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貿易関係証明書業務ガイダンス

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貿易関係証明書業務

ガイダンス

-円滑な発給のための基本事項-

2013

近畿商工会議所連合会

2013 年8月

近畿商工会議所連合会

貿易関係証明(非特恵)担当者連絡会議資料

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はじめに-本ガイダンスの使い方-

「貿易」とは、国際間で物品、サービス等が取引きされるビジネスの総称です。貿易を 通じて、海外の市場を、あたかも国内市場のように自社の販売エリアに取込むことが可能 です。ただ、国内取引と異なり、海外との取引ではその仕組みや手続きは複雑です。この ため、非常に長い貿易の歴史とその間の膨大な経験を踏まえて、円滑な貿易のための国際 取極めが締結されています。わが国商工会議所が発給する貿易関係証明書は、こうして整 備された数多い貿易関係書類の一部で、輸出が円滑に行われるための支援が目的です。 商工会議所が発行する貿易関係証明書には幾つかの特徴があります。第一に、国外に向 けた書類です。第二に、中心となる原産地証明書は「物品貿易」に限定されます。第三に、 長い歴史に裏打ちされた「老舗サービス」です。第四に、商工会議所法を根拠とする事業 であり、わが国の商工会議所が民間経済団体であることから、その発行する貿易関係証明 書は「私文書」に分類されます。 原産地証明書はじめ商工会議所の貿易関係証明書は、地元企業の輸出に貢献していると の認識が一般的ですが、一方で、世の中の変化に非弾力的な側面も指摘されています。そ の存在そのものが非関税障壁であり、自由貿易の阻害要因であるとの批判も学会等を中心 に聞かれます。さらに、電子化対応の遅れなど、内外からの多様な批判があることも認識 しておく必要があります。 商工会議所の使命は「地元経済の振興」です。この目的のため、地元企業からの要請が ある限り、これからも貿易関係証明書の発給を継続することでしょう。本件業務に携わる 職員は、これら証明書の目的や効果、取巻く環境等をよく理解し、有効な証明書を円滑に 発給することを心掛けることが求められます。即ち、証明書の発給を通じて、申請企業と 貿易に関するコミュニケーションを行うとの姿勢を常に認識すべきです。 このガイダンスに示す事項は、貿易関係証明書の基礎中の基礎です。この礎を基盤とし て、基本を逸脱することなく、変化する状況に弾力的に対応する姿勢で本業務に臨まれる ことを期待します。このガイダンスは、人体で言えば「骨格」です。その肉付けは、担当 する皆さんが、日常の実務を通じて行って下さい。それが貴所のノウハウです。骨格から はみ出す「肉」は「身」となりません。骨組みにマッチする「均整のとれた身体」を創る には多くの経験が必要です。もし貴所の「経験」が限定的であれば、近隣商工会議所の仲 間の「経験」と融合させ、より多くのノウハウをスピード感をもって積み上げて下さい。 それが、これからの時代にマッチする貿易関係証明書のあり方であり、企業との効果的な コミュニケーション実現の秘訣です。 貿易関証明書は、地元企業支援の具体的ツールですが、原産地証明書を筆頭に、その発 給にはリスクを伴います。地元支援とリスクのバランスの調整こそが、本業務の難しさの 根源です。本ガイダンスが、この課題への一助となることを願うばかりです。

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目 次

<頁>

はじめに-本ガイダンスの使い方-

1. 商工会議所の貿易関係証明とは-基本事項の整理-

2. 貿易関係証明業務を始める前に

3. 貿易関係証明書発給の流れ

4. 貿易関係証明書の審査のポイント

1. 日本原産地証明書 ①基本事項の再確認 ②重要事項 ③主な審査ポイント ④原産地証明書の重要な審査上の留意事項 ⑤インボイスのチェック要領 2. 外国原産地証明書 3. インボイス証明 4. サイン証明 5. その他証明(日本法人証明、会員証明)

5. 貿易事業所登録の実務と留意点

6. 最近の動向と留意点

 三国間貿易  EPA 特定原産地証明書への対応  商工会議所が輸出者となる場合の原産地証明書の発給について  複数国原産の原産地証明書(混載)の取扱いについて  輸出後の原産地証明書の発行要請への対応について  自由販売証明書  衛生証明書  ワシントン条約への対応  中国ネジ問題

7.よくある質問と回答(FAQ) 38

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1.「貿易」とは何ですか?

 海外との取引の対象となるもの:物品、サービス、資本、人材など。これらが国境を越え て移動する取引が「貿易」です。  貿易が発生する理由:国内で入手できない、海外産が安い、日本産の方が優れている等々 の理由から物やサービスが海外に販売されたり、海外から調達されたりします。  貿易のメリットは: 日本からの輸出では、日本に居ながらにして海外市場の取り込みが可能です。 国内市場の拡大と同じ効果が期待できます。 輸入の場合、同じ品質レベルの安い物品やサービスの輸入は、国内経済運営の効率化に 貢献します(経済厚生の拡大)。一方、国内で競合製品を生産、販売する事業者には脅威 となり得ます。  国内取引と貿易との違いは? ・ 貿易では、取引の類型化や書類の統一など、制度や文化などの相違を超えた効率的な取引 のための工夫が長年にわたって調整されています。 ・ 決済に銀行が関与するなど、貿易を支援する多くの機関が関係します。商工会議所も貿易 支援機関(特に輸出において)です。

【輸出品の流れと関連書類等の流れ】

1.商工会議所の貿易証明とは-基本事項の整理-

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2.商工会議所が発給する貿易関係証明書の種類

わが国商工会議所が発行する貿易関係証明書は次の通りです。 種 別 機能・特徴 対象書類 原産地証明書 輸出品の原産国を証明 日本原産地証明書 外国原産地証明書 インボイス証明 インボイス等が商工会議所に提示された ことを証明(輸出者により正規に作成さ れたことを証明) インボイス パッキング・リスト など サイン証明 輸出者による各種宣誓文にある輸出者の サインが、商工会議所に登録されている 事実のみを証明 日本法人証明 申請事業者が日本法人であることを証明 会員証明 申請事業者が商工会議所の会員であるこ とを証明

3.貿易実務における原産地証明書(非特恵)の役割

 原産地証明書(非特恵)(以下「原産地証明書」)とは 【目的】特恵関税以外の全ての目的のために適用されます。 <例> 輸入関税の確定(WTO 最恵国待遇税率、非 WTO 差別税率) 原産地表示 貿易統計の作成 など *日本原産地証明書の場合、実際には、“JAPAN ブランド”を保証することにより、 プレミア販売や第三国への転売に利用されていると推測されます。 (注)関税の減免効果はありません。 *貿易(輸出)のための必須の書類ではありません。 即ち、「原産地証明書」が無くても、一般的に貿易取引は成立します。 【役割】貿易実務における「原産地証明書」の役割: この一点のみです。 【根拠】商工会議所が発給する根拠 商工会議所法(1953 年 10 月 1 日)第9条6項「輸出品の原産地証明を行うこと」 *原産地証明書は、商工会議所が会員企業、地域企業の輸出振興を支援する具体的な 方策であるとの認識が一般的です。 (日本では少なくとも半世紀以上の実績があります。) <参考> わが国は、世界でも有数の原産地証明書発行国であり、その大半は全国の商工会議所に よるものです。但し、商工会議所以外で原産地証明書を発給する機関(業界団体等)が存 在します(発給件数は僅か)。

