主要及び副次的有効性評価項目の解析結果(安全性 LOCF データセット)
投与群 オランザピン アリピプラゾール 評価項目 N=138 N=136 主要有効性評価項目 26 週での有意な体重増加 患者数(%) 45 (33) 18 (13) 相対的リスク (a) 0.39 (95% CI) (0.24; 0.62) P 値 <0.001 副次的有効性評価項目 26 週での体重変化 投与前の平均体重(kg) 80.42 80.82 26 週での平均変化量 (kg) 3.35 -0.86 26 週での差 (kg) (b) -4.21 (95% CI) (-5.48; -2.93) P 値 <0.001 26 週目の体重変化率(%) 投与前の平均体重(kg) 80.42 80.82 26 週での平均変化率(%) 4.59 -0.61 26 週での差 (%) (b) -5.20 (95% CI) (-6.81; -3.59) P 値 <0.001 治験実施計画書番号 CN138-002 (a) アリピプラゾール vs オランザピン;相対的リスクが 1 以下でアリピプラゾールがオランザピンより優位 (b) アリピプラゾール - オランザピン;差が負の場合,アリピプラゾールがオランザピンより優位有効性評価項目:
LOCF データセットを用いて「レスポンダー」を解析した結果,6 週目で,アリピプラゾール群
とオランザピン群では両群ほぼ同じ改善度であった。LOCF データセットを使う 6 週間の有効性
のエンドポイントについては PANSS 陽性尺度合計点,PANSS 陰性尺度合計点及び CGI 改善度に
おいて両群は同じであった。しかし,LOCF データセットを使う 6 週間の有効性のその他のエン
ドポイントではオランザピンが優っていた。LOCF データセットを使う 6 週間の Normalized Area
Under the Curve (NAUC)での比較では,アリピプラゾール群とオランザピン群は同じ結果であった。
これらの解析結果を次の表にまとめた。
LOCF データセットを基に 26 週目の結果を解析したところ,PANSS 全尺度合計点の平均変化量
でオランザピンが優っていた。しかし,これらの結果は,OC データセットからは確認出来なか
った。
6 週以降の脱落率が両群共に高かった。補完した LOCF データの量が多く,OC データの欠側値も
多く,両データの解析間に整合性がとれなくなった。そのため 6 週以降の有効性の解析結果は,
解釈が困難であった。
2.7 臨床概要 ⑤個々の試験のまとめ
有効性評価項目の要約(LOCF データセット,有効性解析対象)
評価項目 オランザピン アリピプラゾール 第 6 週におけるレスポンダー症例 (a) 反応例数(%) 86/156 (55) 76/154 (49) 相対的リスク b 1.15 (95% CI) (0.94; 1.41) PANSS 全尺度合計点 N=156 N=154 投与前値の平均 93.55 94.70 第 6 週における平均変化量 -21.98 -17.30 第 6 週での差 4.68 (95% CI) (0.42; 8.94) 第 6 週までの NAUC -16.96 -15.48 第 6 週までの NAUC の差c 1.48 (95% CI) (-1.57; 4.53) PANSS 陽性尺度合計点 N=156 N=154 投与前値の平均 24.71 24.45 第 6 週における平均変化量 -6.60 -5.57 第 6 週での差c 1.02 (95% CI) (-0.37; 2.42) 第 6 週までの NAUC -5.20 -4.86 第 6 週までの NAUC の差c 0.34 (95% CI) (-0.63; 1.32) PANSS 陰性尺度合計点 N=156 N=154 投与前値の平均 23.41 24.54 第 6 週における平均変化量 -5.27 -4.44 第 6 週での差c 0.83 (95% CI) (-0.34; 2.00) 第 6 週までの NAUC -3.92 -3.89 第 6 週までの NAUC の差c 0.02 (95% CI) (-0.85; 0.90)PANSS 由来 BPRS core score N=156 N=154
