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Microsoft Word - ☆都道府県別合体 月

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【北海道】(道銀地域総合研究所) 現在の景気:公共工事が減速しているものの、設備投資の底堅さ、観光関連での堅調さ持続 などから、緩やかながらも持ち直し基調を維持している。 3か月程度の見通し:緩やかな持ち直し基調が続くと予想される。 個人消費:①持ち直しつつある。 ②2月の大型小売店販売額(店調前)は、前年比1.4%増と3か月ぶりに前年実績を上回っ た。春節休暇に伴う海外客の増加で3か月ぶりにプラスとなった百貨店が全体の底上げに寄 与(百貨店:同4.2%増、スーパー:同0.6%増)。2月のコンビニエンスストア販売額(店 調前)は、同2.7%増と17か月連続の増加。2月の乗用車新車販売台数(軽含む)は、同23.5% 減と11か月連続で前年を下回った。 住宅建築:①下げ止まりの兆し。 ②新設住宅着工戸数(2月)は前年比18.3%増と3か月ぶりに前年を上回った(4-2月累 計:前年同期比8.0%減)。持家(2か月連続でプラス)・貸家・分譲住宅(全増)が揃っ て増加。持家における消費増税後の反動減は終息しつつある。 設備投資:①持ち直し基調にある。 ②足元では、宿泊施設などで新設・改修投資の動きがみられる。北海道財務局発表の法人企 業景気予測調査(1-3月期)によると、2014 年度下期の設備投資計画(全産業、含むソフ トウェア、除く土地)は前年同期比 8.8%増。業種別では、電気機械器具製造業(同 4.1 倍)、 宿泊業・飲食サービス業(同 4.2 倍)などが増加。なお、2015 年度上期の計画は同 2.6% 増。 公共工事:① 減 速 し て い る 。 ② 公 共 工 事 請 負 金 額 ( 2 月 ) は 前 年 比 8 . 3 % 増 と 3 か 月 連 続 で 前 年 実 績 を 上 回 っ た 。 も っ と も 、年 度 累 計( 4 - 2 月 累 計 )で は 前 年 同 期 比 4 . 0 % 減 と 、高 水 準 の 域 な が ら 前 年 を 下 回 っ て お り 、 出 来 高 ベ ー ス で は 減 速 し て い る 。 輸出:① 好 調 に 推 移 し て い る 。 ② 2 月 の 通 関 輸 出 額( 速 報 値 )は 、前 年 比 2 2 . 4 % 減 と 6 か 月 ぶ り に 前 年 実 績 を 下 回 っ た 。 ベ ト ナ ム な ど 向 け「 加 熱 用・冷 却 用 機 器 」が 増 加 し た 一 般 機 械( 同 3 8 . 1 % 増 )が 前 年 を 上 回 っ た も の の 、 米 国 な ど 向 け 自 動 車 の 部 分 品 が 減 少 し た 輸 送 用 機 器 ( 同 4 2 . 6 % 減 ) 、 台 湾 向 け「 鉱 物 性 タ ー ル 及 び 粗 製 薬 品 」が 全 減 と な っ た 化 学 製 品( 同 4 4 . 3 % 減 )な ど が 減 少 し た 。 生産活動:① 横 ば い 圏 内 。 ② 鉱 工 業 生 産 ( 1 月 ) は 、 前 月 比 3 . 1 % 上 昇 と 2 か 月 ぶ り に 上 昇 。 人 手 不 足 に よ る 工 事 遅 れ を 受 け て 建 築 向 け 棒 鋼 が 減 産 と な っ た 鉄 鋼 ( 同 0 . 2 % 低 下 ) な ど が 低 下 。 一 方 で 、 北 米 向 け を 中 心 に 自 動 車 駆 動 伝 導 装 置 が 増 産 と な っ た 輸 送 機 械( 同 1 2 . 6 % 上 昇 )、工 場 稼 働 率 の 平 準 化 に 向 け て 収 穫 機 械 が 増 産 と な っ た 一 般 機 械( 同 1 0 . 6 % 上 昇 )な ど が 上 昇 し た 。 観光:① 回 復 し て い る 。 ② 国 内 客 が 中 心 と な る 来 道 者 数 ( 2 月 ) は 、 前 年 比 8 . 1 % 増 と 4 か 月 連 続 で 前 年 実 績 を

〔各都道府県の状況〕

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上 回 っ た 。一 方 、2 月 の 外 国 人 入 国 者 数 は 、 同 4 7 . 1 % 増 と 2 5 か 月 連 続 で 増 加 。北 海 道 人 気 や 円 安 に 加 え 、 冬 の イ ベ ン ト や 春 節 休 暇 に 伴 う 訪 日 旅 行 需 要 の 高 ま り な ど か ら 、 ア ジ ア 客 を 中 心 に 大 幅 に 増 加 し た 。 雇用情勢:① 緩 や か に 回 復 し て い る 。 ② 2 月 の 有 効 求 人 倍 率( パ ー ト 含 む 常 用 )は 、前 年 比 0 . 0 9 ポ イ ン ト 上 昇 の 0 . 9 1 倍 と な っ た 。 2 月 の 新 規 求 人 数 ( 同 ) は 前 年 比 4 . 6 % 増 と 6 1 か 月 連 続 で 増 加 。 (トピックス) ○4月1日、北海道経済産業局が北海道ヘルスケア産業振興協議会を設立。地域特性を踏ま えたヘルスケア産業の創出・育成に向け、医療・介護機関や民間サービス事業者などとの 連携を促進する。

<主要産業の動向 −北海道− >

○エネルギー:3月 30 日、道庁など産学官で水素エネルギーの利活用を進める「北海道水 素イノベーション推進協議会」が発足。年内に道内の地域特性を活かした水素社会の方向 性を示す「水素社会実現戦略ビジョン」をまとめ、2016 年3月までに戦略実現に向けた ロードマップを策定する。 ○住 宅 産 業 :住宅金融支援機構北海道支店が道内住宅事業者向けに行った、2015 年度の道 内住宅市場動向調査結果によると、事業者の約3割が、受注・販売について 2014 年度よ り増えると見込んでいる(約6割が横ばい、約1割が減少を予想)。低水準の住宅ローン 金利や、政府による省エネ住宅エコポイントなどによる効果への期待が目立った。 ○酪農(生乳生産):ホクレンの 2014 年度の生乳受託乳量は、373 万 280tと過去5年間 で最も少なかった。酪農家戸数の減少などで 2013 年夏から生産量が大きく落ち込み、2014 年の秋まで尾を引いたことが影響した。なお、2014 年 11 月以降は毎月前年同月を上回っ て推移している。 ○製造業(鉱工業生産:1月) 業種 季調値 (前月比) 前月比増減の品目、背景 鉄 鋼 0.2%低下 ・建設関連の人手不足に伴う工事遅れにより普通鋼棒鋼が減 産。 金 属 製 品 2.6%上昇 ・自動車工場向け生産機械の部品が増産(海外向け)。 一 般 機 械 10.6%上昇 ・収穫機械が増産(需要期ではないが、一部工場で稼働率平 準化を図るため)。 電 気 機 械 1.7%上昇 ・変圧器が増産(電力会社からの受注)。 輸 送 機 械 12.6%上昇 ・自動車駆動伝導装置が、国内・外向けに増産。 ・鋼船が増産(追加工事が発生)。

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窯業・土石 8.0%上昇 ・首都圏の民間工事向けに、プレストレストコンクリート製 品(建築物の梁などに使われる)が増産。 石油・石炭 8.6%上昇 ・国内向けに、灯油、軽油が増産。 パルプ・紙 4.2%上昇 ・道外工場のバックアップ生産により板紙が増産。 食 料 品 3.1%上昇 ・清涼飲料水が増産(ウィスキーの販売増に伴い、ハイボー ル向け炭酸水の需要増)。

