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(1)

養殖業の経営力強化について

平成25年4月

水産庁

(2)
(3)
(4)

養殖業に係る漁業共済制度

(5)

①-1 漁業災害補償制度の概要

○ 漁業共済の種類及び内容

漁獲共済

漁船漁業、定置漁業及び一部の採貝・採藻業を対象とし、不漁等を原因とする漁獲 金額の減尐(PQの減)による損失(操業経費相当分の一部)を補償 【収穫高保険方式、いわゆるPQ保険方式】

養殖共済

一部の魚類・貝類養殖業を対象とし、養殖水産動植物の死亡、流失等(Qの減)によ る損害(養殖経費相当分の一部)を補償 【物損保険方式】

特定養殖共済

のりやほたて等の特定の藻類・貝類等の養殖業を対象とし、品質低下等を原因とす る生産金額の減尐(PQの減)による損失(養殖経費相当分の一部)を補償 ※ 人為的要因による減収を排除するため、生産数量が一定量に達しない場合に限 る。 【収穫高保険方式、いわゆるPQ保険方式】

漁業施設共済

養殖施設又は定置網等の漁具を対象とし、その供用中の損壊等による損害を補償 【物損保険方式】 ※ 「収穫高保険方式」 ※ 「物損保険方式」 …被共済者の共済責任期間中の生産金額(PQ)が、過去の生産実績等をもとに定められる補償水準に達しない 場合に、減収分のうち経費相当分の一部を補償する保険方式 …被共済者が損害を被った数量(Q)に、単位当たり共済価額を乗じて得た金額を補償する保険方式

漁業災害補償制度は、漁業災害補償法(昭和39年法律第158号)に基づき、漁獲金額が不漁等

により減尐した場合の損失など、中小漁業者が異常の事象又は不慮の事故によって受ける損失を

補塡することにより、漁業再生産の確保と漁業経営の安定に資することを目的。

漁業者の被る損害を国が直接救済するのではなく、中小漁業者の相互救済の精神に基づき、保

険の仕組みを活用して行う共済事業。

(6)

①ー2 漁業共済の対象

○ 漁業者から共済加入のニーズがあること ○ 十分な母集団の確保(漁業者数・生産額)、養殖技術の確立等により妥当な掛金水準での保険設計が可能 であること ○ 漁協共販体制等による客観的な漁獲金額・尾数把握や損害査定ができること 等

漁業共済は、漁船漁業、定置漁業、養殖業、養殖施設、漁具等を幅広く対象。

漁業共済の対象とするために必要な要素としては、妥当な掛金水準での保険設計が可能な

母集団の確保や漁協共販体制等による客観的な尾数把握や損害査定が可能であること等。

漁業共済の対象とするために必要な要素 種 類 方 式 対 象 漁獲共済 収穫高保険方式 第1号漁業 【採貝・採藻業(あわび、わかめ、こんぶ、てんぐさ)】 第2号漁業 【漁船漁業、定置漁業】 養殖共済 物損保険方式 かき養殖業、1・2年貝真珠養殖業、1~3年魚はまち養殖業、 1~3年魚たい養殖業、さけ・ます養殖業、2・3年魚ふぐ養殖業、 1~3年魚かんぱち養殖業、ひらめ養殖業、1~3年魚すずき養殖業、 2・3年魚ひらまさ養殖業、まあじ養殖業、1~3年魚しまあじ養殖業、 2~4年魚まはた養殖業、すぎ養殖業、まさば養殖業、 2~4年魚くろまぐろ養殖業、2~4年魚めばる養殖業、かわはぎ養殖業 特定養殖共済 収穫高保険方式 のり等(のり・もずく)養殖業、わかめ養殖業、こんぶ養殖業、真珠母貝養殖業、 ほたて貝等(ほたて貝・とり貝・えぞいしかげ貝・ひおうぎ貝)養殖業、 特定かき養殖業、くるまえび養殖業、うに養殖業、ほや養殖業 漁業施設共済 物損保険方式 浮流し式養殖施設、はえ縄式養殖施設、くい打ち式養殖施設、いかだ、 網いけす、定置網、まき網 ※__下線部は、平成24年度に新たに追加したもの 6

(7)

①-3 漁業共済における支払の概念図

漁獲共済及び特定養殖共済

収穫高保険方式(PQ方式)

養殖共済

物損保険方式 ※ 実際に支払われる共済金は、契約割合、塡補方式等により異なる。

漁獲共済(収穫高保険方式)と養殖共済(物損保険方式)の場合における支払の概念図は以

下のとおり。

漁獲金額(PQ)が50%に減収した場合 1,000万円 800万円 500万円 50% 0万円 80% 不 漁 等 一般釣り漁業 漁獲金額 1,000万円(5中3平均) 事故額 : 800万円 - 500万円 = 300万円 死 亡 ・ 滅 失 等 7,400万円 (Ⅰ×Ⅱ) 50% 3,700万円 養殖業(2年魚はまち) Ⅰ.共済価額: 3,700円(1尾) Ⅱ.生 産 量:20,000尾(102トン) 0万円 50%の損害(Q)が発生した場合 事故額 : 3,700円 × 10,000尾 = 3,700万円 個々の加入者の平均的な収入(5中3平均)を補償 養殖に必要な標準的な経費を補償

(8)

①-4 漁業共済に関する要望について

対象魚種については、これまで、漁業共済の対象とするために必要な要素を満たすことにより、

保険設計が可能なものであるということを基本的な考え方として、順次追加してきたところである

が、要望に対する対応方法を検討する場合の論点は次ページのとおり。

ポイント

現行対象魚種以外 の海面養殖(くえ等) 陸上ひらめ養殖 うなぎ養殖 ・母集団が小さいも のがあること(漁業 者数・生産額) ・死亡リスクが高いも のがあること ・自然災害よりも循環ポンプ やボイラーの故障など管理 の失敗による人為的事故が 多いこと ・漁協未加入の漁業者が存 在したり、漁協の体制が不十 分であるなど、損害査定が適 切にできない可能性があるこ と ・自然災害よりも循環ポンプやボイラーの故 障など管理の失敗による人為的事故が多 いこと ・シラスウナギは魚体が極めて小さく、また、 養殖池が濁っているため、尾数把握が困難 であること ・漁協未加入の漁業者が存在したり、漁協 の体制が不十分であるなど、損害査定が適 切にできない可能性があること

【追加要望魚種】

現行対象魚種以外の海面養殖:くえ、いさき、あわび、 1年魚くろまぐろ、1年魚ふぐ、 4年魚たい、

4年魚しまあじ

陸上養殖:陸上ひらめ、うなぎ

【共済対象とする場合の問題点、課題点】

8

(9)

