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Microsoft Word - 卒論レジュメ_最終_.doc

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Academic year: 2021

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1.はじめに

近年,キャッシュカードや暗証番号が盗用され, 現金が引き出されるような事件が相次いでいる. これらの対向策として人間の体の一部を認証の 鍵として利用する生体認証に注目が集まってい る.そこで我々は,生体認証で最も歴史がある指 紋認証技術に着目した.指紋認証方式は,2 枚の 指紋画像を重ね合わせて類似度を算出するパタ ーン・マッチング方式や指紋のマニューシャ(端点 や分岐点)と相対的な位置関係によって照合を行 うマニューシャ方式,そして指紋のラインごとに スライスした波形をスペクトル系列として解析 を行う周波数解析方式などがある.本研究では, 最も多くのベンダーが採用しているマニューシ ャ方式を取り上げ,前処理となるマニューシャを 抽出する実験を行ったので報告する.

2.マニューシャについて

マニューシャとは,指紋の線の切れ目を示す端 点,あるいは分かれ目である分岐点である(図 1 参照).これらを検出する処理がマニューシャ抽出 処理である. 図1:指紋のマニューシャ

3.マニューシャ抽出を行う処理過程

マニューシャ抽出を行うために以下の処理過 程を行う(図 2 参照). 図 2:マニューシャ抽出の実験過程

4.ノイズ除去処理

一般に入力された指紋画像には,濃度むらや途 切れ等のノイズ成分を含んでいるので,画質を向 上させるために行う.一般的にノイズ除去には, 以下のように平滑化処理や画像強調などの処理 を用いる. ・平滑化処理 高周波成分を取り除くフィルタ処理である. 平滑化されノイズが目立たなくなるが,先鋭度が 失われてしまう.そのようなフィルタはローパス フィルタと呼ばれる. ・画像強調 低周波成分を取り除くフィルタ処理である.エ ッジ強調や輪郭線の検出に用いる.そのようなフ ィルタはハイパスフィルタと呼ばれる.

澤見研究室

I02I036 兼信雄一 I02I093 柳楽和信 I02I142 吉田寛孝

指紋認証のマニューシャ抽出について

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5.2 値化処理

画像の濃淡をなくし,白黒等の画像にする.こ れにより画像の持つ情報量が減るので,後の処理 が容易になる.2 値化する際には,ある濃度値“し きい値”を用いる.しきい値を決定する方法は, 以下に記すようにいくつか提案されている. 5.1.固定しきい値処理 ある濃度値をしきい値tとして,全ての画像領 域でそのしきい値を用いて処理する(式 1 参照).

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(式1) 5.2.自動しきい値処理 すべての画像領域でそのしきい値を用いて処 理するが,しきい値は画像の濃度分布を基に決定 する.方法としてモード法やP-タイル法,微分ヒ ストグラム法などがある. 5.3.可変しきい値処理 可変しきい値は,画像を小領域に分割し,その 領域ごとにしきい値を決定し処理する.とくに指 紋などの特有の画像には,小領域ごとの濃度分布 の平均をしきい値とした局所2 値化法やさらに発 展させた内分比2 値化法というものが考案されて いる.例としてそれぞれの方法を示す. 5.3.1.局所 2 値化法 画像を小領域に分けその小領域ごとに濃淡の平 均を求め,それをしきい値とする.例えば表1 を 小領域に分けると表2 のようになる. 180 42 54 15 44 23 32 200 101 221 84 59 119 77 82 73 8 64 表1:3×6 の画素成分 180 42 54 15 44 23 32 200 101 221 84 59 119 77 82 73 8 64 表2:小領域に分けた画素成分 しきい値は,この例では左は 98.56,右は 65.67 となり,表3 のように 2 値化される. 180 42 54 15 44 23 32 200 101 221 84 59 119 77 82 73 8 64 表3:平均値より 2 値化した場合 5.3.2.内分比 2 値化法 局所2 値化法で求めた,平均より濃いピクセル, 薄いピクセルに分け,薄いピクセルの集合に対し 再び濃度の平均を求める.そして局所2 値化法で 用いる平均値と薄いピクセルの集合で求めた平 均値がn:m になる濃度を新たなしきい値とする. 表2 より表 4 のように分けられる. 42 54 15 44 23 32 59 77 82 8 64 表4:平均値より小さい画素 薄いピクセルの集合での平均は,左では57.4,右 では35.5 になる.これを局所 2 値化法で求めた 平均値である98.56 と 65.67 を例えば 3:2 に分 けると,73.9 と 47.6 となるので表 5 のように 2 値化される. 180 42 54 15 44 23 32 200 101 221 84 59 119 77 82 73 8 64 表5:内分比による 2 値化をした場合

6.細線化処理

2 値画像中に含まれる各々の連結図形に対し, 線幅を1 ピクセルにする処理である.このとき, 連結性を保つことや中心線が歪まない等の注意 が必要である.

