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北九州地区の交通流に関する研究(第1報)

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(1)

北九州地区の交通流に関する研究(第1報)

一速.度の分布特性について一

(昭和49年10月31日 原稿受理)

開発土末教室 田中 聖人            西日本開発K.K.佐藤 伸道

開発土木教室 佐々木 昭士

The Study on the Road Trafnc Flow in the     Kitakyushu Area.(1st Report)

−On the Characteristics of Speed Distributions一

By Seijin TANAKA   Noburnichi SATO   Shoji SASAKI

  As a means of helping to relieve the tra伍c congestioロ iロ Kitakyusbu city, the census of the tra伍c 60ws in the I{itakyushu area were carried out.

  In this report, the trロ、f五c Hows based on 亡he characteristi¢s of speed distributions are iロvestigated

      する調査は行なわれているが,モの車の流れを分析する  1・ま え が き      調査研究が実施された例は見られないようである。そこ  本州と九州を結ぶ位置にある北九州市は,九州の交通   で,本報は北九州地区における交通流を解折する手始め のかなめとして重要な役割を負っているが,その実状に   として,速度を中心とした交通流の調査鰍斤を実施し,

は厳しい問題がある。      その結果を報告する。

 その1つには,1963年2月5市が合併し,行政面で

       2.鯛査場所および方法 は一体化したにもかかわらず,地形的な制約を受け各区

の中心部は各々隔離分散された状態に置かれ,各区を結   北九州地区の主要な道路の交通流について昭和胡年以 ぶ大衆交通機関である電車は,市侮交通と郊外交通の両   来継続して調査を実施しているが.本報では第1図に示 機関機能を同時に負担することとなり,交通渋滞の悪婚   す場所における識査結果を中心に報告する。

環を招き,年々利用客は滅少し,大衆交通機関としての    1)国道3号線戸畑バイパス(東大谷1丁目)

機能を十分発揮できない状況にある。       八柾区の工業地域と小倉港を結ぶ市内登業道路で北九 いまユっ洛区の中心部は他の都市の中心部と同様過 州工業地帯の動脈と言える・1酷個所は直線で交差点も 疎化の一途をたどっているのに対し,小愈南,八幡西区  無く,緩傾斜(5%)の4車線道路である。認査は平均 などの従来の農地または山間部が新興住宅地として急激   的交通状態にあると考えられる昭和47年11月8日(水)

な人口増加をなし,市全体から見るとドーナツ化現象を  13時より14時如分にわたって実施した。

呈し,それらに対応する交通対策が要求されているロ     2)国道10号線曽根街道(朽網駅付近)

 これら北九州市特有の問題に加えて自動車保有台数の    北九州市と東九州を結ぶ幹線道路で・調吉場所は約

増加は中心部を始めとし道路交通にa淵を招き,その応 2.0。0叫自・たって直線で・押ボタン式交差点が1個所

急対策として一方通行,パス優先レーンなどの交通規制   有るだけの地方幹線道路路交通流が観測することができ

がとられている。      た。なお,この調査は昭和46年10月の平日の晴天に実

 しかし,北九州地区では関係官庁にょって交通丘に間   施した。

(2)

雫岳海

第1図測定場所

3) 国道3号線香椎バイパス(古賀付近)      第1表 車種別平均速度

曇ii三竃竃1璽iきil叩臼iき]撒:騰二

鷲鷲蒜:惣蕊三二:遷 ii嘉日2螂‖;iliili li 鷲臓点     買通トラツ∵ll 2;:1撰i::1

 戸畑バイパスから国道199号線へ分岐する曲型的な産

業道路における交差点である。なお.この調査は昭和48   第2図および第1表は車種別の速度についての調在結 年2月7日(木)曇天の16時30分から17時30分の1  果をまとめて示した。棒グラフは調査結果で,曲線は正 時間にわたって実施した。       規分布とみなした場合の値をそれぞれ表わしているが,

 5)中の橋交差点       図から正規分布とみなすζとができる。なお,図ならび  小倉北区の中心部に位置し,北九州市街地域の交通流   に表に示した平均速度は時間平均速度である。

