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鉄道経費の勒態的分析  

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(1)

鉄道経費の分析はH運賃及び料金決定の原価資料として⇔予算統制上斡各機関別経営成果測定上重要である︒  

運賃形成理論において輸送価値主義と輸送原価主義とは伝統的に対立しているっ然して望g旨m教授の指摘するが  

如く︑原価主義ほ髄来遊質の最底基準として又ほ個々の運賃決定の場合における比較乃至調整基準としての重要性  

︵註2︶  をもつに過ぎなかった︒然し最近担おける世界的傾向ほ輸送原価主義に対する軽視の本質的修正である︒米国におけ  

る州際交通委員会の遊貨政繁の変遷を見ても初期における輸送価値主義に対して輸送原価主義的政策が次第紅加味  

︵註4︶  ︵註3︶  されつゝあることが看頂出来る︒英国払おいても㌦九四九・年運賃改正案は輸送原価主義を重視している︒輸送価値  

四仙   鉄道経静の動態的分析   村   植  福  七   

一︑問題の所在−鉄道経費分紆の藍要性︑複雑性︑静態的分析と動態的分析  

二︑鉄道経静の分類−発生別にみた分類︑可分性よりみた分類︑可変性よりみた分類︑/その他の分類  

三︑鉄道経皆の分析−経費構成比率︑鉄道経費と輸送量との関係︑鉄道凝甜と輸送臣敵との関係︑人件曹と物件費の  

関係  

四︑鉄道緯曹の特性1共通野郎分が著大であること︑不変費が多いこと︑費用逓減逓増の法則が働くこと  

五︑㌦国鉄経済計算制度卜経営恕計算︑運送庶価計界︑営業係数  

鉄道経費の勒態的分析  

一 序  一山山一H  

・1  問琴爪研在11  

︵註1︶  

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(2)

四二  第二十七巻 第ご号  

主義道質札庚より輸送原価主義運賃制皮へ最も顕著な転換を行ったのは仏国鉄道である︒仏国鉄遭は第二次大戦以  

紆においては輸送価値主義をとっていたが︑自動車との競争に依り山九四四年より数次堅旦る道質改正を行い原価  

︵註5︶  主義賃率制度に転換するに至った︒   

通貨決定基準としての原価主義の重視は次の三つの理由に依るものと思われる︒其の第一ほ世界各国鉄道の原価  

計算制斑の確立である︒元来鉄道の価値主義に基く差別運賃ほ運河あるいぼターンパイク道路時代の賃率制度の踏  

襲であって︑その当時ほ会計制度も確立せず輸送原価に基く賃率制度の如きほ夢想だに出来ない状態にあった︒そ  

の後原価計算制度が確立され次第に原価軽視の傾向が修正されてきたのは当然のことである︒第二の理由ほ自動車  

との競争に依るもので︑特にこの傾向は世界欝二次大戦後において顕著である︒即ち自動車道輸の発展ほ鉄道が低  

級貨物賃率軽減の財源としていた高級貨物を自動車に奪った︒然も鉄道に残った低級貨物の賃率ほ輸送原価を削る  

状態を呈した︒従って鉄道ほ低級貨物と郎も原価を補償する制麗即ち原価主義的賃率制度を取るようになったこと  

ほこれ又虫然の事である︒第三の理由ほ輸送鼠が増大してきて︑固定設傭利用極限に接近してきたと言うことであ  

る︒鉄道初期における大幅な価値主義に依る運賃決定は輸送遠が輸送能力に比t少畳で︑固定設備利用極限への余  

裕が大であったためである︒我々はこゝに輸送屋が固定設備利用極限に近づけば近づく樫原価主義め占める重要性  

︵註6︶  が大とたると言う定理を見出す︒何んとなれば価値主義に依る登別運賃の操作の幅が狭くなるからそある︒この定  

理ほ凝計的にも立証せられる︒即ちどren鼻士ほ親許的研究の結論として﹃米国東部地方鉄道においてほ運賃決定  

︵註7︶  上輸送原価が最も重要な簡素であり輸送価値ほ大した考慮が払われない﹄と言っている︒日本国有鉄道においても  

︵註8︶  昭和二十二年以降輸送単位当り運賃七運送原価とを比較すると旅客︑餅物運賃とも原価への接近が著しい︒   

鉄道経費の分析はその重富にもかゝわらず甚だ複雑且困難である︒その理由は次の二つである︒   

(3)

H正確なる単位輸送鼠の把握が困難であること︒   

蘭送螢は普通雷恩距離概念に依ってあらわされる︒即ち旅客輸送においては人粁︑貨物輸送においては麓粁を   

以ケ表示される︒従って鉄首鼠砂輸送も純音施の輸送も同じ輸送塩である︒又首鼠の貨物を仙粁輸送する場合  

も劇亀の貨物を官粁輸送するのも同じ首鼠粁である︒これらの場合輸送藍は同じでも経費を奥にする︒   

⇔鉄道経費の大部分は共通費であること︒  

鉄道経費の大部分略後述するが如く輸送対象に対して共通連帯的に発生する共通資である︒従ってこの共通資   

の合理的割賦ほ非常に困難である︒米︑国州際交通季貝会の判決文における﹃費用の割賦ほ最も良い条件の下に  

、  

︵註9︶   おいても単に近似値が得られるにすぎない︒﹄と言う言葉ほよくこの点をあらわしている︒   

これを要するに同種貨物でもその忘讐粁の費用は場所に依り時忙依り異鱒する︒即ち輸送密麓︑固定設備及び  

車両の技術的程度等に依り展なり適正なる把握はなか′\困難である︒   

鉄道経費の分析に二つの方法がある︒一つほ静態的分析即ち勘定体系の問題であり︑他鱒動態的把握即ち輸送革  

泣に輸送距離との関係紅おける分析である︒本稿の目的ほ主としてAcw︒rtFや声ipすの分析理論を参照しっゝ  

国鉄鉄道経費を動態的に分析せんとするにおる︒   

註l︑従来著名な鉄道経済学者が鉄道経静の分析の竜要他について述べている︒例えばRipieyほAnalysis O︷the th︒︒ry︒朽  

凰岩aみrateの訂ginsna訂a寺wl−hast宜y︒fraiぎade眉enditure∽と言っている︒然し徽の言う鉄道経野分析の盈 

要性は原価主義を以て遊質決定基準であると言う意味ではなく︑鉄道経費を分析することに依ってその特性・1・Rip−ey  

の場合ほ結合静説11を解明しその特性に依り鉄道差別運賃を説明せんとするにある︒  

鉄道経費の動態的分析  四三   

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(4)

Rip−ey−W・Z・V Rai−岩ad00⁝Rat針andReg已a︷iOn一2ewY罵k.−琵∽﹀pp.隕サト−芦  

註2︑望ghamがtC・㍉ransp︒rtati︒n←Princip︼esandPr︒b−e芭訪一2ewY︒r打こ害.pp.∽N001∽寧 TFO庶b itのeemS rea.  