漁業共済の見直し

≪検討事項等≫

【追加要望魚種】 現行対象魚種以外の海面養殖:くえ、いさき、あわび、 1年魚くろまぐろ、1年魚ふぐ、 4年魚たい、4年魚しまあじ 陸上養殖:陸上ひらめ、うなぎ ● 漁業共済の対象追加要望魚種については、漁業共済の対象とするために必要な要素を満たすかどうか検証する。 ① 漁業者から共済加入のニーズがあること ② 妥当な掛金水準での保険設計が可能であること ■十分な母集団の確保については、その水準をどう見るべきか。(北海道で5億円規模のうに養殖を加えた例あり) ■死亡リスクを十分小さくするような養殖技術が確立されているかどうか。 ■自然災害と自然災害以外の事故がどの程度あるのか。 ■保険設計上必須である5~10年程度の損害状況等の情報が入手できるかどうか。 ③ 客観的な漁獲金額・尾数把握や損害査定ができること ■尾数把握が技術的に可能かどうか。 ■損害査定上、モラルハザード防止のための第三者の立会いや漁業共済組合の代理としての損害の現場確認などで 漁協の協力体制が確保できるかどうか。 (※現行制度上、上記の理由により、漁業者が漁業共済組合の組合員たる漁協の構成員となることを要件としている。) ■特に陸上養殖については、私有地内の屋内であるため、モラルハザード防止をどう考えるか。 ■漁業共済組合の存在しない地域についてはどのように考えるか。 ④ その他 ■現行制度上、養殖共済については、公共水面を一体的・集団的に利用していることから、損害の付替え等のモラル リスク防止の観点から、地域ごとに全員で加入する義務を課すことと併せて国庫補助を実施。しかしながら、陸上養 殖は、こうした実態がないことから、この養殖共済の仕組みがそのままでは馴染まない。 ● これらの検証・調査を早急に実施し、対象追加要望魚種を漁業共済の対象とすることが可能か否かについて、 可能なものは平成25年度中に結論を出すこととし、全ての対象追加要望魚種について遅くとも平成26年度中に 結論を出す。 9

(10)

養殖業に係る資源管理・収入安定対策

(11)

②-1 資源管理・収入安定対策(積立ぷらす)の概要

国民への水産物の安定供給を図るため、計画的に資源管理に取り組む漁業者を対象に

漁業共済の仕組みを活用した資源管理・収入安定対策を実施。

漁業共済の対象となっている漁業種類(沿岸・沖合・遠洋漁業・養殖業)を対象。

資源管理への取組

 基準収入(注)から一定以上の減収が生じた場合、「漁業共済」 (原則8割まで)、 「積立ぷらす」(原則9割まで)により減収を補塡  漁業共済・積立ぷらすの仕組みを活用して、資源管理の取組に 対する補助を実施 ※ 漁業共済掛金の国庫補助は、法に基づく通常の補助(平均45%)に 加えて、本対策により平均30%の追加補助が上乗せされるため、平 均75%補助。積立ぷらすの積立金の積立割合は漁業者1:国3。  国・都道府県が作成する「資源管理指針」に基づき、 漁業者(団体)が休漁、漁獲量制限、漁具制限等の自 ら取り組む資源管理措置について記載した資源管理 計画を作成し、これを確実に実施  養殖の場合、漁場改善の観点から、持続的養殖生産 確保法に基づき、漁業協同組合等が作成する漁場改 善計画において定める適正養殖可能数量を遵守

漁業収入安定対策の実施

漁業共済 無 無 無 有 c年 d年 収入安定対策 無 有 無 有 100% 90% 80% 支払いの有無 a年 b年 収入安定対策 漁業共済(特定養殖) 【収入安定対策及び漁業共済の支払い】 漁獲金額 基準収入(注) 基準出荷金額 【収入安定対策の積立】 100% 基準収入(注) 基準出荷金額 原則80% (共済限度額) 漁業共済 (特定養殖)で 補塡可能な部分 減 収 国 3 原則90% (払戻判定金額) 漁業者 1 収入安定対策の補塡範囲 (注)基準収入:個々の漁業者の 直近5年の収入のうち、最大値 と最小値を除いた中庸3カ年の 平均値

(12)

②-2 資源管理・収入安定対策(積立ぷらす)における支払の概念図

積立ぷらす(漁獲共済)と積立ぷらす(養殖共済)の場合における支払の概念図は以下のと

おり。

積立ぷらす(漁獲共済及び特定養殖共済)

積立ぷらす(養殖共済)

漁獲金額(PQ)が50%に減収した場合 1,000万円 800万円 500万円 (漁業共済で補償) 50% 0万円 80% 一般釣り漁業 漁獲金額 1,000万円(5中3平均) 漁業共済による事故額* : 800万円 - 500万円 = 300万円 積立ぷらすによる補塡額 : 900万円 - 800万円 = 100万円 養殖業(2年魚はまち) 基準出荷金額: 4,000万円(価格5中3平均) 養殖数量(Q)が50%滅失し、かつ、 出荷金額(P)が基準出荷金額の80%に低下した場合 個々の加入者の減収(5中3平均)を補償 (積立ぷらすで補償) 90% 900万円 ※1 基準出荷金額とは、漁場改善計画導入前(5%の尾数削減前)の出荷重量をベースにした 出荷金額 ※2 死亡・滅失等の総重量に係る出荷金額の減尐分は補償対象外 4,000万円 3,200万円 10,000尾 0円 (積立ぷらすで補償) 3,600万円 漁獲金額 (PQ) 出荷金額(P) 地域の出荷価格(5中3平均)の低下分を補償 不 漁 等 (漁業共済で補償) ( P ) 価 格 安 【漁業共済による物損補塡部分】 【積立ぷらすによる補塡部分】 ※20,000尾を養殖 している場合で 出荷前に10,000尾 死亡したとき 死亡・滅失等 (Q) 90% 80% 20,000尾 50% 漁業共済による事故額* : 3,700円/尾 × 10,000尾 = 3,700万円 積立ぷらすによる補塡額 : 3,600万円 - 3,200万円 = 400万円 * 実際に支払われる共済金は、契約割合、塡補方式等により異なる。 0尾 尾数(Q) 12

(13)

≪新たな養殖漁場の改善に向けた取組み≫

より効果的な漁場環境改善の手段として、漁場改善計画において

「適正養殖可能数量」を設定・遵守

○ 漁場改善の取組を下支えするための漁業共済、積立ぷらすにより支援

【参考】 資源管理・収入安定対策の下支えによる漁場改善の推進

引き続き漁場環境の改善

を進めることが必要

≪資源管理・収入安定対策導入前≫

○ 持続的な養殖生産の確保を図るため、持続的養殖生産確保法に基づく漁場改善を推進

○ 漁協等が「漁場改善計画」を策定し、漁場環境の改善の観点から水質の改善などの目標

を設定し、必要に応じて過密養殖の是正等の手段を通じた養殖漁場の改善を推進

(14)

適正養殖可能数量の設定方法

① 平成18年から22年までの5年間の種苗投入数量等の最大値と最小値を除いた中庸3年間の平均

(「5中3」)を基準値とし、基準値を5%以上下回る数量

② 基準値が平成8年から12年までの5中3を10%以上下回っている場合は、基準値

③ こんぶ・わかめ養殖については、①を実施しないことによって得られる利益に相当する費用

を負担し、ウニ・アワビ食害対策を実施するときは、平成22年の実績値とすることも可

(注)貝類養殖については、稚貝数、付着器数を、藻類養殖については、種苗糸の長さ、網数を適正養殖可能数量 として設定することも可 ①の場合 5%以上 適正養殖可能数量 平成8年から12年 までの5中3 基準値=適正養殖可能数量 10%以上 ②の場合 基準値:平成18年から 22年までの5中3 基準値の95% 基準値 コンブ・ワカメの生産により得られる 利益に相当する費用を負担 ③の場合 平成22年度の実績値 =適正養殖可能数量 未達分

【参考】

14

(15)

履行確認の方法

履行確認に必要な資料

養殖生産に関する記録や関連する写真

(例) (例)漁場全体で適正養殖可能数量を設定する場合 ・魚類養殖については、養殖業者は、共済加入 時毎に種苗購入記録、毎年度末を目途に養殖日 誌、出荷記録、ワクチン接種記録等を漁協に提出 ・貝類・藻類養殖については、共済加入時毎に 設置した施設数のわかる資料、毎共済契約年度 末を目途に、養殖日誌、写真等を漁協に提出 ・漁協は、養殖業者の提出した資料をとりまと め、資源管理協議会は、漁協等がとりまとめた 資料と必要に応じて現地確認により履行確認 資源管理協議会 漁協(資料とりまとめ) 養殖業者 履行確認 資 料