投与前値の平均 17.11 16.85 第 6 週における平均変化量 -5.06 -4.12 第 6 週での差c 0.95 (95% CI) (0.01; 1.88) 第 6 週までの NAUC -3.92 -3.48 第 6 週までの NAUC の差c 0.44 (95% CI) (-0.20; 1.07) CGI 重症度 N=155 N=153 投与前値の平均 4.94 4.84 第 6 週における平均変化量 -1.04 -0.71 第 6 週での差c 0.33 (95% CI) (0.09; 0.57) 第 6 週までの NAUC -0.77 -0.61 第 6 週までの NAUC の差c 0.16 (95% CI) (-0.003; 0.33) CGI 改善度 N=156 N=154 第 6 週での平均 2.90 3.18 第 6 週での差c 0.28 (95% CI) (-0.02; 0.58) 第 6 週までの NAUC 3.08 3.21 第 6 週までの NAUC の差c 0.13 (95% CI) (-0.07; 0.33) 治験実施計画書番号 CN138-002 NAUC:Normalized Area Under the Curve
a 有効例:CGI 改善度 1 あるい 2(1:著明改善,2:中等度改善)あるいは PANSS 全尺度合計点が≥30%減少 b オランザピン vs アリピプラゾール; 相対的リスクが 1 以下でアリピプラゾールがオランザピンより優位 c アリピプラゾール - オランザピン; 差が負の場合, アリピプラゾールがオランザピンより優位
アリピプラゾール群,オランザピン群共に中止率が高く,アリピプラゾール群の 75%,オランザ
ピン群の 70%が 26 週より前で中止した。最も多かった中止理由は,有害事象(AE)と同意の撤
回であった。
安全性の結果:安全性の解析対象となった 314 例のうち治験期間中 1 件以上の有害事象(AE:随
伴症状,併発疾患)が報告された症例は 283 例(90%)であり,オランザピン群では 159 例中 142
例(89%),アリピプラゾール群では 155 例中 141 例(91%)であった。オランザピン群で高頻度
にみられた有害事象(発現率 10%以上)は,頭痛,不眠症,不安,傾眠,激越,頭部ふらふら感,
精神病及び消化不良であった。アリピプラゾール群で高頻度にみられた有害事象(発現率 10%以
上)は,不眠症,頭痛,不安,激越,精神病及び消化不良であった。これらのうち,オランザピ
ン群での傾眠は(23%),アリピプラゾール群の(8%)3 倍であった。また,体重増加は,オラン
ザピン群で有害事象として多く報告された。その他,けいれん(seizure)が両群に 1 例ずつあり,
遅発性ジスキネジアも 1 例ずつ報告された。しかし,抗精神病薬による悪性症候群(NMS)の報
告はなかった。
いずれかの投与群において,少なくとも患者の 5%以上で発現した試験治療下発現有害事象(随
伴症状,併発疾患)の頻度を器官分類別,投与群別に次表に示した。
2.7 臨床概要 ⑤個々の試験のまとめ
いずれかの投与群において,少なくとも患者の 5%以上で発現した試験治療下発現
有害事象(随伴症状,併発疾患)の頻度,器官分類別,投与群別,安全性解析対象
患者の例数(%)
器官分類
オランザピン
アリピプラゾール
基本語
対象例数 159
155
発現例数
a142 (89)
141 (91)
全身系
頭痛
51 (32)
36 (23)
感染
5 (3)
8 (5)
四肢疼痛 11
(7)
5
(3)
疼痛
8 (5)
5 (3)
無力症 11
(7)
3
(2)
心血管系
頻脈
8 (5)
5 (3)
消化器系
消化不良
16 (10)
18 (12)
便秘
11 (7)
13 (8)
嘔気 8
(5)
12
(8)
嘔吐
下痢
11 (7)
11 (7)
12 (8)
9 (6)
口内乾燥
9 (6)
3 (2)
代謝/栄養系
体重増加 14
(9)
7
(5)
筋骨格系
筋痛
7 (4)
8 (5)
神経系
不眠症
47 (30)
50 (32)
不安
40 (25)
31 (20)
激越
28 (18)
24 (15)
精神病
17 (11)
23 (15)
傾眠
36 (23)
13 (8)
頭部ふらふら感
18 (11)
11 (7)
アカシジア 5
(3) 10
(6)
幻覚 10
(6)
9
(6)
統合失調症反応
9 (6)
8 (5)
神経過敏
6 (4)
8 (5)
妄想反応
5 (3)
8 (5)
抑うつ 12
(8)
8
(5)
錐体外路症候群
8 (5)
7 (5)
呼吸器系
上気道感染 10
(6) 8
(5)
Protocol CN138-002引用元:総括報告書 Table 12.1A, Appendix 12.1A
a 2 件以上の有害事象を経験した患者は,総計では 1 回のみ計算された。