SO旨b12tOCOnCl邑2t蔓indi註uaごat2SCa冒Ot訂bas2daぎge−h2rupOn COS♪ t訂c邑pコnC旦e−SanimpOユa監  

factOニnfi已ng邑2S誉t害reaSOnSJnt︼㍍firs−p訂2−COS︷−旨:sspecia;r邑・〇言OC打監c邑一Set∽tFe︼?  

WeニimitOfara訂・=⁝COSニsimpOr−a已−nadj邑ingpar−icula⁚at2S︸inI訂secOndp−ace一beca戻eitdetermineの  

theagg蒜ga訂re詔nロetOb2p⊇ducedbya亡thera曾謡.  

註3︑第忘米国州際交通要員会年報︵ス八七年︶におけるC00す要員庚の声明とその彼の運賃政籍特に完二〇年におけ  

る州際交通法第四条長短距離輸送条項︵TheL︒ngands首;a已c−a宏e︶に対する修正即ち合理的可償運賃条項︵T訂  

rea¢︒︒ab首︒︒mpen邑○ぢCぎs川︶等距離条項︵The equidistant cぎse︶及び潜在的水運競争原理︵The pOtentia−water  

COmpetitiO巨princip訂﹀を此喫して見よ︒Ann巨謬pOr−○=h2Hnt2rS−ateCOmm牒CeCOmmlss−Onこ0000べこp・∽01芦  

註4︑英国鉄道における輸送原価主義重視の傾向はHadleyA.TトRai訂払TrOnSpOrtatiOn.pp∵−申㍗トー∞のを参照せよ︒  

英国鉄道は一九四八年国有となり公共企黄体運輸委員会に改組せられ︑完四九年十二月に避雷及び運送条件改正法が制  

定せられた︒これに依ると従来の輸送価値主義に対して大幅な原価主義的改正が行われた︒  

鼓5︑仏国鉄道における原価主義賛率制度ほ山つのモデルケースとして重視されている︒次の文献を参照せよ︒   

山口亮﹁フ㌢ス︑ナショナル鉄道の原価義貨物欝制度誓いて﹂濡と経済︑∵九五三年苧三業寄  

高橋秀雄﹁鉄道貨物賃率制度論﹂第七大六貢−七七三頁  

国鉄営業局ラランス︑ナショナル鉄道会社の貨物運筋利便﹂貨物等級研究資料第四集  

避輸調査局・﹁アブンス国鉄匿おける貨物避貸及逓送制度の近代化﹂調査資料第九二号  

遊輪調査局﹁フランス︑ナレ欄ナル鉄道の特定賃率規則について﹂調査資料常山二三号   

第二十七巻∴貫こ骨  四四  

(5)

Re苫邑誉n富i−計:ari訂de︸a翼i話nati︒na−e紆sc訂mins計feニran︒aisこ澄の  

ヨーsOnY G.L:F詣nCFrai首Oadsde邑OpneW叫邑gbtra−e¢嘗2m︑RaiすayAge﹀Apri−NP−芝00⁚pp・無T上申  

註6︑皆は米国鉄道発達史空九二〇年以滞と以後と町分ち︑脚九二〇年以前ほ輸送爪宗固定設備利用極限内にあり︑一九二0  

年後偲利用転限に接近した為替用主義が重視されてきたと説明している︒晋わ去aiすayRat2¢andC︒St︒fSer旨e7  

BOS什Onrぶ思p㌧00の   

註7︑10喜N∵M・〇:COSサ坪已什<已ueOf暫昇elnRai−rO邑Rate去a打ing﹀Q・J・戸Yざl・貿〆−竺㌫﹀℃・N−箪   

註8︑昭和二十七年交通年鑑第一三七貢 q  

註9︑HammO計M㌧B・這ailwayRales→heOrie吼ぇJ訂ニn−ersgeCOmmerC2COmmi乱On﹀Q二・E⁚ざー・国男−2  

 鉄道経費の分頬  

鉄道経費の分析に当って経費の分類を定世ておくことは必要である︒鉄道経督はその見方に依って種々な分類が  

出来る︒  

1︑発生別に見た分類   

鉄道経費を発生別に見そ意官の言う如く資本費︵声首t賢邑en︶と経営費︵汐琵ebskOSten︶とに分けるこ 

︵註1︶  とが出来る︒経営費は更に発生別にH総係費⇔固定施設保守資囲車両保守費囲道輸静に分けられる︒   

この分類及経費の呼称は必ずし紅同二てはない︒巴pす教授や小島博士は資本費を固定費︵fi莞dcharges︶と 

︵註2︶  呼んでいる︒あるものほ資本費転該当するものを総係静の中に包含している︒国鉄においては固定施設保守費を線  

路及建造物保守穿と信号通信設備保守穿とに二脅し︑運輸静を輸送費︑営業費︑公安費に三分している︒   

AcwO旨は固定施設保守穿と車両保守費とを合併して設備保守穿として三分法転依る分類の方が理論的である 

四五   

鉄道経静の動態的分析  

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(6)

︵註  本分析においてほ世界各国鉄道に共通である四分法に依ることにした︒  2︑可分性に依る分類   

鉄道経費ほ共通静︵cOmmOn COSt︶ と個別費︵speci已 cOSt︶ に分類出来琴︒拍者は輸送客体に対して共通連帯  

的に発生する経費で︑後者は輸送客体に個別的に要する費用である︒共通静は ○宗旨e邑cb琵ge 又は l已irec叶  ch胃geとも呼ばれ個別静は primecOSt又ほがirectcOStとも言われる︒TPuSSig教授は鉄道労務の供給を結合  

供給であるとしその経費は連滞不可分的に発塗する結合静︵首nt cOSt︶ と見た︒然し七igO仁教授の指摘した如く  4︶  ︒  

3︑可変性に依る分類   

鉄道経費はこれを輸送患との関係より見て輸送量の増減に依って変化する可変費︵昌rip空ecOSt︶と輸送崖とほ 

関係のない不変費︵In昌ria≡e cO00ユとに分類出来る︒又可変静中にも輸送嵐と比例して増減する比例的可変費と  

増減はするが比例的ではない不比例的可変静に分けることが出来る︒  

4︑その他の分類   

更に鉄 て旅客禰送穿と輩物輸送費に︑又人件費︑物件費に分類出来る︒   

註1︑Sa舛E:Die眉senbahnenいDie宕rkeF訪mittenぎ芹s−告d Staat簑i↓訂cFa声rBd.HI\Ber−in﹀−∽NN−SS.N00↓−0000一   

