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英語教育:前学習指導要領の 10

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(1)

長野工業高等専門学校紀要 ・第

2 7

( 1 9 9 3 ) 1 3 5

英語教育 :前学習指導要領の

1 0

年間

中 村 護 光

English Education under Previous Courses of Study

― A   S t u d y   o f   E n g l i s h   A c h i e v e m e n t   T e s t s   f o r  

Public Senior High School Applicants―

Morimitsu NAKAMURA

Thene wCo ur s eofSt udyf orj uni orhi ghs c hoo l s ,pr o mul ga t e di n1 9 8 9 ,c a mei nt o f ul le f fe c tt hi sye a r .Theba s i cpr i n c i pl ef o rf o r e i gnl a ngua ge( En g li s h)i ns t r uc t i o ni st o s t r e s st hec ul t i va t i onofc ommu ni c a t i vec o mpe t e nc e , e s pe c i al l yi n仇ear e asofl i s t e ni n g a nds pe aki ng.Und e rpr e vi ousCour s e sofSt udy,t hef unda me nt alap pr oa c hwast ot ake as e r i o usvi e wofl a ngua geac t i vi t i e swi t hc a r e f uls e l e c t i o no ft e ac hi n gma t e r i al s .The s a meappr oa c hha sbe e ne ve nmor ec l e ar l ye xp r e s s e di nt heCu汀e ntCo ur s eofSt udya nd f u r t he rs u bs t ant i ali mpr o ve me nti ncl a s s r oo m i n s t mc t i o ni ss ug ge s t e d.Thi sbas i c p hi l o s op hya ndi t si mpl e me nt a t i ons e e mt of ol l owt het r e ndo fgl o bali nt e ma t i o nal i z a‑

t i o n.Thi spa pe rwi l l丘r s te xa mi net hep r e vi o ust woCour s e sofSt udywi t hr e gar dt o c han ge si nt hegui danc egi ve nf orf o r e i g nl a n gua g e( En gl i s h)i ns t r uc t i o n.I twi l lt he n c o ns i de rpr o bl e mar e ast he r e i nandpr opo s es o mes u gge s t i o nsf ori mpl e me nt i n gt hene w Co ur s eo fSt udye f f e c t i v e l y.

1 は じ め に

平成

5

年度を迎 え,元年 に告示 された新学習指導要領 (

CS)

は中学校 に於 いて全面実 施 の運びとなった.新

CS

の外国語科 (英語)の改訂の基本方針 は, コ ミュニケーシ ョン能 力の育成の重視,特に聞 くこと及び話す ことの言語活動 の指導を一層充実 させ ることである.

言語を

communi c at i onme ans

としてとらえ,言語材料 を精選 して,言語活動を重視す る基 本方針は昭和

5 2

年告示の前

CS

の柱であったが,今回の改訂では, この方針が一層鮮明にさ れ,現場での指導の充実強化が求め られている.

CS

の方針及 び具体的改善事項 は,国際化 時代の流れに即応 した時宜 を得た ものといえるが,その

f e as i bi l i t y

が どこまで考慮 されて いるかは別の問題 といえよ う.近年

3

回の

CS

にみ られ る外国語 (英語)の指導基準 の流れ を整理 し,公立高等学校入学者選抜学力検査の結果 の資料 によ り前

CS

1 0

年間を考察す る ことによって,その問題点を探 り,新

CS

での英語指導のあ り方を考 えてみた.

2

中学校学習指導要領にみる変遷

昭和

4 7

年度に全面実施 された中学校学習指導要領 (以後

4 7

年度版

CS)

は,戦後

3

度 目の 一般科 助教授

(2)

改訂であった.経済の高度成長や,科学技術 の革新 に伴 う国民の生活や文化水準の向上 によ り高等学校への進学率が急上昇 してきた時代 を背景 に して,人格 の完成 を目標 に,調和 と統 一 のある教育課程編成 の基準 をめ ざした ものである.各教科 にわた り基本的事項の精選 と集 約化が図 られ,外国語科 (英語)の目標 では,言語能力の伸長 とともに,国際協調の精神 を つちか うことが明記 された.指導内容面 につ いては,次の改善点が示 されてい る.基本的事 項 の精選 に関 しては,文型お よび文法事項の学年配当をいっそ う適切 にす る.指導す る語 の 総数を,現行 よ り減ず る. また,聞 くこと ・話す ことの領域 の指導については,更 に工夫を 凝 らし,その徹底 を図 ること.加 えて,生徒 の能力差 に応 じた指導がで きるよ うに配慮す る 等であった.