【参考】 適正養殖可能数量の遵守の履行確認

出荷記録 ワクチン接種記録 種苗購入記録 写真 養殖日誌

≪対策の支援措置を受けるためには履行確認を受ける必要≫

○ 漁場改善計画の対象漁場内に投入した種苗の数量又は施設数の実績が適正養殖可能数量の

範囲内となっているかどうかにより判定

○ 養殖業者は、適正養殖可能数量の遵守を示す資料を提出する必要

(16)

養殖業の収入安定対策の見直し①

● 漁獲共済及び特定養殖共済については、共済制度上、4年間の契約を1セットとする継続申込特約により加入している 場合、そのメリット措置として、補塡水準となる共済限度額(5中3平均)を前年の共済限度額の一定の範囲内(下限は0.9、 上限は1.3)とする激変緩和措置がある。 ● また、漁獲及び特定養殖の積立ぷらすの補塡水準についても、共済の激変緩和措置に連動し、継続申込特約により共 済に加入している場合、基準収入額が前年の基準収入額の一定の範囲内(下限は0.9、上限は1.3)となっている。 ● 一方、養殖の積立ぷらすの補塡水準となる標準出荷価格(県ごとの地域平均価格の5中3平均)については、漁獲共済 のような激変緩和措置が行われる仕組みとなっていない。 ● この場合、地域の標準的な出荷価格について、個人へのメリット措置である漁獲共済等の激変緩和措置と同等の措置 を適用できるか。 ● メリット措置としてではなく、地域の標準的な出荷価格の激変緩和の観点から措置を講じるとした場合、県ごとの地域平 均価格をもとに、更に5中3平均値をとることによって算定された標準出荷価格について、更に激変緩和することの妥当性 をどのように説明するのか。 ● メリット措置ではない激減緩和措置であるならば、下限に加え、同じ割合で上限を設定すべきではないか。 ● 漁獲共済等の激変緩和措置は下限0.9である一方で、要望の例示にある下限0.95については根拠をどう考えるか。 ● 「養殖版積立ぷらすの改善」 標準出荷価格における下限値の導入(例えば、前年の標準出荷価格の95%を下限値) (漁業共済で補償) (積立ぷらすで補償) 基準収入 共済限度額 不 漁 等 1年目 漁獲共済及び特定養殖共済の場合 共済限度額が 80%に減尐 (漁業共済で補償) (積立ぷらすで補償) 不 漁 等 2年目 継続申込特約の 場合、90%で下 支え 100% 90% 80% (漁業共済で補償) (積立ぷらすで補償) 継続申込特約 がない場合 継続申込特約が ある場合 基準収入 共済限度額 ≪検討事項等≫ 16

(17)

養殖業の収入安定対策の見直し

②-1

「加入要件の改善」

魚種別適正養殖可能数量等については、これまでの漁場を維持管理してきた漁場改善の取組や

今後の取組を考慮

【サロマ湖のホタテガイ養殖の事例】

〈 無給餌養殖 〉 ● 資源管理・収入安定対策は、漁業者が、計画的に漁場改善計画等に取り組む場合 に、収入の減尐や掛かり増し経費が発生することから、その負担を軽減するために支 援を行うもの。 ● 現在、漁場改善計画において、近年の実績から5%以上下回る数量を適正養殖可 能数量として定めることを条件。 ● 無給餌養殖については、漁場の環境条件に対して過大な数量を養殖すれば、生育 悪化等の問題を生じるが、適正な範囲であれば、水質の浄化等のメリット。このため、 5%の数量削減のほかに、環境収容力に応じた数量の養殖を行う場合も加入できるよ うにすることが要望されている。 ● この場合、環境収容力に応じた数量の設定をどのように行うのかといった技術的な 課題もさることながら、 ① 環境収容力に応じた数量の養殖を行う場合には、適正養殖可能数量が従前と同じ であったり、かえって増加する場合も想定されるがこのようなケースも加入要件として 認めるのか。その理由は何か。 ② その場合、収入が増加することも想定されるが、そのようなケースも支援の対象と するのか。 ③ 給餌養殖についても当該要件を適用するか否か。 といった課題について、どのように考えるべきか。

≪検討事項等≫

(18)

養殖業の収入安定対策の見直し

②-2

〈 給餌養殖 〉 ● 資源管理・収入安定対策は、漁業者が、計画的に漁場改善計画等に取り組む場合に、 収入の減尐や掛かり増し経費が発生することから、その負担を軽減するために支援を行 うもの。 ● 現在、漁場改善計画において、近年の実績から5%以上下回る数量を適正養殖可能 数量として定めることを条件。 ● これは、漁場への負荷が避けられない給餌養殖において、環境負荷の軽減が全国的 な課題であることを踏またもの。 ● このような観点から、餌料を生餌から配合飼料(ペレット)に転換する場合は、環境負荷 の軽減が期待できることから、代替要件の候補と考えられる。この場合、①例えば、現状 の生餌の使用量をどの程度配合餌料に転換すれば5%の数量削減と同等の負荷軽減 効果があると評価できるか。②既に転換を進めている者とそうでない者の間で不公平が 生じるのではないか。③配合餌料への転換は、収入の減尐や掛かり増し経費の発生に 繋がるとは限らないにもかかわらず支援の対象とするのか。といった課題についてどの ように考えるべきか。 ● 一方、天然の資源水準の減尐が懸念されている魚種については、人工種苗の活用に より、天然資源の保護効果が期待できる。この場合、①例えば、クロマグロ養殖につい ては、現状の天然種苗をどの程度人工種苗に切り替えれば、5%の削減と同等の公益 性があると評価できるか。また、親魚や人工種苗の放流により、天然資源の造成に寄与 しようとする場合、どの程度放流すれば 5%の削減と同等の公益性があると評価できる か。②既に人工種苗への切り替えを進めている者とそうでない者の間で不公平が生じる のではないか。 ③人工種苗への転換は、収入の減尐や掛かり増し経費の発生に繋が るとは限らないにもかかわらず支援の対象とするのか。 といった課題についてどのよう に考えるべきか。 ≪検討事項等≫ 天然種苗 人工種苗 生餌 DP (ドライペレット) 【餌料の転換】 【種苗の転換】 【種苗の放流】 ●「加入要件の改善」 魚種別適正養殖可能数量等については、これまでの漁場を維持管理してきた漁場改善の取組や今後の取組を考慮 18

(19)

養殖業の収入安定対策の見直し

● 積立ぷらすは、種苗投入尾数の5%以上削減という漁場環境の改善の取組を減収を恐れずに実施できるように 措置しているものであり、補塡幅である10%は、漁獲・特定養殖(限度額率0.8により、補塡されない部分の1/2 をカバーするものとして設計)との横並びをとって設定しているもの。 ● 漁獲においては、長期間の休漁等、通常の資源管理と比較してより強度の資源管理措置を行う漁業者の積立ぷ らすについては、補塡幅を10%から15%に拡大している。 ● このため、養殖においても、減収の恐れが高まったり、掛かり増し経費が発生するようなより強度の漁場改善に 取り組む場合に、補塡幅を10%から拡大するという枠組みが考えられないか。 ● その場合の強度の取組の要件として、どのようなものが考えられるか。例えば、需要に見合った生産を目指して 生産量を大幅に削減することにより漁場への負荷を軽減する取組への参加等はどうか。 ● 補塡幅を拡大するとしても、養殖業者の自己責任部分がないことによる廉価販売等のモラルハザードを防止する 観点から、実質的な払戻判定価格と標準出荷価格との差を尐なくとも5%設ける必要があると考えられるがどうか。

