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片頭痛の仕組みと改善方法

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■著作権について

【椎間板ヘルニア】【脊柱管狭窄症】の原因と対処方法(以下、「書籍」と表記)は著 作権法で保護されている著作物です。書籍の使用に際しましては、以下の点にご注意 下さい。 ●「書籍」の著作権は 販売者 株式会社となり 著者 坂戸孝志 に属します。 初版 2011年 6月 1日 発行 ●著作権者の事前許可を得ずして、書籍の一部または全部を、あらゆるデータ蓄積手 段(印刷物、ビデオ、テープレコーダーおよび電子メディア、インターネット等)に より複製および転載することを禁じます。 ■ 使用許諾契約書 この契約は、あなたと 株式会社となり 及び、坂戸孝志 との契約です。 パッケージを開封することを以って、あなたはこの契約に同意したことになります。

第1条 目的

この契約書は、本書籍に含まれる情報を、本契約に基づきあなたが非独占的に使用す る権利を許諾するものです。

第2条 一般公開の禁止

本書籍に含まれる情報は、著作権法によって保護され、また秘匿性の高い内容である 事を踏まえ、あなたは、その情報を 株式会社となり 及び 坂戸孝志 との書面に よる事前許可を得ずして出版および電子メディアによる配信等により、一般公開並び に転売してはならないものとします。

第3条 契約解除

あなたがこの契約に違反した場合、株式会社となり 及び 坂戸孝志 は、何の通告 もなく、この使用許諾契約を解除することができるものとします。

第4条 損害賠償

あなたが本契約の第2 条の規定に違反した場合、あなたは本契約の解除に関わらず、 直ちに 株式会社となり 及び 坂戸孝志 に対して、違反金として、違反件数と販 売価格を乗じた価格の100倍の金額を支払うものとします。

第5条 その他

書籍は、あなたが行う【椎間板ヘルニア】【脊柱管狭窄症】の対処を目的として記載 していますが、期待通りの結果が得られず、万一如何なる損害が生じた場合において

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= 目次 =

著作権について --- 1 ご挨拶と御礼 --- 3 各部位の名称(腰部) --- 4 椎間板ヘルニア とは --- 5 脊柱管狭窄症 とは --- 6 神経を圧迫して痛みがでる? --- 7 診断される確率が高い原因 --- 13 靭帯と筋肉(腱)の肥大 --- 16 痛みのしくみ --- 19 痛みの原因 --- 20 対処方法 --- 21 腰の筋肉と緊張のしくみ --- 22 手術をしたら、痛みが消えた --- 25 付録;「痛み」 と 「うつ」 --- 28 おわりに --- 30

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ごあいさつ

著者

坂戸 孝志

(さかとたかし) 長野県出身 1972年生まれ 緩消法開発者 (社)日本健康機構 理事長 研究室 東京『痛みの専門院』 院長 この度は【椎間板ヘルニア】【脊柱管狭窄症】の原因と対処方法を手にしていただ き、ありがとうございます。 これでまた一人、不安な毎日から解放される喜びとともに、感謝の気持ちでいっぱい です。 私は現在、東京の研究室で、今までの医療では治せなかった痛みや病気、 難病の研究を日々行っています。 坂戸孝志 公式サイト

http://www.471203.com/

そして毎月、土日祝日のほとんどは、日本各地で学習会を開催しています。 「腰痛くらぶ」学習会 参加無料

http://www.kfbclub.com

いつでもお会いできますの、まずはご安心ください。

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各部位の名称(腰部)

腰椎1番の位置 骨盤 馬尾神経 脊髄 横突起 突起間筋 腰方形筋 多裂筋 (脊柱起立筋)

