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中国共産党と労働組合

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(1)

◎ 論 説 特 集 ◎ 中 国 五 十 年 の 歩 み

中 国 共 産 党 と 労 働 組 合

社 会 主 義 教 育 運 動 と ﹁工 会 ﹂ 小 嶋 華 津 子

・ ・ ⁝

問 題 の 所 在

一 九 五 七 年 か ら 五 八 年 に か け て 展 開 さ れ た 労 働 組 合 (中

国 で は こ れ を ﹁工 会 ﹂ と 呼 ぶ ︒ 本 稿 で は 以 下 ︑ 工 会 と 表 記

す る ) の 中 国 共 産 党 ( 以 下 ︑ 党 あ る い は 中 共 と 略 記 す る )

か ら の 独 立 性 確 保 と 利 益 集 団 化 の 試 み は ︑ 反 右 派 闘 争 の 拡

大 を 受 け て 挫 折 し た ︒ 五 八 年 五 月 の 中 華 全 国 総 工 会 ( 以 下 ︑

全 総 と 略 記 す る ) 第 三 回 拡 大 会 議 で 頼 若 愚 (全 総 主 席 ) を

は じ め と す る 独 立 推 進 派 の 工 会 指 導 者 が パ ー ジ さ れ る に 至

り ︑ 工 会 は 党 と の 一 体 化 を 再 び 全 面 に 打 ち 出 し た ︒ 全 総 を

中 心 と す る 工 会 の 垂 直 的 指 導 体 系 は 著 し く 弱 体 化 さ れ ︑ 県

レ ベ ル で は ﹁工 会 消 滅 風 ﹂ が 吹 き 荒 れ た ︒ こ れ は ︑ 五 一 年 一 二 月 の 全 総 党 組 第 一 回 拡 大 会 議 で の 李 立 三 批 判 に 続 き ︑

建 国 後 二 回 目 の 工 会 ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 危 機 で あ っ た と 言

(‑)

え よ う ︒

本 稿 で 取 り 上 げ る の は ︑ 大 躍 進 に つ づ く 六 〇 年 代 前 半 の

時 期 で あ る ︒ 五 〇 年 代 の 李 立 三 批 判 ︑ 頼 派 パ ー ジ の 記 憶 が

生 々 し い 工 会 指 導 者 が 党 へ の 服 従 を 絶 対 不 可 侵 の 鉄 則 と し

て 掲 げ る な か ︑ 工 会 の 機 能 強 化 を 再 び 打 ち 出 し た の は ︑ そ

の 党 中 央 自 身 で あ っ た ︒ 種 々 の 経 済 調 整 政 策 を 実 施 す る 過

程 で ︑ 政 策 担 当 者 た ち は 再 び ︑ 工 会 独 自 の 機 能 に 着 目 し た

の で あ っ た ︒ し か し ︑ 当 初 党 の 統 一 的 指 導 系 統 の 再 建 を 目

的 と し て 展 開 さ れ た 社 会 主 義 教 育 運 動 が 文 化 大 革 命 (以 下 ︑

文 革 と 略 記 す る ) に 向 け 徐 々 に 階 級 闘 争 と し て の 色 彩 を 強

め る に つ れ て ︑ 工 会 の 機 能 強 化 の 動 き も 方 向 転 換 を 余 儀 な

gg‑一 中 国共 産 党 と労 働 組 合

(2)

く さ れ た ︒ 以 下 に ︑ そ の 過 程 を 分 析 し ︑ 基 層 社 会 に お け る

文 革 の 論 理 を 考 察 す る さ い の 一 つ の 視 角 を 提 起 し た い ︒ そ

れ が 本 稿 の 目 的 で あ る ︒

■ 一 背 景

H 大 躍 進 後 の 都 市 社 会

経 済 的 冒 進 ︑ 地 方 分 権 ︑ 大 衆 路 線 に 特 徴 づ け ら れ る 大 躍

進 政 策 は ︑ 都 市 社 会 に 甚 大 な 影 響 を も た ら し た ︒ こ こ で は

大 き く 二 点 に 分 け て 考 察 し た い ︒

ω 党 の 統 一 的 指 導 系 統 の 崩 壊

党 の 統 一 的 指 導 系 統 の 崩 壊 に は 様 々 な 要 因 が 考 え ら れ る ︒

ま ず 第 一 に ︑ 大 躍 進 期 の 盲 目 的 な 党 員 の 増 加 に よ る 党 基 層

幹 部 の 質 の 低 下 が 挙 げ ら れ る ︒ 大 躍 進 期 に は ︑ 党 員 が 全 人

口 の 一 〇 % を 占 め る こ と が 目 指 さ れ ︑ 党 員 の 拡 大 に つ い て

も 高 い 目 標 が 掲 げ ら れ た ︒ 五 八 年 か ら 六 一 年 六 月 末 ま で の

間 だ け で 新 た に 六 四 二 万 人 が 入 党 し ︑ 五 〇 万 個 の 党 基 層 組

バ  

織 が 建 設 さ れ た と い う ︒ し か し ︑ 盲 目 的 な 党 員 の 拡 大 は 必

然 的 に 党 基 層 幹 部 の 質 の 低 下 を も た ら し ︑ 党 員 管 理 制 度 を

バヨ 

基 層 か ら 麻 痺 さ せ る 結 果 を 招 い た ︒

第 二 に ︑ 経 済 管 理 権 限 の 行 き 過 ぎ た 下 放 で あ る ︒ 五 八 年

に 実 施 さ れ た 経 済 管 理 権 限 の 下 放 は ︑ 本 来 企 業 管 理 権 の 国 家 か ら 省 ・ 市 ・ 自 治 区 レ ベ ル へ の 下 放 で あ り ︑ 企 業 内 部 の

管 理 体 制 に 及 ぶ も の で は な か っ た ︒ し か し 多 く の 地 方 で は ︑

下 放 の 風 潮 の 中 で ︑ 企 業 内 の 管 理 権 限 も が 車 間 ・ 小 組 レ ベ

ル に 下 放 さ れ ︑ 中 央 の マ ク ロ コ ン ト ロ ー ル の 失 効 を も た ら

   

し た ︒ さ ら に ︑ 分 散 主 義 は 党 員 幹 部 の 質 の 低 下 と あ い ま っ

て ︑ 各 レ ベ ル で 浪 費 行 為 や ︑ 隠 し 財 産 の 保 有 と い っ た 汚 職

バら 

行 為 を 蔓 延 さ せ た ︒

第 三 に ︑ 企 業 内 指 導 制 度 に お け る 党 委 員 会 書 記 の 一 手 代

行 で あ る ︒ 当 時 は ︑ 五 六 年 以 降 普 遍 的 に 実 施 さ れ て き た 党

委 員 会 指 導 下 の 工 場 長 責 任 制 が 既 に 形 骸 化 し ︑ 代 わ っ て 党

委 員 会 が 行 政 事 務 全 て を 取 り 仕 切 る と い う ︑ 事 実 上 の 党 委

員 会 書 記 に よ る 一 手 代 行 型 指 導 が 広 く 行 わ れ て い た ︒ さ ら

に 多 く の 企 業 に お い て は ︑ 車 間 ・ 工 段 ・ 科 室 ・ 班 組 等 下 級

レ ベ ル に 至 る ま で ︑ い わ ゆ る 党 総 支 部 ︑ 党 支 部 指 導 下 の 科

長 ・ 室 主 任 責 任 制 ︑ 班 組 長 責 任 制 が 実 施 さ れ て い た ︒ そ れ

は 結 果 と し て ︑ 党 委 員 会 が 行 政 事 務 に 忙 殺 さ れ ︑ 党 と し て

の 統 一 的 な 政 治 思 想 工 作 を 緩 め て し ま う 状 況 を 生 み 出 し ︑

ム  

党 の 統 一 的 指 導 系 統 の 弱 体 化 を 導 い た ︒

第 四 に ︑ 都 市 人 民 公 社 の 急 増 が 挙 げ ら れ よ う ︒ 都 市 人 民

公 社 は 六 〇 年 一 月 ︑ 上 海 で 開 催 さ れ た 中 共 中 央 政 治 局 拡 大

会 議 に お い て 試 行 ・ 推 進 が 呼 び か け ら れ ︑ 同 年 三 月 九 日 に

発 せ ら れ た 中 共 中 央 の ﹁都 市 人 民 公 社 問 題 に 関 す る 指 示 ﹂

ムフ 

に よ っ て 積 極 的 建 設 推 進 の 方 向 が 明 示 さ れ た ︒ こ の 指 示 に

(3)

お い て 人 民 公 社 の 普 遍 的 実 施 に つ い て は 抑 制 し た 論 調 が と

ら れ た が ︑ 実 際 に は こ れ を 機 に ︑ 都 市 人 民 公 社 の 建 設 が 全

ム  

国 的 に 加 速 し た の で あ っ た ︒ 六 〇 年 九 月 三 日 の 全 総 党 組 に

よ る 中 央 へ の 報 告 に よ れ ば ︑ 当 年 七 月 末 ま で に 全 国 の 一 九

〇 の 大 中 都 市 で 既 に 一 〇 六 四 の 人 民 公 社 が 設 立 さ れ ︑ 公 社

の 人 口 は 五 五 〇 〇 万 人 あ ま り (都 市 人 口 総 数 の 七 七 % ) に

   

達 し て い た ︒ 都 市 人 民 公 社 は 大 中 型 国 営 企 業 や 機 関 ・ 学 校

あ る い は 街 道 住 民 を 中 心 に 組 織 さ れ た 生 産 ︑ 生 活 ︑ 文 化 ︑

福 利 な ど の 共 同 体 で あ っ た ︒ 公 社 の 管 理 方 法 は 一 様 で は な

か っ た が ︑ 例 え ば ハ ル ビ ン 市 の 香 坊 人 民 公 社 は ︑ も と も と

の 香 坊 区 委 員 会 の メ ン バ ー に 公 社 設 立 時 に 吸 収 し た 大 型 国

営 工 場 の 指 導 者 を 加 え ︑ 公 社 党 委 員 会 ︑ 公 社 委 員 会 を 構 成

し た ︒ そ し て ︑ 公 社 最 大 の 工 場 で あ る ハ ル ビ ン ベ ア リ ン グ

工 場 の 党 委 員 会 第 一 書 記 と 工 場 長 を そ れ ぞ れ 公 社 の 党 委 員

会 第 一 書 記 ︑ 社 長 と し ︑ 公 社 内 の 三 つ の 大 型 国 営 工 場 は 公

社 化 に よ っ て 市 党 委 員 会 と 公 社 党 委 員 会 の 二 重 指 導 下 に 置

 り 

か れ る こ と と な っ た ︒ 以 上 の よ う な 工 場 長 の 昇 格 と 工 場 に

対 す る 二 重 指 導 体 制 の 普 遍 化 は ︑ 結 果 的 に 党 の 統 一 的 指 導

系 統 を 弱 め る こ と に な っ た と 考 え ら れ る ︒ ま た ︑ 新 た に 公

社 の 管 理 に 携 わ る こ と に な っ た 幹 部 の 中 に は ︑ 従 来 有 し て

い た 技 術 的 資 本 と 新 た に 手 に し た 地 位 を 利 用 し て 公 社 運 営

の 指 導 権 を 握 ろ う と す る 動 き も 見 ら れ ︑ 党 の 公 社 業 務 に 対

 ほ 

す る 絶 対 的 指 導 が 失 わ れ て し ま っ た ︒ 六 〇 年 五 月 の 報 告 に よ れ ば ︑ こ の よ う な 事 例 は ︑ 北 京 ・ ハ ル ビ ン ・ 重 慶 な ど の