≪検討事項等≫

積立ぷらすの補塡の幅を10%から拡大

原則90% (払戻判定金額) 自己負担部分 漁業共済で 補塡可能な部分 減 収 漁業者 1 国 3 漁業共済で 補塡可能な部分 国 3 漁業者 1 自己負担部分 原則95% (払戻判定金額) 通常タイプ 強度資源管理タイプ 原則80% (共済限度額) 100% (基準収入) 積立ぷらすの補 塡範囲 【参考】強度資源管理通常タイプ ・当該年の収入額が払戻判定金額(基準収入と共済限度額 の中間値)を下回った場合に、漁業者・養殖業者の積立金と 国費により補塡。 ・積立ぷらすの補塡範囲は、払戻判定金額と当該年の収入額 の差額(ただし、払戻判定金額と共済限度額の差額が上限)。 (強度資源管理タイプについて) ・資源状況や国民経済上の重要性から国が指定する特定の 魚種・漁業種類について、強度の資源管理措置に取り組む場 合、払戻判定金額を基準収入と通常の払戻判定金額の中間 値にまで引き上げ、補塡範囲を拡大。

(20)

漁業経営セーフティーネット構築事業

(21)

漁業者・養殖業者と国の拠出により、燃油価格や配合飼料価格が高騰したときに補塡

金を交付し、経営の安定を図る。

ポイント

漁業経営セーフティーネット構築事業

価 格 価格高騰の影響を緩 和 =補塡分 燃油や配合飼料が値 上がりしても安心だ ね! 燃油や配合飼 料がまた値上 がりしたらどう しよう。 不安 だな。 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 平成16年8月 平成18年8月 平成20年8月 平成22年8月 平成24年8月 16年8月 47,900円/kl 20年8月 124,600円/kl 21年4月 60,100円/kl 25年1月 90,100円/kl 燃油価格(円/kl) 漁業用燃油の価格推移 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 平成16年8月 平成18年8月 平成20年8月 平成22年8月 平成24年8月 16年8月 80,339円/トン 配合飼料主原料の魚粉輸入価格の推移 魚粉輸入価格 (円/トン) 19年7月 139,615円/トン 22年7月 153,108円/トン 24年11月 125,185円/トン ○ 燃油価格や配合飼料価格の高騰に備えて、 漁業者と国又は養殖業者と国が資金を積立て ます。 ・ 燃油については原油価格、 配合飼料については 輸入原料価格が一定の基準を 超えて上昇した場合 に、漁業者や養殖業者に対し、補塡金が支払われ ます。 ○ 補塡金の内訳は、漁業者・養殖業者の積立て分 と国の積立て分の割合が1対1となります。 【 補塡基準 】 ・23年度 2年間平均値×115% ・24年度第1四半期 7中5平均値×115% (四半期ごとに115%から5%ずつ引き下げ) ・24年度第4四半期以降 7中5平均値×100% *7中5平均値(直前7年間の価格のうち、高値1年 分と低値1年分を除いた5年分の平均値) *配合飼料については、四半期の輸入原料価格 が、その直前7中5の輸入原料価格を超えたときに 補塡が行われます。補塡単価は「輸入原料価格の 値上がり額」と「配合飼料価格の値上がり額」のどち らか低い額です。

(22)

全漁連の要望

漁業経営セーフティーネット構築事業における養殖用配合飼

料価格安定対策では、輸入原料価格と製品価格による2つの

指標が補塡発動基準となることから、発動基準が実態に合って

おらず加入率が低迷している。本事業への加入促進により、養

殖漁家の経営安定に資するためにも、補塡基準の改善を図る

こと。

ポイント

(参考)

・ 輸入原料価格=魚粉の輸入価格×魚粉使用割合+魚油の輸入価格×魚油使用割合

(魚粉・魚油の輸入価格は財務省貿易統計、使用割合は (社)日本養魚飼料協会調べ。)

・ 配合飼料価格は、月毎の平均出荷価格((社)日本養魚飼料協会調べ)。

22

(23)

● 本事業の現行の補塡基準は、輸入原料価格で算定された補塡額と配合飼料価格で算定された補塡額のいず れか低い方としている。 ● これは、 ① 本事業は、国内で制御が困難な輸入原料価格の変動の影響を緩和するものであることから、輸入原料価格 を補塡基準としつつも、 ② 魚粉、魚油等の原料が輸入されてから配合飼料に加工され出荷されるまでの間、数ヶ月を要することなどか ら、輸入原料価格と配合飼料価格の動きは同調していないため、輸入原料価格のみを補塡基準にすると、実 際に養殖業者が負担する配合飼料価格が上昇していないのに補塡が発生するケースがあり得ること 等に配慮したもの。 ● 一方、このように2つの基準を併用することによって、かえって養殖業者の実際のコスト負担に正確に対応した 支援が行われないとの指摘もあるところ。

現 状

2008年4月 2008年10月 2009年4月 2009年10月 2010年4月 2010年10月 2011年4月 2011年10月 2012年4月 2012年10月 輸入原料価格 配合飼料価格 【輸入原料と配合飼料の価格動向】 0 5,000 10,000 15,000 20,000 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 配合飼料価格による補填額 輸入原料価格による補填額 2つの価格による現行基準 の補填額 【各価格指標による補塡の発生状況(過去5年の数値による試算)】 23

(24)

漁業経営セーフティーネット構築事業の見直し①

輸入原料価格と配合飼料価格の関係を改めて精査したところ、

① 輸入原料価格の算定に7ヶ月前の魚粉と魚油の輸入価格を用いると、配合飼料と輸入原料の

価格の動きがおおむね同調する。

また、それぞれの指標で試算された補塡額を5年間程度の期間で比較すると、補塡の総額がお

おむね同水準。

このため、補塡基準を輸入原料価格(魚粉と魚油を勘案)か配合飼料価格のいずれか一方とする

ことは、検討課題であると考えられる。

改善方策等

【輸入原料価格として7ヶ月前の魚粉と魚油の輸入価格を用いた場合の価格動向】 2008年4月 2008年10月 2009年4月 2009年10月 2010年4月 2010年10月 2011年4月 2011年10月 2012年4月 2012年10月 輸入原料価格 配合飼料価格 【補塡の発生状況】 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 配合飼料価格を指標とした場合 輸入原料価格を指標とした場合 (7ヶ月前の輸入価格使用) 2008~2012年の 補塡額の合計 配合飼料 価格指標 96,472円 輸入原料 価格指標 90,025円 24

(25)

見直しの論点

○ 魚粉・魚油の輸入価格は公表値(財務省

貿易統計)であり、透明性が高い。

● 7ヶ月後の補塡基準を高い精度で推定で

きることになることに伴い、様々な問題が

生じるおそれ(配合飼料価格への影響や

モラルハザード等)。

● 7ヶ月の時間差が将来も続くのか検証不

能。時間差が変われば、配合飼料価格が

高いのに補塡されない、低いのに補塡され

る、といったケースが生じるおそれ。

○ 養殖業者の現実の負担に正確に対応し

て補塡が発生。

● 尐なくとも、毎月の工場出荷量の業界合

計値、出荷額の業界合計値および指標と

なる総平均単価(出荷額業界合計値/出

荷量業界合計値)を公表することにより、

事業運営の透明性を確保する必要があ

る。このことにつき、配合飼料メーカーの理

解を得る必要がある。

7ヶ月前の魚粉・魚油の輸入価格を

用いて算定した輸入原料価格を

指標とする場合

配合飼料価格を指標とする場合

(26)

