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第○章 msゴシック16P太字

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第 1 節 障がい者施策

1-1 国における障がい者制度改革の動き

平成 15 年から始まった「支援費制度」は、ノー マライゼーションの理念に基づき、「施設から地域 へ」という障がいのある方の地域生活を重視する 大きな流れが作り出されました。 その後、就労支援の強化や地域移行の推進を図 ることを目指して、平成 18 年に「障害者自立支援 法」が施行され、福祉サービス体系の再編など、 障がいのある方が地域で安心して暮らせるよう、 福祉サービス提供体制の強化等が図られてきたと ころです。 同法の施行後、内閣府に設置された障がい者制 度改革推進本部等における検討を踏まえて、地域 社会における共生の実現に向けて新たな障がい保 健福祉施策を講ずることを目的として、平成 25 年 4 月から、「障害者の日常生活及び社会生活を総 合的に支援するための法律(障害者総合支援法)」 が施行されました。 また、平成 23 年には「障害者虐待の防止、障害 者の擁護者に対する支援等に関する法律(障害者 虐待防止法)」がされるとともに、「障害者基本法」 が改正されました。 さらに、平成 25 年 6 月には、「障害を理由とす る差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解 消法)」が公布されるとともに、平成 26 年 1 月、 「障害者の権利に関する条約」を批准したところ です。

1-2 障害者差別解消法

この法律は、障がいを理由とする差別の解消の 推進に関する基本的な事項や、国の行政機関、地 方公共団体などおよび民間事業者における障がい を理由とする差別を解消するための措置などにつ いて定めることによって、すべての国民が障がい の有無によって分け隔てられることなく、相互に 人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実 現につなげることを目的とし、平成 28 年 4 月 1 日施行する予定です。

1-3 札幌市における施策展開

平成 15 年 3 月に「札幌市障害者保健福祉計画」 を策定し、以後 10 年間にわたる障がい福祉施策の 方向を定めました。 また、平成 19 年 3 月には「障がい福祉計画(第 1 期)」を、平成 21 年 3 月には「障がい福祉計画 (第 2 期)」をそれぞれ策定し、障がいのある方の 地域生活への移行や、就労支援を一層推進し、誰 もがいきいきと暮らせるような元気あふれるまち づくりを進めてきました。 平成 24 年 3 月には、2 つの計画を「障がい者プ ラン」とし一体的なものとして改定しました(障 がい者保健福祉計画は、計画期間を 1 年前倒しし て改定)。 平成 27 年 3 月には、新たに第 4 期障がい福祉計 画を策定するとともに、関係法令の成立や改正等 を踏まえ、障がい者保健福祉計画の一部改定を行 う予定です。 (1)障がい者保健福祉計画 障害者基本法に基づき、障がいのある方の自立 や社会参加のための支援等について、その基本的 な施策を定めるものです。 (2)障がい福祉計画 障害者総合支援法に基づき、障害福祉サービス 等に係る提供体制の確保に関し、サービスごとの 必要な量の見込みなどについて定めるものです。

1-4 札幌市の発達障がい者支援体制の整備

について

(1)発達障がいとは 平成 17 年 4 月に「発達障害者支援法」が施行さ れ、これに基づいた取組みがスタートしました。 これまで、制度の谷間におかれていて、必要な支 援が届きにくい状態となっていた「発達障害」を「自 閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、 学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する 脳機能障害であってその症状が通常低年齢におい て発現するもの」と定義し、支援の対象となりまし た。 この法律は「発達障害」のある人が、生まれてか ら年をとるまで、それぞれのライフステージ(年齢) にあった適切な支援を受けられる体制を整備する とともに、この障がいが広く国民全体に理解される ことを目指しています(次頁図参照)。

第 3 章 障がい者福祉サービス

不当な差別的取扱い 障がい者への合理的配慮 国の行政機関・ 地方公共団体 禁止 法的義務 民間事業者 禁止 努力義務

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第 3 章 障がい者福祉サービス

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(2)札幌市の支援体制 札幌市は、平成 17 年 4 月に発達障害者支援体制 整備事業として「札幌市発達障がい者支援関係機 関連絡会議」を設置しました。この会議の目的は、 保健、福祉、医療、教育、就労、当事者・親の会 等の協力を得て支援システムの基盤づくりをする もので、多くの分野におよぶ連携を必要とする発 達障がい者対策の要となる組織です。 この会議から生まれた支援の代表的なものは、 小冊子「虎の巻」シリーズです。これは、自閉症 などの高機能広汎性発達障がいのある方への理解 を促すことを目的として、一般の職場向けに、発 達障がいのある方たちへの支援ポイントをまとめ たイラスト入りの小冊子です。平成 21 年度に制作 した「職場で使える『虎の巻』」を皮切りに、これ までに「暮らしで使える『虎の巻』」、「学校で使え る『虎の巻』」、「続・学校で使える『虎の巻』」を 制作・配布しています。これらはすべて札幌市公 式ホームページ(http://www.city.sapporo.jp/s hogaifukushi/hattatu/hattatu.html)でダウンロ ードが可能となっています。 このほかにも札幌市では「サポートファイルさ っぽろ」を作成しました。このファイルは、すべ てのお子さんとその保護者の方が使うことができ ます。 乳幼児健康診査や母子健康手帳と一緒に使うこ とで、お子さんの発育や発達を総合的に捉えるこ とができるほか、保護者や本人が学校や医療機関 などに相談する時に、状況などを説明するツール として活用することや、関係者がお子さんの個性 や特徴、これまでの経過などを共通理解し、自立 に向けた手立てを共有することにより、一貫した 支援を受けることをサポートするものです。 このファイルも札幌市公式ホームページ(http: //www.city.sapporo.jp/shogaifukushi/hattatu/ supportfiles.html)からダウンロードが可能です。 また、発達障がいの普及啓発を目的として、発 達障がいをもつ方が制作した絵画・工作等を展示 する「カラフルブレインアートフェス」を年 1 回 開催しているほか、保護者への支援として、ペア レントメンターの養成などを行っています。ペア レントメンターとは、現在発達障がいのある子を 育てている保護者に対し、発達障がいのある子ど もを育てた経験のある親が、その経験を生かして 相談に乗るという「親による親のための相談者」 を意味しています。 これらの支援を通して、札幌市では発達障がい をもつ方のライフステージに応じた支援体制の整 備を目指しています。 自閉症 アスベルガー症候群 広汎性発達障害 ●基本的に、言葉の発達の遅れはない ●コミュニケーションの障害 ●対人関係・社会性の障害 ●パターン化した行動、興味・関心のかたより ●不器用(言語発達に比べて) 注意欠陥多動性障害 ADHD ●不注意(集中できない) ●多動・多弁(じっとしていられない) ●衝動的に行動する (考えるよりも先に動く) 学習障害 LD ●「読む」「書く」「計算する」等の能力が、 全体的な知的発達に比べて極端に苦手 ●言葉の発達の遅れ ●コミュニケーションの障害 ●対人関係・社会性の障害 ●パターン化した行動、こだわり 知的な遅れを伴う こともあります それぞれの障害の特性

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第 3 章 障がい者福祉サービス

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第 2 節 障害者総合支援法の概要

2-1 障がい福祉施策の流れ

障がい福祉施策は、平成 15 年度から、行政が受 け手と内容を決める「措置制度」に代わり、利用 者が自らサービスを選択し、事業者と対等な立場 で契約によりサービスを利用する「支援費制度」 が導入されました。支援費制度の導入は、全国的 に障がい保健福祉施策が充実していく契機となり ましたが、次のような問題点も指摘されていました。 ① 身体・知的・精神といった障がいの種類ごと に内容の異なるサービスが提供されており、 施設・事業体系が複雑で使いにくいこと ② サービスの提供体制が不十分な地方自治体 も多く、必要とする人々すべてにサービスが 行き届いていなかったこと(地方自治体の格 差が大きい) ③ 支援費制度における国と地方自治体の費用 負担のルールでは、増え続けるサービス利用 のための財源を確保することが困難なこと また、就労支援の必要性も強く認識されるよう になったことから、これら制度上の課題を解決す るとともに、障がいのある方々が利用できるサー ビスを充実させ、一層の推進を図るために、平成 18 年度に障害者自立支援法が施行されました。 その後、障がい者制度改革推進本部等における 検討を踏まえて、障がい者(児)を権利の主体と 位置づけた基本理念を定め、制度の谷間を埋める ために難病を対象とするなど、障害者自立支援法 が改正される形で、平成 25 年 4 月に「障害者の日 常生活及び社会生活を総合的に支援するための法 律(障害者総合支援法。以下「総合支援法」とい う。)」が創設されました。 総合支援法による福祉サービスの基本的な構造 は、障害者自立支援法と同じく、全国で共通した サービスが提供される「自立支援給付」と、市町 村が創意工夫によって利用者の状況に応じて柔軟 に実施する「地域生活支援事業」で構成されてい ます。

