項目のなかで意味が同様

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な 11 項目と研究趣旨と異なる 7 項目 (芸術分野とス ポーツ分野) を除外した. 2 次分類では, 社会福祉分 野に適切な調査項目を構成するために【持続可能性】, 【雇用創出】,【市場性】,【福祉機能】,【地域性】を中 心に関連質問項目を検討し, そのなかで 23 項目を抽 出した.【福祉機能】領域の項目が, 不十分であると いう意見を受け, 研究者が研究趣旨に従う適切な質問 項目を提示し, 調整作業を通して研究者の意見を反映 する 1 カテゴリー 「社会福祉制度の補完」 の 2 項目 「ソーシャルワークが参画はあるのか」, 「福祉制度の 狭間問題 (死角地帯) への対応」 を質問項目として採 用した. 加えて, 1 次現地調査の時に面接参加者に調査項目 の構成に対する意見を受け, 3 つの項目を修正し, 2 次現地調査に反映しながら抽出した項目による半構造 化面接を行った. 面接者は, サブカテゴリーに対する 答えをし, 筆者が作成した構造化面接項目シートを利 用する. 面接による参加者の多様な意見を聞き, 筆者 が判断によって 「存在する (1 点)」 にし, 「存在しな い (0 点)」 に記録する. 2 点以下の場合は, 機能が弱 い, 4 点以上であれば機能が強いと想定し, 分析結果 には, 各項目がすべで 3 点以上であれば, 地域福祉事 業所として運営可能なモデルであると判断した. 4 . 倫理的配慮 本研究の半構造化面接における個人情報やデータの 取り扱いに関して十分に注意し, 面接者には, 研究目 的の以外には使用しないことを説明した. また, 多面 的分析のために面接者の同義を得て録音とテープ起こ し作業などを行った.

Ⅲ.

4 つの経営主体に対する事例検討

1 . A事例:住民参加群の事例検討 「釜山市 「ディディンドル希望福祉共同体」 ディディンドル希望福祉共同体 (以下, 希望福祉共 同体)3) は, 地域住民自らが社会サービスを必要とす る対象者を発掘し, 地域に潜在していた多様な資源を 用いて支援する活動を行ってきた. 本事例の特徴は, 住民組織の活動による継続的な社会福祉サービスを目 的とし, コミュニティ・ファンディング (Commu-nity funding)4) や社会的企業を運営する. 希望福祉 共同体が活動している地域 (22 地区) では, 無許可 住宅が多く, 地域住民は劣悪な環境の生活が続けた. まさに無許可住宅なので行政からの支援が届かない問 題もあり, 地域住民自らが住居環境改善運動を展開し た. その活動における地域資源と財政の必要性を感じ, 地域に所在している大企業と連携して必要な財源を確 保した. いわゆる, コミュニティ・ファンディング活 動を展開する. コミュニティ・ファンディングは, ア メリカのワシントンやシアトルでは, コミュニティ・ ファンディング・グルーブ (Community funding group) という非営利法人を経営し, 低所得者の税金 問題, 医療支援など地域の様々な問題に解決する活動 から始め, その仕組みは, 地域の資源や財政を基金と して集め, 地域開発事業や低所得階層の支援などの地 域問題を解決する活動である. 本事例の希望福祉共同体の場合も, 地域住民の活動 に必要な財政づくりを行い, 地域住民が自ら地域問題 を解決している. 以降, 22 地区では住居環境改善事 業を成功させ, 古い住宅の屋根や壁などを改善した. 住居環境が改善された地域住民は, コミュニティ・ファ ンディングに参加した企業名を用いて新たな地域名と して使用しつつ, 直した屋根に企業のロゴを描いた. このような地域住民の活動は, 企業の広報になり, 企 業の売上にも影響を与えた. このような仕組みは, 新 たなチイキ経済モデルとして活用できると考えている. このような活動は, 行政に対する依存度を減少させ, 地域の雇用創出, 多様な福祉サービス提供など肯定的 な効果がある. 自治体は, 直接的な介入をせずに, 間 接的に住民活動に参加している. 例えば, 地域に社会 的企業の設立に関する支援を行い, 地域住民の参画を 通じて運営を図る. また, 地域内のイベントなどがあ る際には, 行政的な支援, ボランティア募集, 広報活 動など多様な活動を支援している. 社会的企業を運営したきっかけは, 企業からコミュ ニティ・ファンディングでした. しかし, この活動 が継続的に行われることではないし, すべての地域 問題が解決できることでもないので, 私たちが運営 できる範囲のなかで食堂, カフェなどを社会的企業 の形態で運営し, 持続的に地域問題を解決できる仕 組みを考えました. ここで事業収益は, 私たちが考 えている地域問題を解決できる規模で十分です. (社会的企業 「希望食堂」 運営者 P さん) コミュニティ・ファンディングは, 地域の民間企業 とパートナーシップを結び, 家の屋根を修理する住宅

