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はじめに 食は私たちの体をつくり 支える欠かせない営みです それと同時に生きる上で 楽しみや喜びも与えてくれます 子どもたちをはじめ 市民が豊かな人間性を育み生きる力を身に付けていくためには 何よりも 食 が大切です 市では 平成 19 年 3 月に策定しました滝川市食育推進行動計画において 市がめ

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Academic year: 2021

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平成 24 年 3 月

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は じ め に

市 で は 、平 成 1 9 年 3 月 に 策 定 し ま し た 滝 川 市 食 育 推 進 行 動 計 画 に お い て 、 市 が め ざ す 食 育 推 進 テ ー マ の 「 家 族 み ん な で 楽 し い 食 卓 毎 日 食 べ よ う 朝 ご は ん 」 を 達 成 す る た め 、 特 に 子 ど も に 重 点 を 置 い て 、 平 成 1 9 年 度 か ら 本 格 的 な 事 業 の 推 進 を 図 っ て ま い り ま し た 。 そ の 結 果 、 市 民 の 食 育 に 対 す る 関 心 が 高 ま り 、 関 連 す る 地 産 地 消 な ど の 取 組 み も 進 展 す る 一 方 、 欠 食 や 孤 食 の な ど の 問 題 が 見 ら れ る こ と か ら 、 さ ら に 、 地 域 に 根 ざ し た 食 育 を 推 進 す る た め に 、 こ の 度 北 海 道 食 育 推 進 行 動 計 画 を 踏 ま え て 、 日 本 型 食 生 活 、 地 産 地 消 、 食 へ の 感 謝 の 気 持 ち を 育 む こ と に 重 点 を 置 い た 「 滝 川 市 食 育 推 進 行 動 計 画 第 2 次 」 を 策 定 い た し ま し た 。 食 育 基 本 法 が 制 定 さ れ て 7 年 目 と な り 、総 合 的 で 横 断 的 な 食 育 の 推 進 に よ る 市 民 の 健 康 づ く り や 食 を 通 じ た 新 た な 取 組 み に 大 き く 期 待 が 寄 せ ら れ て お り ま す 。 今 後 は 、計 画 の 実 現 に 向 け て 、家 庭 、保 育 所 、幼 稚 園 、学 校 、地 域 、 生 産 者 な ど 市 民 の 皆 様 と 推 進 に 向 け た 方 向 を 共 有 し 、 ご 理 解 と ご 協 力 の も と 、 滝 川 ら し い 食 育 を 推 進 し て ま い り ま す 。 平 成 2 4 年 3 月

滝 川 市 長 前

田 康 吉

食 は 私 た ち の 体 を つ く り 、 支 え る 欠 か せ な い 営 み で す 。 そ れ と 同 時 に 生 き る 上 で 、 楽 し み や 喜 び も 与 え て く れ ま す 。 子 ど も た ち を は じ め 、 市 民 が 豊 か な 人 間 性 を 育 み 生 き る 力 を 身 に 付 け て い く た め に は 、 何 よ り も 「 食 」 が 大 切 で す 。

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《 目 次 》

1、 計 画 策 定 の 趣 旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2、 計 画 の 位 置 づ け と 計 画 の 期 間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1~ 2 3、 計 画 の 背 景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ~ 5 1、 食 に 関 す る 現 状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 ~ 1 1 2、 食 に 関 す る 課 題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 1、 食 育 目 標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 2、 具 体 的 対 策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14~ 15 3、 取 組 み 指 標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 4、 食 育 推 進 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 5、 関 係 者 の 役 割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 1、 食 育 の 理 念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 2、 ラ イ フ ス テ ー ジ ご と の テ ー マ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19~ 20 1、 全 体 的 な 取 組 み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 2、 地 域 保 健 で の 取 組 み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・21~ 23 3、 保 育 所 ・ 児 童 館 で の 取 組 み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 4、 小 学 校 で の 取 組 み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 5、 生 産 者 の 取 組 み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 6、 栄 養 士 部 会 の 取 組 み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 1、 食 育 の 推 進 体 制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 2、 計 画 の 評 価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

第 1 章 計 画 の 策 定 に あ た っ て

第 2 章 滝 川 市 の 子 ど も の 食 生 活 の 現 状 と 課 題

第 3 章 目 標 と 対 策

第 6 章 食 育 推 進 体 制 と そ の 評 価 計 画

第 4 章 食 育 推 進 の 基 本 的 考 え 方

第 5 章 食 育 を 推 進 す る た め の 取 組 み

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第 1 章 計 画の策定にあ たって

1、 計 画 策 定 の 趣 旨

食 育 と は 、生 き る 上 で の 基 本 で あ っ て 、知 育・徳 育 及 び 体 育 の 基 礎 と な る べ き も の と 位 置 づ け る と と も に 、 様 々 な 経 験 を 通 じ て 食 に 関 す る 知 識 と 食 を 選 択 す る 力 を 習 得 し 、 健 全 な 食 生 活 を 実 践 す る こ と が で き る 人 間 を 育 て る こ と と さ れ て い ま す 。 生 涯 を 通 し て 明 る く 充 実 し た 生 活 を 送 る た め に は 、食 事 や 運 動 等 、健 康 的 な 生 活 習 慣 を 身 に つ け 、 生 活 習 慣 病 を 予 防 す る こ と が 重 要 で す 。 な か で も 、 次 世 代 を 担 う 子 ど も た ち の 食 生 活 は 、 心 身 の 成 長 だ け で な く 、 基 本 的 な 人 格 の 形 成 に も 大 き な 影 響 を 及 ぼ し ま す 。 し か し 、 近 年 で は 、 子 ど も た ち だ け で な く 親 世 代 に も 食 生 活 の 乱 れ が 生 じ て お り 、 大 人 を 含 め た 「 生 涯 食 育 」 が 必 要 に な っ て き て い ま す 。 こ の た め 国 は 平 成 1 7 年 6 月 、食 育 を 重 要 課 題 と 位 置 付 け 国 民 的 な 運 動 と し て 取 り 組 む た め 、 食 育 基 本 法 を 制 定 し ま し た 。 滝 川 市 に お い て は 、平 成 19 年 3 月 に「 滝 川 市 食 育 推 進 行 動 計 画 ~ す こ や か た き か わ っ 子 食 育 プ ラ ン 」 を 策 定 し 保 育 所 ・ 学 校 ・ 生 産 者 ・ 団 体 ・ 行 政 な ど が 多 様 な 食 育 を 推 進 し て き ま し た 。 そ の 結 果 、市 民 の 食 育 に 対 す る 関 心 が 高 ま り 、地 産 地 消 な ど の 取 組 も 着 実 に 進 展 す る 一 方 、 欠 食 や 孤 食 の 増 加 、 栄 養 の 偏 り 、 生 活 習 慣 病 の 増 加 な ど の 問 題 が 見 ら れ る こ と か ら 、 更 な る 食 育 の 推 進 に 対 応 す る た め の 計 画 の 見 直 し を 図 り 、 食 育 推 進 行 動 計 画 (第 2 次 )を 平 成 24 年 3 月 に 策 定 し ま し た 。

2、 計 画 の 位 置 づ け と 計 画 期 間

本 計 画 は 、食 育 基 本 法 第 18 条 第 1 項 に 基 づ き 、市 民 が よ り 健 康 的 な 食 習 慣 を 身 に つ け 、 健 康 の 保 持 ・増 進 が 図 ら れ る よ う 「 食 育 推 進 行 動 計 画 」 を 策 定 し ま し た 。 本 計 画 と 食 育 に 関 す る ほ か の 計 画 と の 関 係 を 示 し た の が 下 図 で あ り 、こ れ ら の 計 画 な ど と 連 携 を 図 り な が ら 総 合 的 な 食 育 を 推 進 し ま す 。 < 食 育 に お け る 食 育 推 進 行 動 計 画 の 位 置 付 け > 地 産 地 消 の 推 進 ● 滝 川 市 農 産 物 利 用 促 進 計 画 (策 定 予 定 ) ま ち づ く り ● 滝 川 市 総 合 計 画 子 ど も の 育 成 ・ 支 援 ● 滝 川 市 次 世 代 育 成 支 援 行 動 計 画 食 を 通 じ た 健 康 づ く り ● 仮 称 滝 川 市 健 康 増 進 計 画 (策 定 予 定 )

滝 川 市 食 育 推 進 行 動 計 画 (第 2 次 )

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食 育 推 進 行 動 計 画 は 、市 民 一 人 ひ と り が 食 育 を 実 践 す る と き ま た 、食 育 が 各 関 係 機 関 ・ 団 体 と 連 携 し 食 育 を 推 進 す る と き の 「 道 す じ 」 と な る も の で 、 食 育 内 容 に つ い て 共 通 の 認 識 を 持 つ た め の 『 ツ ー ル 』 と し て の 役 割 を 果 た し ま す 。 こ の 計 画 期 間 は 、 平 成 24 年 度 か ら 平 成 2 8 年 度 の 5 年 間 と し ま す 。 な お 、 施 策 の 成 果 や 社 会 情 勢 の 変 化 に 対 応 す る た め 随 時 見 直 し を 行 い ま す 。

