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(1)

低繰返し衝撃疲労挙動について

宮 野 泰 治

・安 藤 正 昭

Manufacturing of Impact Fatigue Testing Machine  and Impact FatiguBehavior of Carbon Steein Low Cycl

Taiji MIYANO and Masaaki AN∞ 

(19921030臼受理)

lmpact fatig¥.ltesting machine have been made to investigate characteristics of impact  fatigue strength in low cycle impacl (110'. 10' repetilion Ilumber). Machine perfonnance and  characte1'istics of wave.form gene1'ated by va1'ious load was examined, on the basis of the data,  repeated impact tension test we1'conducted 00 carbon steel (S35C) der10' repetition. 

The results obtained a1'summa1'ized as follo¥¥"s: 

(1)  Examination confirm that testing data are reproducible and stable, remaining improve.  ments on a few points. 

(2)  Impact load value generated by testiog machine depend on impact velocity and d1'opping  weight. including problems of assessmcnt on impact load in connection wi

defo1'mationof  test piece. 

(3)  Unde1' the condition of low tempe1'ature (‑55C)

impact fatigue strength of notched  specimen have a tendency to be lowe1' than that at rOOJl1 tempcrature fo1' large impacl value  of fractu1'repetition less than 100. 

(4)  Relationship between ave1'age platic  deformation  per  impact and f1'actu1'repetition  numbe1' p1'O¥'ide linearity on a log scale. 

. 緒

i

I也で1史加される機械や締

i

世物の般地買を与える 11!;i払ぜい性との関係で,

I~!;i品の~ヰ~l による衝勤客

機労挙動の問題は無視出来ないものと忠われる

:

ぉ .

1.' らは,これまでに、衝然疲労のJM定的研究と 向時に衡感疲労・に付随する低温下での挙動を調べる ことを目的として. X103‑10・回程度の繰返し衝 撃'I

I

娘拭般を行い得る試験機を創作し.

ニ.三

の笑 験結果を報告・してきたり2.hその結果によれば.炭猿 鋼における, x103回以上の衝撃阿教の疲労試験で 11: ; (正弘波荷重の場合の寿命上外郎よりは小さい が,)1耐は (‑55C)による狩命上fI・傾向が認められ 2}.

しかし,破而形態には低混ぜい性の影響が大きく 表れているので,さらに少数回の低終返し数領域の 平成52月

i

E疲労になれば. (出品下では, Vγチシャルピ ー試験S)あるいは,Vγチ試験片の単一{貨幣引悦 試験叫にあらわれるような低温ぜい性の特性カヘ優 性に表れてくることも考えられる

そこで,傾〈少数聞の衝繋回数で般機するような 衝繋条件のもとでの強度特性の研究を対象とする.

1岡からJ03‑10

l

程度までの低繰返し数綴械の衝 怒号!張試験を行い得る試験機を新たに製作した.

本報告は.製作した試験機の性能および発生され る荷重波形特性,前.m.w備の問題点等の検討と,

~長

索鋼試験".'による衝舷同数103固 ま で の 繰 返 し 衝 怒

l

張試験を行った結来に関するものである.以下に その大裂について報告する。

(2)

2

富野泰治

安藤正昭

@Cross yok

, 

@$ptciun ~Gvid, cyl inder (brass) 

G.vid

, 

Orop  w.i

ht

t

, ,

1pip

  ) ,

$trvt 

Circular plate  $prok.t  wh

e/  Chain 

'P

.I  'Tension wheel  'V b

lt  'V

ryinl 

$pud /.Iot"  PuJly  'Lill;$lr;cth 

1 I

式験織の概略

2.衝撃疲労銀験織の構造および特性

2

1

I

式験織の原理およぴ術進

製作した試験機の概略図を図

l

に示す。この試験 機の衝毒症荷重発生機構は,剛牲の大きい支柱と鋳鉄 性のクロスヨークで支えられている丸俸により案内 される円筒蚤銭を,ローラチ ェーンにより所定の高 さまで持ち上げ.自然落下させて,丸拷下端のフラ ンジに衝突させるものである .