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【青森県】(青森地域社会研究所) 現在の景気:基調としては緩やかな持ち直しの動きが続いている。 3か月程度の見通し:駆け込み需要の反動減の影響も漸次薄れ、緩やかに持ち直すとみられ る。 個人消費:①普通乗用車、軽乗用車とも大幅減少。 ②1月の大型小売店販売(確報値)は、百貨店が前年比 4.7%減、スーパーが同 1.6%減と なり、全体では同 2.3%減と2か月連続でマイナスとなった。2月の乗用車販売は、普通乗 用車が前年比 25.7%減、小型乗用車が同 5.2%減、軽乗用車が同 25.8%減となり、全体で は同 19.9%減と再びマイナスとなった。 住宅建築:①足許増加。 ②2月の住宅着工戸数は、持家が前年同月比5.9%減だったものの、貸家が同2.7%増、分譲 住宅は同200.0%増となり、全体では同7.9%増と2か月連続でプラスとなった。 設備投資:①減少。 ②日本銀行青森支店の県内企業短観調査(3月調査)によると、設備投資計画26年度見込み は、製造業が7.2%減、非製造業が11.8%減となり、全産業では9.2%減となった。 公共工事:①増加。 ②2月の公共工事請負額は、全体では前年同月比 6.0%増と2か月連続でプラスとなった。 国、県が減少したものの、市町村が大幅に増加したことや独立行政法人等の増加が全体を押 し上げた。 輸出:①足許増加。 ②2月の県内通関輸出額は、船舶、鉄鋼などが前年を上回り、前年比 23.3%増となった。 生産活動:①やや上昇。 ②1月の鉱工業生産指数(季調済)は前月比 0.6%上昇の 109.5 と2か月連続でプラスとな った。電気機械、電子部品・デバイス、業務用機械、パルプ・紙がそれぞれ低下したものの、 鉄鋼、ウエートの高い食料品がそれぞれ上昇した。 観光:①入り込み客数、宿泊者数とも増加。 ②2月の主な県内観光施設(34 施設)の入り込み客数は前年比 8.5%増と5か月ぶりのプラ ス。県内宿泊施設(55 施設)の宿泊者数は同 4.3%増と4か月ぶりのプラス。 雇用情勢:①改善の動きが継続。 ②2月の有効求人倍率(季調済)は 0.83 倍で前月比 0.01 ポイント低下した。しかしなが ら過去4番目の高水準であり、雇用の改善基調は継続している。 (トピックス) ○国土交通省が発表した平成 27 年1月1日現在の地価公示によると、県内地価は全用途平 均で1㎡当たり前年比 2.9%下落の3万 800 円となり、過去最低を更新、19 年連続の下 落となった。用途別にみると、住宅地が同 2.9%下落、商業地が同 3.1%下落となった。

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<主要産業の動向 −青森県− >

○リンゴ:2月の県外市場販売額、前年比 24.7%増。26 年県産リンゴの2月の県外出荷量は 前年比 28.4%増の3万 7,926 トンとなった。これは前3か年の2月平均出荷量を 29.3%上 回る水準である。消費地市場価格は全種平均で前年比 3.1%低下、前3か年平均比 3.7%低 下の 286 円/kg となった。この結果、市場価格は弱含んだものの、出荷量の増加が寄与し、 県外市場販売額は前年比 24.7%増、前3か年平均比では 26.6%増の 104 億 7,100 万円とな った。

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【青森県】(みちのく銀行) 現在の景気:一部に弱めの動きがみられているものの、基調としては緩やかに持ち直してい る。 3か月程度の見通し:原油価格の下落によるプラスの影響、天候回復や春の観光シーズンに 期待する一方、食品等の値上げ、消費税増税や物価上昇に追いつかない賃金上昇により、消 費マインドが低下することが懸念されることから、やや悪化の見通しである。 個人消費:①低調。 ②2月の登録車・届出車販売については、前年比18.9%減と2か月連続で前年を下回った。 うち、乗用車販売についても同19.9%減と2か月連続で前年を下回った。また、1月の大型 小売店販売額は、店調前が前年比2.3%減、店調後が同2.3%減と共に2か月連続で前年を下 回った。 住宅建築:①低調。 ②2月の住宅着工指数は、貸家が前年を上回ったものの、持家が前年を下回ったことから全 体では前年比7.9%増と2か月連続で前年を上回った。 設備投資:①堅調。 ②日本銀行青森支店の調査によると、2015 年度当初計画をみると、前年を下回る見通しに あるものの、一部に前向きな動きもみられる。 公共工事:①一進一退。 ②2月の公共工事請負額は、国・県などが前年を下回ったものの、独立行政法人等・市町村 が前年を上回ったことから、全体では前年比 6.0%増と2か月連続で前年を上回った。 輸出:①堅調。 ②2月の県内通関輸出額は、青森港が前年比 40.5%減と4か月連続で前年を下回ったもの の、八戸港が同 28.4%増と3か月連続で前年を上回ったことから、全体では同 23.3%増と 3か月連続で前年を上回った。 生産活動:①堅調。 ②1月の鉱工業生産指数は化学工業、電子部品・デバイス工業などが低下。一方、金属製品 工業、輸送機械工業などが上昇。全体では、季調済で前月比 0.6%増の 109.5 と2か月連続 で前月を上回った。一方、原指数は前年比 4.6%減の 100.5 と2か月ぶりに前年を下回った。 観光:①一進一退。 ②2月の観光入込客数は、主要観光施設(34 施設)が前年比 8.5%増と5か月ぶりに前年を 上回った。また、主要宿泊施設(55 施設)は同 4.3%増と4か月ぶりに前年を上回った。 雇用情勢:①堅調。 ②2月の有効求人倍率(季調済)は 0.83 倍で、前月比 0.01 ポイント減、前年比 0.06 ポイ ント増となった。産業別新規求人数をみると、製造業、医療・福祉、サービス業などが増加 傾向となっている。 (トピックス) ○3月 23 日、2016 年の春の北海道新幹線「新青森−新函館北斗」間開業に向け、青森・弘 前・八戸・函館の4市は 2016 年4月から 2017 年2月まで行う広域観光キャンペーンの

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名称を「青函圏周遊博」と決めた。 ○弘前市のふるさと納税「ひろさき応援寄付金」の伸びが好調に推移しており、2014 年度 の納税額は1月 13 日現在で 1,090 件、3,792 万1千円と年度途中ではあるが、2013 年度 に比べ「件数」で約 23 倍、「金額」で約 12 倍となっている。その大半が、昨年8月に 設けた弘前城本丸石垣大改修費用に充てる「一口城主」への申込みである。 ○国土交通省が 18 日に発表した公示地価(2015 年1月1日時点)によると、県内地価(1 ㎡当たり)の全用途平均は3万 800 円(前年比 2.9%減、8,000 円減)となった。下落率 は前年より 1.2 ポイント縮小したが、県内地価の下落傾向は依然続いており、1974 年の 調査依頼、過去最低を更新した。

<主要産業の動向 −青森県− >

○漁業:八戸市水産事務所が6日に発表した八戸港の2月の水揚げ統計によると、数量 1,816 トン(前年比 56%減)、金額6億 4,793 万円(同 42%減)となった。相次ぐしけで主力の 中型底引き網船の操業が低調で、中型イカ釣り船による船凍アカイカの水揚げもほぼ皆無だ ったため、数量・金額とも2月としては過去 10 年で最低となった。 ○リンゴ:財務省が 30 日に発表した貿易統計によると、2014 年産国産リンゴの輸出量は 2014 年9月∼2015 年2月の累計で2万 6,713 トンとなり、統計が残る 2003 年以降の年間最多を 更新した。2014 年産は生産量、品質、食味が高水準だったことに加え、円安の進行、主力 輸出先の台湾で需要期の春節が例年に比べ遅く、出荷期間が長くなったことなどが追い風と なった。

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【岩手県】(岩手経済研究所) 現在の景気:持ち直しの動きに足踏み感。 3か月程度の見通し:緩やかな回復の動き。 個人消費:①全体として弱い動きが続く。 ②2月の大型小売店販売(店調前)は前年同月比2.5%増と8か月連続プラスも店調後は同 2.4%減。百貨店販売は暖冬から季節商品が伸び悩んだが来店客数が堅調で、全体として同 0.3%増と前年並を確保した。スーパー販売は新店舗出店効果や主力の飲食料品が堅調で同 3.1%増。店調後は同3.2%減。3月の乗用車販売(軽含む)は同16.1%減。登録車は同17.2% 減と6か月連続の2桁減で、軽乗用車も同14.7%減と3か月連続の大幅な減少。 住宅建築:①増加。 ②2月の住宅着工戸数は546戸で前年同月比5.8%(30戸)増と4か月ぶりに増加になった。 持家同3.3%増、貸家同12.8%増、分譲住宅同5.7%減。主力の持家は11か月ぶりに前年を 上回った。 設備投資:①低調。 ②2月の建築着工床面積(民間、非居住用)は前年同月比 6.2%減と6か月連続の減少。鉱 業・建設業や運輸業、卸・小売業、その他サービスは増加したが、それ以外は軒並み大幅に 減少し全体では若干の減少。 公共工事:①足許減少。 ②3月の公共工事請負額は 36,588 百万円で前年同月比 35.3%減。26 年度の請負額累計は 516,710 百万円で、前年同期比 7.3%増。復興関連工事の本格化により4年連続で前年を上 回る。主な工事:国;三陸沿岸道路等復興や復興支援道路他、独法;災害公営住宅、県;海 岸部復旧や漁港、市町村;道路、交流センター他。 生産活動:①緩やかな持ち直しの動き。 ②1月の鉱工業生産指数は 100.3(季調済)と前月比 4.0%上昇し、5か月連続で前月を上 回った。主要 17 業種のうち食料品や生産用機械など6業種がマイナスとなり、パルプ・紙・ 紙加工品は横ばいだったものの、主力の輸送機械や電子部品・デバイスなど 10 業種がプラ スとなり、生産活動は緩やかな持ち直しの動きが続いている。 観光:①冬季の主力、スキーは足許減少。 ②2月の主要スキー場入込み客数は 243 千人で前年同月比 1.9%減。一部で前年全国学生ス キー大会があり増加した反動や悪天候で営業できない日があったことなどから全体でやや 減少。 雇用情勢:①堅調。 ②2月の有効求人倍率(季調済)は 1.11 倍と前月比 0.02 ポイント減。22 か月連続の1倍 台。正社員の有効求人倍率(原数値)は 0.57 倍となった。新規求人数(原数値)は前年同 月比 3.6%減と 13 か月連続前年割れ。求職者数も同 2.9%減と 12 か月連続前年割れ。 (トピックス) ○岩手経済研究所が1月実施した「いわて景気ウォッチャー調査」(回答数 99)によると 県内景気現状判断指数は 43.9 と前回(3か月前 39.9)に比べ 4.0 ポイント上昇したが、

