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鉤 虫 の 越 年 に 関 す る 研 究

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Academic year: 2022

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(1)鉤. 虫. の. 越. 年. に. 関. す. 岡山大学 医学部北 山 内科教 室(主 任 医学士. 若. 松. 研. 弘. 受 稿 〕. の 孵 卵 器 内 で1‑3週. 第 一章. 緒. 論. 究. 北 山教授). 康. 〔昭 和27年9月10日. る. 間 培 養 し た もの を 用 い. た.. 鉤 虫 症 は 広 く世 界 各 地 に 見 られ る が 殊 に 温 暖 な る亜 熱 帯 及 び 熱 帯 に は 非 常 に 多 く,寒 地 に は 少 い事 か ら 見 て も気 温 が 鉤 虫 の蔓 延 に と. 3.. 素 焼 の 植 木 鉢,口. 底 径1.7cmの 4.. 径19cm,深. さ20cm,. も の を 使 用 し た.. 土 壤 採 取 管(Soilsamplingtube)及 さ25cmの. 真. 対 す る 鉤 虫 卵 及 び 成 熟 仔 虫 の抵 抗 竝 に高 温 に. 鍮 製 観 音 開 き の 円 筒 で 内 側 に 縦 に2cm置. き. 於 け る孵 化 発 育 に 関 す る研 究 は 既 に 幾 多 の 先. の 目 盛 を 附 し2cmを1区. 人 に よ り行 わ れ て い る.之 に比 し低 温 に対 す. に 垂 直 に 挿 入 し て 土 壤 を 採 取 す る も の で あ る.. る試 験 は 文 献 上 に も比 較 的 数 少 い 様 で あ る.. 次 に 箆 は 管 よ り土 壤 を 取 出 す 為 に 用 い る も の. 現 在 鉤 虫 感 染 は 主 と して経 膚 的 に 行 わ れ る と 一 般 に 認 め られ て い るが ,之 は 幾 て土 壤 中 に. で 先 端 が 円 筒 の 内 径 に 一 致 し之 も真 鍮 製 で あ. り重 大 な 因 子 で あ る事 が 判 る.而. 存 す る成 熟 仔 虫 に よ る もの で,感. して 高 温 に. 染 の機 会 を. 待 つ 之 等 仔 虫 及 び 卵 が 果 して 冬 期 も土 中 に 生. 壤 採 取 用 箆,管. は 内 径6cm長. び土. 劃 と す る.之. は土 壤. る. 5.. Baermannの. は 口径12cm,深. 仔 虫 分 離 装 置,使 さ11cm,漏. 存 し て 越 年 す る か 否 か を 見 ん と して 次 の如 き. 底 開 閉 器 迄 約15cm,飾. 実 験 を 行 つ た.. cm,金. 用 漏斗. 斗 管 根 部 よ り管. は 内 径8cm,深. 網 の網 目1mm平. さ2.5. 方,「ガ ー ゼ 」 は 二 枚. 重 ね を 用 ひ る. 第 二章. 實 験 材料竝 に實 験方 法. 第 一節. 第二節 第 一項. 実 験 材 料. 実 験 方 法. 実 験 目的 及 び実 験 概 要. 植 木 鉢 に 滅 菌 土 壌 を 夫 々8分 1.. 土壤. 学 内 畑 地 の もの を 用 い た.之. は. に 一 定 の 湿 度 を 与 へ,所. 目迄 入 れ,之. 要数 の虫卵 又 は成 熟. 粗 砂 以上 の 大 な る粒 子 を 交 え な い もの で,土. 仔 虫 を 鉢 の 中 心 部 に 撒 布 す る.之 等 の植 木 鉢. 中 の 自 由生 活 線 虫 及 び そ の 他 の 原 生 動 物 の侵. を2群. 入 を 防 ぐ た め.こ. の 孵 卵 器 に 收 め,. の土 壤 を 鉄 板 上 に て 加 熱 し,. 且 大 な る夾 雑 物 を 除 い た.こ. の土 壤 を 風 雲 堂. に 分 ち1群. は 戸 外 に 出 し 他 群 は27℃ 1週 置 き に 鉢 内 の 土 壤 を. Soilsamplingtubeで. 