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働くことの意義

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Academic year: 2021

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第5学年○組 道徳科学習指導案

1 主題名 学校のために働く意義 C勤労・公共の精神 2 教材名 「ぼくの仕事は便所そうじ」(廣済堂あかつき『小学生の道徳』) 3 主題設定の理由 ○ 本学級の児童は、4月から上級生となり、下級生のよいお手本を目指したり、学校のために役 に立ったりしたいという思いをもっている。学校生活の中では、先生や友達の手伝いを進んです る姿が多く見られる。しかし、働くことに対する実態調査の結果、「学校のために働いている」 「学校のみんなのために役に立っている」と答える児童が少なかった。また、「働くことは大切 である」と答える児童が多い一方で、働くことのよさについて「わからない」と答える児童が多 くいた。これは、学校のために働いて役に立ったという喜びを十分に感じていないからと考えら れる。そこで、学校のみんなのためにプール掃除をする活動が予定されている6月のこの時期 に、本主題について設定して学習をすることで、働く対象を先生や友達から学校のみんなに広げ ていくことが期待できる。 ○ 「働く」とは、目的をもって、やりがいや自己の成長を感じながら、自分の能力や体を使ってみ んなのためになることをすることである。「働く」ことの意義とは、社会に役に立つことで社会生 活を支えていること、満足や喜びや手応えなどの充実感が得られること、自分で考えてできるこ とを実行することで自己実現の喜びがあることの3つである。 本主題は、高学年における内容項目「働くことや社会に奉仕することの充実感を味わうととも に、その意義を理解し、公共のために役に立つことをすること」について考えを深めるために設定 したものである。これは、中学年における「働くことの大切さを知り、進んでみんなのために働く こと」を受け、中学校の「社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め、公共の精神をもってよりよい 社会の実現に努めること」や「勤労の尊さや意義を理解し、将来の生き方について考えを深め、勤 労を通じて社会に貢献すること」に発展していくものである。高学年では、働くことや奉仕するこ との充実感を味わうとともに、働くことの対象を学校や地域などに広げたり、自分との関わりの 有無に関係なく、公共に役に立とうとしたりする心を育てていくことが大切である。本時では、学 校のために進んで役に立とうとする心情を育てていくことができるようにする。 ○ 教材「ぼくの仕事は便所そうじ」は、カバ園長の名で親しまれた元東武動物園園長の西山登志 雄さんの 16 歳の頃の話である。動物園で働くようになった西山さんの初めの仕事は、便所そう じであった。いやいや便所そうじをしていた西山さんは、あるおばあさんの「ありがたい。あり がたい。」の言葉で、便所そうじに価値を見出し、一生懸命にそうじをしてみようと決心する。 西山さんの思いに共感することで、働くことの大変さや役に立つ喜び、働くことを通して成長で きることがわかり、働くことの意義について考えを深めることができる教材である。 本時を指導に当たっては、「ぼくの仕事は便所そうじ」を、共感的活用を行い、働くことの価 値について理解を図り、上級生として学校のために働こうとする心情をもつことができるよう にする。導入では、学校のみんなのために働くことについてのアンケート結果を提示すること で、問題意識をもつことができるようにする。展開前段では、西山さんの思いに共感させる発問を 行うことで、働くことの価値について考えることができるようにする。展開後段では、これまでに学校のみん なのために働いている場面の写真を提示することで学校生活を振り返らせ、学校のために働くことの よさについて自分のこととして考えることができるようにする。終末では、これからの学校生活 における学校のみんなのために働く場面を想起させ、働くことについての実践意欲をもつことが できるようにする。 4 本時 平成 30 年○月○日 第2校時 5年○組教室 (1) ねらい ○ 働くことで、だれかの役にたったり喜ばれたりするとともに、自分もやってよかったと思え る喜びがあることがわかり、学校のために進んで役に立とうとする心情を育てる。 ○ 西山さんのトイレ掃除に対する思いについて話合うことで、働くことのよさや大変さに気付 き、働くことの意義について考えを深めることができるようにする。 ※ 本指導案は、「福岡県教育センター長期派遣研修」における主題研究に基づき作成されています。 教育センターホームページの「長期派遣研修報告書:平成 30 年度:各研修報告書」と併せて御覧ください。