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景気判断分かれ目の 50 を4期(12 か月)連続で下回った。県内の景気ウォッチャーは景 気の現状を、燃料価格の下落には好感を示しながらも消費増税の影響が依然みられること や人手不足などを要因とした復興需要の停滞感から景気の動きは弱いとみている。分野別 では家計関連指数 42.4(前回比 3.8 ポイント増)、企業関連指数 44.8(同 3.5 ポイント 増)、雇用関連指数 52.8(同 8.4 ポイント増)とも上昇した。家計関連部門では、住宅 関連部門が 50.0 まで回復したが、小売や飲食関連は 30 台と低迷し、消費増税による買 い控えが続いている。企業関連は製造業の受注が回復しつつあり、雇用関連は2期ぶりに 50 を上回った。

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【岩手県】(東北銀行) 現在の景気:停滞。 3か月程度の見通し:停滞。 個人消費:①減少。 ②3月の乗用車販売は、普通乗用車で前年同月比19.0%の減少、小型乗用車では前年同月比 15.7%の減少となり、全体では16.3%の減少となった。軽自動車販売は、前年同月比14.3% の減少となった。1月の大型小売店販売(既存店)は、百貨店で2.8%の低下、スーパーで は、3.1%の低下となった。 住宅建築:①増加傾向。 ②2月の住宅着工戸数は貸家で前年同月比12.8%の上昇、主力の持家で前年同月比3.3%の 上昇、分譲で前年同月比5.7%の低下、全体で前年比5.8%の上昇となった。 設備投資:①低下。 ②2月の建築着工床面積(非居住用)は前年同月比10.9%の低下となった。 公共工事:①減少。 ②2月の公共工事請負金額は、前年比 33.6%の減少となった。 生産活動:①上昇。 ②1月の鉱工業生産指数(季節調整値)は 100.3 となり前月比 4.0%の上昇となった。業種 別指数での下落率の大きな業種は印刷業で、指数は 76.9 で前月比 15.1%低下している。上 昇率の大きな業種は化学工業で、指数は 90.0 で前月比 24.1%上昇している。2月の大口電 力使用量は前年比 2.9%の減少となっている。 雇用情勢:①持ち直しの動き。 ②2月の有効求人倍率(季節調整値)は 1.11 倍となり前月より 0.02 ポイント低下。新規 求人倍率は 1.52 倍となり前月より 0.08 ポイント低下。また、2月の雇用保険受給者数は 前年同月比 10.9%の減少となった。

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【宮城県】(七十七銀行) 現在の景気:全体として景気は、一部に弱い動きがみられるものの、震災復興需要などに伴 い経済活動は総じて高水準で推移しており、基調としては緩やかに回復している。77BI (暫定値:移動平均値)は前月比横ばいの 104.0 となり、基調としては持ち直しの動きがみ られる。 個人消費:①総じて底堅く推移しているが、一部に消費税率引上げに伴う駆込需要の反動か らの持ち直しに足踏み感がみられる。 ②2月の宮城県消費動向指数(移動平均値)は、前月比0.4ポイント低下の98.7となり、3 か月連続して低下した。2月の大型小売店販売(店調後)は、前年比2.0%減となり、5か 月連続して減少。2月の百貨店販売は、店調後で前年比2.3%増となり、11か月ぶりに増加。 2月の乗用車販売は前年比21.1%減と前月に引続き減少。 住宅建築:①震災に伴う建替需要を中心に増加傾向となっている。 ②2月の住宅着工戸数は、前年比15.9%減となった。利用関係別にみると、持家、貸家、分 譲とも前年比減少した。 設備投資:① ②2月の建築物着工(非居住用)は、床面積が前年比 6.8%減と3か月連続して減少し、工 事費予定額は同 6.5%減と2か月ぶりに減少。 公共工事:①震災復旧工事などから高水準で推移している。 ②2月の公共工事請負額は、前年比 35.4%減となり、2か月ぶりに減少。発注者別にみる と、国の機関では前年比増加したが、地方の機関は前年比減少した。 輸出:① ②2月の輸出は、石油・同製品が増加したことなどから、前年比 11.6%増となり2か月ぶ りに増加したが、輸入は、原油が減少したことなどから、前年比 49.0%減となり、4か月 連続して減少。 生産活動:①持ち直しに向けた動きとなっている。 ②1月の鉱工業生産指数は、窯業・土石製品工業が前月比プラスとなったことなどから、前 月比 2.1%のプラスとなり、3か月連続して上昇。前年比では、食料品工業がマイナスとな ったことなどから、前年比 5.0%の低下となり、4か月連続して前年を下回った。 雇用情勢:①総じて改善しているが、労働需給のミスマッチが残存している。 ②2月の有効求人倍率(季調済)は、前月に比べて有効求職者数が増加したことなどから、 前月比 0.02 ポイント低下の 1.33 倍となった。また、新規求人数を産業別にみると、前年 に比べて卸売・小売業や医療・福祉などが増加。 (トピックス) ○県は、サッカーJリーグ1部(J1)ベガルタ仙台が平成 26 年度に県内に与えた経済効 果を発表した。全体の波及効果は前年度比2億円(8.7%)減の 21 億円となり、推計を 開始した平成 18 年度以降で最低となった。内訳としては、入場料、交通費、飲食費など の直接効果が約 13 億円、直接効果から生じる各産業への波及効果が約8億円となった。 また、年間観客数は前年度比1万 3,631 人(4.6%)減の 28 万 591 人となった。

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○第3回国連防災世界会議が仙台市で開催(平成 27 年3月 14 日∼18 日)された。同会議 では、国際的な防災の行動指針を定めた「兵庫行動枠組」(2005 年策定)の後継となる 新しい指針である「仙台防災枠組 2015‐2030」および防災に対する各国の政治的コミッ トメントを示した「仙台宣言」が採択された。同会議には、187 の国連加盟国等から約 6,500 人が参加したほか、同会議と合わせて開催されたパブリック・フォーラムには、約 15 万人が参加した。

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【秋田県】(秋田経済研究所) 現在の景気:一部に持ち直しの動きがみられるが、総じて足踏み状態が続いている。 3か月程度の見通し:一進一退の動きで推移する見通し。 個人消費:①弱い動き。 ②1月の大型小売店販売(店調前)は、飲食料品が前年比2.4%増加、衣料品が0.9%減少し、 全 体 で は前 年 比 1.2 %増と 5 か 月ぶ り に 増加 。3 月 の 乗用 車 販 売は 、普 通 乗 用車 が 前 年比 15.9%減少、小型乗用車が13.6%減少し、全体では前年比14.2%減と12か月連続で減少。 軽乗用車は前年比3.9%増と5か月ぶりに増加。 住宅建築:①持ち直し。 ②2月の住宅着工戸数は、持ち家が前年比1.4%増と12か月ぶりに増加、貸家が163.0%増 と3か月連続で増加、分譲住宅が9.1%増と2か月ぶりに増加し、全体では前年比24.2%増 と3か月連続で増加。 設備投資:①増加基調。 ②日銀短観(3月調査)によると、2014 年度の設備投資計画は、製造業が前年度比 37.4% 増加、非製造業が 11.2%減少、全産業では前年度比 18.2%増と2年連続の増加計画。 公共工事:①減少基調。 ②3月の公共工事請負額は、国、県、市町村ともに減少し、全体では前年比 34.0%減と2 か月ぶりに減少。年度累計は前年同期比 2.4%増加。 輸出:①増加傾向。 ②2月の秋田船川税関支署管内通関輸出額は、アメリカ・マレーシア・ロシア向けの輸送用 機器、中国・韓国・香港向けの魚介類及び同調製品が減少したものの、中国・ドイツ・マレ ーシア向けの一般機械、タイ・インドネシア・中国向けの非鉄金属が増加し、全体では前年 比 84.1%増と9か月連続の増加。 生産活動:①持ち直し。 ②1月の鉱工業生産指数(季調済)は、非鉄金属、はん用・生産用・業務用機械、食料品が 低下したものの、窯業・土石製品、電子部品・デバイス、パルプ・紙・紙加工品が上昇し、 全体では前月比 3.2%上昇し2か月連続で上昇。原指数は前年比 1.7%低下し3か月連続で 低下。 観光:①低調。 ②3月の県内の主要観光地や観光施設の入込みは、大型観光キャンペーン(アフターデステ ィネーションキャンペーン、10∼12 月)効果の剥落などから客足が伸びず低調。 雇用情勢:①改善基調。 ②2月の有効求人倍率(季調値)は前月比 0.04 ポイント低下の 0.99 倍。新規求人数は前 年比 3.6%増と 11 か月連続で増加。事業主都合離職者数は前年比 15.0%減と9か月連続で 減少。 (トピックス) ○19 日、政府は国家戦略特区諮問会議を開き、規制緩和で地域経済を活性化する地方創生 特区に、秋田県仙北市、仙台市、愛知県の3地域を指定した。「農林・医療ツーリズム」