輸出品の原産国の証明

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4.「原産地証明書」に係る基本事項

 輸出行為(船積み等)ごとに必要です。 -1インボイス1原産地証明書の原則 -原則、輸出時(船積)までに発給します。 但し、現実には、輸出後に申請する事例が数多いのが実情です(期間限定)。  輸出品の原産国のみを証明します。 ・ 輸出品を特定する事項や名称・文言、数値等のみ記載が認められます。 価格、品質など輸出品の「原産性」に関係しない事項は記載できません。 <注>貿易当事者の契約内容(信用状L/C を含む)には影響されません。  申請主義に基づく第三者証明 ・ 申請は輸出者、発給は発給機関(商工会議所) ・ 所定の様式に基づいて証明 証明文言は発給機関である商工会議所が「主語」 <注>根拠資料であるインボイスは当事者間での契約のため、一人称は「輸出者」、 二人称(相手方)は輸入者です。  わが国商工会議所が発給する「原産地証明書」は「私文書」です。 ・ 貿易実務上は「公文書」に近い扱いを受けている場合が多いのが実情です。 ・ 発給責任は、発給者である商工会議所が負います。  原産地証明書の様式は日本全国で統一されています(専用紙を使用)。 <注>国際的に統一された様式は無く、世界的には様々な様式の原産地証明書が存在 します。

発給者は一般的には商工会議所(世界的に同じ)ですが、独占ではなく、業界団 体レベルで発給するケースも見受けられます。(輸出者自己宣誓方式の原産地証明 書も存在します。) 【コラム】関税とは? 輸入される物品に課される税金(国税)。輸入者は、輸入品に対し、原則として輸 入価格を基準に一定割合の輸入関税を税関に支払って、物品を輸入します。 通常、この関税部分は、輸入品の価格に上乗せされます。 【コラム】関税障壁と非関税障壁 関税は輸入品の国内販売価格を高くし、国産品よりも価格面で不利となるため、「関税 障壁」と呼ばれます。 関税以外に、自由な貿易を妨げる要素を総称して「非関税障壁」と呼びます。原産地 証明書は、貿易手続きを煩雑化させるため、非関税障壁に分類されます。

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5.貿易関係証明全般に共通の絶対事項

(1) 証明書は海外用であること。 国内向けの証明は対象外です。 (2) 使用する言語は「英語」、例外的にフランス語、スペイン語が認められます。 上記以外の言語の使用は、絶対に認められません。 (3) 速やかな発給が肝要です。 申請者は迅速な証明書の取得を望んでいます。特段の支障のない限り、 速やかな発給を心掛けることが重要です。 【コラム】原産地証明書 英文表記は“Certificate of Origin”です。輸出品の「原産国」を証明する書類です。 では、何故「原産地証明書」であって「原産国証明書」ではないのでしょう? 理由は、国ではない地域も単位となり得るからです。このため、国・地域を一括して「地」 と表現したことが理由であると言われています。 問題は、「原産地証明書」が物品の「産地」証明すると勘違いする国内事業者が少なくな いことです。農水産品では、国内の産地や捕獲地が、その産品の評価を左右するケースが 見られますが、「原産地証明書」はあくまで「原産国」を対外的(海外)に証明する書類 のため、国内産地の証明、表記はできません。 必要な場合は、国内公的機関の証明書の英文訳にサイン証明するなど、原産国とは別途の 証明とのセットで行います。 【重要ポイント】 ■原産地証明書の発給責任は、全て商工会議所にあります。 発給された原産地証明書に関する海外(輸入国政府等)からの照会やクレームは、必ず発給 した商工会議所になされ、原則、商工会議所の説明責任は免れません。 ■インボイス証明書、サイン証明書にあっても、証明した事実に対する責任は同様です。 ■登録事業者から包括的な「誓約書」が提出されていても、問題発の場合に、商工会議所とそ の事業者との関係においてのみ有効で、海外に対し、免責書類としての効力が認められるかは 疑問です。

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2.貿易関係証明業務を始める前に

商工会議所における発給体制の整備のため、以下の事項を確認します。 確認

内 容

備 考

定款に貿易関係証明業務を明記 「その他事業」で対応の場合も 商工会議所シール(印章)の登録 署名者のサイン確定 イニシャルサイン確定(主に訂正用) 複数人(2人以上)であること 駐日大使館、総領事館等に上記の商 工会議所署名者、サイン、シール(印 章)を通知 ①定期通知の場合(年1回等)、有効な 全ての署名者を通知。 ②署名者変更の都度通知する場合、交代 する署名者のみ通知 *いずれも一方的な通知で足りる。 原産地証明専用紙の確保 ①自前で印刷(全国統一様式) ②日商頒布分から調達 *自商工会議所名を、事業者に頒布前に 必ず入力を完了する 登録台帳の保管体制 ・登録台帳(用紙) ・台帳の保管 申請者の申請内容 (社名、所在地、サイン等と照合) *有効期限(2年)に注意 各種備品の整備 ・シール印 ・ラバーサイン(使用の場合) ・小型印(訂正対応など) 手数料基準 ・発給手数料 ・登録手数料 機関決定(役員会での承認)を要する 貿易関係証明書発給の広報 ・商工会議所事業内容への記載 ・HP 等での広報 ■ 本件業務開始前に、近隣(同一県内)の実績のある商工会議所を見学する等、事業の 概要や進め方を理解しておくことが重要です。

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3.貿易関係証明書発給の流れ

貿易関係証明書発給業務の流れ(申請者への案内用)

STEP 1

貿易業者登録

STEP 2

申請者による

証明関係書類の作成

STEP 3

書類の申請

STEP 4

貿易関係証明書の発給

全ての申請者は、貿易業者としての登録が必要 です。 <商工会議所の会員、非会員は不問> ・原産地証明書の場合は、商工会議所で専用紙を入手 して、申請者が下書きします。 ・その他書類は、申請者のレターヘッドで「可」。 (インボイス証明など)。 但し、日本法人証明、会員証明を除きます。 ・作成された書類を商工会議所に申請します。 ・商工会議所は書類の審査、証明書の発行を行い ます。 ・申請者から手数料を徴収 ・手数料と引き換えに証明書を交付 【交付枚数】 ・ハンドサイン ・ラバーサイン (商工会議所にコピー1セット保管) <注>コピーは正本に対する謄本です。 コピー機での複写は不可。

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1.

日本原産地証明書

(1)基本事項の再確認 ① 輸出品の「原産国」を証明する書類 ② 発給者は商工会議所(=第三者証明) ③ 審査のポイント ・「原産国」の特定 →輸出者、荷受人、輸送手段、産品及び数量、根拠資料は絶対的記載事項 ・商業インボイスと照合するだけ? 答えは“NO” →商業インボイスは「原産国」特定の根拠とするが、必要情報が欠けているもの や、原産地証明書には不要な情報が盛り込まれているケースが大半です。 しかも、商業インボイスは全て異なります。 ・必要な情報がインボイスに記載が無い場合、パッキング・リスト等他の貿易書類 の提供を求めて不足を補います。 →商業インボイスに不足情報の追記を求めるのは私文書変造誘導の危険性も。 (2)重要事項:「原産地証明書」と「商業インボイス」との関係 ① 両者は「鏡」のように完全に一致することはありません。 <理由>商業インボイスは、輸出者から輸入者への「請求書」であり「送り状」です その内容は、貿易当事者の契約内容に則して作成されます。 一方、原産地証明書は輸出品の「原産国」を証明する書類であり、その発給者は 商工会議所です。 原産地証明書と商業インボイスの目的はそれぞれ異なるため、両方の内容が完全に 一致することは偶然でしかありません。 ② では、何故、商業インボイスを根拠とするのですか? <理由>本来、原産国確認のためには、生産工場等で生産工程を確認するなど、輸出 産品が「原産地規則」を満たしているかの判定作業が必要です。実務では、この 労力を省略し、輸出者の申請が正規であるとの判断に基づいて、商業インボイス の記載内容に依拠しているのが実情です。 目的の異なる貿易書類に依存するため、原産地証明書に必要な情報が欠如したり、 逆に、不適切な文言の記載を申請者から要請されるのはこのためです。 【重要事項】 1. 商業インボイスに、原産地証明書に必要な全ての情報が盛込まれているとの思い込みは禁物。 2. 商業インボイスに不足の情報は、その他の貿易書類(パッキング・リストや船荷証券(B/L)な ど)の写しの提出を求めて、確認する。 3. この際、商業インボイスに不足情報の追記を求めることは不要(私的契約書の変造誘導の危惧 あり。)