大 都 市 で 既 に 深 刻 な 問 題 と な っ て い た ︒ 例 え ば ︑ 北 京 市 の

椿 樹 ・北 新 橋 の 二 つ の 街 道 人 民 公 社 に 関 す る 調 査 に よ る と ︑

生 産 ・ 事 業 単 位 の 三 〇 七 四 人 の 指 導 者 の う ち ︑ 五 類 分 子 ・

偽 軍 政 警 憲 分 子 ・ 資 産 階 級 分 子 ・ 小 業 主 及 び そ の 他 の 各 種

問 題 を 持 つ 者 が 四 〇 〇 人 ︑ う ち 審 査 に よ っ て 要 更 迭 と さ れ ハウ た 者 は 二 八 〇 人 で あ っ た ︒ ま た 六 〇 年 九 月 の 報 告 に よ る と ︑

ハ ル ビ ン 市 の 四 四 の 分 社 の 五 〇 〇 〇 人 の 脱 生 産 幹 部 の う ち ︑

一 四 〇 〇 人 余 り が 五 類 分 子 ・ 資 産 階 級 分 子 ・ 小 業 主 で あ る

ムの 

と さ れ た ︒

② 労 働 者 の 生 活 ・ 労 働 条 件 の 悪 化

党 の 統 一 的 指 導 系 統 の 崩 壊 に と も な う 分 散 主 義 は ︑ 一 方

で 労 働 条 件 を 顧 み な い 企 業 の む や み な 利 潤 追 求 行 為 を 招

 レ 

い た ︒

ま た ︑ 大 躍 進 期 の 都 市 人 口 の 激 増 も ︑ 都 市 労 働 者 の 生 活

条 件 を 悪 化 さ せ た ︒ 六 〇 年 に は 全 国 都 市 労 働 人 口 が 五 七 年

 お 

比 で 二 倍 以 上 に 膨 れ 上 が り ︑ 五 〇 〇 〇 万 人 を 超 え た ︒ こ の

よ う な 状 況 に 対 し ︑ 六 〇 年 後 半 よ り 六 三 年 前 半 に か け て 大

規 模 な 都 市 人 口 削 減 工 作 が 展 開 さ れ た ︒ 六 〇 年 九 月 ︑ 国 家

計 画 委 員 会 党 組 ︑ 労 働 部 党 組 は ﹁当 面 の 労 働 力 の 配 置 と 職

員 ・ 労 働 者 の 賃 金 問 題 に 関 す る 報 告 ﹂ を 発 し ︑ 二 ︑ 三 年 か

ら 五 年 以 内 に 全 て の 企 業 ・ 事 業 ・ 機 関 に お い て 農 村 か ら の

新 規 採 用 を 停 止 す る ︑ 新 規 採 用 者 ・ 臨 時 雇 い ( ﹁臨 時 工 ﹂ ) ・

中国共産 党 と労働組合

IOI

(4)

契 約 労 働 者 ( ﹁合 同 工 ﹂ ) を 中 心 に 人 員 削 減 を 実 施 す る ︑ 農

村 か ら の 人 口 流 入 を 食 い 止 め る た め 臨 時 雇 い ・ 契 約 労 働 者

 め 

に 対 す る 高 額 な 賃 金 を 是 正 す る 等 の 対 策 を 打 ち 出 し た ︒ ま

た 六 一 年 一 月 に は 中 共 第 八 期 九 中 全 会 に お い て 計 画 的 な 職

員 ・ 労 働 者 の 削 減 ︑ 下 放 と 農 業 生 産 第 一 線 強 化 が 提 起 さ れ

た ︒ さ ら に 同 年 六 月 に は ﹁都 市 人 口 の 削 減 と 都 市 食 糧 販 売

量 圧 縮 の た め の 九 条 の 方 法 ﹂ が 制 定 さ れ た ︒ 上 記 の 削 減 工

作 の 結 果 ︑ 六 一 年 一 月 よ り 六 三 年 六 月 の 二 年 半 の 間 に 全 国

の 都 市 労 働 者 一 八 八 七 万 人 ︑ 都 市 人 口 二 六 〇 〇 万 人 の 削 減

バレ 

が 実 現 し た ︒ し か し ︑ 都 市 の 負 担 を 減 少 さ せ 農 業 生 産 を 強

化 す る こ と を 目 的 と す る 一 連 の 政 策 は ︑ 他 方 で 都 市 部 に お

け る 社 会 不 安 を 増 大 さ せ た ︒ 中 共 中 央 弁 公 庁 秘 書 室 が 六 三

年 一 二 月 一 二 日 に 編 纂 ・ 出 版 し た ﹃ 群 集 反 映 ﹄ (第 八 四 期 )

に よ れ ば ︑ 当 時 上 海 地 域 に お い て は ︑ 故 郷 に 戻 っ た 老 人 ・

病 人 ・ 障 害 者 及 び 人 員 削 減 に よ っ て 生 計 を 絶 た れ た 労 働 者

が 不 満 を 募 ら せ ︑ 職 と 生 活 保 障 を 求 め る 彼 ら の 手 紙 が 数 多

く 中 央 に 寄 せ ら れ た ︒ 彼 ら の う ち に は ︑ 香 港 に 行 っ て 職 を

求 め た り ︑ ソ 連 大 使 館 宛 て に ソ 連 で の 就 職 や 留 学 を 求 め る

手 紙 を 書 い た り ︑ 投 機 活 動 を 行 っ た り ︑ 反 動 的 組 織 活 動 に

 ほ 

参 加 し た り す る 者 も い た と い う ︒ こ の よ う な 中 で ︑ 都 市 生

活 者 の 生 活 条 件 の 改 善 は 既 に ︑ 治 安 や 安 全 保 障 に 関 わ る 差

し 迫 っ た 課 題 と し て 認 識 さ れ て い た の で あ っ た ︒ 口 工 会 の 組 織 状 況

五 八 年 に 始 ま っ た 県 レ ベ ル の ﹁ 工 会 消 滅 風 ﹂ は ︑ 都 市 人

民 公 社 化 運 動 の 展 開 に と も な い 一 部 の 省 ・ 市 工 会 ︑ 都 市 部

の 基 層 工 会 に も 波 及 し ︑ 工 会 組 織 の 撤 廃 や 党 政 府 機 関 へ の

併 合 が 進 ん だ ︒ 都 市 人 民 公 社 の 下 に は 住 民 の 生 産 ・ 生 活 ・

教 育 を 組 織 し ︑ 街 道 工 作 を 管 理 す る た め に ︑ 管 理 区 及 び 居

民 委 員 会 と い う 二 つ の 組 織 が 設 け ら れ て い た が ︑ そ の 任 務

は 工 会 の 任 務 と 重 複 し て お り ︑ 都 市 人 民 公 社 と 工 会 の 関 係

が 当 初 よ り 問 題 と な っ た の で あ っ た ︒ こ れ に つ い て は 六 〇

年 二 月 ︑ 全 総 第 八 期 第 三 回 執 行 委 員 会 に お い て ︑ 工 会 は 熱

意 を も っ て 都 市 人 民 公 社 に 取 り 組 ま ね ば な ら ず ︑ ギ ル ド 的

境 界 を 打 破 し ︑ 都 市 人 民 公 社 の 設 立 と 発 展 を 自 己 の 崇 高 な

任 務 と 捉 え ︑ こ の 工 作 を 進 め な け れ ば な ら な い と の 見 解 が

示 さ れ た ︒ 同 様 の 事 柄 は 同 年 五 月 の 省 ・ 市 ・ 自 治 区 工 会 主

席 会 議 に お い て も 確 認 さ れ た ︒ 当 会 議 で は ︑ 労 働 保 険 ・ 文

化 ス ポ ー ツ 活 動 ・ 国 際 活 動 に 従 事 す る 少 数 の 工 会 幹 部 を 除

き ︑ 多 く の 幹 部 が 都 市 人 民 公 社 内 に 設 置 さ れ た 業 余 教 育 等

の 弁 公 室 ・ 委 員 会 に 参 加 し て い る 状 況 が 肯 定 さ れ ︑ そ の よ

う な 中 で 過 去 を 懐 か し ん だ り ︑ 工 会 工 作 の 変 化 に 抵 抗 感 を

抱 い た り す る 者 に 対 し ︑ 認 識 の 転 換 が 呼 び か け ら れ た ︒ さ

ら に 公 社 を 既 に 設 立 し た 地 方 や 公 社 の 経 営 す る 工 場 ・ 企 業

に お い て は も は や 工 会 を 設 立 せ ず ︑ 会 員 も 増 員 し な い こ と

IO2

(5)