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(2) 準備 教材「ぼくの仕事は便所そうじ」「学習プリント」「アンケート結果提示資料」 (3) 学習指導過程 段階 学習活動 主な発問と予想される反応 指導上の留意点 導 入 / 展 開 前 段 / 展 開 後 段 / 終 末 1 アンケート結果について話 合い、働くことのよさについ て問題意識をもつ。 2 「ぼくの仕事は便所そ うじ」を読んで、西山さ んの気持ちについて話合 い、働くことのよさにつ いて明らかにする。 3 働くことのよさについ てこれまでの経験を振り 返り、これまでに働くこ とのよさを感じていた自 分自身に気付く。 4 授業で学んだことを書 き、本時の学習をまとめ る。 アンケート ①学校のみんなのために働きた いですか?できていますか? ②学校のみんなのために働くと、 どんなよさがありますか? ・学校のみんなのために働きたいと思うけ れど、みんなのために働くことができてい ない。 ・学校のみんなのため働くために、どんなこと がわかればよいのだろう。 ・「働くことのよさ」とはなんだろう。 ・いやだな。つらい。 ・めんどくさい。 ・他の仕事がしたい。 ・ ・これまでいやいやして悪かった。(自分) ・そうじをやってきてよかった。(自分) ・おばあさんが喜んでくれた。(おばあさん) ・役に立っていた。(周りの人々) ・喜ばれていた。(周りの人々) ・おばあさん以外にも、喜んでくれる人が たくさんいるかもしれないと思ったか ら。 ・もっときれいにしたい。 ・もっとたくさんの人の役に立ちたい。 ・4年生の時、プール掃除が終わって、「や ってよかった」と思ったことがある。 ・わたしは、今まで以上に学校のみんなの ために働き、働くことのよさを感じたい と思った。そのために、プール掃除や委 員会活動で、進んで学校のみんなのため に働きたい。 ◯ 「学校のみんなのため に働く」についてのアン ケート結果を提示し「働 きたいけれど働くことが できていないと思う」状 況を示すことで、問題意 識をもつことができるよ うにする。 ○ 「仕方なくそうじをする場 面」「心を入れかえた場面」 「1日3回のそうじを決めた 場面」の西山さんの思いに 共感させる発問を行うこと で、働くことの価値につい て考えることができるように する。 ・おばあさんの言葉を取り上 げ、西山さんのトイレ掃除に 対する考え方が変わったこ とに着目させる。 ・おばあさんと西山さんの 関係を取り上げ、公共の ために役に立とうとする 価値に気付かせる。 ・回数を増やしてまで、そ うじをしようと思った西 山さんの思いを考えさせ ることで、進んで働こう とする価値に気付くこと ができるようにする。 ○ 「プール掃除」「親子 美化活動」「掃除の時 間」の写真を提示し、学 校のために働くことのよ さについて、自分のこと として考えることができ るようにする。 ○ 今後の学校のみんなの ために働く場面を提示 し、働くことについて実 践意欲をもつことができ るようにする。 働くことのよさをみつけよう。 働くことには、だれかの役に立ち、喜ばれ、自分もやってよかっ たと思えるよさがある。 発問1冬の寒い日に7か所のトイレを どんな気持ちでそうじをしたのでしょ う。 発問2どんな気持ちで、今から一生懸命 にそうじをしようと思ったのでしょう。 補助発問どうして知らないおばあさんの 言葉を聞いて「一生懸命にそうじをしよ う」と思ったのでしょう。 発問3どのような気持ちで1日 3 回そ うじをすることに決めたのでしょう。 発問4これまでに働くことのよさを、感 じたことはありませんか。

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本主題の内容分析 「C(14)勤労、公共の精神」

低 働くことのよさを知り、みんなのために働くこと。 中 働くことの大切さを知り、進んでみんなのために働くこと。 高 働くことや社会に奉仕することの充実感を味わうとともに、その意義を理解し、 公共のために役に立つことをすること。 中 学 校 [社会参画、公共の精神] 社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め、公共の精神をもってよりよい社会の実現に努めること。 [勤労] 勤労の尊さや意義を理解し、将来の生き方について考えを深め、勤労を通じて社会に貢献すること。 1 道徳的価値について ○「勤労」とは 自分の務めとして心身を尽くして働くこと。 ○「公共の精神」とは 社会全体の利益のために尽くそうとする心。 2 指導内容について 高学年 働くことや社会に奉仕することの充実感を味わうとともに、その意義を理解し、公共のために役 に立つことをすること。 「働く」とは、目的を持って、みんなのためになることをやりがいや自己の成長を感じながら、自分 の能力や体を使って仕事をすることである。 「奉仕」とは、利害にとらわれずに、国家や社会のためにできるかぎりのことをすること。 「働く」と「奉仕」の関係は、働く時の心の持ち方が奉仕である。つまり、奉仕の思いがあって働く ことになる。 具体的には、「学校生活をよくしていくために役に立つことをしよう」「地域の生活をよくしていく ために、地域の役に立つことをしよう」などの心の持ち方に関する部分が奉仕である。 「公共のために役に立つ」とは、自分以外の人や社会のために貢献することである。 公共 低学年「身近な人(家族・先生・友達)」中学年「身の回り生活の中(学級・学校・地域)」 高学年「集団や社会(学校・地域) 中学校「自分との関わりの有無に関係ない集団や社会(学級会・生徒会・地域社会施設等」 働くことの大切さ 「集団生活の向上」 「できる自分を自覚」 働くことの意義 「社会生活を支える」 「充実感」 「自己実現」 働くことのよさ 「役に立つ喜び」 「やりがい」 「できることの自覚」