丸織の鹿聞は十分に広〈開放されており.重錘の 重量の変換および衝撃速度の変化が広範聞に取れ.

294J

のシャルビー衝現在試験機に相当する衝撃エネ ルギを与えるこ とも 可能で,単一衝撃引張破断の笑 験も行い得る。また,試験片取付け部分は上方に配 置され,試験片の荷重波形検出や,低温あるいは高 I~等のふん囲気装置の設置を容易に行い得るスペー スが確保されている 。

衝撃繰返し装置は,図に示すように,変速モータ により駆動されるローラチ ェー ンの

2

ケ所に設置さ れているフ ックにより円筒盤錘を所定の高さから自 然落下させるものである .試験片が破断するとりミ

ットスイッチによりモータが停止する。

また.円筒!J!鋒からフックを外す中間スプロ ケ ッ トホイ ールは,任意の位m:に変化させることが出来 るように構成されている。

2 I

ま験片の形状寸法

表 1 重錘の種類

22 I

式験織の特性

本試験機を用いて疲労試験を行うに先立ち,実際 に試験機により得られる衝現在荷重波形と . 円筒霊錘,

試験片,衡感速度との定性的な関係や,荷量評価の 問題点空宇を検討するため , ニ,三の災験を行った 。

試験片は,図

2

に示す二種類の形状寸法を布する

S15C

材である。平滑試験片はその中央部の対紘位 訟にゲージ長さ

2mm

2

枚のひずみゲー ジ ( 共和 製 :

KFC2Cl11)

を,また,環状

V

鴻切欠き試験 片は切欠き部の上下

lOmm

の対称位鐙に.問機のゲ ージを

2

枚ずつ接渚し,シグナルコ ンデ ィショ ナを 介 してデジ タルストレージスコープにより衡感荷重 波形を検出した。

円筒抵録には表

1

に示す鋼製の

4

N t 賞

it

のものを使 用し.手動で所定の高さ から自然落下させた。

実験車

1i

呆ょっ,本試験機で得られる務担波形は十 分に再現伎があり安定していることが確怒された。

観測された波形の一例を図

3

に 示す。図の(

a)

と ( b

) l

ま時間舗のスケールが異なるものである.

荷量波形の一般的な特性を定性的に述べると,同 ーの盤錘と試験片のもとでは,波形の山の ピー ク値 は,盤錘の落下高さすなわち霊錘の衝突述皮(衝奇書 速度)に対応して変化する が,時間輸に対する波形 の形態はほぼ同 じ様相 を呈していた。すなわち,波 形の山の向さは衝撃速度に依存し,時間軌上の形態 は1fi銭と獄験片の形状寸法諸元に依存するようであ った 。

秋凶高等研究紀~~28号

(3)

3

衝撃荷量

E

波形 ( 切欠き材)

(5.95 kgf, 400 mm, 1.98 m/s

環 状

V

持軍切欠き部の上下で銭測される波形を対 比してみると,図

3

にみるように,細部の形態は多 少異なるが,山の最大ピーク値はほぼ同じ低を示し ていた。したがって,カの釣合いが成立していると 仮定すると ,ゲージ A またはゲージ

B

のどちら か 一方の波形を検出すると ,切欠き底断面に作用する 最大衝撃荷量が推定出来ると考えられた.

いま,波形の山の最大ピークイ直に相当するひずみ を

E

単位ひずみと仮定して最大荷箆

P

を算出する.た だし仮定が成立する衝撃条件下では

P

は最大荷重 を表すが, ピーク値が

5

単位ひずみと大きく泡脱する ような術怒条件のもとでは,

P

は実際の荷重でなく て ,

111.

にひずみの最大ピーク健を定量的に表した量

ということになる。

こ の よ う な 意 味 を 持 つ

P

と衝毒症速度

v=

J玄石市 (h

:洛下高さ,

g:

重力加速度)の関係を,

1J!銭の積類をパラメータにとって.図 4および図 5 に示した.

