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女性医師・研究者支援シンポジウム2020(2020年6月)

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Academic year: 2021

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学会・研究会抄録

女性医師・研究者支援シンポジウム 2020

日 時:2020 年 6 月(収録) 主 催:東京女子医科大学女性医療人キャリア形成センター女性医師・研究者支援部門 挨拶 (理事長)岩本絹子  (学長)丸 義朗 開会の挨拶 (女性医療人キャリア形成センター長)肥塚直美 東京女子医科大学の女性医師研究者支援 (女性医師・研究者支援部門長,臨床検査科)佐藤麻子 女性医師研究者研究発表会 2019 年度「研究支援員制度」対象者による研究報告  座長(病理学(病態神経科学分野))柴田亮行 変性脳疾患におけるグリア細胞機能の研究 (病理学(病態神経科学分野))新井田素子  座長(血液内科学)萩原將太郎 本邦の血液疾患における KIRgenotype の意義の検討 (血液内科学)田中紀奈 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業「勤務環境改善プロジェクト」報告  座長(ダイバーシティ環境整備事業推進室長,解剖学)本多祥子 医師の休憩について考える (皮膚科学)福屋泰子 閉会の挨拶 (医学部長,皮膚科学)石黒直子 〔ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業 「勤務環境改善プロジェクト」報告〕 企画挨拶:勤務環境改善プロジェクト報告 (ダイバーシティ環境整備事業推進室長,解剖学)  本多祥子   東京女子医科大学は,平成 28 年度文部科学省科学技術 人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニ シアティブ(特色型)」に採択されました.本事業は,研 究者のライフイベント及びワークライフ・バランスに配 慮した研究環境の改善やそれに向けた機関内の意識改 革,女性研究者の裾野の拡大,女性研究者の研究力の向 上及び上位職への積極登用に有効な部局横断的な取り組 みなどを行う大学等を支援するものです.本学では,実 績をあげてきた従来のプロジェクトにさらに多様な視点 と発想を取り入れ,女性研究者の研究力向上・上位職登 用を実現させるための取り組みを進めております.その 一環として,平成 29 年度より本学教員としてのキャリア 形成に向けて女性医師・研究者の所属する医局における 勤務環境改善プロジェクトを実施しております.  勤務環境改善プロジェクトでは学内でも特に女性医 師・研究者が多数在籍し精力的に育成されている診療科 が選定され,各診療科内で結成されたワーキンググルー プが中心となって医局内の課題について検討し,数か月 間にわたり改善を実施してきました.ワーキンググルー プのメンバーによる最初の座談会では,我が国の勤務医 の勤務環境の現状について情報共有を行い,自らのキャ リアイメージについて考え,その実現のための課題につ いて活発な意見交換を行いました.すなわち多様な働き 方を可能にするための,研究・教育など診療以外に必要 な時間の確保,短時間勤務を当たり前にする意識醸成, 不公平感の是正などについて様々な視点で検討し,組織 としてのテーマを設定しました.そして各テーマに関す る取り組み計画を立案・作成し,ワーキンググループの メンバー自身がその計画に沿って勤務環境改善を実施し てきました.  女性医師のキャリア形成の為に各医局が組織として進 めている取り組みを本シンポジウムにおいてご報告いた だくことは,大変相応しい機会であると考えます.この ような勤務環境改善プロジェクトの継続により,誰もが 自身の理想とするキャリアイメージを実現できる環境が 今後も作られていくものと考えております. 東女医大誌 90(5):117-118,2020.10 ―117―

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医師の休憩について考える (皮膚科学) 福屋泰子・ 竹中祐子・遠藤千尋・吉田 傑   〔背景〕医師の過重労働を防ぐべく,2019 年 4 月より 当院で打刻による勤怠管理がスタートした.これにより それまで曖昧となっていた医師の労働時間について意識 するようになった.当院では労働基準法にのっとり,滞 在時間が 6 時間半を超えると労働の有無に関わらず自動 的に 1 時間の休憩時間が労働時間より差し引かれるシス テムとなっていることが判明した.  〔課題〕もともと医師は外来や病棟業務に左右されるた め,決まった時間に休憩時間をとることは難しく,当科 でも曜日によっては昼食を充分にとれない状況である. 医局員が適切に休憩をとるにはどうすべきかを検討する.  〔目標〕医局員全員の休憩時間を確保する.  〔取組概要〕1.現状の把握のためにアンケートを実施 した.2.改善のために以下のことを行った. ・昼に交代で昼食をとるよう促した. ・昼食のための休憩は最低でも 15 分は確保するように 促し,外来は 16 時 15 分に終了して 17 時までの 45 分は その他の研修や業務を含め,個々にマネージメントでき る時間とするよう,午後の外来を調整した. ・午前の外来が延長しないよう,逆紹介を活用して患者 数の調整を行った.  〔成果〕取り組みは 2019 年 4 月に開始した. アンケート結果: 6 月のアンケート ・医局員の平均休憩時間は 29 分であった. ・「外来終了時間が 16 時 15 分を超えることが多かった」 と答えた人が 6 人いた. 11 月のアンケート ・医局員の平均休憩時間は 18.9 分であった. ・昼食がおにぎり 1 ケのみという人や電話対応,メール チェックなどのながら休憩の人が複数いた. ・多くの患者さんが待っている中で,交代で休憩をとる ことは難しかった. ・理想の休憩時間について,30 分で充分であるという意 見や,患者さんのために休憩せず労働することは構わな いが,それをきちんと労働として認めてほしいという意 見が多かった.  逆紹介は患者さんの希望がなく紹介状を作成しない例 を含め,増加していると考えた.今回の取り組みは,昼 食時間確保の点でお互いに配慮するという意識改革には つながったが,実際の休憩時間の長さとその実態の改善 にはつながらなかった.  〔感想〕当科では休憩のため医師の数が減ることで,患 者さんの待ち時間が長くなることが予想されることか ら,休憩をとらず仕事を継続する状況にある.休憩時間 を確保するための 1 つの方法として,患者数の調整があ り,大学病院と地域の病院との連携(逆紹介の活用)は 有効と考えた.働き方改革のための時間外労働の減少へ の取り組みの中で,仕事量は変わらないまま,1 時間の 休憩をとり時間内に仕事を終了させるには,さらなる工 夫が必要であると考える.例えば,医療スタッフへのタ スク・シフトがより円滑に行われるような取り組みが望 まれる.一方で今回の取り組みにより医局員の休憩時間 を含む労働時間の意識改革につながったと思われる.そ の結果,個々にマネージメントできる時間が確保され, 時間外労働がない状態に達していることは,女性が多い 当科にとって,結婚出産後も働きやすい職場環境の構築 につながっていると考えた.今は COVID-19 感染症の影 響で通常の診療体制が取れない状況となってしまった が,いずれ元の生活に戻ることが予想される.将来に渡っ て医局員の健康維持や労働の質の向上を維持できるよ う,今後新たな方略を検討していきたい.        ―118―

参照

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