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椎間板ヘルニア とは

椎間板とは、脊椎の椎体と椎体の間にあるにある板状の組織です。 (椎体とは、首の骨を頚椎、胸の骨を胸椎、腰の骨を腰椎と呼びますが、その骨の単 体の名称) ヘルニア(hernia)とは、ラテン語で「外に出る」「飛び出す」という意味なので、 椎間板ヘルニアとは、「椎間板が飛び出しています」ということになります。 椎間板の外側には線維輪があり、内側には髄核が あります。 線維輪は硬いゴムのような組織で、内側の髄核は 柔らかく、神経より柔らかい組織です。 「椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出して神経を圧 迫して痛みが出る」とは、良く聞く言葉ですが、飛 び出すのは髄核ですので、柔らかい髄核は神経を圧 迫することができません。 飛び出した髄核は、時間の経過とともに硬化してい きますので、100%神経を圧迫できないとは言い切れ ませんが、今回お伝えしたい「痛みと神経の関係の 研究結果」の生理学のデータがあります。 ■正常な脊髄神経根を圧迫した場合、感覚異常と感覚麻痺がおこるが、痛みはおこら ない。 ■縫合糸をかけて牽引して圧迫させても痛みはおこらない。 ■神経根痛といわれる症状は、脊髄神経根の圧迫だけでは痛みはおこらない。 生理学の学者によって、このように報告されています。

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脊柱管狭窄症 とは

脊柱管とは、神経や脊髄が通っている管 のことです。 狭窄症とは、狭くなっている症状を指し ます。 脊柱管狭窄症とは、脊柱管が狭くなって いる症状(状態)を指しています。 脊柱管が狭くなるということは、脊柱管内にある神経を圧迫する恐れがあり、このた めに痛みやしびれが出る、間欠性跛行(かんけつせいはこう)がおこるといわれてい ます。 ※間欠性跛行とは、動くと痛みが出て、休むと痛みが治まる症状 脊柱管狭窄症が起こる原因として、椎間板が飛び 出す症状(椎間板ヘルニア)、黄色靭帯の肥大(石 灰化・骨化)、椎間関節周辺の筋肉の肥大などで圧 迫されます。 右の写真の黄色の矢印は、椎間板ヘルニアによる 脊柱管狭窄症。 右の写真の赤色の矢印は、靭帯や筋肉の肥大によ る脊柱管狭窄症。 病院でMRI 診断の結果、右の写真のように、脊髄 の白い場所が黒く映っていた場合、椎間板ヘルニ ア、もしくは脊柱管狭窄症と診断されます。 椎間板ヘルニアも、脊柱管狭窄症も神経を圧迫して痛みが出るといわれますが、果た してどうなのでしょう。 生理学・解剖学の視点からわかりやすく説明をしていきます。

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神経を圧迫して痛みがでる?

「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」とも、神経を圧迫して痛みが出るといわれてい ます。 しかし、神経を圧迫しても痛みがでないことが報告されていることを、先にも記述し ました。 「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」とも、脊髄神経根の炎症部分の圧迫についての 報告・記述もありますが、確かな根拠がないこともわかっています。 私が、この生理学(解剖)のデータを知ったのが20年ほど前になります。 そのため椎間板ヘルニアと診断されましたが、手術は全く考えませんでした。 そして、現在「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」で手術宣告された多くの腰痛患者 さんが頼ってきますが、痛みが消えるため手術はしていません。 ※ 脊髄神経の圧迫の場合、運動麻痺がおこる。 運動麻痺とは、排便・排尿障害。 下半身に痛みはないけど動かない。 この場合は、担当医師と相談の上、手術しか手段がない場合があります。 日本の病院のほとんどが、腰痛患者が来院した場合、レントゲンや MRI の撮影を行 います。 報告され確認できているだけでも、先進国の欧州のほとんどが、腰やでん部、足の痛 みを訴える、通常の腰痛患者の場合、レントゲンやMRI 撮影を行いません。 痛みは筋肉の緊張からおこっていますので、ほとんどの整形外科医はストレッチなど を行うように勧めます。 アメリカでは、2割程度になっているそうです。 このような流れになってきたのは、15年ほど前からになります。

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MRI 画像の説明をします。 椎体と椎体の間が椎間板。 中央の縦に白く映っているのが脊柱管内の髄液(水)、 髄液の中に黒くなっている部分が神経です。 ほとんどの方は、白く縦に映っている場所を神経と勘違いしていますが、神経ではな く髄液(水)です。 白い部分を神経と思っていると、白い部分が黒く映っているのを見ただけで神経を圧 迫しているように見えてしまいます。 頭部から下に伸びる脊髄(せきずい)は、 一つの円状(まとまり)になっていますが、 腰椎一番付近から枝分かれして、 馬尾神経(ばびしんけい)と呼びます。 馬尾神経は、椎体と椎体の間、 側面から伸びて下半身、さらには 足先まで伸びています。 少し椎間板が飛び出しています 椎体 椎間板 脊柱管内の髄液 神経 腰椎1番の位置 骨盤 馬尾神経 脊髄