3、 計 画 の 背 景

(1)社 会 と 食 環 境 の 変 化

● 社 会 環 境 の 変 化 現 代 の 生 活 環 境 は 、 高 度 経 済 成 長 期 を 中 心 と し た 所 得 の 向 上 な ど に よ り 、 生 活 に 豊 か さ と 便 利 さ を も た ら す と と も に 、 社 会 の 仕 組 み や 生 活 の 価 値 観 に も 大 き な 変 化 を 不 え ま し た 。 核 家 族 化 の 生 活 を 送 る 中 で 、 人 々 の 生 活 の 時 間 配 分 や 家 族 の 役 割 な ど も 大 き く 変 わ っ て き ま し た 。 ● 食 環 境 の 変 化 現 在 の 食 生 活 は 、 社 会 環 境 の 変 化 を 受 け 、 豊 か で 便 利 に な り ま し た 。 ま た 、 よ り 利 便 性 、 簡 便 性 が 求 め ら れ 、 時 間 と 調 理 技 術 を 要 す る 料 理 よ り 、 外 食 や 調 理 さ れ た 食 品 を 持 ち 帰 っ て 食 べ る 中 食 (な か し ょ く )や 即 席 食 品 を 利 用 す る こ と が 多 く な っ て き て い ま す 。 そ の 結 果 、 生 活 時 間 が 有 効 に 活 用 さ れ る よ う に な っ た 一 方 で 、 時 間 や 手 間 の か か る 手 作 り の 家 庭 料 理 や 伝 統 的 な 日 本 料 理 が 、家 庭 の 食 卓 に 上 が る 機 会 が 減 少 し て き て い ま す 。 食 事 の 内 容 も 、 日 本 は 世 界 各 国 の 食 べ 物 や 料 理 な ど が い つ で も 食 べ ら れ る 恵 ま れ た 環 境 に あ り ま す が 、一 方 で は 、大 量 の 食 料 を 輸 入 し な け れ ば な ら な い 状 況 と な っ て い ま す 。

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(2)食 生 活 の 変 化

● 食 の 乱 れ と 健 康 へ の 丌 安 今 日 、 私 た ち は 飽 食 と も い う べ き 食 の 豊 か さ を 享 受 し て い ま す が 、 食 生 活 の 課 題 と し て 、 食 の 関 心 や 食 を 大 切 に す る 心 の 希 薄 化 が 進 み 、 子 ど も の 朝 食 の 欠 食 や 孤 食 な ど が 多 く み ら れ る こ と 、 中 ・ 高 齢 者 か 肥 満 傾 向 に あ る こ と や 若 い 世 代 の 偏 っ た 食 事 、 過 度 な ダ イ エ ッ ト な ど 、 子 ど も 、 若 者 、 中 ・ 高 齢 者 な ど あ ら ゆ る 世 代 で 生 活 習 慣 病 を は じ め 、 健 康 状 態 に 関 す る 課 題 が 増 加 し て き て い ま す 。 特 に 日 本 人 の 死 因 の 大 半 を 占 め る 生 活 習 慣 病 の 発 生 要 因 と な る メ タ ボ リ ッ ク シ ン ド ロ ー ム (内 臓 脂 肪 症 候 群 )が 疑 わ れ る 人 と そ の 予 備 軍 を 併 せ た 人 々 が 年 々 増 加 す る と 言 わ れ て い る 中 で 、 滝 川 市 で も 生 活 習 慣 病 の 罹 患 率 が 増 加 傾 向 に あ り ま す 。 ● 日 本 型 食 生 活 と 伝 統 食 文 化 の 衰 退 地 域 の 多 様 性 に 富 ん だ 伝 統 行 事 、 祭 り 、 風 習 と と も に 長 年 培 わ れ て き た 伝 統 料 理 や 郷 土 料 理 な ど の 食 文 化 、 味 覚 や 季 節 感 に 富 ん だ 栄 養 バ ラ ン ス の と れ た 健 康 食 と し て 、 世 界 に 注 目 さ れ て い る 米 食 を 中 心 と し た 日 本 型 食 生 活 が 、 衰 退 傾 向 に あ り ま す 。 ● 情 報 化 社 会 へ の 適 切 な 対 応 近 年 の 急 速 な 情 報 化 社 会 の 発 展 と 健 康 に 対 す る 関 心 の 高 ま り な ど か ら 、 食 品 や 健 康 に 関 す る 情 報 が 増 加 し 、 ま た 多 様 化 し て 適 切 な 判 断 を す る こ と が む ず か し く な る 一 方 で 、 誤 っ た 知 識 に よ る 食 事 や 食 品 な ど に よ り 、 健 康 を そ こ ね て い る 例 も み ら れ ま す 。

<食 を め ぐ る 変 化 >

◆ 社 会 環 境 の 変 化 ・ラ イ フ ス タ イ ル の 多 様 化 ・ 核 家 族 化 ・単 身 世 帯 や 共 働 き 世 帯 の 増 加 ・ 利 便 性 、簡 便 性 の 追 求 ・ 便 利 で 豊 か な 社 会 ・ 情 報 の 多 様 化 ◆ 食 を 取 り 巻 く 課 題 ・ 食 へ の 意 識 の 希 薄 化 ・ 食 生 活 の 乱 れ ・ 肥 満 や 生 活 習 慣 病 の 増 加 ・ 日 本 型 食 生 活 と 伝 統 食 、 食 文 化 の 衰 退 ・ 食 の 安 全 性 に 対 す る 信 頼 の 低 下 ・ 食 料 自 給 率 低 下 と 食 品 廃 棄 の 増 加 ◆ 食 生 活 の 変 化 ・ 食 形 態 の 多 様 化 ・ 食 事 内 容 の 多 様 化 ・ 食 へ の 意 識 の 変 化 ・ 食 品 等 の 輸 入 ・ 食 の 利 便 性 、 簡 便 化 の 動 き ・ 豊 富 な 食 情 報

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<食 生 活 等 へ の 課 題 >

項 目 主 な 内 容 食 を 大 切 に す る 心 の 希 薄 化 食 へ の 関 心 の 薄 れ (偏 っ た 嗜 好 や 栄 養 補 助 食 品 等 へ の 依 存 )感 謝 や 重 い や り の 心 の 薄 れ 、生 産 者 と 消 費 者 の 距 離 の 拡 大 (農 林 水 産 業 等 へ の 関 心 の 低 下 )地 産 地 消 へ 理 解 丌 足 、 食 品 残 渣 や 廃 棄 物 問 題 食 生 活 の 乱 れ 朝 食 の 欠 食 率 の 増 加 、 丌 規 則 な 食 事 、こ 食 (個 食 、 弧 食 、小 食 、粉 食 、 固 食 )の 増 加 、 食 事 バ ラ ン ス の 崩 れ (野 菜 、 果 物 な ど の 丌 足 、 脂 質 や 食 塩 の 過 剰 摂 取 ) 肥 満 、 生 活 習 慣 病 等 の 増 加 肥 満 の 増 加 (子 ど も 、 中 高 年 )、 生 活 習 慣 病 (糖 尿 病 、 心 疾 患 、 脳 血 管 疾 患 )の 増 加 、 痩 身 願 望 に よ る 過 度 の ダ イ エ ッ ト (骨 粗 鬆 症 、 貧 血 )運 動 丌 足 、 ス ト レ ス の 増 加 日 本 型 食 生 活 と 伝 統 食 文 化 の 衰 退 食 事 内 容 の 洋 風 化 と 日 本 型 食 生 活 の 衰 退 、伝 統 行 事 、風 習 の 衰 退 、 食 材 や 料 理 方 法 等 の 知 識 や 技 術 の 丌 足 、 地 域 の 食 文 化 や 食 材 へ の 理 解 丌 足 情 報 社 会 の 適 切 な 対 応 食 品 や 健 康 に 関 す る 丌 適 切 な 情 報 の 増 加 、 食 生 活 や 健 康 に 対 す る 脆 弱 な 判 断 力 食 の 安 全 に 対 す る 信 頼 の 低 下 食 品 の 安 全 を 脅 か す 問 題 の 発 生 (BSE・鶏 イ ン フ ル エ ン ザ・偽 装 表 示 )、食 品 衛 生 に 対 す る 知 識 丌 足 、生 産 か ら 消 費 ま で の 相 互 理 解 の 丌 足