 り 

が 明 確 に 取 り 決 め ら れ た ︒ こ の よ う な 論 調 を 指 導 し て い た

の は ︑ 劉 寧 一 (全 総 主 席 ) ︑ 李 頷 伯 (全 総 副 主 席 ) 等 全 総 指

導 部 で あ っ た ︒ 都 市 人 民 公 社 化 運 動 が 急 速 に 展 開 さ れ つ つ

あ っ た 六 〇 年 四 月 か ら 五 月 初 め に か け て ︑ 全 総 は 中 南 ・ 東

北 等 の 地 方 で 相 継 い で 座 談 会 を 開 き ︑ 都 市 人 民 公 社 の 問 題

に つ い て 討 論 し た ︒ こ の 中 で 李 韻 伯 は ﹁ 工 会 を 公 社 に 組 み

入 れ る ﹂ ︑ ﹁ 公 社 を 多 く 語 り ︑ 工 会 に つ い て は あ ま り 語 ら な

い よ う に す る ﹂ と い う 主 張 を 繰 り 返 し た ︒ 工 会 は 労 働 者 階

級 の 大 衆 組 織 で あ る た め ︑ 階 級 関 係 の 変 化 を と も な う 人 民

公 社 に お い て そ の 階 級 的 役 割 は 消 滅 す る ︒ し た が っ て ︑ も

は や 工 会 の 影 響 力 を 拡 大 す る 必 要 は 無 く ︑ 工 会 は 人 民 公 社

の 組 織 を つ う じ て 工 作 を 行 う べ き で あ る ︒ こ れ が 彼 ら の 主

 れ 

張 す る と こ ろ で あ っ た ︒

初 期 の 都 市 社 会 主 義 教 育 運 動 と 工 会 へ の 期 待

e 初 期 の 都 市 社 会 主 義 教 育 運 動 の 性 格

一 九 六 一 年 一 月 ︑ 中 共 第 八 期 九 中 全 会 で ﹁ 調 整 ・ 強 化 ・

充 実 ・ 向 上 ﹂ と い う い わ ゆ る 八 字 方 針 が 正 式 に 決 議 さ れ ︑

経 済 調 整 政 策 の 実 施 が 本 格 化 し た ︒ そ れ は 一 言 で 言 え ば ︑

党 の 統 一 的 指 導 系 統 の 再 建 を つ う じ た 経 済 領 域 に お け る マ ク ロ ・ コ ン ト ロ ー ル の 強 化 を 目 的 と す る も の で あ っ た ︒

経 済 管 理 権 限 の 過 度 の 下 放 に よ る 弊 害 を 是 正 す る た め ︑

中 共 中 央 は 六 一 年 一 月 二 〇 日 ︑ ﹁管 理 体 制 の 調 整 に 関 す る 若

干 の 暫 行 規 定 ﹂ を 発 布 し た ︒ 経 済 管 理 の 大 権 は 中 央 ︑ 六 つ

の 中 央 局 ︑ 省 (市 ・ 自 治 区 委 員 会 ) の 三 級 に 集 中 さ せ る ︑

今 後 二 ︑ 三 年 以 内 に 中 央 と 中 央 局 に よ り 権 力 を 集 中 さ せ ︑

地 域 計 画 は 中 央 の 統 一 指 導 の 下 ︑ 大 区 を 単 位 と し 中 央 局 に

よ っ て 統 一 的 に 決 定 す べ き で あ る ︑ 五 八 年 以 来 各 省 (市 ・

自 治 区 ) と 中 央 各 部 が 専 区 ・ 県 ・ 公 社 及 び 企 業 に 不 適 切 に

下 放 し た 人 事 権 ・ 財 務 決 定 権 ・ 商 業 権 ・ 工 業 権 は 一 律 に 回  な 収 す る ︑ と い う の が ﹁規 定 ﹂ の 主 た る 内 容 で あ っ た ︒ ま た

そ の 一 方 ︑ 中 央 ・ 省 レ ベ ル で 行 政 機 関 内 の 企 業 管 理 担 当 部

門 を 公 司 と し て 再 編 し ︑ 公 司 を つ う じ た 採 算 第 一 の 企 業 管

理 を 実 現 す る こ と が 目 指 さ れ た ︒ 六 三 年 九 月 か ら 一 〇 月 に

か け て 開 催 さ れ た 第 二 回 都 市 工 作 会 議 に お い て は ︑ 都 市 管

理 工 作 強 化 の 一 環 と し て ︑ 国 家 統 一 分 配 産 品 及 び 部 の 管 理

す る 産 品 を 生 産 す る 企 業 を 全 て 中 央 直 属 企 業 と す る こ と が

決 定 さ れ る と 同 時 に ︑ そ れ ら を 行 政 機 構 に よ る 直 接 管 理 下

で は な く ︑ 業 種 ご と に 設 置 さ れ た 公 司 の 管 理 下 に 置 く こ と

等 が 取 り 決 め ら れ た ︒ こ の よ う な 抜 本 的 見 直 し は ︑ 企 業 管

理 体 制 改 革 に つ い て は 資 本 主 義 諸 国 及 び ソ 連 の 経 験 か ら も

学 ぶ べ き で あ る と い う ︑ 劉 少 奇 の 大 胆 な 主 張 に 基 づ く も の

 お 

で は な い か と 思 わ れ る ︒

中国共産党 と労働組 合

ro3

(6)

国 家 と 企 業 の 関 係 及 び 企 業 の 内 部 関 係 に つ い て は ︑ 六 一

年 九 月 一 六 日 に 発 布 さ れ た ﹁ 国 営 工 業 企 業 条 例 (草 案 ) ﹂ ( い

わ ゆ る ﹁ 工 業 七 〇 条 ﹂ ) の 中 で 明 確 に 規 定 さ れ た ︒ 本 条 例 は

郡 小 平 (党 中 央 委 員 会 総 書 記 ) の 指 示 の 下 ︑ 薄 一 波 (党 政

治 局 候 補 委 員 ︑ 国 務 院 副 総 理 ) が 中 心 と な っ て 起 草 し ︑ 郡

小 平 ︑ 彰 真 (党 政 治 局 委 員 ︑ 北 京 市 長 ) ︑ 李 富 春 (党 政 治 局

委 員 ︑ 国 家 計 画 委 員 会 主 任 ) ︑ 薄 一 波 の 連 名 で 毛 沢 東 と 政 治

局 常 務 委 員 に 書 簡 で 送 ら れ た も の で あ っ た ︒ そ の 後 盧 山 で

の 中 央 工 作 会 議 に お い て は ︑ 大 躍 進 に つ い て の 肯 定 的 総 括

が 少 な す ぎ る ︑ 工 場 長 の 職 責 を 偏 重 し ︑ 党 委 員 会 の 指 導 に

つ い て の 記 述 が 不 鮮 明 で あ る 等 反 対 意 見 も 数 多 く 出 さ れ た

が ︑ 結 局 大 躍 進 に つ い て の 成 果 と 条 例 の 目 的 を 記 し た 指 示

書 簡 を 添 付 す る こ と で 毛 沢 東 の 同 意 を 得 ︑ 公 布 に 至 っ た ︒

条 例 に お い て は ︑ 企 業 内 部 の 党 組 織 の 編 制 縮 小 が 提 起 さ れ

る と と も に (第 六 二 条 ) ︑ そ の 生 産 行 政 工 作 へ の 関 与 が 大 き

く 制 限 さ れ た ︒ ま た ︑ 企 業 行 政 工 作 の 中 心 を あ く ま で 工 場

部 と し (第 四 九 条 ・ 五 〇 条 ) ︑ 工 場 部 以 下 の 車 間 ・ 工 段 に お

い て は 党 委 員 会 ・ 支 部 指 導 下 の 車 間 主 任 ・ 工 段 長 主 任 責 任

制 を 実 施 し な い よ う 規 定 さ れ た (第 五 七 条 ) ︒ さ ら に 各 級 党

組 織 が 勝 手 に 各 種 指 導 部 や 事 務 所 を 組 織 す る こ と が 禁 止 さ

れ た ︒ 当 条 例 は ︑ 発 布 後 ︑ 中 央 に よ っ て 徹 底 し た 実 施 を 求

め ら れ た ︒ 中 央 は 全 て の 国 営 工 業 企 業 に 対 し ︑ 当 条 例 を 一

字 の 漏 れ も 無 く 職 員 労 働 者 に 読 ん で 聞 か せ ︑ 企 業 を 整 頓 す る よ う 求 め ︑ 実 施 の 段 階 に お い て は 国 務 院 の 工 業 ・ 交 通 部

門 よ り 六 三 の 工 作 組 を 派 遣 し た ︒ 各 部 委 が 派 遣 し た こ れ ら

の 工 作 組 に お い て ︑ 朱 学 範 (郵 電 部 部 長 ) ︑ 王 子 綱 ( 郵 電 部

副 部 長 ) ︑ 黎 玉 ( 農 機 部 副 部 長 ) ︑ 徐 達 本 (煤 炭 部 副 部 長 )

等 ︑ 部 長 ・ 副 部 長 級 の 指 導 者 が 組 長 を 担 当 し た こ と か ら も ︑

ムお 

﹁条 例 ﹂ 実 施 に 向 け た 徹 底 し た 姿 勢 が う か が え る ︒

上 記 制 度 化 の 試 み と 同 時 に ︑ 中 央 は 党 幹 部 の 綱 紀 粛 正 の

た め ︑ 六 三 年 二 月 の 中 央 工 作 会 議 に お い て 都 市 社 会 主 義 教

育 問 題 に つ い て 重 点 的 に 討 論 し ︑ 県 以 上 の 企 業 ・ 事 業 ・ 機

関 で 汚 職 窃 盗 反 対 ・ 投 機 活 動 反 対 ・ 浪 費 反 対 ・ 分 散 主 義 反

対 ・ 官 僚 主 義 反 対 の ﹁五 反 ﹂ 運 動 を 展 開 す る こ と を 決 定 し

た ︒ こ の 運 動 は ま ず 県 レ ベ ル 以 上 の 党 政 軍 民 機 関 ︑ 国 営 及

び 合 作 社 経 営 の 企 業 事 業 単 位 等 に お い て 展 開 し ︑ 六 三 年 九

月 よ り そ の 対 象 を そ の 他 の 各 級 機 関 ︑ 学 校 ︑ 企 業 等 に ま で

 ね 

拡 大 す る と さ れ た ︒

初 期 の 都 市 社 会 主 義 教 育 運 動 の 柱 と な っ た の は ︑ 上 記 の

﹁ 工 業 七 〇 条 ﹂ と ﹁五 反 ﹂ 運 動 で あ っ た ︒ 以 上 か ら 明 ら か な

よ う に ︑ そ れ は 経 済 の マ ク ロ コ ン ト ロ ー ル 強 化 を 目 的 と す

る 経 済 調 整 政 策 の 一 側 面 で あ り ︑ 企 業 管 理 に お け る 行 政 機

関 担 当 部 門 の 公 司 化 ︑ 工 場 長 の 権 限 強 化 と い っ た 内 容 を 含

む 大 胆 な 経 済 政 策 推 進 の た め の ﹁社 会 主 義 ﹂ 教 育 と い う 名

実 相 容 れ な い 運 動 で あ っ た と 言 え よ う ︒

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(7)