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環境改善活動から始め, 地域注民活動に対する財政確 保につながった. 希望福祉共同体の住民活動は, 地域 の民間企業と地域ネットワークを活用し, 自治体の財 政的な支援がなくでも, 住民自ら財政確保ができ, 継 続的な住民活動が可能になることを検証した. ただ, コミュニティ・ファンディング活動だけでは, 多様な 地域のニーズに対応できない. したがった, 社会的企 業による地域福祉事業所を経営し, その収益によって 持続可能な社会サービス提供と住民活動ができった. 地域住民自らが事業体を経営し, 関連事業を行う ことは相当なリスクがあると思います. 一般的に経 営というのは, 専門的な知識や技術がない限りは成 功率が低いですね. 私たちの経営に対する観点は, まず,‘地域で必要なことやできることを先にやる’ という地域住民の共同体意識がありました. … (中 略) … 社会的企業というものが, いささか聞きなれ ない表現ですが, 地域の企業と行政のアドバイスを 受けて事業収益がちゃんと使えるように地域住民も 協力しています. (住民リーダー C さん) 希望福祉共同体のもう一つの特徴は, 地域住民を中 心にした社会的企業の経営モデルが挙げられる. 地域 資源を効果的に運用するために, コミュニティ・ファ ンディング活動と共に地域拠点として食堂やカフェな どを社会的企業として経営していた. とくに, 地域の行政と民間のサービスが届かない 「制度の狭間」 のなかで雇用創出や社会福祉サービ提 供などを取り上げた. 社会的企業 「希望食堂」 は, 地 域拠点として地域の高齢者, 障害者, 生活困窮者など に多様な社会福祉サービス (おかず配達, 無料給食な ど) を提供していた. また, 制度の狭間問題を解決す るために, 母児課程の大学生に授業料を支援する 「ド ンブルジギ事業」 や一人暮らし高齢者の見守りサービ スである 「ガササギの声事業」 などを行い, 地域住 民自らが地域問題を取り上げ, 対象者に適切なサービ スを提供するように活動を続けていた. このような希 望福祉共同体の住民活動は, 行政の財政負担を減少さ せ, 地域の住民力を成長させる 21 世紀の住民組織運 動であると言っても過言ではないと思われる. 2 . B 事例:非営利組織群の事例検討 「ロデム障害者職業リハビリセンター」 釜山市の北区にあるロデム障害者職業リハビリセン ター (以下, ロデム職業リハビリセンター) は, 地域 の社会福祉施設を運営する社会福祉法人によって 2009 年 10 月に設立された社会的企業である. 社会福 祉施設を経営しながら障害者の雇用支援に関心が高ま り, 社会福祉法人自らが障害者に関する雇用を創出す る社会的企業を設立した. とくに発達障害者の就労支 援を通して, 経済的・生活的自立の機会を拡大するこ とを目的としていた. すなわち, この社会的企業を設 立と運営を通して障害者が地域の生産活動と消費活動 に参加し, 多様な住民活動の主体として役割ができる ことを目的としたといえる. 以降, 本センターは韓国 雇用労働部から認証を受け, 認証社会的企業として障 害者就労支援事業を行った. 2010 年度には, 釜山市 で予備社会的企業5)として 1 号で指定され, 2012 年 4 月から雇用労働省の認証を受けた認証社会的企業になっ た. 障害者の社会性の向上を通じて地域や職業に関す る認識を改善し, 職業訓練や教育によって仕事の能力 を高めることによって社会や地域では障害者に対する 認識も変わるという考え方を中心に脆弱階層に社会サー ビスと雇用の機会を提供し, 地域社会に貢献すること によって地域住民の生活の質を向上させていた. 人口 約 30 万が暮らしている北区は, 教育の都市として知 られており, そのなかでも育児や教育に対するニーズ が高い地域である. 地域では, 本センターを中心に障 害者学校との連携し, 障害者の自立支援ネットワーク づくりを行うことによって, 地域社会で多くの障害者 の自立した生活ができるように支援していた. 具体的には, 障害者学校で様々な技術を学び, 成人 になると本センターが経営する社会的企業に採用され, 所得を得るように自立支援ネットワークを構築してい る. 財政運営においては, 大きく収益事業と政府補助 金, 後援金に分けられている. 後援金は, 年間全体収 入なかで 1.2%を占めているため, 事業経営には影響 を与えていない. すでに政府の支援金に比べ, 収益事 業による利益が大きく占めているため, 持続可能な経 営が可能であったといえる. 人々には個性がそれぞれあるように障害の 「違い」 ではなく, もう一つの人間の 「個性」 です. 彼らは 私たちと同じ生活を過ごしており, 同じ食事をする し, 同じ仕事ができます. まだ, 障害者に関する社 会的認識が不十分ではないと思いまして … (中略) … まずは, 障害者が地域で活躍することを地域住民に 見せることが最初の目的でした. 私立ちのセンター