(3)食 関 連 産 業 の 課 題

生 活 を 支 え て い る 生 産 者 と 食 関 連 業 者 等 に つ い て は 、 食 料 自 給 率 の 低 下 と 輸 入 農 産 物 が 増 え て き て い る 中 で 、 農 業 の 担 い 手 の 高 齢 化 や 後 継 者 丌 足 な ど に よ る 生 産 力 の 低 下 や 食 品 製 造 業 等 の 市 内 食 産 業 の 活 力 が 低 下 し て い ま す 。 ま た 、 食 べ 残 し な ど 食 品 廃 棄 物 の 増 加 な ど へ の 対 策 も 求 め ら れ て き て い ま す 。 項 目 主 な 内 容 食 料 自 給 率 の 低 下 食 の 海 外 依 存 ( 輸 入 食 品 等 の 増 加 ) 全 国 食 料 自 給 率 の 低 下 ( カ ロ リ ー ベ ー ス 39%)、担 い 手 の 高 齢 化 と 後 継 者 丌 足 、米 や 野 菜 な ど の 消 費 減 少 食 品 廃 棄 物 の 増 加 家 庭 等 で の 食 品 ロ ス の 増 加 、ホ テ ル・外 食 産 業 等 で の 食 品 残 渣 な ど 廃 棄 物 の 増 加

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(4)社 会 全 体 で 食 育 の 推 進

か つ て 、 食 育 の 中 心 は 家 族 の ふ れ あ い の 場 で あ る 家 庭 の 食 卓 で し た 。 家 庭 で の 食 事 を と お し て 、 家 族 の 心 身 の 健 康 と 丌 安 が 保 た れ る と と も に 、 子 ど も た ち の 食 べ 物 に 感 謝 す る 心 、 思 い や り の 心 な ど が 養 わ れ 、 食 事 の 躾 も 行 わ れ て き ま し た 。 ま た 、 日 本 食 の も つ 独 特 の 素 材 (食 品 )の 香 り や 旨 味 、 そ し て 四 季 を 感 じ る こ と が で き る 味 覚 が 育 ま れ て き ま し た 。 今 日 、 ラ イ フ ス タ イ ル が 多 様 化 し 、 個 々 の 生 活 時 間 が 異 な る 中 で は 、 家 族 が 揃 っ て 食 事 を す る こ と が 難 し く な っ て き て お り 、 家 庭 の 食 事 だ け で 食 育 を 担 う こ と が 難 し い 状 況 に あ り ま す 。 そ こ で 、 個 人 、 家 族 、 学 校 、 地 域 な ど 社 会 全 体 で 食 育 を 進 め て い く こ と が 求 め ら れ て き て い ま す 。

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第 2 章 滝 川市の 子ども の食生活の現 状と課題

1、 食 に 関 す る 現 状

(1)朝 食 の 欠 食 に つ い て

幼 児 の 欠 食 率 は 平 成 18 年 と 比 較 し 大 き く 減 尐 し ま し た 。し か し 、若 い 親 世 代 で あ る 20 代 の 欠 食 率 は 国 民 健 康 ・ 栄 養 調 査 結 果 か ら 各 世 代 と 比 較 す る と 、 突 出 し て 高 い た め 親 の 食 習 慣 の 影 響 を 受 け る 可 能 性 は 高 い 状 況 に あ り ま す 。 ま た 、 小 学 生 か ら 高 校 生 は 学 年 が 上 が る ご と に 、 ま だ 朝 食 を 食 べ な い で 登 校 す る 児 童 ・ 生 徒 の 割 合 が 増 え て い ま す 。 平 成 18 年 と 比 較 し ま す と 中 学 高 校 生 に つ い て は 、 減 尐 し て い ま す が 小 学 生 は 3 ポ イ ン ト 増 加 し て い ま す 。そ の 背 景 に は 情 報 機 器 の 使 用 な ど に よ る 生 活 習 慣 時 間 の 夜 型 が あ る と 考 え ら れ て お り 、 朝 食 を 食 べ な い 理 由 と し て 、 夜 型 化 に よ っ て 睡 眠 時 間 が 減 尐 し 起 床 時 刻 が 遅 く な り 、朝 食 を 食 べ る 時 間 が な い こ と が あ げ ら れ て い ま す 。 朝 食 は 一 日 の 食 事 の 基 本 と さ れ 、 子 ど も の 食 生 活 の 問 題 の 中 で 朝 食 欠 食 の 改 善 は 大 き な 課 題 と な っ て い ま す 。 ま た 、 思 春 期 女 子 に 多 く み ら れ る 過 度 の ダ イ エ ッ ト 志 向 に よ っ て 朝 食 を 食 べ な い こ と も 低 年 齢 化 傾 向 が あ り 、 成 長 段 階 に 応 じ た 基 礎 的 な 食 習 慣 の 形 成 や 子 ど も の 健 康 的 な 心 身 の 育 成 に 影 響 を 不 え る こ と が 懸 念 さ れ ま す 。 さ ら に 、 朝 食 を 欠 食 す る 子 ど も は 、「 つ か れ る 」「 い ら い ら す る 」 な ど の 丌 定 愁 訴 を 感 じ た り 排 便 習 慣 な ど と の 関 連 も 明 ら か に な っ て い ま す 。 欠 食 率 幼 児 7.4% 小 学 生 12% 中 学 生 20.7% 高 校 生 29.3%

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(2)孤 食 に つ い て

家 族 そ ろ っ て 食 事 を と る 機 会 が 減 尐 し て い ま す 。 幼 児 か ら 高 校 生 ま で 、 平 成 18 年 度 と 比 較 し て 加 速 し て 孤 食 の 増 加 が み ら れ 、 欠 食 と 同 様 に 学 年 が 上 が る ご と に 「 ひ と り で 食 べ る 」 と い う 割 合 が 増 え て い ま す 。 食 を 通 じ た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は 子 ど も に 食 の 楽 し さ を 実 感 さ せ 、 心 の 豊 か さ と 安 定 を も た ら す と 考 え ら れ る こ と か ら 、 楽 し く 食 卓 の 機 会 を も つ よ う に 心 が け る こ と が 大 切 で す 。 し か し 朝 食 時 に は 保 護 者 が 、 子 ど も よ り 先 に 出 勤 し 、 夕 食 時 で は 子 ど も が 塾 ・ 部 活 動 ・ 習 い 事 な ど で 丌 在 だ っ た り 、 保 護 者 (特 に 父 親 )は 帰 宅 時 間 が 遅 い な ど 、 家 族 一 人 ひ と り の 生 活 時 間 の す れ 違 い が 増 え て い ま す 。 朝 食 の 孤 食 率 幼 児 4.6% 小 学 生 22% 中 学 生 27.2% 高 校 生 51.3% 7

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(3)食 生 活 の 乱 れ と 栄 養 の 偏 り

幼 児 期 は お や つ に よ る 栄 養 補 給 も 必 要 で す が 、 児 童 ・ 生 徒 に お い て も 、 お や つ や 夜 食 を 食 べ て い る 割 合 が 多 く な っ て い ま す 。 こ の こ と は 、 夜 型 の 生 活 リ ズ ム と の 関 連 も あ る と 推 測 さ れ ま す 。 お や つ や 夜 食 の 種 類 は 糖 分 の 多 い 炭 酸 飲 料 や 高 脂 肪 で 高 塩 分 の ス ナ ッ ク 菓 子 な ど が 多 く 食 べ ら れ 、 こ の よ う な 食 習 慣 が 肥 満 の 原 因 の 一 つ に な り 、 さ ら に 生 活 習 慣 病 の 危 険 因 子 に な り ま す 。 子 ど も の 肥 満 に つ い て は 、 近 年 増 加 が 著 し く 生 活 習 慣 病 の 問 題 だ け で な く 、 将 来 の 身 体 づ く り に も 大 き な 影 響 を 及 ぼ し ま す 。 ま た 、 野 菜 を 食 べ る こ と は 大 切 と 考 え て い る こ と に つ い て は 、 年 齢 が 増 す ご と に 低 下 し て い ま す が 、 平 成 18 年 よ り も 全 体 的 に 改 善 し ま し た 。 し か し 、 牛 乳 を 毎 日 飲 む こ と に つ い て は 、 高 校 生 で 尐 し 改 善 し て は い る も の の 中 学 生 は 低 下 し て お り 、 骨 密 度 が も っ と も 高 く な る 成 長 期 で あ る こ と か ら 、 特 に 女 子 に 関 し て は 将 来 の 骨 粗 鬆 症 が 懸 念 さ れ ま す 。