採 取,地. 表 よ り2cm毎. の. 製 直 続 式 水 素 「イ オ ン」 濃 度 測 定 器 で 計 測 し,. 仔 虫 数 を 調 べ 冬 期 に 於 け る土 壤 虫 鉤 虫 仔 虫 の. pH. 垂 直 的 分 布 の 変 化 を 見,又. 5.7で. あ つ た.上 述 滅 菌 土 壤 を 室 内 の大. な る陶 器 中 に 牧 め,要 2. loitoma caninum. に 臨 み 使 用 した.. を 翌 春 培 養 し て 鉤 虫 の越 年 の 有 無 を検 査 した.. 鉤 虫 卵 竝 に 仔 虫,釣 虫 と し て はAnchy duodenale Ercolaniと. DubiniとAnchylo,. 冬期 撒 布 した虫卵. 第二 項. toma. の 二 種 を 用 ひ た.以. 下. 1.. 実 験 方 法. 糞 便 稀 釈 及 び 鉤 虫 卵 拉 に 仔 虫 数 算 定,. 検 査 す る土 壤 に対 し て 撒 布 す る糞 便 量 が 大 と. 人 鉤 虫 及 び 犬 鉤 虫 とは この 二 種 を 指 す も の で. な り実 験 に 不 便 を 来 す 事 を避 け る為,次. あ る.. き 方 法 を取 つ た.即. の如. ち,瓦 培 養 法 の 際 の操 作. 人 鉤 虫 の虫 卵 は 入 院 患 者 の 新 鮮 便 よ り,犬. と同 じ く, 1回 量 の含 卵 便 を1立 入 りの 「ガ. 鉤 虫 の そ れ は 教 室 に て飼 育 せ る鉤 虫 感 染 犬 よ. ラ ス」 容 器 に 取 り之 に 大 量 の 水 を 加 え て よ く. り採 取 し,成 熟 仔 虫 は 瓦 培 養 法 に よ り27℃. 攪 拌 した も の を 大 な る 夾 雑 物 を 除 くた め に 前.

(2) 180. 若. 松. 康. 2.. 述 の 篩 で 濾過 す る.そ の 濾 液 に就 き,浮 游 物 の沈 下 す る の を 待 つ て上 清 を 捨 て,之. 弘. に再 び. 持,虫. 水 を 加 え攪 拌 す る.. 虫 卵,仔. 虫 の撒 布 及 び 土 壤 の 湿 度 保. 卵 及 び 仔 虫 は 後 に 行 う土 壤 採 取 の 際 都. 合 の よい 様 に 鉢 の 中 心 部 に 撒 布 す る.又 土 壤 の 湿 度 は 仔 虫 の 垂 直 移 動 に 大 い に影 響 す る. 斯 か る操 作 を数 回 繰 返 し甚 し い 便 臭 の 消 失 す る に 至 つ て上 清 を捨 て た 残 りの 液 を 更 に よ.. (Augustine1))故. 湿 度 の保持 の為 虫卵 又 は仔. く攪 拌 の上 「メ ス ピパ ッ ト」 を 用 い て 正 確 に. 虫撒 布 前 に土 壤表 面に 一様 に水道 水 を撒 布 し. そ の0.1cc.を. た.戸. 取 り,こ. の 中 に 含 ま れ る虫 卵. 外 に 出 す も の は 鉢 の 土 壤 面 が 外 部 の地. を顕 微 鏡 下 で 数 え 必 要 数 の 虫 卵 を 含 む 液 量 を. 面 と同 一 面 に 来 る様 に 土 中 に埋 め,孵 卵 器 内. 算 出 す る.又 仔 虫 に就 て も,瓦 培 養 基 よ り仔. に 收 め る も の に は ガ ラ ス の 蓋 を 施 し,又 随 時. 虫 水 を 採 取 し同 様 方 法 に よ り算 定 す る.但. 水 分 を 補 給 し て土 壤 の乾 燥 を 防 い だ.. し,. この 際 仔 虫 の游 走 に よ る算 定 困 難 を避 け るた め,仔. 3.. 虫 水 を 軽 く加 熱 し,仔 虫 を 死 亡 静 止 せ. た.即. しめ る.. 土 壤 の 湿 度 測 定.毛. 受2)の 法 に よつ. ち 一 定 量 の土 壤 の 重 量 を 計 測 し,次 に. 之 を磁 製 皿 に 入 れ て 加 熱 し,水 分 の 蒸 発 を 持. 第1表. 鉤. 虫. 仔. 虫. の. 越. 年.

