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Title
知的障がい者における自傷行為の実態及びそれに対する
気づきと支援について
Author(s)
齊藤, ゆかり; 斉藤, ふくみ
Citation
茨城大学教育学部紀要(教育総合)(増刊号): 361-371
Issue Date
2014
URL
http://hdl.handle.net/10109/11978
Rights
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Yukari SAITO* and Fukumi SAITO** (Received August 8 , 2014) 要約 本研究は,知的障がい者において自傷行為がどの程度みられるのか,またどのような自傷 行為が見られるのかその実態を把握するとともに,周囲の支援者がどのように気づきどのよ うに支援し,その後改善されたのかを明らかにすることを目的とする。方法はインタビュー と質問紙調査である。知的障がい者の自傷行為の原因・背景として,愛情不足,ストレスや 不満等の感情のはけ口が主な理由となっている。自傷行為の予防として,対象をよく理解し, 適切な信頼関係を築くことで,変化に気づくことができるようになることが最も重要である。 はじめに 近年,リストカットに代表される自傷行為は重要な健康課題として注目されている。自傷行為と は自ら身体を傷つけることである。その行動としては,自己切傷,自己裂傷,自己刺傷,自己火傷, 自己殴打,自己咬傷等である1)。その他眼球をえぐる,手指や性器を切断するといった特異的な行 為や,向精神薬や風邪薬といった薬物の過量服薬(OD),過食や拒食等著しく健康を害する行為が 見られることもある1)2)。このように自傷行為は多岐にわたり,抜毛やピアッシングも自傷行為と して捉えられることもあり,行為の範囲には曖昧な部分がある。 平成18年度調査の保健室利用状況に関する調査報告書によると,心の健康に関する問題有りと して,小学校では9.4%であるが,中学校では72.6%,高等学校では81.9%と,中学校,高等学校 茨城大学教育学部養護教諭養成課程卒業生(〒 310-0055 水戸市袴塚 3-13-10) 茨城大学教育学部教育保健教室(〒 310-8512 水戸市文京 2-1-1) * **
では約7割の学校で自傷行為の経験がある生徒が確認されている3)。このように,学校現場におい て養護教諭が認識している中でも自傷行為が見られる生徒が多い。また大学生を対象とした自傷行 為に関する調査がなされている研究もあり,自傷行為の経験がある学生がある程度見られる4)5)。 一方で,知的障がい者授産施設で働く支援員の方のお話によると,施設の利用者の中にも自傷行 為を行う人がいるとうかがった。 知的障がい者では,発達障害における自閉症の特性として,こだわり行動として自己刺激行動が 見られる6)。手をひらひらさせる,手をパチパチ叩く,体を揺する,指をしゃぶる等である。また, 強いこだわりを持つため予定外の出来事が起きたり,不快なことがあったり,好きなことが中断さ せられたりすると,パニックを起こす。パニックになると,「大声を出して泣く・わめく,自分を 叩いたり,腕を噛んだりする,他人にかみついたり,物を投げたりする,立ちすくんで動けなくな る2)」など,人により様々な行動が見られる。自分を叩く,腕を噛むといった自傷と捉えられる行 動もある。 そこで本研究は,知的障がい者において自傷行為がどの程度みられるのか,またどのような自傷 行為が見られるのかその実態を把握するとともに,周囲の支援者がどのように気づきどのように支 援し,その後改善されたのかを明らかにすることを目的とする。 研究方法 1 研究対象及び方法 1)知的障がい者授産施設における事前調査 K県所在の知的障がい者授産施設M学園及び多機能型事務所において実習という形態で1週間 の事前調査を行った。期間は平成25年7月22日から7月26日である。実習中は施設の利用者の 方と行動を共にして活動を行い,利用者の生活の様子を知った。また実習の中で,M学園職員2名, 多機能型事務所職員1名の合計3名の職員の方にインタビューを行った。 