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で働く障害者は, 多様な収益事業に成果を達成し, 事業範囲を拡大しています. (事務局長 K さん) 一方, 収益事業に関しては, 清掃や消毒, キャンド ル製作および販売, おもちゃリサイクル事業などを行っ ていた. 企業の売上は, 年間 4 億 4 千万ウォン (2016 年基準) であり, 収益事業の目的は, 大きく地域貢献 事業, 障害者就労支援に分けられていた. まず, 地域 貢献事業は, 障害者が社会統合と地域問題解決の主体 者として活躍することを目的としており, 社会的役割 を強調していた. さらに地域住民とのコミュニケーショ ン, 相互補完的な社会参与を通じて 「共に生きていく」 ことを実践していた. それ以外にも, 障害者就労支援事業として幼稚園と 小学校, 公共施設などの消毒・防疫事業, 環境に優し いキャンドルづくり事業, 掃除事業, おもちゃリサイ クル事業などを行い, この収益を通して脆弱階層の雇 用を創出し, 地域社会の問題を解決していた. 社会的企業の目的は, 理論的にはある程度定まっ ているが, 経営主体の性格や地域のニーズによって 異なる場合があります. 本センターは, 社会福祉法 人が経営しているので, 社会福祉施設のような専門 的な福祉サービスが提供できます. 例えば, 社会福 祉サービスの対象者が地域のなかに少ないため, 公 共と民間から提供できない場合, 社会的企業の事業 や収益を通して提供できます. このようなサービス や対象者を発見することは, すでに社会福祉法人と して地域住民と密着しているからです. (センター長 J さん) 面接調査でロデム職業リハビリセンター長は, 「社 会的企業は, 経営主体の性格や地域のニーズによって 社会的企業の目的も異なってくる」 と言及した. 社会 福祉法人が経営する社会的企業の場合も, その目的に よって社会福祉法人レベルでは対応できない刑務所の 出所者, マイノリティ問題などに対して, より専門的 な社会福祉サービスが提供できると語った. とくに, 北区では障害者に対する施設や支援機関が相対的に少 ないため, ロデム職業リハビリセンターの役割が重要 であり, 障害者の支援だけではなく, 地域経済活性化 を目指して経営していた. さらに, 社会福祉法人が地 域住民と密着な関係であったため, 地域のニーズを把 握しており, そのなかで社会福祉サービスとして必要 な地域問題を優先的に解決することが可能になってい る. 一方, ロデム職業リハビリセンターの財政運営は, 大きく収益事業と政府補助金, 後援金に分けられてい る. まず, 後援金は年間全体収入なかで 1.2%程度に 留まっている状況で, 事業展開に影響は与えてない. また, 政府からの人件費, 事業開発費, 経営コンサル ティングなどは 3 年間受けることになっている. しか し, ロデム職業リハビリセンターの場合は, すでに自 立して政府補助金より収益事業による利益が大きく占 めているため, 政府に対する依存度が低く, 財政自立 度が高い社会的企業である. 収益事業の場合は, 掃除 と消毒, キャンドル製作・販売, おもちゃリサイクル 事業などを行っている. 売り上げは年間 4 億 4 千万ウォ ン (2016 年基準) であり, クリーンアップ (公共施 設の防疫と掃除事業), ロデムツリー (環境にやさし いキャンドル生産・販売), エコトイ (おもちゃリサ イクル事業) の 3 つを収益事業を中心に経営している. 3 . C 事例:公益企業群の事例検討 「原州市尚志福祉センター」 江原道原州市にある 「尚志福祉センター」 は, 介護 サービスを提供するベンチャー企業である. 2017 年 から政府の認証を受け, 認証社会的企業として経営し ていた. 福祉サービスを提供する社会的企業としては, 江原道のなかでも珍しく, 全国でも数少ない経営モデ ルである. 人口 33 万の中小規模の都市である原州市 は, 高齢人口が約 42,000 人 (12.7%) である. 全国 の平均より高齢化率は高くではないが, これから高齢 人口が急激に増加することが予想される. 江原道の地 域は山間地域が多く, 高齢者が急増する地域にも関わ らず, 相対的に高齢者施設が少ない傾向にあった. 尚 志福祉センターは, このような地域問題に着目し, 原 州市の中心地に施設を設立した. 本センターの建物は, 老人医療専門施設として経営する認証社会的企業であ り, 地下 1 階の会議室, 療養保護士室から 1 階の事務 室があり, 2 階から 8 階までを高齢者の療養施設とし て経営しており, 1 階と地下では相談室, 訪問看護師 や療養保護士 (介護専門員) の事務所, 管理室, 会議 室が設置されていた. 2015 年から 2 年間, 予備社会 的企業として指定され, 2017 年から認証社会的企業 として経営していた. 社会的企業育成法による支援を受けながら地域の高 齢者ケア事業という地域福祉事業を行っている尚志福