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を提案した仙北市は指定に伴う政策課題として、①国有林野の民間開放による有効活用、 ②医師不足の解消と医療体制の充実、③耕作放棄地などの生産農地への再生、④国内外観 光客の誘客と観光拠点の開発、⑤地域の安全対策および第1次産業への無人飛行機(ドロ ーン)の活用に取り組む。国有林野の民間開放は、市内外の林業者や食関連事業者らにも 貸し付け、市内の約6割を占める国有林野を活用する。医師不足の解消では、温泉地での 外国人医師の受け入れに向けた環境を整える。このほか、旅行業法で制約されている複数 の農家民宿による旅行企画を可能にし、より柔軟に観光客を受け入れられるようにする。

<主要産業の動向 −秋田県− >

○電子部品:2月の県内主要業者の生産額は前年比 8.8%増と 18 か月連続で増加。 ○建設業:2月の県内主要業者の新規受注実績は、官公庁工事が前年比 1.3%増、民間工事が 1108.5%増となり、受注総額は前年比 58.0%増と2か月連続で増加。 ※いずれの業種も、生産ならびに受注額は当研究所で実施している月次聞き取り調査(電子部 品:県内主要4社、建設業:同 12 社)によるもの。

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【秋田県】(北都銀行) 現在の景気:依然足踏み感が残るものの、緩やかな持ち直しの動きがみられる。 3か月程度の見通し:引き続き回復感に乏しいものの、緩やかに持ち直す見通し。 個人消費:①持ち直しの兆し。 ②1月の大型小売店販売(店調前)は、衣料品が前年比0.9%減、家具・家電・家庭用品が 同2.7%減と減少した一方、飲食料品が同2.4%増、身の回り品が0.6%増と増加し、全体で は同1.2%増と5か月ぶりの増加。3月の乗用車販売は、普通乗用車が前年比15.9%減と5 か月連続で減少、小型乗用車が同13.6%減と12か月連続で減少し、全体では前年比14.2% 減と12か月連続で減少。軽乗用車は前年比3.9%増と5か月ぶりに増加。 住宅建築:①足許は持ち直し基調。 ② 2 月の 住宅 着工 戸数は 、 持家 が前 年比 1.4 %増 と 12か 月 ぶり に増 加し た ほか 、貸 家が 同 163.0%増で3か月連続で増加、分譲住宅が同9.1%増で2か月ぶりに増加となり、全体で は前年比24.2%増と3か月連続で増加。 設備投資:①増加傾向。 ②日銀短観(3月調査)によると、2014年度設備投資実績は、製造業は前年度比37.4%増 と2年連続の増加見込み、非製造業は同11.2%減と5年ぶりの減少見込み。全産業では同 18.2%増と2年連続の増加見込み。 公共工事:①下げ止まり。 ②2月の公共工事請負額は、市町村が減少したものの、国・県などは増加し、全体では前年 比 15.6%増と6か月ぶりに増加。年度累計では前年同期比 5.0%増加。 輸出:①増加。 ②2月の秋田船川税関支署管内通関輸出額は、アメリカ・マレーシア・ロシア向けの輸送用 機器、中国・韓国・香港向けの魚介類及び同調製品が減少した一方、中国・ドイツ・マレー シア向けの一般機械、タイ・インドネシア・中国向けの非鉄金属が増加。この結果、全体で は前年比 84.1%増と9か月連続で増加。 生産活動:①上向き。 ②1月の鉱工業生産指数(季調済)は、非鉄金属、はん用・生産用・業務用機械、食料品が 低下した一方、窯業・土石製品、電子部品・デバイス、パルプ・紙・紙加工品が上昇し、全 体としては前月比 3.2%上昇と2か月連続の上昇。原指数は前年比 1.7%低下し3か月連続 の低下。 観光:①前年並み。 ②3月の県内主要観光地や観光施設の客入りは、閑散期ながら天候に恵まれ、全体としては 前年並みの動きとなった模様。国際線ソウル便利用者数は、円安ウォン高の影響から韓国人 など外国人利用客が伸びており、2月の搭乗率は2年ぶりに7割超となった。 雇用情勢:①改善基調。 ②2月の有効求人倍率(季調済)は 0.99 倍と、前月を 0.04 ポイント下回り5か月ぶりに 悪化。新規求人数は前年比 3.6%増と 11 か月連続で増加。事業主都合離職者は同 15.0%減 と9か月連続で減少。

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(トピックス) ○3月 19 日、政府は国家戦略特区諮問会議で、規制緩和で地域経済を活性化する地方創生 特区に、「農林・医療ツーリズム」を提案した本県の仙北市と、仙台市、愛知県の3地域 を指定することを決めた。同特区指定の第一号となる。仙北市の提案では、国有林野の民 間開放や、外国人医師が診療所で診察できるようにすることなどを柱としている。

<主要産業の動向 −秋田県− >

○木材・木製品:2月の製材品の生産量は 23 千㎥で前年比 9.5%増と2か月連続で増加、出 荷量は 20 千㎥で2か月連続で前年と同水準となった。一部で県外からの引き合いがあるも のの、総じてみれば荷動きが鈍化傾向で推移している。 ○酒造:2月の清酒の総出荷量は、全体では前年比 9.5%増と2か月連続の増加。特定名称酒 は同 17.7%増と 20 か月連続で増加し堅調に推移、主力の普通酒は同 5.6%増と5か月ぶり に増加。

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【山形県】(フィデア総合研究所) 現在の景気:持ち直しの動きが続いている。 3か月程度の見通し:横ばいで推移する見通し。 個人消費:①持ち直し傾向にある。 ②2月の大型小売店販売額(店調前)は前年同月比+3.1%となった。2月の新車登録届出 台数 は前年同月比▲18.3%であった。 住宅建築:①前年の水準を上回った。 ②2月の住宅着工戸数は前年同月比+1.4%の367戸であった。着工別にみると、持家は+ 16.9%、分譲住宅は+16.7%、貸家は▲5.3%であった。 設備投資:①前年の水準を下回った。 ②2月の普通・小型・被牽引貨物車登録台数は前年同月比▲5.2%であった。 公共工事:①前年の水準を下回った。 ②3月の公共工事請負金額は前年同月比▲20.8%であった。 輸出:①前年の水準を上回った(酒田港輸出額)。 ②2月の輸出額は前年同月比+25.0%であった。 生産活動:①持ち直しているものの、足踏み感がみられる。 ②1月の鉱工業生産指数(季調済み)は 108.0 であった。また、前年同月比(原指数)は+ 2.9%の 97.2 であった。 雇用情勢:①改善が続いている。 ②2月の有効求人倍率は 1.21 倍となり、前月比▲0.03 ポイントとなった。 (トピックス)フィデア総合研究所 第 35 回「山形県内家計の消費動向調査」(3月調査分) ∼消費マインドは4期ぶりに回復∼ ○消費指数は、▲73.0(前期比 11.7 ポイント上昇)と4期ぶりに回復した。内訳は景気判 断指数が▲32.9(前期比 6.1 ポイント上昇)、暮らし向き判断指数が▲40.1(前期比 5.6 ポイント上昇)といずれも回復した。今後の見通しは、消費指数が▲80.0(今回調査比 7.0 ポイント下落)と再び悪化の見込みとなっている。内訳は景気判断指数が▲35.6(今 回調査比 2.7 ポイント下落)、暮らし向き判断指数が▲44.4(今回調査比 4.3 ポイント 下落)と、いずれも悪化の見通しとなっており、なお先行き不透明な状況がうかがえる。