註2︑Rip百は固定螢︵fi莞dcFar的2S︶をある場合においては資本懲と言う意味に︵第四五頁の下から六桁日︶ある場合に率  

いてほ経営野中の不変撃と言う意味に用いている︒︵第五四貢の下から八桁冒︶Ripley﹀Ibid.︸p.缶anPp.∽料    第二十七巻 第一号  

︵註3︶  と言っている︒  

(7)

国鉄経費構成比率(り  

小島昌太郎﹁交温経済論﹂第二〇五宵丁第二二九頁  

註3︑Ac彗rtF声M.㌦T許E−emen−sOfRailway国c︒n︒mics:○昏rチ一双芯■p・N︸  

Ag00ddea−mi的翠indeedbe鼠βfOr puttin鞠tFe給C︒n恥a邑t訂tFir笹headst︒get訂randgrO壱inge召enditure  

iロ止0︵l︶Maintainin粥昏eOr笥n短ti︒n二患Main匡ning tFep︼ant二望DOing tFewOrk・B已t訂quad竃pledi一計iOnis 

邑︒n首c︒mm邑yaccepted⁚b已a−筈︒︒rr︒Sp︒nd∽さt訂冨潤滑alad象︒i賢︒ti諾︒rgan叫邑i︒n︒f rai−way under−  

︷akin惣ina−−cO仁nぎes−SOit Fa鉢b2tter訂a計pted here・  

註4︑Ta房Si的とPigO長の論争については本稿第四章﹁鉄道経静の特性﹂参照  

三 鉄道経費の分析   

鉄道経費の動態的分析   ン1︑経費構成比率   

国鉄鉄道経費の構成比率を見るに第二衣の如くである︒︵昭和二十五年度︶総係費が  

二六︑七%を占めているのは⁝般穿として利子︑減価償却費︑補充取替静︑除却連帯  

静︑.中間勘定差額を含んでいるためである︒   

経ってこれ等のものを除外して S鍔や巴p−eyの分類に従って修正を施せば第二  

表の如くなる︒即ら資本費山八%︑経営費内訳ほ固定施設保守智子︑ニ%︑車両保  

守静一三︑八%︑運輸費三八︑四%︑総係静八︑七%である︒   

Ac尋Orthは一九二三年産英国鉄道の経費分析を行い第三衷の如き構成比率を示し  

た︒即ち総係費四%︑国定施設保守啓二六%︑車両保守啓二八%︑運輸静六%で︑  

︵註1︶  運輸螢の占める率ほ国鉄比率に漉し著しく大である︒  

四七   

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(8)

即ら固定施設保守費一七%︑車両保守攣∵四%︑運輸智恵六%︑総係攣ニ%である︒  ぎ  A︑固定施設保守費   

国鉄鉄道在野の三%を占める固定施設保守資ほ線路及構造物部門と信号通信部門とに分けられている︒︵欝ふハ   

表︶固定施設保守費全体の八〇%が線路及構造物保守費で︑しかもその五七%が軌道保守費である︒   

㌘pす.分析に依ると線路及構造物保守静甘pinten冒Ce︒巾曽Py冒d st⊇C旨e︶は全経費の仙四︑三九%経嘗    国鉄経費構成比率(Ⅰ‡)  これを一九四八年度1−︒ヨーク︑・センー⊥フ  

惇鸞叢覧対厚嘗鎧対   項    冒 l金  額    第二十七省 筆ご号   

千円   %   24,085   109,897   28,421   18,433   51,445   11,597   本 費   

営 費 計  

固定施設保守野   草輌保守静  

運  輸  蟹  

総  係  静  

0 9 8 8 6  

0   1 5 6 6 0  

2 1 4 1  

(第2衣)  

AcwoIth分析  

四八   

次に巴pley分析に依る構成比率を見るに発四衷の如くである︒即ち経営費内  

訳は固定施設保守琴一九︑八%︑車両保守静二〇︑七%︑運輸静五五︑五%︑綺  

︵註2︶  係静三︑九六%である︒  

項  一 日l金 額   

率頂416186200      ﹁⊥  

千席    5,70?  

25,000   28,700   95,100   154,500   総  係  静  

固定施設保守密   事輌保守曹  

運  輸  野   計   ル  鉄道の実技と比較すれば大体同じ傾向を示めして  

常時  

Ripley分析   

項   目   

間  定  静  

経 営  費    固定施設保守野   

卑輌保守督    運  輸 督    総  係  哲  

1;云−  

19 78   20 76  55 49  396  

(第4栄)  

New York Centra1鉄道(19418)  

 ̄W− ̄  

㌃丁宕打「壷  

︵註3︶  いる︒  

110,194   158,922   378,121   20,103   667,342   固定施設保守費  

車輌保守静   運  輸  費   総  係  督  

︵第五衷︶  

封  

(第5琴〉  

(9)

i−.一︑▼.r.■;.二︐■︑−I.∫コll−−∴∴ナこ㍉∴︑・−㌢1・ト・−く圭㍉∴∵︑111いい1−・︑・・∴・・−ノトトー∵⁝トー・トト㍉㌧リーりい㍗トトい=ト⁚・・・トトー∵トトーーートトー・卜=ト・十トトも1==いγ車=ナイ圭り右小甘ト1か心う1車rト小・T‖甘舶車‖卜粋が−′1十十十ト1=∫JiJ・︐   

ノ   国鉄固定施設保守費  

B︑車両保守静  

国鉄鉄道経費の車両部門 ︵全経費の仙三︑七%経常  

費の二ハ︑八%︶.を見ると第八衰の如くである︒   

車両保守静の大宗ほ検閲車検修費︵四七︑六%︶︑で  

客貨車検修費︵三七︑八%︶がこれにつぐ︑この比率は  

声ip︸eyの分析軋も大体同じ傾向があらわれている︒  

即ちRip−ey分析においてほ全経費の一五︑〇九%︑  

経営費の二〇︑七六%を占めている車両保守費︵M已n・  

鉄道経好の動態的分析   項    目l金   叡卜比  率  

施 設 部 門    施 設 管 理    軌 道 保 守    線路工作物保守   停車場工作物保守   

廻 物 保 守    電 力 保 守    機.械 保 守   信号通信部門   

信号通信管理    電   務    信 号 保 守    通 信 保 守  

Ripley分析  

項  目厚  営黎  る割合  に.  