4.貿易関係証明書の審査のポイント

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■ 押さえておきたい主要貿易用語

名 称 英文(略号) 備 考 商業送り状 (インボイス) Commercial Invoice (I/V) 輸出産品の送付状と請求書を兼ねる。 Proforma Invoice(見積書的役割)と区別を要する。 梱包明細書 (パッキング・ リスト) Packing List(P/L) 梱包単位の貨物や重量などの明細。海上運賃の計算の根 拠となるなど、貿易取引上、ほぼ必須の書類。 信 用 状 Letter of Credit (L/C) 一種の支払い保証書。輸入者の取引銀行が発行し、L/C の記載条件に合致する場合に同行が輸出代金を支払う。 船荷証券 Bill of Lading (B/L) 輸出産品の船積み確認書、揚地での引換証、輸出産品の 所有権移転のための権利証券(有価証券)。

航空貨物送状 Air Way Bill (AWB) 航空会社が発行する貨物受取証。有価証券では無い。

輸出許可書 Export Declaration (E/D) 輸出通関に際し日本の税関に提出する申告書。輸出が認 可されれば、輸出許可書となる。 輸入許可書 Import Declaration (I/D) 輸入通関に際し日本の税関への申告書で、輸入許可書。 輸入品の原産国が記載されている。

(12)

12

<日本原産地証明書>

1.Exporter ( Name, address, country)

輸出者(事業所名、所在地、国名)

CERTIFICATE OF ORIGIN issued by

The ____ Chamber of Commerce & Industry ______, Japan 2.Consignee ( Name, address, country)

荷受人(事業所名、所在地、国名)

ORIGINAL or COPY 3.No. and date of Invoice

インボイス番号・日付

4.Country of Origin

JAPAN

5.Transport details

輸送手段

6.Remarks

7.Marks, numbers, number and kind of packages ; description of goods 8.Quantity

荷印、番号、梱包形状・個数 輸出産品(名称)・数量(単位含む)

9.Declaration by the Exporter(輸出者宣誓) The undersigned, as an authorized signatory, hereby declares that the above-mentioned goods were produced or manufactured in the country shown in the box 4.

(下記署名者は、申請事業所を代表して、上記産品が第 4欄に記載の国において製造または加工されたことを宣 誓します。)

Place and Date 宣誓場所・年月日 ( Signature) 申請者署名 ( Name ) 氏 名

10.Certification(証明)

The undersigned hereby certifies, on the basis of relative invoice and other supporting documents, hat the above-mentioned goods originated in the country shown in the box 4. to the best of its knowledge and belief.

(下記署名者は、関連するインボイス及びその他書類に基づ き、知り得る限り、信じ得る限りの範囲において、上記産品 が第4欄記載の国の産品であることを証明します。) ______________________________________ Authorized Signatory(署名) Certification Number (証明番号)

(13)

13

■主な審査ポイント

審査項目

主な審査内容/チェックポイント

<第

1 欄>

Exporter

(輸出者) ○商工会議所に登録された輸出申請者であるか ・事業者名、所在地 ・支店、営業所の表記など ○インボイス表記と同じか? ・異なる場合、事務所の移転であれば変更届の提出要請 ○PO Box(郵便局留)での表記でも可 ・登録台帳に所在地とPO Box を併記

<第2欄>

Consignee

(荷受人) ○コマーシャルインボイスに記載の荷受人との照合 ・事業者名、所在地、国名(必須。インボイスで省略のケースも多い) ・Consignee と Importer が同一でないケースは多い。 ⇒実際の荷受人の記載を要する。 (例外:LC 発行銀行が荷受人の場合) ○指図式の記載も可(To order of ---):指図者が明らかな場合(支払 銀行など)

<第3欄>

Number and Date

of Invoice

(インボイス番号及び 日付) ○コマーシャルインボイスの番号と日付の確認 ・日付は申請者申告日より同日以前 ・原則として、申請日より6カ月以上前の日付は、 船積み日との整合性を確認 ○インボイス番号が無い場合 ⇒ NIL の表記を要する。(空欄は不可)

<第4欄>

Country of Origin

(原産国) ○日本原産の場合はJAPAN と記載 ○外国原産の場合は当該国の国名を表記 ⇒必ず英語での表記 (正)Thailand Germany (誤)Thai German ○日本産、外国産混載の場合は、該当する全ての国名

<第5欄>

Transport details

(輸送経路等詳細) ○輸送手段とルートの記載(積送基準) ・積出港(空港) ・積上港(空港)<原則として輸出先国> ・輸送手段(海上、空輸)<便名> ・出航日 ・経由地(あれば) (例)EU などの場合、輸出先国と積上港の存する国が相違する場合が 多いが、EU 域内であれば認めても良い。 最低限度必要 な情報

(14)

14

審査項目

主な審査内容/チェックポイント

<第6欄>

Remarks

(備考) ○原産地証明書記載義務事項に関連する参考事項のみ <消極的な利用:世界的には当欄が無い様式は多い> *商業インボイスに記載がある場合に限る (例)製造業者、L/C 番号、インド輸入者番号など

<第7欄>

Marks, numbers,

number and kind of

packages,

description of goods

(荷印、荷番号、梱包数 と種類、品目名) ○荷印、梱包数・種類、具体的な産品名 *ブランド名や業者間でだけ通じる型番のみの記載は不可 *一般名称の追記を要請し、その後ろにカッコ書きで記載すること は可能(化学品などで多い)。 ○荷印が無い場合は、N/M(No Mark)と表記 *コンテナ積などの場合 ○原産地証明書の目的から逸脱した事項の記載があれば、削除を指示 (例) 価格、品質、性能、曖昧な表現 など (例)中古建機、中古車の製造年(マレーシアなど)

<第8欄>

Quantity

(数量) ○具体的な数量および単位の表記が必要。 ⇒梱包数のみでは不可 *必要応じて梱包明細(P/L)などの提示を求めて確認

<第9欄>

Declaration by the

Exporter

(申請者宣誓) ・宣誓場所(日本国内。原則、申請企業が所在する市町村名) ・宣誓日(インボイスの日付以降、申請日まで) ・氏名 ・サイン(登録内容との照合) *社名、役職名の記載は求められていません。

<第

10 欄>

Certification

(商工会議所証明欄) ・証明番号 ・証明日 ・公印 ・サイン

Original or Copy

・Original 又は Copy の別 ⇒Original は 1 通のみ *複数のOriginal を希望する場合

(例) Original-1, Original-2, Original-3、・・・・ *商工会議所の控は必ず Copy

(15)