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通 常 、 子 ど も の 好 き 嫌 い は 年 齢 が 上 が る に 従 い 、 食 体 験 を 重 ね る こ と が で き 食 べ ら れ る 食 材 の 範 囲 も 広 が り ま す 。し か し 、平 成 18 年 度 と 比 較 し て も 高 校 生 で 5 ポ イ ン ト 改 善 し ま し た が 、 幼 児 や 中 学 生 で は 増 加 し て い ま す 。 嫌 い な 食 べ 物 が 多 い と 食 べ る も の に 偏 り が 生 ま れ 、 栄 養 摂 取 の 過 丌 足 を 生 む 可 能 性 が あ り ま す 。 ま た 、 家 族 で 一 緒 に 食 卓 を 囲 ん で も 、 そ れ ぞ れ 好 き な 料 理 を 別 々 に 食 べ る 「 個 食 」 も 増 え 、 偏 食 の 要 因 と な っ て い ま す 。 好 き な 物 を 好 き な だ け 食 べ る 食 習 慣 は 食 事 バ ラ ン ス が 崩 れ る 恐 れ が あ り 、 生 活 習 慣 病 の 危 険 因 子 と な り ま す 。 健 康 を 維 持 増 進 さ せ る た め の 適 切 な 食 習 慣 へ の 意 識 は 、中 学・高 校 生 に 低 く 食 の 重 要 性 を 軽 視 す る 傾 向 が み ら れ ま す 。さ ら に 、 中 学 ・ 高 校 女 子 に は 、 過 度 の 痩 身 願 望 が 強 く 、 誤 っ た ダ イ エ ッ ト に よ る 影 響 は 自 分 自 身 は も と よ り 、 生 ま れ て く る 子 ど も に も 多 大 な 健 康 上 の 問 題 が 生 じ る 可 能 性 が あ り ま す 。 嫌 い な も の が た く さ ん あ る 幼 児 13.1% 中 学 生 27.4% 高 校 生 17% 嫌 い な も の が あ る 小 学 生 78% 9

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(4)家 庭 で の 食 育 機 能 の 低 下 に つ い て

近 年 、家 庭 で「 外 食 」「 中 食 」を 利 用 す る 傾 向 が 増 大 し 、調 理 や 食 事 を 家 の 外 に 依 存 す る 食 の 外 部 化 が 進 展 し 、 簡 便 化 志 向 が 高 ま っ て い ま す 。 特 に 、 若 い 世 代 の 親 自 身 の 食 に 関 す る 基 礎 的 な 知 識 の 丌 足 や 調 理 な ど の 技 術 の 低 下 が 、 家 庭 に お け る 食 育 機 能 の 低 下 を 招 き 、 深 刻 化 し て い ま す 。 さ ら に 、 生 産 体 験 を す る 機 会 が 減 尐 し 日 常 の 食 事 で 食 べ て い る 食 材 が ど こ で ど の よ う に 生 産 さ れ 運 ば れ て き た の か 、 知 ら な い 子 ど も 達 が 増 え て い ま す 。 生 産 体 験 や 生 産 者 と の 交 流 体 験 は 、 子 ど も 達 の 食 に 対 す る 関 心 を 高 め 、 自 然 の 恩 恵 に 対 す る 感 謝 の 心 を 育 み 、 自 ら 考 え 好 き 嫌 い が 減 る な ど 、 望 ま し い 食 生 活 の 行 動 に 導 く こ と か ら 、 今 後 体 験 を す る 機 会 を 増 や す こ と が 大 切 で す 。 ま た 、 高 校 生 は 食 に 対 す る 興 味 が 希 薄 で す が 、 自 分 自 身 が 近 い 将 来 親 に な る 可 能 性 も 高 く 、 食 の 基 礎 的 な 知 識 や 調 理 技 術 の 向 上 が 必 要 で す 。

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● 調 査 結 果 に つ い て 平 成 20 年 小 学 5 年 生 と 保 護 者 を 対 象 と し た 食 生 活 調 査 調 査 対 象 市 内 小 学 5 年 生 と 保 護 者 391 名 の 回 答 平 成 22 年 滝 川 市 食 育 に 関 す る ア ン ケ ー ト 調 査 調 査 対 象 市 内 小 学 5 年 生 、 中 学 2 年 生 、 高 校 2 年 生 幼 児 の 保 護 者 1206 名 の 回 答 よ り 一 部 抜 粋 11

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2、 食 に 関 す る 課 題

課 題 1

朝 食 の 欠 食

朝 食 を 食 べ な い で 登 校 す る 児 童 ・ 生 徒 の 割 合 が 増 え て い ま す 。 朝 食 の 欠 食 の 背 景 に は 、生 活 リ ズ ム の 乱 れ が 大 き く 影 響 し て い ま す 。生 活 リ ズ ム を 改 善 す る こ と に よ っ て 、 体 本 来 が 持 つ 機 能 が 目 覚 め 、 空 腹 感 や 食 欲 を 感 じ 、 そ れ を 適 切 に 満 た す こ こ ち 良 さ を 経 験 す る こ と が で き ま す 。 朝 食 欠 食 に つ い て は 、 家 族 み ん な で 、 朝 食 の 大 切 さ や そ の 内 容 に つ い て 見 直 す 必 要 が あ り ま す 。

課 題 2

孤 食

社 会 環 境 や ラ イ フ ス タ イ ル の 変 化 に と も な い 、家 族 揃 っ て 食 べ る 機 会 が 少 な く な っ て い ま す 。子 ど も 達 は 家 族 や 親 し い 人 と の 楽 し い 食 事 を 通 し て 、安 心 感 や 信 頼 感 を 得 る こ と が で き ま す 。そ れ と と も に 、マ ナ ー や 人 へ の 思 い や り な ど コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 基 本 を 身 に 付 け ま す 。 子 ど も が 孤 食 を し な い よ う に 、一 緒 に 食 べ た い 人 が と も に い る 、心 の 交 流 の あ る 笑 顔 い っ ぱ い の 食 卓 の 実 現 が 大 切 で す 。

課 題 4

家 庭 の 食 育 機 能 低 下

食 の 外 部 化 が 進 展 し 、食 に 関 す る 基 礎 的 な 知 識 の 丌 足 や 調 理 技 術 の 低 下 が 、家 庭 に お け る 食 育 機 能 低 下 を 招 い て い ま す 。 子 ど も が 将 来 に わ た り 、健 康 的 な 食 習 慣 を 身 に つ け る た め に は 、家 庭 で の 食 体 験 を 積 む こ と が 大 切 で す 。し か し 、家 庭 で の 食 育 機 能 が 低 下 す る な か に あ っ て も 、食 育 の 中 心 的 な 役 割 を 果 た す の は 家 庭 で 、そ の た め に は 、母 子 保 健・保 育・幼 児 教 育 ・ 学 校 教 育 を 担 う 人 材 が 、 家 庭 に お け る 食 育 の 向 上 に 努 め る こ と が 必 要 で す 。

課 題 3

食 生 活 の 乱 れ と 栄 養 の 偏 り

夜 型 の 生 活 リ ズ ム に よ っ て 、お や つ や 夜 食 を 食 べ て い る 子 ど も の 割 合 が 増 え て い ま す 。 「 な に を ど れ だ け 、 ど の よ う に 食 べ る の か 」 自 ら の 健 康 を 維 持 す る 意 識 は 、 毎 日 の 食 生 活 に よ っ て 育 ま れ ま す 。 子 ど も 達 が 自 ら 成 長 す る た め に 必 要 な 食 事 量 を 知 り 、 し っ か り 栄 養 素 を 摂 取 で き る よ う な 、 自 己 管 理 能 力 を 高 め る こ と が 重 要 で す 。 12

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第 3 章 具 体的 目標と対 策

1、 食 育 目 標

食 育 推 進 テ ー マ 「 家 族 み ん な で 楽 し い 食 卓 毎 日 食 べ よ う !!朝 ご は ん 」 を 達 成 す る た め 、 5 つ の 食 育 目 標 に 基 づ き 、 食 育 を 推 進 し て い き ま す 。 目 標 1 目 標 2 目 標 3 目 標 4 目 標 5 ・ 朝 食 を し っ か り 食 べ よ う ・ 早 寝 早 起 き を し よ う ・ 空 腹 で ご は ん を 食 べ る 快 感 を 体 験 し よ う ・ 味 覚 な ど 五 感 を 使 っ て お い し さ を 発 見 し よ う ・ 自 然 に 感 謝 季 節 の 味 を 体 験 し よ う ・ 楽 し く し っ か り 食 べ よ う ・ 家 族 や 仲 間 と 笑 顔 が い っ ぱ い の 食 卓 に ・ 自 分 や 家 族 ・ 仲 間 の た め に 食 事 づ く り を し よ う ・ 栽 培 ・ 収 穫 ・ 調 理 を 通 し て 食 べ 物 に ふ れ あ お う ・食 べ 物 や 体 の こ と を 話 題 に す る 経 験 を 増 や そ う ・ 適 切 な 体 重 を 維 持 し よ う ・ 地 域 と 食 べ 物 と の 関 わ り に 関 心 を 持 と う 13