その後,昭和

5 2

年 に改正 され

,5 6

年度 か ら全面実施 となった

C

S (以後

5 6

年度版

CS)

は,人間性豊 かな生徒の育成 のため,ゆ とりある学校生活の実現が改訂の基本方針 に掲 げ ら れた.再度,教育内容 の精選 が図 られ,各教科の標準授業時数が削減 され る とともに

,C S

の取扱については地域や学校 の実態に則 した運用の創意工夫,学習指導における教師の創意 工夫が特 に求め られ

,C

Sの弾力的取扱 いの幅が広げ られた.外国語科 (英語)において も,

内容 の程度や分量が一層適切 なものとなるよ うに と基礎的 ・基本的な事項 の精選が進め られ, 言語材料,特 に文型,語,文法事項がその対 象 となった.同時 に,言語 を

c o mmu n i c a t i o n me a n s

として とらえ,言語活動の基礎 を養 うこと,特 に表現力 の育成 が一層重視 され て き たのである. また,各学年 ごとに言語材料 に応 じて言語活動が示 された前回

C

Sと異 な り, 期待 され る言語活動 は,学年共通の形で示 され,各学年の目標 に基づいて,教師の創意工夫

による弾力的 な指導にまかされ ることとなった.

本 年

4

1

日か ら,平 成 元 年

3

月 の文部 省 告示 に よ り改正 され た

C

S (以 後

5

年度版

CS)

が全面実施 の運 び となった.ここ

3

回の

C

Sの中で,外 国語科 (英語)における目標及 び言語材料 と言語活動の扱いが具体的に どの ように変わ ってきたか考察 してみ ることにす る.

2‑ 1

目標 に関する記述 (注 目すべ き変更箇所 に下線 を施 した.)

4 7

年度版

CS 5 6

年度版

CS 5

年度版

CS

1 畳も初歩的な英語 ‑ 初歩的な英語の文 ‑ 初歩的な英語

年 三笠芸TlItt.(:器写冨三三 = ] 簡単な事柄 ‑ 里昼型亘互を身近で簡単なこと 2 初歩的な英語の文 ‑ 初歩的な英語の文 初歩的な英語の玉里墓室

年 芸≡芸孟E.三富写冨三三 = 「 事柄の概要 ‑ 自分の登主,塞塾生萱互を .話し手 .書き手の塾

3

年 前学年よりもやや進んだ程度の

初歩的な英語の文 ‑ 初歩的な英語の文 .初歩的な英語の墓室 (聞 く/話す/読む/書 く)

できるようにさせる ‑ できるようにさせる 里塾生旦

対 象 となる教材 につ いて は

,4 7

年度 版

CS

が学年 が進 む につ れ

,

最 も初 歩 的 な」か ら

(3)

英語教育 :前学習指導要領の10年間 137

初歩的な」,そ して 「前学年 よ りやや進 んだ程度の初歩的 な」文 を扱 うよ うになっている

,5 6

年度版

CS

では

3

学年を とお して 「初歩的な」文 に変わ ってお り

, 5

年度版

CS

では,

文」は 「文や文章」 に置 き換 えられてい る.文 にはまとまった思想をあらわす もの との意 味があるが, より明確に文章 と表記 されることにより,一つの主題 でまとまった思想 を表す 中身のある教材が想定 される.教材のテーマについては

,4 7

年度版

CS

が 「身近 なこと.外 国の人々の生活などに関す ること」 と的の絞 られた具体的な記述 に比べ

,5 6

年度版

CS

では

簡単な事柄,事柄の概要,事柄の要点」 と表現が抽象化 した. この趣 旨は, よ り柔軟 な教 材選択 とその選択幅の拡大であった. また,事柄の理解 は断片的なものでな く,そのポイソ

トを把握 させ,全体 としてとらえやことに重点が置 かれたわ けであるが,今般

, 5

年度版

CS

においては,単に表現 された事柄の理解か ら,更 に相手 の意向を憶測 して,それ に対す る自分の考 えを表明す ることが目標 とされている.

4

技能についても

,4 7

年度版

,5 6

年度版

CS

では

,

「できるよ うにさせ る」であった ものが

,

習熟す る」 との表現 に変わ った.言語 材料が精選 される一方で,言語活動の目標 の‑一 ドルはより高 く設定 されている. この よ う

な目標や指導項 目の変化 は,当然,検定教科書の編纂や県教育委員会の指導を通 じ,現場で の授業の指針に影響を与 えているはずであ る.

2‑ 2

言語材料の精選 (1)音声

改正のいずれの場合 も,第一学年の指導項目が定め られ,学年が進む ごとにそれ らを深化, 発展 させ るよう記述 され,期待 されている.

4 7

年度版

CS

における 「現代のイギ リスまたは

アメ リカの標準的な発音」の記述が

,5 6

年度版

, 5

年度版

CS

では単に 「現代 の標準的な発 音」へ と直 されていることを除いては,その他の指導項 目に変化はない.

( 2)

47

年度版

CS

に記載 され,その後 の改正 において

CS

か ら消 えた項 目は,付加疑問文 のみ である. また

5 6

年度版

CS

までは記載があ るが

, 5

年度版

CS

では消えているものは感嘆文 だけであ り,大勢 には殆 ど影響のない程度 である.