15

■原産地証明書の重要な審査上の留意事項

(1) 日付の関係 ①原 則 ○原産地証明書は、船積日以前に発給 ○原産地証明書、申請日、インボイス日付の関係は次の通り。 (早い期日) (遅い期日) IV 日付 申請日 証明日 (上記3 日付が同じでも OK) (注) 証明日がインボイス日付、申請日のいずれか、もしくは両方より先行することは、 絶対に不可⇒不確定または未確定の内容を証明することになるためです。 ②船積日以降の証明 ○出港直後(1週間以内が目安、但し、海上輸送のみ)では、原則として船積前と同様 の取扱いで問題ありません。 ○時間の経過により、既に輸出先国に到着、通関が終了し、相手国の内国貨物になって いる可能性がある場合は原産国の証明は不能です。 ・中国、東南アジアでは出港後1週間で到着 ・最も遠方である南米でも40日程度で到着 ○但し、保税状態など「未通関」が確認できれば、証明は可能です。 この場合、保税状態である税関の証明書が必要です(現実には殆ど発給されません。) ③航空貨物、国際宅配便 ○航空貨物は、通常1日以内で相手国に到着します。 ・条件等により相手国空港税関で保税状態にて留めおかれることはあり得ますが、 非常に稀です。(留置きには通常高額の保管料が要求されます。) ○国際宅配便(DHL、FEDEX など)の場合、小型貨物であり、至急の配送を旨とする ため、保税扱いとなることは通常考えられません。 (2) 使用言語について ① 使用言語は、「英語」に限ります。 ② 例外的に、「フランス語」又は「スペイン語」の使用を認めます。 (貿易上の歴史的な流れを背景として) (注 1) 荷印およびサインは言語ではなく「表示」と認識されるため、上記の規則は適用さ れません。 (注 2) L/C の要求等があっても、上記以外の言語(中国語や日本語等)の使用は一切認め ません。 (注 3) 「手書き」は認めるべきではありません。(例外:イニシャルサイン)

(16)

16 (3) 輸入者(荷受人)<第2欄>について ④ 荷受人と輸入者の関係 ・輸入者(Importer, Buyer)と荷受人が異なるケースは非常に多いです。 ⇒第2欄の要求は「荷受人」 ・Notify Party(着荷通知先):揚地における貨物の到着通知先(B/L 記載事項) ⇒荷受人、輸入者とは異なる概念です。 ⑤ 荷受人(輸入者)の国名表記 ・荷受人の住所には、国名の記載を要します(省略されているケースが多い)。 ⇒第5欄「輸送手順」との関連でも重要 ・国名記載は「英語」を前提とする。 ⇒国名がフランス語(例:Maroc モロッコ Morocco)やスペイン語で表示される事例 がありますが、できるだけ英語表記を案内する。 (4) 輸送経路 <第5欄>について ① 積送基準との関係 ・原産地規則をインボイスで確認できるのは「積送基準」(原産地規則の一種)のみです。 ② 経由地 ・経由地では積換えか一時保管のみです。 ・輸出品の原産性に影響するような加工がなされれば、原産地証明書は失効します。 ③ 内陸国の取扱い ・世界の内陸国(海洋部に国境線を有さない国)は44 カ国(Wikipedia 調べ) ・内陸国の場合は、隣接国等を揚げ地(海運)とし、同地から最終輸入国まで 陸送が大半です。この場合、揚げ地から陸送であることが確認できればOK です。 ・この場合、荷受人欄には「輸入者」を記載し、輸入者の所在国が最終輸入国であるこ とが必要です。 ⇒揚げ地国の荷受人は表記されている場合、実際の輸入者(所在地)と最終 輸入国(同一が絶対条件)を確認し、補足情報として“Remarks 欄”に記載します。 ④ 第3国を輸入国として認める例外 ・欧州連合(EU)は、政策上の単一市場と認識され、輸入国と揚げ地国とがいずれも EU 加盟国の場合(現在 28 カ国)、両者の相違は無視し得る。 (5) 輸出品目名など(第7・8 欄の留意事項) ① 品目名の名称 ・品目の名称を特定します(一般名称)。 (注)ブランド名、型番のみの表示では産品を特定できないため不可です。 この場合、一般名称に続いて、括弧書きでの表示が求められます。 (注)契約上の附属説明(例:カタログ通り)などは品目名の構成要素は認められず、 原産地証明書への記載は不適切です。 ② 数量の確認 ・インボイスに記載の無い輸出品の重量(Gross, Net)が原産地証明書に記載されて いる場合は、Packing List の提出を求めて確認します。

(17)

17 (6) インボイス上の「混載」に関する原産地証明書の取扱いについて ①同一インボイスに日本産を含む複数原産国産品が記載されている場合、申請前であれば、 日本産と外国産とのインボイスの分離、又はインボイス上での明確な区分けを求めます。 ② 窓口申請時に「混載」インボイスを提示の場合の対応 ⅰ)日本産品のみを日本原産証明で申請する場合 インボイス上で、日本原産品が明らかに区分けされ、梱包上も明確に分離されていれ ば、認めて差し支えありません。 (注) 複数ある日本産品のうち、特定の産品のみを抽出して「日本産」である旨の証明を 求めるような申請は不可 【理由】このような区分けに合理性が認められないため *外国産品が複数含まれる場合でも、特定の外国産品のみを抽出した原産性の証明に係 る申請は、同様の理由から不可 ⅱ)日本産品を含め外国産品の全ての原産性の証明を申請の場合外国原産地証明で対応 (7) 訂正について ① 申請時のタイプエラー、又は発給後、原産地証明書の記載内容に変更が生じた場合、修 正を確認したことの表示として、商工会議所の印章(チョップ)を押印 ② 申請1件につき最大3カ所まで(原則、訂正可能箇所は限定) -数量の増減±5%以内(原則、重量、容量の場合に限られる) (注)長期の船積み期間中に発生する、輸出品である液体の自然な気化による重量の減少 など、原則として不可抗力による輸出品の容量・重量等の変化への対応。 梱包技術等が格段に進歩した現代では実質的には発生可能性は極めて乏しい。 -証明の内容に影響を及ぼさない軽微な部分に限る。 *訂正を一切認めない国もあるので注意を要する(カタールなど)。 ③ 訂正個所には、発給担当者のイニシャルサインを要する。 *発給者のフルサインでも良いが、余白の関係等から推奨し難い。 ⇒訂正前後の内容が明確に確認できなければならず、フルサインが訂正内容やその他 表示に重なり、不明瞭となることは不可 (注) 窓口での申請の前に、電話で訂正可否の照会があったような場合は、再度の作成 (作り直し)をアドバイスする方が好ましい。 (8) 原産地証明書の作成要領:原産地証明書用紙1枚に記載しきれない場合  専用紙を複数枚利用し、”to be continued”で連続を表示(第7欄の下) ⇒申請者及び発給者のサインは最終ページのみ

 添付書面による方法⇒第7欄に”details as par attached sheet(s)” を表示

(9) その他

 個人(主婦や学生など一般人)は、そもそも商工業者ではなく貿易事業者登録の対象で はないため、国際宅配会社経由で原産地証明書の発給申請があっても対応できません。  自治体等の行政機関(国公立大学を含む)より原産地証明書の発給要請の場合、当該機

(18)

18

インボイスの例

(Letterhead)

NISSHO TRADING CO., LTD Kyoto August 23, 2013 86 KANEI-CHO, KITA-KU Invoice No. 101/82 Kyoto, JAPAN

INVOICE

For account and risk of

American Trading Corporation 156 Spring Street

HochiMinh City Vietnam

L/C No.12345 dated June 16, 2013

Issued by The Bank of Vietnam, LTD., Hanoi

Export License No. Sales Note No.10

Shippied from Yokohama, Japan to HCMC via Hong Kong Per “Kobe Maru” on or about December 21, 2012

MARKS & NOS. DESCRIPTION UNIT PRICE AMOUNT

Ball Bearings for

N T C Ball Bearings Units C.I.F American T.C. Hanoi C/No.1/33 “HMA” Brand Per pcs. MADE IN JAPAN Bearing No.UCP 111-25

Bore: 2-3/16

Quality: JIS Export.Standard Japanese Origin

C/No.1/33 Cases each containing 60 Pcs.