2)特別支援学校の教員を対象とした質問紙郵送調査 I県内の知的障がい者を教育対象とする特別支援学校13校の職員を対象に質問紙郵送調査を実 施した。調査期間は平成25年8月下旬から9月上旬である。12校より回収し,回収率は92%であっ た。質問紙の内容は表1の通りである。 2 倫理的配慮 事前調査や質問紙郵送調査にあたり,研究テーマ及び目的を伝え,調査への参加は自由で,調査 の参加不参加によって不利益を被ることはないこと,回答者のプライバシーを保護するとともに個 人情報が特定されることのないように十分配慮すること,調査で得た内容については本研究にのみ 使用し保管及び廃棄については個人情報保護法に基づき適切に行うことを文書で説明した。
結果 1 知的障がい者授産施設における事前調査 K県の知的障がい者授産施設M学園及び多機能型事務所において事前調査として1週間の実習 を行った。事前訪問や実習の中で,M学園職員のA職員,B職員,多機能型事務所職員のC職員 の計3名の職員にインタビューを行った。C職員に対しては事前訪問の際に意見をうかがい,また ICレコーダーを用いて1時間40分のインタビューを行った。ICレコーダーを用いたC 職員に対 するインタビュー調査の回答内容を抜粋し,表2にまとめた。なお,逐語化する上で方言と思われ る箇所は標準語で表した。
2 特別支援学校の教員を対象とした質問紙郵送調査 I県内の知的障がい者を教育対象とする特別支援学校の教員を対象に実施した質問紙郵送調査の 結果をまとめた。質問紙を郵送し回収した12校では,郵送した質問紙は総数971部,回収599部, 回収率は61.7%であった。計599名の内,男性は218名(36.4%),女性は381名(63.6%)であり, 回答者は女性の割合が高かった。 実態として,まず,対象者が見た,自傷行為が見られる知的障がいのある児童・生徒ののべ人数 については,0~10人が399人(66.6%),11~20人が62人(10.4%),21~30人が23人(3.8%), 31人以上が32人(5.3%),NAが83人(13.9%)であった。また,対象者が現任校で見た,自傷 行為が見られる知的障がいのある児童・生徒の人数については,0~9人が418人(69.8%),10 人以上が38人(6.3%),NAが143人(23.9%)であった。NAの理由として,どのような自傷行 為が当てはまるか分からない,担当する学級・学年・校内どこまでを数えればよいのか分からない, 何かしら自傷行為が見られる子どもが多いので数えられない等が挙げられていた。 次に自傷行為の内容について,図1に表した。 最も多かった項目は「噛む」481名(80.3%),「叩く」440名(73.5%)であった。次に多かっ た項目は,「髪をひっぱる」256名(42.7%),「つねる」245名(40.9%),「皮膚をむく」234名(39.1%),「殴 る」233名(38.9%)であり,どの項目も40%程度の対象者が回答していた。そして,「切る」133 名(22.2%),「蹴る」99名(16.5%)の2項目が続いた。「その他」の内容として,机・壁・床に
頭突き・と頭を打ちつけるという回答が最も多く,髪の毛・眉毛・睫毛を抜く,ひっかく,爪を噛 む・はがすという回答もあった。 次に対象者が行った自傷行為に対する対応・支援を経験年数別に見たもの上位5項目を図2に 表した。 経験年数を0~9年,10~19年,20~39年として比較したところ,ほとんどの項目で有意 差が見られた。「傷の手当て」は,0~9年は53.0%に対し10~19年は71.1%,20~39年は 72.7%であり,20%の差が見られた。「他職員との連携・共有」は0~9年は55.7%,10~19年 は62.1%,20~39年は68.1%であり,「阻止する」は0~9年は52.4%,10~19年は61.1%, 20~39年は68.1%であり,経験年数が上がるにつれて10%弱の増加が見られた。「ボディタッチ」 は0~9年は27.6%,10~19年は34.2%,20~39年は39.8%であり,経験年数が上がるにつれ て5%程度の増加が見られた。 次に対象者が行った対応・支援の結果を経験年数別に見たものを図3に表した。
