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シロサポテの栽培について

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Academic year: 2022

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(1)シロサポテの栽培について 著者 雑誌名 巻 ページ URL. 野村 哲也 鹿児島大学農学部農場技術調査報告書 7 4‑5 http://hdl.handle.net/10232/9898.

(2) シ ロ サ ポ テ の 栽 培 に つ い て. 野. 村. 哲. 也. は じめ に シ ロサ ポ テ(Casimiroa edulis. Llave et Lex)は,ミ. マ ラ な ど,中 央 ア メ リカ の標 高1,000〜2,000mの. カ ン科 の 常 緑 亜 熱 帯 果 樹 で あ る。 原 産 地 は,メ キ シ コ,グ. 冷 涼 な高 地 で あ り,‑5℃. ァテ. まで 耐 え う る耐 寒 性 を 有 して い る 。 指 宿 植. 物 試 験 場 の年 平 均 気 温 は18.3℃ で あ り,冬 季 の最 低 平均 気 温 は5.3℃,最 低 極 温 は‑4.0℃ で あ る 。 1960年 にハ ワ イ よ り当 場 に シ ロサ ポ テ の 種 子 が 導 入 され,そ の 実 生 木 が 標 本 木 と して 無 加 温 ハ ウス 内 で30数 年 間 栽 培 されて きた 。 しか し標 本 木 は品 種 も分 か らず,着 果 は極 め て 稀 で あ りこの 果 樹 は指 宿 で の 露 地 栽 培,あ の無 加 温 栽 培 が 可 能 で は ない か と考 え られ,1993年. るい はハ ウスで. よ り新 た な試験 栽 培 を始 め て い る。. 現 在 まで に約40品 種 導 入 され,そ れ らの 内,数 品種 で は,一 昨 年 よ り露 地 で 開 花 が 始 ま り,昨 年 は 結 果 す る に 至 っ た (第1表)。 シ ロサ ポ テ は,世 界 的 に み て も経 済 栽培 を行 っ て い る と ころ は 少 な く,大 変 珍 しい 果樹 で あ り,今 後 発 展 の 可 能 性 は 高 い と思 わ れ る の で,そ の性 質 や 栽培 に つ い て 報 告 す る 。. シ ロサ ポ テ の特 性 標 高 は15〜18mに. 生 長 す る常 緑 樹 で,葉 は小 葉3〜7枚. の掌 状 複 葉 で,葉 色 は 暗緑 色,光 沢 が あ る 。花 序 は 前 年 生 枝. の 葉 え きに15〜100花 を総 状 に着 け る。 指 宿 で の 開 花 は10月 か ら3月 頃 まで で あ る。 花 は,子 の 大 小 に よ り三花 型 に大 別 で き(第1図),子. 房 上 位 の 両 性 花 で,子. 房. 房 小 形 の 品 種,系 統 は花 粉 用 と して も利 用 で き る 。 品 種 ・系 統 に よ り自. 家 受 粉 及 び他 花 受 粉 が あ り,ハ エ,ミ ツバ チ に よ り結 果 率 が増 加 し,果 実 品 質 は 高 まる と され る 。 果 実 は,横4〜12cm,オ. レ ンジ形 又 は扁 平 形 の液 果 で,果 皮 は 薄 く,成 熟 す る と緑 色 又 は黄 色 を呈 す る 。 収 穫 期 は7. 〜11月 で あ る 。 成 熟 果 の果 肉 は,淡 黄 色 又 は 白色 で あ り,柔 軟 で極 め て甘 く,糖 度 は,Brix18〜29%で 比 較 的大 き く,や や 固 め の骨 様 の 内果 皮 内 に あ り,1果. に1〜5個. あ る 。種 子 は,果 肉量 に 比 べ. を含 有 して い る 。. 栽 培 につ い て 繁 殖:実 生,挿 結 果 まで に7〜8年. し木 及 び接 ぎ木 で 行 な う。 を要 す る実 生 由来 の 株 よ り も,接 ぎ木 繁 殖 が 効 率 的 で あ る。 当場 で は接 ぎ木 の 台 木 に は 共 台 を利 用. し,接 ぎ木 由来 の 株 は接 ぎ木 後2年. 目よ り結 果 が み られ,挿. し木 は現 在,枝 の どの 部 位 を使 用 し,ど の 時 期 に挿 せ ば 良. いか を検 討 して い る。 また 実 生 の 発 芽 は,内 果 皮 を剥 い た 方 が,そ. うで ない もの と比 較 して 発 芽 が2週 間 も早 い こ とが. 明 らか と な った 。 開 花 ・結 実:指 宿 にお け る 開 花 は10〜3月. 頃 で あ り,同 一 品 種,同 一 樹 の 中 で もか な りバ ラつ きが み られ る 。 また,. 品 種 に よ って 結 実 しに くい もの もあ り,こ れ らは 受 粉樹 と して 用 い た 方 が 良 い と思 わ れ る もの もあ る。 開 花 か ら収 穫 ま で 要 す る期 間 は 約8〜9ヵ. 月 で 収穫 期 は7月 〜11月 頃 で あ り,台 風 の 被 害 に 遭 う恐 れ が あ る。 シ ロサ ポ テ は 収 穫 後 に 追. 熟 す る タ イ プの 果 実 で あ る た め,収 穫 的期 の 判 定 が 難 しい 。 本 来,収 穫 期 が 近 づ け ば 果 色 が 退 色 す る とい わ れ て い るが, 退 色 した 後 も追 熟 が 進 まず,果 実 が軟 らか くな っ た と きに は,果 皮 に 綴 が よ り,糖 度 が 高 くな らな い場 合 が あ り,今 後 は 収穫 期 の 見極 め に つ い て も調 査 を行 な う必 要 が あ る 。 果 実 の糖 度 は最 低 で もBrix18%で,最. 高 はBrix29.9%で. あ った 。 栄 養 成 分 で は,カ. ル シ ウム,リ. ン,鉄 分 に富 ん で. い る 。 果 肉 は黄 白色 で,香 は無 く,ク リー ム状 で,ス プ ー ンで す くっ て 食べ る様 な 液 果 で あ る 。 品種 に よっ て は,果. 皮. の 近 くの 果 肉部 に苦 みが あ る 。 整 枝 ・せ ん定:主 幹 形 又 は 開心 形 に仕 立 て る のが 良 い と思 わ れ る 。枝 は 品種 に よ っ て下 垂 す る ものが あ る の で 地 表 面 に結 果後 の枝 が 着 か な い よ う に切 り返 した り,吊 っ た りす る こ とが 必 要 で あ る 。又,徒 長 枝 の発 生 しやす い 品 種 もあ る.