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祉センターは, 高齢者介護サービスを中心に事業を展 開しているが, 長期的には高齢者ケア以外にも多様な 地域福祉事業を展開する計画を持っていた. 社会的企業として認証を受けて地域のなかで多様 な事業を柔軟に行うことができました. ただ, 社会 的企業として経営することが, 私たちの最後のゴー ルではないですので, これから尚志福祉センターが 自立できるように事業やサービスを開発しなければ いけません. … (中略) … 要するに, 社会的企業と して経営していくことはセンター経営の一つの手段 であり, 長期的には地域社会に貢献し, 持続可能な サービスを提供する組織を経営したいと思います. (尚志福祉センター長 H さん) 現在, 尚志福祉センターの地域福祉事業は, 療養施 設機能とデイサービス, 在宅サービスなど高齢者ケア サービスを提供していた. 特徴は, 施設ケアよりも, デイサービスと在宅サービスの需要が多く, 地域レベ ルで高齢者在宅ケアを中心に提供していた. 本センター の特徴は, 介護事業を通した収入を地域に還元し, 地 域のニーズに合わせたサービスを提供するように努め ていた. 例えば, 地域の小規模施ニーズや対象者 (難 病や慢性病) のために, 施設に所属しているソ−シャ ルワークを派遣し, 医療支援や生活支援を行っていた. また, 施設利用者以外にも療養保護士 (介護専門員) とボランティアを中心に安否確認, 掃除, 相談支援な どを行い, 問題が発生した場合には, 地域の総合社会 福祉館, 医療施設, 老人ホーム, 認知症センター, 老 人虐待予防センターなどのネットワークによる対応, ソーシャルワークの相談など地域の多様なサービスを 支援していた. その他, 利用者の家族に対する支援を 大事に考え, 企業内で利用者の家族支援グループを設 置し, 医療と生活, 看病, 認知症予防など多様な相談 と教育を行っていた. 私たちは設立当時から社会的企業を目標として準 備してきました. 現在, 多くの社会的企業は経営ノ ウハウがある社会福祉法人, 社団法人などの形態で 経営し, リスクを減らしていくようにしていますが, 尚志福祉センターは最初から地域ニーズを把握し, そのニーズを背景として事業を経営していますので, 事業運営に対する困難はありません. … (中略) … ただ, 組織や財政運営に対する専門的な知識やノウ ハウは未だに不十分な状況ですので, 韓国社会的企 業振興院などの社会的企業支援機関に諮問を受けま す. (尚志福祉センター看護師 K さん) 尚志福祉センターのサービス収益構造は, 大きく利 用施設による事業と利用施設外の事業に分けられてい る. 利用施設による事業は, 療養センターとデイケア センターを運営し, 療養院は 83 名の定員に 55 名が入 所しており, デイケアセンターの場合は 40 名の定員 に 40 名がケアサービスを受けている. また, 施設外 のサービスは 70 名の療養保護士が訪問療養, 入浴, 家事支援など多様な在宅サービスを行っている. 入所 者と在宅サービスの利用者は老人長期療養保険に対す る給付金が支給され, 本人負担金 20% (在宅サービ スは 15%) を払うことによって入所やサービスが利 用できる. 4 . D 事例:協同組合群の事例検討 「原州医療福祉社会的協同組合」 韓国の江原道にある原州市は, 韓国で初めに協同組 合運動が始まった地域である. 原州医療福祉社会的協 同組合 (以下, 原州医療福祉協同組合) の前身は, 1966 年 「原州市信用協同組合」 から始まり, 1994 年 に医療協同組合を設立した. 暮らしやすい地域づくり を目指して原州医療福祉社会的協同組合を経営してき た. 原州医療福祉協働組合の特徴は, 医療サービスのみ ならず, 地域住民のニーズに対応し, 医療サービスを 中心に地域福祉事業を展開することであった. 経営主 体は, 医療協同組合であるが, 医療サービス以外にも 地域住民の生活全般にわたり対応することが特徴であっ た. 2002 年医療消費者協同組合から市民 1,200 名が 参加して 1 万ウォンから数十万ウォンまで出資金を集 めて医療協同組合を設立した. また, 公共施設や民間 施設ではなく, 地域住民が設立した医療法人であり, すべての地域住民が組合員として参加し, 共同所有と 民主的経営を中心に医療機関を経営していた. 保健・ 福祉・介護・健康まちづくりなどを通じて地域住民と 組合員の健康増進を目的としている. 地域住民は組合 員として出資金を払い, 原州医療福祉社会的協同組合 を通してより安い価格で診療を受けた. もう一つの特徴は, 特に漢方医療サービスを行い, 漢方薬, はり, マッサージなどのサービスを提供し, 地域住民のニーズに合わせていることであった. 組合