(3) 鉤 虫 の越 年 に 関 す る研 究. ち 再 度 重 量 を 測 定 す る.斯. く し て減 少 せ る重. 量 を 含 有 し て い た 水 分 と見 做 し,之. よ り百 分. 気 温 及 び湿 度(大. 気)の. ‑12時 間 と した .「ス ピ ッ ツ グ ラ ス」 に採 つ た 仔 虫 水 は 遠 心 沈 澱 し て そ の沈 渣 を 載 物 硝 子 に と り計 算 を 便 な ら しめ る 為,仔. 率 を 計 算 し土 壤 の 湿 度 と した. 4.. 181. 測 定.之. 等は. しめ て顕 微 鏡 下 で 算 定 した.. 鉤 虫 卵 及 び 仔 虫 に対 し,持 続 的 に 間 断 な く変. 第三章. 化 しつゝ 作 用 す る も の で あ る が,之 が 追 求 は. 温 を 測 定 し,然. も検 査 時刻 は1日. 温 を 示 す 正 午 よ り午 後2時. の内 最高 気. の 間 の 時 刻 で あ る.. 又 湿 度 は 乾 湿 寒 暖 計 に よ り算 出 し,検. 査時 の. 5. 60℃. Baermannの. 分 離 装 置 に よ る仔 虫 分 離. 前 後 の温 湯 を 用 い,そ 第2表. A. D‑人. 第1図. 10月18日,人. 鉤虫. の作 用 時 間 は10 27℃. A. C‑犬. 照 実. 験. 及 び 犬 鉤 虫 卵 を夫 々 約1000. 個 宛 撒 布 した も の を27℃. の孵 卵 器 に 入 れ1. 週 間 置 きに そ の 仔 虫数 を 見 るに 両 鉤 虫 共 撒 布 後6週. を 経 過 す る も著 明 な 減 少 は 見 られ な か. つ た.即. 湿 度 を以 て 表 し た.. 實 験 成績. 第一項 対. 不 可 能 で あ る.そ の 為,気 温 に 関 して は 測 定 日 の 一 日干 均 気 温,最 低 気 温 及 び 検 査 時 の 気. 虫 を加熱 死 せ. ち,両 鉤 虫 の孵 化 率 は 夫 々90.5%,. 91.4%で,成 も 第1週. 熟 仔 虫 の 生 存 率 は6週 後(24/×)の. 後 に於 て. 仔 虫 数 の91.7%,. 孵 卵 器 内 仔 虫数 及 び 生存 率. 鉤 虫. 27℃ 孵 卵器内生存率. 95.4%で. あ つ た.(第. 鉤 虫 卵 撒 布 後1週 第 三,四. 一,二. 表,第. 一 図).. 間 の 仔 虫 の垂 直 的 分 布 は. 表 に 見 る 如 く仔 虫 の90.7%,. は 地 下2cm迄. に あ り,最. も 深 く存 在 す る も. の で6‑8cmの. 間 に あ り夫 々0.4,. あ つ た.(第2週. 以 後 の仔 虫数 及 び垂 直分 布 の. 表 は 変 化 が 非 常 に 少 い 為 省 略 す る.). 第3表. 〔註 〕 (週)は. 人 鉤 虫 仔 虫 の 垂 直 分 布(27℃. 鉤 虫 卵 撒 布 後 の 経 過 時 日 と す。. 92.3%. 孵 卵 器 内). 0.1%で.