2-2 総合支援法のポイント

(1) 目的・基本理念 法の目的規定に「障害者及び障害児が基本的人 権を享有する個人としての尊厳にふさわしい日常 生活又は社会生活を営む」と明記されたほか、総 合支援法の目的の実現のため、障害福祉サービス による支援に加えて、地域生活支援事業による支 援を含めた総合的な支援を行うことが明記されま した。 また、平成 23 年 7 月に成立した障害者基本法の 改正をふまえ、新たに基本理念が総合支援法に掲 げられました。 (2) 障がい者の範囲の見直し 障害者自立支援法では、支援の対象が身体障が い者、知的障がい者、精神障がい者(発達障がい 者を含む)に限定されていましたが、総合支援法 では、制度の谷間となって支援の充実が求められ ていた難病の患者が対象として加えられました。 (3) 障害支援区分の創設 これまでの「障害程度区分」について、名称を 「障害支援区分」に改めるとともに、区分の認定 が障がいの多様な特性や心身の状態に応じて適切 に行われるよう、認定調査項目や各項目の判断基 準等の見直しが行われました。 (4) 障がい者に対する支援の拡充 ① 重度訪問介護の対象拡大 重度訪問介護は、これまでは重度の肢体不 自由のある方が対象のサービスでしたが、新 たに重度の知的障がい・精神障がいにより行 動上著しい制限のある方が対象として加え られました。 ② ケアホームとグループホームの一元化 障がいのある方の高齢化・重度化に対応す るため、共同生活住居における介護サービス が柔軟に提供できるよう、ケアホーム(共同 生活介護)とグループホーム(共同生活援助) がグループホームに一元化されました。 ③ 地域移行支援の対象拡大 地域移行支援は、これまで施設に入所して いる障がいのある方や精神科病院に入院し ている精神障がいのある方が対象のサービ スでしたが、新たに保護施設や矯正施設等に 入所している障がいのある方が対象として 加えられました。 ④ 地域生活支援事業の拡大 法律の目的に地域生活支援事業による支 援を行うことが明記されたことを受けて、障 がいのある方に対する理解を深めるための 研修・啓発を行う事業、意思疎通支援を行う 者を養成するための事業などが、市町村と都 道府県の事業に追加されました。 第 3 章 障がい者福祉サービス

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(5) サービス基盤の計画的整備 障害福祉計画に必ず定める事項に「サービス提供 体制の確保に係る目標」などが加えられたほか、い わゆるPDCAサイクルにそって障害福祉計画を 見直すことが規定されるなど、サービス提供体制を 計画的に整備するための規定が設けられました。 また、自立支援協議会の名称について、地域の 実情に応じて定められるよう弾力化されたほか、 当事者や家族の参画が法律上に明記されました。 (6) 検討規定 障害福祉サービスのあり方や支給決定のあり方 などの幅広い内容について、法律の施行後 3 年を 目途に検討を行い、その結果に基づいて所要の措 置を講ずるものとする検討規定が設けられました。 また、検討にあたっては、障がいのある方やそ の家族などの意見を反映させるために必要な措置 を講ずることが明記されました。

2-3 総合支援法によるサービスの概要

(1) 障害福祉サービス 障害福祉サービスとは、個々の障がいのある 方々の障がい種類や程度などの勘案すべき事項 (介護者、居住の状況、サービスの利用に関する 意向等)をふまえ、個別に支給決定が行われるも のです。サービスの機能別に、入浴や食事等の介 助を行う「介護給付」と、訓練等を実施する「訓 練等給付」に大別されています(下図参照)。 また、障害福祉サービスは、そのサービス提供 の形態に応じて、「日中活動系サービス」、「訪問系 サービス」、「居住系サービス」に分けられていま す(次頁の表のとおり。地域生活支援事業は主な ものを抜粋)。 介護給付 ・居宅介護(ホームヘルプ) ・重度訪問介護 ・同行援護 ・行動援護 ・重度障害者等包括支援 ・短期入所(ショートステイ) ・療養介護 ・生活介護 ・施設入所支援 訓練等給付 ・自立訓練 ・就労移行支援 ・就労継続支援 ・共同生活援助(グループホーム) 自立支援医療 ・更生医療 ・育成医療 ・精神通院医療 補装具 障 が い 者 ・ 児

自立支援給付

地域生活支援事業

・理解促進研修・啓発 ・相談支援(関係機関との連絡調整、権利擁護) ・成年後見制度利用支援 ・意思疎通支援(手話通訳派遣等) ・福祉ホーム ・移動支援 ・地域活動支援センター(創作的活動、生産 活動の機会提供、社会との交流促進等) ・日中一時支援 ・日常生活用具の給付又は貸与 ・その他の日常生活又は社会生活支援 ・専門性の高い相談支援 ・広域的な対応が必要な事業 ・人材育成 等 支援

都道府県

札幌市

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第 3 章 障がい者福祉サービス

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サービス名 内容等 類型 生活介護 食事や入浴、排泄等の介護や日常生活上の支援、生産活動の機会等を提供 介護給付 療養介護 病院等への入院による医学的管理の下、食事や入浴、排泄等の介護や日常生活 上の相談支援等を提供(医療施設で実施) 介護給付 自立訓練 (機能訓練) 理学療法や作業療法等の身体的リハビリテーションや、日常生活上の相談支援 等を実施 訓練等給付 自立訓練 (生活訓練) 食事や家事等の日常生活能力を向上するための支援や、日常生活上の相談支援 等を実施 訓練等給付 就労移行支援 一般就労への移行に向けて、事業所内や企業における作業や実習、適性に合った職場探し、就労後の職場定着のための支援等を実施 訓練等給付 就労継続支援A型 (雇用型) 通所により、雇用契約に基づく就労の機会を提供するとともに、一般就労に必 要な知識、能力が高まった方について、一般就労への移行に向けて支援 訓練等給付 就労継続支援B型 (非雇用型) 通所により、就労や生産活動の機会を提供(雇用契約は結ばない)するととも に、一般就労に必要な知識、能力が高まった方について、一般就労への移行に 向けて支援 訓練等給付 地域活動支援センター 創作的活動や生産活動の機会の提供、社会との交流の促進等を図る 地域生活支援事業 居宅介護 居宅において入浴、排泄または食事の介護等の便宜を提供 介護給付 重度訪問介護 重度の肢体不自由者または重度の知的、精神障がいにより常時介護を必要とす る方について、居宅における入浴、排泄または食事の介護等の便宜、外出時に おける移動中の介護を総合的に提供 介護給付 同行援護 視覚障がいにより、移動中に著しい困難を有する方について、外出時における移動に必要な情報の提供、移動の援護等の便宜を提供 介護給付 行動援護 知的または精神障がいにより行動上著しい困難があり、常時介護を要する方 に、行動に伴う危険を回避するために必要な援護、外出時における移動中の介 護等の便宜を提供 介護給付 重度障害者等 包括支援 常時介護を要し、その介護の必要の程度が著しく高い方に、居宅介護等の障害 福祉サービスを包括的に提供 ※ 訪問サービスだけでなく、施設において行われる生活介護、ケアホームや ショートステイ等のサービスも包括 介護給付 移動支援事業 屋外での移動に著しい制限のある居宅の方に対し、社会生活上必要不可欠な外 出及び社会参加のための外出を支援 ※ 通年かつ長期にわたる外出および社会通念上適当でない外出を除く 地域生活 支援事業 短期入所 自宅で介護する人が病気などの場合に、一時的に、夜間も含め施設や事業所、 医療機関(医療的ケアを要する場合)で、入浴・排泄・食事等の介護や日常生 活の支援を実施 介護給付 日中一時支援 日中において、介護者の病気等の理由で家庭介護ができない場合に、一時的に 事業所で見守り、障がいのある方に活動の場を提供するとともに、その他必要 な日常生活の支援を行う 地域生活 支援事業 施設入所支援 施設に入所する障がいのある方に、主として夜間において、入浴、排泄または 食事の介護等の便宜を提供 介護給付 共同生活援助 (グループホーム) 主として夜間において、共同生活を営むべき住居において相談、入浴、排せつ または食事の介護その他の必要な日常生活上の援助を実施 訓練等給付 福祉ホーム事業 現に住居を求めている障がいのある方に、低額な料金で、居室その他の設備を提供し、日常生活に必要な便宜を提供 地域生活支援事業 訪 問 系 サ ビ ス 日 中 活 動 系 サ ビ ス 居 住 系 サ ビ ス 【総合支援法によるサービスの概要】 第 3 章 障がい者福祉サービス