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脊柱管内の断面です。 馬尾神経は、脊柱管の面積の 1/5程度を占めています。 言い方を変えれば、1/5しか 占めていません。 そして、脊柱管内の馬尾神経は自由に動くことができます。 椎体と椎体の間から足先まで伸びてい る脊髄神経根の付近では、神経の周りに ある管の1/3程度を神経が占めていま す このことを踏まえて、神経を圧迫してい るように見える MRI 画像を見てみまし ょう。 拡大 神経 腰椎4番 位置の断面 前面 背面 髄液(水)の場所 馬尾神経 脊柱管 髄液(水)の場所 イラスト

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3枚とも、同じ人のMRI 画像です。 ( 画像撮影 ; 東京大学付属病院 ) 左の画像は、2か所の場所で脊柱管内の水が途切れたように、ほとんど黒くなってい ます。 中央の画像は、1か所です。 右の画像は2か所。 中央の画像の途切れているように見える部分を、 右に拡大してみました。 ほんのわずかですが、白く映っています。 そして、左の画像の途切れているように見える部 分を拡大してみました。 中央の画像よりはっきり白い部分が見えます。 白い部分が映っているということは、髄液が残っ ていることになります。

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画像ではわかりづらいので、イラストで説明します。 下の画像のように、椎間板がほとんど飛び出しておらず、脊柱管の狭窄もほとんど見 られない場合は、脊柱管内の馬尾神経は圧迫されていないことがわかります。 下の画像のように、1/3程度脊柱管が狭くなっている場合です。 馬尾神経は元の位置より押されたため位置は変わりましたが、圧迫はされていません。 下の画像のように、ほとんど白いところが無くなっていますが、ほんのわずかでも白 いところが残っているうちは、馬尾神経を圧迫していません。 馬尾神経を圧迫した場合、運動麻痺がおこることは明らかですので、これ以上脊柱管 が狭くなると危険です。 馬尾神経 脊柱管 髄液(水)の場所

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ちなみに、この画像の方は80歳ですが、痛みがなく生活をしています。 ( 画像撮影 ; 東京大学医学部付属病院 ) もう一枚のMRI 画像です。 椎間板が飛び出しており、靭帯、もしくは筋肉の肥大で脊柱管が狭くなっています。 しかし、脊柱管内の髄液は残っているため、馬尾神経の圧迫はないといえます。 両足の足首から先に力が入らず、ストックを着いて4本足で歩く状態でしたが、現在 はストックも付く必要が無くなり、ゴルフも行っています。 ですから、運動麻痺を除けば、画像を見て驚くこともありません。

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腰痛患者が「椎間板ヘルニア」

「脊柱管狭窄症」と診断される確率が高い原因

「椎間板ヘルニア」は、「椎間板が飛び出している」という意味になります。 「脊柱管狭窄症」とは、脊柱管が狭くなっているという意味です。 椎間板が飛び出るときは、椎体と椎体の間に圧力が加わるときです。 靭帯や筋肉が肥大する時も、椎体と椎体の間に圧力が加わるときなのです。 この、体の仕組みが分かれば、腰痛患者が「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と診 断される確率が高いことが理解できます。 腰・でん部・足の痛みやしびれは、腰椎1番~腰椎5 番までの筋肉の緊張です。 簡単に説明すれば、腰の筋肉が硬くなっておこってい ます。 このことは、『腰痛アカデミー』のテキスト、【基礎知 識・解説編】にも記載されています。 【 腰痛アカデミーHP ⇒ http://www.471203.com/ 】

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腰の断面をご覧ください。 (腰椎4番) 腰の筋肉は、体の中で一番大きく、さらに力があります。 腰の真横の場所でも、5cm 程度の厚さがありますので、太ももなどと同じ程度、も しくは、それ以上の力があります。 痛みは筋肉の緊張による血行不良によりおこっていることは、すでにご理解いただけ ていると思いますが、筋肉が緊張するということは、筋肉が縮むことになります。 筋肉が緊張した場合、筋肉は縮みますので、骨を引っ張る力が働きます。