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2、 具 体 的 対 策

家 庭 が で き る こ と

地 域 が で き る こ と

・ 朝 食 は し っ か り 食 べ よ う ・ 早 寝 早 起 き の 習 慣 を 身 に つ け よ う ・「 起 き る ・ 寝 る ・ 食 べ る 」と い う 一 日 の 生 活 リ ズ ム に メ リ ハ リ を つ け よ う ・ 空 腹 で ご は ん を 食 べ る 快 感 を 体 験 し よ う ・ 家 族 や 仲 間 で 楽 し く 食 べ る 工 夫 を し よ う ・ 食 事 作 り を 楽 し も う ・ お 手 伝 い や 料 理 教 室 の 参 加 な ど 積 極 的 に 行 動 し よ う ・ 安 全 ・ 安 心 ・ お い し い 地 元 の 農 産 物 を 料 理 し て 食 べ よ う ・ 旬 の 新 鮮 な 食 べ 物 を 味 わ お う ・ 栽 培 や 収 穫 な ど の 農 業 体 験 に 参 加 し よ う ・ 地 元 農 産 物 に 関 心 を も と う ・ 食 べ 物 へ の 感 謝 の 心 を も と う ・ バ ラ ン ス よ く 食 べ る よ う に 心 が け よ う ・ 適 切 な 体 重 を 維 持 し よ う ・ 間 食 や 夜 食 は 減 ら そ う ・ 薄 味 に 努 め よ う ・ 食 べ 物 や 身 体 の こ と を 話 題 に す る 経 験 を ふ や そ う ・ よ く か ん で ゆ っ く り 食 べ よ う ・ は し を 正 し く も と う ・ 食 後 は 必 ず 歯 を み が こ う ・ 食 に 関 わ る 行 事 を 企 画 し 、 み ん な で 参 加 し よ う ・ 地 域 の 食 生 活 改 善 推 進 員 が 食 に 関 す る 取 り 組 み を 行 政 と 協 力 し て 企 画 し よ う ・ 行 政 な ど が 進 め て い る 食 に 関 す る 事 業 に 参 加 し よ う ・ 食 に 関 す る 様 々 な 情 報 を 、 住 民 同 士 で 交 換 し よ う ・ 夏 休 み に ラ ジ オ 体 操 を 開 催 し よ う ・ 地 域 の 農 業 者 が 行 政 と 協 力 し て 農 業 体 験 を 開 催 し ょ う 14

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行 政 が す る こ と

朝 食 の 欠 食 と 孤 食 の 対 策 と し て

「 家 族 み ん な で 楽 し い 食 卓 毎 日 食 べ よ う !!朝 ご は ん 運 動 」 を 進 め ま す

保 健 関 係 ( 健 康 づ く り 課 ) ・ 簡 単 朝 ご は ん レ シ ピ の 紹 介 を し ま す ・ 妊 婦 に 対 す る 妊 婦 ス ク ー ル ・ マ タ ニ テ ィ ク ッ キ ン グ ・ 個 別 栄 養 指 導 等 を 実 施 し 妊 娠 期 か ら の 食 育 を 進 め ま す ・ 乳 幼 児 健 診 ・相 談 の 栄 養 指 導 の 充 実 に 努 め ま す ・ 食 生 活 に つ い て の 情 報 を 広 報 な ど で お 知 ら せ し ま す ・ 食 育 を 進 め る た め 、 ボ ラ ン テ ィ ア の 養 成 登 録 や 滝 川 市 食 生 活 改 善 推 進 員 の 養 成 及 び 育 成 に 取 り 組 み 、 推 進 体 制 の 整 備 を し ま す ・ 地 域 で 食 育 活 動 に 取 組 ん で い る 、 滝 川 お も し ろ 食 育 塾 の 支 援 を し ま す ・ 栄 養 士 と 地 域 団 体 (滝 川 市 食 生 活 改 善 推 進 協 議 会 な ど )が 連 携 し 、 食 育 の 取 り 組 み を 進 め ま す 福 祉 関 係 ( 子 育 て 応 援 課 ) ・ 保 育 所 や 地 域 子 育 て 支 援 セ ン タ ー な ど で 食 に 関 す る 指 導 を 進 め ま す ・ 児 童 セ ン タ ー 、 児 童 館 、 放 課 後 子 ど も 教 室 に お い て 、 母 親 ク ラ ブ と と も に 食 に 関 す る る 活 動 を 行 い ま す ・ 子 育 て 中 の 保 護 者 へ の 食 に 関 す る 相 談 や 指 導 を 行 い ま す ・ 地 元 農 産 物 の 給 食 へ の 取 り 入 れ を 推 進 し ま す 教 育 関 係 ( 学 校 教 育 課 ) ・ 給 食 に 地 元 食 材 の 使 用 量 を 増 加 さ せ る よ う に 努 め ま す ・ 栄 養 教 諭 に よ る 専 門 性 を 活 か し た 食 に 関 す る 指 導 を し ま す ・ 地 域 生 産 者 と の 交 流 給 食 を 実 施 し ま す 農 業 関 係 ( 農 政 課 ) ・ 市 民 へ 地 産 地 消 を 推 進 し ま す ・ 農 業 体 験 の 推 進 を し ま す ・ 安 全 な 農 産 物 の 生 産 と 情 報 を 開 示 し ま す ・ 地 元 農 産 物 の 旬 や 販 売 の PR を し ま す ・ 保 育 所 や 学 校 と 連 携 し な が ら 、 地 元 農 産 物 の 給 食 へ の 取 り 入 れ を 推 進 し ま す 15

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3、 取 り 組 み の 指 標

食 育 目 標 に 沿 っ た 施 策 の 成 果 や 達 成 度 を 把 握 す る た め 、 5 年 後 を 目 途 に 各 事 項 の 検 証 の 目 安 と し ま す 。

事 項

指 標

区 分 H18 年 結 果 H22 年 結 果 H28 年 の 目 標

1

● 朝 食 を 毎 日 し っ か り 食 べ る 朝 食 の 欠 食 幼 児 小 学 生 中 学 生 高 校 生 14% 9% 27% 32% 7.4% 12.0 % 20.7% 29.3% 0%に 近 づ け る

2

● 好 き 嫌 い を 減 ら し て 何 で も 食 べ る 嫌 い な 物 が 多 い 幼 児 中 学 生 高 校 生 11% 26% 25% 13.1% 27.4% 17.0% 0%に 近 づ け る

3

● 家 族 と 一 緒 に 食 事 を と る 孤 食 率 <朝 食 >幼 児 小 学 生 中 学 生 高 校 生 2% 20% 22% 45% 4.6% 22.0% 27.2% 51.3% 0%に 近 づ け る

4

● 収 穫 ・ 農 業 体 験 を 実 施 す る 保 育 所 小 学 校 高 校 大 学 夏 休 み 親 子 食 育 教 室 教 育 フ ァ ー ム 全 保 育 所 デ タ ー 無 0 0 0 0 全 保 育 所 デ タ ー 無 1 1 1 0 全 保 育 所 全 校 1 1 1 1

5

● 適 切 な 食 事 バ ラ ン ス に 努 め る ● 食 育 に 関 心 を も つ 牛 乳 を 毎 日 飲 む 小 学 生 中 学 生 高 校 生 緑 黄 色 野 菜 を 食 べ る 小 学 生 中 学 生 高 校 生 食 育 に つ い て 知 ら な い 中 学 生 高 校 生 デ タ ー 無 55% 21% デ タ ー 無 36% 27% 30% 53% 70.9% 42.1% 22.9% 41.5% 37.7% 35.1% 27.3% 31.9% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 0% 0%

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4、 食 育 推 進 計 画

区 分 事 業 内 容

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25

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重 点 事 業 家 族 み ん な で 楽 し い 食 卓 毎 日 食 べ よ う !!朝 ご は ん 運 動 ● 農 業 体 験 の 推 進 * 夏 休 み 親 子 食 育 教 室 の 実 施 * 教 育 フ ァ ー ム の 実 施 * 保 育 所 収 穫 体 験 の 実 施 * 小 学 校 収 穫 ・ 農 業 体 験 の 実 施 * 大 学 農 業 体 験 の 実 施 ● 推 進 体 制 の 整 備 と 強 化 * ボ ラ ン テ ィ ア の 登 録 及 び 育 成 * 食 生 活 改 善 推 進 員 養 成 及 び 育 成 ● 朝 食 欠 食・孤 食 率 低 下 の た め の 啓 発 * 広 報 等 の 活 用 * 朝 食 ・ 孤 食 に 関 す る 啓 発 資 料 の 配 布 * 簡 単 朝 ご は ん レ シ ピ の 配 布 ● 食 に 関 す る 指 導 の 充 実 * 小 学 校 に お け る 交 流 給 食 の 実 施 * 料 理 教 室 や 学 習 会 の 開 催

評 価

食 育 推 進 体 制 * 食 育 推 進 行 動 計 画 PR と 推 進 * 食 育 推 進 市 民 会 議 子 ど も 対 策 (妊 娠 期 ~ 思 春 期 ) * 妊 婦 に 対 す る 教 室 ・ 個 別 栄 養 指 導 の 実 施 * 各 種 健 診 ・ 相 談 の 充 実 * 保 護 者 に 対 す る 教 室 ・ 栄 養 指 導 の 実 施 * 保 育 所 食 育 事 業 の 実 施 * 小 学 校 食 育 事 業 の 実 施 * 児 童 館 食 育 事 業 の 実 施 * 高 校 生 食 育 事 業 の 実 施 * 地 産 地 消 に よ る 給 食 の 実 施 * 児 童 館 食 育 事 業 の 実 施 成 人 対 策 * 生 活 習 慣 病 予 防 対 策 の 強 化 * 骨 粗 鬆 症 予 防 対 策 の 強 化 高 齢 者 対 策 * 低 栄 養 の 予 防 対 策