(4) 182. 若. 第4表. 〔註 〕 (週)は 第二項. 松. 本 実験 一 戸外 実験. 行 わ れ な か つ た.こ. (18/Ⅹ‑13/Ⅱ. .3℃,最. の 間). 44.2%で. あつ たが夫. 々 虫 卵 撒 布 後5週(22/Ⅹ. Ⅰ), 6週(29/Ⅹ. に は 死 滅 し 尽 し た.そ. の 間 平 均 気 温16.3℃. 19.1%‑11.2%で. 孵卵器内). 鉤虫卵 散 布後の経 過時 日とす。. 虫 の 孵 化 率 は26.2%,. .1℃,最. 弘. 犬鈎虫仔虫 の垂直分布(27℃. 第 一表 に 見 る如 く戸 外 に 於 け る 人 及 び 犬 鉤. ‑9. 康. 低 気 温8.7℃‑1.0℃ あ つ た.そ. Ⅰ). 土 壤 湿度 の 後12月1日,. の 間 の 平 均 気 温9.1℃‑3. 低 気 温5.9°. 度20.5%‑12.9%で. か ら‑2.4℃,土 あ つ た.然. 壤湿. して之等 虫. 卵 が 好 条 件 下 に あ つ て も孵 化 能 力 を 夫 つ て い る か 否 か を 見 ん と し て3月3日 に 入 れ1週. 前記 孵卵 器 内. 後 仔 虫 を 検 し た が1隻. な か つ た.仔. 虫 数 の 変 化 を1週. 鉤 虫 で262,. 140,. 171,. 14隻,犬 5.5隻. 鉤 虫 では. 2回 に わ た り人 及 び 犬 鉤 虫 の 虫 卵. 441.5,. 950, 1000個. 宛 撒 布 す る も虫 卵 の 孵 化 発 育 は. 減 少 し そ の 曲 線 は 第 二 図 の 如 く な る.又. 気象 と鉤 虫仔虫数 の変 化(戸 外 実 験). 26.5,. 置 に 見 る と人. 1月2日,. 第2図. 214.5,. 105.5,. も検 出 し得. と急 速 度 に 之等.

(5) 鉤 虫 の越 年 に 関 す る研 究. 仔虫数 の孵卵器内仔虫数 に対す る百分率 を生. 183. 第5図. 各層 に於 ける人鉤 虫. 存率 とす ると,こ の生存率 の変化 を図示 した. 仔 虫の分布 百 分率. ものが第三図である.. 第3図. 茅4図. 戸外 に於 ける鉤 虫仔 虫 の生 存 率. 戸外 に於 ける鉤 虫仔虫 の 土中に於 ける垂 直分析. ― ‑‑‑‑‑‑‑‑ … ………. 0‑2cm‑深 2‑4cm〃 4‑6cm〃. さに 於 け る仔 虫. 〓 6‑8cm〃 △ ― △ − ‐− ‐−. 8‑10cm〃 10‑12cm〃. 第6図. 各 層 に於 ける犬鉤 虫仔 史 の分 布 百分 幸. 次に第五,六 表は仔虫の垂直的分布 の変化 を経過 を追って観察 した もので,之 を図示 し た ものが第四図である.又 各層 に於 け る仔虫 数 の百分 率を図示す る と第五,六 図の如 く, 両鉤虫仔虫共,時 日の経過 と共 に次第に表層 の百分率 曲線は下降 し,深 層 の百分率曲線は 上昇す る. 以 上 より低温 の来 ると共に鉤虫仔虫は次第 に地 中深 く潜入 し遂に死滅す る事 を知 る. 第二節 1月23日,. 鉤 虫 仔 虫 撒 布 に よ る実 験 2月6日. の2回. ― ‑‑‑‑‑‑‑‑ … ………. に わ た り,鉤 虫. 仔虫 を夫 々1200隻 宛撒布 した,孵 卵 器 内仔. 0‑2cmの 2‑4cm〃 4‑6cm〃. 〓 6‑8cm〃 △ − −‐−‐. △ −. 8‑10cm〃 10‑12cm〃. 深 さに 於 け る仔 虫.