経験年数別に比較すると「改善され減少した」に有意差が見られ,0~9年は36.8%,10~19 年は49.5%,20~39年は58.3%であったため,経験年数が上がると10%程度の割合の増加が見られ, 10年未満,20年以上では約20%の差が見られた。「その他」として,ケースバイケースという回 答が最も多く,(成長と共に)やや改善され減少した,ストレスや環境等による,直接・継続的に関わっ ていないのでわからないという回答もあった。 次に対象者が自傷行為に気づいたきっかけである。「表情」,「態度」,「傷跡」,「児童・生徒から 伝えてきた」,「その他」の五つの項目の内,最も割合が高かったのは「態度」,「傷跡」であり,経 験年数別に見るとどの経験年数でも5割を超えていた。経験年数を0~9年,10~19年,20~ 39年で比較すると,「態度」と「表情」で有意差が見られた。「態度」は0~9年は62.2%,10~ 19年は73.2%,20~39年は83.8%であり,年数が上がるにつれて10%程度ずつの増加があった。「表 情」は0~9年は24.3%,10~19年は24.7%,20~39年は45.4%であり,20年未満と20年以 上では約20%の差が見られた。「その他」として,目の前で・実際に見てという回答が最も多く, 他職員からの連絡,保護者からの連絡,観察・行動という回答もあった。 次に対象者が自傷行為の予防のために気をつけていることである。経験年数別に見ると,「表情 を観察する」,「信頼関係を築く」,「他職員との連携・共有」の三項目が最も割合が高かった。経験 年数を0~9年,10~19年,20~39年で比較すると,5項目で有意差が見られた。まず「信頼 関係を築く」は0~9年は51.9%,10~19年は67.4%,20~39年は70.8%であり,0~9年で は約5割であるのに対し10~39年は約7割であった。「否定的な言葉は使わない」は,0~9年 は32.4%,10~19年は35.8%,20~39年は55.6%であり,20年未満は34%程度であるのに対 し,15%程度増加し20年以上は50%以上であった。「時間帯等注意して見ておく」は0~9年は 33.0%,10~19年は36.8%,20~39年は45.8%であり,20年未満と20年以上では10%程度 の差が見られた。「刃物類を目に付く場所に置かない」は0~9年は22.2%,10~19年は28.4%, 20~39年は43.1%であり,0~9年と10~19年では約6%の差であるのに対し,10~19年と 20~39年では約15%の差が見られた。「その他」は0~9年は8.1%,10~19年は15.8%,20 ~39年は16.7%であり,10年未満では8%程度だが10年以上は16%程度であり倍程度の差が見 られた。 次に対象者が考える自傷行為を行う原因・背景についてである。最も割合が高かったのは「感情
のはけ口」で,どの経験年数でも60%以上であり,他の項目と比べて大きな差があった。次に割 合が高かったのは「自傷行為への依存」,「愛情不足」,「家庭環境」であり,3~4割程度であった。 経験年数を0~9年,10~19年,20~39年で比較すると,有意差が見られたのは3項目であった。 まず「自傷行為への依存」は0~9年は31.9%,10~19年は37.9%,20~39年は47.7%であり, 0~9年と10~19年は6%の差であるのに対し,10~19年と20~39年は約10%の差があった。 「自己肯定感の消失」は0~9年は23.8%,10~19年は33.7%,20~39年は43.5%であり,年 数層毎に約10%ずつの差が見られた。「何となく」は0~9年は11.4%,10~19年は14.2%,20 ~39年は5.1%であり,20年以上よりも20年未満の割合が高かった。一方で,多くの項目で経 験年数に比例して割合が高くなっているのに対し,「家庭環境」は0~9年は37.3%,10~19年 は35.8%,20~39年は34.3%と,経験年数が上がるにつれて割合が低くなっている。また,「職 員への甘え」では0~9年は17.8%,10~19年は14.7%,20~39年は20.4%であり,割合の高 さは経験年数に比例していなかった。 