図よりまず.同じ衝撃速度でも1Ii錘重量

W

が大 きくなると

P

が増大していることが分かる.同じよ うな法下

E

錘式の試験機による茶谷ら町や内田ら耐 の場合によれば,

PC

ま同筒霊鐙の横断面積にのみ依 存し.良さや盤量には関係しないことが報告されて いるが,低繰返し:数域を対象とした笑験条件の本試 験機では.明らかに,

P

には11!鍍重量も影響している ことが総められる。

つぎに.重量は近い値で,横断面積と長きで代表 平 成 5 年 2J l

E

I t  

40 

E

‑ f (

2

V= 1.77m/s ()

叫﹃

4 0 0 0

V= 1.76 m/s (V

清 )

図 8 繰返し衝撃総験の 荷量波形

60 

4

衝窓速度と.大荷量(平滑材)

ω m

M

四億

M

1  2  3  4 

衡 筆 速 度

ν

/

)

5

衝現住速度と銀大荷量 ( 切欠念材)

(4)

‑ 4

富野泰治

安藤正昭

E

60 

E

+<20 

lIi.

.

速度 (./s}  6 衝撃速度

と鰻大荷量の関係

される形状が大きく相違じている,

5.95 kgf6.05 kgf

の霊錘の場合に注目して見ると,環状

V

溝切欠 き試験片(図

5)

では,

P

V

の関係に,これら両 者の差異は明瞭に表れない.平滑訟験片

(

4)

で も,若干の差異は認められるが大差はない。以上の 結果から.本試験機では,

P

への盟銭の影響は, 重錘 の長さや横断面積の形状寸法より凪量自体に依存し ていることが鍛祭される。

6

はい図

4

と図

5

の結果をまとめて示したもの である。これより,等しい衝撃条件であっても,切 欠きを有すると

PI

立大きくなることが認められる。

これは.切欠き部の形状に伴う応 、カ波の伝ば機構の 影響であると考えられる 。

各重錘のもとで,

V

が小さい!聞は,

P

V

は比例 する。

V

が大きくなると

P

V

の比例関係は成立

しなくなり,

P

の増大率は鈍る傾向が見られる。

P

E

単位応カ波の伝ぱに伴 うものであれば,

P

V

は正比例する

η

ので,比例関係が成立している聞 は ,

P

を実際の最大荷重として癖価できる。

本試験機

では,璽銭の落下粛さを

h

,衝突速度を

V

として,次式により衝撃最大荷霊

P

を求めることが できる.

P=X'

J2gli

= K

¥T 

( 1 )   ここで

Jt 

.麗錘重量

W

と試験片形状に依存す

る実験定数

しかし,大きな衝撃エネルギ

(m

錘箆量と落下高 さの積)のもとでは,試験片に塑性変形が主主じ,

IIlU

が変化していることが考えられる.

P

V

の比例関 係が失われる範図では,ひずみゲージが示すひずみ 値の取り扱い方法や剛性変化に伴う応カ滋の伝ぱ挙 動も考慮した,

P

の評価法を今後検討しなければな

らない。

7.繰返

衝琴引5農民験片の形状寸法 化学成分(%)

機織的佐賀

熱処理 上降伏点 下降伏点 引張強き

MPa  MPa  MPa'  399  381  615  860'C 1

時間

342  326  551 

其空却

t

. .  

0.016 

{中ぴ

絞り

31.0  54.9  34.5  52.2 

3,繰返し衝.引B農民験の実験方法

31 供賦材および賦験片

前君主に述べた試験機により,低繰返し数領域の衝 繋引張疲労試験を行った。

本実験に用いた紙験片は,数回から

10'

回程度の衝 著書引張回数で破断させることを考慮して.市販の直 後

22mm

の機械繕造用炭素鋼

S35C

材丸梅から.図

7

に示した形状寸法に織械加工したものである.環 状

V

溝切欠き部の応力集中係数は

α =4.07

制であ り.円弧切欠き部では

α=1.059)

である。したがっ て,以下には同盟切欠き試験片を平滑材とみなして 検脅すを行うことにした.これら試験片は.

860C.

時間の真空焼きなましを施してから実験に用いた。

供鼠材の化学成分および線織的性質は表

2

および表

3

に示すとおりである.

