埼玉大学紀要(教養学部)第52巻第2号 2017年
コミュニティ・シンボル論②
「観光資源」の定義および事例としての「コミュニティ・シンボル」
On Community Symbols II:Definition of “Tourist Resources”
and “Community Symbols” as their Examples
水 野 博 介*Mizuno, Hirosuke
<目次>
1 はじめに:問題意識
2「観光資源」の定義と分類項目 3「観光資源」の諸項目と具体例 ①自然観光資源
②人文観光資源
③複合観光資源
④無形社会資源
⑤その他 4 事例としての
「コミュニティ・シンボル」
5 結語
<文献>
1 はじめに:問題意識
「コミュニティ・シンボル」は,特定の コミュニティのアイデンティティに関わる コト・モノ・ヒトなどを指す。
前稿(水野, 2015)では,次のように問 題意識について記している。
「コミュニティ・シンボルは,実利的な面から見て
も,当該コミュニティの「観光資源」になりうるが,
すべてがそうなるとは限らない。集客が容易なものと そうでないものがありうる。」「正の遺産と負の遺産も あ
り
うる。」「しかしながら,まちづくりという問題においては,
シンボルが観光資源として,どのように評価されるか は,極めて重要な側面であろう。具体的な事例は,稿 を改めて見ていきたい。」
本稿では, 「コミュニティ・シンボル」がどのよ うな意義や社会的機能を持つかを考える一環とし て,それが「観光資源」として,どの程度役立つ かを考察しようと思う。そのためには,まず順序 として, 「観光資源」という概念の定義と分類項目 を明確にしておきたい。
2「観光資源」の定義と分類項目
ここでは,観光学の比較的標準的なテキストと 思われる岡本伸之編『観光学入門
ポスト・マス・ツーリズムの観光学
』 (有斐閣,2001)における説 明をもとにして定義を考える。
それによると,観光地(あるいは観光対象)は,
「観光者を引き付ける誘因力の素材としての観光
*みずの・ひろすけ 埼玉大学 名誉教授
資源と,観光者がその魅力を実際に享受できるよ う各種の便益を提供する観光施設(サービスを含 む)から構成される」 (第1章=岡本執筆,14 頁)
という。さらに「観光資源を細分化すれば自然観 光資源と人文観光資源に大別でき」 (同)るとする。
しかし,同じ文献ではあるが,第6章(溝尾執 筆)での分類は少し異なっている。そこでは, 「観 光対象」が「観光資源(広義) 」と「観光施設Ⅱ」
に大別されており, 「観光資源(広義) 」は, さら に細かく分類される(表1) 。
表1 観光対象の分類(整理前)
A
観光資源(広義)(1)今後とも価値が減じない資源(狭義)
①自然観光資源 ②人文観光資源Ⅰ ③複合観光資源
(2)将来の価値が保証されるとは限らない資源
①人文観光資源Ⅱ(観光施設Ⅰ)
②無形社会資源
(風俗,衣食住,芸術,言語)
B 観光施設Ⅱ
(1)宿泊施設(広義のサービス施設)
(2)レクリエーション施設
(岡本編2001, 120
頁の「図6-1」の大部分を
抜粋しているが,表示の仕方を変更した)
表1では, 「A 観光資源(広義) 」として,今後 とも「価値」が減じるか否かで「観光資源(狭義) 」
(=(1))であるか,そうではない(= (2))か大別 しており,そうでない資源つまり広義の観光資源
のなかに A-(2)-①「人文観光資源Ⅱ」として「観光
施設Ⅰ」が含まれている。要するに, A か B の分 類では観光資源からはずされた「観光施設」の一 部が,ここでは「観光資源」に含まれているのだ。
具体的に, 「観光施設Ⅰ」は「テーマパークや博物
館,文学碑,近代建築物のような施設」 (岡本編
2001,120-1 頁)を指している。
ここで疑問なのは,(1)「今後とも価値が減じな い資源」や(2)「将来の価値が保証されるとは限ら ない資源」といった分類基準があいまいであり,
客観的な基準とは思えないことである。 (1) の「今 後とも価値が減じない資源」には,史跡,社寺,
城跡・城郭が含まれており,これらは確かに永続 的な価値を持つものが多いであろうが,なかには
