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Academic year: 2021

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全文

(1)

エチオピア○○○○○だね

実践場所 富山県 富山市立古沢小学校 実践者 酒井 祥子 対 象 小学校4年生 実践教科 総合的な学習の時間(4時間) ねらい ・エチオピアと日本の文化の違いを知ることで、世界にはいろいろな国があることを感じ、 異文化に興味をもつことができる。 ・同じ国の中でも生活の仕方に違いがあることを知り、多様な生き方を認めることができ る。 実践内容 回 プログラム 備 考 1 2 3 【エチオピアのおもてなし】 ・日本のお客さんをおもてなしする方法を思い出す。 ・エチオピアのお客さんのおもてなしの方法を知る。 ・日本とエチオピアのおもてなしの異同を考える。 【アジスアベバへ行こう】 ・アフリカのイメージを発表する。 ・アジスアベバの生活を知る。 ・アジスアベバの街並み ・日本とエチオピアの気候の違い ・エチオピア在住の日本人 ・アジスアベバの暮らしについて学習したことをまとめ る。 【ファンターレへ行こう】 ・ファンターレの人のくらしを知る。 ・水汲みについて話し合う。  水の重さを体感する。 ・ファンターレのくらしについて学習したことをまとめる。 参考資料 ・写真 1(コーヒー セレモニー) ・エチオピアのコー ヒー、ポップコーン ・写真 2(アジスア ベバの町の様子) ・写真 3(アジスア ベバ在住の日本人) ・グラフ(日本とエ チオピアの月別の 気温と降水量) ・スライド(ファンター レの人のくらし) ・水を入れるポリタ ンク、ひも 成 果 「電気がない生活はぼくには無理だけど、ここの人には普通なのではないか」「貧しそうに 見えるけど、みんなすごい笑顔で幸せそう」など、自分と比べながら考え、自分とは違う 価値観を認めエチオピアに暮らす人のすてきさに気付くことができた。 課 題 あれもこれも伝えたいという思いが強すぎて、一方的に情報を与えることが多かった。また、子どもたちに伝えることができたことはほんのわずかなので、機会を作ってこれから も伝えていきたい。 備 考 小学校 4 年生の子どもたちにとって、コーヒーを飲んだり水を担いだりする疑似体験は、異文化理解への興味を高めるのに有効だった。

(2)

1

時限目

▲ ▲ ▲

「エチオピアのおもてなし」

ね ら い

・エチオピアでは、長い時間をかけてコーヒーセレモニーでお客さんをおもてなしをすることな ど、日本とエチオピアの生活・文化の違いを知ったり、エチオピアのコーヒーを飲んだりして異 文化への興味を高める。 ・日本人もエチオピア人も、お客さんに喜んでもらいたい気持ちは同じであることに気付く。

1

子どもの活動の流れ

①日本のお客さんをおもてなしする方法を思い出す。 ・日本茶やコーヒー、お菓子を出す。 ・準備をしておいて、お客さんが来られたらすぐにお 茶を出せるようにしておく。 ・掃除をして、きれいにしてお客さんを待つ。 ②エチオピアのお客さんのおもてなしの方法を知る。 ○世界地図でエチオピアの位置を確認する。 ○エチオピアのコーヒーセレモニーの方法について知 り、エチオピアのコーヒーを味わう。 エチオピアはコーヒーの原産国、コーヒーの生まれた国である。 床に花や草をまいてきれいにかざって、お客さんを待つ。 2~3時間かけて、コーヒーを出す。 ・コーヒーがエチオピアで生まれたとは知らなかった。びっくりした。 ・すごく長い時間がかかる。ぼくだったら待てないかもしれない。 ・床に花とか草をまいていてきれいだから、わたしもやってみたい。 ・エチオピアのコーヒーは、砂糖を入れるとすごくおいしい。

2

子どもの活動の成果・反応(児童の感想から)