Total: 33 Cases 1,980 Pcs. @US$7.00 US$13,860.00

Net Weight :1,980Kgs. Gross Weight :2,343Kgs. Measurement :2.368 M

NISSHO TRADING CO., LTD.

(Signed) Export Manager

(注)インボイスは貿易当事者の契約に基づく書類のため、その内容は当該契約により、 都度変化します。

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□ 商業インボイスのチェック要領

チェック1:外形のチェック □ Commercial Invoice であること □ 社 名:登録内容と同じか □ 所在地:登録内容と同じか □ 日付のチェック:申請日と同じか、過去の日付であること □ サインの有無と登録の有無・有効性:サインが商工会議所に登録されているもののみ 有効(有効期間内のもの) チェック2:内容の確認 □ 輸入者、又は荷受人の確認(国名、所在地) □ 輸送手段 ・荷揚げ地(国)と荷受人との関係 ・出港日(予定日)とインボイス日付との関係 →インボイス日付が出港日より時系列で「後」であることは不合理 →インボイス日付と出港日が数カ月以上離れている場合、理由を確認 (不明瞭であればB/L または AWB の提示を求め、その複写を控えとして入手する) □ 荷印 ( Case Mark )およびその有無 □ 輸出品名 □ 数量 □ 梱包数 □ その他表記 ・原産国 ・生産者 ・L/C 番号 ・取引条件 ・注文番号、Proforma Invoice 番号 など 【特別コラム】インボイスは情報の宝庫 ・ インボイスには、輸出先、輸出品、数量、金額、輸送経路の情報が盛込まれていま す。こうした情報を、通常、企業は公表することはありません。即ち、貿易関係証 明業務を通じ、労せずして、企業の内部情報を詳細に確認することができます。 ・ これらの情報を整理分析すれば、地元企業の海外との取引(輸出)の概要を把握す ることができ、輸出拡大を通じた地域経済振興策の立案、展開に重要な裏付けとす ることができます。

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20 【日本産品として認識されるためには】-原産地規則の意味するところ- ●日本で一定以上の付加価値が付与されることが必要です。 ●日本が輸出前の最終加工国であること。 ●日本で処理が行われても、次の処理のいずれかのみでは、付加価値を認められません。 ・ブランド名のシールを張り付けるだけ ・小さな箱に区分けするだけ、小分けするだけ ・水等で薄めるだけ ・その他、輸出品の付加価値を高めるような作業を伴わない作業のみの場合 (注)次のケースも日本産とは評価できません。 ●リサイクル会社が中古衣料を回収し、そのまま(何らの加工を施さずに)輸出する場合。 *日本産とは評価できず、日本原産地証明書の発給はできません。

【コラム】 原産地規則について

□ 輸出される産品の原産性を判断する基準(輸出品の国籍を規定する基本要件) □ 判断基準の基礎 ■ 完全生産品 (農水産品、鉱物などのみが対象) ■ 原産材料のみから生産される産品(原料、部品が全て日本産) ■ 実質的変更基準を満たす産品 ・関税番号変更基準 (HS:Harmonized System=関税番号) CTC 基準:関税番号が一定レベル以上に変更することで、原産性を評価し、 付加価値を認める方式。 原則として「モノ」の物理的な変化の側面を重視。 ・付加価値基準 (VA、RVC 基準) FOB-VNM(非原産材料価額) FOB(本船渡し価格=輸出価格) この比率が一定水準(50%以上が一般的)を超える場合に、原産性を認める。 但し、完成品の原産性に影響しない軽度の加工等を除く(希釈、清掃、梱包など) ・加工工程基準 (SP 基準) 一定の加工工程を経ていることを原産性の基礎とする方式。 □ 生産国規則:輸出産品が最終的に生産された国を基準とする。 日本の資本、技術、機械、部材・原材料を用いて製造された産品であっても、中国の工場 で生産されたものは「中国産」であって「日本産」とは認められない。 □ 積送規則: 輸出産品が直送されていること。 ・原則として迂回は認められない。 ・迂回が必要な場合(船の積換えなど)、輸出品の原産性に影響が出ないことが条件。 ×100%

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■その他注意すべき事項

●安全保障貿易管理:日本からの輸出が制限される場合があります。 (1)概要 わが国をはじめとする主要国では、武器や軍事転用可能な貨物・技術が、わが国および 国際社会の安全性を脅かす国家やテロリスト等、懸念活動を行うおそれのある者に渡るこ とを防ぐため、先進国を中心とした国際的な枠組み(国際輸出管理レジーム)を作り、国 際社会と協調して輸出等の管理が行われています。 わが国においては、この安全保障の観点に立った貿易管理の取組を、外国為替及び外国 貿易法に基づき実施しています。 (2)制度の概要:次の4形態があります。 リスト規制、キャッチオール規制、積替規制、仲介貿易取引規制 <対応> 専門的であり、商工会議所が判断できる内容ではないため、詳細については、 最寄りの経済産業局に照会するよう事業者にアドバイスして下さい。 ●原産地証明書は輸出に絶対的に必要な書類ではありませんが、輸出品目により必須の別 の資料が求められる場合があります。 (1)輸出経験のない事業者が、海外需要を新たに開拓するため、貿易実務を充分に理解 せずに勝手な輸出行為を行う事例が数多く見られます。こうしたケースでは、輸出書 類の不備等により税関で輸出が認められず、商工会議所に相談が寄せられる事例も見 られます。 (2)通関業者等と、事前に詳しく打合せることをアドバイスして下さい。 ●輸出リスクを回避するために、貿易保険は重要です。 (1)(独)日本貿易保険が、原則として全世界対象に貿易保険を請け負っています。 第一地銀でも詳しい説明が可能です。 (2)詳しくは、日本貿易保険のサイトでご確認ください。http://nexi.go.jp/

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2.外国原産地証明書

種類と概要 輸出産品の日本 経由の有無 種 類 概 要 必要な添付書類 無し 仲介貿易 ・輸出品は日本以外のA 国(生産国)か らB 国(輸入国)へ ・取引関係において日本で外国原産証明 海外 公的 機関 発行 の原 産地 証明書(その他は必要に応じ) 有り 再輸出 ・海外で製造の産品を一旦日本に輸入し、 在庫として第3国へ輸出する場合 下記のイ、ウのみで可 (その他は必要に応じ) 積戻し ・保税状態で、輸入元国へ返送の場合 ア、カ、ク、ケのいずれか 必要な添付書類 確認すべきポイント  仲介の場合は輸出品が日本を経由しないので、海外の商工会議所等が発行した原産地 証明書に準拠し、その記載事項と申請された内容を照合、整合性を確認する。  再輸出では、輸入産品の輸入時の内容との整合性、国内の入手経路の合理性等を確認  積戻し(申請件数は少ない)の場合、日本では保税状態にあることが原則。一旦通関 された物品は内国貨物であり、再輸出の対象(積戻しではない)。 再輸出の場合、日本産品と混載されるケースが多いことも留意事項 (事例)中国、アセアン各国に生産ラインを有する企業が、それらの国々で生産した産品 を一旦日本に輸入し、日本で生産された産品(日本産)とともに、南アジア(インドなど) や中東、アフリカなどに輸出するケース。 三国間貿易に留意 ●三国間貿易は大きく二つのケースが考えられます。 ・日本が仲介役となる三国間貿易 ・日本で生産し、取引を仲介されるケース ●三国間貿易は、国際取引の多角化により増加しており、一つの取引により多くの国々 が関与する多国間貿易も発生しています。 ア. 海外公的機関発行の原産地証明書 イ. 国内入手経路説明書 ウ. 輸入元販売証明書 エ. 海外から船積みされたことを示す資料(B/L など) オ. 輸入申告書(輸入許可書I/D) カ. 輸入時のインボイス キ. 輸出申告書(E/D) ク. 積戻し許可通知書(積戻しのみ) ケ. 原産国表示のある蔵入承認申請書(写し)