口 工 会 へ の 期 待

都 市 社 会 主 義 教 育 運 動 の 初 期 段 階 に お い て ︑ 工 会 は ど の

よ う に 位 置 づ け ら れ て い た の で あ ろ う か ︒ 六 一 年 一 二 月 二

七 日 の 郡 小 平 の 発 言 か ら ︑ 工 会 が 党 か ら 一 定 の 独 立 性 を 保

持 し ︑ 独 自 の 役 割 を 果 た す こ と を 求 め ら れ て い た こ と が 明

ら か で あ る ︒ 郡 は 全 国 省 ・ 市 ・ 自 治 区 婦 女 連 合 会 主 任 会 議

出 席 者 と の 会 見 で ︑ 次 の よ う に 述 べ た の で あ っ た ︒ す な わ

ち ﹁ こ こ 数 年 ︑ 経 常 的 な 細 か な 工 作 が な お ざ り に さ れ た ︒ (略 ) 党 は 党 の 工 作 を 専 門 的 に や ら ず ︑ 青 年 団 は 団 の 工 作 を

専 門 的 に や ら ず ︑ 工 会 は 工 会 の 工 作 を 専 門 的 に や ら ず ︑ 婦

女 連 合 会 も ま た 婦 女 の 工 作 を 専 門 的 に や ら な か っ た ︒ ( 略 )

み ん な 一 般 的 な 工 作 を や り ︑ そ れ ぞ れ が 個 々 に や ら な け れ

ば な ら な い 経 常 的 な 工 作 を 放 棄 し て し ま っ た の で あ る ︒ (略 )

現 在 ︑ 党 の 工 作 や 大 衆 工 作 は ︑ 経 常 的 工 作 を 打 ち 立 て る こ  タ

と に 重 き を 置 か な け れ ば な ら な い ﹂ と ︒ ま た 郡 は 六 二 年 一

月 か ら 二 月 に か け て 開 催 さ れ た 中 央 拡 大 工 作 会 議 ( い わ ゆ

る ﹁七 千 人 大 会 ﹂ ) の 講 話 に お い て も ︑ 党 ・ 大 衆 組 織 ・ 軍

隊 ・ 企 業 ・ 機 関 が そ れ ぞ れ の 経 常 的 工 作 を 再 建 す る 必 要 を  タ 強 調 し た ︒

以 上 の よ う な 政 策 の 転 換 を 受 け ︑ 全 総 も ﹁ 工 会 消 滅 風 ﹂

か ら 一 転 し て 再 び 工 会 の 組 織 指 導 系 統 の 整 頓 と 活 動 の 強 化

を 掲 げ た ︒ 六 一 年 七 月 ︑ 全 総 は 全 国 省 ・ 市 ・ 自 治 区 総 工 会 主 席 会 議 を 開 催 し ︑ ﹁工 会 消 滅 風 ﹂ や ﹁ 工 会 を 公 社 に 組 み 込

む ﹂ と い っ た 方 針 を 改 め ︑ 工 会 を 活 性 化 し な け れ ば な ら な

 ガ 

い と 提 起 し た ︒ ま た ︑ 六 二 年 五 月 ︑ 全 総 党 組 は 七 千 人 大 会

の 精 神 に 基 づ き ︑ 十 七 級 以 上 の 党 員 幹 部 に 対 し ﹁四 年 来 の

全 総 工 作 に つ い て の 初 歩 的 検 査 と 今 後 の 改 善 意 見 に 関 す る

報 告 ﹂ を 行 っ た ︒ ﹁報 告 ﹂ に お い て は 大 躍 進 期 の 方 針 が 否 定

さ れ ︑ 今 後 は 党 の 中 心 工 作 と 同 時 に ︑ 労 働 者 の 生 活 福 利 を

中 心 と し た 工 会 の 経 常 的 工 作 に 力 を 入 れ な け れ ば な ら な い

こ と が 提 起 さ れ た ︒ 全 総 の か か る 方 向 転 換 を 受 け ︑ 地 方 各

ムふ 

級 工 会 も 活 動 方 針 の 修 正 を 行 っ た ︒

経 済 調 整 政 策 と 初 期 社 会 主 義 教 育 運 動 展 開 の 過 程 で ︑ 工

会 に 求 め ら れ た 独 自 の ﹁経 常 的 ﹂ 工 作 と し て は 以 下 の 三 点

が 挙 げ ら れ よ う ︒

ま ず 第 一 に ︑ 基 層 レ ベ ル で 幹 部 に 対 す る 監 督 を 行 う こ と

で あ る ︒ 上 述 の ﹁ 工 業 七 〇 条 ﹂ に は ︑ 全 て の 企 業 が 職 員 労

働 者 代 表 大 会 制 度 を 実 施 し な け れ ば な ら な い と い う 規 定 が

盛 り 込 ま れ て い た ( 第 五 条 ) ︒ 規 定 に よ れ ば ︑ 企 業 各 級 の 職

員 労 働 者 代 表 大 会 は ︑ 職 員 労 働 者 の 関 心 の 高 い 問 題 を 討 論 ︑

解 決 す る と 同 時 に ︑ 職 員 労 働 者 が 幹 部 を 監 督 す る た め の 制

度 で あ っ た ︒ ﹁企 業 各 級 の 職 員 労 働 者 代 表 大 会 は ︑ 企 業 の い

か な る 指 導 者 に つ い て も 批 判 を 提 起 し ︑ 上 級 に 処 分 ・ 更 迭

を 建 議 す る 権 利 を 有 し ︑ か つ 級 を 超 え て 上 告 す る 権 利 を 有

す る ﹂ と さ れ た の で あ っ た ( 第 六 〇 条 ) ︒ そ し て 工 会 は 職 員

中国共産党 と労働組 合

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(8)

労 働 者 代 表 大 会 の 常 設 機 構 と し て ︑ こ の 制 度 の 確 立 と 健 全

化 を 実 現 す る よ う 期 待 さ れ た (第 六 〇 条 ) ︒ 六 二 年 一 一 月 よ

り 一 二 月 に か け て 開 催 さ れ た 全 総 第 八 期 第 四 回 執 行 委 員 会

議 に さ い し ︑ 劉 少 奇 は 工 会 工 作 に つ い て 次 の よ う な 指 示 を

与 え た ︒ す な わ ち ﹁大 衆 の 監 督 作 用 を 発 揮 し ︑ 全 て の 企 業

に お け る 違 法 行 為 ・ 規 律 を 乱 す 行 為 ︑ 大 衆 の 利 益 に 対 す る

侵 害 ︑ 大 衆 の 生 活 に 無 関 心 な 官 僚 主 義 に 対 し 勇 敢 に 闘 争 を

 お 

行 わ な け れ ば な ら な い ﹂ と ︒ 職 員 労 働 者 代 表 大 会 制 度 に つ

い て は ︑ 前 述 の 六 一 年 七 月 の 全 国 省 ・ 市 ・ 自 治 区 総 工 会 主

席 会 議 に て 起 草 さ れ た ﹁国 営 工 業 企 業 工 会 工 作 条 例 ﹂ に ︑

よ り 詳 細 な 規 定 が 設 け ら れ た ︒ 党 中 央 は 当 会 議 紀 要 を 各 地

 ね 

鉱 工 業 企 業 党 委 員 会 に 読 ま せ る よ う 指 示 を 出 し た ︒

第 二 に ︑ 労 働 者 の 生 活 改 善 で あ る ︒ 六 一 年 春 ︑ 李 富 春 は

北 京 第 一 機 床 工 場 を 視 察 後 ︑ 工 場 の 工 会 が 形 骸 化 し て い る

こ と を 指 摘 し ︑ 全 総 に 対 し ︑ 職 員 労 働 者 の 生 活 改 善 の た め

   

の 工 作 を し っ か り や る よ う 求 め た ︒ ま た 同 年 七 月 ︑ 彰 真 は

全 総 党 組 の メ ン バ ー 及 び 省 ・ 市 工 会 主 席 と 接 見 し た さ い ︑

﹁ 工 会 は た だ 生 産 だ け を や り 生 活 を や ら な い の で は 駄 目 だ ﹂

と 指 摘 し ︑ 深 刻 な 経 済 困 難 の 下 で 職 員 労 働 者 の 生 活 に 関 心

ムお 

を 持 つ こ と が 工 会 工 作 の 重 要 な 内 容 で あ る と 強 調 し た ︒ 全

総 を は じ め と す る 工 会 組 織 も ︑ 活 性 化 さ せ る べ き 経 常 的 工

 お 

作 の 第 一 に ︑ 労 働 者 の 生 活 保 障 を 掲 げ た ︒

そ も そ も 全 総 は ︑ ﹁中 華 人 民 共 和 国 労 働 保 険 条 例 ﹂ ( 五 一 年 二 月 公 布 ︑ 五 三 年 一 月 修 正 公 布 ) の 下 ︑ 労 働 保 険 工 作 の ﹁最 高 指 導 機 関 ﹂ (第 二 五 条 ) と し て 全 国 の 労 働 保 険 事 業 の

実 施 を 統 括 し て き た ︒ 五 四 年 五 月 に は ︑ 労 働 部 に よ る ﹁労

働 保 険 工 作 を 全 総 の 統 一 管 理 に 移 管 す る こ と に 関 す る 建 議 ﹂

が 政 務 院 の 批 准 を 得 ︑ 以 後 企 業 の 労 働 保 険 実 施 の 批 准 ︑ 労

働 保 険 料 納 入 に つ い て の 監 督 ︑ 労 働 保 険 業 務 実 施 に つ い て

の 検 査 ︑ 労 働 保 険 法 規 の 解 釈 ︑ 労 働 保 険 に 関 わ る 告 訴 の 処  き 理 等 は 全 て 工 会 の 管 理 す る と こ ろ と な っ た ︒ こ の 保 険 制 度

に お い て ︑ 資 金 源 は ︑ 企 業 行 政 機 関 よ り 支 払 わ れ る 所 属 職

員 労 働 者 の 賃 金 総 額 の 三 % に 相 当 す る 労 働 保 険 料 で あ っ た ︒

基 層 工 会 は ︑ 支 払 わ れ た 保 険 料 の う ち 三 〇 % 分 を 労 働 保 険

総 基 金 と し て 全 総 の 銀 行 口 座 に 振 り こ み ︑ 残 り を 各 補 償 金 ・

救 済 金 ・ 補 助 費 及 び 労 働 者 の 退 職 金 に 支 出 し た ︒ 使 用 残 高

は 省 ・ 市 工 会 に 調 整 金 と し て 上 納 し ︑ 不 足 が 生 じ た 場 合 は

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省 ・ 市 工 会 に 調 整 金 の 分 配 を 申 請 し た ︒ 労 働 保 険 へ の 加 入