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の構成員であれば安価な診療費で診察を受けることが でき, 軽い症状でも診察を受けることによって高齢者 の病気に対する予防的支援を含め, 地域住民の健康を 守る役割を担っていた. 現在は, 社会的企業の経営モ デルを通して政府に認証を受けて地域福祉事業を展開 していた. 伝統的な協同組合から社会的企業の経営モ デルに変わることによって, 事業やサービスの対象者 も組合員のみならず, すべての地域住民が利用できる ようになっていた. 原州医療福祉社会的協同組合は, 医療サービスか ら始め, 現在は地域住民のニーズを把握して多様な 医療福祉サービスを提供しています. 医療サービス の特性上, 費用負担がありまして組合員はますます 増えても財政的に厳しいと時期がありました. その 危機を生活協同組合 「ハンサンリム」 を通じて乗り 越え, 現在は地域住民の情報交換や集まり場として の役割をしています. (原州医療福祉社会的協同組合 事務局長 J さん) 原州医療協同組合は, 1 次診療機関である地域クリ ニックと漢方クリニックの医療サービスが利用できる とともに, 民間医療機関のネットワークと通して生活 保護者や低所得者に対して医療サービスを提供し, 地 域の保健予防活動, 自治体との連携サービスである慢 性病患者を管理するなどの制度から外れている対象者 に対して医療サービスを支援していた. 多くの社会的 企業の経営モデルのなかでも協同組合は, 脆弱階層を 中心に雇用やサービス提供する従来の社会的企業より, 幅広いサービス範囲を持っており, 所得や年齢などは 関係なく, 地域住民誰もが対象になることが特徴であっ た. これまで原州市の問題点は, 高齢者が簡単な検査 を受けることでも首都圏の病院まで行くしかない場合 や高い診療費などが高齢者を含めた地域住民の医療費 負担を加重することであった. しかし, 原州医療福祉 協同組合が医療サービスを地域住民に対して効率的に 提供することによって, 元気な高齢者が増え, 健康に 対する関心も高まっている. また, 安い診療費に比べ, サービスの質は高く, 地域の中心部にあるので, 日頃 に訪問して医療や健康相談が可能なので, 高齢者のみ ならず, 子どもを含めた地域住民誰もが利用できる地 域の拠点施設として経営していた. このような協同組 合は, 病院からの医療サービスが届かない中山間地や 農村地域においては適切な経営モデルとして提示でき ると考えられる. 最近, 高齢者が増えることによって医療費の負担 が地域の問題になっています. しかし, この医療福 祉協同組合ではそのような心配はしなくでもいいと 思います. 安い診療費で診察を受けるので, 地域住 民も何か異常を自ら感じると軽く診察を受けていま す. 医師の立場では, 病気は一番重要なのは, 治療 より予防だと思います. 関節炎, 糖尿など検査が必 要な医療サービスはいつでも受けるようにしないと 危険です. 現在には, 健康に対する地域住民の関心 も高まっており, 地域では元気な高齢者が増えてい ます. (漢方治療担当 常勤医師 L さん) 一方, 原州医療福祉社会的協同組合の社会的目的と いうのは, 地域住民の医療費に関する負担を減らすこ とであった. 一般民間病院に比べ, ①無駄な診療項目 を抜いて適正診療を行うこと, ②合理的・適正的な診 療費の 2 つが大きなメリットであるといえる. また, 医療支援以外にも認知症高齢者の管理, 脳血管患者 (脳卒中, 脳梗塞など) 患者の診療, 敬老堂 (宅老所) の高齢者健康チェック, 地域住民の健康調査など多様 な事業を行っている. 加えて, 地域の高齢者のために 高齢者に対する訪問診療, 在宅ケアサービス, 障害者 に対する主治医事業, 農村地域の医療福祉支援事業な ど多様な地域の医療サービスを開発している. 現地調査の結果によると, 2015 年を基準には原州 市の 2300 世帯が原州医療福祉協同組合の組合員とし て加入している. 毎年 300 世帯程度が加入し, 漢方, 歯科など多様な医療サービスを受ける組合員も増えて いる. この協同組合の売り上げは 11 億 6000 万ウォン (2015 年基準) であり, 前年 (2014 年基準) に比べて 23%増加している. 組合員は約 5800 名であり, 前年 度に比べて 39 億ウォンの売り上げを記録し 16%成長 した. しかし, 韓国の公共医療サービスは, 人材確保, 医療サービスの質などが民間医療施設より相対的に弱 い状況であり, サービスの質, 地理的な接近性という 既存の公共医療サービスの課題を認識し, 多様な医療 サービスを提供してきた.

Ⅳ.