(3)文型

4 7

年度版

CS 5 6

年度版

CS 5

年度版

CS

(×は

CS

か ら消 えた事項)

1

学年

Le tus

で始 まる文型 ‑ ×

3

学年

S+Ⅴ+

0で

0が

wha t +

不定詞 >×

‑ ho w

葺 +不定詞

S+Ⅴ+I O+DO

DO

h o w, wh a t , wh

e

n , wh e r e+

不定詞‑‑ ×

‑ ho w

笠 +不定詞

DO

t ha t

で始 まる節

S+Ⅴ+0+C

C

'

E

容詞

のない不定詞 在分詞

×

S+be

動詞以外の動詞+現在分詞‑ ×

文型においても基本文型 はすべて各々の

CS

の指 導項 目にあ り,精選の対 象 となった ものは中学生 には高度で,使用頻度の 少ないものばか りで,莱 際の指導における影響 は 少ないと考 えられ る.

(4)

( 4)

文法

4 7

年度版

C S 5 6

年度版

CS 5

年度版

CS

1

学年 名詞 (普通名詞,固有名詞)

‑ ○ >×

形容詞 (性質,状態,数量) ‑ ×

>

× 接続詞

( a nd,o r

,お よび

t ha n)

一 ×

>

×

2

学年 名詞 (集合,物質,抽象)

一 〇 >×

受 け身 (未来形) ‑ ×

>

× 接続詞

( b e c a u s e , b u t

,

仇a t

および

wh e n )

‑ ×

>

×

3

学年 関係副詞

( whe n,whe r e

制限用法)一 ×

>

× 動詞の時制 (現在完了進行形) ‑ ×

接続詞

( as ,i f

,お よび

t houg h)

‑ ×

;

×

一見,い くつかの項 目で 精選が行われたよ うに見 えるが

, 2

学年での受 け 身の未来形

, 3

学年での 関係副詞,現在完了進行 形を除 けは,指導項 目と

して明記 されな くとも, 日常の言語活動の中では, 必ず使用す るものであ り, 何 らかの方法で説明 され ている事項である.

(5)語及び連語

4 7

年度版

CS 5 6

年度版

CS 5

年度版

CS

( 1‑ 3

学年の新語数)

9 5 0 ‑1 1 0 0

語 ‑

>9 0 0 ‑1 0 5 0

語 ‑

>1 0 0 0

語程度

CS

改正の度 に上 限 となる語数 は確 かに減少 してい る. しか し

,CS

の内容 の取 り扱 いで も触 れ られているよ うに,名詞 の うち,不規則 な複数形,複合名詞,代名詞の性,数及 び格 変化,形容詞及 び副詞の不規則 な変化,動詞の うち不規則 な変化 の過去,過去分詞は

1

語 と

して数 えているので,言語活動 の活発化に伴い,当然, この変化形 の使用頻度 は高 くな り, 覚 えてお くことが これまで以上必要 となる.学習者 には,かえって語数が増 えた との印象を 与 えているか もしれない.

(6)文字,符号

文字 については, アル ファベ ットの,活字体 お よび筆記体の大文字,小文字が指導項 目に あが っている.符号 につ いては

,4 7

年度版

CS

で取 り上 げ られていたが

,5 6

年度版

CS

では いったん消 え

, 5

年度版

CS

で再度符号の基本的 な用法が登場 している.

2‑ 3

言語活動の活発化

5 6

年度版

CS

は言語活動の重視 を うた う中で,指導項 目の学年別 の枠 をはず して,指導方 法に柔軟性を持たせているので,学年別に対比 させて検討す ることは難 しい.学年対比 の可 能 な

4 7

年度版

CS

5

年度版

CS

をまず比較検討 し

,5 6

年度版

CS

はその過渡期 ととらえて,

1‑ 3

年 にいた る全体的観点か ら参考 として取 り扱 うこととす る.

( 1 )

聞 くこと ・話す こと

第‑学年においては

,4 7

年度版

CS

では, 日常のあいさつをかわす場面設定で,尋ねた り, 答 えた りす るものであったが

, 5

年度版

CS

では,場面 を限定せず質問,指示,依頼,提案 な ど目的別 に様々な状況 が設定 され,正 しく聞 き取 る (言 う)」 ことに加 えて,適切 に応 ず る

「自分の意向を話す」 といった

,me c hani c al

なものか ら

,s ub j e c t i ve

な活動へ の転換 が見 られ る.第二学年においても

, 5

年度版では,話 され る文や文章 は自然 な口調であるこ

とが前提 とされ, また

,4 7

年度版 の 「聞 く」 は 「聞 き取 る」

,

話す」 は,相 手 を意識 して

適切に質問 した り応答す る」 ことが 目標 となっている.第三学年で も

,4 7

年度版 の 「身近 な ことについては」 は 「ま とま りある文章 の概要や要点」 に変わ り

,

数個 の文 を用 いて」

(5)

英語教育 :前学習指導要領 の10年間 139

,

話そ うとす ることを整理」 して言語活動が行われ ることが前提 とされている.