は 依 然 と し て 国 営 企 業 と 一 部 の 集 団 企 業 に 限 ら れ て い た も

の の ︑ 工 会 は そ の 資 金 の 調 達 ︑ 分 配 の 面 で 大 き な 職 権 を 与

え ら れ て い た ︒ 逆 に 言 え ば ︑ 経 済 調 整 期 に 進 め ら れ た 労 働

保 険 工 作 の 強 化 は ︑ 必 然 的 結 果 と し て 大 躍 進 期 に 衰 退 し た

工 会 の 機 能 回 復 を 促 し た の で あ っ た ︒ 例 え ば ︑ 四 川 省 で は

六 一 年 = 月 ︑ 省 党 委 員 会 に よ っ て 県 属 以 上 の 工 業 ・ 交 通 ・

基 本 建 設 系 統 の 労 働 者 労 働 保 険 待 遇 の 統 一 に 関 す る 報 告 が

な さ れ ︑ 徐 々 に 労 働 保 険 が 実 施 さ れ 始 め た が ︑ 翌 六 二 年 初

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(9)

め に は さ ら な る 指 示 に よ っ て 全 て の 労 働 保 険 工 作 が 工 会 の

 め 

管 理 下 に 置 か れ る こ と と な っ た ︒

ま た 経 済 調 整 期 に は ︑ 既 存 の 労 働 保 険 の 枠 組 み を 超 え た

新 た な 社 会 福 利 の 充 実 も 各 地 で 試 み ら れ た ︒ 例 え ば ︑ 武 漢

で は 六 一 年 か ら 六 四 年 に か け て 生 活 困 窮 者 の 補 助 ・ 救 済 工

作 の 強 化 を 求 め る 通 知 が 七 回 に わ た り 市 総 工 会 よ り 各 級 工

会 に 発 せ ら れ た ︒ そ し て 六 一 年 一 〇 月 よ り ︑ 武 漢 市 総 工 会

は 凍 結 経 費 の 五 〇 % を 各 級 工 会 に 支 給 し ︑ 生 活 困 窮 者 に 対

 ミ

し 冬 場 の 衣 料 補 助 等 の 救 済 活 動 を 行 っ た ︒ ま た 河 南 省 許 昌

専 区 に お い て は ︑ 六 一 年 一 〇 月 ︑ 省 総 工 会 よ り 支 給 さ れ た

一 二 万 元 の 職 員 労 働 者 生 活 困 難 補 助 費 が 専 区 工 会 弁 事 処 を

つ う じ て 各 県 ・ 市 の 基 層 工 会 に 配 分 さ れ ︑ 生 活 困 窮 者 の 一

時 的 補 助 に 使 わ れ た ︒ さ ら に 専 区 工 会 は 八 三 万 元 を 拠 出 し ︑

四 万 人 余 り の 生 活 困 窮 者 の 救 済 を 行 っ た ほ か ︑ 副 食 品 ・ 代

食 品 の 生 産 ︑ 労 働 者 の 賃 金 交 渉 ︑ 基 層 に お け る 互 助 基 金 会

ムお 

の 建 設 等 を 精 力 的 に 行 っ た ︒ こ の よ う な 各 地 の 動 き を 跡 付

け る か の よ う に ︑ 六 二 年 一 〇 月 二 六 日 ︑ 全 総 ・ 労 働 部 ・ 財

政 部 は 連 合 で ﹁当 面 の 職 員 労 働 者 生 活 困 難 補 助 工 作 を し っ

か り 行 う こ と に 関 す る 通 知 ﹂ を 発 し ︑ 国 営 企 業 ・ 事 業 単 位

及 び 国 家 機 関 ・ 人 民 団 体 の 労 働 者 に 対 し 最 低 生 活 保 障 を 行

う こ と を 規 定 し た ︒ そ の た め の 資 金 は ︑ 現 有 の 福 利 費 (企

業 単 位 の 福 利 費 の 六 〇 % 以 上 ) ︑ 企 業 ボ ー ナ ス 金 (総 額 の 二

〇 % ) ︑ 工 会 会 費 (総 額 の 四 〇 % ) ︑ 凍 結 さ れ た 工 会 の 銀 行 預 金 残 高 の 一 部 ︑ 国 家 財 政 の 一 部 ︑ 凍 結 さ れ た 企 業 ・ 事 業 ・

機 関 の 預 金 残 高 の 一 部 か ら 拠 出 す る と さ れ た ︒ ま た 具 体 的

運 営 に つ い て は ︑ 工 会 組 織 の あ る と こ ろ で は 工 会 が ︑ 無 い

と こ ろ で は 行 政 人 事 部 門 及 び 大 衆 福 利 組 織 が 責 任 を 負 う と

 む 

さ れ た ︒ 以 上 の よ う に ︑ 生 活 福 利 全 般 に お い て ︑ 工 会 の 職

権 は き わ め て 大 き い も の で あ っ た と 言 え る ︒

し か し ︑ 労 働 者 の 生 活 保 障 と い う 役 割 の 遂 行 に は ︑ 様 々

な 制 約 要 因 が 存 在 し た こ と も ︑ 同 時 に 指 摘 し な け れ ば な ら

な い ︒ 最 大 の 要 因 は ︑ 資 金 の 調 達 ・ 管 理 に 関 す る 問 題 で あ

る ︒ 全 国 の 労 働 保 険 金 支 出 は 年 々 増 加 し ︑ 六 五 年 に は 既 に

= 二 の 省 ・ 市 及 び 鉄 道 系 統 で 支 出 超 過 と な り ︑ 全 総 が 総 基

ムれ 

金 の 中 か ら 補 填 し な け れ ば な ら な い 状 況 に あ っ た ︒ そ の 一

方 で ︑ 経 済 的 混 乱 と 経 営 不 振 の 状 況 下 に お け る 資 金 調 達 は

非 常 に 困 難 で あ っ た ︒ 生 活 福 利 を 優 先 さ せ る か ︑ 企 業 の 建

て 直 し を 優 先 さ せ る か を め ぐ り ︑ 政 策 の 場 で も 綱 引 き が 繰

り 広 げ ら れ た ︒ 工 会 法 ( 一 九 五 〇 年 六 月 ) や ﹁ 労 働 保 険 条

例 ﹂ に は ︑ 企 業 行 政 の 工 会 に 対 す る 月 々 の 工 会 経 費 及 び 労

働 保 険 料 の 支 払 い 義 務 が 規 定 さ れ ︑ さ ら に 続 い て 発 せ ら れ

た 政 務 院 財 経 委 員 会 ・ 財 政 部 ・ 労 働 部 ・ 中 国 人 民 銀 行 ・ 全

総 の 各 関 連 部 門 に よ る 連 合 通 知 で は ︑ 工 会 経 費 及 び 労 働 保

険 金 を 滞 納 し た 場 合 ︑ 銀 行 が 滞 納 分 を 引 き 落 と す こ と が 取

り 決 め ら れ た ︒ し か し ︑ 銀 行 引 き 落 と し に 関 す る 規 定 は ︑

六 二 年 六 月 の 国 務 院 ﹁国 営 企 業 売 上 収 入 と 引 き 落 と し の 順

中国共産 党 と労働組合

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(10)

序 に 関 す る 暫 行 規 定 ﹂ に よ っ て 撤 回 さ れ ︑ 企 業 の 売 上 収 入

の 実 現 が 生 活 福 利 基 金 の 徴 収 に 優 先 さ れ た ︒ そ し て さ ら に

半 年 後 の 六 二 年 一 二 月 一 五 日 に は ︑ 工 会 経 費 及 び 労 働 保 険

料 の 滞 納 が 深 刻 化 す る 状 況 を 受 け て 新 た な 通 知 が 出 さ れ ︑

企 業 ・ 事 業 単 位 に 対 し 月 々 の 工 会 経 費 及 び 労 働 保 険 料 の 滞

り な い 納 入 を 義 務 付 け る と 同 時 に ︑ そ の 納 入 状 況 に つ い て

 れ 

検 査 す る 権 利 を 工 会 に 賦 与 し た の で あ っ た ︒ 以 上 の よ う な

紆 余 曲 折 の 過 程 を 見 て も ︑ 当 時 の 状 況 下 に お い て 生 活 保 障

工 作 が 如 何 に 重 要 か つ 困 難 を と も な う も の で あ っ た か は 自

ず と 明 ら か で あ ろ う ︒ 全 総 自 身 も ︑ 六 三 年 七 月 及 び 六 四 年

三 月 に 中 央 に 提 出 し た 報 告 の 中 で ︑ 一 部 の 地 方 が 工 会 経 費

の 使 用 範 囲 を 超 え た 費 目 (例 え ば 職 員 労 働 者 用 宿 舎 ・病 院 ・

診 療 所 ・ 高 級 幹 部 用 療 養 院 の 建 設 ) に ま で 工 会 経 費 の 支 出

を 要 求 し た り ︑ 企 業 行 政 が 工 会 経 費 及 び 労 働 保 険 料 を 滞 納

し た り す る 状 況 に つ い て ︑ そ の 禁 止 を 訴 え な け れ ば な ら な

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か っ た ︒

資 金 調 達 の 問 題 と 並 ん で ︑ 工 会 自 身 の モ ラ ル の 低 下 も 生

活 保 障 工 作 の 阻 害 要 因 と な っ た ︒ 工 会 幹 部 に よ る 資 金 の 乱

用 行 為 は 各 地 で 問 題 と な っ た ︒ 例 え ば ︑ 山 東 省 の 新 波 鉱 区

工 会 に お い て は ︑ 鉱 区 工 会 に よ っ て 高 級 家 具 や 幹 部 用 高 級

栄 養 補 給 品 の 購 入 等 に 使 わ れ た 労 働 保 険 基 金 浪 費 額 が 六 二

年 か ら 六 三 年 三 月 ま で の 期 間 で 一 二 ・ 二 七 万 元 に 達 し た と い

う ︒ ま た ︑ ﹁ 五 反 ﹂ 運 動 の 過 程 で 浪 費 ・ 汚 職 行 為 に よ り 摘 発 さ れ た 基 層 工 会 主 席 ・ 鉱 区 工 会 部 長 級 以 上 の 幹 部 は 五 人 で ︑

 も 

同 級 幹 部 の 二 五 % を 占 め て い た ︒

さ ら に 付 言 す べ き は ︑ 労 働 者 の 生 活 保 障 を 期 待 さ れ た 工

会 が ︑ 同 時 に 上 記 の 都 市 労 働 者 削 減 工 作 を も 担 っ て い た と

い う こ と で あ る ︒ 六 一 年 六 月 に 中 央 の 要 請 を 受 け た 全 総 は ︑

職 員 労 働 者 削 減 工 作 弁 公 室 を 作 り ︑ 各 級 工 会 組 織 部 と 協 力

   