3

2

実験方法

円筒重錘は,

2

傘で述べた

5.95

kgfのものに,繰 返し装置のフックを受ける鍔を取り付けて使用し た.その重量は

7

13kgf

である。

実験結果の益還に用いた衝撃速度

V

および衝悠 エネルギ

U

は次式(

2). (3)

によって算出した。

v=花否市 (2) 

秋田高専研究紀要

m28

(5)

4.

繰返し衝撃引張紙験の実験

S

古来および考療

41

荷量波形と費量大荷量

試験片で観測された荷寒波形の例を図

8

に示す.

2

宣言の場合と,試験片や重録の鰭元が変わっている ため,主主形の形態は,前述の図

3

と少し異なってい るが,波形特性の定性的な傾向は

2

章と同様であ っ た。なお.波形の形態には,低温の影響は認められ なかった。

疲労過程途中に,試験片で検出された波形の山の 最大ピーク値の変動を観察すると,破断寿命の長い ほう { 衝撃エネルギが小さいほう)では,一般に変 動 が 少 な し 破 断 間 際 に ピーク他が減少して行〈傾 向がみられた.それに対し,破断寿命の短いほう(衝 撃エネルギが大きいほう)では,疲労過程の初期に 一旦上持し,その後,減少を続けて行くような傾向 がみられた.また,寿命の短いものほど,変動が激 しく複雑で,変動幅も大きくなるようであった.こ のような拳動は.後述する疲労過程中の豊臣性変形の 挙動と関連する現象と考えられる.

(4)

により求められた最大荷重

P

と衝撃速度

V

の関係を図

9

に示す。ただし,この

P

2i

震で考察

されたような意味を持っている.図中の各記号のプ ロット点は,一本の試験片において破断にいたるま での疲労途中で測定された結果を示しており,図か らも衝撃速度の大きい(衝撃エネルギの大きい)ほ うは

P

の変動が大きいことが推察される。また.デ ータ数は少ないが

.V

の大きいほうでは,同 じ

V

で も低温のほうが

P

がやや大きくなる傾向がみられ る.図

9

にみる

P

V

の傾向の定性的な関係は.

宣言で述べた図

6

の傾向と一致しているので,最大荷 重の評価の問題点や式

(1)

の適用条件も前述の考察の

とおりとなる 。

W'h/Ao 

ここに .

h:

落下向 さ.

W:

重量重重量

g: 

: 重力加速度

Ao:試験片最小断面部の原断面積 衝著書荷重波形の検出方法は

2

宣言と同様である.た だし.

2

章での検討結集に基づき,本実験では,全 試験片とも切欠き部下側

lOmm

の対称位置に接着

した

2

枚のひずみゲージから 検出し ている。

術車産時の最大荷重

P

は,波形の最大ピーク他に相 当する検出ひずみ匂から次式

(4)

で算出した.

p=εc.E'A

ここに .

E:

試験片の縦

E

単位係数

Ac:

ゲージ後治郎の試験片断面積 低温での試験は.図

l

に示きれている試験片取付 け部分のクロスヨ ー ク聞に,試験片を閤む恒温そう を

ftlt

f1lし,その中に一定加圧装誌により液体箆

3

震を 噴霧させ,試験片表面温度が

‑55C

に保持されるよ うにして行なった. 溢皮の検出と制御信号用には

c‑

C

然電対を使用した.所定の温度に達してから

10

分 間以上経過した後に実験を開始したが,実験中の試 験片表面温度は

‑55

6C

の範囲に変動しており,

f

豆滋そうには改良の余地が残った。

疲労によって生じた変形量として,試験片の最小 断面部の直径の変化量を測定した。いま,試験片最 小断面部の原直径を d

o

• 疲労過程中または疲労破断 後の最小断面部の直径を

dm

とすれば.体積不変の 仮定を用いることにより,この最小断面部に生じた 箆性ひずみ

εp

とその対数ひずみ

Ep

は.次式

(5).(6)

で 算出される。

εp (do/dm

) 2

( 5 )  

E j ;

=ln(l+E'I (6

特に, ~H~.での平滑材の試験では,ノギスにより 試験中の試験片直径を.試験機に取り つけたままの 状態で測定し,疲労過桂中の

Ep

の挙動 を悶ぺた。

(3) 

(4

O

A

‑ i  EA

園 田

a a ‑

aT

uv

  苛首

¥ 

.1

: : : : , 0 .   瀞0.