分析結果

1 . 半構造化面接シートの分析結果 本研究では, 地域福祉事業を展開している 4 つの韓

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国社会的企業の経営モデルを, ①住民参加群, ②非営 利組織群, ③公益企業群, ④協同組合群に分けて分析 を行った. また, 5 領域 (機能) の 10 カテゴリー 25 個のサブカテゴリーの半構造化面接シートを中心に分 析した. 機能別区分は, 2 点以下は機能が弱ことにし, 4 点以上は機能が強いと想定した. その結果, 経営主 体によってそれぞれの特徴が検討された. ①住民参加 群は,【福祉機能】が 4 点, 「地域住民の個別福祉ニー ズに対応」, 「地域の脆弱階層を対象にすること」, 「地 域の社会福祉法人との連携」, 「死角地帯 (制度の狭間) 問題への対応」 などが強みとして把握された. とりわ け, 地域住民自らが自治体のサービスが届かない領域 (脆弱階層のゴミ処理, 住居環境改善事業, おかず配 達)」 で対応していることが特徴である. また,【地域 性】が 5 点, 「一定範囲の地域を対象にすること」, 「住民ニーズを持続的に把握すること」, 「地域ネット ワークを経営」, 「福祉事業やサービス提供に対して住 民意思の反映」, 「社会的企業の経営に対する地域住民 の参加」 が強みとして把握された. とくに, コミュニ ティ・フォンディングに対する地域住民の参加が活発 化しており, これによって地域の住民会議やイベント への住民参加が増えている. しかし,【市場性】,【持 続可能性】が 2 点で課題として検討され, 新たな事業 やサービスの開発, 人材 (リーダ) 育成, 収益事業の 範囲拡大, 専門機関によるマネジメントなどの対策が 求められる. ②非営利組織群は,【雇用創出】が 4 点, 「脆弱階層 の雇用」, 「サービス対象者が雇用者になること」, 「最 低賃金以上の賃金保障」 の 「正規社員の採用と福利厚 生制度の提供」 が強みとして把握された. また,【福 祉機能】が 4 点, 「地域の脆弱階層を対象にすること」, 「地域の社会福祉法人との連携」, 「ソーシャルワーカー の参画」, 「死角地帯 (制度の狭間) 問題への対応」 が 強みとして把握された.【持続可能性】も 4 点, 「公益 性を中心とする経営目的」, 「地域ニーズを基盤とする 経営目的」, 「政府との連携事業の展開」, 「持続可能性 を確保する具体的なプランを持つ」 が強みとして分析 された. この事例は, 社会福祉法人が経営する社会的 企業として持続可能性を確保し, 公共施設のお掃除, おもちゃリサイクル事業などの収益事業を通して障害 者に対する職業訓練と雇用創出を同時に行うことが特 徴である. 収益事業に対する利益は, 社会福祉法人が 対応できない個別福祉サービスの支援などに活用して いる. しかし, 持続可能性, 市場性, 地域性が弱い傾 向にあり, 公共施設に限定されている収益の範囲を拡 大し, 商品やサービスの開発, 特に収益事業に対する 地域住民の参加や関心を高めるプログラムの開発など が求められている. ③公益企業群は,【地域性】が 4 点, 「一定範囲の地 域を対象にすること」, 「住民ニーズを持続的に把握す ること」, 「地域ネットワークを運営」, 「福祉事業やサー ビス提供に対して住民意思の反映」 が強みとしては分 析された. また,【持続可能性】が 4 点, 「公益性を中 心とする運営目的」, 「地域ニーズを基盤とする運営目 的」, 「政府との連携事業の展開」, 「持続可能性を確保 する具体的なプランを持つ」 ことが強みとして分析さ れた. この経営モデルは, 個人資産によって設立され たベンチャー企業の方式であり, 地域内の介護施設が 少ないという地域のニーズを把握し, 収益事業やサー ビスを提供することによって地域性と持続可能性が強 い傾向にあった. しかし,【雇用創出】,【市場性】, 【福祉機能】が課題として把握された. とくに,【雇 用創出】と【福祉機能】においては, 地域の脆弱階層 に対する雇用創出と地域福祉サービス提供が大きな課 題としてみられ, 収益事業である介護事業との連携な どを通して脆弱階層の雇用創出を活性化することが求 められる. ④協同組合群は,【福祉機能】が 4 点, 「地域住民の 個別福祉ニーズに対応」, 「地域の脆弱階層を対象にす ること」, 「地域の社会福祉法人との連携」, 「死角地帯 (制度の狭間) 問題への対応」 が強みとして把握され た. また,【地域性】が 5 点, 「一定範囲の地域を対象 にすること」, 「住民ニーズを持続的に把握すること」, 「地域ネットワークを運営」, 「福祉事業やサービス提 供に対して住民意思の反映」, 「社会的企業の経営に対 する地域住民の参加」 が強みとして把握された. この 経営モデルは, 地域住民の健康管理のために安い診療 費で医療サービスを提供し, 脆弱化し王には無料診療, 移動診療サービスを提供しており, 既存の協同組合の 経営方式を維持し, 意思決定構造が民主的であること が特徴せある. しかし, 雇用創出, 市場性, 持続可能 性が弱い傾向にあった.【市場性】と【持続可能性】 においては, 専門機関の経営に対するマネジメント受 け, 医療法人としての経営構造変更などを考えており, 最近には事業収益を用いて直営スーパーを経営し, 地 域住民の雇用創出や便益を提供するなど, 多様な経営 方法を模索している. 4 つの経営主体を半構造面接シー トによって分析した結果は次のようになる (図表 2 参