し て 労 働 者 削 減 に 向 け た 思 想 動 員 工 作 と 組 織 工 作 を 行 っ た ︒

工 会 は ︑ 生 活 保 障 工 作 及 び 労 働 者 削 減 工 作 と い う 相 矛 盾 す

る 任 務 を 同 時 に 進 め な け れ ば な ら な い と い う 複 雑 な 立 場 に

置 か れ て い た の で あ っ た ︒

経 済 調 整 政 策 と 初 期 社 会 主 義 教 育 運 動 の 過 程 で 工 会 に 期

待 さ れ た 第 三 の 機 能 は ︑ 労 働 者 の 幅 広 い 統 合 の 実 現 で あ っ

た ︒ こ の 時 期 ︑ 党 の 統 一 的 指 導 系 統 を 再 建 す る た め ︑ 党 組

織 部 と 統 一 戦 線 工 作 部 は ︑ 大 躍 進 期 に 入 党 し た 多 く の 党 員

に 対 し ︑ そ の 入 党 資 格 の 再 検 査 を 行 い ︑ 不 適 格 者 の 党 籍 を

解 除 し た ︒ し か し ︑ 同 時 期 に 工 会 に 入 会 し た い わ ゆ る ﹁資

産 階 級 分 子 ﹂ へ の 対 応 に つ い て は ︑ 党 籍 問 題 ほ ど 厳 格 に 処

理 す る 必 要 は 無 く ︑ 規 律 違 反 行 為 の 深 刻 な 者 を 除 き ︑ で き

る だ け 会 籍 を 保 留 し ︑ 思 想 教 育 に よ り 問 題 の 解 決 を 図 る べ  き き で あ る と い う 見 解 を 示 し た ︒ 都 市 人 口 の 削 減 ︑ 党 員 管 理

の 厳 格 化 ︑ 企 業 管 理 制 度 改 革 等 大 胆 な 政 策 を 実 施 し つ つ ︑

社 会 の 安 定 を 維 持 す る に は ︑ 幅 広 い 人 々 の 経 済 生 活 上 の 不

満 を 吸 収 す る ﹁緩 衝 材 ﹂ と な る も の が 必 要 で あ っ た ︒ 工 会

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(11)

は ︑ 一 方 で 職 員 労 働 者 代 表 大 会 等 労 働 者 の 不 満 や 意 見 を 表

明 す る 場 を 提 供 し ︑ 他 方 で 生 活 保 障 を つ う じ て 彼 ら の 不 満

の 解 決 に 努 め ︑ そ れ に よ っ て 社 会 不 安 を 解 消 し ︑ 労 働 者 の

幅 広 い 統 合 を 維 持 す る ︑ い わ ば ﹁緩 衝 材 ﹂ と し て の 役 割 を

期 待 さ れ て い た と 言 え よ う ︒

四 社 会 主 義 教 育 運 動 の 革 命 化 と 工 会 の 機 能 を め ぐ る 論 争

e 社 会 主 義 教 育 運 動 の ﹁革 命 化 ﹂ ・ 分 散 化

初 期 の 社 会 主 義 教 育 運 動 に つ い て ︑ 毛 沢 東 が い か な る 評

価 を 下 し て い た か は 定 か で は な い ︒ し か し ︑ そ も そ も 六 二

年 九 月 の 中 共 第 八 期 一 〇 中 全 会 で 暗 に 劉 少 奇 を 批 判 し た 毛

が 力 説 し た の は ︑ 社 会 主 義 社 会 に お け る 階 級 と 階 級 闘 争 の

存 在 で あ り ︑ 全 会 直 後 の 党 農 村 工 作 部 の 廃 止 や 六 三 年 五 月

に 発 布 さ れ た ﹁当 面 の 農 村 活 動 の い く つ か の 間 題 に つ い て

の 中 共 中 央 の 決 定 (草 案 ) ﹂ ( い わ ゆ る ﹁前 一 〇 条 ﹂ ) に 象 徴

 あ 

さ れ る 党 を 介 在 し な い 大 衆 運 動 型 運 動 の 実 施 で あ っ た ︒ 彼

の イ ニ シ ア チ ヴ の 下 ︑ 党 の 統 一 的 指 導 系 統 の 再 建 と 経 済 の

マ ク ロ ・ コ ン ト ロ ー ル 強 化 を 目 的 に 展 開 さ れ た 初 期 の 社 会

主 義 教 育 運 動 は ︑ そ の 拡 大 と と も に 方 向 転 換 を 遂 げ ︑ ﹁革 命

化 ﹂ ・分 散 化 へ と 向 か っ た ︒ 基 層 に お い て そ の よ う な 方 向 転 換 を 担 っ た の は ︑ 工 業 交 通 各 部 門 に 普 遍 的 に 設 置 さ れ た 政

治 工 作 機 関 で あ っ た ︒

全 国 の 工 業 交 通 企 業 に お け る 政 治 工 作 機 関 の 設 置 は ︑ 既

に 六 一 年 の 整 風 運 動 の 過 程 で 試 み ら れ て い た ︒ 国 務 院 の 鉄

道 ・ 交 通 ・ 第 一 機 械 ・ 第 三 機 械 ・ 石 炭 の 各 部 が 部 内 に 政 治

部 を 設 置 し た の を 受 け ︑ 六 一 年 末 ま で に 全 国 の 三 六 七 (う

ち 中 央 直 属 企 業 が 一 五 六 ) の 工 業 交 通 企 業 が 政 治 部 を 設 置

し た ︒ 鉄 道 部 の 規 定 に よ る と ︑ 政 治 部 の 具 体 的 任 務 は 各 級

党 委 員 会 の 工 作 機 関 と し て の 任 務 で あ り ︑ 主 と し て 政 治 思

想 工 作 ︑ 党 の 建 設 工 作 ︑ 幹 部 及 び 職 員 労 働 者 の 管 理 工 作 ︑

大 衆 工 作 ︑ 防 衛 工 作 で あ っ た ︒ こ の 試 み は 企 業 党 委 員 会 を

日 常 の 雑 務 か ら 解 放 し ︑ 企 業 の 政 治 思 想 工 作 に 組 織 的 保 証

を 与 え る こ と を 目 的 と し て い た が ︑ 当 初 よ り 異 論 も 多 か っ

た ︒ そ の 理 由 は ︑ 機 構 面 で も 工 作 面 で も 党 委 員 会 と 重 複 す

る 政 治 部 を 設 置 す る こ と に よ り ︑ 結 果 と し て 党 委 員 会 書 記

処 が 超 然 と し た 地 位 に 置 か れ ︑ そ の 実 際 の 工 作 に お け る 影

響 力 が そ が れ る の で は な い か と い う 懸 念 で あ っ た ︒ さ ら に ︑

大 躍 進 期 の 政 治 優 先 と 党 委 員 会 書 記 の 一 手 代 行 に よ る 企 業

運 営 を 改 め ︑ 工 場 長 を 中 心 と す る 各 級 行 政 責 任 制 を 再 建 す

べ き で あ る と す る ﹁工 業 七 〇 条 ﹂ に 示 さ れ た 構 想 も ︑ 政 治

部 設 置 に 対 す る 消 極 的 態 度 を 生 み 出 し た ︒ し か し ︑ こ れ ら

 れ 

の 異 論 は 重 視 さ れ な か っ た ︒

六 三 年 一 二 月 ︑ 毛 沢 東 は 各 工 業 交 通 部 門 に 対 し ︑ 中 央 か

109‑一 中 国 共 産 党 と労 働 組 合

(12)

ら 基 層 に 至 る ま で み な 解 放 軍 に 学 び ︑ 政 治 部 及 び 政 治 指 導

員 を 設 け て ︑ 政 治 思 想 工 作 を 強 化 し な け れ ば な ら な い と 提

ムれ 

起 し た ︒ 毛 の 提 起 を 受 け ︑ 解 放 軍 か ら 多 く の 幹 部 が 工 業 交

通 部 門 に 送 り 込 ま れ ︑ 彼 ら に よ る 政 治 工 作 が 始 ま っ た ︒ し

か し 各 級 に 設 置 さ れ た 政 治 工 作 機 関 に つ い て は ︑ そ の 工 作

内 容 及 び 指 導 系 統 に つ い て 明 確 な 取 り 決 め が 無 く ︑ 運 動 は

急 速 に 分 散 化 へ と 向 か っ た ︒ ま た ︑ 六 四 年 二 月 の 公 安 部 党

組 に よ る 鉱 工 業 企 業 内 部 に お け る 大 胆 な 大 衆 動 員 と 敵 ・ 味

方 の 闘 争 の 呼 び か け ︑ 同 年 春 の 全 国 工 業 交 通 第 一 回 政 治 工

作 会 議 を 機 に ︑ 工 業 交 通 戦 線 に お い て 解 放 軍 に 学 ぶ 大 衆 運

動 が 大 々 的 に 展 開 さ れ た ︒ 五 万 名 の 政 治 工 作 幹 部 が 訓 練 さ

れ ︑ 上 か ら 下 ま で 政 治 工 作 機 関 が 設 立 さ れ ︑ 毛 沢 東 の 著 作

学 習 を 中 心 と す る 政 治 思 想 工 作 に よ り ︑ 労 働 者 の ﹁革 命 化 ﹂

バお 

が 目 指 さ れ た ︒ 同 年 五 月 の 中 央 工 作 会 議 に お い て は ︑ 全 国

の 基 層 の 三 分 の 一 の 指 導 権 が プ ロ レ タ リ ア ー ト の 手 中 に 無 ムヨ い と い う 見 解 が 示 さ れ ︑ 一 層 人 々 の 危 機 意 識 を あ お っ た ︒

こ の よ う な 状 況 に 対 し ︑ 六 四 年 四 月 一 日 に 発 せ ら れ た 中

共 中 央 ﹁全 国 工 業 交 通 系 統 が 政 治 工 作 機 関 を 設 立 す る こ と

に 関 す る 決 定 ( 草 稿 ) ﹂ は ︑ 工 業 交 通 系 統 の 政 治 工 作 機 関 に

対 す る 中 央 の 統 制 指 導 を 確 保 し ︑ 極 度 の 分 散 化 ・ ﹁革 命 化 ﹂

に よ る 混 乱 を 防 ぎ ︑ 生 産 発 展 を 維 持 し よ う と す る も の で あ っ

た と 言 え よ う ︒ 決 定 の 内 容 は 以 下 の よ う な も の で あ っ た ︒

す な わ ち ︑ ﹁ 工 業 交 通 系 統 の 政 治 思 想 工 作 は 生 産 発 展 に 立 脚 し ︑ 社 会 主 義 生 産 発 展 の た め に 貢 献 す る も の で な け れ ば な