7.マニューシャ抽出処理

マニューシャの形状は,ピクセル単位で考察す ると端点と分岐点について非常に単純ないくつ かのパターンにまとめることが出来る(図 3 参照). これらのパターンを細線化された画像中を垂直

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候補を検出する(図 4 参照). 図3:マニューシャのパターン 図4:パターンのマッチング

8.実験

8.1.実験方法と結果 用意した指紋画像から濃度むらや途切れ,さら に汗腺部分等のノイズ成分を除去する処理を行 った(図 5).ここでは,高周波成分を取り除くロ ーパスフィルタのメディアン法を用いた.次に 2 値化処理では,固定しきい値法,局所 2 値化法, 内分比 2 値化法を用いて行った(図 6,7,8).次 にマニューシャを検出できるように,細線化処理 を行った(図 9,10,11).最後に,マニューシャ のパターンから領域指定内でのマッチングを行 い,抽出処理を行った(図 12,13,14). 図4:元画像 図5:ノイズ除去画像 図6:2 値化(固定)処理結果 図7:2 値化(局所)処理結果

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図8:2 値化(内分比)処理結果 図9:細線化(固定)処理結果 図10:細線化(局所)処理結果 図11:細線化(内分比)処理結果 図12:マニューシャ(固定)抽出結果 図13:マニューシャ(局所)抽出結果

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図14:マニューシャ(内分比)抽出結果 8.2.検証 結果より以下の検証方法を用いて評価を行う. ・擬似マニューシャ判別方法 元画像から目視によるマニューシャの数を調 べ,それぞれ処理結果から擬似マニューシャの判 定を行う. ・評価 目視によるマニューシャの数と検出されたマ ニューシャの数を以下の表6,7,8 に示す.内分 比での2 値化法が擬似マニューシャの検出が少な いことから最も精度が高いことが言える. 端点 分岐点 合計 3 14 17 表6:目視によるマニューシャの数 決定法 端点 分岐点 合計 固定 121 26 147 局所 34 18 52 内分比 11 24 35 表7:検出されたマニューシャの数 決定法 端点 分岐点 合計 固定 118 12 130 局所 31 4 35 内分比 8 10 18 表8:擬似マニューシャの数

9.今後の課題

今回行った実験から以下の課題が挙げられる. ・ノイズの完全な除去 差分によるノイズ除去を行ってみる.汗腺や シワによって生じる亀裂部分を画像補償によ って除去する. ・擬似マニューシャの除去 擬似マニューシャが出た際それを削除す るプログラムを作成する. ・指紋テンプレートとの指紋照合 他人受入率や本人拒否率などを利用した精 度の比較を行う.

参考文献

[1]田村秀行著 『コンピュータ画像処理』 オーム 社 (2002) [2]伊東敏夫著 『VB.NET で学ぶ画像処理アルゴ リズム』 広文社 (2002) [3]田村秀行著『コンピュータ画像処理:応用実践 編③』総研出版 (1992) [4]指紋/顔パターン認識アルゴリズム http://www.cqpub.co.jp/interface/sample/2005 03/if0503_chap2.pdf [5]特徴抽出技術 http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyouju n_gijutsu/biometric/1-2-1.pdf#1 [6]特徴抽出 http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyouju n_gijutsu/biometric/1-2-2.pdf#1 [7]プリンストンテクノロジー株式会社 品名:UCLEF-F 型番:PUS-FCL

図 8:2 値化(内分比)処理結果  図 9:細線化(固定)処理結果  図 10:細線化(局所)処理結果  図 11:細線化(内分比)処理結果 図 12:マニューシャ(固定)抽出結果 図13:マニューシャ(局所)抽出結果
図 14:マニューシャ(内分比)抽出結果  8.2.検証  結果より以下の検証方法を用いて評価を行う. ・擬似マニューシャ判別方法    元画像から目視によるマニューシャの数を調 べ,それぞれ処理結果から擬似マニューシャの判 定を行う.  ・評価    目視によるマニューシャの数と検出されたマ ニューシャの数を以下の表 6, 7,8 に示す.内分 比での 2 値化法が擬似マニューシャの検出が少な いことから最も精度が高いことが言える.  端点  分岐点  合計  3  14  17  表 6:目視によるマニ

参照

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