6

= ミ

0.4

4 S

齢 0 .

2

l I !  

nUU

P E ' L

30

E

K 20 

1 0  

&・

衝窓エネルギと破断衝窓回数の関係

all 

図1 0

V{'

/s}

衝窓速度と最大荷重の関係

衝 窓 速 度 図

9

平成 5~2 月

(6)

6 ‑

富野恭治・安藤正昭

1': 

0 .

ot 0.6 

い 。

O.L

0.2 

itl  10

繰 返 し 敏

11

繰返し衝撃引張りにおける鍾伎ひずみ(平滑 材,室温)

0

. 8  

''; 

0 .

s

: 0 4  

毒自

軍 司

0.2

LO

ω00  ro  N/ N, (JJ 

12

相対繰返し数比

(NINf)

と銀位ひずみとの関 係(平滑材,室温)

42

衝窓エネルギと磁断強度

本実験のように. ~単位純聞内の衝撃から逸脱する ような衝撃条件をも含む場合,結果を一様に衝撃初 震すなわち応力で評価することは,前述したように 現段階では困維であるので,衝撃エネルギ

U

により 衝撃疲労強度の特性を検附した。

10

に,式

(3)

による

U

と破断衝繋回数

N

,の関係 を示す。室温下での切欠き材と平滑紛の強度を比較 すると.高い

U

側では平滑材が強<.低い

U

仰では 逆に切欠き材のほうが強い。こうした現象には,後 述する切欠きの有無による変形能もw.、因していると

~えられる

.

つぎに,低温ー

55C

での強度特性をみると,切欠 き材の場合,

N

, 

100

U

ではすでに低a..での強 度は低下傾向にあり,低温ぜい牲の特性が優位に表 れていた. 平滑材では,

N

5

U

のほうでは,

(

弦滋荷重等のような衝撃でない場合と同様の)低温 による強度上昇効果がまだ認められる。しかし,

N

, く

5

で破断する高い

U

になれば,強度が逆点す

U n u

u n u

U

u a o p b ' L

4J5骨骨ヘホ岨肩旧同国U

F O

鋭 創

図1

3

10 

担 I i.  . 量 返 し 数

N, 

図1

4

破断衝撃繰返し!散と衝撃

1

回当りの平均塑性 ひずみの関係

るような傾向がみられる.

43

繰返し;衝惑による変形

試験片の最小断面部に生じた型自性変形量を,前述 の式

(5)

(6)

により,対数ひずみePで表した。

平滑材について,聾混下の衝聖書号

l

張の繰返しに伴 う ~p と衝撃回数 N の関係を図 11 に示す。 この図の 横輸を,破断回数

N

,に対する相対繰返し数比

N/ N

,で援連し直したものを図1

2

に示す。 図1

2

ょっ,衝 繁エネルギが大きく.少ない

N

,で破断する場合は,

衝撃の一回毎に念、激に変形し,写がほぼ一様な割合 で増加し破断に至っているが,

N

,が

100

を越えるよ うな繰返し衝撃では.初めゆるやかに増大し.

N/ 

叫 =

60‑80%

程度のところで一時加工硬化した後 再び増加がおこり,破断直前で急激に地大すること

秋岡高等研究紀要第28

(7)

が分かる。

切欠き材,または低温の場合の石の進展挙動は調 べていないので,破断時の断面減少率

φ

や石で,各 衝繁条件の変形挙動を比較した。図

13

にその結果を 示す。平治材は大きい変形を伴って破断しているの に対し,切欠き材は切欠きによる変形拘束の影響に よりかなり変形盆が小さくなっている。また,低温 下では室温下の場合より変形髭が低下し.衝撃エネ ルギが小きくなると,変形量はやや減少するよう傾 向がみられる。

破断H 寺の石を

N

,で除して衝繋 1回当たりの平均 塑性ひずみ~ë;と定義し , ~ë;

-N , 関係を示したの

が図

14

である。図の結来より,

n

, 

C

を定数として,

7k.式が成立している。

~"ë; .N,n (7) 

はどの場合にも殆ど変わらず1.