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5、 関 係 者 の 役 割

食 育 の 推 進 を 実 行 あ る も の と し て い く た め に は 、 滝 川 市 を 始 め 家 庭 や 地 域 社 会 な ど が そ れ ぞ れ の 役 割 を 果 た し て い く こ と が 重 要 で す 。 地 元 で と れ た 農 産 物 を 積 極 的 に 給 食 へ 活 用 し た り 、 献 立 に 行 事 食 や 郷 土 料 理 を 取 り 入 れ 地 産 地 消 に 取 り 組 み 、 子 ど も が 食 事 を 楽 し く 食 べ る こ と を 大 切 に 望 ま し い 食 習 慣 が 定 着 す る よ う な 食 育 を 推 進 し ま す 。 ま た 、 食 育 の 拠 点 と し て 、 保 護 者 に 食 育 意 識 を 啓 発 し 家 庭 や 地 域 と 協 力 し て 食 育 の 関 心 を 高 め て い き ま す 。 自 ら の 食 生 活 に よ り 、 健 康 は 作 ら れ る と 言 う 自 覚 を 持 っ て 、 日 常 生 活 の 中 で 、 健 全 な 食 生 活 の 維 持 に 努 め ま す 。 ま た 、 食 を 通 じ た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン や 自 然 に 対 す る 感 謝 の 心 な ど 、 食 が 持 つ 多 面 的 な 機 能 を 大 切 に す る 心 が け を 持 っ て 、 健 康 的 で 心 豊 か な 食 生 活 を 実 践 し て い き ま す 。 町 内 会 や 地 域 の ボ ラ ン テ ィ ア 団 体 が 食 育 の 担 い 手 と し て 、健 全 な 食 生 活 や 食 文 化 ・ 郷 土 料 理 な ど を 次 世 代 へ 継 承 す る た め 、地 域 の 力 で 地 域 に 根 付 い た 食 育 の 推 進 に 努 め ま す 。 地 産 地 消 を 基 本 と し て 、 安 全 な 農 産 物 の 生 産 に 努 め ま す 。 農 産 物 の 栽 培 ・ 収 穫 な ど 一 連 の 農 業 体 験 を と お し て 、 子 ど も の 食 と 農 へ の 関 心 を 高 め る 食 農 教 育 を 推 進 し ま す 。 ま た 、 食 品 の 製 造 や 販 売 な ど に 関 わ る 業 者 は 、 食 の 安 全 安 心 の 確 保 に 取 り 組 む と と も に 、 食 を 通 じ た 健 康 づ く り に 関 心 を 促 し 、 バ ラ ン ス の 良 い 食 生 活 が 実 践 で き る よ う に 、 わ か り や す い 情 報 提 供 に 努 め ま す 。 食 育 を 推 進 す る に あ た り 、 多 様 な 食 育 の 施 策 を 展 開 す る た め 、 行 政 機 関 や 関 係 団 体 ・ 生 産 者 な ど と 連 携 調 整 に 努 め 、 効 果 的 な 施 策 を 実 践 し ま す 。

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第 4 章 食育推進の基本的考え方

1、食育の理念

規則正しく、栄養バランスのよい食事を習慣化させることは、健康的な心身を作り、活力ある 日常を支えます。家族や親しい人と共にする食事は、人と人のコミュニケーションを円滑にさせ、 家族の食卓の団欒は家族の絆を築き、日々の生活に楽しみや生きる喜びを不えます。 また、食を通じて自然の恩恵に対する感謝の心を養い、四季折々の地域の行事とともに継承さ れてきた情緒ある食文化を理解する中で、感性豊かな人間性が育まれます。 このように食育は、健康で心豊かに生きる人を育てるためのものであり、知育、徳育及び体育 の基礎となるものであります。市民一人ひとりが生涯を通じて自らの食のあり方について考え、 健全な食生活を実践する力を身につけられるよう、市が食育に取り組みます。

2、ライフステージごとのテーマ

健康的な心身と豊かな心を育むためには、成長段階の早期から基礎的な食習慣など食に関する 土台となる力をしっかり身につけた上で、ライフステージごとにさまざまな能力を習得し、生涯 を通じてその力を発揮していくことが重要です。 このため、現在の食をめぐるさまざまな問題の解決に向けて、乳幼児、小学生から中学生、高 校生から大人という 3 つのライフステージに分け、それぞれのステージにおいて取り組むべき重 要なテーマを明確にし、効果的に食育を推進します。

食育は、健全な食生活習慣を培うとともに、食への感謝の心を養うもので

あり、これらの営みを通じて、健康的な心身と豊かな人間性を育み、生きる

礎を形づくる全人格的な取り組みです。

19

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適切な食習慣の基礎づくり

最も心身の発達や成長が目覚しく、生涯にわたる健康づくりの基礎となる生活習慣を身につけ る時期です。この時期は食事のリズムや食べ方、味覚・視覚・嗅覚など五感に十分刺激を受けて、 味わって食べることや、食事をする時のスプーンや箸の使い方など、基礎的な食習慣を身につけ ていくことが重要です。 また、みんなでいろいろな食材を食べることによって食への関心が高められ、楽しく食べる子 どもが育つような「食べる力」を育むことが大切です。

食を大切にする心、

食に関する自己管理能力を高める

小学生から中学生までの学齢期は心理的にさまざまなことに強い関心と興味を示し、個が確立 する時期です。保護者の保護下にあった食生活から徐々に自立し、食事の選択や判断など自分で できることの幅が大きく広がってきますが、一方では朝食欠食・孤食・偏食が子どもの心身の発 達成長に不える影響が大きく深刻な問題としてあげられております。大人になってからの健康を しっかり考えられるよう、正しい知識の学習や体験を通した学習が必要で、食材がどのようにで き、どこで誰によって作られているかなど、生産体験学習や給食食材について学ぶ機会が欠かせ なくなっており今後、改善重点項目として取り組まなければなりません。それには、食べる物を 無駄にしない食を大切にする心を養い、食に関する自己管理能力を育成することが必要です。

健全な食生活を実践、次世代を育てる

高校生以降は、これまで身に付けてきた食習慣や今後の健康管理のためにも食生活の管理につ いて、十分な理解と健全な食生活を実践していく時期になります。しかし、若い世代においては、 過度なダイエットや欠食による極端に偏った栄養の摂り方など、将来の健康に丌安を残す問題と なります。このため、一人ひとりが食の大切さを自覚し適切で冷静な食行動が取れるよう、自ら 必要な情報を得て、正しい選択・判断ができる力を身につけることが必要です。 また、生涯元気で健康を維持するために、食べることの楽しさを失わないことが大切です。さ らに大人は家庭や地域における食育の担い手として、食文化の伝承や健全な次世代を育てる役割 を果たすことが重要です。

乳幼児

小学生~中学生

高校生~大人

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第 5 章 食 育 を 推 進 す る た め の 取 組 み

本 市 は 、 妊 娠 期 ( 胎 児 期 ) か ら 青 年 期 ( 大 学 生 ) の 子 ど も に 重 点 を お い た 食 育 推 進 活 動 に 取 組 み 、 食 の 大 切 さ を 啓 発 し て い ま す 。 取 組 み と し て は 、 地 域 や 家 庭 を 対 象 と し た 各 種 教 室 や イ ベ ン ト 、 地 元 食 材 を 取 り 入 れ た 給 食 の 提 供 、 栄 養 相 談 や 食 生 活 の 改 善 を 推 進 す る 事 業 等 が あ り ま す 。 市 民 、 家 庭 、 地 域 、 幼 稚 園 、 保 育 所 、 学 校 、 大 学 、 産 業 、 農 業 、 行 政 な ど 様 々 な 関 係 機 関 が そ れ ぞ れ の 役 割 を 十 分 発 揮 し て 食 育 を 推 進 し て い ま す 。

( 1 ) 全 体 的 な 取 組 み

① 農 業 体 験 の 推 進 食 と 環 境 の 大 切 さ を 子 ど も の 時 か ら 育 む 農 業 体 験 は 、 地 産 地 消 や 米 を 主 食 と し た 日 本 型 食 生 活 の 大 切 さ 、 食 べ 物 へ の 感 謝 の 気 持 ち を 持 つ こ と が で き る な ど 、 よ り よ い 食 意 識 形 成 に 大 き く 影 響 を 与 え 、 農 業 の 学 び が 食 育 の 土 台 に 必 要 で あ る と 確 信 し て い ま す 。 同 時 に 農 業 の 体 験 で 何 が 得 ら れ る の か 、 ど の よ う な 体 験 と 学 び が 必 要 で あ る の か を 検 証 し 、 今 後 地 域 教 育 の 要 と し て 地 域 の 食 ・ 農 ・ 暮 ら し を 一 体 の も の と し て 学 ぶ 食 農 教 育 に 発 展 さ せ る こ と が で き る よ う 、 本 市 の 資 源 で あ る 農 業 を 活 用 し な が ら 食 育 推 進 し ま す 。 ② 間 断 な い 食 育 の 推 進 生 涯 に わ た る ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ た 継 続 し た 食 育 を 推 進 し 、 適 切 な 食 習 慣 を 身 に 付 け 生 活 習 慣 病 の 予 防 を は じ め 一 人 ひ と り の 市 民 の 生 活 の 質 の 向 上 に つ な げ ま す 。