考察 1 自傷行為の実態 事前調査を行ったK県の知的障がい者授産施設では,2013年7月現在の利用者数73名の内, 自傷行為が見られる利用者は3名(4.1%)であった。自傷行為として主にリストカットがよく見 られるようだ。インタビューの中で3名の内特に2名について多く語られており,よく対応して いる利用者を自傷行為が見られる利用者として捉えているようだった。一方で,他の利用者にも壁 を叩く,壁にぶつかる,奇声をあげる等の行為は見られるという。このような行為も自傷行為だと 捉えているようだが,インタビューの様子から自傷行為であると強い認識はしていないと感じられ た。自傷行為として捉える行為が見られても,行為や程度によって自傷行為であるという認識には 差があることが分かった。 質問紙郵送調査を実施した特別支援学校では,自傷行為としては噛む,叩くといった行為が最も 多く見られるようだ。対象者が見た自傷行為が見られる知的障がいのある児童・生徒ののべ人数と 現任校での人数は,どちらも10人以下の割合が最も高く,5割以上を占めていた。NAの理由として, どのような自傷行為が当てはまるか分からない,何かしらの自傷行為が見られる子どもが多いので 数えられないという回答があった。筆者は意識的な自傷を自傷行為として強く捉え質問紙を作成し たが,現場の職員は障がい特性やパニック等の無意識的な自傷も自傷行為として見ている。そのた め,筆者と回答者との間に自傷行為の捉え方にずれがあり,自傷行為の捉え方や人数の数え方が異 なり,数字として実態を把握するのは難しいと考える。 2 自傷行為の原因・背景 事前調査によりインタビューを行った職員は,主な理由としてかまって欲しい,寂しいといった 愛情不足によるものだと考えている。また何かのきっかけで過去の嫌な経験を思い出してしまい, 背景や何かの原因により自傷行為を行ってしまう場合もある。幼児期等の愛情不足の経験やいじめ, 虐待,別れといった過去に起きた嫌な経験が背景となって,現在の自傷行為の原因となっていると
まず自傷行為の気づきとして,事前調査ではリストカットが見られると甘えによるものなのか鬱 等気分が落ち込んだことによるものなのか判断していることから,職員がすぐに気づくようなとこ ろで自傷行為が見られると考えられる。質問紙郵送調査では,主に態度や傷跡が気づくきっかけと なっている。またその他として目の前で・実際に見てという回答が多く,原因として障害特性やパ ニックがあることから無意識な自傷行為として,教室で行っている場面が多いと考えられる。以上 のことから,甘えによる意識的な自傷,パニック等による無意識的な自傷に限らず,職員がすぐに 気づくような場所で自傷行為が見られることが分かった。 次に自傷行為に対する対応・支援として,事前調査では会議や連絡等によりある程度職員同士の 連携・共有があるようだが,3名の職員それぞれの考えに基づいて対応していた。自傷行為が見ら れる利用者をどの程度理解できているか,信頼関係が十分に築けているか,また自傷行為の頻度や 程度,考えられる原因により対応の仕方を変えている。質問紙郵送調査では,傷の手当て,他職員 との連携・共有,阻止するという割合が最も高かった。その他として,落ち着かせる・気持ちの切 り替えを図る,保護者や医療機関との連携・共有,環境を整えるという回答が多く見られた。自傷 行為の原因として障害特性やパニック,感情のはけ口があり,無意識的な自傷行為が多く見られる と考えられることから,自傷行為が見られた時にはけがとして手当をする中で,気持ちが落ち着く ような対応を主に行っていると考えられる。また,他職員・保護者・医療機関と連携・共有をする ことで,児童・生徒を取り囲む人的環境も含めて環境を整えて支援を行っている。以上のことから, 自傷行為に対する対応・支援として,自傷行為の原因にもよるが言葉によるコミュニケーションが 可能な場合には話を聞く,注意をする等対話による対応をとり,対話が難しい場合には傷の手当て もしくは自傷行為を阻止しながら気持ちを落ち着かせる対応をとることが分かった。いずれにして も,他職員や保護者,医療機関等との連携・共有は必須である。 4 対応・支援の結果 事前調査では,インタビュー当時の利用者の場合,一ヶ月や二ヶ月自傷行為が見られない期間も ある。これは職員が利用者と信頼関係を築きよく理解し,適切な対応・支援が行われていることに よると考えられる。また,信頼関係が築かれていることで利用者も安心し落ち着くことができるの だと考えられる。 質問紙郵送調査では,経験年数別に結果を見たところ改善され減少した,変わらず続いていると