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【図解】仲介貿易と再輸出

1. 仲介貿易(日本が仲介する場合) <特徴> (1) 貿易取引は、仲介者(C)と輸入者(B) (2) 輸出物品は、輸出者(A)が生産され、A 国原産 (3) 輸出者(A)は、仲介者(C)の指示で、同国産品を B 国に輸出 この時、A 国で原産地証明書発行 (4) A 国発行の原産地証明書を、日本で切り替え、輸出者を C とするのが仲介 貿易における原産地証明書(原産国はA 国) 2. 再輸出 <特徴> (1) 原産国(A)から同国産品が一旦日本(C)に輸入される。 (2) A 国産物品に日本で加工を加えず、A 国原産のままで B 国に輸出する。 (3) この場合、上記 A 国産品に日本原産品を加えて B 国に輸出ケースも多い。 (4) B 国への輸出に際して日本で発行する原産地証明書における原産国は「A 国」となる (注)輸出品がA 国産品だけではなく、日本原産品が同時に B 国に向けて輸出される 場合(混載)は、原産地証明書の第4欄に記載する原産国(Country of Origin) は「A 国と日本」となる。

輸出者(A 国)

(原産国)

(B 国)

輸入者

仲介者(日本企業)

(C:日本)

代金 請求書 原産地証明書 物品輸送指示 物 品

原産者(A 国)

輸入者

(B 国)

日本企業(C):日本

物品 代金 請求書 原産地証明書 代金 物品 請求書

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3.インボイス証明

① 書類名義人によって適正に作成された貿易書類(インボイス等)に対し、当該書類が発給 商工会議所に提示された事実のみを証明するもの。

(重要)商工会議所はインボイスの内容を証明しません。

② 証明文言:Seen (by) the XXX Chamber of Commerce and Industry ③ 証明対象書類(主なもの):Commercial Invoice, AWB, B/L,

Appended Declaration of Insurance Policy(海上保険) など ④ 主なチェックポイント、証明印等の押し方  インボイスの日付が申請日と同日もしくはそれ以前であること  インボイス上のサインが登録されたものか?  書類作成者のサインの下、あるいは横(原則、右側)に証明するのが原則  書類が複数頁にわたる、又は添付資料がある場合は割印を全頁に押印。  文言の訂正は申請前のみ可能。申請者の訂正印のみ。(商工会議所の訂正は不適切) 【要注意】インボイスの裏面への商工会議所の押印とサイン ・インボイス内容への全面的な証明を意味するととられ、商工会議所に不測の責任が及 ぶなど、インボイス証明の役割を逸脱する危険性があります。 <インボイス証明の活用例>

輸出者が、原産地証明書に輸出金額や単価などの表示、輸出品の性能等の記載を希望 する場合、原産地証明書にはこれらの表記や記載を認めず、これら情報を明記してい る輸出者作成のインボイスに対してインボイス証明を行い、原産地証明書とインボイ ス証明の両方を発給することで、輸出者の要請に対応するのも方法です。 【インボイス証明が必要となる理由】  中東諸国などで要請される場合が多いのがインボイス証明です。  輸出者が提示するインボイスが、正真正銘、当該輸出者の作成の書類であることを第三 者が証明することを趣旨としています。  従って、インボイス証明は、当該インボイスが商工会議所に提示された事実のみを証明 し、その内容を保証するものではありません。 <重要ポイント> ・複数の貿易関係証明書を組み合わせて、輸出者ニーズに応えるのは現実的な手法です。 ・但し、輸出者による発給手数料の負担が大きくなるため、この点の説明が重要です。

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4.サイン証明

① 申請者が書類上に自書したサインが、商工会議所に登録されているサインと同一であ ることを証明することにより、申請書類が、申請者により正規に作成されたものであ ることを証明するもの(わが国の印鑑証明に類似)。

② 証明文言:Signature verified (by) the XXX Chamber of Commerce and Industry ③ 証明対象書類(主なもの):会社推薦状、契約書、翻訳証明など ④主なチェックポイント、証明印等の押し方  肉筆のサインであり、商工会議所に登録のサインであること  署名者自らが署名したこと(氏名を明記。代理署名は不可)  原則として英語による文書であること。  サイン証明でも、必ず全文に目を通しましょう。 →不適切な文言があれば、修正を求めます。 【要注意】書類の裏面への商工会議所の押印とサイン ・(インボイス証明のケースと同じです。) 【サイン証明の功罪】困った時のサイン証明は、常に有効? ○ 申請者の私的な申告書が多いサイン証明対象書類は、応用範囲が幅広いのが特徴です。 事実、放射能の非被曝証明などにこのサイン証明方式を用いていますが、その効力は極 めて限定的であることを、発行主体である商工会議所は充分に認識しておくべきです。 ○ サイン証明書の提出先がその書類を有効とするかどうかは、商工会議所の権限を超えて います。即ち、海外の受領者が当該証明書の効力を認めない場合、発給した商工会議所 には何も対抗措置がありません。 ○ 従って、安易なサイン証明への誘導は控えるべきです。 ○ サイン証明をアドバイスする場合は、有効性について商工会議所が責任を持てないこと を事前に断わっておくべきです。 ○ 近商連メンバー商工会議所では、中国向けの貿易関係証明の発給が中心です。同国輸入 者からは、日本の商工会議所の発行する貿易感駅証明のカテゴリーを超えた証明書の取 得を日本の輸出者に要求するケースが多いのが実情です。このため、サイン証明方式に 頼りがちですが、前述の注意事項を充分に意識することが重要です。

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5.その他証明

(1) 日本法人証明

日本で登記された法人であることを証明します。

用途:海外企業との新規取引、海外での事務所開設、海外の政府・政府機関の行う 公募への入札、欧州等での展示会への出展申込み等における当事者照会書類など

申請手続き: ・登記事項証明書(3カ月以内のもの) ・申請書の提出 ほか  発給上の留意事項 ・申請事業所の概要は登記事項証明書で確認可能 ・英文社名は登記事項証明書では確認できないため、商工会議所に登録の英文社名と 照合します。 (2) 会員証明  申請企業が、証明する商工会議所の会員であることを証明します。  用途:(日本法人証明参照)  申請手続き: ・申請書の提出  発給上の留意事項 ・商工会議所のレターヘッドにて証明 (注)いずれも海外の機関(企業、政府など)に提出する書類。 国内取引を目的する場合は、発給できません。