(2)読む こと

音読 につ いては

,4 7

年度版

C

Sの 「語,句お よび文 を読む」 ことか ら

,5 6

年度版

,5

年度

C

Sでは, これに 「はっき りと

,

正 しく」が付 け加 えられてい る.第一学年 の 「まとま りのある数個 の文 を読む」 は

, 5

年度版

C

Sでは 「内容が表現 され るよ うに」音読 されね ば ならない ことになった. また第二学年 における 「文 と文 との意味上 の関係をつかんで」読 む ことは,文や文章 の内容 を 「考 えて読 む こと」 に変 わ り,第三学年 で は

,4 7

年度版

C

Sの

数′iラグラフの要点 をつかむ」 ことか ら

,5 6

年度版

C

Sでは

,

全体 をま とめて読み取 る」,

5

年度版

C

Sでは

,

概要や要点 を読み取 る」 ことへ 目標 とされ る読解力 は高 くなっている.

(3)書 くこと.

第一学年の,文 を見て書 き写す,聞いて書 き取 る作業は

,5

年度版では 「正 しく」 との条件 が入 る.それまでの 「身近なこと」は,伝 えたいこと」 と書 き手の主体性が必要 となった.同 じく,第二学年の 「日本語の文の意味を」

,

行った ことなど」は

,

書 こうとす ること」 と書 き 手の自主性,主体性が前提 とされ る.また書 く時 にも

,4 7

年度版

C

Sの 「英語の文 に書 く」が,

5 6

年度版

, 5

年度版

C

Sにおいては,それを 「整理 し

,

大事 なことを落 とさない」 よ うに書

く論理的思考の要素が必要 となってきた.また,第三学年においては

,4 7

年度版

C

Sでは

,

った ことや,考 えた こと」を書 くとあるが

,5 6

年度版

, 5

年度版

C

Sでは,書かれていること の内容を読み取 って」,聞いた こと,読 んだ りした こと」 について書 くことに変わ り,書 く作 業 は,書 き手の一定の読解力,聴解力の上で行われねばならないことになった.その際には,

4 7

年度版

C

Sの 「数個の文に書 く」でな く

, 5

年度版

C

Sのよ うに 「その概要や要点を書 く」

こと,つま り, まとめて,要領 よく書 くことが目標 とされている.

2‑4

内容の取 り扱 い

4 7

年度版 と

5 6

年度版

C

Sとの比較において顕著であることは,符号の取 り扱 い,国際音標文 字や辞書の指導である. この取扱 いは

,5 6

年度版

C

Sでは消 えている.教室での言語活動重視 の中で,自主的外国語学習の補助手段の指導はあえて取 り上げられなかったのである. しかし,

5

年度版

C

Sでは復活 した.

5

年度版

C

Sの内容の取 り扱いは,指導計画作成上の配慮事項 の 学年枠が外 されていること,教材 に関す る取 り扱 いの配慮事項が初めて取 り上 げ られているこ となど, これまで と違 って注 目される.加 えて,入門期では音声指導の重視の観点か ら聞 くこ と及び話す ことに言語活動の重点を置 くことや,言語活動 の一層の活発化のために,教育機器 の有効活用 と,ネイティブ ・スピーカーの協力を得 るといった項 目が取 り上げられている.

C

Sの目標 は, この

2 0

年間で,言語材料 の精選 の度合 いに比 して,その言語活動 の目標 は 改訂 ごとにレベル ア ップされ,拡大 されている. また

,C

Sの記述表現 の抽象化 は学校現場 によ り多 くの裁量 を与 えることとなった. この ことで現場 の指導は どの ように変わ り, これ を牽 け継 ぐ

5

年度版

C

Sは今後の

1 0

年の間に中学生の英語力に どの よ うな影響 を及 ぼ してい

くことになるかを更に考 えてみ ることとす る.

3

前学習指導要領の

1 0

年間

これ までに見て きた とお り,言語材料 の精選 と言語活動 の活発化 は

,C

Sの二つ の大 きな

(6)

流れである.特 に,後者 においては,事柄 の概要 を把握す ることに合わせて

5 6

年度版

C

Sの

最重点項 目となってお り, この時 に確立 された基本方針 は

5

年度版

C

Sでは更 に発展深化 さ れている.そ こで

,5 6

年度版

C

S下での

1 0

年間を反省す ることは,′この流れ に沿 った新

C S

下 における英語教育 を展望す る有劾 な方法 であ ると考 える.そのため に, まず

,5 6

年度版

C

Sの

1 0

年間の外国語 (英語) の学習成果 を長野県公立高等学校入学者選抜学力検査 の結果 に基づいて,考察 してみ ることにした.同時に, それ以前 の

4 7

年度版

C

Sで学 んだ中学生 の 学力検査の結果の一部 も比較 に加 えた.結果 の読み方については,昭和

5 6

4 月 1

日よ り全 面実施 された

C

Sに基づ き編成 された教育課程で

1

年か ら

3

年 まで授業 を受 けた中学生が初 めて受験 した昭和

5 9

年度入学者選抜学力検査

( 1 9 8 4

年度)の結果を境 として,以降を

5 6

年度

C

S下での中学生の英語力 とし,それ以前の ものを

4 7

年度版

C

S下 での中学生 の英語力 と 判断す る.資料 は長野県教育委員会事務局教学指導課提供 によ り,教育指導時報』 に掲載

された 「学力検査の結果 と考察」 を使 い,引用 した.