「大阪城」のように,文化財に指定されてはいる が,天守閣はコンクリートで再建( 1931 年)され,
コンクリートの劣化によって将来,木造の城郭よ りも早い時点で立て直しを余儀なくされるものも ある。あるいは,同じ城郭でも,まさに「観光用」
にわざわざ建設され,それ自体は文化財としての 価値のないものもある(伏見城など) 。他に(1)に分 類されているもので「庭園・公園」があり, (2)に は「近代公園」があるが,前者が「価値が減じな い」もので,後者が「将来の価値が保証されると は限らない」と決めつけられるであろうか? 古い 木造建築(例えば熊本城)などは,常に「地震」
や「火災」による損害や消滅の危険性があるし,
客観的に見れば,将来的な価値は,どのような建 築・建造物についても保証はされないであろう。
以上の考察だけでも, A の(1)と(2)の大別は恣意 的であると言えるであろう(ほかにもいろいろと 問題があるが,議論はこれで十分であろう) 。
もう一つ気になるのは表1の A(2)にある「観光 施設Ⅰ」 (=「人文観光資源Ⅱ」 )である。もう一 方の B 「観光施設Ⅱ」には, 「宿泊施設」と「レク リエーション施設」が含まれているが,同じ名称 のカテゴリーとしては少々異質すぎる感じがする。
以上の考察から,表1の分類は,以下のように
するのがベターなのではないか(もちろん,どの
ように分類しても完全なものはありえないであろ
う) 。先ほど指摘したように,A の(1)と(2)の区分
は恣意的なのでやめたほうがよい。 B の「観光施 設Ⅱ」は,通例,それ自体「観光」の対象ではな いので,そもそも「観光対象」からはずしたほう がよいであろう。例えば,(1)「宿泊施設」は,宿 泊する必要がある場合には重要であるが,泊まる 必要がない場合は,その存在を無視できる。もし も,その宿泊施設それ自体に文化財的な価値があ る場合には,別途 A にも二重に分類しておけば問 題はないと考える(分類カテゴリーが相互に排他 的である必然性はない) 。 (2)の「レクリエーション 施設」には,例えば,スキーのゲレンデなども入 るであろうが,やはり,通例はそれ自体が観光対 象ではなく,楽しみのために利用する手段である。
先の表1は,表2のように修正される。ここで 重要なことは,このように分類すると,結局「観 光対象」=「観光資源」であるというシンプルな 結果になるということである。なお,表2の分類 項目の①~④は,表1の A(1)と (2)の諸項目を整理 したものであり,⑤「その他」は新たに付加した。
というのも,もし未知のタイプの観光資源があっ た場合は,この項目に含めるためである。
表2 観光対象=観光資源の分類(整理後)
観光資源
①自然観光資源 ②人文観光資源 ③複合観光資源
④無形社会資源
(風俗,衣食住,芸術,言語)
⑤その他
<参考>観光付随施設
①宿泊施設(広義のサービス施設)
②レクリエーション施設
以下,本稿ではこの分類に従うことにする。
3「観光資源」の諸項目と具体例
本節では,表2に分類した「観光資源」の諸項 目のそれぞれについて,簡単な解説と当てはまる 具体例を提示する。
①自然観光資源
「自然観光資源」とは, 「人間の力では,創造で
きない」 (岡本編 2001,122 頁)ものである。こ
れは一見もっともらしい定義であるが,実際には,
文字通りの「手つかずの自然」ばかりではなく,
多くは,人間の手が入って,自然の秩序が保たれ ている場合が多いので,あまり適切ではあるまい。
例えば, 「棚田」は,いかにも「自然」が豊かな土 地のように見えて,実際は明らかに人間の手によ って生み出され維持されている。これは, 「田」な ので人間が関わっているのははっきりしているか ら「自然」ではないとするならば(表1では③の 複合観光資源=景観に含まれている) , 「森林」は どうであろう? 原生林を除いて,日本では人間の 手が入らない森林はむしろ少ない。 「明治神宮」周 辺の森のように,まさに人造の森もある。人びと に安全に体感し触れてもらう「観光資源」であれ ば,人間の手が入っていることの方が当然であろ う。 「富士山」のように, 「自然遺産」ではなく「文 化遺産」として世界遺産に登録された例もある。