筋肉の緊張 = 筋肉が縮む

通常 緊張

筋肉が縮む=骨がズレる

上図のように、緊張した筋肉は、骨を引っ張るため、骨がズレてしまいます。

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腰の筋肉が緊張すると、腰周辺の骨もずれてきますので、腰痛患者のほとんどが、腰 周辺の骨がズレています。 痛みがあるときには、骨がズレるということを、 まず理解してください。 そして、腰の筋肉が硬くなると、骨盤と肋骨の間 の筋肉が縮むために、骨盤(腸骨)は上に、肋骨 は下へ引っ張られますので、腰椎の椎体間に圧力 がかかります。 そのために、椎体間に圧力が加わり、椎間板は飛び出す しかなくなります。 そのため、MRI 画像で、脊柱管内の髄液の場所が黒く 映るのです。 しかし、椎間板ヘルニアでは痛みは出ませんので、まず は安心してください。 椎間板(髄核)は柔らかい物質ですので、脊柱管内の髄液(水)は押しことはできま すが、脊柱管内の神経を圧迫することはできません。 ですから、上記の画像程度に椎間板が飛び出していても、脊柱管が狭くなっていても 神経を圧迫していないことになります。 馬尾神経 脊柱管 髄液(水)の場所

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「脊柱管狭窄症」の原因となる靭帯と筋肉(腱)の肥大

「脊柱管狭窄症」は、靭帯や筋肉(腱)の肥大に よりおこります。 ※すべり症・圧迫骨折でもおこります。 靭帯や筋肉(腱)が肥大する原因を説明していき ます。 腰・でん部・足の痛みやしびれは、腰の筋肉の緊 張によりおこっています。 そのために椎間板が飛び出すのが「椎間板ヘルニア」です。 「脊柱管狭窄症」の靭帯や筋肉(腱)の肥大は、筋肉に耐える(支える)力がかかり 続けた場合におこります。 椎体間に圧力がかかり続け、椎間板が全て飛び出た状態 の場合、脊髄神経を圧迫してしまします。 そうなると、排便・排尿障害、そして下半身の運動麻痺 がおこってしまいます。 そのために、椎体間の靭帯や、椎体周辺の筋肉(腱)を 緊張させ、耐える(支える)力を働かせます。 ※耐える力とは、筋肉が縮まないように、筋肉を硬くすること。 筋肉が硬くなれば痛みは出ますので、耐える力を働かせ た場合、腰部の中心あたりに痛みが出てきます。 痛みの出る場所

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腰の真横の筋肉は、5cm程度厚みがあり、肋骨と骨盤(腸骨)を引っ張る力が働く こと、腰椎と腸骨を結ぶ腰方形筋で、腸骨と腰椎を引っ張るなど、腰周辺の筋肉が緊 張し、縮むことによって、腰中心部の筋肉は耐える力を働かせ緊張します。 縮 む 耐 え る 腰の真横の筋肉や、腰方形筋の緊張により、椎体間の圧力が加わるときに耐える力を 働かせるのは、脊柱起立筋、突起間筋などです。 また骨と骨を結んでいる靭帯にも、耐える力が働きます。 腰の真横の筋肉の緊張 横突起 突起間筋 腰方形筋 多裂筋 (脊柱起立筋)

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靭帯に耐える力が働くのは、黄色靭 帯です。 筋肉(腱)や靭帯は、縮ませない力、 すなわち耐える力を働かせ続けるこ とによって、肥大していきます。 筋肉(腱)や靭帯は、緊張させ続けると肥大するのですが、これを利用して、筋肉が たくさんあるように見せるスポーツ(競技)、ボディービルがあります。 筋肉量(線維)・筋力がたくさんあることと、筋肉が太いのは別の問題です。 この、耐える力を働かせるときに使う成分はカルシウムであり、緊張させたまま筋肉 (腱)、靭帯を2カ月程度緊張させたままにすると、ほとんどカルシウムの排出がで きなくなるため、筋肉は石灰化、さらには骨化していきます。 カルシウムが多く含まれた筋肉は、古い輪ゴムのような状態のため、伸ばすと切れや すく、切れそうなくらい伸ばすと、さらにカルシウムで固めて肥大して、そして石灰 化・骨化していくのです。 肥大した筋肉(腱)、靭帯が、脊柱管を 押すため脊柱管が狭くなっています。 この状態を、「脊柱管狭窄症」と言います。 これで、腰痛患者は、「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と診断される可能性が高い ことを理解いただけたと思います。 筋肉(腱)、 靭帯肥大

