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京都市における小売商業の分布とその動向

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(1)

京都 市 にお ける小売商業 の分布 とその動 向

東 伊 理 (昭和56年 5月30日受理)

(I)は

じめに (■

)検

討資料 と地域の概観

(1)検

討資料

(2)地

域の概観 (III)京都市 にお ける小売商業の分布

(1)小

売商業の規模別分布 り

)小

売商業の業種別分布

(lV)京

都市 における小売商業の地域的動向

(I)

は じめ に わが国で は,高度 成長 以降小 売商 業 に は急激 な変化 が み られ た。それ は,消費活 動 にお け る量 的拡 大 と消費 の多様化

,購

買様 式 の変化 を と もないつつ

,同

時 に生産 流通活 動 にお け る技術革新 が進 展 して きた こ とにあ る(1ち また、小売商業 は

,地

域的には消費が概 して小規模

,分

散的であるため

,人

口 (購買力

)の

動向 に応 じて

,さ

まざまな展開 を示す産業活動であることか ら

,高

度成長以降小売商業の立地変動 も著 しい。 とりわけ

,わ

が国の大都市 (圏

)で

,高

度成長期 を通 じて

,上

述の消費・ 流通環境 をめ ぐる諸 変化のほか

,急

激な大都市での人 口増加 と大都市圏の拡大 に ともな う人 口の郊外化 (分散化

)が

著 しく

,小

売商業機能 の立地 と小売商業地の動向には急激な変化 をみて きた。 ことに大都市では

,大

阪市を筆頭 に

,中

心部か ら始 まった人 ロ ドーナ ッツ化現象の外縁的拡大 と も相倹 って

,人

口の郊外移動 はその速度 を早めてきた ことか ら、大都市での小売商業の変動 は一層 注 目され る。 ところで

,既

応の大都市 (圏

)の

小売商業動向をめ ぐる研究 は

,必

ず しも多い といえないが

,概

ね以下の

2側

面か ら進 め られて きた。即 ち

,大

都市 (圏

)が

一般 に(i)都心地 区

,(ii)都

心地 区周 辺 (≒既成市街地),(iii)郊外の

3地

帯 か ら成立 していることか ら

,(1)3地

帯の相対的関係 およ

(1)地

帯別 動 向

(2)地

区別動 向

(V)む

す び

(2)

122 伊 び

(2)各

地帯の個別的動向の両者か ら論 じられてきた。 まず

,前

者の視点か らの研究 は

,合

衆国でいち早 くみ られた。合衆国では

,モ

ータ リゼー ション の進展 を背景 に,大規模 かつ広域的な郊外化が進み,その結果計画的 シ ョッピングセンター(planned 甑opping center)を 核 とする小売商業の郊外化が著 しいことが指摘 されている°ち それに封 して, 大都市では都心地 区周辺 を中心 に

,小

売商業の衰退化 (Commercial Ыight)が特徴 とされる・ ち 一方

,合

衆国などと異 な り

,主

要交通手段 を大衆交通 に依拠 し

,郊

外の空間的拡大 も相対的に狭 域 であるわが国の場合 には

,主

に次の ことが明 らか とされて きた。大都市圏 における大都市の小売 商業の地位 は

,林

0,大

阪商工会議所0な どの研究か ら

,相

対的に低下 して きてお り

,全

般的 な小 売商業の郊外化 は進 んでいることが明 らか とされてきた。 しか しなが ら

,小

売商業機能の動向 を詳 細 に検討 した富田和暁 は

,財

の性格 によりその動向が異な り

,低

・ 中次中心機能の郊外化が進展す るの に対 して

,高

次中心機能で は大都市 に集積 する傾向があ ることを指摘 しているの。 つ ぎに

,後

者の視点か らの研究 は

,大

都市の小売商業の実態研究 にみ られ

,地

域的には主 として 都心地 区 と既成市街地の動向について論 じられて きている。近年の都心地区の動向については

,服

部鐘二郎

0,戸

所隆0の 研究がある。服部 は東京銀座 の都心商店街で は業務化が進 み

,シ

ョーウィン ド化 しつつある実態 を明 らか とし

,ま

た戸所 は名古屋市では都心部の立体化が進 むなかで

,都

心部 の商業の変化 は専門店チェーンの進出 とファッション衣料 な ど女性用品店舗 などの専門化 した機能 の集積 に特徴があることを実証 している。 こうした都心地 区の高度 に専門化 した機能集積 に対 して