養殖業への融資・保証制度

(27)

養殖業への融資・保証制度①

【主な制度資金】 ○ 養殖事業者が養殖施設など新たに設備投資を行う場合や種苗・餌料などの生産資材を購入する場合に必要と なる資金(漁業近代化資金) ○ 災害や社会経済状況の変化に伴い売上が減尐して資金繰りに支障が出た場合に必要となる低利かつ長期の 運転資金(日本政策金融公庫の農林漁業セーフティネット資金) 【信用保証制度】 ○ 漁業者の信用力を補い、資金の円滑な融通を図るため、法律に基づく保証機関による信用保証を実施。 ○ 漁業者が融資について保証を受ける際に通常求められる担保を政策的に限定するなど、漁業の実態を踏まえ た政策支援が措置。 (無保証人型漁業融資の推進) ○ 養殖業を含む水産業は、経営や信用力の脆弱性、投資の回収期間の長期性等から一般金融にはなじみ難い性 格を有している。 ○ このような水産業の性格を踏まえ、漁業経営の近代化と安定化を促進することを目的として、国又は地方公共団 体による財政資金の融通、系統金融機関の貸出に対する利子助成等が行われている。 ≪現行制度について≫ ○ 金融機関による融資の担保は、従来から「不動産担保」が中心であったが、企業が保有する在庫や売掛金など を担保とする「動産・売掛金担保融資(ABL)」も活用されつつある。 ○ 養殖業においても、一部の金融機関が養殖魚を動産担保として融資する事例も見られる。

水産業の特性を踏まえ、漁業経営の近代化と安定化を促進する観点から、国・地方公共団

体による財政資金の融通や利子の助成などを措置する融資制度が講じられているところ。

ポイント

≪新たな金融手法:ABL≫

(28)

項目 使途 借入条件 (※借入金利については平成25年4月18日現在) 漁業近代化資金 種苗購入費・餌料代等 【要件】漁業経営の近代化 【借入限度額】養殖業者(個人)9千万円(法人)1億8千万円 【借入金利】0.90% 【償還期限】5年以内(据置2年以内) 農林漁業セーフティネット 資金(日本政策金融公庫) 社会的・経済的な環境の変化や 自然災害によって売上げが減尐し 資金繰りに支障を来している場合 における長期運転資金 【要件】前期より売上高が10%以上減、又は最近3ヶ月の売上高が前期同期を下 回っており今後も減尐が見込まれる。 【借入限度額】6百万円(年間経営費の3/12以内の特認あり) 【借入金利】借入期間に応じ0.35~0.55% 【償還期限】10年以内(据置3年以内) 漁業経営維持安定資金 中小漁業者の延滞又は固定化し た債務の整理 【要件】漁業者が漁業経営再建計画を策定し県知事の認定を受ける 【借入限度額】養殖業者を主に営む者 4千万円 【借入金利】0.90% 【償還期限】原則10年以内(特認15年以内、据置3年以内) 無保証人型漁業融資促進 事業 無担保・無保証人型の融資を推 進するための保証 【要件】中小漁業者等であって、漁業関係資産と生活資産を区分管理できる者 【対象資金】保険の対象となる設備資金、運転資金及び漁業経営維持安定資金 【保証料率】0.34~1.55%(各漁業信用基金協会毎に異なる) ○ 主な制度資金・保証事業の内容 ○ ABLの活用事例 (大分県)

【養殖魚を担保とした融資スキーム】

○ 海上生け簀において養殖するハ

マチ・マグロを担保物件として融資

(3億円)

○ 動産評価の専門会社がハマチ・

マグロの担保価値を評価

③担保評価・管理システム等の 評価 ⑧担保評価換え・管理システム 等の定期評価 ①融資申込み ④担保差入 ②担保評価依頼 ⑤融資実行 ⑥担保情報定期報告

養殖業への融資・保証制度②

動産評価専門会社

養殖事業者

銀行

⑦モニタリング 28

(29)
(30)

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 H 2 0 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 1 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 2 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 3 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 4 年 1 月 4 月 7 月 10 月 数量 単価 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 0 200 400 600 800 1,000 1,200 H 2 0 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 1 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 2 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 3 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 4 年 1 月 4 月 7 月 10 月 数量 単価 養殖ブリ (ハマチ) 養殖カンパチ 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 0 200 400 600 800 1,000 1,200 H 2 0 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 1 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 2 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 3 年 1 月 4 月 7 月 10 月 H 2 4 年 1 月 4 月 7 月 10 月 数量 単価 資料 : (社)全海水 「月刊 かん水」(各中央卸売市場調べ) (円/キロ) (トン) 養殖マダイ

養殖魚の価格の安定①

養殖魚の価格は、生産量の増減により大きく変動。ま

た、天然魚の豊漁、安価な輸入魚の流通などにより供給

過剰となった場合も価格が暴落。

背景

(日経新聞:平成25年4月24日より) (円/キロ) (円/キロ) (トン) (トン) 30

(31)

養殖魚の価格対策

生産・出荷 過剰 国産養殖魚 の 価格の暴落 安価な輸入 魚の流通 天然魚の 豊漁

●資源管理・収入安定対策は、価格の暴落等による経営の悪化の改善に寄与。

しかし、そもそも、価格の暴落自体を起こりにくくするために、何らかの対応を検討できないか。

●例えば、事業者自らによる需要に見合った生産・出荷のための取組を検討できないか。

生産・出荷 過剰 国産養殖魚 の 価格の安定 【事前の備え】 需要に見合った生産・出荷 経営安定 価格の暴落防止 安価な輸入 魚の流通 天然魚の 豊漁

対応

【事後の備え】 積立ぷらすなど

養殖魚の価格の安定②

~事業者自らによる需要に見合った生産・出荷~

経営安定に寄与

(32)

【参考】 計画的な生産又は出荷の例①(米)

■ 主食用米の需給調整に係る施策の変遷 需給調整の未達成 県の生産数量目標 を、達成県に付け 替え 従 来 現 在 廃 止 需給調整の達成地 域・参加者を優先 して支援 廃 止 対 象 者 需給調整の参加者に交付 需給調整の参加 者・非参加者のい ずれにも交付 対象品目 大豆、小麦等のみ 対象 大豆、小麦等の ほか、米(新規 需要米等)も対 象 主食用米の生産数量目標 需給調整の非参加に対する ペナルティ措置 施設整備や制度資金等の 各種支援措置 水田での主食用 米以外の作物作 付に対する助成 主食用米に対する助成 なし 需給調整の参加 者に交付 ① 米の直接支払交付金(1.5万円/10a) ② 米価変動補填交付金 農業者 都道府県 市町村等 国 ■ 生産数量目標の提供ルート 32

(33)

【参考】 計画的な生産又は出荷の例①(米)