国鉄車嫡保存静  

項   目l金 額j比率  

線 路 保 守   軌 条 取督   枕 木 取 替   橋梁保守其他   建物保守其他  

其   他  

計  

8  

1,728l  

3.2  %   47.6   94   車 輌 管 理  

放閑車検修   電 車 検 修   客貨車検修   工場械械保守  

計  

6,963i378  

18。喜:3  

(第7費)  

(第8衷)  

Ripley分析  

・ニ  

:‥  

費の了九︑七八%を占  

めており︑その内訳柊  

第七衷の如くであるっ   

即ち巴pトey・分析匿  

おいてもその半分が線  

路保守静で︑枕木取替  

費︑橋梁保守費︑建物  

保守静がとれについで 

いる︒  

機関車修理及取替静   客車修理及取替替   賃率修理及取替蟹  

計  

(第9衣)  

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(10)

第二十七巻 第仙骨  

tenance Of equipment︶ の内訳は第九表の如くである︒   

AcwOrthの古典的分析に依ると一九二主年度英国鉄道の車両の帳籍価格は血四五︑0  

00︑000確で全資本金の㌦二%に当っている︒車両保守費の年額は二八︑七〇〇︑  

○℃○礎で︑帳符価格の二山︑二六%︑全経静の一二%︑営業収入の一二%である︒グ  

レート︑ウエスタン︑鉄道のみについて見ても全資本金血四由︑000︑000礎︑輪転  

資材は一九︑六〇〇︑000碗で一三︑六%に当る︒車両保守督ほ四︑二四七︑000  

礎であるから︑帳簿価格の二山%︑全収入の;元︑全経費の二ハ%にあたるα車両保  

守費四︑二四七︑000礎の内訳を見るに第十表の如くである︒  

国鉄運輸費  

項   目1金  額仁比  率  

%   100   2.8   21.8   11 O 

51   49−8  

2い7  

66   100  

100   輪 遷 部 門   

輸,送 管 理    駅   務    構 内 駅 務    構 内 運 転    機関車運転    電 車 遜 転   

列   車  

営 柴 部 門    営 業 管 理   

伝   鉄道公安部門  

(第11家) ̄   

か二九︑六〇〇〇〇↓○礎の革両に対して用いていると言う車芙  

は車両の方が線路橋梁建物よりも早く磨消すると言うことを意  

味するものでほない︒即ち六倍もの比率の相通は車両保守費の  

︵註4︶  大部分が技術の進歩に依る新車への取替静であるためである︒  

C︑道 輸 費   

国鉄鉄道経費の三八︑四%経営静の四六︑八%を占める運輸  

資はこれを輸送部門︑営業部門︑鉄道公安部門に分けることが    グレート・ウエスタン鉄道が〟二  

〇︑000︑000碗の線路及構造物  

に対する保守穿とほゞ同額の保守費   五〇  

AcwoIth分析  

項   目‡金  額l比  率  

機関車保守費   客車保守静   貨車保守静  

(第10翠)  

(11)

出来る′︒︵欝十一家︶即ち運輸静の九五%が輸送部門で営業費及鉄道公安資は僅かな比率を示めしているにすぎな  

い︒しかして輸送静の中段も大なるものは機関車道転資で全輪送静の約五〇%を占めている︒  

を主とする仁11の例をあげ︑ロンドン︑ミドラ/ソド︑スコチイシュ鉄道は全経費六一︑  

こ九〇︑000礎の中道輸静三七︑五入〇︑000擾即ち六一考他方針ザン鉄道  

は総経費一七︑八三〇︑H00α礎の中道輪歯二〇︑〇三〇︑000礎即ち五七%で  

あることを明にしている︒∴これに依って彼はいづれの場合においても運輸静は総経  

費の六〇%前後であることを示めしている︒更に彼は運輸費の内訳をニュヨーク︑  

ニューヘーグン及ハートフォード鉄道の例をあげ次の数字をあげている︒︵第十三  

︶  

鉄道経費の動態的分析  

Ripley分析  

(第12衷)   

巴p−ey分析も機関単乗務員静︵経営費の九︑四%︶′及燃料静︵経営費の劃 ∴  

二八%︶が運輸費︵COn旨ctingtra㌃pOrt註On︶の約半分を首めていることを明  

にしている︒駅務静止二㌘p訂y分析に依ると山二%であるが国鉄ほ二一︑八%を  

占めているのは米国鉄道の如く駅作菜が機械化せられていないため此戟的多数の  

人員配置を要するためであろう︒︵欝十二乗︶   

Ac司○ユh分析に依ると運輸費は九五︑000︑000礎即ち全経費の六山%を  

占めている︒彼は英国鉄道の中二つの異なる性格  

の鉄道−一つは旅客輸送を主とし︑他は貨物輸送  

Acwo工th分析  

五一   

(常13衣)  

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

(12)

第二十七巻   

これに依って  

︵註5︶  とを明にした︒   

D︑総 係 静  

国鉄鉄道経費の中絶係静は資本静を除いて経営費の一〇︑六%を占めている︒その内訳を見るに第十四表の如く 

である︒総係静︵genera−e眉enSeS︶ の比率はAcwOrth分析や㌘p−ey分析の比率と比較して決して少くないと  

して国鉄においては逆の比率を示めしていること︒  

韓国鉄の運輸静比率︵三六%︶ほニュヨーク︑セソープル鉄道︵五二%︶Ac蓋rth分析︵六二%︶巴p−ey分析   

︵五五%︶に比して比較的低率であるこを    常山号  五二  

AcwOュFは適輸静の絶三分の仙が機関車走行費であり︑四分のふ以上が駅務費及枠内費である∈   

言われない︒然も内訳的には保健病院関係が総係静の二七%を占めかなり大き  

いクェ一寸を示しているのは注目に値する︒  

E︑結  び   

これを要するに国鉄鉄道経費は構成比率より見て   

H総係費比率が高いこと︒ぐこれは米国鉄道が通信施設が完備しているため蝿   

方管理局の人員が比較的少数であるのに対して国鉄の管理部門の人員が多 

いためではなかろうか︒しかも米国鉄道においてほ殆んど見られない従事   

員の厚生︑保健︑病院費が多いことは注目浸促する︒   

⇔Ac尋Orth分析巴p訂y分析やニュヨーク︑セン・エフル鉄道の英紙が示すが   

如く車両保守費ほ固定施設保守静よりも高いのが〝般的である︒これに対 

(13)