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(2)相談支援体制の強化 障がいのある方や障がい児の保護者への一般的 な相談支援は、障害者総合支援法により、障がい の種類に関わらず市町村に一元化され、都道府県 は市町村への専門的な支援のほか、人材育成を担 うこととされています。 札幌市では、生活全般に関わる相談に応じ、福 祉サービスなどの情報提供や利用援助、関係機関 との連絡調整、権利擁護のために必要な援助など 総合的な支援を行う「障がい者相談支援事業」を、 市内 20 か所の相談支援事業所において実施して いるところです。 また、市町村は相談支援体制の整備をはじめと した地域支援システムを強化するため、関係者が 協議する場として、自立支援協議会を設置・運営 し、都道府県も、都道府県全体の支援システムづ くりに主導的役割を担う、都道府県自立支援協議 会を設置・運営することとされています。 ※詳細は、同章 98 頁参照 (3)自立支援医療 障がいのある方に対する公費負担医療制度には、 身体障害者福祉法に基づく更生医療、児童福祉法 に基づく育成医療、精神保健福祉法に基づく精神 通院医療がありましたが、平成 18 年 4 月から障害 者自立支援法(平成 25 年 4 月からは障害者総合支 援法)により、自立支援給付の中の自立支援医療 として位置づけられました(それぞれの対象疾病 の範囲に変更なし)。 ※詳細は、第 7 章 205 頁参照 (4)補装具 補装具とは、障がいのある方の身体機能を補完 または代替し、長期間にわたり継続的に使用して 日常生活や就業活動を用意にするもので、義肢や 車椅子、補聴器、盲人安全つえ(白杖)、装具など の福祉用具を指します。平成 18 年 10 月から障害 者自立支援法に基づく補装具費の支給へと変更さ れました。平成 25 年 4 月からは、総合支援法の施 行に伴い、難病患者なども補装具費の支給対象と なりました。 ※詳細は、第 2 章 45 頁参照 (5)地域生活支援事業 総合支援法では、地域の特性や利用者の状況に応 じて、効率的・効果的な事業実施が可能とされる各 種の事業が、包括的に地域生活支援事業として位置 づけられ、具体的なサービスの内容、利用手続き、 報酬や利用者負担の基準などは、市町村・都道府県 が実状に即して定めることとされています。 対象となる事業には、市町村や都道府県が必ず取 組まなければならない必須事業と、市町村と都道府 県の判断により実施される事業(その他の事業)が あり、市町村の必須事業としては、相談支援事業、 意思疎通支援事業(手話通訳者の派遣等)、日常生 活用具給付事業、移動支援事業等があげられていま す。 ※ 詳細は、同章 89 頁参照

第 3 節 障害福祉サービス等の利用

3-1 対象者

総合支援法による障害福祉サービスまたは地域 相談支援(以下「障害福祉サービス等」という。) の利用は、身体、知的または精神に障がいのある 方(別表 1)、指定された 151 疾患の難病等に該当 する方(次頁別表 2)が対象となります。 対象者の具体的な定義は各障害者手帳を所持し ている場合のみに限定されません。

3-2 申請手続き

障害福祉サービス等の利用を希望される場合は、 援護の実施主体となる区保健福祉部に支給申請を 行います。 (1)申請者 18 歳以上の場合は障がい者本人、18 歳未満の障 がい児の場合は保護者が申請者となります。例外 的な取扱いとして、15 歳以上の障がい児について、 18 歳以上の方のみを対象とした障害福祉サービ ス等を利用することが適当との児童相談所の意見 があった場合、その児童は「者」と見なされるこ ととなり、児童本人が申請者となります。 【別表 1 対象者となる障がい者】 障がい 種別 要 件 身体 身体障害者手帳を所持 知的 ①療育手帳を所持 ②児童相談所はたは知的障害者更生相談所におい て知的の判定を受けている等 精神 統合失調症、精神作用物質による急性中毒またはそ の依存症、精神病質その他の精神疾患を有する方 ①精神障害者保健福祉手帳を所持 ②精神障がいを事由とする年金を現に受けている ③精神障がいを事由とする特別障害給付金を現に受 けている ④自立支援医療(精神通院医療)を受給している ⑤精神障がいのあることが適切に診断されている等

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第 3 章 障がい者福祉サービス

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【別表 2 難病等の対象疾患】 ※上記に示した対象疾病は、国の「障害者総合支援法対象疾病検討会」において拡大する方向で検討されており、 平成 27 年夏以降に対象疾病の追加がなされる見込みです。 (平成 27 年 1 月現在) 1 IgA腎症 39 顕微鏡的多発血管炎 77 正常圧水頭症 115 嚢胞性線維症 2 亜急性硬化性全脳炎 40 硬化性萎縮性苔癬 78 成人スチル病 116 パーキンソン病 3 アジソン病 41 好酸球性筋膜炎 79 成長ホルモン分泌亢進症 117 バージャー病 4 アミロイドーシス 42 好酸球性消化管疾患 80 脊髄空洞症 118 肺静脈閉塞症/肺毛細血管腫症 5 ウルリッヒ病 43 好酸球性多発血管炎性肉 芽腫症 81 脊髄小脳変性症(多系統萎 縮症を除く。) 119 肺動脈性肺高血圧症 6 HTLV-1関連脊髄症 44 後縦靭帯骨化症 82 脊髄性筋萎縮症 120 肺胞低換気症候群 7 ADH分泌異常症 45 甲状腺ホルモン不応症 83 全身型若年性特発性関節炎 121 バッド・キアリ症候群 8 遠位型ミオパチー 46 拘束型心筋症 84 全身性エリテマトーデス 122 ハンチントン病 9 黄色靭帯骨化症 47 広範脊柱管狭窄症 85 先天性QT延長症候群 123 汎発性特発性骨増殖症 10 潰瘍性大腸炎 48 抗リン脂質抗体症候群 86 先天性魚鱗癬様紅皮症 124 肥大型心筋症 11 下垂体前葉機能低下症 49 コステロ症候群 87 先天性筋無力症候群 125 ビタミンD依存症二型 12 加齢性黄斑変性症 50 骨髄異形成症候群 88 先天性副腎低形成症 126 非典型溶血性尿毒症症候群 13 肝外門脈閉塞症 51 骨髄線維症 89 先天性副腎皮質酵素欠損症 127 皮膚筋炎/多発性筋炎 14 関節リウマチ 52 ゴナドトロピン分泌亢進症 90 大脳皮質基底核変性症 128 びまん性汎細気管支炎 15 肝内結石症 53 混合性結合組織病 91 高安動脈炎 129 肥満低換気症候群 16 偽性低アルドステロン症 54 再生不良性貧血 92 多系統萎縮症 130 表皮水疱症 17 偽性副甲状腺機能低下症 55 再発性多発軟骨炎 93 多発血管炎性肉芽腫症 131 フィッシャー症候群 18 球脊髄性筋萎縮症 56 サルコイドーシス 94 多発性硬化症/視神経脊 髄炎 132 封入体筋炎 19 急速進行性糸球体腎炎 57 シェーグレン症候群 95 多発性嚢胞腎 133 ブラウ症候群 20 強皮症 58 CFC症候群 96 遅発性内リンパ水腫 134 プリオン病 21 巨細胞性動脈炎 59 色素性乾皮症 97 チャージ症候群 135 PRL分泌亢進症(高プロラクチン 血症) 22 巨大膀胱短小結腸腸管蠕動 不全症 60 自己貪食空胞性ミオパチー 98 中毒性表皮壊死症 136 ベスレムミオパチー 23 ギラン・バレ症候群 61 自己免疫性肝炎 99 腸管神経節細胞僅少症 137 ベーチェット病 24 筋萎縮性側索硬化症 62 自己免疫性溶血性貧血 100 TSH受容体異常症 138 ペルオキシソーム病 25 クッシング病 63 視神経症 101 TSH分泌亢進症 139 発作性夜間ヘモグロビン尿症 26 クリオピリン関連周期熱症候群 64 若年性肺気腫 102 TNF受容体関連周期性 症候群 140 慢性炎症性脱髄性多発神経炎 /多巣性運動ニューロパチー 27 グルココルチコイド抵抗症 65 シャルコー・マリー・トゥース病 103 天疱瘡 141 慢性血栓塞栓性肺高血圧症 28 クロウ・深瀬症候群 66 重症筋無力症 104 特発性拡張型心筋症 142 慢性膵炎 29 クローン病 67 シュワルツ・ヤンペル症候群 105 特発性間質性肺炎 143 慢性特発性偽性腸閉塞症 30 結節性硬化症 68 神経性過食症 106 特発性基底核石灰化症 144 ミトコンドリア病 31 結節性多発動脈炎 69 神経性食欲不振症 107 特発性血小板減少性紫斑病 145 メニエール病 32 血栓性血小板減少性紫斑病 70 神経線維腫症 108 特発性血栓症 146 網膜色素変性症 33 原発性アルドステロン症 71 神経有棘赤血球症 109 特発性大腿骨頭壊死症 147 もやもや病 34 原発性硬化性胆管炎 72 進行性核上性麻痺 110 特発性門脈圧亢進症 148 ライソゾーム病 35 原発性高脂血症 73 進行性骨化性線維形成異 常症 111 特発性両側性感音難聴 149 ランゲルハンス細胞組織球症 36 原発性側索硬化症 74 進行性多巣性白質脳症 112 突発性難聴 150 リンパ脈管筋腫症 37 原発性胆汁性肝硬変 75 スティーヴンス・ジョンソン 症候群 113 難治性ネフローゼ症候群 151 ルビンシュタイン・テイビ症候群 38 原発性免疫不全症候群 76 スモン 114 膿疱性乾癬 第 3 章 障がい者福祉サービス