(6) 184. 若. 松. 第5表. 第6表. 虫 は 何 れ も1週 隻(81.7%),. 後 に 於 て,そ. の 生 存 数 は981. 1010隻(84.1%)で. あ つ た が,. 戸 外 に 於 て は 生 存 す る も の は 皆 無 で あ つ た. こ の 間 平 均 気 温9.4°‑1.7℃,最 ‑4. .5℃,土. 即 ち,仔. 低 気 温4. 壤 湿 度20.5‑11.7%で. .3°. あ つ た.. 虫 の 生 存 は 許 さ れ な か つ た.. 第 四章. た し め る時 は 土 壤 表 面 に 存 在 す る 鉤 虫 卵 は1 週 間 以 内 に 孵 化 成 熟 し 月 余 に 及 ぶ も殆 ん ど減 そ の 垂 直 分 布 も人 鉤 虫,犬 鉤 虫. 共 に 深 さ2cm以. 内 に 夫 々90.7%,. 戸. 外. 外. に. に. 於. 於. け. け. る. 人. 鉤. 虫. 仔. る. 犬. 鉤. 虫. 仔. 仔 虫 が 存 在 し,地 下6‑8cm迄 で あ る. 10月17日. 生存 す るもの. 虫 卵 を撒 布 し戸 外 に 放 置. した も の ゝそ の 後 の 経 過 を 見 る と, 1週 間 の 内 に 成 熟 し た 鉤 虫 仔 虫 は 低 温 の 来 る と共 に そ の垂 直的 分布 状 態 を変 え次第 に地 下潜 入 の傾 向 を示 しつ ゝそ の数 を 減 じ遂 に11月. 末 には. し て そ の 後 の孵 化 及 び 仔 虫. の 生 存 は 見 られ な か つ た.. に於 て 常 に 土 壤 の 湿 度 を 一 定 に 保. 少 し な い.又. 戸. 弘. 全 く死 滅 し た.而. 總 括 竝 に考 按. 以上 の実 験 成 績 を 総 括 す る と次 の 如 くに な る. 27℃. 康. 92.3%の. 又 孵 化 及 び生 存 率 か ら見 る に 犬 鉤 虫 卵 及 び 仔 虫 が 人 鉤 虫 の そ れ に 比 し低 温 に対 す る抵抗 が 大 で あ る. 鉤 虫 仔 虫 の土 壤 中 に 於 け る 垂 直 的 分 布 に就 てAckert3),. Augustine4)両 氏 は 仔 虫 は 土 壤 の. 表 層 半 吋 の 間 に 最 も多 く生 存 す る と云 い,真.

(7) 鉤 虫 の 越 年 に 関 す る研 究. 虫. の. 土. 中. 垂. 直. 的. 分. 布. の. 変. 化. 虫. の. 土. 中. 垂. 直. 的. 分. 布. の. 変. 化. 島15)は 多 く表 層3‑4cmに 7cmの. 存 し少 数 の もの が. 所 迄 生 存 す る と述 べ て い る.余. に 於 て も27℃ %が2cm内. の実験. に 於 て は そ の90.7%‑92.3. は 土 壤 の 乾 燥 す る に つ れ,仔. は 成 熟 し な い と 云 う.孵. 虫 は地 下 に潜 入. 化 し生 熟 仔 虫 と. な る 最 低 温 度 に 就 て はLooss9), 8°‑10℃,. に 存 在 し て い た.又Augustine6). 185. Mocoy11)は15℃. Augustine6)は27℃ す る が15℃. Stiles10)は. を 挙 げ て い る.. で は 仔 虫9週. 以 上 も生 存. の 時 は 更 に 長 く, 0℃. で は1週. し水 が 来 る と 共 に 地 表 に 現 れ る と述 べ て い る. 以 内 に 死 亡 す る と 述 べ て い る.本. が,. 豊12)は 鉤 虫 含 卵 便 少 量 を 試 験 管 に と り同 量 の. Payne7)は. 仔 虫 の垂 直 移 動 の 因 子 と して. 邦 で は 飯. 土 の 大 き さ,土. 壤 の湿 度 及 び 土 壤 中 の 室 気 を. 水 を 加 え,之. 挙 げ て い る.余. は 上 述 の 実 験 成 績 よ り して 之. 全 く氷 結 さ せ て 再 び 取 出 し溶 解 す る の を 待 つ. 等 の 因子 に 加. う る に 気 温 を以 て した い と思. て 培 養 す る.斯. く の 如 く に し て 氷 結3時. 及 ぶ も の は す べ て 死 滅 す る と 発 表 し た.次. う.. 低 温 に対 す る 鉤 虫 卵 の 孵 化 及 び 鉤 虫 仔 虫 の 抵 抗 に 就 て はLambinet8)は11‑12℃ 発 育 を 始 め12°‑13℃. を 水 と 塩 を 入 れ た 容 器 に 入 れ,. で卵 が. で孵 化 は す るが仔 虫. 内 藤13)は2月 夜17‑20時. よ り3月. に 至 る 間,鉤. 間 寒 冷 に 曝 し,そ. 培 養 を 行 い 次 の 結 果 を 得 た.即. 間に に. 虫卵を一. の 後7日. 間瓦. ち外気 に触 れ.

