昭和五十五年度 (中級)
これから聞き方の試験をはじめます。最初にわたしの話をよく聞いてください。く りかえして二度話します。聞きながらメモをしてください。そのあとで'問題を読み ますOわたしの読む問題を聞いて'そのことが正しいか正しくないか'考えてくださ い . そ う し て ' 正 し い と き に は 正 し い と い う 文 字 を 0 で か こ ん で
‑ だ さ い
・ 正 し
‑ な い と き に は 正 し く な い と い う 文 字 を 8 で か こ ん で
‑ だ さ い .
地図を見ながら聞いてください。一枚の切符で、日本中を旅行する話です。
山田さんという人が、鉄道の同じ駅を二度通らないで、できるだけ長い距離を旅行する計画
を立てました。地図にある通り'北海道の広尾から九州の南の端の枕崎まで、約1万三千キロ
の旅行です。できるだけ長い距離を乗るために'南へ進んだり、北へ戻ったりします。例えば'
東京から名古屋へ行くには'太平洋側から日本列島をななめに横切って、l度日本海側の新潟に
出ます。それからまた南西の方角にある名古屋に向かって乗りかえます。このため'乗りや凡
の駅の数だけでも百以上になるということです。山田さんは、北海道の広尾から九州の枕崎ま
で、1万三千キロの片道切符を買って、旅行に出かけました。これは1番短い距離を通った場
合の約五倍になります。
その切符が使えるのは六十八日間でした。山田さんは最初、この切符を使って一度に旅行す
!? サ'
るつもりでした。ところが東京でしなければならない仕事があったり、風邪をひいたりして'
旅行を中断しました。結局、何度かに分けて、鉄道を乗りついで行きました。この旅行にかか
った実際の日数は'三十四日間でした。
十月十二日、山田さんは飛行機で東京から北海道に飛びました。そうして次の日の十三日から、
i万三千キロの旅行を始めました。秋の景色の広がる北海道をまわって'六日めに船で本州へ
渡りました。山田さんの計画では'できるだけ普通列車に乗って'新幹線や夜行列車には乗ら
ないようにしました。それで東北地方は五日間かかりました。東京の付近はすべて日帰りでし
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た。ある時は小学生の子供さんを連れて'東京の東にあたる千葉県をまわりました。中部地方
から北陸地方をまわったあとも'四国をまわったあとも、用事ができて旅行を中断しましたが'
複雑な回り道の九州の旅を終わって'十二月二十日、無事に最後の目的地、枕崎に着きました。
山田さんはこの1万三千キロの旅行で、日本中の駅の六十%を通りました。今までにも何人
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かの人がいろいろな計画を立てて、山枚の切符で日本列島をまわる長い旅行をしてきました。
山田さんが旅行を始める少し前に、東京付近に十四二二キロの新しい鉄道が開通しました。山
田さんはこれを利用して旅行の距離を延ばすことができて'新しい記録を作りました。北海道
の広尾から九州の枕崎まで'窓からの眺めや町の表情'そうして列車で一緒になった人々とのふ
れあいを通じて'山田さんは日本列島の広さを改めて感じたということです。
それでは問題を読みます。
一番 この旅行で、山田さんは北海道から九州まで行きました。
二番 この旅行では、同じ駅を二度通ることもありました。
三番 この旅行の距離は'一万三千キロでした。
四番 実際にこの旅行にかかった日数は'六十へr73苛でした。
五番 山田さんは計画の通り、i度に続けて旅行しました。
六番 山田さんは北海道の広尾から旅行を始めました。
七番 山田さんは北海道から本州へは'飛行機で渡りました。
八番 山田さんは東京の付近を子供さんを連れてまわったこともあります。
九番 この一万三千キロの旅行では'日本中の駅を全部通りました。
十番 山田さんのこの旅行は、一枚の切符を使ったl番長い距離の旅行になりました。
(例)正しいとき
正 し く な い と き
(蝣蝣蝣;∴.)
正しい
正しくない 正し‑ない
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