等が言える︒  

2︑鉄道経恕と輸送最との関係  

鉄道経費の中輸送歴の増減と関係のない不変費と輸送鼠の増減に伴い増減する可変螢との比率にらいてほ種々の  

説がある︒   

Acき註Fは鉄道経費の中単分が不変費で︑他の半分が可変費であるとし  

て︑輸送鼠官万単位を輸送すを経静をⅩとすれば五官万単位の輸送に要する  

経費は五Ⅹに非ずして   

潜︶       ︵註8︶  雲り已hほ片山%︵不変費︶主九%︵可変費︶とした︒又  

哲n警世Pも鉄道経費の六〇%乃至八〇%が輸送遠から独立していると見てい  

︵註9︶  る︒   

次に声色eyは.各静日毎に次の如き可変率と不変率を示し︑全体として六       ︵証 10︶  七︑五%︵不変蟹︶三二︑五%︵可変費︶と言う結論に達した︒   

2♂yesの分析に依れほ第十六衷に示す如く五九%︵不変彗四一%︵可変  

︵註11︶  費︶ であるとした︒  

鉄道経費の動態的分析  

中エヤ×S︑︶り∽河  

︵註6︶  即ちⅩの三倍であるとした︒   

S呂はこの比率を2す︵不変野︶1盲 ︵可変   ︵註7︶  とし︑  

Ripley分析  

合可不変野l可変型  

経営静に野する割合     全経営費■に対する 割合 亘座頭讐   

費  200】134   66  150  100  声0   

費  200  10.0  10.0  150  7√.5  715    資  56.b  280  280  

静  

44.6   

静    27  

100   

項   目  

線路及工作物保守   車 輌 保 守   道   輸   総   係   固   定   

、■  

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(14)

検討してみよう︒  

A︑固定施設保守筆  

筒鉄監い護国定慧保藁は60%固定費と書いる︒﹃これほ経済計界製の建耐芸計年度中におけ  

る経費を固定警可変警に区分したためであって︑その理由ほこれ等の経費ほ実際にほ年度計画転よって予算額 一︵註12︶ が決定し輸送鼠の墓賢って変更される呈が少いからである﹄言うので誉︒然しながら理論的にみて輸送  

魔の増減に応じて増減する可変部分があるとみるべきである︒  

保線穿と輸送崖との関係に関するAc昌thの古典的分析ほ今尚多くの示唆に富んでいる︒彼はまずロンドン︑    Noyes分析   第二十七巻 第−号  

(第16衣)  

る︒︵昭和二十五年度︶   

即ち施設部門︑信号通信部門︑営業部  

門︑鉄道公安部門︑管理部門においてほ  

一〇〇%固定費と見︑車両部門札ぶいて  

ほ八八︑四劇%︑輸送部門払おいてほ七  

七︑五七%を比例穿と見ている︒しかし  

て全体としてほ五八︑六八%︵望疋静︶  

四二三二%︵比例費︶としている︒   

次に各学者の分析理論を参照しっゝ国  

鉄経静の各費目紅つき輸送愚との関係を  

五四  

国鉄においては鉄道経費を固定費︑比例静とに分ち次の如き比率を示tてい  

国鉄固定費比例費別割合〜  

項   目 一国定静!比例静  

施 設   部 門  

信号通信部門   車 輌 部 門   輸 送 部 門   営 業 部 門   鉄道公安部門   管 理 部 門   

合   計   41 32 

(第17衷)  

(15)

由倍の輸送鼠をもっている︒従って輸送単位当り保線費は単分である   ズ∵コースト鉄道め十噂当方保線費ほそうで  ないハイランド鉄道の二倍半多い︒然し輸送  鼠ほ四倍多いから蘭送単位当づ保線費は八分  の五にすぎ釘い︒﹄と述べている︒尚彼はこ  の定理ほ米国鉄道においても実証出来るとし 〜  でいる︒  

アンド︑′﹂ザン鉄道の経費分析を行い線路及工作物保存費の五分の三が酪送嵐と無関係な不変費であり︑五分の  

︵註13︶  

二が輸送鼠に伴い増減する可変健であるとの結論に達した︒更に彼は輸送密度と保線穿との関係即ち輸送単位当り  

保線費について次の如き興味深き定理せ発見した︒即ち彼はロンドン︑プライー・ン︑アンド︑サウス︑コースト鉄  

道︵一〇二九哩︶とハイランド鉄道︵五九五哩︶とを比較して﹃輸送最多きロンドン︑ブライト・ソ︑アンド︑サク  

以上AcwOユhは輸送嵐が増加すればするほど固定施設保守費の絶対額は増加するけれども相対額ほ減少する︒  

換言︑輸送単位当り保守静は減少すると言う定理をうちたてた︒   

巴pすはAc雲ユFよりも更に詳細なる分析を行っている︒即ち線路及工作物保守費の半分以上を占める軌道  

静︵rep買∽針芸adw芭にlついてみる紅その大分部が輸送鼠の瀾減に依る磨損︵慧ar紗te見でなくて風雨に  

依る自然的消耗・に依るものである︒次に軌条費 ︵renew已s O佃r邑s︶ については軌条の命数は列車回数︑機関車  

及車両の重要瓜連度が増大すれほするほど短くなる︒然し軌条静は経営督あ二︑三%︑線路及工作物保守資の五%  

五五   鉄道経静の動態的分析   第十八表の如くぺンレルダニヤ鉄道ほサザン・  パンフイヅク  一喝当り保線欝は約二倍であるが約  

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(16)

蹴.−:●ど∴−バ訪づとへノ汐′ご●;1ミニ!て;二′アご・丁ん′′′  

∠次好例′′鷹研搾㌘戯㌘紺/馳ク彪凋Ⅳ   ノ跳び一価   

写ぎない︒次蒜本館︵r2n2W芸○=互についてほ枕木ほ磨損に依るよりほ自然的腐蝕音量賢る方  

が大である︒枕木ほ気候︑バラス去の他炭って影響受けその命数は四年乃至十四年である︒遠当り枕木資  ほ線路を異虹するに依っで非歯た鼻元るが輸送遠との関係ほ殆んどない︒その他の保守費即ち建物感染︑埴道等の  保守資ほ輸送管ほ直接的関係はない︒以上ゐ如く観察して米て若きほ線路及工作物保守費の中三分の二を不   第二十七巻 欝ご号  

rlNだu卜の山きーー ト∝山トのく山l  

臨団   忽辺  

d久5ア棚宛椛ど〃′ノ物r〟汐槻・府   政rグ崩御ク、  

戯物伽r〝脚′戚汐胱花佗ブ彪冴ノ御彪切汐ぼ   物/戯笠  

変費︑三分の一を可変静であ  ︵註 15︶  ると結論した︒尚米国のある  

事件において軌条費の全部︑  

枕木野望二分のて線路︑路盤  

及橋梁保守静の山○%が可変  

︵註16︶  資であるとの判決があった︒   

輸送密度と保線費との関係  

に関しては︼ごpトeyもAc季  

Orthと同じ定理即ち輸送畠  

が増加すればする程保守静は  

増加するが輸送単位当り保守  

静ほ逆に減少することを次の  

如き図表で示している︒︵筍  ︵註 17︶  十九表︶  

Wy打Ond分析   経営野中に  

項   目  

監 理  費  

枕   木  

軌   条  

その他線路材料   線路修繕費   線路用語及機材   

小   計   

める割合(A)  