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痛みのしくみ

痛みとは、神経終末(先端)で受け取り、軸索を電気信号により脳に伝え、脳で痛み として認識しています。 痛みとして、神経終末で感じ取ることのできる成分は、乳酸・ブラジキニン・蛋白分 解酵素などです。 痛みを脳で感じる時には、軸索に電気信号が流れない限り脳には伝わらず、機械的な 刺激を加えない限り電気は発生させないために、神経の圧迫による痛みは発生しない 事は、生理学的に明らかになっています。 ※軸策に直接電気を流す、もしくは硬いものでゴリゴリすると、電気が発生して痛み がその時だけ感じます。 椎間板ヘルニアの発症頻度として、痛みを伴う患者、伴わない人を対象にした場合、 60歳で76%の人に椎間板ヘルニアが見られます。 脊柱管狭窄症の発症頻度は、痛みを伴う患者、伴わない人を対象にした場合、60歳 で87%の人に脊柱管狭窄症が見られます。 また、犬や猫なども椎間板が飛び出している事が多く、動物である以上椎間板が飛び 出る事、脊柱管が狭くなることは、自然なことなのです。 ◎「椎間板ヘルニア」が見られる人でも、痛みを訴える人と痛みがない人がいる。 ◎「脊柱管狭窄症」が見られる人でも、痛みを訴える人と痛みがない人がいる。 良く聞く言葉ですが、痛みの原因でない症状をみているために、このようなことを言 われる方が多いのは、今の医療制度では仕方がないことなのです。

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痛みの原因

痛みとは、筋肉の緊張により血管が圧迫されるため、また、筋肉内の神経の圧迫によ り血行不良がおこるために酸素が足りなくなり、痛みとして感じています。 緊張 正常 そして、酸素が足りなくなったときに発生する「乳酸」、細胞が炎症を起こした時に 発生する「ブラジキニン」、細胞の代謝の時に発生した「蛋白分解酵素」が筋肉内か ら排出されづらく、筋肉内にたまっているときに痛みを感じます。 ※切り傷・打ち身・ウィルスなどの場合は除きます。 いずれにしても、痛みとは筋肉内の血管が圧迫され、血流が悪い状態、血行不良によ りおこっています。 筋肉内の血管が圧迫される原因は筋肉の緊張。 腰・でん部・足の痛みやしびれの原因は「腰の筋肉の緊張」 「椎間板ヘルニア」になりやすい原因は、「腰の筋肉の緊張」 「脊柱管狭窄症」になりやすい原因は「腰の筋肉の緊張」 腰・でん部・足の痛みやしびれの原因、「椎間板ヘルニア」になりやすい原因、「脊柱 管狭窄症」になりやすい原因は全て同じで、「腰の筋肉の緊張」によるものです。 脊柱管内の神経、脊髄神経の圧迫は運動麻を起こしますので、腰の筋肉を軟らかくし ておけば、麻痺の発症率は下がります。

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「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」の対処方法

「椎間板ヘルニア」もしくは、「脊柱管狭窄症」と診断された場合の対処方法ですが、 脊髄の神経が圧迫された場合、運動麻痺がおこります。 痛みやしびれの場合は、腰の筋肉が緊張しておこっていますので、まずは心配ありま せん。 また、運動麻痺でもかかとから先だけがうまく動かない程度の麻痺であれば、ふくら はぎへの血流が悪いだけで動きづらくなっている場合もあります。 この場合も、腰の筋肉を軟らかくすれば、動くようになります。 「椎間板ヘルニア」もしくは、「脊柱管狭窄症」と診断された場合の対処方法は、今 現在診断されているのであれば、今よりも症状をひどくしないことにより、運動麻痺 の危険のほとんどが回避できます。 また、今現在「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と診断されていない場合でも、こ れからの人生で発症することも考えられます。 「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」の原因は、腰の 筋肉の緊張です。 腰の筋肉が軟らかくなれば、腰・でん部・足の痛みや しびれも消えますし、「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄 症」の悪化や、発症の回避もできます。 腰の筋肉を軟らかくするには、『腰痛アカデミー』のテキスト、【基礎知識・解説編】 にも記載されている“腰痛緩消法”A-2~B-2までを行い、腰の筋肉を軟らかく してください。 【 腰痛アカデミーHP ⇒ http://www.471203.com/ 】