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(2)申請の代行・代理 ① 代行 代行は、本人の意思表示の内容を、本人に 代わり伝える行為となります。本人から申請 代行の依頼を受けたものであれば、誰であっ ても可能であり、必ずしも書面により依頼さ れる必要はありません。 ② 代理人による申請 本人が第三者に対して、支給申請に係る法律 行為を行うという内容の代理権を授与した場 合、その第三者は、本人の代理人として支給申 請が可能です。本人の意思表示による代理権授 与であるかどうかは、申請後の手続き(障害支 援区分の認定調査や勘案事項の聴き取りなど) の中で確認できることから、申請時に一律に委 任状を提出することは必要とされていません。 なお、知的や精神の障がいなどで判断能力を 欠く状況にあり、成年後見人が選任されている 場合は、成年後見人が本人に代わって支給申請 を行うことになります。 (3) 申請に必要な書類 ① 支給申請書 ② 所得区分認定のために必要な書類 ・世帯状況・収入等申告書 ・本人および配偶者(障がい児の場合は世帯員 全員)の申請年度(4~6月の申請にあっては前 年度)の住民税課税額・所得額が確認できる書 類(支給申請書で税情報の閲覧に同意している 場合は不要) ③ 現に支給決定を受けている場合は受給者証 ④ 診療情報提供書(区保健福祉部が必要と認め た場合)

3-3 援護の実施主体

(1) 居住地原則 援護の実施主体は、原則として、申請者の「居住 地」である区の保健福祉部(市町村)です。 また、居住地を有しない、または不明の場合は「現 在地」の区となります。 ここでいう居住地とは、「住民票の所在の有無で はなく、将来にわたり起居を継続することが社会通 念上期待できる場所」をいい、民法上の住所の概念、 すなわち生活の本拠を指します。 また、現にその場所に居住していない場合も、他 の場所に居住していることが一時的な便宜のため であって、一定期限到来とともにその場所に復帰し て起居を継続していくことが期待される場合は、そ の場所が居住地となります。 現在地とは「居住地を有しないかまたは明らかで ない人が現に居住する場所」を指します。 (2) 居住地特例 障害者支援施設等の入所・入居者については、施 設所在地の費用負担などが過大とならないよう、入 所・入居前に居住地を有していた区の保健福祉部 (市町村)が援護の実施主体となります。この居住 地特例は、対象の施設等に入所・入居する間(他の 対象施設等に移る場合を含む)継続します。 また、入所・入居前に属していた世帯が他市町村 に転出した場合も、援護の実施主体は変更されませ ん(住民基本台帳上、入所・入居前に属していた世 帯と同一世帯である場合を除く)。 なお、障がい児については、その保護者が支給決 定を受ける方になるため、居住地特例の対象とはな りません(保護者が他市町村に転出した場合は、実 施市町村が変更となります)。 【居住地特例の対象施設など】 ◎法律上の取扱い  ① 障害者支援施設 ② のぞみの園 ③ 児童福祉施設(総合支援法第5条第1項) ④ 療養介護を行う病院(総合支援法第5条第6項) ⑤ 生活保護法第30条第1項ただし書の施設 ⑥ 共同生活援助を行う住居(当分の間の経過措置) ◎運用上の取扱い  ① 福祉ホーム  ② 宿泊型自立訓練  ③ 精神障害者退院支援施設  ④ 精神科病院  ⑤ 刑事施設(刑務所、少年刑務所、拘置所)  ⑥ 少年院  ⑦ 更生保護施設  ⑧ 自立更生促進センター  ⑨ 就業支援センター  ⑩ 自立準備ホーム ※刑事施設または少年院収容前に居住地を有していな  い、または明らかでない場合は、収容前における逮  捕地の市町村が実施主体となります。

