畜産排泄物のメタン発酵実プラントに用いる植種源の検討
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(2) VII-175. 配合比 (牛フン : 植種源). '100:0. '95:5. '90:10. '80:20. '60:40. Methane production (mg-COD as CH 4 ). 100. A. 80 60 40 20 0. 0. 10. 20. 120. 30 Time (day). 40. 50. 100. Methane production (mg-COD as CH 4 ). 3 . メタン生成活性値の比較 図 -2 に消化汚泥を植種源として用いた際の基質別メタ ン活性値の比較実験結果を示す。牛ふんを基質とした場合 のメタン生成活性値は 0.108(g-COD/g-VSS/day)であり、酢 酸単一基質と同等の活性値が得られた。 図 -3 に,ラグーン汚泥と 2% 消石灰添加ラグーン汚泥の 基質別メタン活性値の比較結果を示す.水素 / 二酸化炭素 を基質とした際のメタン活性値が高く,図-2の消化汚泥と 比較しても約2倍(標準系)から5倍(消石灰添加系)の活性値 を示した.従って,ラグーン汚泥を植種源として使用する ことは,メタン発酵の阻害要因である水素分圧に対して抑 制効果があるものと推察する.なお,消石灰添加系の方が 全ての基質において標準系より高い活性値を示した.消石 灰添加ラグーン汚泥は,ラグーン汚泥に比較してVFA濃度 が低い(表 -1).VFA のうち C3(プロピオン酸)以上が高濃度 に蓄積するとメタン発酵を阻害することが知られており, 消石灰添加系ではその抑制効果があるものと推察する.. 60. B. 80 60 40 20 0 0. 10. 20. 30 Time (day). 40. 50. 60. 図 -1 嫌気性消化汚泥(A)とラグーン汚泥(B)を. 5. まとめ (1) 消化汚泥は容積比5%以上,ラグーン汚泥は容積比40% 以上の添加率をもって植種源としてのスタートアップ 効果が発揮される. (2) 2%消石灰添加ラグーン汚泥は,メタン菌が豊富かつ水 素資化性メタン活性値が著しく高い為,植種源として 有効である.. 植種源とした際のスタートアップ効果 0.182. Methane production activity (g-COD / g-VSS / d). 0.20 0.18 0.16. 0.128. 0.14 0.12. 0.108. 0.10. 0.055. 0.08 0.06 0.04 0.02 0. H 2/ C O 2 A c e t a t e. Glucose. Cow manure. 図 -2 消化汚泥を植種源とした際のメタン活性値 Methane producing activity (g-COD / g-VSS / d). 4 . ラグーン汚泥の潜在菌数比較 ラグーン汚泥と消石灰添加ラグーン汚泥の潜在微生物の 存在比率について FISH 法で解析した(表 -2).FISH 法は Amannの手法3)に準じ,真正細菌に特異的なEUB338プロー ブ 4),および古細菌に特異的な ARC 915 プローブ 5)をそれ ぞれ用いた。 使用プローブはローダミン蛍光標識(励起波長 554nm, 吸収波長 576nm)を付与した。カウンター染色は DAPI(励起波長 365nm, 吸収波長 390nm)を用い,観察は蛍 光顕微鏡(OLYMPUS, BX60)を用いた。 ここで,EUB338 はメタン菌以外の細菌群集を,ARC915 はメタン菌群集をそれぞれ検出するものと考えられる.本 結果より,消石灰添加ラグーン汚泥は標準ラグーン汚泥に 比較してメタン菌の潜在比率が 1.5 倍高いことが分かる. 本結果は,図 -3 のメタン活性値の比較結果を支持してお り,消石灰ラグーン汚泥中には水素資化性メタン菌が多く 潜在しているものと推察する.従って,消石灰ラグーン汚 泥は,植種源として有効であることが示唆された.. ラグーン. 0.262. 0.300. 2%消石灰添加ラグーン. 0.250 0.200. 0.141. 0.150 0.069. 0.100. 0.086 0.028. 0.050 0.000. H 2 /CO 2. Acetate. 0.039. Glucose. 基質 (炭素源&エネルギー源). 図 -3 ラグーン汚泥を植種源とした際のメタン活性値 表 -2 FISH 法によるラグーン汚泥の潜在菌の比率[%]. 6. 参考文献. 植種源. 1) 四蔵茂雄,原田秀樹, (1999)廃棄物学会誌,10:241-250. 2) 平成 10 年度版畜産統計,農林統計協会,農林水産省経済局統 計情報部編集 . 3) Amann et al., (1995) Microbiol. Rev., 59:143-169. 4) Amann et al., (1990).Appl. Environ. Microbiol. 56:1919-1925.. -351-. ラグーン. DNAプローブ. 2%消石灰添加 ラグーン. EUB338. 25.5. 23.5. ARC915. 9.6. 14.6. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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