ら な い ﹂ ︑ ﹁工 業 交 通 系 統 の 政 治 工 作 機 関 は 党 中 央 (中 央 に

設 置 す る 中 央 工 業 交 通 政 治 部 の 日 常 工 作 は 国 家 経 済 委 員 会

党 組 に 委 託 さ れ た " 筆 者 注 ) と 各 級 党 委 員 会 の 指 導 の 下 で

活 動 し な け れ ば な ら な い ﹂ ︑ ﹁中 央 直 属 工 業 交 通 企 業 事 業 単

位 の 政 治 工 作 と 党 の 工 作 は ︑ 党 中 央 の 統 一 指 導 下 の 国 務 院

工 業 交 通 各 部 党 委 員 会 と 地 方 党 委 員 会 の 二 重 指 導 を 実 施 す

る ︒ 地 方 所 属 の 工 業 交 通 企 業 事 業 単 位 の 政 治 工 作 と 党 の 工

作 は ︑ 地 方 党 委 員 会 が 指 導 す る ﹂ ︑ ﹁ 政 治 工 作 面 に お い て 凡

そ 全 国 的 で 全 国 範 囲 で 統 一 的 に 決 定 す べ き 問 題 は ︑ 重 大 な

も の に つ い て は 中 央 が 指 示 ・ 決 定 を 行 う ︒ 一 般 的 な も の に

つ い て は ︑ 中 央 工 業 交 通 政 治 部 が 中 央 の 指 示 に 基 づ い て 決

ムね 

定 を 行 う ﹂ と い う の が ﹁ 決 定 ﹂ の 主 旨 で あ っ た ︒

し か し ︑ 社 会 主 義 教 育 運 動 の 進 め 方 を め ぐ る 中 央 内 部 の

意 見 の 分 岐 を 前 に ︑ こ の よ う な 決 定 も も は や 効 力 を 持 ち 得

な か っ た ︒ 運 動 は 次 第 に 党 内 対 立 と の 結 び つ き の 様 相 を 示

し つ つ ︑ 明 ら か に そ の 主 旨 を 変 化 さ せ て い っ た ︒ 六 四 年 五

月 ︑ 毛 沢 東 は ︑ も し 中 央 に 修 正 主 義 が 出 現 し た ら ︑ 各 導

員 会 ・ 県 委 員 会 は そ れ に 逆 ら わ な け れ ば な ら な い と 述 べ た ︒

ま た ︑ 同 年 一 二 月 に は ︑ ﹁官 僚 主 義 者 階 級 ﹂ ・ ﹁資 本 主 義 の 道

を 歩 む 指 導 者 ﹂ を 闘 争 の 対 象 と し て 提 起 し ︑ 社 会 主 義 教 育 ムき 運 動 は 彼 ら に 依 拠 し て 進 め て は な ら な い と し た ︒ さ ら に 六

五 年 一 月 一 四 日 に 出 さ れ た ﹁農 村 の 社 会 主 義 教 育 運 動 に お

IIO

(13)

い て 当 面 提 起 す べ き 若 干 の 問 題 ﹂ ( い わ ゆ る ﹁ 二 一二 条 ﹂ ) は ︑ ﹁今 回 の 運 動 の 重 点 は ︑ 党 内 の 資 本 主 義 の 道 を 歩 む 実 権 派 を

懲 ら し め る こ と で あ る ﹂ と 明 確 に 規 定 し た ︒ 社 会 主 義 教 育

運 動 の 主 旨 の 変 化 は ︑ そ の 呼 称 の 変 化 か ら も 明 ら か で あ る ︒

す な わ ち ︑ 当 初 都 市 社 会 主 義 教 育 運 動 の 支 柱 で あ っ た ﹁五

反 ﹂ 運 動 は ︑ 農 村 に お け る ﹁四 清 ﹂ (経 理 内 容 簿 ・ 在 庫 ・ 財

産 ・ 賃 金 点 数 の 点 検 整 理 ) 運 動 と 並 行 し て 展 開 さ れ て い た

が ︑ 六 三 年 五 月 の ﹁前 一 〇 条 ﹂ 発 布 後 は 農 村 に お け る ﹁ 四

清 飴 ﹀運 動 と の 結 び つ き を 強 め ︑ 徐 々 に そ の 内 容 を 変 化 さ せ た ︒ そ し て ︑ ﹁ 四 清 ﹂ 運 動 が 六 五 年 以 降 ︑ ﹁ 政 治 ・ 思 想 ・

組 織 ・ 経 済 に お け る 粛 清 ﹂ と 内 容 を 変 え ︑ い わ ゆ る 実 権 派

を 闘 争 の 対 象 と す る よ う に な る の に と も な い ︑ 都 市 ・ 農 村

の 別 な く ︑ 社 会 主 義 教 育 運 動 全 体 を ﹁ 四 清 ﹂ と 呼 ぶ よ う に

バあ 

な っ た の で あ っ た ︒

都 市 社 会 主 義 教 育 運 動 は 六 四 年 よ り 急 速 に 拡 大 し ︑ 六 五

年 八 月 ま で に 全 国 一 八 〇 〇 万 の 工 業 交 通 企 業 で 展 開 さ れ た ︒

そ し て ︑ 当 初 経 済 の 再 建 と マ ク ロ コ ン ト ロ ー ル 強 化 と い う

目 的 達 成 の た め に 利 用 さ れ た 社 会 主 義 教 育 運 動 は ︑ 徐 々 に

策 定 者 の 手 を 離 れ ︑ 今 度 は 彼 ら と 彼 ら の 政 策 を 批 判 す る た

め の 手 段 と し て 利 用 さ れ る こ と と な っ た の で あ っ た ︒

ま た ︑ 初 期 の 都 市 社 会 主 義 教 育 運 動 の も う 一 つ の 柱 で あ っ

た ﹁工 業 七 〇 条 (草 案 ) ﹂ も ︑ 運 動 の 主 旨 の 変 化 に と も な い

修 正 が な さ れ た ︒ 薄 一 波 は 六 五 年 三 月 よ り 大 慶 油 田 ・ チ チ ハ ル 車 両 工 場 ・白 銀 有 色 金 属 公 司 等 八 つ の 大 企 業 の 責 任 者 ︑

中 央 弁 公 庁 ︑ 北 京 市 委 鉱 業 部 の 関 係 者 ︑ 条 例 草 案 起 草 者 の

梅 行 ・ 馬 洪 を 集 め ︑ 上 海 に お い て 二 か 月 に わ た る 座 談 会 を

開 催 し ︑ 条 例 草 案 の 試 行 状 況 に つ い て 検 討 し た 後 ︑ 修 正 意

見 を 書 い た ︒ こ の 修 正 草 稿 に お い て は ︑ 党 委 員 会 指 導 下 の  ヨ 政 治 委 員 ・ 工 場 長 分 業 責 任 制 が 提 起 さ れ た ︒

口 工 会 の 任 務 を め ぐ る 論 争

中 共 第 八 期 一 〇 中 全 会 に お い て 毛 沢 東 が 社 会 主 義 社 会 に

お け る 階 級 と 階 級 闘 争 の 存 在 を 強 調 し た の を 受 け ︑ 既 に 工

会 の 任 務 に つ い て も ︑ 従 来 の 方 針 を 改 め ︑ 修 正 主 義 反 対 の

階 級 闘 争 を 第 一 に 掲 げ ︑ 革 命 的 工 会 と し て 党 の 中 心 任 務 を

遂 行 す べ き で は な い か と い う 主 張 が 現 れ ︑ 工 会 内 部 に 論 争

を 引 き 起 こ し た ︒ 六 二 年 末 の 全 総 第 八 期 第 四 回 執 行 委 員 会

に お い て も ︑ 一 部 の 参 加 者 か ら 全 総 党 組 第 三 回 拡 大 会 議 以

後 の 工 会 の 性 質 ・ 役 割 ・ 任 務 の 問 題 を 総 括 し な け れ ば な ら

ムぴ 

な い と の 提 起 が な さ れ た ︒ ま た 全 総 も ︑ 中 央 に 書 簡 を 送 り ︑ ﹁社 会 主 義 時 期 全 体 に わ た り ︑ 生 産 ・ 生 活 ・ 教 育 と い う 従 来

の 工 会 の 基 本 任 務 は 不 変 で あ る ﹂ と い う こ と を 再 確 認 し な

け れ ば な ら な か っ た ︒ 工 会 の 上 級 指 導 機 関 に 意 見 の 不 一 致

が 存 在 す る 中 で ︑ 前 述 の 工 業 交 通 系 統 に お け る 政 治 工 作 機

関 設 置 の 流 れ を 受 け ︑ 基 層 部 分 で は 工 会 組 織 自 体 を 新 た に

設 け ら れ た 政 治 工 作 機 関 の 中 に 解 消 し て し ま う 動 き も 見 ら

中国共産党 と労働組合

III

(14)

