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JAIST Repository: フィラデルフィア・バイオクラスターにおける製薬企業拠点からベンチャーとの連携型ハイブリッド拠点への変換について(地域クラスター, 第20回年次学術大会講演要旨集II)

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Academic year: 2021

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(1)

Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

フィラデルフィア・バイオクラスターにおける製薬企

業拠点からベンチャーとの連携型ハイブリッド拠点へ

の変換について(地域クラスター, 第20回年次学術大会

講演要旨集II)

Author(s)

藤原, 孝男

Citation

年次学術大会講演要旨集, 20: 936-939

Issue Date

2005-10-22

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6188

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2E17

フィラデルフィア・バイオクラスタ

一における製薬企業 拠 ,点から

べンチャーとの 連携型ハイブリッド 拠 ,点への変換について

0

藤原孝男 ( 豊橋技術科学大 ) 序

米国内の代表的バイオクラスターとして、

シリコンバレーとボストンは 基礎研究拠点と

創業支援拠点、

と のハイブリッド

型として、 他方、

ニューヨーク と フィラデルフィア は 製薬企業拠点として

知られる。

バイ オクラスタ一にとって 主要プレーヤーとしての 製薬大企業が 既に集積している

場合、

バイオのような 技術 革新を地域経済のエンジンとする

場合、

どのような限界が 存在するのであ

ろうか。

ここでのバイオクラスタ

一変換モデルとは、 大学からの知的資本、

製造・販売を 担当する大企業といっ た既存資源に 加えて地元のべンチヤ 一 キャピタル

(VC) 等による創業支援インフラによって、

製薬企業 拠 点を製薬企業とバイオベンチャーとの 連携によるハイブリッド 型に変換する

仕組みと定義する。

一見極めて恵まれたバイオクラスタ 一に思われる 製薬企業拠点型の 限界とその克服方策とについて 検討 する。

1.

製薬企業拠点型バイオクラスタ 一の限界 枠組みとしてのバイオタラスタ 一変換モデルを

先ず提示する。

フィラデルフィアの

場合、

創業資金とし ての

VC

プールの最近の

増加は、

タバコ訴訟基金と 州 職員年金基金を

主要な財源にしている。

バイオクラスターとしてのフィラデルフィアの 状況を分析する 際に、 Milken Inst 。 "The

Philadelphia

Li& Sciences

Cente

, 2005

の資料を主に

活用した。

ここでの 大

フィラデルフィア 地域は、

PA

Philadelphia

、 Princeton

のあ る

Mercer

郡を含む

NJ

Camden 、 DE

Wilmington

及び

MAA

Cecil

を中核とする 地域であ

る。 また、

比較するべンチマークとしての 他の

10

米国内バイオクラスタ

一には、

Greater@New@York 、 Boston 、 Greater@Raleigh ・ Durham 、 Minneapolis 、 Chicago 、 Dallas 、 Greater@San

Francisco

Seattle

GreaterLosAngeles

、 San

Diego

が含まれる。

フィラデルフィア 地域には、 GlaxoSmithKliI@e 、 Merck 、 Wyeth 、 Johnson & Johnson 、 AstraZeneca

など多くが

19

世紀頃 から根付いている

大企業や、

モノクローナル 抗体の先駆企業で 現在

Johnson

&

Johnson

の子会社

Centocor

IPO

に成功した

Cephalon

などを代表とするバイオ 関連企業が約

400

社存在

する。

他方、 人的知的資本形成基盤であ る研究機関でほ、

Univ.ofPennsylvania

、 ThomasJe 臆 rson Un Ⅳ、 TempleUN 五 、 DrexelUniV. や 、 Children,sHospitalofPhiladelphia 、 FoxChaseCancerCenter 、 Wistar

Inst.