3‑ 1

学力検査 にみる変遷 (1) 各間のね らい

次 の表 は年度 ごとの各間のね らいを整理 した ものである.

C

Sの 目標 にそ った出題方針の もとに作成 された ものであ り

,C

Sの指導事項 との整合性が確認で きる.

各間のねらい】 (年度) 昭

5 6 ,5 7 ,5 8 ,5 9 ,6 0 ,6 1 ,6 2 ,6 3

,平元

,2,3,4

平易な対話文

〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇

学ル11yJ平易な手紙文 聞 く/話す ことに関する基礎力

話された内容の要点をとらえる

話された内容の要点をとらえ英

〇 〇 〇 〇 〇

語で表現する

話された内容の要点をとらえ英語で自由に表現する

(ヒアリソグ)対話文を聞き内容理解

質問や対話を聞き内容理解

対話や文章を聞き内容理解

説明文を題材

対話文を題材

日記文を題材

室における学 場面を題

2 手紙文を題材

発音 (音声)の基礎的な力

〇 〇 〇. 〇 〇 〇

基礎的な語法

〇 〇 〇

要点をとらえる

〇 〇 〇

英語表現の基礎的理解力

英文 ( 容)の理

○ ○

} 読み取る力

〇 〇 〇 〇

英語の問いに答える

表現力 (構成力)をみる

〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇

3

′ 第 学べ

一.

.3レ一一

一 . ル . . . 一 ・ . ■ ノ

.比較的長い物語文を題

材 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇◆ ○ ○ 基本的文法事項の理解 ○

基礎的. 基本的な語法の理解

文の内容の要旨をつかむ

概要や要点をとらえて読む

〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇

概要や要点を的確に読み取る

(7)

英語教育 :前学習指導要領の10年間 141

(2)学 力 検 査 にみ る言 語 活 動 の状 況

昭和5 5

年 か ら平 成

4

年 度 の学 力 検 査 の設 問 を

56

年 度 版

C

S に基 づ い て, 言 語 活 動 の指 導 項 目別 に分 け, そ の達 成 状 況 を正 答 率 に よ っ て判 断 し よ うと した.

C

S の中 に記 載 が あ っ て も, 出題 され な い指 導 項 目 は除 い た . 正 答 率 につ い て は, よ りわ か り易 い よ うに, 数 字 を そ の ま

ま使 用 す る こ とは避 け, 全 受 検 者 に 占め る正 答 率 が70%以 上 で あ る問題 につ い て は ○, 40%

未 満 につ い て は ×, そ の 中 間 は△ と して表 に示 した .

間 1(1学年学習 レベル) 全受験者 に占め る正答率70%以上

,40%未満‑ ×, その他 ‑△

領域 指導事項及び言語材料 との関連 出題のね らい(年度) 55 56 57 58 59 60 61 62 63 2 3 4

聞 くこと 話題の中心をと内容を聞 き取 る 話題 (らえて,必要な の中心が何か,またその概要を聞 き取 る応答,対話文)○ ○ ○

まとまった話の要点を

おときず概要を聞き取 ○ ○

読むこと はっきりした発音で正 しく音読す る 発音に注意 して読める △ △ ○ ○ 上昇,下降調の文を正しい音調で読める ■

文の内容を考えながら音読する はっきりした発音で,文における基本的強勢に注意 して読める○ ○ ○ ○

書かれているこを全体 としてまとの事柄の内容とめて読み取 る 簡単な対話文 (紙文)を読み,その内容を全体 として読み取る(適当な語句の補充) △又は手 ○ ○ ○ ○

普 くこと 書かれているこ取 って,それについて雫 くとの内容を読み 簡単な対話文の要点をつかみ,それについて書 く (英間英答) ○ ○ × × ×

間 2(第2学年学習 レベ ル)

領域 指導事項及び言語材料 との関連 出題 のね らい(年度) 55 56 57 58 59 60 61 62 63 フT: 2 3 4

読むこと はっきりした発音で事柄の概要正 しく発音する 発音に注意 し七正 しくをとらえながら 読める △ △ 文の内容を考 えながら音読する 意味ある語群で区切 って読める(重文,複文) ○ ○ ○ ○ ×

女の内容の概要が表現されるよを理解 し,それうに音読する 答えられるように音読内容把握に迫 る質問にできる

(8)

読むこと (年度) 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4

書かれていることの事柄の内容

を全体 としてまとめて読み取 る 文を読み,話の概要を的確 に読み取 る (英答)とらえなが ら,要点を英間 △ △ △ △

説明文,物語文, 日記 文 を読み,文脈か ら話の概要の一部 を的確に

読み とる × ×

文の概要を とらえ文中の代名詞の意味を正確に理解す る × ×○ ○

適 当な動詞,形容詞, 接続詞を選択 し,文の

流れを正確 につかむ

書 くこと 書かれているこを読み取 って,それについて書との内容の概要 書かれていることの内容の概要を読み取 って質問に対す る答を書 く × × × × △ △ 文 の概要を読み取 り,その文脈 にふ さわ しい

