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現代日本人の食生活と脂質異常症

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Academic year: 2021

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現代日本人の脂質異常症 平光ハートクリニック院長 平光伸也 われわれ日本人は、古くから米、野菜、魚を中心とした脂質の少ない食事を摂取してき ました。しかし戦後、生活習慣の欧米化に伴い食事も西洋化した結果、動物性脂肪の増加、 高タンパク質、高カロリーの食事へと変化してきています。また自家用車の普及や、イン ターネットの発達など、世の中が便利になるにつれて、運動量が減少してきています。そ の結果、日本人の肥満者は、最近の30 年間で男性が3倍に、女性が2倍に増加し、高コレ ステロール血症は男性が9 倍に、女性が8倍に増加したと報告されています(久山町研究よ り)。 食べ過ぎ、運動不足は、肥満を招きますが、特に内臓への脂肪の蓄積が動脈硬化の引き 金になることが分かってきました。内臓脂肪の蓄積は肝臓にも生じ、脂肪肝、肝機能異常 を招きます。またインスリンが効きにくくなり(インスリン抵抗性)、糖尿病のような状態 を引き起こします。さらに内臓脂肪の蓄積が血圧を上げることもわかってきました。高血 圧、糖尿病、脂質異常症は、脳卒中や心疾患の最も重要な原因ですが、これらの疾患のき っかけは、食べ過ぎ、運動不足であることが判明した訳です。 それであれば、何も病院に通ったり、薬を飲んだりしなくても、食べ過ぎに気をつけ、 適切な運動を行うなど、自分で生活習慣を是正すればいいことになります。その通りなの です。しかし理論は分かっていても、実行できない人のほうが多いのではないでしょうか。 今回の講演では、現在日本人の生活習慣、脂質異常症の現状、その対処法、最近の治療 法などについて、分かりやすく解説させていただきます。

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