であるから, 「自然観光資源」は,むしろ「自然 と人間の力の協同によって生み出されたものであ っても,完全に人造物とは言えないもの」とすれ ば,例えば,一見山のように見えても,実は完全 に人造物である「古墳」や「富士塚」の方は,② の「人文観光資源」に分類されることになる。
「自然観光資源」として,岡本編 (2001)の表 6-1
に上がっているものを以下に,そのまま掲げてお
く(表3) 。
表3 自然観光資源の分類
自然観光資源山岳 高原 原野 湿原 湖沼 峡谷 滝 河川 海岸 岬
島嶼
岩石・洞窟 動物 植物 自然現象
②人文観光資源
表1において恣意的に(と筆者は考えたが)分 けられていた「人文観光資源Ⅰ」と「人文観光資 源Ⅱ」の内容は,表4のようなものであった。
この表におけるⅠとⅡの区分は,先にも述べた ように疑問のあるものである。 「人文観光資源Ⅰ」
は「長い時間の経過を経て,価値が出た資源で,
今後とも,その魅力が減じないもの」 (岡本編前掲 書,121 頁)としているが,このような評価はい ったい誰が下すのであろうか? 「人文観光資源
Ⅱ」では逆に「現在は,魅力があり,多くの観光 客を集めているが,その魅力が将来にわたって保 証されるとは限らないもの」 (同)と述べている。
古いものは価値が高く,近代以降のものは価値が 定まっていないということであろう。古いものを 新しいものより上に見るという視点がある。
表4 人文観光資源の分類(整理前)
人文観光資源Ⅰ 史跡 社寺 城跡・城郭 庭園・公園 年中行事 碑・像 人文観光資源Ⅱ
橋 近代公園 建造物*1 観覧施設Ⅰ*2 観覧施設Ⅱ*3 観覧施設Ⅲ*4 テーマパーク・遊園地
(岡本編前掲書,121
頁の「表6-1」の大部分
を抜粋しているが,表示の仕方を変更した)
このような視点は,分類に必要なのであろう か? 例えば,かつて戦前には「国宝」に指定さ れていた城郭が,戦後に指定解除された例もある
(福井県の「亀岡城」や島根県の「松江城」など) 。 古いだけで価値が安定しているとは言えないのだ。
松江城のように,最近再度「国宝」に指定された 例もある。 「価値評価」は、時代や学術的な進歩に よって,変動しうるのだ。
そもそもⅠとⅡに分ける必要はあまりないと思
う。強いて分けるならば,客観的に,Ⅰは「近代
以前からのもの」で,Ⅱは「近代以降のもの」に
すればよいかもしれない。しかし,Ⅰに入ってい
る「年中行事」には「祭り」も入っていると考え
られるが,祭りには例えば京都の「時代祭り」は
近代以降の起源のものであり, 「社寺」に入る「平
安神宮」や「明治神宮」などは近代以降に造営さ
れたものである。
要するに, 「人文観光資源Ⅰ」と「人文観光資源
Ⅱ」に分ける必要はなく(どのように分けても恣 意的になるであろう) ,すべてを「人文観光資源」
という一つのカテゴリーにまとめ,そこに含まれ る分類項目を列挙すれば事足りると考える(表5) 。
表5 人文観光資源の分類(整理後)
人文観光資源 史跡 社寺 城跡・城郭 庭園・公園 祭り
碑・像 橋 近代公園 建造物
都市建造物,産業観光施設,
その他建造物 観覧施設Ⅰ 動物園,植物園
観覧施設Ⅱ 博物館,美術館 観覧施設Ⅲ 水族館
テーマパーク・遊園地
表5は,表4にあったⅠとⅡの区分を廃止した だけであるが,表4では*1~*4として注記さ れていたものを表5ではそれらの例として列挙し ておく(岡本編前掲書, 121 頁ではそれらの例が,
それぞれの注に示されていた) 。
なお,表4を表5に整理しなおした際, 「年中行 事」は「祭り」に変更した。年中行事のうち,不 動の形のないものは表2の「④無形社会資源」に 含めればよいと考える。
③複合観光資源
これについては表6に掲げた。内容的には結局,
「景観」の分類になっている。
表6 複合観光資源の分類(変更前)
複合観光資源 歴史景観 田園景観 郷土景観
都市景観
(岡本編前掲書,120
頁の「図6-1」からの
抜粋であるが,表示の仕方を変更した)
それ故,整理後は, 「 (景観) 」とした。また, 「郷 土景観」が何を意味するかよくわからないので,
「街並み・商店街」に変更した。ただ,これでは