( 2 ) 地 域 保 健 で の 取 組 み

① 食 生 活 に 関 す る 正 し い 知 識 の 普 及 朝 食 の 欠 食 、 栄 養 バ ラ ン ス の 崩 れ た 食 事 に よ る 生 活 習 慣 病 の 増 加 な ど 、 将 来 に わ た る 健 康 に 及 ぼ す 影 響 が 懸 念 さ れ て い ま す 。 ま た 、 現 代 社 会 の 「 食 」 を 取 り 巻 く 環 境 を 考 え る と 、 中 食 や 外 食 が 年 々 増 加 し て い る 食 環 境 の 変 化 と 上 手 に 付 き 合 い な が ら 、 一 日 に 「 何 を 」「 ど れ だ け 」 食 べ た ら 良 い の か 一 目 で 解 る 便 利 な ツ ー ル の 「 食 事 バ ラ ン ス ガ イ ド 」 な ど を 普 及 し ま す 。 2 1

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② 妊 娠 期 ( 胎 児 期 ) の 食 育 近 年 、 次 世 代 を 生 み 育 て る 若 い 女 性 に 、 適 切 な 食 習 慣 が 身 に 付 い て い な い 人 が 増 加 傾 向 に あ り ま す 。 妊 娠 期 は 今 ま で の 食 生 活 を 見 直 す き っ か け に な る 重 要 な 時 期 で あ る こ と か ら 、 全 妊 婦 を 対 象 に 「 妊 娠 期 の 食 生 活 ガ イ ド 」 に 基 づ い た 、 個 別 栄 養 指 導 と 妊 婦 ス ク ー ル な ど で 健 全 な 食 生 活 が 行 わ れ る よ う 指 導 し ま す 。 ➂ 乳 幼 児 期 の 食 育 成 長 の 著 し い 乳 幼 児 期 に お け る 食 習 慣 は 、 子 ど も の 発 育 ・ 発 達 ば か り で な く 、 生 涯 の 生 活 習 慣 に 大 き な 影 響 を 与 え ま す 。 乳 幼 児 の 保 護 者 に は 赤 ち ゃ ん 教 室 な ど の 学 習 の 場 や 乳 幼 児 健 診 時 の 栄 養 相 談 な ど で 、 適 切 な 食 習 慣 が 身 に 付 く こ と が で き る よ う 、 指 導 の 充 実 を 図 り ま す 。 ④ 思 春 期 ( 高 校 生 ) の 食 育 豊 か な 時 代 に 食 の 大 切 さ を 実 感 で き ず に 、 食 に 対 す る 関 心 が 低 下 し て お り 、 朝 食 の 欠 食 や 孤 食 、 偏 食 な ど 成 長 期 に 必 要 な 栄 養 バ ラ ン ス を く ず し 、 将 来 生 活 習 慣 病 に な る の で は な い か と 懸 念 さ れ て い る こ と か ら 、 食 の 自 己 管 理 能 力 を 身 に 付 け ら れ る よ う 、 指 導 の 充 実 を 図 り ま す 。 高 高 校 生 の 栄 養 指 導

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④ ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 等 地 域 活 動 の 推 進 地 域 に お い て 子 ど も か ら 高 齢 者 ま で 、 幅 広 く 食 育 活 動 を 提 供 し て い る 食 生 活 改 善 推 進 員 が 親 子 食 育 教 室 や 各 種 料 理 教 室 な ど を 実 施 し 、 地 産 地 消 の 推 進 と 健 全 な 食 生 活 の 実 践 を 目 指 し て 地 域 に 根 ざ し た 活 動 に 取 組 み ま す 。 ま た 、 滝 川 お も し ろ 食 育 塾 で は 、 滝 川 市 の 農 業 を 活 用 し 「 農 」 と 「 食 」 と 「 環 境 」 を 連 動 さ せ た 農 業 体 験 を 実 施 し 、 地 元 の 食 材 に 愛 着 を 持 ち 食 べ つ な い で 行 く 地 産 地 消 、 米 を 主 食 と し た 日 本 型 食 生 活 の 大 切 さ 、 食 べ 物 に 対 す る 感 謝 の 気 持 ち を 育 て 、 適 切 な 食 意 識 形 成 に つ な げ る こ と を 目 指 し ま す 。 滝 川 お も し ろ 食 育 塾 に よ る 大 学 生 の 農 業 体 験 食 生 活 改 善 推 進 員 に よ る 食 育 教 室

滝 川 お も し ろ 食 育 塾

「 滝 川 お も し ろ 食 育 塾 」 と は 、 地 域 活 動 の 場 で 「 食 」 や 「 農 」 に 関 す る 知 識 や 経 験 な ど を 話 し た り 、 調 理 や 農 業 体 験 な ど を 行 う ボ ラ ン テ ィ ア で あ り 、 滝 川 市 が 推 進 し て い る 食 育 に 賛 同 し 、 市 内 に 居 住 さ れ て い る 市 民 や 団 体 、 企 業 を 公 募 し て 登 録 し て い ま す 。 2 3

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( 3 ) 保 育 所 ・ 児 童 館 で の 取 組 み

① 保 育 所 で の 取 組 み 人 が 生 涯 に わ た り 食 と 関 わ っ て い く 中 で 、 食 べ る こ と の 基 礎 を 培 っ て い く 時 期 で す 。 園 庭 に お け る 食 材 の 栽 培 や 収 穫 体 験 、 食 に 関 す る エ プ ロ ン シ ア タ ー の 実 施 や ク ッ キ ン グ 保 育 な ど 、 日 々 の 給 食 と 連 動 し な が ら い ろ い ろ な 食 の 経 験 を と お し 、 食 の 楽 し さ 、 大 切 さ を 伝 え て い き ま す 。 ま た 、 保 護 者 に 向 け て の 子 ど も の 食 の ア ド バ イ ス や 相 談 も 充 実 し て い き ま す 。 ト マ ト の 収 穫 体 験 ク ッ キ ン グ 保 育

ト マ ト の 収 穫 体 験 ク ッ キ ン グ 保 育 ② 児 童 館 で の 取 組 み

子 ど も の 栄 養 改 善 と 食 を と お し た 心 の 健 全 育 成 を 図 る た め に 、 放 課 後 や 長 期 休 業 時 を 活 用 し 、 地 域 や 母 親 ク ラ ブ 等 と 協 働 で 食 へ の 知 識 や 関 心 を 高 め て い き ま す 。 地 域 の 方 と の 交 流 も ち つ き バ ケ ツ 稲 の 稲 刈 り 2 4

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こ の 日 の 給 食 は 、 と ん ぼ 米 を 使 用 し た セ ル フ お に ぎ り 、 牛 乳 、 あ い が も 五 目 汁 、 滝 川 メ ン チ カ ツ 、 滝 川 産 り ん ご ( レ ッ ド ゴ ー ル ド ) で し た 。

( 4 ) 小 学 校 で の 取 組 み

① 食 に 関 す る 指 導 の 全 体 計 画 の 充 実 子 ど も が 食 に 関 す る 正 し い 知 識 を 身 に 付 け 、 自 ら の 食 生 活 を 考 え 、 適 切 な 食 習 慣 を 実 践 す る こ と が で き る こ と を 目 指 し て 、 各 学 校 に お け る 食 に 関 す る 指 導 の 全 体 計 画 の 充 実 を 図 る と と も に 、 学 校 ・ 家 庭 ・ 地 域 が 連 携 し た 食 育 を 推 進 し ま す 。 ② 栄 養 教 諭 に よ る 食 に 関 す る 指 導 食 育 の 充 実 に 向 け て 、 栄 養 教 諭 が 給 食 の 時 間 や 教 科 等 に お い て 、 学 級 担 任 任 や 教 科 担 任 と 連 携 し て 、専 門 性 を 活 か し た 食 に 関 す る 指 導 を 実 施 し ま す 。 ➂ 地 場 産 物 の 活 用 の 推 進 学 校 給 食 を 活 用 し な が ら 、 ゲ ス ト テ ィ チ ャ ー と し て 地 元 の 生 産 者 を 招 き 農 産 物 の 学 習 や 一 緒 に 給 食 を 食 べ る な ど 交 流 給 食 を 通 じ て 、 地 場 産 物 の 流 通 経 路 や 生 産 過 程 を 理 解 す る こ と に よ り 、 食 べ 物 へ の 感 謝 の 気 持 ち や 愛 着 を 持 た せ る 学 習 の 場 と し ま す 。 ま た 、 旬 の 地 場 産 物 を 給 食 の メ ニ ュ ー に 積 極 的 に 取 り 入 れ 、 米 飯 は 平 均 週 4 . 5 回 で 米 の 産 地 と し て 特 色 の あ る 給 食 を 実 施 し 、日 本 型 食 生 活 を 推 進 し ま す 。