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3 系統化・細分化 (1)系統化 中学年 高学年 中学校 解説書 の内容 働くことの大切さを知り、進んでみん なのために働くこと。 働くことや社会に奉仕することの充実感を味 わうとともに、その意義を理解し、公共のために 役に立つことをすること。 [社会参画、公共の精神]社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め、公共の精神をもって よりよい社会の実現に努めること。 [勤労]勤労の尊さや意義を理解し、将来の生き方について考えを深め、勤労を通じて社 会に貢献すること。 質 身の回りの生活の中で学級・学校・地域 学校・地域 生徒会・学級会 障がいをもたれている人、社会福祉施設・地域 発達段階 の特徴 みんなのために働くことで楽しさや喜び を味わう一方で働くことに負担を感じた り、面倒に思ったりする。 仲のよい仲間と一緒にする仕事には意欲的に取 り組むが、共同作業や集団での仕事を嫌う。 人任せにしがち。様々な体験で、よりよい社会を築こうという意欲が強まる・・・ 将来の生き方を漠然と創造。個人の好みや経済性を優先。勤労による社会貢献に意識が 及ばない。学年が上がるにつれて生き方を模索し現実的な進路の選択が求められる・・・ 理解 ①目的 ②効果 ③自己 の気付き ①自分に身近な学級・学校・地域の ために働くことでその集団としての 一員である喜びがわかる。 ②自分の役割を果たしたり、力を合わせ たりすることで、集団生活が向上して いくことがわかる。 ③働くことで、できる自分に気付き自分 の成長することがわかる。 ①学校全体や地域のために働くことで、役に立つ 喜びや社会を支えているこがわかる。 ②働くことで満足感や喜びや手ごたえなどの充 実感を得ることができることがわかる。 ③自分のできることを考えたことを実行するこ とに喜びがあることがわかる。 ①自分との関わりの有無に関わらず、学校全体や地域全体のために働くこと が、学校や地域の一員として役割を果たしていることがわかる。 ②自分との関わりの有無に関わらず、学校全体や地域全体のために働くこと で、よりよい社会が実現していくことがわかる。 ①社会の中で働くことで、社会の中で一定の役割を果たして社会を支えること がわかる。 ②仕事をすることで、自分の幸福を追求するための収入を得ることができて、 個人や家庭の生活の維持ができることがわかる。 ③職業に意味を求め、自分の能力や個性を生かして自ら内面にある目的を実 現することができることがわかる。 態度 ・学級や学校、家庭や地域で進んで自分 の役割を果たしたり、力を合わせたり して働こうとする。 ・学校や地域のために進んで役に立とうとする。 ・公共の精神をもってよりよい社会の実現に努めること。 ・勤労を通じて社会に貢献すること。 (2)細分化 ①目的の理解 ②効果の理解 ③自己の気付き ○態度 前 期 後 期 第5 学年 ①学校のために働くことで、学校の役に立つことがわかる。 ②働くことで学校生活が成り立っていることがわかる。 ③働くことで、学校に役に立つ喜びを感じる自分に気付く。 ○学校のために自分の役割を進んで果たして役に立とうとする。 ①地域の人のために働くことで、地域の人に役に立つ喜びがあることがわかる。 ②働くことで、地域の生活が成り立っていることがわかる。 ③働くことで、地域の役に立つ喜びを感じる自分に気付く。 ○地域のために自分の役割を果たして役に立とうとする。 第6 学年 ①学校のために自分ができることを考えてすることで、学校に役に立つことがわかる。 ②働くことで学校生活を支えていることがわかる。 ③自分ができることを考えたことを行うことで、できた喜びを味わうことできること がわかる。 ○学校のために自分ができることを考えて行いながら役に立とうとする。 ①地域の人のためを自分ができることをすることで、地域の人に役に立つ喜びがあ ることがわかる。 ②地域の人のためを自分ができることをすることで、地域の生活を支えられている ことがわかる。 ③自分ができることを考えて行うことで、できた喜びを味わうことができること がわかる。 ○地域のために自分ができることを考えて行いながら役に立とうとする。 ※前期と後期は、働く対象の違いである。5年と6年の違いは、働くことの貢献度の違いである。 関連価値 C(16)よりよい学校生活、集団生活の充実(集団のために働くことが集団生活の充実につながる) B(8)感謝「多くの人々の支え合いで成り立っている。(役に立つ喜びの中に、周囲からの感謝がある。

参照

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