「都市景観」と重なるので,都市景観は,高層ビ ル群などをイメージして「近代都市景観」とした。
表7 複合観光資源の分類(整理後)
複合観光資源(景観)
歴史景観 田園景観 街並み・商店街
近代都市景観
④無形社会資源=無形観光資源
これについては,もとの分類(表8)で,なぜ か「社会資源」となっていたものを「観光資源」
と明示することにした。例えば,衣食住のうち「和
食」を楽しみに,日本に観光に来る人びとは珍し
くないであろう。やはり「観光資源」である。
表8 無形社会資源の分類(整理前)
無形社会資源 風俗 衣食住 芸術
言語
(
岡本編前掲書,120
頁の「図6-1
」からの 抜粋であるが,表示の仕方を変更した)
表8にはまず「風俗」が記されているが,最近 の外国からの観光客は,日本人の表面的なファッ ションや行動形式に関心があるというよりは,そ れらを含んだ日本人の「ライフスタイル」に関心 が深いのだろうと考え, 「風俗」や「衣食住」さら には「言語」がその下位項目になるように,表9 では「ライフスタイル」と変更した。また,表8 には「芸術」が含まれているが,現実に芸術作品 がむき出しで展示されていることは少ない。美術 品の多くは「美術館」に収められているし,街角 や庭園などの彫刻作品については、 「街並み」や「庭 園」を観光する形になるのが普通であろう(それ らと一体化しているという意味では「複合観光資 源」に分類してもよいだろう) 。そもそも,ここで は「無形」をうたっているから,いわゆる美術品 などではなくて,歌や踊りや大道芸,あるいは演 劇の類であろう。それらは, 「イベント」あるいは
「公演」として提示されるので,新たな表9にお ける分類では「イベント・公演」と表記した。
また,先に, 「祭り」を「人文観光資源」に含め たが,それ以外の「年中行事」 ,例えば「鯉のぼり」
や「精霊流し」なども固定的なものでない「無形」
と呼んでいいであろうから,この「無形観光資源」
に含めるとよいであろう。
表9 無形観光資源の分類(整理後)
無形観光資源 ライフスタイル 風俗
衣食住 言語 イベント・公演 年中行事(祭り以外)
⑤その他
本稿が参考にした岡本編の著書(2001)には,
この「その他」というカテゴリーはない。しかし,
次節で考察するように,水野(2015)が示した諸 種の「コミュニティ・シンボル」のなかには,最 近出現した新しいものも多いので,すでに挙げた 観光資源には該当しないものがある可能性があり,
その際の受け皿として設定しておく(その中身に ついては,次節の考察後に検討する) 。
4 事例としての
「コミュニティ・シンボル」
これまで筆者が関心を抱いてきた「都市 シンボル」を分類したのが,以下のもので あった(水野, 2015a ) 。
①ランドマーク
②都市の起源
③都市名・市章・ニックネーム
④祭り・イベント
⑤景観
⑥有名人
⑦架空の存在
⑧映画やドラマなどのロケーション
⑨ゆるキャラ
⑩ B 級グルメ
⑪アニメの聖地
⑫ローカル(ご当地) ・アイドル
⑬ローカル(ご当地) ・ヒーロー
⑭ご当地の風景や都市景観を織り込んだ映画・
テレビドラマあるいはご当地ソング等 ただ,これらの分類をそのまま「コミュニティ・
シンボル」としたわけではなかった。前稿(水野,
2015b)では,より基礎的な考察を行い, 「シンボ
ル」を「シニフィアン(記号形式=意味するもの) 」 レベルで分類している。
それらを再掲すると,五感のそれぞれに対応す るものとして,以下のようなものがある。
1 視覚的なシニフィアン 1 風景のような自然物
2 夜景や街並みのような人工的風景
(ただし, 「里山」や「棚田」のような自然と 人工とが混ざり合った風景もある)
3 モニュメントや建造物のような物理的な 造形
4 現存する人物や動物
5 活動あるいは一時的な(瞬間的に出現する)
物理的存在(例:祭り・花火)
6 2次元画像(絵画・セル画など)
7 2次元動画(ビデオ・フィルムなど)
8 3次元画像(ホログラムなど)
9 3次元動画(プロジェクションマッピング など)
2 聴覚的なシニフィアン
1 自然音(自然現象・動物の鳴き声など)
2 人工的な音(例:鐘の音・工場の音)
