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『森川 潤教授退職記念号』の刊行によせて
2020年 3 月末をもって,人文学部所属の森川 潤教授がご退職されました。30年間の長き にわたって,研究・教育の両面から本学の発展に寄与いただきました森川教授に敬意を表し,
心から感謝申し上げます。
『広島修大論集』第61巻第 1 号が刊行されるにあたり,これを『森川 潤教授退職記念号』
とすることいたします。森川教授の益々のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
人文学部長
水 野 和 穂
献 辞
2020年 3 月末をもって,長年にわたって本学の発展に寄与された人文学部教育学科所属の 森川 潤先生がご退職されました。教育学科設置申請準備中の2014年に,先生の研究室を訪 れ,新学科申請に必須な人材として再雇用申請による在職期間延長をお願いしたことを昨日 のことのように思い出します。「わかりました。」との即答に,深く感謝をいたしました。そ して,教育学科の完成年度終了時とともに,教育学科の基礎作りを終えてご退職ということ になりました。森川 潤教授退職記念号として『広島修大論集』第61巻第 1 号が刊行される にあたり,先生の多面にわたるご業績の一端をご紹介し,献辞に替えさせていただきます。
ご専門は,教育・文化を中心としたドイツ・コネクションの研究でした。先生の第一印象 はまさに研究者です。それも生きている時間空間が違いました。ある日,日本教育史の大家 である井上久雄先生のご自宅を一緒に訪問した折の会話です。「青木は信用できる人間かね?
(井上)」「うーん,そうですね。・・・・ですかね。(潤)」うん?誰のこと。なんとそれは,
明治,大正期の日本の外交官,政治家であった青木周蔵のことでした。土日も含めて研究室 で膨大な歴史資料を前に執筆を続けられていました。著書は近著『青木周蔵―渡独前の修学 歴―』(丸善出版 2018)を含む10冊を数え,論文も『広島修大論集』にほぼ毎回投稿される など多数,公表されています。
2004−2008年度は,図書館長を務められました。この間,本学図書館がコレクションとし
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て他に誇ることの出来る,幕末から明治30年代頃にかけた近代的法治国家整備過程の貴重な 一次資料を集めた「明治法曹文庫」の目録を監修されています。また,2007年からは,出版 委員長として『広島修道大学50年史』(2010年)の編纂にも尽力されました。
教育面では,教育学科教員はともすると「攻めの教育」をしてしまいがちである中で,常 に「待ちの教育」を実践されました。静かで受容力のある雰囲気の中で,多くの学生達が成 長していく姿が印象に残っています。多様な学生がいる中,貴重な存在でした。
時には,漢文まがいのメールをくださるやんちゃな面もお持ちの先生でした。そんな先生 の姿を見られなくなったのは本当に寂しいですが,コロナによる大学構内への立ち入り規 制緩和後には,必ず,大学図書館で毎日のようにお姿をお見かけする日が来ると確信して います。
これまでの先生のご功績に感謝するとともに,今後の益々のご健勝とご活躍を心よりお祈 り申し上げます。
人文学部教授
岡 本 徹