を代表する道路の交差点である。調査は市庁舎横から市   図の囲は普適車の場合で,他車種に比較して大きな速 民会館横にいたる2車線道路で中の橋方面からの一方通   度で走行し,平均速度が62.5km、/hと制限速度の60 行道路を横断する方向を中心に実施した。なお,昭和47  km㌃hを越しているq以下,回の軽自動車,←}の普通ト 年7月17日(月)晒天の下に7時から19時にわたり調   ラック,回の大形トラックと平均速度は小さくなってい 査した。      るが・いずれも60k叫ノhに近い値となり,半数近い車  調査の方法は8mmシネカメラを使用し.直線なら   が制限速度を越えている。直線路で交差点も少なく,産 びに曲線路は2コマ/5ec,交差点は18コマノs。cで撮   業道路で運転に慣れた迎転手による走行のためこのよう 影し映写像をもって解析することにした。また.交差   な違法速度が多くなったと考えられるが,運転車の反省 点の通過時間は調査員がストップウオッチにより観測し  が望まれる。

た。      続いて第3図および第2表は車線別に速度をまとめて

a直繍こおける交通流     示したも脈ある・車線蹄は酬より1・且諏W

       とし, 1,耳庫線は下り傾斜(−5%)で井堀方向,

 a1・戸畑バイパス       皿・IVは上り傾斜(+5%)で八緬方向である。図は前

 前述のように道路の平均的交通状態を示していると考   図と同様・実測結果を棒グラフ,正規分布とみなした値

えられる日時に調在したが・その孤査時間中の平均交通   を太実線で表わした。まず,交通量から見ると1,皿の

量は2・790台/h ユ車線当り698台ノhであった。     中央車線が1,IVの路側車線よりも多い,しかし,大型

(3)

600         162.5km/h

560

52。ト

無48° o

44 l

,−240

・い

 200

24・1   }  24・}

200 戴160

120 80 40 1

ll

58.7km/}1

        ト       ト

       2・・1   2・・l l59・6㎞/h

58・7km/}1 P6⑪il57・1k・/h⇒

       120        120}

       ・に  1       、iコ80      80

40 40

       0       0

・謬1㍊2°謬!!。/ll 2〜謬認/h}2°璽1謬/hl°

 (イ1普通」1[     (ロ)軽自動:車    iハ)大型トラック   1二〕1」ヨ由トラ・アク       第2図  車種別速度の測定結果(戸畑バイパス)

48・}      }

400       −  ・         4401

36° m   4。。i

       り

32°! @l63 緬h麺i [

      間   ・  1

66.2km/11  4801

     44・[叶5S 6k融}

34・1 1…

300[

巽←

念川ユ:il/,,㌦

幽/l!.㌫ム/:1

,†rl 弓:」 目 16°‡ 1

1ii lll

封200

160

く二120

Ll51.1紬

1 8川

一_  0

1

1

1

1 1

1

2・3 P虫5認。/鴇 2°3恐7&。鼎 2°3墨1謬。/ll 2°謬(1:/h!°

・イ)11t 斜l l      τコ}11〔 剖l II     ・ノ・1}11: i自 111    1ρ二)1巨 {…6! IV

       第3図  車線別速度の測定結果(戸畑バイパス)

第2表車線別平均速度        車は路側車線に多くなっている。これは傾斜(5%)の

、1[線i甦゜.竺.」_禦坦_ 走行している、とを蒜このことは平均颯・も勤    一」旦亙巴壷」平均ヨ馴砧萱 れている。したがって,、れから追越融よりも迫抜

㍉li㌶i iiiiliii ii欝藩li撫藁二il萎i

1   ム   1時間平均連度    影響もあって,高速車は中央車線を低速車は路側車線を

(4)

第3表 車種ならびに車線別平均速度の比較      第6表 先導車の交差点通過特性

1傾斜(−5%)

1 τ  1 ]1       

璽蕊鍵…iiiiぽ

㌍トラ弓 ii:引ll:8

       {

傾斜(÷,%) (・)中醐甦点(醐謝α3m)

皿   IV     車 煎 l    l所酬]平均1空間平

59.8 5ア.6 54.8 57.7 54.4

54、8 50.8

 台数 鴛ス均ii闇曙麟

48.0     ロ   ー    

il:i 酬翠1㍑:lll l:;; 位融瓢鞘鞠ii;i

時間平 均遠度 km/h 40.2 38,0 36.7 117。(1。。)|579[α・・い・811・乳・13旦3

第曙車種別平埠頭鵬の測定結果  (。)酬難点(通過距離・a・m)