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27 (1)貿易事業者登録  目的:貿易関係証明書の取得を希望する事業者の事業実体を把握し、合法的な申請を 行わせるため  対象:貿易関係証明書の取得を希望する事業者(会員、非会員不問) ・支店単位の登録は可能(管轄地域内に本店が存しない場合)  手続き: ①必要書類の提出 □ 貿易関係証明申請者登録台帳 ・業態内容届 ・署名届 ・誓約書 □ 登記事項証明書(全部事項証明書)<発行後3カ月以内> ・支店の場合も全部事項証明書(本店管轄)が必要 □ 住民票(個人事業者の場合) □ 印鑑証明書 ・法人代表者:法務局への届出印(届出義務あり) ・個人事業者:市区町村発行の印鑑証明書で可(法務局への届出義務なし:任意) ・支店長が支配人の場合は法務局に印鑑届が可能。会社法上の支配人でない場合、 市区町村への印鑑届出を要します。 □ 納税証明書の写し(新規登録)<新規開業では「開業届け」の写し> □ 事業所代表が外国人の場合 ・ 在留カード(両面コピー) ②署名(サイン)の登録 □ 登録できる署名は一人につき1 個(限定)です。 ・インボイス、原産地証明書にする署名と同一であること □ 登録する署名者(サイナー)は、申請会社に所属していることを要します。 ・ 署名者は登録事業所の代表者より、当該事業所を代表してサイン権限を与えら れているため、この権限を部外者に認めることは容認されません。 ・ 上記サイン権限の移譲は、サイン登録用紙にて確認します。 □ 署名者は必ずフルネームで登録します。 □ 外国人使用者については、入管法改正により、日本人使用者と同様の確認レベル で可 ③登録手数料 □ 商工会議所の判断によります。 ④ 登録有効期間 □2年間です。署名者のサインも事業所登録の有効期限終了時に失効します。

5.貿易事業所登録の実務と留意点-

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28 (2) 域外事業者の登録 □登録可能です。 ・積極的な拒否理由はありません。 ・不可とする場合は、申請者が納得する説明を要します。 (3) サイン登録の留意点 □ 代表者(代表取締役)が社員へのサイン権限を社内委任します。 □ 代表者の意思を確認するため、届出書に代表者の記名及び押印を要します。 □ 委任した代表者が退任しても、当該事業所の登録有効期間内であれば、社内委任の 有効性は継続します。(商法・会社法に基づく考え方) (4) 組織変更に対する留意事項  合併による債権債務の移転 ・ 合併の有無、効力発生日、存続会社及び消滅会社等を登記事項証明書で確認します。 (その他詳細は、存続会社の事後備置の記載内容で確認) ・ 存続会社における社名、所在地、サイン登録などの変更等に注意を要します。  会社分割に関する債権債務の委譲  会社分割の有無、効力発生日、被分割会社及び分割承継会社等を登記事項証明書で 確認します。(その他詳細は、分割承継会社の事後備置の記載内容で確認)  会社分割の場合は、分割委譲する会社(分割会社)も委譲を受ける会社(分割承継 会社)の両方が実在するため、各社における社名、所在地、サイン登録などの変更 等に注意を要します。  その他の形態:事業譲渡(全部または一部) ・事業譲渡契約の内容をチェックします (5) 法人格が認められないもの

 有限責任事業組合(LLP: Limited Liability partnership)

・この組合制度には、法的に法人格が認められませんので、組合としての登録はでき ません(2005 年に新設の制度)。 ・構成員のいずれかが、輸出主体として登録申請を擁します。 【コラム】古物商許可証の取扱い □古物商許可証は公安委員会発行が発行します。 古物商許可証は、わが国内で中古品の商業上の取扱い(売買)が認められていることを 証明します。 □即ち、輸出する古物を自ら回収するか、国内での古物取引を行う事業者が公安当局に届 け出て証明書の発給を受けます。一度の申請で期限なく有効となり、原則、更新はあり ません。 □輸出行為には古物商許可証は不要なため、同証明書がなくても輸出者となり得ます。 □登録に際して必須の書類とは規定し難いため、取扱いには注意が必要です。

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企業の合併、分割等に伴う貿易登録上の留意点等(一覧)

1.組織変更 項 目 (会社法条項) 概 要 会社存否 効力発生 登記内容 (登記事項証明書記載事項) 貿易登録上の 留意事項、確認事項 必要書類等 備 考 吸収合併 (749 条他) 既存のA 社が既存の B 社を吸収 A 社:存続 B 社:消滅 吸 収 合 併 効 力 発 生 契約日 A 社登記事項証明書: 年月日(所在地)B 社 を吸収合併 ・A 社:原則変更なし ・B 社:効力発生日に 消滅 ・A 社の登記事項 証明書(全部事項) ・事後備置 合併時に各種変更の 場合あり(社名、所 在地、代表者等) 新設合併 (753 条他) 既存のB 社が、新た にA 社を設立し消滅 A 社:新設 B 社:消滅 A 社設立 登記日 A 社登記事項証明書: 年月日(所在地)B 社 を吸収して設立 ・A 社:新規登録 ・B 社:A 社設立時 (登記完了時)に消滅 ・A 社の登記事項 証明書(全部事項) ・事後備置 吸収分割 (757 条他) 既存B 社がその事業 の一部を、既存A 社 に移管 A 社:存続 B 社:存続 吸 収 分 割 効 力 発 生 契約日 A 社登記事項証明書: 年月日(所在地)B 社 を吸収分割 B 社登記事項証明書: 年月日(所在地)A 社に 吸収分割 ・A 社:貿易(輸出) 機能を追加の可能性 ⇒新規登録に準じる ・B 社:貿易機能を喪 失の可能性 ⇒貿易登録から抹消 ○A 社の登記事項 証明書(全部事項) ・A 社事後備置 ○B 社の登記事項 証明書(全部事項) ・B 社事後備置 合併時に各種変更の 場合あり(社名、所 在地、代表者等) 新設分割 (762 条他) 既存のB 社がその事 業の一部を分離し、 A 社として独立 A 社:存続 B 社:存続 A 社設立 登記日 A 社登記事項証明書: 年月日(所在地)B 社 から分割して設立 B 社登記事項証明書: 年月日(所在地)A 社に 吸収分割 ・A 社:貿易(輸出) 機能を有する可能性 ⇒新規登録に準じる ・B 社:貿易機能を分 離(喪失)の可能性 ⇒貿易登録から抹消 ○A 社の登記事項 証明書(全部事項) ・A 社事後備置 ○B 社の登記事項 証明書(全部事項) ・B 社事後備置 合併時に各種変更の 場合あり(社名、所 在地、代表者等) (注1)上記組織変更に伴い、存続会社に代表者変更があってもサイナーへの社内委任効力に変更なく、引続きサイン登録は認められる。 (注2)退任等により資格を失った代表者からの委任よる新規のサイン登録は認められない。 (注 3)組織変更に伴い社名変更があれば英文社名の変更もあり得るため、注意が必要。

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30 2.支店による貿易登録 (1)支店登記の登記事項: 次の4項目のみ ・商号(社名) ・本店所在地 ・設立年月日 ・支店所在地 ⇒本店所在地での登記事項証明書(全部事項証明書)の提供を要します。 *支店の有無及び所在地は本店での登記事項) (2)支店長によるサイナーの指定(委任) ・支店長によるサイナーの指定(社内委任)は「有効」と判断して差し支えありません。 *支店長の意思表示は、当該企業の意思表示と推測されます。 *支店長の氏名は登記事項ではありません。(例外:取締役等の役員、支配人は登記事項) ・支店長が交代しても、支店長任期中に行った指定(社内委任)の効力は継続します。 3.代表取締役に関する登記 (1)共同代表による代表権の制限の登記 ・共同代表に係る代表権の制限を考慮する必要はありません。代表取締役が複数の場合でも、 うち一名が貿易登録の届をすれば要件を満たします。 (2)民事再生法、会社更生法による制限 ・民事再生法、会社再生法の適用を受け、代表取締役の権能が制限さていることが登記上明 らかな場合は、当該制限の効力発生日以降に制限を受けた代表取締役が行ったサイナーの 指名(社内委任)は効力を有しません。 ・会社更生法の場合は、管財人の指名(委任)によります。 【コラム】特例有限会社に関する留意事項 (1)概要 ・2006 年5月の会社法の施行に伴い、有限会社の新設は認められなくなりました。従来の有限 会社は特例有限会社として区分され、「株式会社」を表記する社名の変更により、株式会社に 移行します。 (2)有限会社による貿易取引 ・事業目的に貿易を追加することも削除することも自由(制限なし)です。 ・法人であることに変わりなく、必要のない限り従来からの英文社名を使用できます。 (3)株式会社への移行 ・株式会社を含めた社名変更(「○○株式会社」、「株式会社△△」)の登記により、株式会社に 移行します。 ・同時に、有限会社の解散の登記を要します。 *株式会社への移行に確認は、社名変更後の株式会社の登記事項証明書のみで可能です。