・「エチオピアのコーヒーにびっくり」  ぼくは、日本のおもてなしとエチオピアのおも てなしは違うと思いました。日本は、お客さんが 来られたらすぐにお茶を出すけど、エチオピアは すごく長い時間がかかるからびっくりしました。 エチオピアのコーヒーは日本のコーヒーと味が全 く違うからびっくりしました。 ・「エチオピアのコーヒーはおいしかった」  エチオピアと日本は、全然違うことがわかっ たので、エチオピアに行ってみたくなりました。 コーヒーセレモニーは 2 時間くらいかけて、お客 さんに、コーヒーをいれるところを見てもらって

業実

践の詳細

エチオピアのコーヒーを飲ん でいるところ 1時間目の学習のまとめ

授業実践報告

(3)

コーヒーを味わってもらうことが分かりました。コーヒーは苦いけど、とてもおいしかったです。 ・「エチオピアのおもてなしにびっくり」  日本ではお客さんにお茶を出すけど、エチオピアではコーヒーセレモニーをするから、日本と全然 違ってびっくりしました。エチオピアの人は、床に花や草を置くなど、お客様に満足してもらえるよ うにおもてなしをしていると思います。お客さんに喜んでもらいたいところは、日本と同じだと思い ます。 ※ 日本とエチオピアの人たちは、お客さんをもてなす方法が違うが、気持ちは同じであることを感じる ことができたのではないかと考える。

3

使用した教材

・写真1(コーヒーセレモニーの方法) ・コーヒー豆、砂糖、ポップコーン、フライパン、ガスコンロ

2・3

時限目

▲ ▲ ▲

「アジスアベバへ行こう」

ね ら い

・アジスベバにはビルが建ち並んでいることや、子どもたちはサッカーが大好きなことなど、エチ オピアの人の生活を知ることで、自分のイメージにとらわれず異文化の国を理解しようとする気 持ちを育てる。 ・エチオピアには雨季と乾季があり、日本とは気候が違うことを理解する。 ・エチオピア在住でがんばっている日本人がいることを知る。

1

子どもの活動の流れ

①アフリカのイメージを発表する。 ・キリンやゾウ、シマウマ、ガラガラヘビなどがいる。 ・すごく暑い。50度くらい。砂漠、サボテン、オアシスもある。 ・色が黒い人が住んでいる。テレビで見たよ。 ②アジスアベバの生活を知る。

(4)

○アジスアベバの街並み ・ビルがいっぱいあって、アフリカじゃない みたい。 ・道でサッカーをしている。ぼくもサッカー がすきだからうれしい。 ・日本のドラえもんをエチオピアの人が知っ ているとは思わなかったから、びっくりし た。 ○エチオピア在住の日本人 ・停電しても気にならなくなるなんて、すご い。 ・エチオピアにも日本人がいるって、初めて知った。 ・この人たちは、アフリカが好きでアフリカの人のためにがんばっておられる。他の国のためにが んばっているなんて、すごいな。 ○エチオピアと日本の気候の違い ・夏なのに、なぜ先生がフリースを着ているのか不思議だった。エチオピアには雨季と乾季がある なんて、初めて知った。

2

子どもの活動の成果・反応(児童の感想から)