いう割合が多かった。その他として,ケースバイケースという回答が多かった。その児童・生徒に より,対応・支援により改善が見られる場合もあるが,改善されたとしてもパニック等により再び 自傷行為が見られるようになる,もしくは障害特性により自傷行為が改善されにくい場合があると 考えられる。種々の原因により自傷行為が見られる場合,対応・支援により自傷行為が改善される ことはあっても,環境の変化や精神的な不安等いくらでも起こりうるきっかけにより自傷行為が再 び見られるため,完全に解消されることはほとんどないことが分かった。 5 自傷行為の予防のために気をつけていること 事前調査では信頼関係を築くことが第一として挙げられていた。ただし,職員と利用者という関 係を前提にし,依存とならないように気を付けなければならない。関係を築いていく中で利用者を よく理解し,普段と違ったことがあるか,自傷行為が見られる予兆として何か雰囲気が違わないか 等,気づくことができる。また,自傷行為を止めるという完全な解消を目的とするのではなく,自 傷行為を行わないような,精神的に落ち着いている期間をのばすことを目指している。信頼関係を 土台とし,その人に合わせて適切な対応・支援を行うことで利用者の精神的な安定を図っている。 質問紙郵送調査では,表情を観察する,信頼関係を築く,他職員との連携・共有という割合が高 かった。その他として,環境を整える,家庭・関係者間との連携という回答が多かった。また,自 傷行為の原因として言葉による意思表示ができず,伝えたいことを上手に伝えられないといった表 現の困難も挙げられる。そのため,そのような児童・生徒には表現方法を伝え,伝えたいことが伝 わらないというストレスを軽減することで自傷行為を減少させることが図られている。精神的な安 定を図るために信頼関係を築く他に,児童・生徒の能力向上を目指し自傷行為の原因となるような ストレスの軽減も対応として行われている。 まとめ 本研究により,以下の知見が得られた。 1 知的障がい者における自傷行為の実態として,自傷行為の捉え方や認識には差があり,正確な 実態を把握することは難しい。 2 自傷行為の原因・背景として,愛情不足,ストレスや不満等の感情のはけ口が主な理由となっ ている。 3 自傷行為に対する気づきとして,自傷行為は本人の意識,無意識に関わらず,職員がすぐに気 づくような場面で行われている。 4 自傷行為に対する対応・支援として,直接的な対応として対話が可能な場合には話を聞く,注 意をする,対話が難しい場合には身体的接触や環境を整える等により気持ちを落ち着かせると いう対応がおおむねとられている。間接的な対応としては職員・保護者・医療機関の連携が前 提となっている。 5 対応・支援の結果として,まず自傷行為そのものは完全に止める,解消することは難しい。環 境の変化や精神的な不安等のきっかけにより,自傷行為は再び起きてしまう。しかし,適切な 対応・支援により大きく改善する場合もある。
引用文献 1)林直樹.2007.「第一章 自傷行為とはなにか?」『リストカット』(講談社)pp.11-22. 2)岡元彩子,宮戸美樹,鈴木信子,板橋登子.2013.『子どものこころの理解と援助―集団力動の視点から(馬 場謙一,井上果子監修)』(日本評論社)pp.132-207. 3)財団法人日本学校保健会.2008.『保健室利用状況に関する調査報告書(平成 18 年度調査)』p.21. 4)角丸歩,山本太郎,井上健.2005.「大学生の自殺・自傷行為に対する意識」『臨床教育心理学研究』31,1, pp.69-76. 5)角丸歩.2004.「大学生における自傷行為の臨床心理学的考察」『臨床教育心理学研究』30,1,pp.89-105. 6)杉山登志郎.2007.「第四章 自閉症という文化」『発達障害の子どもたち』(講談社)pp.69-94.