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第 3 章 障がい者福祉サービス

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3-4 障害福祉サービス等の種類

(1)障害福祉サービス ① 介護給付 内 容 対象者 支給決定期間 標準利用期間 居宅で生活されている方に対し、ホームヘ ルパーが居宅を訪問して日常生活上の支援 を行います。 ①区分1以上の方 ②障がい児 1年以内 制限なし 身体介護 家事援助 通院等介助 通院等 乗降介助 居宅で生活されている重度の肢体不自由者 または重度の知的・精神障がいにより常に 介護を必要とする方に対し、ホームヘル パーが居宅を訪問して食事・入浴・排泄な どの身体介護や外出時の移動支援などを総 合的に行います。 区分4以上で一定要件を満たす方 1年以内 制限なし 居宅で生活されている移動に著しい制限を 有する視覚障がいのある方に対し、ガイド ヘルパーが移動に必要な情報の提供、移動 の援護等の外出支援を行います。 次のいずれかに該当し、一定の要件を 満たす方 ①視覚に障がいのある方 ②障がい児 1年以内 制限なし 居宅で生活されている行動上の自己判断能 力が制限されている方に対し、行動すると きの危険を回避するために必要な支援、外 出支援を行います。 次のいずれかに該当し、一定の要件を 満たす方 ①知的に障がいのある方(区分3以上) ②精神に障がいのある方(区分3以上) ③障がい児 1年以内 制限なし 寝たきりの状態にあるなど介護の必要性が とても高い方に、重度訪問介護など複数の サービスを包括的に行います。 次のいずれかに該当し、一定の要件を 満たす方 ①四肢麻痺等のため寝たきり状態にあ り人工呼吸器による呼吸管理を行って いる身体障がいの方(区分6) ②四肢麻痺等のため寝たきり状態にあ る最重度の知的障がいの方(区分6) ③強度の行動障がいのある方(区分6) 1年以内 制限なし 居宅で介護する人が病気などの場合に、一 時的に、夜間も含め施設や事業所で入浴・ 排泄・食事等の介護や日常生活の支援を行 います。 ①区分1以上の方 ②障がい児 1年以内 制限なし 医療的ケアと常時介護を必要とする方に、 医療機関で機能訓練、療養上の管理、看 護、介護、日常生活の支援を行います。 ①筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者等人 工呼吸器による呼吸管理を行っている 区分6の方 ②筋ジストロフィー患者又は重症心身 障がいである区分5以上の方 3年以内 制限なし 常時介護等を必要とする方に、昼間におい て、入浴・排泄・食事の介護等の提供、生 活等に関する相談・助言、日常生活の支援 を行うとともに、創作的活動や生産活動の 機会の提供、身体機能や生活能力の向上の ために必要な支援を行います。 区分3以上の方(満50歳以上の場合は区 分2以上) 3年以内 制限なし 昼間、生活介護を利用する場合、区分4 以上の方(満50歳以上の場合は区分3以 上) 3年以内 制限なし 昼間、自立訓練( 機能 訓練 ・生 活訓 練)または就労移行支援(養成施設を 含む)を利用する方 昼間の利用 サービスの支 給決定期間と 同じ 昼間の利用 サービスの標 準利用期間と 同じ 同行援護 重度障害者等 包括支援 入浴・排泄・食事等の身体の介護 調理・洗濯・掃除等の家事の援助 通院等のための屋内外における移動等の介助、通院先での受診等の手続き、および移動等の介助 通院等のためヘルパーが運転する車両への乗降の介助、乗車前と降車後の屋内外における移動等の介助、通院先 での受診等の手続き、および移動等の介助 施設入所支援 障害者支援施設に入所する方に、夜間と休 日における入浴・排泄・食事等の介護、生 活等に関する相談・助言、日常生活の支援 を行います。 療養介護 短期入所 (ショートステイ) 種 類 居宅介護 (ホームヘルプ) 重度訪問介護 行動援護 生活介護 第 3 章 障がい者福祉サービス

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② 訓練等給付 (2)地域相談支援 内 容 対 象 者 支給決定 期間 標準利用期間 地域移行支援 障害者支援施設、精神科病 院、矯正施設などから地域生 活に移行するにあたり、相談 による不安解消、外出への同 行支援、住居確保、関係機関 との連絡調整等を行います。 次のいずれかに該当し、一定の要件を満たす方 ①障害者支援施設や児童福祉施設などに入所している方 ②精神科病院に入院している精神に障がいのある 方(原則 1年以上) ③救護施設または更生施設に入所している方 ④刑事施設または少年院に収容されている方 ⑤更生保護施設に入所している方、または 自立更生促進 センター、就業支援センター、自立準備ホームに宿泊して いる方 6か月以内 6か月以内 ※この期間では十分な成 果が得られず、かつ、継続 利用による地域生活移行 が具体的に見込まれる場 合には更新が可能 地域定着支援 居宅で一人暮らしをする方な どに対し、常時の連絡体制を 確保し、緊急時には必要な支 援を行います。 次のいずれかに該当する方 ①障害者支援施設等や精神科病院から退所・退院した方 ②家族との同居から単身生活に移行した方 ③地域生活が不安定な方 1年以内 制限なし 種 類 内 容 対 象 者 支給決定期間 標準利用期間 地域において自立した日常生活・社会生活 ができるよう、一定期間、身体機能や生活 能力の維持向上等のために、理学療法、作 業療法その他必要なリハビリテーション、 生活等に関する相談・助言、その他必要な 支援を行います。 身体に障がいのある方 ※施設や病院を退所(院)または特別支援学校 を卒業された、身体機能の維持・回復等の支援 が必要な方 1年以内 ※引き続きサービ スが必要な場合は 6ヵ月以内の期間 で更新 1年6ヵ月(頸髄損傷による 四肢麻痺等の状態にある方 は3年) ※必要と認められる場合は 更に1年以内の期間で更新 が可能 地域において自立した日常生活・社会生活 ができるよう、一定期間、生活能力の維持 向上等のために、入浴・排泄・食事等に関 する必要な訓練、生活等に関する相談・助 言、その他の必要な支援を行います。 ①知的に障がいのある方 ②精神に障がいのある方 ※施設や病院を退所(院)、特別支援学校を卒 業、または継続した通院により障がいの状態が 安定された方等で、生活能力の維持向上等の支 援が必要な方 1年以内 ※引き続きサービ スが必要な場合は 1年以内の期間で 更新 2年(概ね1年以上の長期 間、施設や病院に入所 (院)していた方は3年) ※必要と認められる場合は 更に1年以内の期間で更新 が可能 地域において自立した日常生活・社会生活 ができるよう、一定期間、生活能力等の維 持向上のために、居室その他の設備を提供 し、家事等の日常生活能力を向上するため の支援、生活等に関する相談・助言、その 他の必要な支援を行います。 ①知的に障がいのある方 ②精神に障がいのある方 ※日中、一般就労や外部の障害福祉サービスを 利用している方で、地域生活に向けて一定期 間、居住の場を提供して帰宅後における生活能 力等の維持向上のための訓練その他の支援が必 要な方 1年以内 ※引き続き、サー ビスが必要な場合 は1年以内の期間 で更新 2年 ※必要と認められる場合は 更に1年以内の期間で更新 が可能 生産活動、職場体験その他の活動の機会の 提供、その他就労に必要な知識・能力の向 上のために必要な訓練、求職活動に関する 支援、適性に応じた職場の開拓、就職後に おける職場への定着のために必要な相談そ の他の支援を行います。 65歳未満の方 ※就労を希望し、就労に必要な知識・技術の習 得、就労先の紹介その他の支援が必要な方 1年以内 ※引き続きサービ スが必要な場合は 1年以内の期間で 更新 2年 ※必要と認められる場合は 更に1年以内の期間で更新 が可能 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう 師に係る知識や技術の習得、求職活動に関 する支援、適性に応じた職場の開拓、就職 後における職場への定着のために必要な相 談その他の支援を行います。 65歳未満の方 ※あん摩マッサージ指圧師免許、はり師免許ま たはきゅう師免許を習得することにより就労を 希望する方 1年以内 ※引き続きサービ スが必要な場合は 1年以内の期間で 更新 専修課程3年、高等課程5年 ※必要と認められる場合は 更に1年以内の期間で更新 が可能 雇用契約等に基づく就労の機会を提供する とともに、生産活動その他の活動の機会の 提供、その他就労に必要な知識・能力の向 上のために必要な訓練、その他必要な支援 を行います。 次のいずれかに該当する満65歳未満の方(利用 開始時) ①就労移行支援を利用したが企業等の雇用に結 びつかなかった方 ②特別支援学校を卒業された方で、求職活動を 行ったが企業等の雇用に結びつかなかった方 ③企業等を離職した方など就労経験のある方 で、現に雇用関係がない方 3年以内 制限なし ※利用実績、サービス管理 責任者による評価等をふま え、更新の要否を決定 生産活動その他の活動の機会の提供、その 他就労に必要な知識・能力の向上のために 必要な訓練、その他の支援を行います。 ①就労経験(就労継続支援A型を含む。)があ る方で、年齢や体力面で一般企業に雇用される ことが困難な方 ②就労移行支援を利用した結果、当該事業の利 用が適当と判断された方 ③満50歳以上の方 ④障害基礎年金1級を受給されている方 1年以内(満50歳 以上は3年以内) 制限なし ※利用実績、サービス管理 責任者による評価等をふま え、更新の要否を決定 夜間や休日、共同生活を行う住居で、相談 や日常生活上の支援を行います。また、利 用者のニーズに応じて、入浴、排せつまた は食事の介護を行います。 障がいのある方(入浴、排せつまたは食事の介 護が必要な方は区分1以上) 3年以内(体験的 な利用の場合は1 年以内) 制限なし(地域移行型ホー ムは2年以内、サテライト 型住居は3年以内) ※地域移行型ホーム:施設 または医療機関の敷地内に あるもの 種 類 機能訓練 生活訓練 宿泊型 自立訓練 自 立 訓 練 A型  ※自立訓練(機能訓練・生活訓練)、就労移行支援、就労継続支援(A型)については、初回は30日~60日程度の期間で暫定支給決定が行われ、    この間に事業者が作成した個別支援計画に基づき、本決定を行います。表中の支給決定期間は、暫定決定期間を含めた期間となります。 B型 共同生活援助 (グループ ホーム) 就 労 継 続 支 援 養成施設 以外 養成施設 就 労 移 行 支 援