文 を書 く (語煩整序) × × ×

3

(

第 3 学 年 学 習

レベル) 受検者 に占70%,40%

‑ × ,

その他‑△

指 語 導 材 事 料 項 と 及 の 関 び 言 連

出題のねらい(年度)5556575859606162

6 3

2 34

書 読 と と か み の し 要 取 れ て 点 て ま る い を

と 全 め る 体 て こ

長文の概要がわ・表題をつ・内容の正る ○ ××

・話の展開順序

・文 の組合せ

長文 の概要 .要点の把

握 .要約文等の完成

△○○

△ △ △ × △ △

文の要点を正確に とら与る .代名詞の指摘 × △

key‑wordの

: 味を とらえる

○ △ ○ △ ×

雷 くこと 書かれているこを読み取 って,それについて書との内容 の要点 書かれていることの内容 を読み取 って,英間に対す る答 を書 く × × × × × △ × × ×

(9)

英語教育 :前学習指導要領の

1 0

年間

1 4 3 3‑ 2

言語活動の考察

(1) 読む とと

音声の面では,罪‑学年 レベルにおける個々の基礎的な単語の子音,母音 の発音問題 は概 ね良好であ り,現代の標準的な発音 と,はっき りした発音で正 しく音読す る項 目についての 成就率 は高い. また,文中の

ke ywo r d

を読み取 り,そ こに

s t r e s s

を置 く表現読み も,

間 1

で出題 されている単文の場合は 8割近い正答率を示 している.間 2で出題 される表現読みは, 文の区切 りとい う形式で複文構造の理解の上に立 っての

br e at h‑ gr o up

を問 う形式であるが,

56

年版

C

S下では一度だけ出題 されている. しか し

,47

年度版

C

S下の問題 で平均

8

割以上 の正答率であった同種のものは

,39%

の低 い率で止 まった. この時の

60

年度 の問題では文型

S+Ⅴ+

0の うち目的語が

t hat

で始まる節の

t hat

が省略 された複文構造 を とっている.

答の中には

Ial s ohopeyou/ wi l le n j oy

で区切 っているものが

3 2. 0 %

もあ り,二年次で文構 造の理解に混乱が始 まっていることを伺わせる.

文章の内容の理解においては,

間 1

のよ うな単文 を主 とした,簡単な対話文につ いては, 概ね良 く出来てお り

,4 7

年度版

C

S下での

7

割弱の正答率か ら

5 6

年度版

C

S下 の平均

8

割弱 と一層高い数字を示 している. また,第一学年 レベルの言語材料

( Do

及 び

Doe s

で始 まる 疑問文,及び疑問詞で始 まる疑問文)の理解についても正答率は

7

割か ら

8

割 に至 っている.

間 2

の問題文は,ほとんどが

2 0 0 ‑2 5 0

語で書かれている身近なエピソー ドや手紙文 であるが, 文の展開や場面に応 じて動詞,形容詞,副詞が変化する.単語の発音問題はそ うした文脈 を 踏 まえた解答が求め られるが,概ね

6

割か ら

7

割の間のまずまずの正答率を示 している.問 題文の内容を読み取 る質問は

,C

Sのね らいである事柄の概要を全体 として読み取 ることに 則 ったものである.第‑学年 レベルの対話文同様の高い正答率をあげてはいないものの, 紘

6

割台を維持 している. しかし,

間2

では,読解力に関 して,数例から特徴的現象が現れ ている.話の概要の一部を的確に読み取 った り,代名詞が指示す る名詞を正確 に指摘 した り, 文脈 に合わせた適語の選択において

,47

年度版

C

S下に比べ正答率が落ちていることである.

このため,第二学年 レベルでは,確かに全体の概要がおぼろにわか り,正答が出せても,そ の解釈に正確 さを欠 くために, これ以降学年が進行 した時,長文や,発展 した文の十分 な読 解が難 しくなっている学習者の存在 が推察 され る.第三学年 レベルの

間 3

3 0 0

語程度 の長 文である.内容の正誤,要約文の完成等により,概要 ・要点の理解を測 る問題の正答率 は平 均 して

4 5 %

程度 と低調である.分量が増 え,内容や便用語桑の難易度が上がることによる正 答率の低下は当然ではあるが

,47

年度版

C

S下の割合 との比較 から受検生全体 としての読解 力,特に第二学年 レベルで兆候のあった

ke y‑ wo r d

や代名詞の正確 な把握の欠如にみ られ る 読みの土台の脆弱 さが一段 と顕著になってきているように思われる.