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1.三国間貿易

(1) 三国間貿易は大きく2つのケースが考えられます。 ・日本が仲介役となる三国間貿易 ・日本で生産し、取引を仲介されるケース (2)種類と概要 輸出産品の日 本経由の有無 種 類 概 要 無し 仲介貿易 ・輸出品は日本以外のA 国(生産国)から B 国(輸入国)へ ・取引関係において日本で外国原産証明 有り 再輸出 海外で製造の産品を一旦日本に輸入し、在庫として第3国へ輸出する場合 積戻し ・保税状態等で、輸入元国へ返送の場合 (3)確認すべきポイント  仲介の場合:輸出品が日本を経由しないので、海外の商工会議所等が発行した原産地証明 書の記載事項と申請された内容を照合、整合性を確認します。  再輸出の場合:輸入産品の輸入時の内容との整合性、国内の入手経路の合理性などを確認 します。日本産品と混載されるケースも多いので注意を要します。 <事例研究> (例1)日本企業(輸出者)が、クウェートの企業(輸入者)から発注を受けました。 この日本企業は製造者ながら、発注を受けた製品は、今や同社の中国子会社で生産し ています。このため、同製品を、日本経由せず、中国から直接クウェートに搬送し、 取引契約のみ日本とクウェート間で行います。 (例2)英国企業(輸出者)が、チリ企業(輸入者)から発注を受けました。 注文の製品は日本製で、英国に在庫はありません。このため、英国企業は、日本のメ ーカーにチリへ、注文製品の搬送を依頼しました。 こうして、注文された製品は日本からチリに直送され、貿易契約は、英国企業とチリ 企業とで結ばれました。 <解 説> (例1)・原産地証明書は中国で発給されます。同証明書に典拠のインボイスは、中国の子会社 から日本の親会社に対してのインボイス(請求書α) ・輸入者であるクウェートの企業に提供されるインボイス(請求書β)は、輸出である 日本企業が作成します。このインボイス(請求書β)と中国発給の原産地証明書とは 内容が異なります(輸出者、インボイス番号・日付等) ・このため、輸出者である日本企業は、自社のインボイスと整合的な原産地証明書を希 望し、日本で外国原産地証明書の発給を商工会議所に要請します。(=仲介貿易)

6.最近の動向と留意点

【重要】 三国間貿易(仲介)では、物流(モノの流れ)と商流(お金の流れ)が異なります。原産地証明書は、 モノだけを対象とします。

(32)

32 (例2) ・原産地証明書は日本で発給されます。 ・この際、輸出者は日本のメーカーとなりますが、今回の取引当事者である英国企業 の指示によるとの事実関係を明らかにしたい場合、輸出者欄に“on behalf of 英国 企業名”の記載を希望するケースが見られます。 (例1) (例2)

三国間貿易の事例

輸出者:A 国 <日本> 輸入国:B 国 <クェート> 輸出国:C 国 <中国>

輸出品

発注

請求 インボ

イス

輸出指示 輸出者:A 国 <英国> 輸入国:B 国 <チリ> 輸出国:C 国 <日本>

輸出品

発注

請求 インボ

イス

輸出指示

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2. EPA 特定原産地証明書への対応

(1)一般原産地証明書と特定原産地証明書との比較 一般証明 特定原産地証明 発給機関 各地商工会議所 日本商工会議所 目 的 特恵関税以外の全ての目的 協定相手国での特恵関税適用 申 請 者 会員、非会員 日本に存する事業者 申請方法 窓口での書面申請 インターネットでの電子申請 手続の流れ ①事業者登録(各地会議所) ②専用紙での書面申請 ③審 査 ④手数料と引換えの交付 ①事業者登録(日商) ②原産判定の電子申請 ③原産判定審査 ④発給申請 ⑤発給審査 ⑥(手数料と引換えに)交付(窓口) 手数料額 発給機関が独自に設定 日商から政府に申請(認可) 対 象 国 全世界 経済連携協定締結国のみ (2)特定原産地証明書とは ○経済連携協定(EPA)に基づく、締結国で生産される産品の原産国を証明する協定(条約)により 定められた公文書 ○特定原産地証明書の効力:締結国での特恵税率の付与(関税の減免) ○商工会議所が特定原産地証明書を発給する権限と意義 ・日本商工会議所が指定発給機関(経済産業大臣より受託) ・全国21 商工会議所が日商事務所として発給業務を担当 (3)特定原産地証明書が求められる理由 ○輸入者から、特定原産地証明書を添付して輸出するよう求められるケースが大半です。 *輸入関税が減免されるためです。 (注)特定原産地証明書の英文名称が“Certificate of Origin”で一般証明書と同じため、EPA の 認識に乏しい輸出者が混同して、誤って一般証明を申請するケースが多く見られます。

(34)

34 【参考】 ○EPA 一覧 状態 地域 国名・地域名(括弧内は発効年) 発効済み (13 協定) アジア シンガポール(2002 年) マレーシア(2006 年)、タイ(2007 年) インドネシア(2008 年)、ブルネイ(2008 年) ASEAN 包括(2008 年)、フィリピン(2008 年) ベトナム(2009 年)、インド(2011 年) 中南米 メキシコ(2005 年)、チリ(2007 年)、ペルー(2012 年) 欧 州 スイス(2009 年) 交渉中 韓国、豪州、GCC(湾岸諸国)、モンゴル、カナダ、コロンビア TPP、日中韓、EU(欧州連合)、RCEP 共同研究 トルコ ○広域連携構想(日本が関係するもの) 名 称 略称 構成国 日中韓FTA 日本、中国、韓国 東アジア地域包括的経済連携 RCEP ASEAN10 か国+日中韓+インド、 豪州、NZ(計 16 カ国) 環太平洋パートナーシップ協定 TPP シンガポール、ブルネイ、NZ、チリ、 米国、豪州、ペルー、メキシコ、カナダ、 日本(計12 カ国)

日-EU EPA EU28 カ国と日本

○その他の特恵原産地証明書  GSP(一般特恵):Form A

途上国からの輸入品に対する特恵税率を適用するための証明書

 Form D:アセアン域内での自由貿易協定(AFTA)による特恵関税率適用のための原産 地証明書

 Form E:中国 ASEAN の FTA(2010 年 1 月より実質発効)のための 原産地証明書(特恵用)

<参考>日ASEAN は Form AJ、韓 ASEAN は Form AK

 Form B は非特恵原産地証明書を意味するとされるが、その表示を用いているのはインド ネシアなど限定的。

参照

関連したドキュメント

特許庁 審査業務部 審査業務課 方式審査室

※証明書のご利用は、証明書取得時に Windows ログオンを行っていた Windows アカウントでのみ 可能となります。それ以外の

Heat Mass Transfer, Vol.23 1996 ©Tokyo Electric Power Company Holdings, Inc.. All

大項目 小項目 事実関係 具体的実施事項 対応期日 本社 1F 2F

税関に対して、原産地証明書又は 原産品申告書等 ※1 及び(必要に応じ) 運送要件証明書 ※2 を提出するなど、.

変更条文 変更概要 関連する法令/上流文書 等 説明事項抽出結果

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

4.「注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4.会計処理基準に関する事項 (8)原子力発 電施設解体費の計上方法