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<主要産業の動向 −山形県− >

(平成 27 年3月中:1月時点の数値) ○電子部品・デバイス:前年の水準を上回った。平成 22 年を 100 とする生産指数でみて、前 年同月比+3.9%の 106.2 であった。 ○はん用・生産用・業務用機械:前年の水準を上回った。平成 22 年を 100 とする生産指数で みて、前年同月比+32.2%の 119.6 であった。 ○食料品:前年の水準を若干下回った。平成 22 年を 100 とする生産指数でみて、前年同月比 ▲0.7%の 97.4 であった。 ○情報通信機械:前年の水準を下回った。平成 22 年を 100 とする生産指数でみて、前年同月 比▲39.5%の 75.1 であった。 ○輸送機械:前年の水準を下回った。平成 22 年を 100 とする生産指数でみて、前年同月比▲ 5.7%の 114.3 であった。 ※生産指数は季節調整済指数。前年同月比は原指数。

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【山形県】(山形銀行) 現在の景気:消費税率引き上げの影響などにより、一部に弱い動きもみられるものの、緩や かに持ち直しつつある。 3か月程度の見通し:緩やかな持ち直しの動きとなる見込み。 個人消費:①一部に持ち直しの動き。 ②2月の大型小売店販売(店調後)は、全体では前年比1.8%減で、前年の反動もあって6 か月連続のマイナス。3月の乗用車販売は、前年比9.7%減で6か月連続のマイナスとなっ たが、マイナス幅は前月に比べて縮小した。 住宅建築:①下げ止まっている。 ②2月の住宅着工戸数は、前年比1.4%増で2か月連続のプラス。貸家がマイナスとなった ものの、主力の持ち家は12か月ぶりに、分譲住宅は2か月連続でプラスとなった。 設備投資:①横ばい。 ②2月の建築着工床面積(非居住用)は前年比 29.6%減で4か月ぶりのマイナス。工事費 予定額も前年比 37.9%減と2か月ぶりのマイナス。 公共工事:①下げ止まっている。 ②2月の公共工事請負額は、前年比 29.5%増で2か月ぶりのプラス。県、市町村発注工事 は前年比マイナスとなったものの、国発注工事が大幅なプラス。 輸出:①増加傾向。 ②2月の酒田港通関輸出額は、前年比 25.0%増で 17 か月連続のプラス。 生産活動:①緩やかに持ち直している。 ②1月の鉱工業生産指数(季調済)は、はん用・生産用・業務用機械などを中心に上昇し、 全体では 108.0 で前月比 12.4%上昇し2か月ぶりのプラス。原数値でも前年比 2.9%上昇 し、3か月ぶりのプラス。 観光:①総じて横ばい。 ②山形空港の山形∼羽田便の搭乗率は1月が 60.9%、2月が 73.3%で、昨年3月から1日 2往復に増便したにもかかわらず、ともに前年に比べて上昇。また、同じく昨年3月から就 航した山形∼名古屋便は、1月が 50.7%、2月が 51.5%となった。 雇用情勢:①改善している。 ②2月の有効求人倍率(パート含む一般・季調値)は前月比 0.03 ポイント低下の 1.21 倍 となり、2か月連続で低下したが、1.20 倍台と高水準を維持。 (トピックス) ○山形銀行が今年2月に実施した「やまぎん企業景況サーベイ(2015 年1−3月)」(回 答社数 538 社)によると、県内企業の業況判断BSI(前年に比べ業況が「良化する」 企業の割合−「悪化する」企業の割合)は、前回調査(2014 年 10−12 月)に比べ−0.8 ポイントの▲6.9 となり、小幅ながら2期連続で低下。業種別にみると、製造業は+0.9 ポイントの▲0.4 と改善した一方、非製造業は−2.1 ポイントの▲12.0 と悪化。ただし、 先行きについては、今回調査に比べ+16.7 ポイントの 9.8 と、大幅に改善する見通し。 業種別にみても、製造業、非製造業ともに改善の見込み。

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<主要産業の動向 −山形県− >

○電子部品・デバイス:1月の鉱工業生産指数(原数値、以下同)は、前年比 3.9%増で 13 か月連続のプラス。半導体素子が同 16.8%減で7か月ぶりのマイナス、集積回路が同 2.9% 減 で 3 か 月 ぶ り の マ イ ナ ス と な っ た も の の 、 ス マ ー ト フ ォ ン 関 連 が 好 調 な 電 子 部 品 が 同 16.3%増で 13 か月連続のプラスとなった。 ○はん用・生産用・業務用機械:1月の鉱工業指生産数は、前年比 32.2%増で6か月ぶりの プラス。電子部品製造装置が同 9.2%減で2か月連続のマイナスとなったものの、金型が前 年の反動もあって同 1575.5%増と2か月ぶりに大幅なプラスとなったほか、産業機械も同 4.8%増で3か月ぶりにプラスとなった。 ○食料品:1月の鉱工業指生産数は、前年比 0.7%減で2か月ぶりのマイナス。調理食品が同 1.8%増で4か月連続のプラス、菓子類も同 1.8%増と2か月連続のプラスなったものの、 農産保存食品が同 7.4%減で7か月連続のマイナス、肉製品が同 1.4%減で8か月連続のマ イナスとなった。

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【福島県】(とうほう地域総合研究所) 現在の景気:個人消費の一部などで消費増税による実質賃金減少の影響がみられるものの、 公共投資や設備投資が依然として高い水準にあることなどから、全体では回復の動きが続い ている。 3か月程度の見通し:個人消費の一部などで消費増税による実質賃金減少の影響がみられる ものの、堅調な公共投資や設備投資などを背景に、県内景気は緩やかな回復の動きを続ける 見通しである。 個人消費:①横ばい。 ②1月の県内大型小売店の販売額(全店舗ベース)は、合計で212億54百万円(前年同月比 +2.8%)と9か月連続で前年を上回った。2月の乗用車新車登録台数(ナンバーベース) は、合計で6,619台(前年同月比▲21.0%)となり、11か月連続で前年を下回った。2月の 消費者物価指数は、総合指数(福島市、平成22年=100)でみると、103.3と前月比▲0.1%、 前年同月比+2.5%となった。個別企業の販売動向をみると、2月の家電量販店の売上高は、 エアコンや冷蔵庫、パソコンなどが前年を下回ったことなどから、合計では前年を10%ほど 下回った。2月のホームセンターの売上高は、食料品や作業用品などが前年を下回ったこと などから、合計では前年を10%程度下回った。 住宅建築:①減少。 ②2月の県内新設住宅着工戸数は、1,131戸(前年同月比▲30.7%)と2か月連続で前年を 下回った。主な利用関係別にみると、「持家」が600戸(同▲9.0%)と9か月連続、「分譲」 が82戸(同▲8.9%)、「貸家」が446戸(同▲49.0%)と、ともに2か月連続でそれぞれ 前年を下回った。 設備投資:①横ばい。 ②1月の建築着工(民間・非居住用)は、棟数が 115 棟(前年同月比▲32.7%)と2か月連 続、床面積が 81,675 ㎡(同▲37.2%)と3か月連続でそれぞれ前年を下回った。一方、工 事費予定額は 176 億 35 百万円(同+22.0%)と3か月ぶりで前年を上回った。 公共工事:①横ばい。 ②2月の公共工事前払保証取扱は、件数が 313 件(前年同月比▲16.8%)と5か月連続で前 年を下回った。一方、請負金額は 959 億 90 百万円(同+259.8%)、保証金額は 520 億1 百万円(同+323.0%)と、ともに2か月ぶりで前年を上回った。 輸出:①増加。 ②2月の小名浜港通関輸出額は、有機化合物や医薬品などが増加したことから、全体でも前 年比+119.5%と増加した。 生産活動:①横ばい。 ②1月の鉱工業生産指数は、95.0(季節調整値)で前月比+2.7%と2か月連続で前月を上 回ったが、原指数が 85.4 で前年比▲6.6%と4か月連続で前年を下回った。業種別の季節調 整値をみると、「木材・木製品工業」(前月比+19.5%)など 14 業種で上昇したが、「食 料品・たばこ工業」(同▲13.5%)など5業種で下降した。 観光:①減少。

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②12 月の県内3地区(福島、郡山、会津若松)の温泉旅館利用者数は、前年比▲3.1%と9 か月連続で減少した。 雇用情勢:①横ばい。 ②2月の新規求人倍率は、季節調整値が 1.83 倍(前月比▲0.19 ポイント)、原数値が 1.84 倍(前年同月比▲0.06 ポイント)となった。また、2月の有効求人倍率は、季節調整値が 1.51 倍(前月比▲0.03 ポイント)、原数値が 1.52 倍(前年同月比+0.16 ポイント)と 59 か月連続で前年を上回った。また、2月の雇用保険受給者実人員は 5,794 人(前年同月比▲ 13.1%)と 17 か月連続で前年を下回った。 (トピックス) ○県と県内全市町村、JR各社、観光団体などが一体となって取り組む大型観光企画「ふく しまデスティネーションキャンペーン」が4月1日に開幕した。同キャンペーンは、平成 13 年以来、4度目で、花や食、温泉、歴史、伝統文化など約 3,000 に上る観光資源を生 かし、36 の特別企画を展開する。