計画等作成主体 国、都道府県、市町村(地域農業再生協議会) (※米の生産数量目標の設定・通知) 実施方法 Ⅰ 国が、 需要に見合った主食用米の生産を進めていく観点から、 ① 全国の生産数量目標は、毎年、全国の需要見通しを基本に、需給動向等を踏まえて設定 ② 都道府県別の生産数量目標は、各都道府県の需要実績を基本として設定 Ⅱ これを受け、都道府県、市町村等の段階を経て、農業者別の生産数量目標を設定 Ⅲ 農業者は、自らの経営判断で需給調整への参加を決定(従来の強制感を伴うペナルティは廃止) 根拠 米穀の需給調整実施要領【生産局長通知】 条文 第2 主食用米の生産数量目標の設定 1 全国の需要見通し 全国の需要見通しは、確実に需給バランスがとれる水準に設定することとする 。 2 地域別の生産数量目標(需要量に関する情報) (1)都道府県別の生産数量目標(需要量に関する情報) 国から提供される都道府県別の生産数量目標(需要量に関する情報を含む。以下同じ。)については、経 営所得安定対策等実施要綱(平成18年7月21日農林水産省省議決定)及び平成18年11月に策定した米穀 の需給及び価格の安定に関する基本指針(以下「基本指針」という。)において決定されたルールに即しつ つ、食料・農業・農村政策審議会の助言の下、農林水産省生産局長(以下「生産局長」という。)が策定し、 面積換算値と併せて都道府県知事に提供する。 (2)市町村・地域農業再生協議会・認定方針作成者別の生産数量目標 都道府県から市町村、市町村から地域農業再生協議会、地域農業再生協議会から認定方針作成者(食 糧法第5条第1項に基づき、農林水産大臣の認定を受けた生産調整方針(以下「認定方針」という。)を作成 した生産出荷団体等をいう。以下同じ。)への生産数量目標の情報提供に当たっても、面積換算値を提示 する。 3 (略) 4 生産数量目標等の決定 認定方針作成者は、地域農業再生協議会の代表者から提供された生産数量目標の範囲内で、自らの生 産数量目標及び面積換算値(以下「生産数量目標等」という。)を決定するとともに、地域農業再生協議会で 設定された配分ルールに則して、自らの認定方針に参加する農業者(以下「方針参加農業者」という。)別の 生産数量目標等を決定し、方針参加農業者に通知する。 33

(34)

【参考】 計画的な生産又は出荷の例②(野菜)

需要及び供給の見通し(国) (概ね5年ごとに策定) 需給ガイドライン(国) (毎年、6月(冬春野菜)、12月(夏秋野菜)に策定) 供給計画(全農、県経済連、大規模生産者等) (種別ごとに年2回作成) (は種・定植前の当初計画、出荷前の確定計画) 指定野菜(14品目) キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、トマト、なす、 にんじん、ねぎ、はくさい、ピーマン、レタス、たまねぎ、 ばれいしょ、ほうれんそう 34

(35)

【参考】 計画的な生産又は出荷の例②(野菜)

計画等策定主体 ①全国生産出荷団体(野菜の生産者が構成員となっている農業協同組合連合会その他の団体であって、全国の区域を その地区とするもの) ②系統外登録出荷団体等(全国生産出荷団体に属していない出荷団体又は生産者であって、独立行政法人農畜産業 振興機構の登録を受けたもの。) 実施方法 Ⅰ 国が需要及び供給の見通しを策定(法定) Ⅱ 国が需給ガイドラインを策定 Ⅲ 全国生産出荷団体等が、品目ごとに出荷時期別の作付面積と地域別出荷量の供給計画を策定 ※供給計画を策定する者が、野菜価格安定対策及び緊急需給調整対策の支援対象となる。 ※生産者間で出荷数量の調整を行うものではない。 根拠 野菜需給調整関係事務処理要領【生産局長通知】 条文 第1 指定野菜の需給ガイドライン等 1 指定野菜の需給ガイドラインの策定 野菜生産出荷安定法(昭和41年法律第103号。以下「法」という。)第2条に規定する指定野菜(以下「指定野菜」とい う。)の生産地域における計画的な生産及び出荷の促進に資するため、次により生産出荷団体等が指定野菜の供給計 画を作成する際の目安となる指標(以下「需給ガイドライン」という。)を策定するものとする。 (1) 農林水産省生産局長(以下「生産局長」という。)は、法第3条第1項の規定により公表された需要及び供給の見通し、 生産及び出荷の動向等を踏まえ、指定野菜の種別ごとの当該年度又は翌年度における需要量、供給量及び国内産供 給量の見通し並びに作付面積指標について、すう勢等を基礎に推計を行い、当該推計を基に指定野菜の需給ガイドライ ンの案を作成するものとする。 2 指定野菜の供給計画の作成 (1) 全国生産出荷団体(野菜の生産者が構成員となっている農業協同組合連合会その他の団体であって、全国の区域 をその地区とするものをいう。以下同じ。)及び系統外登録出荷団体等(全国生産出荷団体に属していない出荷団体又 は生産者であって、独立行政法人農畜産業振興機構(以下「農畜産業振興機構」という。)の登録を受けたものをいう。以 下同じ。)は、1の需給ガイドラインを目安として、指定野菜の供給計画を別記様式により作成し、別表第1の区分に従い 同表に掲げる提出期限までに、生産局長に届け出るものとする。ただし、重要野菜の供給計画にあっては生産局長に承 認の申請をするものとする。 なお、系統外登録出荷団体等にあっては、その所在地を管轄する都道府県知事を経由して、生産局長に届出又は承 認の申請をするものとする。

(36)

【参考】 計画的な生産又は出荷の例③(果実)

適正生産出荷見通しの策定(国) 道府県別の生産出荷目標を策定 (全果協:全国果実生産出荷安定協議会) 産地別の生産出荷目標の策定 (都道府県果協:都道府県果実生産出荷安定協議会) 農協等から生産者等に通知 36

(37)

【参考】 計画的な生産又は出荷の例③(果実)

計画等策定主体 ・都道府県果協(果実の計画的な生産出荷の取組主体として設立される任意団体) ・指定果実出荷事業者(農協、農協以外に出荷している生産者組織) 実施方法 Ⅰ 生産局長が定める適正生産出荷見通しを全果協に通知(要綱) Ⅱ 全果協は道府県別の適正生産量・適正出荷量を含む全国生産出荷目標を策定(要綱) Ⅲ 道府県果協は、産地別の適正生産量・適正出荷量を含む道府県生産出荷目標を策定し、管内の農協等に通知(要 綱) Ⅳ 指定果実出荷事業者のうち都道府県果協が指定する者は、産地生産出荷目標を策定し、管内の生産者等に通知 (要綱) ※生産者間で出荷数量の調整を行うものではない。 根拠 果実等生産出荷安定対策実施要綱【農林水産事務次官依命通知】 条文 1 適正生産出荷見通し及び生産出荷目標 (1) 指定果実について農林水産省生産局長(以下「生産局長」という。)は、毎年、開花状況、需要見通し等を踏まえ、生 産局長が別に定めるところにより、全国の適正生産量並びに生食用及び加工原料用の用途別の適正出荷量を含む当 年の適正生産出荷見通しを策定し、全果協、指定法人、地方農政局長を通じ(北海道にあっては直接)知事に通知する ものとする。 (2) 全果協は、(1)の適正生産出荷見通しが通知された場合には、都道府県ごとの生産出荷実績等を勘案して、生産局 長が別に定めるところにより、都道府県別の適正生産量並びに生食用及び加工原料用の用途別の適正出荷量(生食用 適正出荷量にあっては、当年及び各出荷時期区分(当該年産の出荷期間を区分した期間をいう。以下同じ)の適正出荷 量)を含む全国生産出荷目標を策定し、指定法人及び都道府県果協に通知するものとする。 (3) 都道府県果協は、(2)の全国生産出荷目標が通知された場合には、生産局長が別に定めるところにより、原則として 市町村の区域又は農業協同組合(以下「農協」という。)の業務区域(以下「産地」という。)ごとの生産出荷実績等を勘案 して、産地別の適正生産量、生食用及び加工原料用の用途別適正出荷量を含む都道府県生産出荷目標を策定し、管 内の農協及びその連合会(全国農業協同組合連合会の都道府県本部を含む。)、農協以外に出荷している生産者組織 その他指定果実を出荷している事業者(以下「指定果実出荷事業者」という。)及び都道府県法人に通知するものとする。 (4) 指定果実出荷事業者のうち都道府県果協が指定する者は、(3)の都道府県生産出荷目標が通知された場合には、 生産局長が別に定めるところにより、生産者ごとの指定果実の生産出荷実績等を勘案して、生産者別の適正生産量並 びに生食用及び加工原料用の用途別の適正出荷量を含む産地生産出荷目標を策定し、管内の生産者及び都道府県法 人に通知するものとする。