五六  

(17)

年度︶   

即ち車両保守費の四八%を占める機関車検修費の九三%が比例静︑三八%を占  

める客貸革検修静の九三%が比例費である︒他の費目を考慮に入れると全体の八  

八%が比例費で︑固定費ほわずか∵二%旺すぎない︒   

この国鉄の比率ほ次に述べる各分析よりみて比例費の比率があまり大きすぎは  

しないだろうか︒  

鉄道経費の動態的分析   保守費の固定費︑  

輸送英資調査委員会調査(昭11年)   WymOndほ米国鉄道における線路及工作物保守費の不変費率を主要項目別た第二十表の如く示している︒   

項   目 卜固定費   可変静  

%  

51   ヲる    49   88  

、51  

95   軌  道  静  

士. 木 

信号保安儲  

停串場費用蒐境   界螢防雪凍上督   建物保存費   、′〜 ヽ   そ  の  他   施設管理費   

合   計 

軍 14 5 =孟︑一  

比例静別内訳をみるに第二十二乗の如くである︒︵昭和二十五  

…二二二きi  

(第2i衣)   

しかして全体として線路及工作物保守静の三分ひ二︵六五%︶が不変  

︵註18︶  費であるとしている︒   

因鉄においては上記の如く固定施設保守督㌫こ00%を固定費とみて  

いるが︑以上各分析をみてむ幾分かは可変部分があるとみるべきであ  

る︒昭和十忘首輪送実費調査要員会が調査したところ忙依れば固定施       ︵註 19︶ 設保守費の七二%が不変蟹で︑二八%が可変費であるとしたのは︵第二  

十﹂表︶ R営eyや尋ymOndの分析とも毛致し合理的でほなかろうか︒  

B︑車両保守野   

次に車両保守費と輸送品との関係を  

分析してみょう︒国鉄鉄道経費中車両  

国鉄車輌保守費固定費比例野割合  

一 ̄ ̄ ̄一− l  

固定費l比例費  

項   目  

∩し 7 8 0 ∧U 6 0         1 〇  け  

1     3 7 1 1  1  

車 輌 管 理   放関車検修   電 車 検 修   客貨車検修   工場械械保存  

計  

2  2  第   

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(18)

第二十七巻∵第一号  五八  

︵註20︶   

AcwOュhが車両保守穿と輸送螢との関係匿ついで述べているところを要約すると次の二つの点である︒   

H車両保守費が磨損のみに依るとすれば車両走行哩が増すに従って増加するのが当然であるが︑車両保守静の大   

部分は新型車両への取替静である︒従って車両が旧式になる速度ほ車鹿波休止すると線路上を走行するとを問  

わず同劇である︒   

⇔次に彼が強く指摘している点は車両の磨損は元来運転︵置○詔ment︶の結果であっで︑機関車若しくは客賃率   

の積載鼠に.は余り関係がないことである︒従って輸送遠の多い鉄道においてほ客貨誘致の為運賃引下を行う場   

合輸送鼠が増加しても現匠還転せられている車両の保存費ほ増加しないから車両保守費の増加部分は考慮に入  

れる必要がないことになる︒  

次に㌘pトeyは単両保守費は線路及工作物保守静よりも輸送量に依る可変性が多いことを述べ︑次の二つの理由  

︵註21︶  をあげている︒  

H輪転材料は線路︑橋梁︑顆道︑駅舎よりも輸送量に依る直接的磨損が大である︒   

⇔輪転材料は技術的進歩に即応しなければならない為︑その命数︵ef訂ctiくeご訂︶ほ使用に依る磨損の外新型車   

両との取替の為短くなる︒従って鉄道経営者ほ各車両よりその命数年限内に出来るだけ多くの走行噂を得んと  

する為︑自然的損耗︵rust・〇ut︶より磨損︵weprもut︶ の率が高くなる︒   

しかし彼ほ車両の磨損ほ走行哩や輸送盟に依ってはあま灯影響を受けないことを指摘し︑結果として車両保守費  

の半分が輸送量に伴って増減する可変静であるとしている︒   

最後にWy︼nOnd分析に依って主要項目別車両保守静の不変資率をみるに欝二十三表の如くである︒   

即ち彼ほ客車の塗替その他の経費ほ使用期間及気候に依るもので︑輸送蔓とほ関係がなく︑又貨車保守静ぬ大部   

(19)

︵註22︶  分ほ木材の腐朽に依るむのであるとし皐南保守静の二〇%が不変費であるとみた︒  

串南保守費中不変静部分を極端に低くみたのはWe≡ゴg什Onで︑彼は輸送量と無関係軋車両の使用期間や気候そ  3  

静の可変率ほ次に述べるAcwOHthやだp−eyの分析より  

みて大きすぎはしないだろうか︒  

鉄道経費の動態的分析  

Wympnd分析  

経営曹中   不変静率  

(Ax8)  

0.645  

蒸気綴閑串  

客   車  

貨   車  

工 業 設 備   そ  の 他  

計  

36 33 01 叩 24 9 3 て⊥    0  

0 3 0     5  

(第亭3衣)  

︵註2︶  の他の自然的原因に依る割合を七%とみた︒しかしこれは余り私儀すぎると思  

われる︒   

国鉄の車両候守静の八八%の可変静は硝々高すぎると思われるが空p訂yや  

20yeSめ五〇%も少し低くすぎほしないだ・ろうか︒  

℃︑運 輸 費   

国鉄鉄道経費中三八%を占める運輸静を主要項目別に固︷疋静比例静の比率を  

みると第二十四衣の如  

くである︒即ち国鉄で  

は運輸野中輸送部門経  

費の車分を占める機関  

車運転費の九三%︑二  

二%を占める駅務静の  

五五%を比例穿とみて  

いる︒然し機関車運転  

国鉄運輸静国定費比例費割合   固定費   比例野   

項   目  

輸 送 部 門    輸 送 管 理   

−・−   ∴   

構 内 駅 務    構 内 避i転    機関車道転    電 車 遅転   

列   寧  

計   営 業 部 閂   

営 業 管 理    伝   公 安 部 門   

鉄 道 公 安  

(第24衷)   