車    租      ,

l   l 口

1台数・混酬

普  通  車 将 自 1助 JI元

大型トラプク 普通トラック

ノ寸       ス

2311    49.9 702   15.2 673 1 14.5

92311乳9

25い5

平均ご醒 皐租

79.0 82.4 98,2 89.7 84.9

%.7 95.2    普通車

87.3        亨6自動車

93.3    トラック

%.9

田宜口数1 _1酬間1鞠

|平均値1鞠m/・・ 加速度 鵠:1;{言:⊇;:1;}:li 26(36・6)!725rL4Bl        l.OB

空間平1時間平 均適度均速度 km/h kl皿/h

34.5 32.4 2B,2

36,0 33.1 30.0

1711。α。)1乱5・}L7中・3・13L5i355

響が大きいとされているが,ここでも大きく現われた。    牢()内は割合(影)を示めす。

 次に車頭間隔について調査した結果を慈括して第4表

に掲げた。表で明らかなように距頭間隔のパラツキは大    151    .

      1       ・ きく,車群,先導庫などの区別はつかない。ただ一部大       ・ 形トラックの前後における他車の走行状態に車群に近い

状態が見られる。これらを累加分布として見ると指数分         1    ・  噛 

布に近似される.さらに,この醐間隔と速度との幽  訓.・,㌍

性を鮒したが・輯の蹴なども含め相関性を見出す   弐  1°・:.∴・

ことはできなかった・        ⊇  、ご1∵..

 3.2.曽根街道      ;一     .・11・.㌔・

前項と同様な方法で測定した結果を謝舌して第5表に  ㌢ ll ㌻蕊

欝遼し㌶還調;㌶  i薄議∫:二

臓度小さい値となり・他の地方都市におけ翻醜果   ・。卜一一一「

に近い値である。しかし,なお,迎法速度は1割以上に      運度{kmノ』)

達している。      第4図 曲線路における速度と車頭間隔        の関係(香推バイパス)

  第5表鯛査結果(囚道10号線朽網駅1寸近)

‥」 鴛ス均膿1平均麟壁陛墓芦た,測定時の畑は47。台/hであつ⊇間平均速

1㍊1血鵠隔|闘箕百瓢㌶:糞二:灘麟;蝶裟雪

乗用車 トラ7ク 軽自動耶

52.5 52.7

5LO

7.9 6,8 6,8

26,5 27,5 26.7

9.2 11.0 9.3

166 5ユ4   度は33・5km/hと60 km/hに近い直線路に比較して

ア9 24.9    一

・2 堰E±・ 著しく小さい・しかし道路興令による設計基準によ

i5ユ・い・11・5・1皇・ 31711・α・       一 ると23mの曲率半径では17.okm/h〜ウ0.9km/hの 1        設計速度1}に比較して大きい速度で走行している。速度       と車頭時間間隔との関係を第4図に図示した。黒丸は測

4・ぱ路における交通流     定結羅示す.図のように醐と輌騙の間には相関

 前述のように香椎バイパスの古賀入口付近の平均曲率   性は見られない凸

半径24mの無信号三叉路にて測定した。この測定場所

(5)

5.交差点における交通流     ll{   平]三・{・5詰・・…

      

一交通量       当

」:橋㌶嶽向の昼間、2時間(7日寺一・9時) 〔ll −−…‥ ……

の平鮫通皿は3・8台ノhで・一樋行であ硝北方向   一;;

は2,198台ノhであった。克西方向の信号サイクルは      10

120secで青24 se亡である。昭和47年7月17日(月)     016:ヨo:40 15017:00 :10 :20 の10時からU時における交差点の各サイクル毎の交通       時  刻

口10分に1回抽出した結果は第5図に示す通りである。    第6図井堀交差点1サイクル当りの交通量 図のように平均16.6台ノhで渋滞もなく上下している。

なお巾員2・80mの2庫線である。同じく南北方向の交 __2.0         2.0

差点交遡を昭輌8年2月8日(金)夕方のピー塒で詩\⊥・   ・」L。

       }

鷲菖㌶㌶㌶竺回髭言ll璽゜1;41;;1 :ζ三、

u.5皿と変形し絞差点である.なお,イ請サイクル   ]剛喘   刺II剛 はユ2。、e,で青は肥,ecであった.⑳よう喘砂  川    回

ない場合が見られるが,他はほぼ平均を上下しているが       第7図 発進時間間隔の測定結果

他の難点に比較して変動は大きい・    時間のずれ腿転輌反能馴とみなして追従理論の計        、i剛117台、、,、,  算に使用されている・モこで・醒時間間隔を雌し・