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3-5 支給決定の手続き

(1)手続きの流れ ※1 同行援護の利用申請の場合、障害支援区分の 認定調査に加えて同行援護アセスメント票によ るアセスメントを行います。 ただし、身体介護を伴わない場合は、心身の 状況に関するアセスメント、障害支援区分の一 次判定、二次判定(審査会)および障害支援区 分の認定は行いません。 ※2 共同生活援助の利用申請のうち、一定の場合 は障害支援区分の認定が必要となります。 ※3 一定期間、サービスを利用し、①利用者の利 用意思の確認、②サービスが適切かどうかを確 認の上、評価項目に沿った個別支援計画が作成 され、その結果をふまえ本支給決定が行われま す。 (2)障害支援区分 障害支援区分とは、障がいの多様な特性や心身 の状態に応じて必要とされる標準的な支援の度合 いを表す区分とされており、区分 1~6 の 6 段階が あります。 支給決定手続きの透明化・公平化を図るととも に、必要とされる支援の度合いに応じて適切なサ ービスが利用できるように導入されているものです。 介護給付または訓練等給付(共同生活援助に係 るものに限る)の支給申請をした場合、区保健福 祉部の職員が本人や保護者等と面接し、心身の状 況に関する 80 項目のアセスメントである「認定調 査」と、本人や家族の状況、現在のサービス内容、 家族からの介護状況などを聴き取る「概況調査」 が行われます。そして市町村に置かれる審査会が、 中立・公正な立場から認定調査の内容や医師の意 見書を総合的に審査・判定し、その結果をふまえ て区分が認定されます。区分認定の有効期間は、 障がいの状態に応じて 3 か月~36 か月となります。 訓練等給付(共同生活援助に係るものを除く) または地域相談支援給付の場合も、基本的に認定 調査票により調査がなされますが、区分認定は行 われません。 また、18 歳未満の障がい児に関しても、原則と して区分認定の対象とはなりません。 《認定調査票の構成》 ・移動や動作等に関連する項目:12 項目 ・身の回りの世話や日常生活等に関連する項 目:16 項目 ・意思疎通等に関連する項目:6 項目 ・行動障がいに関連する項目:34 項目 ・特別な医療に関連する項目:12 項目 (3)サービス等利用計画案 障害福祉サービス等の支給申請をした場合、区 保健福祉部から、サービス等利用計画案の提出を 依頼されます。申請者は、指定特定相談支援事業 所にサービス等利用計画案を作成してもらい、区 保健福祉部に提出してください。 なお、申請するサービス種類によっては、本人 や家族などが利用計画案(セルフプラン)を作成 し、提出することもできます。 ※詳細については、同章 87 頁を参照 (4)支給決定 障がいの種類・程度、介護の状況、障害支援区 分・サービス等利用計画案などが総合的に考慮さ 第 3 章 障がい者福祉サービス

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れ、審査基準に基づいて支給の要否が決定される とともに、支給決定の有効期間や一月単位の支給 量が定められます。 ① 勘案事項の聴き取り・審査 区保健福祉部では、「勘案事項」を聴き取 って基礎資料とし、その内容を適切に勘案し て支給決定を行います。本人からの聴き取り となりますが、十分な聴き取りが困難なとき は、本人の状態をよく知っている方(家族の ほか、事業所・施設の職員等)からも聴き取 りを行う場合があります。 ≪勘案事項≫ ア 障害支援区分または障がいの種類および 程度その他の心身の状況 イ 介護を行う者の状況 ウ 介護給付費等の受給の状況 エ 障がい児が現に、障害児通所支援または 指定入所支援を利用している場合には、そ の利用状況 オ 介護保険法の規定による保険給付に係る 居宅サービス(訪問介護、通所介護、短期 入所生活介護に限る)を利用している場合 には、その利用状況 カ 保健医療サービスまたは福祉サービスな ど(ウ~オを除く)の利用状況 キ 障害福祉サービスの利用に関する意向の 具体的内容 ク 置かれている環境 ケ 障害福祉サービスの提供体制の整備状況 ② 他法との給付調整 介護保険法の規定による介護給付や、健康 保険法の規定による療養の給付など、他の法 令等によって同様のサービス提供を受ける ことができるときは、他の法令等に基づく給 付が優先されます。 ア 介護保険との適用関係 65 歳以上の方、40 歳以上 65 歳未満の医 療保険加入者は、原則として介護保険の被 保険者となりますが、障害者支援施設に入 所して生活介護を利用している場合等では、 介護保険サービスに相当するサービスが提 供されていることなどから、介護保険の被 保険者にはならないこととされています (介護保険適用除外施設)。 また、障害福祉サービスなど自立支援給 付に優先する介護保険法の保険給付は、介 護給付・予防給付・市町村特別給付です。 これらが利用できるときは、その介護保 険サービスの利用が優先されますが、次の とおり介護保険による保険給付が受けられ ない場合には、その限りにおいて総合支援 法の介護給付等を利用することができます。 ・在宅の障がいのある方で、市町村が適当と 認める障害福祉サービスの支給量を、その 障害福祉サービスに相当する介護保険サー ビスのみでは確保することができないと認 められる場合(居宅介護サービス費等区分 支給限度基準額の制約)。 ・介護保険サービスの事業所または施設が身 近にない、あっても利用定員に空きがない など、実際に障害福祉サービスに相当する 介護保険サービスを利用することが困難と 市町村が認める場合(事情が解消するまで の間に限られます)。 ・介護保険法に基づく要介護認定等を受けた 結果、非該当と判定されたなど、介護保険 サービスを利用できない場合で、市町村が 障害福祉サービスによる支援が必要と認め る場合。 イ 生活保護との適用関係 被保護者であって、介護保険法施行令第 2 条各号の特定疾病のため要介護または要 支援の状態にある、40 歳以上 65 歳未満の 医療保険未加入者の場合は、介護保険の被 保険者ではないことから、保護による介護 扶助により介護保険と同様のサービスを受 けることとなります。 ただし、自立支援給付による介護給付等 でも同様に受けられるサービスについては、 自立支援給付による介護給付等が、保護に よる介護扶助に優先します。 ③ 受給者証の交付 区保健福祉部での支給決定後、決定を受け た方(障がい者本人または障がい児の保護者) には、サービスの種類や支給量、有効期間な どが記載された「障害福祉サービス受給者証」 が交付されます(療養介護に関しては「療養 介護医療受給者証」も加わる)。 受給者証は、支給決定を受けていることと、 その内容を証明する証票であり、受給者証を 指定障害福祉サービス事業者等に提示する ことで、現物給付(法定代理受領)によりサ ービスを利用することができます。 なお、支給決定の有効期間内に、居住地な どを変更したときは、速やかに受給者証を添 えて、区保健福祉部に届け出なければなりません。 受給者証は回収され、改めて変更後の受給 者証が交付されます。

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第 3 章 障がい者福祉サービス

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≪届出事項≫ ア 支給決定障害者等の居住地および連絡先 イ 障がい児の場合は障がい児の氏名、保護 者との続柄 ウ 負担上限月額の算定のために必要な事項