(8) 186. 若. 松. た 時 間 内 の 最 低 温 度 が4.5°‑0℃. に及 べ ば. 虫 卵 は全 く孵 化 せ ず,又 最 低 温 度 が9℃. 康. 弘. 地 中 に 潜 入 し遂 に 死 に 至 る もの で あ る.. の時 第 五章. は 発 育 に は 何 等 の 影 響 も与 え な い と云 う.又 1). 南 崎14)も 鉤虫 含 卵 便 を 畑 地 に 撒 布 し て も冬 期. 結. 論. 冬 期 に は鉤 虫 卵 の 孵 化 及 び 仔 虫 の 生 存. に は 卵 は 発 育 せ ず して 死 滅 し秋 期 畑 地 に 生 存. は 行 わ れ な い.従. せ る仔 虫 も 冬 期 に は 死 滅 す る と述 べ て い る.. 虫 の 越 年 は 不 可 能 で あ る. 2). 以 上 諸 家 の 成 績 か ら 見 て我 国 に於 て は 鉤 虫 仔 虫 の 越 冬 は 非 常 に 困難 な る事 が 考 へ られ るが, 事 実 余 の 実 験 よ りし て も鉤 虫 仔 虫 は11月. 然 し て死 滅 の状 態 た るや,寒. 3). 擱筆 す るに当 り御懇 篤 な る御指 導 と御 校閲 を辱 う した恩 師北 山教 授 に満 腔 の感謝 を捧 げ る.. 文 1). D. L.. Augustine;. 172,. 毛 受;慶. 3). J. E.. 4). J.. of. Hyg... Bol.. 2,. 献 8) J. Lambinet;. 応 医 学,. Ackert;. 26,. D. L.. 1923.. P.. 1921.. 2). P.. A.. A.. 12卷, J.. 1号,. of. 57頁,. Hyg.,. 1932.. Vol.. 3,. No.. 1,. 9). A.. Looes;. 10). C.. W.. 1923. Augustine;. do,. Vol.. 3,. No.. 4,. P.. 416,. 11). 眞 島;大 267頁,. 6). 7). D.. L.. 4,. P.. F.. K.. 阪 高 等 医 学 專 問 学 校 雑 誌,. 6卷,. 3号,. 12). 1939.. Payne;. n.. McCoy,. 1903.. 1911.. Jour.. Parasit.,. Vol.. 7,. P.. 1921.. O.. R.. McCoy;. 2,. P.. 413,. 飯 野;兵. A.. J.. of. Hyg.,. Vol.. 9,. No.. 1930.. 庫 県 医 学 会 雑 誌,. 142号,. 14頁,. 1914,. Augustine; 420.. L.. Z, n. McCoy,. Stiles;. 192,. 1923. 5). 低 温 に 対 す る抵 抗 は 犬 鉤 虫 卵 及 び 仔 虫. が 人 鉤 虫 の そ れ に 比 し大 で あ る.. 気 の 来 る と共 に. 僅 か に て も温 度 の高 い地 中 深 く逃 れ ん と して. 鉤 虫 仔 虫 は 気 温 の 低 下 と共 に地 下 に 潜. 入 しつ ゝ死 滅 す る.. 末. 迄 は総 て 死 滅 し越 年 す る もの は 全 くな か つ た.. つ て 土 壤 中 に 於 け る鉤 虫 仔. A.. J.. of. Hyg.,. Vol.. 3,. No.. 13). 1923.. 内 藤;東. 京 医 事 新 誌,. 52年,. 2578号,. 1517頁.. 1928. do,. Vol.. 3,. No.. 5,. P.. 547,. 14). 南 崎;慶. 応 医 学,. 8卷,. 7号,. 1291頁,. 1928..

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