,都

心地 区周辺 ない し既成市街地の小売 商業動向については

,正

木久仁(1°

,大

阪市経済局(D,林(Iりなどの研究がある。前

2者

,い

ずれ も 大阪市では

,都

心地 区 と郊外の中間に介在す る既成市街地内の商業地 (二次的商店街)の 衰退化(商 圏の縮小化

)が

進 んで きた ことを明 らか とし

,ま

た林 は

,名

古屋市で も都心部周辺 の商業地区の衰 微化が進 んでいるもの と指摘 している。 本稿では

,上

述 の研究成果 を踏 えつつ

,京

都市の事例 について

,小

売商業の立地 を考察 した後 に, 小売商業 の動向について検討するものである。 (■

)検

討資料 と地域の概観

(1)検

討資料 一般 に大都市内部の小売商業の実態 を検討するためには

,(i)商

業地の画定ない し統計単位の抽 出および

(1)珂

売商業指標 の設定が問題 となる。 とくに前者の ことは重要であ り

,従

来 よ り地価 な どによ り商業地 を画定 する方法 と国勢統計 区

,メ

ッシュなどを単位 とした商業統計 区を利用する 方法が用い られて きたが

,本

稿の 目標 とす る小売商業の動向をみるためには

,統

一的基準 による経 年的資料 を必要 とす ることか ら

,本

分析 では京都市が独 自に集計 した商業統計書 を用 い(1°

,基

本的 理

(3)

京都市 における小売商業 の分布 とその動 向 123 分析単位 として国勢統計 区 (元学区

)を

用い ることとした(1° 。 この統計 は

,産

業中分類 ごとに商店数

,従

業員数

,販

売額が記載 されてお り

,検

討 にあたっては商 店数

,販

売額 を指標 として適宣用いることとす る。 なお

,こ

うした統計 の特性 については

,類

似の統計 を用い名古屋市の小売商業の分布 と動向につ いて実証的研究 を行 なった林上がすでに指摘 した ところである力平1°

,京

都市の場合 にも概 ね次のよ うなことがいえる。 この資料の利点 は

,(1)統

計単位がほ とん ど変化 しないので

,分

析単位 を経年 的に統一化す ることが可能であるため

,地

域的諸事象の変化 を検討するのに都合が よい。

(1)小

売 商業のほか人 口

,事

業所 な どの諸統計 とも共通 した統計単位であ り

,小

売商業 と他のデータ とも比 較が可能であるな どにあ り

,一

方欠点 は

,実

質的な商業地域な どが複数の統計 区によ り分断 されて いる場合があるな どにある。以上の ように

,本

資料 は問題点がない とはいえないが

,行

政単位 よ り も詳細 な小売商業の動向を探るためには貴重 な ものであることはいうまで もない。

(2)地

域の概観 京都市 は

,京

阪神大都市圏 を構成す る京都大都市圏の中心都市で

,人

口は昭和50年現在

146.1万

人であ り

,京

都大都市圏 (252.3万人

)の 57.9%を

占める。前述のように

,一

般 に大都 市 (圏

)は

都心地 区

,既

成市街地

,郊

外か ら構成 され るが

,京

都市の場合 にも都心地 区を中心 にほぼ同心円状 に各地帯が展開する。 第1図は

,昭

和39年に小林博が設定 した京都市の地域構造図 をもとに・°

,筆

者がその後 の変化 を 考慮 して修正 した地帯 区分図である°の。以下,こ の図の区分に従い各地帯の概観 をみることとする。 都心地区は

,概

ね北三御池通

,南 =松

原通

,東

=鴨

,西

=西

洞院通 によ り画 され る範囲であ り, 昭和50年現在京都市の全事業所の

7.3%が

立地 している。既成市街地 は

,都

心 よりほぼ南北 5 km,東 西3 km圏の範囲にあた り

,西

方には住工混在地区などもみ られ るが

,お

もに戦前か らの住宅地帯 に あたる。その外周の郊外地

Aは

,戦

後の比較的早 い時期か ら前

2地

帯 より住宅 。工業 な どの各種機 能の外縁的拡大 によって発展 した地帯 であ り

,西

,南

部 には京都市の工業機能が比較的集 中 して いる。郊外地

Bは ,昭

和40年代以降 に住宅地化が急激 に進展 して きた住宅専用地帯である。さらに, 上述の実質的都市域の外側 に

,北

,西

部 では後背農山村が展開する。 つぎに,消 費 を基本的に規定する人 口の動向をみることとす る。京都市の人 口は,昭和35年 の128. 5万人か ら

,昭

和50年の146.1万人へ と増力日して きたが

,現

在では人 口増力日も停滞的 (昭和55年147. 3万人

)と

なってきている。一方

,京

都大都市圏の人 口は

,昭

和35年の192.1万人か ら

,昭

和50年の

252.3万

人へ と約60万人増加 し

,人

口の郊外化 は現在では京都市域外の周辺市町村 に中心があ る。 京都市内の人 口動向を概観す ると,都 心地区では,昭 和30年代か ら人 口減少傾向 を示 し

,昭

和35∼ 50 年の15年間に約

42%減

少 した。 こうした都心地 区か ら始 まる人 口空洞化現象は

,漸

次既成市街地ヘ と外縁的拡大 を遂 げ

,同

15年間の人 口変化 をみ ると昭和35年 74.7万人か ら昭和50年55,5万人へ と約

26%人

口減少 し

,

この地帯で人 口増力日をみたのは88統計 区の うちわずか

1地

区にす ぎない。

(4)