<主要産業の動向 −福島県− >

○鉄鋼・金属:2月の伸銅品の生産は、自動車向け端子材が米国などの需要が回復してきたこ となどから、前年を 10%近く上回る水準となった。一方、半導体向け電子材は、新興国の 製品との競合が続いていることなどから、前年を5%ほど下回る生産となった。2月の建機 用鋳造品は、中国からの受注減少が続いていることなどから、前年を 30%以上下回る生産 となった。陸舶用バルブは、中国などの低価格品との競合が続いているものの、安定した受 注量を確保したことから、前年を 30%以上上回る生産となった。 ○輸送用機械:2月の鋳造品は、トラック用では、北米や国内向けの生産が堅調だったものの、 タイやインドネシアからの受注が減少したため、合計では前年をわずかに下回る生産となっ た。一方、オイルシールは、国内の自動車販売が振るわないことによる影響などもあり、合 計では計画をわずかに下回る生産となった。

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【茨城県】(常陽地域研究センター) 現在の景気:県内経済は、持ち直しの動きがみられる。 3か月程度の見通し:消費税率引き上げ後の影響が薄れるにつれ、緩やかに持ち直していく。 個人消費:①一進一退で推移している。 ②3月の乗用車販売(軽含む)は14,773台、前年同月比8.4%減と3か月連続で減少した。 2月の大型小売店販売額(店調後・速報値)は前年同月比2.3%減と3か月連続で減少した。 消費マインドについて、内閣府の景気ウォッチャー調査(北関東・3月)をみると、家計動 向判断DIは47.1と、前月比2.5ポイント上昇した。県内の個人消費は、乗用車販売台数・ 大型小売店販売額がともに前年を下回っているものの、減少幅は縮小しており、一進一退で 推移している。 住宅建築:①弱含んでいる。 ②2月の新設住宅着工戸数は1,795戸、前年同月比8.8%減と10か月連続で減少した。内訳 は、持家が同14.2%減、貸家が同43.2%減となった。一方、分譲住宅は206.6%増となった。 住宅投資は、主力の持ち家・貸家の減少を主因に、弱含んでいる。 設備投資:①底堅く推移している。 ②建設投資に先行性がある建築物着工床面積(民間非居住用)(2月)は、同14.3%増と4 か月ぶりに増加した。2月の製造業の契約電力指数(2010年=100)は、前年比0.6%減と 5か月連続で減少した。日銀短観(茨城県・3月)をみると、14年度の設備投資額は全産業 で前年度比8.0%増の見通しとなっている。総じてみると、県内の設備投資は底堅く推移し ている。 公共工事:① 弱 含 ん で い る 。 ② 3 月 の 公 共 工 事 請 負 金 額 は 、前 年 同 月 比 5 6 . 5 % 減 と 8 か 月 連 続 で 減 少 し た 。内 訳 を み る と 、 県 は 同 1 4 . 0 % 増 、 市 町 村 は 同 1 8 . 4 % 増 と な っ た も の の 、 独 立 行 政 法 人 等 は 前 年 の 反 動 に よ り 大 幅 に 減 少 し た 。 県 内 の 公 共 投 資 は 、 弱 含 ん で い る 。 輸出:① 持 ち 直 し の 兆 し が み ら れ る 。 ② 2 月 の 貿 易 統 計 に よ る と 、 茨 城 県 内 税 関 3 支 署 ( 鹿 島 、 日 立 、 つ く ば 合 計 ) の 輸 出 額 は 、自 動 車 、原 動 機 、荷 役 機 械 が 増 加 し 、前 年 同 月 比 3 . 3 % 増 と 3 か 月 連 続 で 増 加 し た 。 県 内 の 輸 出 動 向 は 、 持 ち 直 し の 兆 し が み ら れ る 。 生産活動:① 持 ち 直 し て い る 。 ② 1 月 の 鉱 工 業 生 産 指 数 ( 季 調 値 ) は 、 前 月 比 3 . 2 % 上 昇 と 2 か 月 連 続 で 上 昇 し た 。 業 種 別 で は 、 は ん 用 ・ 生 産 用 ・ 業 務 用 機 械 、 食 料 品 ・ た ば こ な ど が 上 昇 し た 。 県 内 の 生 産 活 動 は 、 生 産 指 数 が 高 水 準 で 推 移 す る 状 況 が 続 き 、 持 ち 直 し て い る 。 先 行 き も 、 内 外 需 の 緩 や か な 改 善 を 背 景 に 、 持 ち 直 し の 動 き が 続 く と み ら れ る 。 雇用情勢:① 持 ち 直 し 傾 向 が 続 く 。 ② 2 月 の 有 効 求 人 倍 率 ( 原 数 値 ) は 1 . 2 0 倍 、 前 年 同 月 比 0 . 1 4 ポ イ ン ト 上 昇 と 1 9 か 月 連 続 で 前 年 水 準 を 上 回 っ た ( 季 調 値 は 1 . 1 0 倍 で 前 月 比 横 這 い ) 。 新 規 求 人 倍 率 ( 原 数 値 )は 1 . 6 5 倍 、前 年 同 月 比 0 . 0 4 ポ イ ン ト 上 昇 と 1 9 か 月 連 続 で 前 年 水 準 を 上 回 っ た( 季 調 値 は 1 . 5 2 倍 と 前 月 比 横 這 い ) 。 県 内 の 雇 用 情 勢 は 、 持 ち 直 し 傾 向 が 続 い て い る 。

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36 ’15.4

地 域 の 経 済

1

経済トピックス

足踏みがみられる県内の個人消費

∼経済産業省「専門量販店販売統計速報」より 経済産業省が「専門量販店販売統計」を新たに公 表してから1年が経過した。本指標は、家電大型専 門店やドラッグストア、ホームセンターの月別の販 売額や店舗数を掲載している。2015年1月の速報値 より、前年同月比のデータも公開された。 15年1月の茨城県の家電大型専門店とドラッグス トア、ホームセンターの販売額(速報値)は、それ ぞれ73億円(前年同月比16.2%減)、112億円(同0.2% 増)、96億円(同9.0%減)となっている(図表1)。 昨年の同時期、消費増税前の駆け込み需要が顕 在化したことから、家電大型専門店やホームセン ターの販売額が、前年対比で減少したことは想定内 である。しかし、県内の専門量販店から、「消費マ インドの低下が依然として続いている」という声が 根強く聞かれるなど、節約志向の強さがみられるこ とは懸念材料だ。特に、高額品を扱う家電大型専門 店の販売額は、増税直後に大きく落ち込み、持ち直 しが期待された昨夏以降も、動きの鈍い状況が続い ている。 では、県内の消費動向を近隣の栃木県や群馬県と 比べてみよう。家電大型専門店とドラッグストア、 ホームセンターの販売額を合計した専門量販店販売 額をみると、15年1月の茨城県は281億円と、栃木県 (202億円)や群馬県(208億円)と比べて、高い水準 にある(図表2)。本指標が公表された14年1月以降、 茨城県の専門量販店販売額は、他の2県よりも高い 状況で推移している。 しかし、県民一人当りの専門量販店販売額をみる と、先ほどとは色合いが異なる。15年1月の速報値 をみると、茨城県は9,589円と、栃木県(10,186円) や群馬県(10,516円)と比べて少ない状況にある。(図 表3)。14年1月以降の推移をみても、茨城県は、3 県で最も低い水準である。 また、15年1月の県民一人当りの販売額を前年同 月と比べると、茨城県は7.6%減と、栃木県(4.4%減) や群馬県(4.3%減)より下げ幅が大きい。 これらの背景には、栃木県や群馬県は、宇都宮市 や高崎市、前橋市のような商業集積の高い中核市で 消費するなど、行動圏の差異の他、可住地面積1㎞2 当りの人口の相違などから出店戦略にも違いがある とも考えられる。また、栃木県や群馬県には、足も とで海外向けの生産が好調な自動車メーカーの工場 が立地しているなど、産業基盤の違いが一つの要因 であるとも考えられる。 県内の個人消費は、総じて持ち直しの動きに足踏 みが見られ、北関東3県の中でも、節約志向の強さ が窺えるようだ。今春以降、企業業績や所得環境の 改善に伴う消費の回復の動きに注目したい。 0 20 40 60 80 100 120 140 160 家電大型専門店 ドラッグストア ホームセンター (億円) 図表1:専門量販店別販売額(茨城県) 出所:経済産業省「専門量販店販売統計」 0 100 200 300 400 500 2014 年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2015年1月 茨城県 栃木県 群馬県 (億円) 図表2:専門量販店販売額(北関東3県) 出所:経済産業省「専門量販店販売統計」 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 2014 年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2015年1月 茨城県 栃木県 群馬県 (円)図表3:県民一人当りの専門量販店販売額(北関東3県) 出所:経済産業省「専門量販店販売統計、茨城県・    栃木県・群馬県各 HP をもとに ARC 作成