2 5

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( 5 ) 生 産 者 の 取 組 み

小 学 生 の 親 子 を 対 象 と し て 地 産 地 消 を 推 進 す る た め に 、 夏 休 み 親 子 食 育 教 食 育 教 室 を 開 室 を 開 催 し ま す 。 親 子 で 収 穫 体 験 や 地 元 農 産 物 で 作 っ た 料 理 の 試 食 を と お し む 生 産 者 と 交 流 す る こ と で 、 自 然 の 恵 み や 生 産 者 の 苦 労 、 命 を 育 む 産 業 と し て 産 業 と し て の の 重 要 性 な ど 理 解 が 深 ま る よ う に 取 組 み ま す 。 夏 休 み 親 子 食 育 教 室 白 鵬 と 一 緒 に 田 植 え 2 6

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( 6 ) 栄 養 士 部 会 の 取 組 み

子 ど も の 時 か ら 朝 食 の 欠 食 や 孤 食 、 思 春 期 や せ 症 や 肥 満 な ど 子 ど も の 取 り 巻 く 食 生 活 の 問 題 が 年 々 増 加 し 、 成 長 期 の 食 生 活 や 将 来 に わ た る 健 康 状 態 が 懸 念 さ れ ま す 。子 ど も に 望 ま し い 食 習 慣 を 確 立 し て い く た め に は 、「 家 族 み ん な で 楽 し い 食 卓 、 毎 日 食 べ よ う 朝 ご は ん 」 と い っ た 生 活 リ ズ ム を 定 着 さ せ 、 朝 食 の 欠 食 な ど の 食 生 活 の 乱 れ を な く し て い く こ と が 重 要 で す 。 子 ど も が 楽 し み な が ら 食 生 活 に 興 味 や 関 心 を も ち 、 食 の 自 己 管 理 能 力 を 高 め る た め の 栄 養 教 育 と し て 「 食 育 か る た 」 を 児 童 館 な ど で 実 施 し ま す 。 児 童 館 で の 食 育 か る た 2 7

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第 6 章 食 育推進体制と その評価計画

1、 食 育 の 推 進 体 制

食 育 を 主 体 的 に 取 り 組 む た め に 、 市 民 ・ 地 域 ・ 行 政 ・ 関 係 団 体 等 様 々 な 関 係 機 関 が 連 携 ・ 協 力 体 制 を と り 、そ れ ぞ れ の 役 割 を 十 分 に 発 揮 し て 食 育 を 推 進 し ま す 。ま た 、欠 食 ・ 孤 食 の 改 善 の た め 誰 も が 取 り 組 め る 市 民 運 動 と し て 、朝 ご は ん を 突 破 口 に「 家 族 み ん な で 楽 し い 食 卓 毎 日 食 べ よ う !!朝 ご は ん 運 動 」 を 展 開 し 5 年 後 の 課 題 の 改 善 を 目 指 し ま す 。

課 題

1、 朝 食 の 欠 食 2、 孤 食 3、食 生 活 の 乱 れ と 栄 養 の 偏 り 4、 家 庭 の 食 育 機 能 低 下

目 標

1、 食 事 の リ ズ ム が も て る 2、 食 事 を 味 わ っ て 食 べ る 3、 一 緒 に 食 べ た い 人 が い る 4、 食 事 づ く り や 準 備 に 関 わ る 5、 食 生 活 や 健 康 に 主 体 的 に 関 わ る 地 域 家 庭 関 係 団 体 生 産 者 食 品 関 連 事 業 者 滝 川 市 保 育 所・幼 稚 園・学 校 滝 川 市 食 育 推 進 市 民 会 議 ( 平 成 19 年 度 に 設 置 )

評 価

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2、 計 画 の 評 価

「 滝 川 市 食 育 推 進 行 動 計 画 」 で は 、 目 標 達 成 状 況 を 評 価 す る た め に 、 目 標 を 設 定 し て い ま す 。 平 成 28 年 度 に 食 育 推 進 状 況 に つ い て 評 価 を 実 施 し 、 次 期 計 画 の 策 定 に 向 け た 検 討 を し ま す 。

1、 経 過 評 価 ( 平 成 24 年 度 ~ 27 年 度 )

「 滝 川 市 食 育 推 進 市 民 会 議 」 に お い て 経 年 的 に 食 育 の 進 捗 状 況 に つ い て 、 評 価 を 行 い ま す 。

2、 最 終 評 価 ( 平 成 28 年 度 )

「 滝 川 市 食 育 推 進 市 民 会 議 」 に お い て 、 平 成 24 年 度 ~ 平 成 28 年 度 の 経 過 評 価 の 結 果 を 基 に 、 最 終 的 な 食 育 の 推 進 状 況 に つ い て の 評 価 を 行 い ま す 。

食 育 推 進 状 況 調 査

食 に 関 す る 課 題 の 評 価 健 診 問 診 票 食 事 調 査 身 体 測 定 な ど 食 育 へ の 取 り 組 み 評 価 食 育 に 関 す る 状 況 調 査 各 事 業 等 の ア ン ケ ー ト な ど

食 育 推 進 状 況 調 査

食 に 関 す る 課 題 の 評 価 食 育 へ の 取 り 組 み 評 価

(33)

策 定 経 過

< 滝 川 市 食 育 推 進 市 民 会 議 委 員 >

担 当 課 氏 名 委 員 長 た き か わ 農 業 協 同 組 合 特 産 部 長 稲 葉 光 信 副 委 員 滝 川 市 PTA 連 合 会 長 川 西 康 弘 委 員 滝 川 子 ど も の 歯 を 守 る 会 長 安 彦 良 一 委 員 JA た き か わ ト マ ト 生 産 者 組 合 長 中 野 隆 行 委 員 JA た き か わ と ん ぼ の 会 副 委 員 長 苅 田 勝 委 員 JA た き か わ 米 部 会 長 伊 藤 幸 三 委 員 空 知 農 業 改 良 普 及 セ ン タ ー 中 空 知 支 所 田 中 里 枝 委 員 市 民 後 藤 京 子 委 員 市 民 瀬 戸 典 子 委 員 滝 川 市 地 域 活 動 連 絡 協 議 会 長 片 岡 喜 恵 子 委 員 滝 川 市 ヘ ル ス コ ン ダ ク タ ー の 会 長 中 村 京 子 委 員 滝 川 市 食 生 活 改 善 推 進 協 議 会 長 高 橋 房 恵 委 員 滝 川 市 立 第 二 小 学 校 長 酒 井 雅 彦 委 員 滝 川 市 立 西 小 学 校 栄 養 教 諭 時 田 幸 恵 子 委 員 滝 川 市 立 中 央 保 育 所 長 内 田 敏 恵 委 員 滝 川 市 保 健 福 祉 部 部 長 橘 弘 恭 委 員 滝 川 市 保 健 福 祉 部 次 長 佐 々 木 哲 委 員 滝 川 市 経 済 部 産 業 連 携 振 興 室 副 主 幹 諏 佐 孝 委 員 滝 川 市 教 育 部 学 校 教 育 課 主 査 松 澤 裕 子 委 員 滝 川 市 保 健 福 祉 部 子 育 て 応 援 課 栄 養 士 濱 田 望 事 務 局 滝 川 市 保 健 福 祉 部 健 康 づ く り 課 課 長 金 野 正 博 滝 川 市 保 健 福 祉 部 健 康 づ く り 課 主 幹 織 田 恵 子 滝 川 市 保 健 福 祉 部 健 康 づ く り 課 副 主 幹 小 野 寺 英 子 滝 川 市 保 健 福 祉 部 健 康 づ く り 課 副 主 幹 白 石 美 幸 滝 川 市 保 健 福 祉 部 健 康 づ く り 課 主 査 運 上 明 子 食 育 推 進 市 民 会 議 検 討 委 員 会 1 回 平 成 23 年 6 月 28 日 1 回 平 成 23 年 4 月 7 日 2 回 平 成 24 年 2 月 27 日 2 回 平 成 23 年 8 月 26 日

(34)

滝川市食育推進行動計画(第 2 次)

発行年月/平成 24 年 3 月

発 行/滝川市

問合せ先/滝川市保健福祉部健康づくり課

〒073-0032

滝川市明神町 1 丁目 5 番 32 号

( 保健センター内 ) TEL 0125-24-5256 FAX 0125-23-2486

参照

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