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(20)

第二十七窄 第一号  六〇   

AcwOrtF分析に依ると運輸費の三分の仙を占める機関車費の増減ほ運転回数に依るもので︑満載列車の運転費も  

空車列車の運転静も殆んど大差ないことを指摘している︒又停車場及構内静についても乗降多ぎ停車場の静用も閑  

散なる停車場の費用紅放して必ずしも大ではない︒又綿絡警戒及信号費ほ輸送量にかかわらず常に同じであること       ︵註飢︶  

等を述べている︒   

こ虻AcwOrthの所論ほ巴pき分析に依って更に確認せられた︒声ipトeyは運輸費が輸送鼠の増減の直接的影  

撃の最も顕著なものであることを認め︑このことほ運転費が全経費の四〇%︑経営費の五五%以上を占めている為特  

に重要であると述べている︒然し彼は﹃山見すれば運輸穿と輸送遠との間にほ直接的比例関係がある様に見える︒  

確に機関車用燃料ほ輸送噸数た依って増減する︒一九〇五年における米国鉄道の燃料費ほ杢ハ︑000︑000  

弗粧のぼり経営費あ二八%を占めた︒然し乍ら二寸深く考慮すれほこの野用のうちにも不変的部分が可成り多いこ  

とが判明する﹄として﹃二三の例をあげると機関車ほそれ白身を動かすだけで満載列車を牽引する場合の所要石炭  

昼の三分め仙か消費しなければならない︒又蒸気を沸騰点に適せしめるだけで機関車の一日石炭消質珂弘の五%乃至  

一〇%を必要とする︒又貨物列車が側線で待避している間蒸気圧を維持するだけで∵時間二五乃至五〇ポンドの石  

炭を消資する︒又時速三†哩の列車が停車するたびた平均線を二哩走るだけの熱鼠を消費する︒これを要するに石  

炭費の三〇乃至五〇%は全く牽引車両数や貨物輸送噸数と無関係であると言う専門的証明が出来る︒又輸送従事貞  

即ら機関士︑車掌︑制動手の人件費は石炭静よりももっと輸送巌とは無関係である︒即ち重義直通急行列車や貨物  列車の機関士又は車掌は支線における山両連絡の列藩と同数である︒制動手は今日空気制度が採欄せられているか  

ら比較的重訝では尤い︒この事其の認識が近年における列車積載畳の増加となった︒これほ乗務員の人件費を出来  

るだけ多くの積載噸数に割賦することに依って︑輸送単偲当り列認定行野を節減出来るからである︒又駅従事員︑   

(21)

信号員︑旗平等の人件費も輸送鼠の増減ヒ・ほあまり関係ほない︒これ等すべての考慮よりして︑内輪紅見積っても  

l÷⁚︺− 運輸静の五〇%が一度列車が運行されれば輸送藍と無関係に起る不変静である︒﹄と述べている︒   

国鉄運輸静の七八%特に機関車道転の九三%の可変野率ほ高すぎるが声ip旨y分析の五〇%ほあまり低すぎる︒  

︵註26︶  皐OyeSほ宝経資の四二%を占める運輸替ゎ二四%を不変費︑二八%を可変穿とみ︑wymOndは経営費の五lニ%を  

占める運輸琴芝二︑九%を不変静︑四D%を可変穿とみている︒  

D︑総 係 静  

︵註27︶   

総係費はAc宅Orthの言う如く﹃特殊の部局に要する費用ではなく︑鉄道業務全体の為に要する費用﹄であり英  

国鉄道においては全経堅五四︑五〇〇︑000礎の中五︑七〇〇︑000磯即ち結︒%である︒こα費用は輸送慮  

とほ殆んど無関係で︑例えばロンドン︑ミッドランド︑アンド︑スコチィレ︒鉄道は総係費を増加することなし軋輸  

送量を二〇%増加した︒もう一つ総係費について言えることは輸送崖が増加すればする程総係費の占める割合は比  

較的小さくなると言うことである︒一九二二年運輸省軋報告された二つの鉄道の例をあげてみせぅ︒ロンドン︑イ  

レクトリック鉄道は総係欝ほ全経費の四︑二%︑リ∴でトン︑アンド︑バーンステイプル鉄道は九%であった︒小しか  

も前者はこの比率を上ることなしに四%の株式配当を行い︑後者は○︑五%の配当を︑一回しかしなかったがこの  

︵註27︶  比率を下ることが出来なかつた︒  

︵註28︶   

声ipせも亦総係静ほ全経費中の割合ほ少く︑しかも輸送鼠に依って殆んど影響を受けないことを指摘している︒  

び   E︑⁚稿  

これを要するに国鉄鉄道経費の固定費︑比例静の比率は上記各種分析理論よりみて   

H固定施設保守静に関して可変静部分を設けること︒ 

鉄道緩皆の動態的分析  六一    ∵七  

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(22)

︵註3 

の五が可変資であるとしている︒又最近のキアリフォルニヤ鉄道委員会に依る調査紅依っても現在の状態の下にお  

′   

︵註32︶   

いては可変野率は従来考えられていたよりも高いことを示している︒  

︵註33︶   

然し乍ら筆者は最近のかゝる傾向にもかかわらずHe已y教授の一香う如く不変費率を高くみる古典的分析に賛成   

したい︒  

3︑鉄道経費と輸送距離との関係   

鉄道経静はこれを場所的費用と距離的費用に分類出来る︒即ち発着に要する費用と区間輸送に要する費用より構   

成せられる︒十般軋前者ほ発著手数料として︑後者は区間賃率として鉄道賃率構成上区分せられる︒   

巴p訂yほ終端静︵termin已cOSt︶と区間費︵訂uz−品e COSt︶との関係に関して次の如き分析を行っている︒山   

般的経鹸よりすれば終端駅匿おける発著取扱密用は平均山嵐当り二十仙乃至二十五仙であるから膏封度当り二︑五  

仙である︒この終端静は輸送距離とほ無関係である︒即ち二つの隣接駅間の輸送の場合も三千哩を輸送する場合も同   ちノ○  

︵註29︶   

以上の如く著名な交通経済学者の大抵ほ不変資率を五〇%以上にみている︒然し山九仙五年rOrenz   ⇔車両保守静の可変野率が高すぎること︒   囲運輸野特に機関車運転費の可変静率が高すぎること︒  

