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ファイバ出力を平面導波路に結合する GRINマイクロレンズ

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Academic year: 2021

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Laser Focus World Japan 2011.1

17

微小光学

world

news

 光ファイバと平面導波路の開発は数 十年前に るが、数マイクロメートル (μm)サイズの光ファイバビームを数百 ナノメートル(nm)サイズの平面導波路 に結合する方法は厄介な課題のまま残 されている。一般に、フォトレジスト内 に作製された回折格子結合器が使われ ているが、それらは少量生産のために 高価であり、複雑なフォトリソグラフィ 法が必要になる。外部集光レンズやエ ラストマ製の取外し可能な格子も試み られているが、結合効率が極めて低い。  最近、独ゲッティンゲンレーザ研究 所(LLG)の研究チームによって、屈折 率分布型(GRIN)レンズとその出口面 の格子構造を組合せる、一つの有望な ソリューションが開発された(1)。この コリメートマイクロレンズデバイスは 取外して再利用可能なため、回折格子 結合器と導波路の厚さに対する要求に 関連するコストは解消される。例えば、 1回限りのバイオセンシング用途に利 用されているディスポーザブルタイプ の導波路と結合させた多重回使用の結 合器としても非常に魅力的である。

結合効率

 GRIN結合器が従来の微小光学結合 器またはテーパ付ファイバ結合器に比 して優れているのは、結合効率が平面 導波路表面に作製された回折格子結合 器のそれに匹敵するという事実によ る。この効率はGRINレンズの研磨面 上の構造化された高周波数格子によっ て実現された。このレンズの構造化表 面は、その後、導波路の極近く、もし くは接触させて設置される(図1)。  この結合方式は、シングルモード光フ ァイバからの光を拡大、平行化する0.25 ピッチのGRINレンズからスタートする。 ファイバ出力の共振結合は、回折された ビームの波数ベクトルと導波モードの 波数ベクトルが一致する場合に起きる。 導波路結合用の1次ビームを使用し、そ のビーム角の精密な調節はGRINレン ズの焦点面内でファイバ端面を横方向 に移動させることによって達成される。  結合器の光学パラメータを最適化し、 結合効率を定量化するために、ソフトウ エアモデリングと物理実験を実施した。 米コムソル社のソフトウエア Multi-physicsを使って、GRINレンズ(屈折率 n=1.5)の終端面上の200μm幅、500 nm周期の正弦波構造化された格子の 出力から格子と導波路表面間の様々な エアギャップ幅を仮定して、2μm厚の 基板(n=1.52)上の150nm厚の導波路 (n=2.1)への結合効率をモデル化した。 このシミュレーションでは、結合効率 (結合器からのポート励起出力の導波 路に方向付けられたパワーに対する 比)は、100nm以下のエアギャップで10 %以上になり、エアギャップを20nmに すると41%と高くなった。  物理実験は、ダイレクトレーザアブレ ーションを使ってその終端面上に構造 化された500nm周期の格子(200μmの 幅による)をもち、20°の角度で研磨され た1mm 径、2.58mm長、0.25ピッチの GRINレンズを使用して実施された。633 nmのヘリウムネオン(He-Ne)レーザか らの光が、GRIN結合器にバットジョイ ントされたシングルモードクリーブフ ァイバに入力された。TE偏光とファイ バの0.14の開口数によって約250μm 径の平行ビームが生成された。GRIN 結合器は、その後、ガラス基板上の159 nm厚の酸化タンタル(Ta2O5; n=2.1)層 で構成された導波路チップ表面に直接 置かれた。最大の結合効率13.4%が約 100nmのエアギャップで測定された。  LLGのプロジェクトマネージャを務 めるトーマス・フリッケベーグマン氏は、 「この研究はバイオセンシング用途に 向けた妥当な価格のディスポーザブル 式導波路の実現を目的に実施された。 しかし、この結合方式は、標準顕微鏡 または蛍光読取機上での内部全反射顕 微鏡アプリケーションの実現にも利用 できる」と語っている。彼は、「もちろん、 通信用途への道も開こうとしている」と 付け加えた。 (Gail Overton)

ファイバ出力を平面導波路に結合する

GRINマイクロレンズ

参考文献

(1) T. Fricke-Begemann and J. Ihlemann, Opt.

Exp., 18, 19, 19860-19866(Sept. 13, 2010).

LFWJ

GRINレンズ シングルモード光ファイバ 導波路 基材 (a) 1mm (b) 図1 GRINレンズは、取外して再使用可能 なファイバ導波路結合器として作動する構造 化格子をその終端面に有している(a)。写真 はGRINレンズの研磨面上の回折格子結合器 を明瞭に示している(b)。(資料提供:ゲッテ ィンゲンレーザ研究所)

参照

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