( 2 )

書 くこと

英作文に関す る出題量は多 くはないが,直訳できる文 はもとより, 日常使われる頻度の高 い慣用的表現であっても,書 くことは苦手である.昨今の

AET

とのテ ィームテ ィーチ ング 等により, 日頃英語でのや り取 りは頻繁になっているはずであるが,書 くことへの抵抗感 は 依然 と強 く, 日常 の

pr ac t i c e

は この領域 では生 きてい ない.昭和

6 1

年度 の

間 1

の出題 は

新 しい自転車がほしい」の英作で和文に主語がなかったためか,表現にな らない答 は

34%

にのぼ り,基本的な主語+述語の文構造が理解 されずに,正答率は

1 5. 6%

で終わ っている.

(10)

また,昭和

6 0

年度の

間 2

ほ文脈 の中にある 「彼女 は日本語を少 し話せ ます

.

」 を英文で書 く 問題 についても,個々の単語 は分かっているが

Sh eJ a p a n e s eal i t t l es p e a k

などのように語 順が整 えられないものや

,Shei ss p e a k

等動詞の連続使用 もあ り,無答に近いものは

5 4. 5%

にのぼる.

(3)聞 く・話す こと

5

年度版

CS

か ら, この領域 は各々独立 した領域 として取 り扱われているが,長野県の学 力検査においても平成元年度からヒア リングテス トが導入 され,特に聞 くことの力が測定 さ れ るようになった.単文で構成 される応答や,対話文の聞 き取 りは概ね良好であ り,正答率

80%

を越 える数値を示 し,従来の

1の単文理解で示 した数字を受 け継 いでいる.話 の要 点を落 とさず聞 く力でも平均

5 5. 7%

をあげている.話す力は現行の学力検査では測定で きな いが,聞 く領域での言語活動の成果は

CS

の目標 をかな り消化 していることを示 した.

3‑ 3

学力検査の得点分布 に見 る傾向

英語の学力検査を,得点分布か らみてみた.受検者数は昭和

5 6

年度の

2 4, 9

71人を

1 0 0

とす ると次の通 りである.

昭和

5 6 57 58 5 9ー 6 0 61 . 6 2 63

p 元

2 3 4

(分布傾向をより分か りやす くす るために,r教育指導時報1掲載の分布図を引用した.) 昭和

5 9

年度 は

56

年度版

CS

の中学生が初めて受検 した年であるが, これ以降平成元年

, 2

年を除いて常に下位に山が出来て,二極分化 の傾向を示 してきた. このような分化 は週

3

間の授業時間の減少による影響であるとの見方 もある.時間数の減少 と併せて言語材料 も精 選 された. しかし,言語活動の内容はより拡大され,指導項 目の学年枠 も外 されて,短時間

長野県公立高等学校入学者選抜学力検査得点分布図

昭和56 昭和57 昭和58 昭和59

工二

1

昭和60 昭和61 昭和62

昭 和 6 3

±‥

I . k= . .

平成元年 . 平 成2 平3

平 成 4 "

± 三 .三 .++』 .』 .

三 三

(11)

英語教育 :前学習指導要領の10年間 145

で, より活発で有効 な言語活動をどのように行 うかの裁量が教授者 にまかされた影響 も考慮 すべ きであろ う.CSの指導事項か ら具体的な表現が消 え, よ り抽象化 した表現 は指導上の 解釈の幅を広げた.生徒の学力や能力をよ り的確に判断 し,授業を進めることへの教師の力 量が一層問われ ることとなったのである. しかし,結果的には,教師一個人の力量 の範囲を 超 え,学校 ごとのカ リキュラム編成や指導体制,更 に学校外の塾等の生徒をサポー トす る要 因が生徒の学力 に今 まで以上 に大 きく係わ って くることを意味す るようになった.

言語材料の精選が進められ る一方で,言語活動は状況に応 じ,文脈 における動詞,形容詞, 副詞等の変化形 を多用する. このため,豊富で正確 な言語材料 の理解 と定着が今まで以上 に 必要 とされ るよ うになった.確かに,言語活動の活発化を促す様々な授業の展開方法が開発 され,研究 されてきたが,反面,肝心な言語材料定着のためには,時間数の制約を理由に十 分手が回らない現状 を容認 してしまった反省はないだろ うか.現実に,高専入学者 の実態調 査の結果を見ても,語の変化形や文法のルールが表層的に理解 されていることが多い.その ような脆い言語材料を土台 として教室内で言語活動が どんどん進行 される時,生徒 の混乱 は 一層募 って くることは想像 に難 くない.特 に聞 く・話すを重視 した言語活動はきちん とした 正 しい生徒の理解度のチェックがないと上滑 りの指導に走 り,生徒間の学力差 を更 に広げて い く恐れがある.テ ィーム ・テ ィーチングにして もJTEの主導が効 いてないAET独走型 の授業 は, この傾向に一層拍車をかけることが予想 され る.