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腰の筋肉と緊張のしくみ

ここまで、腰の筋肉の緊張と一言で言いますが、腰の筋肉が緊張している原因は2種 類あり、このことを理解しないと腰痛を治すことはできません。 緑色と黒色に分けて、わかりやすく表 記しました。 緑色に表記した筋肉は、使って硬くな った状態、一般的には筋肉痛と同じ状 態の筋肉です。 筋肉の緊張している期間が短いということが言えます。 (以後、短硬化筋肉と表記) 筋肉を緊張させている成分は、細胞の代謝の時に生成される老廃物です。 黒色の部分は、長い間筋肉を硬くして放置していた筋肉です。 (以後、長硬化筋肉と表記) 筋肉を緊張させている成分は、主にカルシウムです。 長硬化筋肉は、短硬化筋肉の状態が2カ月以上続いた場合、ほとんど筋肉を動かさず に2カ月以上続いた場合に、カルシウムが筋肉内に滞留している状態です。 そして、長硬化筋肉は、伸縮性がほとんど失われ、古い輪ゴムのように無理に伸ばす と切れてしまいます。 長硬化筋肉を伸ばした場合、筋肉は断裂する可能性があり、切れそうになる直前にカ ルシウムを筋肉内に大量に放出させ、さらに筋肉を固め切れることを防止しています。 筋肉中に放出されたカルシウムにより、血液循環がほとんどできなくなるために起こ る激痛が、ぎっくり腰です。

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「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と診断された方は、長硬化筋肉の体積が、腰の 中にたくさんあるために、絶対にストレッチは避けなくてはなりません。 ストレッチを行うように言われ、動けなくなったことがある患者が多のいのはこのた めです。 いつもより余計に体を動かす時だけ、腰・でん部、足の痛みやしびれが出る方は、長 硬化筋肉の体積が少ないので、「ストレッチしただけで治った」という人も多いです。 筋肉の緊張している状態とは、お尻のタプタプしている場所や、二の腕の部分より、 少しでも硬くなっている場所は、緊張(硬い)している筋肉です。 腰の中では、真横側から中心に向かって数センチは弾力がある状態の緊張ですが、中 心に近づけば近づくほど、弾力はなくカチッと硬い筋肉だと思います。 この硬い筋肉が長硬化筋肉です。 この長硬化筋肉が軟らかくならない限り、腰・でん部・足の痛みやしびれの原因であ る「腰の筋肉の緊張」は無くならないため、いつまでも治らないといえます。 長硬化筋肉は、ほとんど伸縮できませんので、その周りにある短硬化筋肉も伸縮しづ らく、2カ月以上動かさないために長硬化筋肉になります。 この繰り返しにより、長硬化筋肉の面積 が増えてきて、中心から左右12cm を 超えた時点から、毎日、腰、でん部、足 の痛みやしびれを感じるようになって います。 これは、「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄 症」の原因でもある腰の真横の筋肉の緊 張により、腰の中心の脊柱起立筋の緊張により、腰の中心に痛みが出る場合や、でん 部や足に痛みが出る仕組みになっています。

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腰の内部の筋肉の緊張は、下半身への血管や神経の関係で、痛みを出す場所の位置が 解剖学により、このような仕組みになっています。 ②の、太ももが痛い場合は、2 の筋肉が緊張しています。 2 の場所が、中心から12cm の場所になります。 このように、痛みやしびれは「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」が原因ではないた め、手術予定日の腰痛患者さんでも、痛みが消えるので手術はキャンセルしている状 態です。 痛みの原因を正しく知ること、そして「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」により、 運動麻痺がおこらないためにも、腰の筋肉を軟らかくしてください。 腰の筋肉を軟らかくするには、『腰痛アカデミー』のテキスト、【基礎知識・解説編】 にも記載されている“腰痛緩消法”A-2~B-2までを行い、腰の筋肉を軟らかく してください。 【 腰痛アカデミーHP ⇒ http://www.471203.com/ 】