(38)

養殖魚の価格の安定③

~独禁法との関係①~

● 事業者が自主的に需要に見合った生産・出荷を行う場合には、独禁法との関係に留意

する必要。

● 一般に、事業者が他の事業者と「共同」して、生産・出荷数量を制限するなど相互に事

業活動を拘束することにより、一定の取引分野において「競争を実質的に制限」すること

は、いわゆる「不当な取引制限」(独禁法第2条第6項)として、禁止(独禁法第3条)。

また、事業者団体が一定の取引分野における競争を実質的に制限することも禁止(独

禁法第8条第1号)。

ポイント

● 独占禁止法 [事業者] 第2条 6 この法律において「不当な取引制限」とは、事業者が、契約、協定その他何らの名義をもつてするかを問わず、他の事業者と共同し て対価を決定し、維持し、若しくは引き上げ、又は数量、技術、製品、設備若しくは取引の相手方を制限する等相互にその事業活動 を拘束し、又は遂行することにより、公共の利益に反して、一定の取引分野における競争を実質的に制限することをいう。 第3条 事業者は、私的独占又は不当な取引制限をしてはならない。 [事業者団体] 第8条 事業者団体は、次の各号のいずれかに該当する行為をしてはならない。 一 一定の取引分野における競争を実質的に制限すること。 38

(39)

養殖魚の価格の安定④

~【参考】 独禁法における協同組合の適用除外について~

協同組合の適用除外の趣旨

単独では大企業に伍して競争することが困難な漁業者が相互扶助を目的とした協同組合を組織して、市場におい て有効な競争単位として競争することは、独禁法が目的とする公正かつ自由な競争秩序の維持促進に積極的な貢 献をするものである。したがって、このような組合が行う行為には、形式的外観的には競争を制限するおそれがある ような場合であっても、特に独禁法の目的に反することが尐ないと考えられることから適用除外とされていると解され ている。 例えば,連合会及び単位漁協が共同購入、共同販売、連合会及び単位漁協内で共同計算を行うことについては、 独禁法の適用が除外される。 ● 独占禁止法 第六章 適用除外 (一定の組合の行為) 第二十二条 この法律の規定は、次の各号に掲げる要件を備え、かつ、法律の規定に基づいて 設立された組合(組合の連合会を含む。)の行為には、これを適用しない。ただし、不公正な取引 方法を用いる場合又は一定の取引分野における競争を実質的に制限することにより不当に対 価を引き上げることとなる場合は、この限りでない。 一 小規模の事業者又は消費者の相互扶助を目的とすること。 二 任意に設立され、かつ、組合員が任意に加入し、又は脱退することができること。 三 各組合員が平等の議決権を有すること。 ● 水産業協同組合法 (私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 との関係) 第七条 組合は、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関す る法律 (昭和二十二年法律第五十四号。以下「私的独占禁 止法」という。)の適用については、これを私的独占禁止法第 二十二条第一号及び第三号の要件を備える組合とみなす。 ただし、以下のような場合には、独禁法の適用除外とはならない。 ○ ①不公正な取引方法を用いる場合又は②一定の取引分野における競争を実質的に制限することにより不当に 対価を引き上げることとなる場合には、適用除外とはならない(独禁法第22条本文ただし書)。 ○ 生産調整については、これに参加しない事業者に対して、協同組合内で不当に差別的な取扱いが行われ、そ の事業者の事業活動を困難にさせる場合には、不公正な取引方法に該当し違法となるおそれがある。 ○ また、例えば、単位漁協が事業者としての立場で他の事業者や単位漁協と共同して、価格や数量の制限等を 行うこと(カルテル)等は、独禁法第22条の組合の行為とはいえないことから、適用除外とはならない。

適用除外とならない場合

※ 上記は、公取が定めた「農業協同組合の活動に関する独占禁止法上の指針」を下に作成 39

(40)

養殖魚の価格の安定⑤

~独禁法との関係②~

● 事業者自らによる需要に見合った生産・出荷の取組を行うに当たっては、独禁法の規定によれ

ば、

(1)事業者の場合、独禁法第2条第6項の「不当な取引制限」違反の構成要件となる、

① 事業者の共同性(生産・出荷数量などを事業者が共同して決定しているか)

② 競争の実質的制限(結果として競争を実質的に制限しているか)

などに該当しないようなものとすることが必要。

(2) 事業者団体の場合、独禁法第8条の違反の構成要件となる、競争の実質的制限等に該当しない

ようなものとすることが必要。

事業者、事業者団体が、上記のそれぞれの要件に該当しないのであれば、適用除外規定を立法

しなくとも独禁法上問題とはならないと解される。

なお、 事業者であり事業者団体でもある漁協及びその連合会は、独禁法及び水協法により、一定

の範囲で行う行為について、原則として、独禁法の適用が除外されているところ(不公正な取引方法

を用いる場合など適用除外とされない例外もあることにも留意)

※公取は、具体的な行為が独占禁止法上違法となるかどうかは、個々のケースに応じて、市場の競争に与える影 響から判断するとしており、事前にある一定の行為を一般的に独禁法上問題となるかを判断することは困難。

● 独禁法等の枠組や米、野菜、果樹の例を踏まえた場合、具体的には、以下のような方法が考えら

れないか。

行政の何らかの関与(全国見通しの策定、事業者が定める自主調整の方針の認定など)の下に、

業界の太宗を占める漁協系統が生産・出荷調整計画の策定、割当て、配分を行えば、独禁法上

の課題をクリアできるのではないか。

ポイント

40

(41)

●事業者自らによる需要に見合った生産・出荷の仕組みの具体化に当たっては、実行可能性や独禁法

との関係等の観点から、さらに十分な検討が必要。

例えば、

●天然魚や輸入魚の供給もある中で、取組の効果を発揮させるためにはどのような仕組みとすることが

適当か。対象とする魚種や地域は、どのようなものが適当か。

●全国の生産・出荷数量の見通しの決定は事業者自身ではなく、行政が行う必要があると考えられる

が、どうか。

●全国の生産・出荷数量の見通しを決定する場合、どのような要素を考慮して、どのように決定すること

が適当か。

●当該見通しに基づいて傘下の事業者に割当て配分する場合、どのような要素を考慮して、どのように

行うことが適当か。

●多くの事業者に取組へ参加し、決定に沿ってもらうためにはどのような仕組みが適当か。

例えば、積立ぷらすをインセンティブの一つとして位置づけてはどうか。

≪検討課題≫

養殖魚の価格の安定⑥

~事業者自らによる需要に見合った生産・出荷~

(42)

現状② 養殖水産物の輸出の拡大

●養殖水産物の輸出については、輸出量及び輸出額とも増加傾向。

●我が国養殖水産物に対する海外需要を増やしていくことは、国内供給の調整にも寄与。

ポイント

0 1 1 2 2 3 3 4 4 0 50 100 150 200 250 300 350 (単位:万トン) (単位:億円) うち主要養殖水産物の輸出量(トン) うち主要養殖水産物の輸出額(万円) 42