れ た ︒ 例 え ば ︑ 遼 寧 省 の あ る 工 場 で は ︑ 政 治 部 設 置 後 ︑ 工

会 を 政 治 部 の 大 衆 工 作 部 た ら し め ︑ 工 会 が も と も と 管 理 し

て い た 宣 伝 ・ 倶 楽 部 ・ 文 化 ス ポ ー ツ 活 動 を 政 治 部 宣 伝 科 の

指 導 下 に 置 い た ︒ ま た あ る 工 場 で は ︑ 工 会 の 政 治 部 へ の 吸

収 に と も な い 工 会 幹 部 の 半 分 あ る い は そ れ 以 上 が 削 減 さ

バお 

れ た ︒ こ の よ う な 基 層 工 会 の 混 乱 状 況 に つ い て ︑ 全 総 党 組

は 六 四 年 三 月 ︑ 楊 尚 昆 (党 中 央 書 記 処 書 記 ・ 中 央 弁 公 庁 主

任 ) 宛 て に 二 度 に わ た る 報 告 を 送 り ︑ ﹁ 工 業 交 通 系 統 が 政 治

部 を 設 立 し た 後 も ︑ 基 層 工 会 は 依 然 と し て 独 立 し た 大 衆 組

織 と し て 存 在 し 続 け る べ き で あ り ︑ 基 層 工 会 を 政 治 部 の 大

衆 工 作 部 に 改 め た り ︑ 工 会 の 各 業 務 を 政 治 部 の 各 部 門 に 代

替 さ せ た り す べ き で は な い ︒ 基 層 工 会 の 大 衆 と 工 会 工 作 に

お け る 重 大 な 原 則 問 題 は ︑ 依 然 と し て 党 委 員 会 に よ っ て 討

論 し ︑ 決 定 す る の で あ る ﹂ と の 見 解 を 提 起 し た ︒ 楊 尚 昆 は

こ れ を 工 業 交 通 企 業 政 治 工 作 会 議 に か け ︑ 谷 牧 (党 中 央 工

業 交 通 部 政 治 部 主 任 ) の 回 答 を 得 た ︒ 谷 牧 は 次 の よ う に 述

べ た ︒ す な わ ち ︑ ﹁も し そ う し た 状 況 が あ る の で あ れ ば ︑ 直

ち に 断 固 と し て そ れ を 正 さ ね ば な ら な い ︒ 中 央 が 新 し い 決

定 を す る ま で ︑ 工 会 の 指 導 体 制 ︑ 組 織 構 造 等 一 切 は 中 央 の

過 去 の 規 定 に 照 ら し て 実 施 さ れ な け れ ば な ら な い ︒ 政 治 部

を 設 置 し た 各 地 方 各 級 は ︑ 党 委 員 会 の 指 導 の 下 ︑ 工 会 に 協

力 し ︑ 工 会 に 対 す る 指 導 を 強 化 し ︑ 積 極 的 に 工 会 の 役 割 を

発 揮 さ せ る べ き で あ り ︑ 工 会 の 工 作 を 取 り 消 し た り 弱 め た り す べ き で は な い ︒ ま た ︑ 工 会 の 組 織 機 構 を 変 え た り 幹 部

 お 

を 異 動 さ せ た り な ど ︑ な お さ ら す べ き で は な い ﹂ と ︒

混 乱 す る 工 会 に 対 し ︑ 劉 少 奇 ︑ 郡 小 平 ︑ 彰 真 ︑ 楊 尚 昆 ︑

薄 一 波 等 は 何 度 も 全 総 や 地 方 総 工 会 の 責 任 者 を 集 め て 指 示

を 与 え た ︒ し か し ︑ 工 会 指 導 者 に と っ て 全 総 党 組 第 三 回 拡

大 会 議 に お け る 頼 若 愚 派 パ ー ジ の 記 憶 は 新 し く ︑ 経 済 調 整

政 策 と 初 期 社 会 主 義 教 育 運 動 の 下 で 求 め ら れ た 上 記 三 つ の

任 務 の 執 行 に さ い し て も 不 安 を 抱 か ず に は い ら れ な か っ た

で あ ろ う こ と は 容 易 に 推 測 さ れ る ︒ 以 下 に ︑ 各 任 務 の 推 進

が ︑ 社 会 主 義 教 育 運 動 の 主 旨 の 変 化 等 を 受 け て い か な る 論

争 を 生 み ︑ い か な る 結 果 を も た ら し た の か に つ い て 整 理 し

た い ︒

第 一 に ︑ 基 層 に お け る 幹 部 監 督 機 能 に つ い て は ︑ 当 初 よ

り 困 難 に 直 面 し て い た ︒ 職 員 労 働 者 代 表 大 会 に つ い て ︑ 企

業 行 政 幹 部 は 面 倒 を 恐 れ て 消 極 的 で あ っ た ︒ 多 く の 工 会 幹

部 自 身 も ︑ 自 ら の 負 担 の 増 加 や 人 間 関 係 の 悪 化 を 懸 念 し ︑

積 極 的 対 応 を 採 ら な か っ た ︒ ま た ︑ 基 層 工 会 に お い て は ︑

人 材 不 足 解 消 と 企 業 内 に お け る 工 会 の 地 位 向 上 の た め と 称

し て ︑ ﹁ 大 ・中 型 企 業 基 層 工 会 の 専 任 主 任 は ︑ 企 業 党 委 員 会

副 書 記 あ る い は 副 工 場 長 に 相 当 す る 幹 部 に よ っ て 担 わ れ る

の が 望 ま し い ﹂ と さ れ た が ︑ こ れ は 結 果 と し て 工 会 の 幹 部

に 対 す る 監 督 機 能 の 形 骸 化 に つ な が っ た の で は な い か と 推

バ  

測 さ れ る ︒ 社 会 主 義 教 育 運 動 が 徐 々 に 自 分 た ち の 手 を 離 れ ︑

II2

(15)

極 度 に 革 命 化 ・ 分 散 化 し て ゆ く 状 況 に お い て ︑ 初 期 社 会 主

義 教 育 運 動 指 導 者 は ︑ 基 層 に お け る 運 動 の 状 況 を 把 握 す る

た め に も ︑ 工 会 の 監 督 機 能 の 緊 要 性 を 痛 感 し た も の と 思 わ

れ る ︒ 六 五 年 七 月 ︑ 劉 少 奇 は 工 業 交 通 系 統 ﹁ 四 清 ﹂ 試 行 座

談 会 準 備 小 組 の 中 央 へ の 報 告 会 に お い て ︑ 工 会 の 事 務 的 業

務 か ら の 解 放 と 経 常 的 監 督 機 能 の 強 化 を 提 起 し た ︒ 劉 は 次

の よ う に 述 べ た ︒ す な わ ち ﹁職 員 労 働 者 代 表 大 会 の 代 表 人

数 は 少 し 拡 大 し て も よ い ︒ 工 会 委 員 会 は 経 常 的 な 監 督 機 構

と な ら な け れ ば な ら ず ︑ 事 務 的 工 作 は や ら ず に 主 に 大 衆 を

バね 

発 動 し 大 衆 工 作 を や ら な け れ ば な ら な い ﹂ と ︒ ま た 六 五 年

七 月 か ら 八 月 に 開 催 さ れ た 省 ・ 市 ・ 自 治 区 工 会 主 席 座 談 会

に さ い し て は ︑ 楊 尚 昆 が 中 央 を 代 表 し ︑ 職 員 代 表 大 会 制 度

の 実 施 を つ う じ た 大 衆 監 督 こ そ が 工 会 の 中 心 任 務 で あ る と

 ゆソ

の 報 告 を 行 っ た ︒ し か し そ れ で も 工 会 は 十 分 な 監 督 機 能 を

果 た す こ と は で き な か っ た ︒ 六 六 年 二 月 ︑ 劉 少 奇 は 国 家 経

済 委 員 会 ︑ 中 央 工 業 交 通 政 治 部 の 報 告 を 聴 取 し た さ い ︑ 工  ヨ 会 が 良 い こ と も 悪 い こ と も 何 も 報 告 し な い こ と を 戒 め た ︒

同 年 三 月 に は 劉 寧 一 に 対 し 次 の よ う に 述 べ た ︒ ﹁恐 ら く い ろ

い ろ と 考 え 恐 れ て い る の で あ ろ う ︒ 何 を 怖 が っ て い る の か ︒

み な 個 人 の 損 得 を 計 算 し て い る の で あ ろ う ︒ 工 会 は 安 定 し

た 立 場 に 立 た な け れ ば な ら な い ︒ そ う し て は じ め て 状 況 を

報 告 す る こ と が で き る の だ ︒ 報 告 が 誤 っ て い た か ら と い っ

 あ 

て そ れ は そ れ で 何 も 恐 れ る こ と は な い ﹂ と ︒ 第 二 に ︑ 工 会 に よ る 労 働 者 の 生 活 保 障 に つ い て は ︑ 社 会

主 義 教 育 運 動 の 主 旨 の 変 化 に よ っ て 後 退 を 余 儀 な く さ れ た ︒

毛 沢 東 の 政 治 秘 書 で あ る 陳 伯 達 ( 党 中 央 政 治 局 常 務 委 員 )

は ︑ 華 北 ・ 天 津 等 に 赴 き ︑ 従 来 の 工 会 を ︑ 労 働 保 険 ・ 補 助

金 等 の 経 済 手 段 に 依 拠 す る こ と に よ っ て 労 働 者 を 腐 食 し ︑

労 働 者 を 買 収 し ︑ ﹁修 正 主 義 ﹂ の 温 床 に な っ て し ま っ た と

バあ 

し ︑ ﹁福 利 工 会 ﹂ と 呼 ん で 批 判 し た ︒ ま た ︑ 当 初 は 工 会 業 務

の 行 政 へ の 移 管 に つ い て 慎 重 か つ 批 判 的 で あ っ た 初 期 社 会

主 義 教 育 運 動 の 策 定 者 及 び 省 ・ 市 ・ 自 治 区 レ ベ ル 以 上 の 工

会 指 導 者 も ︑ 上 記 の 監 督 機 能 強 化 の 必 要 か ら ︑ 徐 々 に 社 会

保 険 を も 含 む 工 会 の 事 務 的 業 務 の 軽 減 に つ い て 検 討 を 始

 お 

め た ︒ 六 五 年 夏 の 省 ・ 市 ・ 自 治 区 工 会 主 席 座 談 会 に お い て

は ︑ 工 会 の 業 務 範 囲 に つ い て 話 し 合 わ れ た ︒ そ の 結 果 ︑ 証

明 書 の 発 行 ・ 部 屋 の 分 配 等 一 部 の 事 務 工 作 に つ い て は 行 政

部 門 の 管 理 に 移 管 し て も よ い が ︑ 労 働 保 険 や 工 会 経 費 の 管

理 及 び 業 余 教 育 に つ い て は ︑ 多 く の 大 衆 の 具 体 的 利 益 に か

か わ る た め ︑ 慎 重 に 調 査 ・ 試 行 を 行 う べ き で あ る と の 結 論

に 達 し た ︒ 具 体 的 に は 以 下 の 三 つ の 方 策 が 示 さ れ た ︒ ま ず

第 一 に ︑ 労 働 保 険 業 務 に つ い て ︑ 保 険 会 計 ・ 出 納 ・ 報 告 ・

審 査 等 は 工 会 の 監 督 の 下 ︑ 企 業 行 政 が 労 働 保 険 条 例 及 び 関

連 規 定 に 基 づ い て 処 理 す る こ と が 取 り 決 め ら れ た ︒ 第 二 に ︑

工 会 の 財 務 に つ い て は ︑ ① 行 政 が 賃 金 総 額 の 二 % を 工 会 経

費 と し て 拠 出 し ︑ 基 層 工 会 経 費 の 会 計 ・ 出 納 工 作 に つ い て

中国共産 党 と労働組合

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参照

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