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照). 2 . 経営機能間の関係性 本研究では, 4 つの経営主体を中心に社会的企業と しての経営機能【雇用創出】,【市場性】,【福祉機能】, 【地域性】,【持続可能性】を分析した結果, いくつか の関係性が明らかになった. 第一に,【地域性】と【福祉機能】の関係性である. 4 つの事例分析によると, 地域性と福祉機能は密接な 関係性があることが分析された. 「住民参加群」 と 「協同組合群」, 「公益企業群」 は, 共通的に地域性と 福祉機能が強い傾向にあった. 各事例のそれぞれが住 民会議や社会的企業に対する住民参加, 地域ネットワー ク組織の運営によって地域住民のニーズや意見が反映 され, おかず配達, 移動無料診療, 居住環境改善事業 など効果的な地域福祉サービスが提供されていた. た だ, 「非営利組織群」 の場合は, 社会福祉法人が経営 している特性によって地域性より福祉機能が強い傾向 にあった. 第二に,【市場性】と【雇用創出】の関係性である. とくに 「住民参加群」 と 「協同組合群」 は市場性と持 続可能性が弱く, これらが雇用創出にも影響を及ぼし ていた. その反面, 「非営利組織群」 と 「公益企業群」 は, 市場性と持続可能性が強く, 雇用創出機能も強い 傾向にあった. そもそも雇用とは市場にかかわる活動 であり, 市場性の確保は, 雇用創出の重要な要素であ ることが明らかになった. それ以外にも, 雇用創出の 機能が強くなると, 地域性に良い影響を与えることが 明らかになった. 特に, インタビュー調査によると 「住民参加群」 と 「協同組合群」 の事例は, 地域住民 図表 2 半構造化面接シートによる社会的企業の経営機能分析 領域(5) カテゴリー(10) サブカテゴリー (25) A B C D 持 続 可 能 性 経営目的と 地域ニーズの 一致性 (公益性) ・公益性が運営目的である 1 1 1 1 ・経営目的が地域ニーズを基盤とする 1 0 1 1 ・人材の育成 Ex) 「地域のリーダー, 社会的企業家」 など 0 1 0 0 事業持続性 (財政, 事業) ・政府, 自治体との連携事業 Ex) 「販路支援事業」, 「金融支援」 など 0 1 1 0 ・持続可能性を確保する具体的なプラン 1 1 1 1 雇 用 創 出 雇用創出機能 ・脆弱階層 (高齢者, 障害者) 雇用する 1 1 1 1 ・サービス対象者が雇用者になる 1 1 0 1 雇用の質 ・最低賃金の基準を守る 0 1 1 0 ・正規社員は採用や福利厚生制度の投入 0 1 1 0 ・地域の雇用創出と共に持続性の確保 1 0 0 1 市 場 性 収益事業の 展開 (事業内容) ・収益 (売上) の増加 Ex) 「サービス提供, 商品販売, ファンドなど」 0 1 1 1 ・収益事業の拡大 Ex) 「地域外の販売, 市場拡大」 など 1 1 1 1 ・民間企業との連携事業 0 0 1 0 市場競争力 (革新性) ・新たな商品やサービスを開発 0 0 0 0 ・専門家や支援機関による経営マネジメント 1 1 1 1 福 祉 機 能 社会福祉サー ビスの提供 特性 ・地域住民個別の福祉ニーズへの対応 1 0 1 1 ・地域の脆弱階層を対象 1 1 0 1 ・社会福祉法人や福祉施設との連携事業 1 1 1 1 社会福祉制度 の補完機能 ・ソーシャルワークが参画 0 1 1 0 ・福祉制度の狭間問題 (死角地帯) に対する対応 1 1 0 1 地 域 性 事業範囲と 地域拠点役割 ・一定範囲の地域を対象とする 1 0 1 1 ・地域ニーズを把握する活動は継続的である 1 0 1 1 ・地域ネットワーク組織を構築 Ex) 地域社会福祉協議体, 地域連盟など 1 1 1 1 住民参加 ・サービス提供や事業に関して地域住民意思や意見が反映する (反映方法など) 1 1 1 1 ・地域住民が社会的企業の経営への参加 1 1 0 1