等の結論に適する︒勿論各国鉄道ともその事情を異にし外国における分析理論の機械的適用は危険ではあるが大体  

の傾向はうかがい知ることが出来る︑兎転角我国の実情に合致する国鉄鉄道経費の合理的比率の設定が必要であろ  

鼠と線路及工作物保守穿との研究を発表して︑従来の五〇%の不変費率を五分の〟乃至十分の一  1︶  

enNって︒ 

第二十七巻 第一号  六二  

で   あ   る  

と(博  

し註士   た30は  

○)輸  

こ 送   

(23)

額である︒他方区間静放胆離紅依って異なる︒︑又勾配︑曲庭︑停車回数︑列軋盈鼠︑特に輸送鼠に依っても影響を  

のC訂nute 

鉄道経静の動態的分析   ︸>6Jむ軋Ⅵ少くむUl鳶碍鑓   D  

bO  0   

5  30   

′〆■  

_′十 ノー /   ゾー   一 ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄  

.   ・一一一・・一・・・一  

一一一一■■ ̄   一・  

ノ ̄ ̄  一一一一・−一 一−−・−−  

∴ ̄・ ′・′ .._    _ ._._.._一一−−‥・一一ニーニニニ      一■◆一−・・−■一−−−−●  

50   100  

_    」      」  _⊥_._⊥⊥  

Mii¢a9葛 D盲s七anG色  

(第25家)   

線CDを区間穿とすれば距離が  

増加するにつれて終端静の割賦  

ほ小さくなるから運送原価ほ曲  

線CDの如くなる︒この図表を  

みても明なる如く距離比例賃率  

は非科学的且不合理である︒何  

んとなれば不変的終端費は輸送  

距離が増加するにつれて均等に  

割賦せられるから︑輸送単位当  

り終端費は段々と少くなる︒か  

くして輸送距離が長くなればな  

る程噸哩当り原価ほ必然的に低  

︵儲34︶  くなる︒  

一八七六年紅行われたニュヨ  

ーク︑セントラル鉄道について   受ける︒最も簡単な場合を仮定しABを輸送距離︑AC︑EBを終端静︑点  

5q 500S50 申0岬   

六三   

(第26衷)  

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(24)

山八 第二十墓警号  令  ︶  四﹁〇六二仙であるが︑五官哩以上の距離となると一■哩当り一仙以下となることを立証している︒   

かくして我々は原価ほ距離に比例せずに距離の平方根に比例して増加することを知る︒  

声=親藩 kり硝浮 d=帯漂   声=k\a−  

即ち官軍哩の輸送原価ほ二五毯哩輸送の四倍に非ずして二倍である︒何んとなれば二疋の原価の三倍は輸送距離      ︵註36︶  

の九倍を意味するからである︒この関係を明確軋示しているのは第二十六衷のベルギー鉄道の賃率表である︒   

終端穿と区間螢が如何なる点で問題になるかと言うことは興味深い問題である︒3邑hの研究に依れほ旅客ほ  

四︑四粁︑貨物は三六︑六粁︑日本国鉄の研究︵昭和二四年皮︶軋灘れ偵旅客三︑四粁︑貨物毒扱︶二七︑二粁  

人件饗〝物件.翠割J合. 

423 438 490  

554   

637  749   

864    995   1,180   1,499   2,932   9,871   41,518  

∴lニュ 1  

106,073   115 219  ど叡単位   吉■万円  

(第27表)  

︵註37︶  である︒  

4︑人件費と物件穿との関係   

鉄道ほ多数従事員を使用しているので︑他企業  

に比し人件費の占める割合は大である︒国鉄にお  

いて人件費とほ給料︑諸手当︑旅費︑被服費︑共済  

組合交付金︑恩給負担金などを包含する︒鉄道に  

おいては業務が細分化せられているため経営状態  

に応じて自由に従軍員を増減することほl丞難であ  

る︒従って輸送最に対する関係も固定的性柏を帯  

びる︒   

昭和十年以降の経常費中に占める人件費︑物件   

(25)

蟹の割合をみる紅第二十七表の如くである︒  

へ荘38︶  上表の如く国鉄経営費の中四五%が人件静で占められている︒  

_ 

_   

㌦  

註1︑鳶考旦皆Hbiチpp・NAINの  

註2︑巴p訂y.:bid∴ p∵芯  

註3︑兼松学﹁米国鉄道の全貌﹂第−三大百附東  

証4︑AcwOr声甘bid.pp.合−怠   

鉄道鹿野の動態的分析  

(第28衷)  

次紅鉄道の業務鼠と従事員数を勘案する紅第二十八黄  

の如くである︒   

上衣の如く換算車両粁嘗万粁当り従事貞ほ昭和十年よ  

り十九年度までは二人台にとどまっていたが昭和二十年  

度より復員と引揚者に依って急増したが昭和二十四年既  

には三︑四人に落遠いた︒   

更㌃二人当り人件静の増減を昭和十︼年以降について  

みるに第二十九表の如くである︒   

上衣の人件費中にほ本給の外に諸手当︑旅静︑被服費︑  

共済組合交付金︑恩給負担金なぜを含んでいるが本給の  

みについて言えば昭和十一年を一〇〇として昭和二十四  

年魔の指数は九︑五九五である︒  

六五   

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(26)

註5︑AcwOrtF−ibid∴ pp■倉Tト蒜   

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初版︵−宍属︶ に於いてほ︑︑\ドランド鉄道の例をあげ次の数字を示した︒  

親閲畢保守静  

客串保守静  

貨車保守蟹   七二万傍  二山万硬  

三三万援   六六  

(27)

註12︑安部秀琴﹁鉄道財政講話﹂第三二〇頁  

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本線九一∴哩廟線三五五哩のプラてソ鉄道の裳哩は2十璃tl−○題である︒  

註ほ︑Rip−嘗こbid⁚pp⁚誓1∽N・ Itsee㌢s邑e盲笥eralこOC邑已e旨intbisfi邑−argegrO壱Of2召2ndl旨2SfO⁝ain−enanceO:訂f首e−  

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註摘︑→FeWiscOnSin︑→wO巨Cent句areCaseこ箋・  

註17︑Rip−吋︶ibiPp・窒   

ソ聯匿おいても輸送量と保線督と㊦関係匿関して次の調査がなされている︒  

}  

経  費  

輸 送 密 匿︵蒐粁︶  

六盲方施粁未満︵基準︶   

大官方施1山四首万施粁  

鉄道経費の動態的分析   砂利  一︑︑0〇  

l︑0〇  

て00  

一︑二五  

道  床  の   割 合  

種  類  

砕石   

・.  

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

参照

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