(43)

証明書発行に必要な検査 現行の要領 対応 年1回の官能検査 + 理化学検査 (カドミウム、ヒ素、ヒスタミン) 食品衛生法上の登録検査機関(全国95機関) において実施と規定 証明書発行機関でしか検査ができないとの誤 解があることから、登録検査機関で 検査実施可能であることを周知 (2013.04.16) 輸出の都度の官能検査 証明書発行機関(中国:4機関、ロシア:1機関) によるサンプリング検査実施と規定 事業者による自主検査も可能 となるように変更 (厚生労働省等が要領改正( 2013.04.16 付)) ※官能検査とは、外観やにおいなどを五感を用いて確認し、安全性を確認する検査。 (イメージ) ・輸出の都度の官能検査費 と遠隔旅費が不要に! ・証明書発行の時間が短

事 業 者 負 担 の 軽 減

要領の改正により・・・

中国のみ

養殖水産物の輸出の拡大

~中国・ロシア向け輸出水産食品の衛生証明書に係る手続きの見直し~(厚生労働省)

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現状③ 養殖の収益性の向上(取組例①)

○薄飼い養殖への転換 種苗の導入尾数を削減することで、生産コストの 削減と薄飼いによる成長、生残の向上。 年間を通して商品を提供するため、早期採卵の人工種苗を導入す ることで、従来の3年魚では産卵期の影響で品質が低下する6,7月 に、品質低下を起こさない2年魚を出荷。 赤潮の影響を受けず、夏期の高水温や冬期の低 水温の影響を受けにくい外海漁場で、浮沈式生簀 を使用して養殖。 品質の均一性を指向する市場ニーズに応えるた め、飼料を最適な成分内容のEP単一使用に転換 従 来 の 取 組 内 容 ・飼餌料や燃油等の高騰による生産コストの 上昇 ・赤潮被害対策 ・作業の効率化と労働環境の改善 ・市場のニーズに合わせた品質の均質化 ・夏期の痩せや身割れ等の品質低下対策 等 更なる改革すべき課題 新 た な 取 組 内 容 ○人工種苗の導入 ○外海漁場の活用 ○EP飼料の単一使用 2月 6月 10月 2月 6月 10月 2月 6月 10月 早期採卵人工種苗(下)と天然モ ジャコ(上) ・養殖業者と漁協が一体となって通年安 定供給可能な体制を確立 ・加工による付加価値向上や輸出の拡大 に取り組む ・漁協ブランド「鰤王」としてブリを販 売 ・ブランドの品質を確保するため、 ①オリジナル飼料を開発し全生産者が使 用、 ②品質管理システムでトレーサビリティを 実施、 ③通年での安定供給を実現

● 鹿児島県のブリ養殖では、薄飼いによる効率生産、出荷時期の分散、市場ニーズに応

える品質の均一化等に取組み。

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人工種苗を導入することで、生産コ ストの削減、出荷時期の分散化、海 外(中国)種苗のリスクの回避等が 可能。 対 象 地 区 ・飼餌料や燃油等の高騰による生産コストの 上昇 ・生産物の高品質化 ・経営の合理化、労働環境の改善 ・販売単価の安定化、高付加価値化 ・環境に配慮した養殖等 改 革 す べ き 課 題 国産人工種苗の推進、飼料の配合飼料化、 出荷時期の分散化 、生産量の削減 、グ ループ化での省力・省コスト化により収益 の改善に取り組み、かごしま生まれかごし ま育ちの養殖カンパチによる持続的な経 営の安定化を図る。 改革のコンセプト 主 な 取 組 内 容 ○人工種苗の導入 ねじ め 鹿屋市 垂水市 牛根 鹿児島県錦江湾4漁協 (牛根、垂水市、鹿屋 市、ねじめ) 人工種苗の養殖サイク ル ○配合飼料(EP)の導入 固形配合飼料(EP)の導入により、労働の 安全性の向上、作業軽減と養殖魚の高品 質化による単価上昇を図る。また、EP化に よる環境負荷の低減も図る。 ○協業化の推進 寄生虫対策を共同で実施するなど、協業 化を推進し、作業軽減と効率化を図る。 ○高付加価値化の推進 フィレ加工を推進することで、加工度を上 げた高付加価値化をするとともに活魚輸送 時に発生する減耗を防ぎ、さらに加工残滓 の有効活用も図る。

● 鹿児島県のカンパチ養殖では、人工種苗の導入によるコスト削減、出荷時期の分散、

生産物の高品質化、協業化による効率化、フィレ加工による高付加価値化等に取組み。

現状③ 養殖の収益性の向上(取組例②)

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ニ ー ズ の 高 い 6 ~7mmサイズの 高品質かつ均質 な真珠の生産を 増やすことで、価 格競争力の高い 真珠を供給

生産性の向

収益性の改善 2年貝の使用と2核挿入の導入 生産の長期化による貝のへい死を 防ぐために活性が高く生き残りのよ い2年貝の導入、真珠層の巻きの 良い小型核の2核挿入 漁 場 利 用 法 の 改 善 共販体制の強化と販売ロットの大型化 漁連単位での共販 体 制 の 強 化 と グ ループ毎の生産手 法 の統一 と共同 出 荷によるスケールメ リットの発揮 需 要 に 合 わ せ た サ イ ズ の 供 給 越物真珠生産への切り替え 冬期の北西風 九島 高島 島影で季節風が弱ま る静穏な漁場(越物漁 場) 内湾で餌料が多い 漁場(当年漁場) 1 月 6 月 12 月 浜揚 げ 核 入 垂 下 核 入 垂 下 浜揚げ 垂 下 当年物から、真珠層が厚く色に 深みのある高品質真珠がつくれ る越物生産に切り替え 経営体毎に混在していた筏を、漁協 やグループ単位で生産工程に応じた 環境条件にあわせた漁場に再配置 ・経営体毎に独自の生産管理 ・当年物、大珠主体の生産 ・経営体毎に共販、示談を選択 し小ロットで販売 ・大珠真珠の供給過剰 改 革 す べ き 課 題 ~複数経営体のグループを単位とした取組~ 明 浜 宇和 島 蒋 渕 三 浦 下 灘 愛 南 対象地区

● 愛媛県の真珠養殖では、地区ごとに組織した複数経営体のグループを単位として、当年

物真珠から越物真珠生産への切り替えを中心とした生産性の向上、共販体制の強化と販売

ロットの大型化等による収益性の改善等に取組み。

現状③ 養殖の収益性の向上(取組例③)

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≪今後の方向性≫

養殖業の将来展開

需要に見合った生産・出荷を実現していく必要があるのではないか。

養殖漁場の持続的利用の基礎である漁場環境の改善を引き続き推進する必要

があるのではないか。

(取組事例) ・ 薄飼いや人工餌料の導入(魚類養殖)

・ 外海漁場の活用(魚類養殖)

・ 環境収容力にあわせた生産(貝類養殖、藻類養殖) 等

消費者ニーズへの対応を強化していく必要があるのではないか。

(取組事例) ・ 夏期の品質低下対策、品質改善(魚類養殖)

・ 品質の均一性指向に対応する飼料の活用(魚類養殖)

・ 年間を通じた商品提供のため人工種苗を導入(ブリ類養殖)

・ 需要の高いサイズの高品質の製品の提供(真珠養殖) 等

マーケットの拡大に努める必要があるのではないか。

(取組事例) ・ 輸出の開拓(魚類養殖)

・ 共販体制強化を通じた出荷先の拡大(真珠養殖)

参照

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