・「エチオピアにびっくり」  アフリカだから動物がたくさんいて、砂漠ばかりだと思っていたけど違いました。ビルがたくさん 建っていて日本とほとんど同じだったから、びっくりしました。 ・「エチオピア、びっくりがいっぱい」  アジスアベバは一年中気温があまり変わらなくて、雨季と乾季があることを知ってびっくりしまし た。道に牛が歩いているし道でサッカーをしている人がいるから、びっくりしました。びっくりする ことがいっぱいなので、エチオピアの言葉など、もっとエチオピアのことを知りたくなりました。 ・「エチオピアはさばくじゃなかった」  アフリカは暑くて 50 度くらいになると考えていたのに、全然違っていました。わたしは、アフリ カの人はみんな、砂漠で生きておられると思っていたけど、砂漠はなかったです。エチオピアはアフ リカなのに、自分が思っていたアフリカとは違うと思いました。 ・「エチオピアはふしぎ」  先生がエチオピアに行っていた8月1日~9日は、富山は暑かったのに、エチオピアで先生がフリー スを着ていたから、なぜかなと不思議になりました。一年中すずしいと分かって、びっくりしました。 エチオピアには、雨季と乾季があることも分かりました。雨季と乾季という言葉は、初めて聞きまし た。世界には知らないことがあって、びっくりしました。 ※アフリカというイメージにとらわれず、エチオピアの人の生活を考えるきっかけとなった。 2時間目の学習のまとめ

授業実践報告

(5)

3

使用した教材

4

時限目

▲ ▲ ▲

「ファンターレへ行こう」

ね ら い

・ファンターレの生活を知ることで、エチオピア国内でもいろいろな生活の仕方があることを理解 する。 ・自分たちと違う生活・文化を認め、それぞれのくらしを尊重しようとする。

1

子どもの活動の流れ

①ファンターレの人のくらしを知る。 ・わらの家をお母さんが作るなんてすごい。わたしにはできない。 ・服がきれい。どこで買うのかと思ったら、お父さんが買ってきてくれるって聞いた。お父さんは優 しいなと思った。 ②水汲みについて話し合い、水の重さを体感する。 ・水を汲みに行くのは大変だと思う。 ・こんなに重い水を運ぶのは無理だ。わたしなら手伝ってもらわないと運べないのに、女の子やお母 さんがやっていてすごい。 ③ファンターレの暮らしについいて学習したことをまとめる。 ・電気がないくらしなんて、ぼくにはできない。でも、初めから電気がないから、ファンターレの人 には普通なんじゃないかな。 ・みんな笑顔で、幸せそうに見える。

2

子どもの活動の成果・反応(生徒の感想から)

・「エチオピアでも同じじゃない」  アジスアベバは都会だけど、ファンターレはお母さんが作った家に住んでいて、川へ水も汲みに 行っていて、同じエチオピアなのに違うからびっくりしました。ファンターレの人たちは、少し貧し そうだけど、幸せそうだからいいなと思いました。 ・「エチオピアはびっくり」  エチオピアには生活の仕方が違う場所があってびっくりしました。アジスアベバは、電気を使って いてビルやホテルがあって、日本とあまり変わらないけど、ファンターレには電気はないし、家も手 作りで部屋が少ないことが分かりました。でも、写真を見ると笑顔で、家族や親戚がいっぱいいて幸 日本とエチオピアの月別の気温・降水量

(6)

せそうだと思いました。 ・「エチオピアをもっと知りたくなったよ」  ファンターレとアジスアベバは、同じ国なのに、違 うからびっくりしました。わたしは、エチオピアの学 習をして、エチオピアのことをもっともっと知りたく なりました。もっと知らないことがいっぱいあると思 うので、勉強してエチオピアのことを知りたいです。 他の国のことも知りたくなりました。 ※ 気候や自然に合わせて、家族で力を合わせて生活して いる家族の様子を知ることで、自分たちとは違う生活 や文化があることに気付くことができた。

3

使用した教材

・スライド(ファンターレのくらし) ・20リットルのポリタンク、ポリタンクを担ぐひも

4

参考文献・資料

・JICA北陸『平成23年度 教師海外研修報告書』 ・JICA北陸『平成24年度 教師海外研修報告書』 ・アフリカ理解プロジェクト編「アフリカンキッチン」明石書店 ・ホームページ「Ethiopia Bet」エチオピアの代表文化「コーヒーセレモニー」 ・ホームページ「地球の歩き方」エチオピアの気候 ファンターレの人が水汲みのときに担ぐ 20 リットル の水の重さを体験しているところ

授業実践報告

参照

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