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【茨城県】(筑波銀行) 現在の景気:景気は、基調としては緩やかに持ち直しているものの、一部で弱い動きが続い ている。 3か月程度の見通し:消費税率引上げ等の影響が和らぎ、緩やかに持ち直していく。 個人消費:①消費税率引上げに伴う駆込みの反動の影響から減少している。 ②2月の大型小売店販売額(全店)は前年同月比0.5%増加した。2月の家電大型専門店販 売 額は 同 19.0% 減少、ド ラッ グス トア販 売額は 同 2.0% 増加 、ホー ムセ ンタ ー販 売額は 同 5.7%減少した。3月の乗用車販売(軽乗用車含む)は前年同月比8.4%減少した。普通乗用 車は8.7%減少、小型乗用車は同14.1%減少、軽乗用車は同3.1%減少した。 住宅建築:①消費税率引上げに伴う駆込みの反動の影響から減少している。 ②2月の住宅着工戸数は前年同月比8.8%減少した。分譲住宅は同206.6%増加したものの、 持家は同14.2%減少、貸家は同43.2%減少した。 設備投資:①前年並みとなっている。 ②3月基準で実施した「企業経営動向調査」では、設備投資を実施した企業の割合(1∼3 月実績)は全産業で26.3%と平成26年10∼12月に比べ2.0%ポイント増加した。先行きは、 4∼6月期は25.9%、7∼9月期は24.1%の実施計画と減少する見込み。 公共工事:① 減 少 し て い る 。 ② 3 月 の 公 共 工 事 請 負 金 額 は 2 8 , 2 6 9 百 万 円 で 、前 年 同 月 比 5 6 . 5 % 減 少 と 8 か 月 連 続 し て 減 少 し た 。 県 、 市 町 村 は 増 加 し た も の の 、 国 、 独 立 行 政 法 人 等 は 減 少 し た 。 輸出:① 持 ち 直 し て い る 。 ② 2 月 の 輸 出 は 前 年 同 月 比 3 . 3 % 増 加 し た 。鹿 島 港 は 同 1 9 . 9 % 減 少 し た も の の 、日 立 港 は 同 3 2 . 9 % 増 加 、 つ く ば イ ン ラ ン ド デ ポ は 同 6 3 . 6 % 増 加 し た 。 生産活動:① 緩 や か に 増 加 し て い る 。 ② 1 月 の 鉱 工 業 生 産 指 数( 季 調 済 )は 1 1 7 . 3 で 前 月 比 3 . 2 % 上 昇 と 2 か 月 連 続 し て 上 昇 し た 。 業 種 別 に は 、 は ん 用 ・ 生 産 用 ・ 業 務 用 機 械 、 食 料 品 ・ た ば こ が 上 昇 し 、 鉄 鋼 、 電 気 機 械 が 低 下 し た 。季 調 済 出 荷 指 数 は 1 1 3 . 5 で 前 月 比 2 . 9 % 上 昇 と 2 か 月 連 続 し て 上 昇 し た 。 季 調 済 在 庫 指 数 は 1 2 1 . 4 で 前 月 比 0 . 9 % 上 昇 と 3 か 月 連 続 し て 上 昇 し た 。 観光:① 持 ち 直 し の 動 き が み ら れ る 。 ② 1 0 ∼ 1 2 月 の 観 光 入 込 客 数 ( 延 べ 人 員 ) は 1 2 , 7 5 7 千 人 で 前 年 同 期 比 4 . 9 % 増 加 し た 。 雇用情勢:① 持 ち 直 し て い る 。 ② 2 月 の 有 効 求 人 倍 率 ( 季 調 済 ) は 1 . 1 0 倍 で 、 前 月 比 横 這 い で あ っ た 。 新 規 求 人 数 は 前 年 同 月 比 1 1 . 0 % 増 加 と 1 8 か 月 連 続 し て 増 加 。 新 規 求 職 者 数 は 同 8 . 7 % 増 加 と 1 9 か 月 ぶ り に 増 加 。 雇 用 保 険 受 給 者 数 は 同 3 . 7 % 減 少 と 1 7 か 月 連 続 し て 減 少 。 ま た 、 1 2 月 の 現 金 給 与 総 額 は 前 年 同 月 比 3 . 5 % 増 加 と 5 か 月 連 続 し て 増 加 し た 。 (トピックス) ○第 46 回企業経営動向調査を実施 平成 27 年1∼3月実績、4∼6月・7∼9月見通しについて、筑波銀行取引先 523 社よ り回答があった。景況天気図(売上・生産DI、経常利益DI、資金繰りDIの平均値で

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表した茨城県内企業の景況感)は「曇り」で前回調査実績(平成 26 年 10∼12 月)と同じ であった(景況天気図平均値は▲6で同横這い)。また、業種別にみると、製造業は、天 気図は前回と同じ「薄曇り」(平均値は▲2で同1ポイント悪化)となった。非製造業は、 天気図は前回と同じ「曇り」(平均値は▲8で同1ポイント改善)となった。

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【栃木県】(あしぎん総合研究所) 現在の景気:鈍いながらも緩やかに回復している。 3か月程度の見通し:需要面で弱さが続くものの、生産や雇用が改善することで緩やかに回 復していくものとみられる。 個人消費:①力強さに欠けている。 ②大型小売店販売(2月、既存店ベース、速報)は、前年比+1.7%と5か月ぶりに前年を 上回った。また、全店ベースでは同+2.2%となった。乗用車新車販売(3月、含む軽乗用 車)は11,461台(同▲11.4%)と3か月連続で前年を下回った。内訳をみると、普通乗用 車 が 3,527 台 ( 同 ▲ 11.0 % ) と 5 か 月 連 続 で 前 年 を 下 回 り 、 小 型 乗 用 車 が 3,521 台 ( 同 ▲ 18.3%)と8か月連続で前年を下回った。また、軽乗用車が4,413台(同▲5.3%)と3か 月連続で前年を下回った。 住宅建築:①減少傾向。 ②新設住宅着工戸数(2月)は、1,074戸で、前年比+2.0%と7か月ぶりに前年を上回っ た。利用関係別にみると、持ち家は452戸(同▲18.6%)と12か月連続で前年を下回った。 分譲住宅は256戸(同+98.4%)と3か月ぶりに前年を上回った。また、貸家は352戸(同 ▲4.1%)と2か月ぶりに前年を下回った。 設備投資:①底堅さがみられる。 ②当社が2月に調査を実施した設備投資額DI(栃木県内企業 「増加」-「減少」)による と、今期(27年1∼3月期見込み)は、製造業が32と前期と同水準になった。また、非製造 業が51と前期比+2ポイントとなった。来期(27年4∼6月期見通し)は、製造業が35と今 期比+3ポイント、非製造業が51と今期と同水準の見通しである。 公共工事:① 前 年 水 準 を 上 回 っ て い る 。 ② 公 共 工 事 請 負 金 額( 2 月 、単 月 ベ ー ス )は 、前 年 比 ▲ 3 8 . 6 % と 2 か 月 連 続 で 前 年 を 下 回 っ た 。 発 注 者 別 ( 累 計 ) で は 、 国 が 前 年 比 ▲ 2 6 . 2 % 、 独 立 行 政 法 人 等 が 同 + 7 7 . 2 % 、 県 が 同 ▲ 3 . 9 % 、 市 町 が 同 + 1 3 . 0 % 。 累 計 ベ ー ス で は 、 前 年 同 期 比 + 4 . 8 % と 前 年 水 準 を 上 回 っ て い る 。 生産活動:① 緩 や か に 持 ち 直 し て い る 。 ② 生 産 指 数 ( 1 月 、 季 調 済 ) は 9 9 . 3 と な り 、 前 月 比 + 2 . 4 % と 2 か 月 連 続 で 上 昇 し た 。 指 数 の 上 昇 に 影 響 し た 業 種 は 、輸 送 機 械 、電 気 機 械 、化 学 等 で あ っ た 。出 荷 指 数 は 1 0 1 . 7 と な り 、同 + 4 . 1 % と 2 か 月 連 続 で 上 昇 し た 。在 庫 指 数 は 同 ▲ 6 . 6 % と 2 か 月 ぶ り に 低 下 し た 。 観光:① 持 ち 直 し 。 ② ゴ ル フ 場 利 用 人 員( 1 月 )は 前 年 比 ▲ 1 3 . 3 % と 3 か 月 連 続 で 前 年 を 下 回 っ て い る 。日 光 市 の 2 0 1 4 年 の 市 外 か ら 訪 れ た 観 光 客 の 実 績 は 1 , 0 7 4 万 5 , 0 4 6 人( 前 年 比 + 6 . 9 % )、 那 須 町 の 2 0 1 4 年 の 宿 泊 客 の 実 績 は 1 6 5 万 9 , 7 2 3 人( 同 + 0 . 1 3 % )と な っ た 。東 日 本 大 震 災 以 降 の 県 内 観 光 地 は 持 ち 直 し て い る 。 雇用情勢:① 緩 や か に 改 善 し て い る 。 ② 2 月 の 有 効 求 人 倍 率 は 前 月 を 0 . 0 2 ポ イ ン ト 上 回 り 0 . 9 8 倍 と な っ た 。新 規 求 人 数 を 業