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の雇用創出が住民参加を活性化させ, 地域性と福祉機 能に良い影響を与えることが明らかになった. 第三に,【地域性】と【持続可能性】が有意な関係 性を持っていることが分析された. 「住民参加群」 を 除外した 3 つの経営モデル 「非営利組織群」, 「公益企 業群」, 「協同組合群」 は, 地域性が社会的企業の経営 の持続可能性に影響を与えると分析された. これらの 相関関係は, 地域を基盤とする地域福祉事業所の経営 において良い影響を与えると考えている. 一方, 4 つの運営主体には【市場性】と【福祉機 能】に関して経営上のジレンマも分析された. 4 つの 事例分析結果では, 「住民参加群」, 「非営利組織群」 は福祉機能が強く, 「協同組合群」 は, 相対的に市場 性が弱い傾向にあった. また, 市場性が強い 「公益企 業群」 は, 比較的に福祉機能が弱い傾向にあり, 福祉 機能が強くなると市場性が弱くなる結果がみられた. これら関係性は, これから社会的企業による地域福祉 事業所を経営する際に重要な視点になり, 経営戦略や マネジメントのために必要な機能や要素を把握できる (図表 3 参照).

Ⅴ. 結論および考察

本研究は, 社会的企業の経営モデルによる地域福祉 事業所の可能性を検討するために, 韓国社会的企業の 経営モデルによる地域福祉事業所を 4 つの経営主体に 分けて事例分析を行った. その結果, 「非営利組織群」 と 「公益企業群」 は, 5 つの機能が全般的に強い傾向 (3 点以上) にあり,【福祉機能】と【地域性】が強い 傾向にあったので, 地域福祉事業所として経営可能な モデルであると分析された. もちろん, 2 つの経営モ デルにおける課題も存在する. 「非営利組織群」 は, 雇用創出と持続可能性, 福祉機能は強いが, 雇用の質, 相談や雇用支援プログラムの開発など, より専門的な アプローチが必要であり, 市場性と地域性をいかに確 保していくのかが重要な視点であると考えられる. ま た, 「公益企業群」 は, 市場性, 持続可能性, 地域性 などベンチャー企業としての経営成果は良いものの, 地域福祉事業所として成り立つために必要な雇用創出 と福祉機能が弱いことが把握された. とくに高齢者, 障害者などの就労支援に繋がるネットワークづくり, 社会的企業強福祉機能と雇用創出を高める必要がある ことが把握された. このような課題に対応するために, 様々な対応策が提示できるが, 本研究では大きく 2 つ に分けて提案する. 一つ目は, 経営マインドや経営に対するマネジメン トの手法を取り入れることであり, 経営計画と管理, 収益の効果的な分配, 地域資源を開発し, 市場性を強 化することが求められる. 例えば, 地域の中小 (大) 企業からのファンドづくり, 空き家の活用, 地域スキ マ産業への参入などが挙げられた. 特に, 社会的企業 による地域福祉事業は, ネットワークによって事業が 拡大される特性があるため, パートナーシップが重要 な要素として把握された. 二つ目は, 地域性と福祉機能を高めるマネジメント 手法が必要である. これは地域福祉事業所を継続的に 図表 3 4 つの経営主体の分析結果 筆者作成

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経営するためにも重要な要素であり, ソーシャルワー クの専門技術による経営戦略も求められる. 例えば, 福祉サービスの質の向上, 相談と雇用支援プログラム 開発, 雇用に関するニーズ把握及び対象者の発掘など が挙げられる. 本研究では, これらの組み合わせが, 本研究で示すマネジメントの進め方であると考えてい る. 最後に, 本研究は, 5 つ経営機能や 4 つの経営主体 を一般化することではなく, 経営モデルの開発可能性 を検討することであった. 4 つの経営主体は, あくま で韓国で地域福祉事業を行う社会的企業の経営主体の 共通点を単純に分類した結果であり, 経営モデルとし ての妥当性は低いものである. このような経営モデル が成り立つためには, より信頼度が高い分析結果を得 ることが求められており, 多くの事例分析や面接調査 のケースが必要であり, 尺度や変数の妥当性を高める ことも必要がある. (い そんはん:福祉社会開発研究科 社会福祉学専攻 博士課程 2018 年度修了, 同朋大学 社会福祉学部実 習担当教員) 注

1 ) Defourny, J (2006) Defining social enterprise;soc ial Enterprise at the crossroads of markets, public polities and civil society. Nyssens, M. (ed). Rout-ledge.

2 ) EMES (emergence of social enterprises in Europe) は, ヨーロッパを中心に社会的経済や社会的企業を研究 するリサーチネットワークである (http://emes.net). 3 ) ディディンドルとは, 日本語で踏み石を示しており, 組織が中心になって, 生活が困難である地域住民の生活 支援と福祉サービスを提供することによって, 自立した 安定的な生活ができることを目的としている. 4 ) 現在, コミュニティ・ファンディングは, クラウド・ フ ァ ン デ ィ ン グ , ソ ー シ ャ ル ・ イ ン パ ク ト ボ ン ド (SIB) などの方式で活用されている. 5 ) 予備社会的企業は, 韓国の社会的企業育成法による支 援制度であり, 認証社会的企業として認証をうける前に 2 年間政府のコンサルタントや支援によって経営するこ とを示す. 文献

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参照

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