0‑

1 .

13

の純聞に あり,

CI

こ切欠き等の試験片形状や試験温度の影響 が含まれているようである 。前述の図

15

の結果での

N

, 

100

での場合のように,石が一様な割合で増

加して破断にいたるような場合であれば,一回当た りの塑性ひずみから.式

(7)

により衝撃疲労寿命の推 定が可能である 。

5.

結 言

l

固から1Q3

‑10

・回程度の,極めて少ない衝撃回 数で破断するような衝撃疲労強度特性の研究を対象 とした,低繰返し数域の衝撃試験機を製作し,試験 機の性能,荷重波形特性と荷重評価の問題点等を検 討した。続いて,炭紫鋼試験片

(S35C)

103

回以下 の繰返し衝撃ヲ │ 張試験を行った。得られた主な結果 はつぎのとおりである。

( 1 )   試験機は,若干の改良点や衝撃荷重の評価等 に問題点を残すものの,十分に再現性があり安定し た試験を行い得ることが確認された。

(2)

荷重波形の山の高さは,蚤銭の衝突速度(衝 祭速度)と重量に依存し,波形の時間輸に対する形 態は,重錘の形状と試験片の形状の言者: 元に依存する ようであ った 。

(3)

務重波形の山の最大ピー ク値と衝撃速度は,

試験片の塑性変形がノ j 、きい範闘では比例関係にある

平成

5年 2

が,塑性変形が大きくなると比例関係は成立しなく なる。前者の場合は,様性的取扱いにより最大ピー ク値から,笑際の衝務荷重を算出できるが,後者の 場合,現段階では荷重の評価

i

ま困難である。

(4)

衝繋エネルギ

U

(霊錘重量と落下高さの積を 試験片の横断面積で除したもの)で衝撃疲労強度を 評価すると , 切欠き材の場合,

N

,{破断寿命)

<100

U

では,低温( 一

55C)

での強度が低下していた。

平滑材は,

N

, 

5

U

のほうてすま低温による強度 上 昇 効 果 が 認 め ら れ た れ 礼

<5

になる

U

になる

と逆に低下するような傾向がみられた。

(5)

繰返し衝撃引張による変形量は,平滑材のほ うが切欠き材よりもかなり大きい。また,低温では 室

t

患の場合よりも褒形量が低下する。

( 6 )   一回当りの平均塑性ひずみ(対数ひずみ)~"ë;

と破断衝察回数

N

,の関係は次式で近似された。

~"ë; .N ,n

指 数 nは衝撃試験条件に依存せずはぽ一定であり,

切欠き形状や試験温度の影響は

C

に含まれるよう であった。

終わりに,本研究を行うにあたり,試験機製作に 協カをいただいた本校文部技官奈良勝敏氏,杉沢久 雄氏と笑験に協力を頂いた当時学生草野友人,初沢 球,工藤

n

,佐藤仁の諸君に深〈感謝申しあげ ます。

参 考 文 献

1)

富野,秋田高等紀要,

22

, 

(1987) 

2)

宮野,安藤,杉沢,秋回高等紀要,

26

, 

(1991)  3)

たとえば,金沢,日本機械学会誌,

66

535

1114

(1968) 

4)

斎藤,宮野,ほか

2

名,秋図書宅専紀要,

19

, 

(1984)  5)

茶谷,ほか

2

名,臼本機械学会誌,

73

622

1508 

(1970) 

6)

内田,ほか

3

名,材料,

27

, 

303

, 

1171 (1978)  7)

たとえば,茶谷,機械の研究,

41

, 

5

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613 (1989)  8)

西田,応カ集中,森北出版,

105 (1971)  9)

日本材料学会編,金属材料強度試験便覧,養賢

堂 ,

289 (197η 

参照

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