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手術をしたら、痛みが消えた人たち

病院などの手術の場合、後遺症が大きな問題となっています。 手術の場合、 ■「リスクを負ってでも手術するメリット取る」 ■「手術を受けないデメリットを負う」 本来はこの2つの選択しかありません。 しかし、「椎間板ヘルニア」手術の同意書の場合、 ■軽減が期待される (70%) ■症状が残る可能性がある (75%) この場合、軽減の期待より、痛みが残る可能性が高い同意書になります。 ですからほとんどの人は、手術をしても痛みやしびれが消えないままなのです。 しかし、「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」の手術をしたら痛みが消えた! という 人がいることはご存じだと思います。 良く聞かれる質問ですので表記します。 「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」は痛みの原因ではない と記載しましたが、で はなぜ手術をしたら「治った」という人がいるのでしょう。 これには理由があります。

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1、 手術中の麻酔で短硬化筋肉が弛緩した。 麻酔には、短硬化筋肉(緑)を弛緩(柔らかくする)作用があります。 このため、筋肉の緊張の体積が減ったた め、術前と術後の痛みに変化があったと いうことです。 ちなみに、手術をせずに麻酔だけを腰部 筋肉に注射しても、ほとんど同じ結果が 出ると思われます。 2、 術後の安静状態で短硬化筋肉が弛緩した。 毎日体を動かさないで長時間仕事をする作家さんなどは、動かさないために筋肉は緊 張していきます。 病院で手術を受け、適度なリハビリをしたために、短硬化筋肉が柔らかくなり、痛み が無くなる人もいることでしょう。 3、 術中にブロック注射を打ったために、一時的に麻酔が効いている。 手術の時のブロックし注射により、しばらくの間痛みが消えている人が一番多いと感 じます。 2週間で腰痛が再発、2カ月で再発など良く聞きますが、麻酔が切れたので、もとも と痛かった状態を感じるようになっただけです。 再発ではありません。 4、 手術をしたから治っているというプラセボ(placebo)効果。 どんな治療方法でもいえるのですが、子供のころに「痛いの痛いの飛んで行け~」と お母さんにしてもらったら痛みが消えたことを体験したと思います。

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これが、プラセボ(placebo)効果といわれるものです。 昔のお医者さんは、軽い風邪の患者が病院に来た時には「メリケン粉」を薬と言って出していた という話は聞いたことがあると思います。 医学が発達した現代でも、病院に来る患者さんに同じ試験を行うと、8割程度の患者さんは症状 が改善、治っていきます。 実際、これらの4つが同時に起こったら、手術後すぐであれば確率が高く痛みが消え るという患者さんが増えることになります。 痛みの原因は筋肉の緊張によるものであり、

腰・でん部・足の痛みやしびれは、腰の筋肉の緊張が原因なのです。

腰の筋肉を軟らかくするには、『腰痛アカデミー』のテキスト、【基礎知識・解説編】 にも記載されている“腰痛緩消法”A-2~B-2までを行い、腰の筋肉を軟らかく してください。 【 腰痛アカデミーHP ⇒ http://www.471203.com/ 】

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付録;「痛み」 と 「うつ」 の関係

痛みを訴え、病院で診察し、痛みが消えず、また症状が治らず通院と重ねた場合、心 療内科などの精神科へ、紹介されることが多くあります。 理由は2つあると考えます。 1つ目 通常の麻酔である、シップ、鎮痛剤、注射では痛みが消えず、脳への麻酔薬である精 神安定剤等の処方が必要と判断した時。 2つ目 患者さんの態度や言動が、あまりにも暗く正常でない場合。(うつと呼ぶ) ここで、「痛み」と「うつ」の関係の報告があります。 腰部脊柱管狭窄症患者253 例(男 142 例,平均年齢 71 歳)に対し,その症状と抑う つおよび健康関連QOL の関係を探索的に調査した.抑うつ傾向 (GDS-15 得点 6 点 以上)は32%の患者にみられ,健康関連 QOL(SF-36)は身体的健康度だけでなく, 精神的健康度の下位尺度点数も低下していた.そして,下肢痛・しびれの程度が強い と歩行能力が低下し,身体的QOL が低下する一方,下肢症状が強く歩行能力が低下 すると抑うつ的になり精神的 QOL も低下するというパス解析モデルに関し,その適 合性が良好であった(適合度指標:GFI=0.945).つまり,腰部脊柱管狭窄症の身体 症状は,身 体的 QOL ばかりでなく,抑うつを介して精神的 QOL にも影響を及ぼし ていることが示唆された.本研究の結果から,腰部脊柱管狭窄症患者に対しては,症 状 に対する治療とともに抑うつのスクリーニングおよび精神面のケアやサポートも 必要であると思われた. (引用; 松平 浩, 岸本 淳司, 原 慶宏, 森井 太郎, 星 和人, 中村 耕三. 腰部 脊柱管狭窄症の実態 : ―症状と抑うつおよび健康関連 QOL の関係― . 日本腰痛学 会雑誌. 2007; 13: 192-196 .) わかりづらいと思いますので、わかりやすく表記します。