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種 別 に み る と 、運 輸 業 、郵 便 業( + 5 . 2 % )等 で 増 加 し た 。一 方 、情 報 通 信 業( 同 ▲ 3 5 . 5 % ) 等 で 減 少 し た 。 (トピックス) ○経済産業省が3月 27 日に公表した「工場立地動向調査結果(速報)」によると、栃木県 は工場立地面積が 1,298ha で全国1位となった。メガソーラーの急増が影響した。電気 業を除く面積でも 93ha で全国2位となった。 ○足利銀行(調査主体・あしぎん総合研究所)は、栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県の取引 先企業に対し、「景気の現状と見通し」に関するアンケート調査(調査時期:平成 27 年 1月中旬∼2月中旬、有効回答:1,061 社、回答率:58.5%)を実施した。自社が属する 業界の現状は、1年前と比較して「悪化(悪くなった+やや悪くなった)」が 37.2%で、 「好転(良くなった+やや良くなった)」の 24.7%を上回った。また、平成 27 年度の自 社業界の見通しについても、「悪化」(29.8%)が「好転」(24.3%)を上回った。一 方、平成 27 年度の日本経済全体の見通しについては、「好転」(35.8%)が「悪化」(21.5%) を上回っている。

<主要産業の動向 −栃木県− >

○製造業:大口電力使用量(2月)は、製造業が前年比▲4.9%と、11 か月連続で前年を下回 った。所定外労働時間(12 月)は、製造業(事業規模 30 人以上)が 18.9 時間(同▲2.1%) と、7か月連続で前年を下回った。 ○業種別生産指数(季調済、1月、前月比) ・はん用・生産用・業務用機械 +3.6% 2か月連続上昇 ・電気機械 +5.0% 3か月ぶり上昇 ・情報通信機械 ▲3.4% 2か月ぶり低下 ・輸送機械 +13.1% 4か月連続上昇 ・化学 +6.0% 2か月連続上昇 ・食料品・たばこ ▲6.2% 2か月連続低下

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【群馬県】(群馬経済研究所) 現在の景気:消費増税後の反動減から緩やかな回復基調にある。 3か月程度の見通し:緩やかな回復基調が続くと予想される。 個人消費:①回復基調にあるものの一部に弱さも。 ②1月の大型小売店販売(新設店含み)は、前年比1.5%減と2か月連続のマイナスであっ た(前々年対比では1.4%減)。また、既存店は前年比1.7%減となった。3月の乗用車販売 は前年比15.3%減と3か月連続のマイナス(前々年対比では1.4%増)。内訳では、普通乗 用車、小型乗用車、軽乗用車のいずれも前年比マイナス。 住宅建築:①足踏み。 ② 2 月 の 新 設 住 宅 着 工 戸 数 は 前 年 比 23.9 % 減 と 再 び マ イ ナ ス に 転 じ た ( 前 々 年 対 比 で は 1.5%減)。内訳では、持家が12か月連続で、貸家が2か月ぶりで、ともに前年比マイナス。 分譲住宅は2か月ぶりのプラス。 設備投資:①増加がみられる。 ②2月の着工建築物床面積(民間非居住用)は、前年比 23.9%増と2か月連続のプラスと なった。内訳をみると、鉱工業用が2か月ぶりのマイナスに転じた一方、商業用とサービス 業用は2か月連続のプラスとなった。 公共工事:① 高 水 準 な が ら 足 許 で 減 少 。 ② 3 月 の 公 共 工 事 請 負 額 ( 速 報 値 ) は 前 年 比 4 0 . 8 % 減 と 2 か 月 連 続 で 前 年 を 下 回 っ た 。 内 訳 は 、 国 、 独 立 行 政 法 人 等 、 県 が マ イ ナ ス 。 一 方 、 市 町 村 、 地 方 公 社 は プ ラ ス 。 生産活動:① 一 進 一 退 。 ② 1 月 の 鉱 工 業 生 産 指 数( 季 調 済 )は 1 1 9 . 8 と 2 か 月 ぶ り に 前 月 比 上 昇( 5 . 3 % )し た 。 観光:① 回 復 感 が 鮮 明 。 ② 世 界 文 化 遺 産 の 「 富 岡 製 糸 場 と 絹 産 業 遺 産 群 」 で は 、 冬 季 閉 鎖 中 の 荒 船 風 穴 を 除 く 3 遺 産 合 計 の 観 光 客 数 が 、 3 月 は 前 年 比 5 . 1 倍 の 1 1 万 4 , 4 5 5 人 と な っ た 。 2 月 の 県 内 主 要 温 泉 地 の 宿 泊 客 数 は 、 草 津 、 水 上 を 中 心 と し た 外 国 人 観 光 客 の 増 加 や 、 昨 年 が 大 雪 で 低 調 だ っ た こ と も あ っ て 、前 年 を 大 幅 に 上 回 っ た( 2 7 . 6 % 増 )。内 訳 で は 、草 津( 2 5 . 5 % 増 )が 3 か 月 連 続 で 、水 上( 2 8 . 1 % 増 )が 7 か 月 連 続 で 、伊 香 保( 3 1 . 2 % 増 )が 2 か 月 連 続 で 、 い ず れ も プ ラ ス で あ っ た 。 雇用情勢:① 足 踏 み 。 ② 2 月 の 有 効 求 人 倍 率( 季 調 済 )は 1 . 1 8 倍 と 前 月 比 0 . 0 1 ポ イ ン ト 上 昇 し た 。新 規 求 人 数 は 前 年 比 6 . 0 % 増 と 2 か 月 ぶ り の プ ラ ス に 転 じ た 。 新 規 求 職 者 数 は 同 1 6 . 2 % 増 と 1 9 か 月 ぶ り で 前 年 比 増 加 し た 。 (トピックス) ○群馬経済研究所の推計によれば、群馬県のご当地キャラクター「ぐんまちゃん」の 2013 年度の経済効果は、①関連商品の売り上げによる県内への経済波及効果が 14 億円、②「ぐ んまちゃん」がマスメディアに取り上げられることによる広告宣伝効果(パブリシティ効 果)が8億円となり、合わせて 22 億円となった。また、14 年度は、「ぐんまちゃん」が 「ゆるキャラ®グランプリ」で優勝したことから、経済効果は 42 億円に増加する見込み

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である。 ○円安が企業経営に及ぼす影響について、群馬経済研究所が県内企業を対象にアンケートを 実施した(調査時期は 2015 年2月上旬、有効回答:231 社、回答率 38.8%)ところ、円 安によりマイナスの影響を受けている企業は回答全体の3分の1を占めた。また、マイナ ス影響の具体的な内容では、「仕入価格の上昇」や「燃料費や光熱費の上昇」を挙げる企 業が多くなっている。

<主要産業の動向 −群馬県− >

○ 電 気 機 器:1 月 の 鉱 工 業 生 産 指 数 は 、3 業 種 合 計 で 前 月 比( 季 調 済 )2 . 5 % 上 昇 し た( 前 年 同 月 比( 原 指 数 )は ▲ 9 . 7 % )。内 訳 で は 、電 気 機 械( 同 + 6 . 2 % )、情 報 通 信 機 械( 同 + 3 . 9 % ) 、 電 子 部 品 ・ デ バ イ ス ( 同 + 6 . 4 % ) の い ず れ も プ ラ ス 。 ○ 輸 送 機 器 : 2 月 の 自 動 車 生 産 は 、 登 録 車 の 好 調 に よ り 1 2 か 月 連 続 で 前 年 を 上 回 り 、 高 水 準 を 維 持 し て い る 。 ○ 繊 維 関 連 : 2 月 の 桐 生 繊 維 で は 、 洋 装 品 の 中 心 で あ る 婦 人 服 地 が 端 境 期 に 入 り 低 調 に 推 移 し た 。 ま た 、 和 装 品 で は 、 主 力 の 浴 衣 用 帯 地 の 受 注 が ほ ぼ 前 年 並 み と な っ て い る 。

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