  ポユ0       モの結果の例を第7図に示した。一般には〔イ1のように先

  :il・・……  …一 一…一一  導車(発幡号ユ)が骸示後1□5…で発軋以

   18:00 ・10 :20 :30 :40 :5011:00    後,追従車(発車番号ユ以上)が平均α95secの間隔       ll 」  ≒11      で発車している。しかし回のように交差している方向の

         (イぱ1+酬     信号が艶1、なったの題覗込み発軽したと離ら

       れる例がある.この場合、注目すべきこと1ま先導車1台

   1:1[    ・・酬1・恥…  だけではなく・追櫛もそれに従っ硯込み剣をして

   801       いる。例は少ないがこれらは明らかに交通事故の危険性

一;/… … ユ………….  端している・

   50}      5.3.直進車の走行特性

      日  し1;      なお,車が停止線から交差点を横切って横断歩道に達す          叩)南北ソ∫向       る時間を通過時間とした。また.車が一定の加速度で走   第5図 中の橋交左点1サイクル当りの交通量     行したとみなして,加速度,速度を求めた。表から普通

  (2)繊交舗      卑がもっとも早く トラ・クが遅い;とが明らかであ

八揺方面からの流入について測定した結果を第6図1・る・また全酬⑭橋交差点の方力端交 O点よりも

蕊灘晋し漂ノhで図のようにユサイ∵蒜:㌶㌶;1膿㌫

52.離遅延      形車の進入麟止されてし るのに対し・酬交差点は

っ㌶繋:㌶蒜㌶議:慧:謬 鴛㌶議縫:㌶毛㌶㍑撒

列の駆時間的なずれを伴なって鐡する.肱この先導車が発進してからの時間 ㈱は鵬かりの酬

(6)

   L       6.結   言

  40、

       12345678    道路交通は社会経聞i描を含む多くの条伸こよって流

了 20        動的に変化し,また,その地方地方によってモの特異性

・,=o(

A__一 @‡.  _二 .一_._     を有する。本報は北九州地区における交通流を解析する 二   、      手始めとして,各幹線を中心とする道路において交通流

訥一 E・1    先酬 服鋼ll{ 1を測定しモの却を示した.これら頒料だけで北九州  …   ㌦勒,、・._、   雌の麺流を蜥するζとはできない力簿後こ栃

       の凋査を継続しモの資料の蓄超によって北九州地区の交        故:声li訓詔」      通の交通流を分析するとともに,近年深刻になって来た      第8図 交差点における走行状況       交通紐和の対策をたてる基礎資料にしたいと考えてい          (中の橋交差点)      る。本報は詳細な分析を避け,現実の交通状況の姿を示  _      したが,これらの整理にあたり,北九州地区における交 竺す・図から先導恥触継越えて中}止したことを 通事情齪来鯖された他肺の酬砒較して悪く,

乱ている・モれ以後の走行は加ラで1秒間に18コ 特に速鍵反の多いことは蹴で運騨の遵鮒難考 マ拒た椛つないで示しているが 二次曲線に近いこ える腰がある。

とが判る。追従車は0.95secの発進遅延間隔(図に破

      最後に,本研究にあたりご指導頂いた西日本工大秋吉 線で示した)にほ既い時間で発進している・しかし 利男搬およ蹴〜[解析に醜力頂いた醗土木鰍学

2碑のように早発の軸ある・この図1ま直進継け8 研究室の欄生紙1、深憾謝の意を表します。

台を示したので比較的滑かな走行状況となったが,左右

折皐が混入すると複雑となった。図のような直進車のみ       参 考 文 献 の場合は追従理論でも解析できるが,左右折車が混入し

      1) 日本道路協会:道路構造令の解説と運川.P.171,

た場台は大形計算機のシミュレーションにたよらなけれ     197己

}まならな{〆、0       2)  {左藤, {左々ヨこ: 研}究藁…表会ロ£|文]荘. 1974,

参照

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