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腰部脊柱管狭窄症患者253 例(男 142 例,平均年齢 71 歳)に対し,その症状と抑う つおよび健康関連の質、水準の関係を探索的に調査した. 抑うつ傾向 (GDS-15 得点 6 点以上)は 32%の患者にみられた。 (GDS-15 得点とは、15の質問に はい いいえ で答えるアンケート 今の生活に満足しているといえますか? 毎日の活動力や世間に対する関心がなくなってきたように思いますか? 生きているのが虚しいように感じますか? 退屈に思うことがよくありますか? 普段は気分がよいですか? 何か悪いことが起こりそうな気がしますか? 自分は幸せなほうだと思いますか? どうしようもないと思うことがよくありますか? 外に出かけるよりも家にいるほうが好きですか? ほかの人より物忘れが多いと思いますか? 今、生きていることが素晴らしいと思いますか? 生きていても仕方ないという気持ちになることがありますか? 自分が活力に満ちていると感じますか? こんな暮らしでは希望がないと思いますか? ほかの人は、自分より裕福だと思いますか? の15問) 健康関連の質、水準(SF-36)は身体的健康度だけでなく,精神的健康度の下位尺度 点数も低下していた. (SF-36 とは、身体的健康の質問「毎日1km以上歩きますか」などの質問と、 精神的健康の質問「疲れていますか」「ゆううつな気分ですか」などの質問) そして,下肢痛(足の痛み)・しびれの程度が強いと歩行能力が低下し,身体的の質、 水準が低下する一方,下肢症状が強く歩行能力が低下すると抑うつ的になり精神的 の質、水準も低下するというパス解析モデルに関し,その適合性が良好であった(適 合度指標:GFI=0.945). つまり,腰部脊柱管狭窄症の身体症状は,身体的の質、水準ばかりでなく,抑うつを 介して精神的の質、水準にも影響を及ぼしていることが示唆された.

(31)

本研究の結果から,腰部脊柱管狭窄症患者に対しては,症状に対する治療とともに抑 うつのスクリーニングおよび精神面のケアやサポートも必要であると思われた. ということです。 さらに簡単に説明すると、毎日痛みがありどこでも治らない、治してくれないと考え ている患者さんは、ゆううつな状態であることを記載しています。 毎日の痛みで、どこでも治らないと考えていれば、誰でもゆううつになります。 調べなくてもわかることなのですが、大事なことは、なぜ患者は、「ゆううつ」なの か!「ゆううつ」の原因は何か! が大事です。 先の調査の答えは、「誰も痛みを治してくれない」「痛みの治し方を教えてくれない」 からと、結論付けられていれば、面白い調査になるのですが。

おわりに

このたびは、【椎間板ヘルニア】【脊柱管狭窄症】の原因と対処方法をお読みいただき ありがとうございます。 2007年10月に、新しい筋肉弛緩法“緩消法”の開発に成功したために、どこで も治らないと訴える腰痛患者さんの体から痛みが消えるようになりました。 今後は、あらゆる病気の原因と筋肉の緊張による血行不良の科学データを取得し、一 人でも多くの人が痛みのない、そして健康な毎日を過ごしていただけたらと思います。 あなたの親戚や知人で「痛みに苦しみ本気で治したいと考えている方」がいらっしゃ れば、是非「痛みは消えるようになった」事実をお伝えいただけたら幸いです。 また、腰・でん部・足の痛みやしびれの治し方を、自分で覚えて治す 『腰痛アカデミー』もお伝えいただけたら幸いに思います。 【 腰痛アカデミーHP ⇒ http://www.471203.com/ 】

参照

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