などが挙げられる。 同地域の

2003

年のバイオ関連産業に

53,500

人の雇用があ

り、

ニューヨークに 次ぐ規模で成長率も

高い。

雇用規模の大きさは、

製薬産業の拠点地域という

特徴に由来し、 同年、

製薬産業は

30,000

人の雇用を擁し、

バイオ関連産業の 雇用の

56% を占めている。 故に、

クラスタ一内の 特定地域が主要製薬企業の 拠点と重な り 合 う 。

しかし、

バイオ関連産業の

構成の中でほ、

医療機器・バイオ 産業のウエイトが 他のクラスタ 一に

比較して弱いが、

生命科学の研究開発では

充実している。 これは、

製薬企業と特にバイオベンチャ 一等の 連携の弱さを 反映している。

しかし、 同年、

同地域の基礎研究機関やべンチャーキャピタルなどの

生命科学支援産業では、 310,200

人の雇用を有している。

(3)

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(4)

検討する。 1. アウトプット 生命科学関連特許及び

FDA 承認段階に関しては、

新薬承認段階では 同じく製薬企業拠点としてのニュー ヨークに匹敵しているが、 前段階の特許取得から 臨床試験 第 1 相 一皿 相 までは、 ニューヨーク・サンフラ ンシスコ・ボストンのレベルよりも

低い状態になっている。 これは、 製薬企業の最終段階ほともかく、

前 段階での開発力の 不足を覚部との 提携で補完する 必要性を示唆する

結果といえる。

2. インプット

人的資本としては、

製薬企業拠点を 反映して化学技術者の

比率は高いが、

バイオ技術者の

比率は低い。

また、 バイオ関連の 博士授与機関の 数は多いが、 生命科学博士・

MD

の数は相対に 低い。 他方、

R&D

資金

に関しては、

R&D

型 産業の製薬企業拠点という

理由から、

産業

R&D

費は高いが、

基礎研究での

NSF

助 成 、 ベンチャ一向けの

SBIR/STTTR

助成の各取得順位が 低い。 故に、 人的・資金的にバイオベンチャ 一関 連の資源が不足していると い える。 3. 変換 製薬企業の提携 先 としてのバイオベンチャ 一の創業を支援する 仕組みへの変換として、 ベンチャーキャ ピタル と 起業家教育に 注目する。 バイオ

VC

資金の水準は 他のタラスタ 一に比較し低いが、 金額の伸び率 は非常に高い。 また、 アントレプレナ 一に関する学位取得者の 水準も高く、 ベンチャー創業への 意欲がう かがわれる。 山手技 術 " と玉村老 牛 技術 廿と媛し 。 均笛 l 八項年 @ 件 l 労什 Ⅰ l0 万人当 l ぬ仲 l% 逆手 生柑苦 l 労

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(5)

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Ⅲ.バイオベンチャ 一の事例

代表的な Centocor 、 Cephalon 、 Cytokine PharmaSciences の他に、 ここでは、 Immune Control につ

い て検討する。

神経伝達物質セロトニンが 活性免疫細胞の 複製に不可欠という Drexel Un Ⅳの研究者の 研究成果に基づ き、 元 JohnsHopkinsUniv. 及び Univ.ofPennsylvania の研究者で既に NeoseTechnologies を創業経験

した CEO が、 リンパ球増殖の 癌、 自己免疫疾患、 移植拒否反応への 応用に向け治療技術を 開発している。

2003 年の FDA への IND 申請では官民パートナーシップの InnovationPhiladelphia から、 また、 最近 の 2005 年 7 月における臨床試験用の VC 資金調達の際には、 BioAdvance Wntures 等の地元の VC ファ ンド のみで資金を 賄い、 従来のようなボストン・シカゴ・ シ リコンバレ一等の 地域覚の VC に依存しない でもリスクキャピタルを 調達する資金還流の 枠組みが整いつつあ るという。 理由の一端は、 医療保険・ 退 織金の制度変更に 伴う資産運用の 必要性と地元経済活性化に 関連して、 タバコ訴訟基金・ 小職員年金基金 を 資金源とするリスクキャピタルでの 市場メカニズムの 形成にあ るように思われる。 結び フィラデルフィア 地域は、 伝統的に製薬企業拠点として、 大企業の化学技術に 依存する傾向が 強かった。 しかし、 シリコンバレー・ボストンに 比較し、 生命科学の研究成果を 今後一層活用するには、 大企業にと って提携相手のバイオベンチヤ 一 を育成する必要があ る。 そのために、 起業家育成講座や VC 資金の充実 化を積極的に 行なっている。 このような各プレーヤーがミクロの 観点から市場での 最適な行動を 行なうと しても、 今後は、 デスバレーを 克服するような 長期的な戦略を 支援する枠組みも 同時に要請されように 思 われる。

参照

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