3 自然と人工的なものとが触れ合う音 (例えば,風鈴の音)
4 言葉 5 音楽
3 嗅覚的なシニフィアン
1 自然の匂い(例:温泉地の硫黄の匂い)
2 人工的な匂い(例:醤油の産地の醤油の匂い)
4 味覚的なシニフィアン
1 食べ物(例:B級グルメなど地元特有の味)
2 飲み物(例:地ビールなど地元特有の味)
5 触覚的なシニフィアン
1 能動的に触れることのできるもの
(例:樹木や壁の肌触り)
2 受動的に触れることのできるもの (例:風や波)
前稿では同時に,以上のようなシニフィアンに 対応して存在するシニフィエ(記号内容・意味)
についても考察し,分類しているので,その結果 を簡単にまとめると,以下のようになる。
A 歴史的事実や存在
a 過去から現在に至って存在してきたモノ
(再建・復元を含む)
b 過去に実在した人物(や動物)
c 過去に実在したモノ(の痕跡や指標)
d 歴史的事件(の痕跡や証拠)
B 想像上・架空の存在 C 未確認の事実や存在
以上のものがとりあえず「コミュニティ・シン
ボル」のリストである。これらと,先の「都市シ
ンボル」とが,前節の「観光資源」の諸分類にど
のように当てはまるか,以下で試みる。なお,事
例は,上のリストの番号・記号で示している。
(1) 自然観光資源
表 10 自然観光資源の分類と事例
自然観光資源 山岳
1-1
高原1-1
原野1-1
湿原1-1
湖沼1-1
峡谷1-1
滝1-1
河川1-1
海岸1-1
岬1-1
島嶼
1-1
岩石・洞窟 1-1 動物1-4
植物 ― 自然現象1-4
(2) 人文観光資源
表 11 人文観光資源の分類と事例
人文観光資源
史跡
1-2
・3 A-a
・d
社寺 ①1-2・3 A-a・ d
城跡・城郭1-2・3 A-a・ d
庭園・公園1-2・3 A-a・d
祭り ④1-5 A-b・d
碑・像 ②③⑥⑦
A-b・c・d
橋 ①A-a
・d近代公園
A-c
・d 建造物 ①1-2
・3
都市建造物,産業観光施設,その他建造物 観覧施設Ⅰ
1-4
動物園,植物園観覧施設Ⅱ
A-a・b・c・d
博物館,美術館観覧施設Ⅲ
1-4
水族館テーマパーク・遊園地
A・ B・ C
( 3 )複合的観光資源(景観)
表 12 複合観光資源の分類と事例
複合観光資源(景観)
歴史景観 ⑤
1-2・ 3
田園景観 ⑤1-1・ 2
街並み・商店街 ⑤1-2
近代都市景観 ⑤
1-2
・3
(4) 無形観光資源
表 13 無形観光資源の分類と事例
無形観光資源 ライフスタイル 風俗
1-2
衣食住 ⑩ 言語
2-4
イベント・公演 ⑫⑬ 年中行事(祭り以外)1-5(5) その他
上の観光資源(1)~(4)に含めることができなか ったものとして, 「都市シンボル」のうち, 「⑧ゆ るキャラ」が該当した。同じく新しいものであっ ても, 「⑫ローカル・アイドル」や「⑬ローカル・
ヒーロー」の場合には, 「イベント・公演」に登場 する機会が多いと思われるが,ゆるキャラは,必 ずしも,そのようなイベントや公演があるとは限 らず,よく言えば神出鬼没,悪く言えば,どこで 会えるかわからない不確かなシンボルと言えよう。
また,同じく「都市シンボル」のうち, 「⑭ご当 地の風景や都市景観を織り込んだ映画・テレビド ラマあるいはご当地ソング等」 (ご当地関連の映 像・楽曲)も,どの観光資源にも含めにくい。映 像については,博物館や民俗館で見られる場合は ある。楽曲については, 「碑」に説明や音符が記さ れていたり,音を聴くことができる仕掛けがある 場合もあるが,そのような事例は少ないであろう。
なお, 「⑧映画やドラマなどのロケーション」や
「⑪アニメの聖地」については, (2) 人文観光資源
・ (3)複合的観光資源(景観) ・ (4) 無形観光資源 のすべての項目に関連する可能性があるので,
表の事例にはあえて記さなかった。
以上の考察から,ここでは新たに,以下のよう な,場所を選ばずに鑑賞できる「可動観光資源」
という名称をつけたカテゴリーを設け,暫定的な 分類を示しておく。
表 14 可動観光資源の分類と事例
可動観光資源 キャラクター
ゆるキャラ ⑧ ローカル・アイドル ⑫ ローカル・ヒーロー ⑬ 映像作品 ⑭