4

新学習指導要領の全面実施にあたって

5

年度版新CSにおいては,聞 く ・話す」領域 は各々 「聞 くこと

,話す こと」へ と独 立 し,音声重視の観点から,聞 くこと及 び話す ことの言語活動が重点的に行われることが求 め られている.すでに,現場では,教育機器や外国人講師 とのテ ィーム ・テ ィーチシク等 に より, この領域の指導研究 は進み,話 された内容を聞 き取 る能力は学力検査の結果 にもみ ら れるように,ほぼ一定の水準が保たれ,その成果があがっているよ うに思 える. しか し,そ の一方で読みの領域では正確 さを欠 き,書 くことにおいても最 も初歩的な問題 における正答 率が全体の傾向 として低下 していや. この現象はCSの目標 か らして全 く予想外の ことでは なかった. しか し,それに付随 して起 こってきた中学生の英語力における二極分化 はこれ 普 での指導の延長線上で必然的におこってきたもの とはいえ

,4 7

年度版CS下でなかった新 た な問題を提起 している.少 な くとも長野県においては,全学力検査受検生 の半数近 い集団が

前 5 6

年度版CS下では目標の達成が不十分 なまま,基礎力,特 に言語材料末定着の‑ ソデ ィ ーを抱 えて,高校へ と進学す る現実を明確に伝 えている.

内容の取 り扱 いにおいては,辞書指導,発音標記の項 目が消 えたが

, 5

年度版CSにおい てまた復活 した. この間,時間数の減少に伴い,言語材料指導の負担を少 しで も補 うかの よ うに,教科書の巻末には使用 され る単語 の意味が リス トア ップされ るようにな り,中学生 は 辞書を引 く手間を必要 としな くなった.そのため,基本語の変化形 にしても,変化形 として 理解 されず,む しろ一個の単語 として意識 され,覚 えられてきたのではなかろ うか.長野高 専 において,新入生の言語材料の習熟度をい くつかの項 目にわた り測定 した.特に中学三年 次の文型,文法事項の定着 は調査対象項 目全体の正答率の

4 0%

を割 り,自己学習習慣形成 の 欠如 とともに,基礎的言語材料の理解度の低 さを物語 っている.

(12)

英話学習の入門期 の

o r a la pp r oa c h

による

c o mmuni c at i vec o mpe t e nc e

を強 く指 向 した 言語活動最優先 の現行 の指導姿勢 は国際化時代 の中で,一段 と強化 されてい く. しか し,果 して この方法がベス トであるのか,特 に前期中等教育 とい う公教育の段階において実施す る のにべス トであるかについての答 はまだでていないし, この ことへの問いなお しや,議論 も 少 ない.現在,英語 は選択科 目であって も, ほぼ100%の中学生 が履修す る科 目であって, 義務教育 の中学校教育課程 にしっか り位置づけられている.加 えて,英語 は学校 においての 衣, また学齢期 においてのみ学 ばれる教科か ら

,l i f e l o n gl e ar n i n g

の教科 としての認識 が高 まっている中で, よ り一層 しっか りした学習の土台が必要 とされている. この ような観点か ら,新

C

Sのスタ‑ トにあた っては, あらためて中学か ら高校一年 に至 る低学年期の指導姿 勢 を点検 し,見直 し,修正す る必要性 を提言す る.す なわ ち,低学年指導においては,性急 で多様 なオーラル ・コ ミュニケーシ ョンの言語活動を中心 に据 えることよ り,文法指導をお さえた基礎的言語材料 の習熟,定着に重点 を置 いた,地味 なが ら丁寧 な伝統的反復学習 を見 直すべ きであると考 える.一見,活発 に展開 され る言語活動の裏 で,半数の生徒 はこの基礎 的言語材料が末定着のままに,中学校二学年以上 の発展教材学習‑の足掛か りを失 っている.

そ こか ら学力差 が助長 され, こえがたい二極分化が進行す る時,英語 はもはや全員が選択す る科 目としての意味 も地位 も失 ってい く. この点で

,C

Sの目標 も言語材料 の精選 と共 に, 言語活動 において もこの段階の指導においては, あま りに多岐にわた らず,精選すべ きであ る と考 える.同時 に,生徒 の学習発達段 階 と日本人 の外 国語 (英語)教育 に見合 った よ り

f e a s i bi l i t y

の高 いもの‑修正 され る必要があるし,学校現場 における私達 の指導 もそ うあ る べ きであると考 えている.

本稿 の一部 は,平成

5

6

26日福井大学 において開かれた第23回中部地 区英語教育学会 で口頭発表 された ものである.

参 考 文 献

括栄 と考察」r教育指導時報J長野県教育指導時報刊行会 1980‑1993年各年5月号 .

r高等学校学習指導要領J外国語 ・英語縮,文部省,1989.

F中学校教育課程指導書J外国語 (英語)編 ,長野県教育委貞会,1980.

r中学校指導音 外国帯群J文部省 平成元年7月.

r中学校教育裸程の移行措犀のためにJ長野県教育委員会.1989.

r教育改革の推進 に関する研究委託最終事案報告書J長野県教育委員会.1989.

中村 雷光 「ティーム ・ティーチソクと新英語教育課程

r長野工業高等専門学校紀要J第22号 1990.

大村喜吉 他 「第‑巻 英語教育課程の変

F英語教育史資料J東京法令出版,1980.

安藤昭一 他 F英語教育現代キーワード事典j増進堂,1991.

参照

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