3-6 支給決定の変更・更新

(1)変更 利用している障害福祉サービス等の種類または 支給量を変更する必要があるときは、支給決定の変 更申請ができます。区保健福祉部では、必要に応じ て障害支援区分の変更認定を行い、当初の支給決定 時と同様、勘案事項等を勘案して変更の要否や変更 後の支給量を決定します。 支給量が変更された場合、支給量は一月単位で定 められるため、原則として変更決定日の属する月の 翌月初日から、変更後の支給量が適用となります。 ただし、本人の心身の状況や介護者の状況などか ら、緊急に支給量変更が必要と判断される場合は、 変更申請のあった月から適用されます。 なお、変更後の支給量の有効期間は、変更前の有 効期間の末日までです(有効期間は延長されません)。 (2)更新 支給決定の有効期間満了後も、引続きその障害福 祉サービス等の利用を希望するときは、改めて支給 申請が必要となります。区保健福祉部では、勘案 事項等を勘案して、利用継続の必要性を確認の上、 改めて支給決定を行います。 支給決定の有効期間が満了するまでに手続きを 終えなければ、サービスの利用に支障が生じるため、 十分余裕をもって支給申請をしておくことが望ま しく、特に障害支援区分の認定有効期間が満了し、 再認定を伴うときは、主治医意見書の作成などに時 間を要する場合があるので留意が必要です。

3-7 特例介護給付・特例訓練等給付

支給申請をした日から、支給決定の効力が発生す る日の前日までの間に、緊急その他やむを得ない理 由があるなど、一定の要件を満たしていると認めら れる場合は、区保健福祉部から介護給付費等暫定受 給者証の交付を受けて、障害福祉サービス等を利用 することができます。

3-8 利用者負担

障害福祉サービスを利用した場合は、自己負担と して、前年における世帯の市町村民税課税状況等に 応じた負担上限月額を負担します。 なお、サービス利用に係る総費用の1割が負担上 限月額を下回る場合は、その金額を負担することに なります。 このほか、利用するサービスによっては、食費や 光熱水費等の実費負担が発生します。 【利用者負担】 施設入所者 (20歳以上) グループホーム 利用者 通所施設(事業) 利用者 ホームヘルプ 利用者 施設入所者 (20歳未満) 療養介護利用者 自 己 負 担 食 費 ・ 光 熱 水 費 等 ① 利用者負担の負担上限月額設定(所得段階別) ③ 高額障害福祉サービス等給付費等(世帯での所得段階別負担上限) ⑧ 生活保護への移行防止(負担上限月額を下げる) 事業主の負担 による就労継続 支援A型事業 (雇用型)の減 免措置 食費や居住費に ついては実費負担 ですが、通所施設 (事業)を利用した 場合には、⑦の軽 減措置が受けられ ます。 ④ 補足給付 (食費・光熱水費負担 を減免) ⑦ 食費提供 体制加算 ⑤ 補足給付 (食費・光熱水費負担 を軽減) ⑥ 補足給付 (家賃負担を減免) ② 医療型 個別減免 (医療、食事療養費 と合わせ上限額を 設定) 第 3 章 障がい者福祉サービス

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(1)利用者負担の負担上限月額(83頁の利用者負担 表中の①) 障害福祉サービスの自己負担は、所得に応じて4区分(療養介護のみ5区分)の負担上限月額が設定され、一 月に利用したサービス量にかかわらず、それ以上の負担は生じません。 ア 訪問系サービスおよび日中活動系サービス※1 イ 居住系サービス 施設入所支援、グループホーム、宿泊型自立訓練 (2)医療型個別減免(83 頁の利用者負担 表中の②) 療養介護を利用する方は、自己負担と医療費、食事療養費を合算して、上限額が設定されます。20歳以上 で低所得1・2の世帯の場合は、少なくとも25,000円が手元に残るように、利用者負担額が減免されます。 また、20歳未満で生活保護受給世帯以外の場合は、地域で子どもを育てるために通常必要な費用(低所得・ 一般1は50,000円、一般2は79,000円)と同程度の負担となるよう、利用者負担額が減免されます。 【例】療養介護利用者(月額平均事業費263,872円、月額医療費788,000円)、 障害基礎年金 1 級受給者(年金月額 82,175 円)の場合 ※1 訪問系サービス…居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、重度障害者等包括支援、短期入所 日中活動系サービス…生活介護、療養介護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援 ※2 市町村民税非課税世帯の療養介護利用者については、本人の収入に応じて「低所得 1」・「低所得 2」を判断します。 ※3 市町村民税非課税世帯で、20 歳以上の施設入所者、18 歳以上のグループホーム・宿泊型自立訓練利用者は、 すべて「一般 2」になります(「一般 1」に該当する方はいません。)。 18歳未満の場合 18歳以上の場合 ▼ ▼ 保護者の住民票世帯 本人及び配偶者 一般2 一般1 低所得 (※2) 生活保護 収入状況を判断 する世帯の範囲 所得区分 世帯の収入状況 負担上限月額 18歳未満 18歳以上 市町村民税課税世帯で、一般1以外の方 37,200円 37,200円 市町村民税課税世帯で、所得割が16万円(児 童は28万円)未満の方 4,600円 9,300円 市町村民税非課税世帯 0円 0円 生活保護受給世帯 0円 0円 20歳以上の施設入所者、グルー プホーム、宿泊型自立訓練利用 者の場合 ▼ 本人及び配偶者 20歳未満 一般2 37,200円 一般1 (※3) 9,300円 低所得 0円 生活保護 0円 収入状況を判断 する世帯の範囲 20歳未満の施設入所者の 場合 ▼ 保護者の住民票世帯 所得区分 世帯の収入状況 負担上限月額 施設入所支援 グループホーム・宿泊型自立訓練 20歳以上 18歳以上 市町村民税課税世帯で、一般1以外の方 37,200円 37,200円 市町村民税課税世帯で、所得割が28万円未満 の方(20歳未満の施設入所者のみ) 該当者なし 該当者なし 市町村民税非課税世帯 0円 0円 生活保護受給世帯 0円 0円

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(3)高額障害福祉サービス等給付費等(83頁の利用者負担 表中の③) 障がい者と配偶者の世帯で、障害福祉サービスの負担額(介護保険も併せて利用している場合は、介護 保険の負担額も含む)の合算額が基準額を超える場合は、高額障害福祉サービス等給付費が支給されます (償還払いの方法によります)。 また、障がい児が総合支援法と児童福祉法のサービスを併せて利用している場合は、利用者負担額の合 算が、それぞれの負担上限月額のいずれか高い額を超えた部分について、高額障害福祉サービス等給付費 等が支給されます(償還払いの方法によります)。世帯に障がい児が複数いる場合も、合算した負担額が 一人分の負担額と同様になるように軽減されます。 なお、一定の要件を満たす場合には、補装具に係る利用者負担も合算の対象とすることができます。 (4)補足給付・食事提供体制加算(83 頁の利用者負担 表中の④~⑦) ア 補足給付 a.施設入所者の食費・光熱水費の実費負担については、58,000 円を限度として施設ごとに額が設定さ れます。20 歳以上で生活保護・低所得の世帯の場合は食費・光熱水費の実費負担をしても、少なくと も 25,000 円が手元に残るように補足給付が行われます。なお、就労等により得た収入については、一 定額が収入から控除されます。 20 歳未満の場合は全ての所得区分で、地域で子どもを育てるために通常必要な費用(生活保護・低 所得・一般 1 は 50,000 円、一般 2 は 79,000 円)と同程度の負担となるよう、補足給付が行われます。 b.グループホーム利用者(一般世帯を除く)の場合、家賃を対象として、利用者一人当たり月額 1 万 円を上限に補足給付が行われます。 イ 食事提供体制加算 日中活動系サービス(療養介護を除く)・短期入所の利用者の場合、低所得・一般世帯(所得割 16 万円未満。収入が概ね 600 万円未満の世帯)には食費の人件費支給による軽減措置が行われ、食材料 費のみの負担となるため、実際にかかる額の約 3 分の 1 の負担となります(月 22 日利用では、約 5,100 円程度)。なお、食材料費は、施設ごとに額が設定されています。 (5)生活保護への移行防止(83 頁の利用者負担 表中の⑧) 各種の負担軽減策を講じても、自己負担や食費等実費を負担することにより、生活保護の対象となる場 合は、生活保護の対象とならない額まで自己負担の負担上限月額や食費等実費負担額が引下げられます。 【例】施設入所者      障害基礎年金1級受給者(年金月額82,175円、 事業費350,000円)の場合 ※1 その他生活費の額   ①次のいずれにも該当しない方:25,000円   ②障害基礎年金1級受給者、60~64歳の方、65歳以上で施設入所支援に併せ生活介護を利用する方:28,000円   ③65歳以上(施設入所支援に併せ生活介護を利用する方を除く。):30,000円 ※2 「自己負担相当額」は計算上のもので、実際には負担は発生しません。 認定収入額  (82,175円) 「その他生活費」に充当する部分 (28,000円 (※1)) 自己負担 相当額(※2) 不足分 (11,579円) 補足給付 (11,579円) 食費・光熱水費に充当可能な部分(46,421円) 66,667円 食費・光熱水費(58,000円) 支 出 収 入 補足給付 第 3 章 障がい者福祉サービス