(3) 品種 に よっ て は,果 皮 の 近 くの 果 肉 部 に苦 み が あ る。 整枝 ・せ ん 定:主 幹 形 又 は 開心 形 に仕 立 て るの が 良 い と思 わ れ る。 枝 は品種 に よっ て 下垂 す る もの が あ る の で 地 表 面 に結 果 後 の 枝 が 着 か ない よ う に切 り返 した り,吊 った りす る こ とが必 要 で あ る 。 又,徒 長 枝 の発 生 しや す い 品種 もあ るの で,立 ち枝 はせ ん去 す るか,取. り木 をか け て か らせ ん去 す る 。 な おせ ん定 の 時期 に. つ い て は 今 後 の 課題 で あ る。 病気 ・害 虫:栽 培 を始 め て 現在 まで に病 気 は確 認 され て い ない が,今 後,栽 培 面 積 が 増 加 す る こ とに よ り 発 生 す る こ と も考 え られ る。 害 虫 で は,カ イガ ラム シ,カ タ ツム リ に よ る食 害 が確 認 され た 。 今 後 の課 題 テ レ ビや新 聞 で紹 介 され た こ とに よ り,全 国各 地 か ら苗 の 販 売 につ い て,か な りの 問 い 合 わせ が あ っ た 。 今 後 適 性品種 を見極 め,苗 の生 産 を行 う計 画 で あ る 。 栽 培 を始 め て5年 程 経 ち,生 育 も安 定 しつ つ あ る の で,適 応 性 の す ぐれ た優 良 品種 の選 別 も行 な う必 要 が あ る 。前 述 の よ うに,収 穫 適期 の判 別 が難 し く,現 在,硬 度 計 を使 用 して 収穫 適期 の判 定 調 査 を行 っ て い る が,十 分 な結 果 が得 られ な い の で,果 皮 色 の変 化 や着 果 後 の期 間,積 算温 度 な どにつ い て も検 討 して い きたい。. 最 後 に,指 分 け て,将. 宿 地 方 で も 露 地 栽 培 が 可 能 と い う こ と が 明 ら か と な っ た の で,近. 隣 の 果 樹 農 家 の 人 達 に,苗. 来 的 に 暖 地 で の シ ロ サ ポ テ の 産 地 化 に む け て 努 力 して い き た い と思 う 。. 第1表. 指 宿 植 物 試 験 場 で開 花,結 実 した品種(1997). 品. タ イプ 1. ク シオ. ラマ ー ツ. 2. フ ィエ ス タ. 3. 開 花,結. プ リチ ャー ド. パ イク. ホ ワイ ト. 名 サ ラ ダ. グェ ン. フ ォー ル ブ ロ ッ ク. マ リ ブ ー1.3. ケイ ト. バ ー ノン. 実 は確 認 され て い な い 。. タ イ プ2. タ イ プ1 子 房,柱. 種. チェスナ ッ ト. 頭 大 形,や. く小 形. 子 房,柱. 第1図. 頭 小 形,や. タ イ プ3 く大 形. 品種 に よ る花 型 の違 い. 子 房,柱. 頭,や. く共 に 大 形. を.

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参照

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