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3-9 サービス利用と契約

(1)サービス利用の仕組み (2)契約の締結 利用者と、利用者が選択した指定事業者との間に は、サービス利用に係る契約関係が生じます。指定 事業者は、利用者からサービスの利用申込みがあっ た場合は、その履行に関する事項や内容を説明する ことになっています。また、サービスを利用するた めの契約が成立したときは、指定事業者は、利用者 に対して次の5項目について記載した書面を交付し なくてはなりません。 ① 経営者の名称および主たる事務所の所在地 ② サービス内容 ③ 利用者負担額 ④ サービス提供開始年月日 ⑤ 苦情受付窓口 これらの内容を確認し、双方合意の上、書面で契 約を行うことが、サービス利用にあたってトラブル を回避するために望ましいことです。 また、契約の締結にあたって判断能力が不足する など、利用者本人が契約できるよう援助が必要な場 合は、成年後見制度の利用が考えられます。

3-10 相談窓口・苦情対応

(1)主な相談窓口 ① 各区保健福祉課 ② 相談支援事業者 (2)主な苦情対応窓口 ① 各区保健福祉課 ② 福祉サービス苦情相談(札幌市社会福祉協議 会:高齢者・障がい者生活あんしん支援センタ ー) ③ 北海道福祉サービス運営適正化委員会(北海 道社会福祉協議会) (3)申請に対する決定についての不服 区保健福祉部長が行った決定に対し不服がある ときは、総合支援法に基づき、決定を受けたこと を知った日の翌日から起算して 60 日以内に、北海 道知事に対して審査請求ができます。 【審査請求の対象となる決定】 ◆不服審査請求の受付窓口 北海道保健福祉部福祉局 障がい者保健福祉課 TEL 231-4111 ・障害支援区分の認定 ・障害支援区分の変更認定 支給要否に関する決定 ・障害福祉サービス等の支給要否決定 支給内容に関する決定 ・支給決定(障害福祉サービス等の  種類、支給量、有効期間の決定) ・支給の変更の決定 ・支給の取消しの決定 支払決定に関するもの ・介護給付費 ・特例介護給付費 ・訓練等給付費 ・特例訓練等給付費 ・地域相談支援給付費 ・特例地域相談支援給付費 補足給付の決定 ・特定障害者特別給付費 ・特例特定障害者特別給付費 ① 障害支援区分に関する決定 ② 支 給 に 関 す る 決 定 ③ 利 用 者 負 担 に 係 る 決 定 利用者負担の災害減免等の決定 高額障害福祉サービス等給付費の給付決定 利用者負担月額上限に関する決定

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第 3 章 障がい者福祉サービス

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第 4 節 サービス等利用計画

4-1 概要

平成 24 年 4 月の支給決定プロセスの見直しに より、市町村は障害福祉サービス等の支給申請 者に対し、サービス等の支給決定前に「サービ ス等利用計画案」の提出を求め、これを勘案して 支給決定を行うこととされました。 また、児童福祉法による障害児通所支援の利用 にあたっては、障害児支援利用計画案(サービス 等利用計画案に相当)を作成することとされまし た。 <サービス等利用計画とは> 指定特定相談支援事業者が、障害福祉サービス 等の利用を希望する方の総合的な援助方針や解決 すべき課題を踏まえ、最も適切なサービスの組み 合わせ等について検討して作成するものです。 なお、障害児支援利用計画の作成については、 指定障害児相談支援事業者が行います。 (1)利用計画案 指定特定相談支援事業者等の相談支援専門員が、 障害福祉サービス等の申請に係る障がい者(児) の心身の状況、その置かれている環境、サービス の利用に関する意向その他の事情を勘案し、利用 する障害福祉サービス等の種類および内容その他 を記載します。 【利用計画案の記載事項】 ① 利用者およびその家族の生活に対する意向 ② 総合的な援助の方針 ③ 生活全般の解決すべき課題 ④ 提供される福祉サービス等※の目標および その達成時期 ⑤ 福祉サービス等の種類、内容、量 ⑥ 福祉サービス等を提供する上での留意事項 ⑦ モニタリング期間 ※保健、医療、福祉、就労支援、教育等のサービス (2)利用計画 サービスの支給決定等の後、指定特定相談支援 事業者等の相談支援専門員が、支給決定等の内容 を踏まえ、障害福祉サービス事業者等との連絡調 整等を行い、サービスの種類および内容、担当者 等を記載します。 【利用計画の記載事項】 利用計画案の内容に加えて次の事項を記載 ① 福祉サービス等の利用料 ② 福祉サービス等の担当者 (3)モニタリング 障害福祉サービス等の支給決定の有効期間内に おいて、利用計画が適切であるかどうかについて、 指定特定相談支援事業者等の相談支援専門員が、 モニタリング期間ごとにサービス等の利用状況を 検証します。その結果および心身の状況、その置 かれている環境、サービス等の利用に関する意向 その他事情を勘案し、利用計画の見直しを行います。 (4)計画相談支援給付費 利用計画作成およびモニタリングに要する費用 は、計画相談支援給付費または障害児相談支援給 付費として、札幌市から指定特定相談支援事業者 等に支給(代理受領)します。利用者負担はあり ません。 (5)セルフプラン 指定特定相談支援事業者等が作成する利用計画 案に代えて、「セルフプラン」を作成して提出する ことができます。 セルフプランは、指定特定相談支援事業者等 以 外の者が作成したものとなります。本人が作成す るほか、本人了解のもと、支援者等が作成するこ ともできます。 なお、セルフプランを提出した場合は、計画相 談支援等とは異なり、支給決定後の利用計画提出 やモニタリングの実施はなく、計画相談支援給付 費等は支給されません。 【支給決定プロセス】 第 3 章 障がい者福祉サービス

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4-2 対象者

サービス等利用計画案の提出対象者は、障害福 祉サービスまたは地域相談支援の支給申請者とな り、障害児支援利用計画案の提出対象者は、障害 児通所支援の支給申請者となります。

4-3 計画相談支援等を利用した場合の流れ

(1)利用計画案の提出依頼 障害福祉サービス等の支給申請をした方に対し、 区保健福祉部は「利用計画案提出依頼書」を交付 し、依頼書に記載された提出期限までに利用計画 案を提出していただくよう依頼します。 (2)相談支援事業者と利用契約 申請者と指定特定相談支援事業者等が、計画相 談支援等に係る利用契約を締結します。 (3)利用計画案の作成・提出 指定特定相談支援事業者等は、利用計画案を作 成し、利用計画案その他の必要書類を区保健福祉 部に提出します。 区保健福祉部では、提出された利用計画案や審 査基準などに基づき障害福祉サービス等の支給決 定を行い、併せて計画相談支援給付費等の支給決 定を行います。 (4)利用計画の作成・提出 障害福祉サービス等の支給決定の後、実際に受 けた支給決定の内容をふまえ、指定特定相談支援 事業者等が利用計画を作成し、区保健福祉部に提 出します。 計画の作成にあたっては、障害福祉サービス事 業者等との連絡調整を行うとともに、サービス担 当者会議(指定特定相談支援事業者等が障害福祉 サービス事業者等の担当者等を招集して行う会議) の開催により、これら担当者から専門的な見地か らの意見を求めることとなります。 (5)モニタリングの実施 指定特定相談支援事業者等が、一定期間ごとに モニタリングを実施し、利用者およびその家族、 障害福祉サービス事業者等から、サービスの利用 状況などの聞き取りを行います。

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第 3 章 障がい者福祉サービス

参照

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