124 伊 東 理

N

6京都御 発 計 _ゼ __

ニゴ

ψ

k

―・ ―市 界一“―区 界一―統計区砦 地帯界 □ 都心地 区

□ 既成市街地 回 郊外 地

A

目 郊外地

B Eヨ

後背農 山村 第1図 京 都 市 の 地 帯 構 造 図 番号で指 した主要地区は,以下の通 り 1立誠 2生祥 3日彰 4豊園 5開智 6永松 7鳳徳 8紫明 9嘉楽 10京極 1仁和 12聖護院 13養正 14養徳 15葵 16城巽 17朱雀第七 18朱雀第八 19富有 20柳池 21銅耽 22弥栄 23植柳 24皆 山 25大内 26郁文 27山王 18東和 29待鳳 30修学院 31清水 32山階 33勧修 34上鳥羽 35吉祥院 36嵯峨野 37山ノ内 38西院 ■ 39西京極 40梅津 狙桂 42深草 43竹田 44板橋 45南浜 46岩倉 47醍 醐

(5)

第 1表 京都市の地帯別人口推移 統 計 区数 人

(千

人) 昭 和35∼ 50年 人 口増加地区数 昭 和

35年

昭 和

40年

日召不日 4 5 年 町写不日 5 0 4, 都 心 地 区 45 (3.5%) 38 (2.8%) 31 (2.2%) 26 (1.8°/。)

0 (0.0%

既 成 市街 地 747(58.」%) 710(52.0%) 634 (44.7°/O 555(38.0%)

1 (1.1%

郊 外 地

A

439(34.2%) 544(39.9%)

639(45.0%

710(48.6%)

30(71.5%

郊 外 地

B

36 (2.8%) 59 (4.3%) 100 (7.0% 153(10.5%) 9(100.0% 後 背農 山村 18 (1.4%) 14 (1.0%) 1% 17 (1.2%)

2(22.2%

158

1,285(100.0%) 1.365(100.0%) 1,419(100.0%) 1,461(100.0%) 42(26.6%) 〔資料〕 各年次のF京都市の人口』(京都市統計センター)による。 第2表 京都市 の行政 区別小売商業推移 商 店 数 年 間 販 冗 額

(億

円) 昭 和

43年

昭 和

47年

日召不日 5 1 年 51/43 昭 和

43年

日召和

47

年 昭 和

51年

51/43 区 1,762(7.8%) 1,800(7.5%) 1,707(7.1%) 0.97 147 (4.5%) 248 (4.8%) 400 (4.4%) 2.72 上 京 区 2,817(12.5) 2,853 (11.9 2.672 11.2) 0.95

288(8.7)

370(7.2)

663(7.3)

2.30 左 京 区 2,285(10.2) 2,158 (9.0 2,457 10.3) 1.08

211(6.4)

270(5.2)

736(8.1)

3.49 中 京 区 3,713 (16.5) 3.803 (15,8 3.572 14.9) 0.94 587(17.8) 941 (18.2) 1,463(16。1) 2.49 東 山 区 2,564 (11.4) 2,983 (12.4 3,251 13.6) 1.27 234 (7.1)

440(8.5)

881(9,7)

3.76 下 京 区 3,234(14.5) 3,249(13.5) 2,795 11.7) 0.86 1,089(33.1) 1,496(29.0) 2,500(27.4) 2.30 南 区 1,447 (6.4) 1,557 (6.5) 1,604 (6.7) 1.11 292 (8.9) 432 (8.4) 656 (7.2) 2.25 右 京 区 2,414 (10,7) 3.122 (13.0) 3,191(13.4) 1.32

212(6.4)

531(10.3) 951 (10.4) 4.49 伏 見 区 2,237 (10.0) 2,498 (10.4) 2,645(11.1) 1.18

233(7.1)

430 (8.3) 861 (9.5) 3.70 京 都 市 計 22,473(100.0) 24,023(100.0) 23,894 (100.0) 1.06 3.293 (100.0) 5,156(100.0) 9,110(100.0) 2.77 〔資料〕各年次の『商業統計結果報告書』(京都市統計課)による。 珊 当 卦 再 樹 専 い う 郡 酎 器 ⑤ ゆ 卦 暗 へ ё 響 Ⅱ   ド誤

(6)

126 t舟 以上の人 口減少

2地

帯 に対 して

,郊

外地では人 口増加 をみてきた。既成市街地 に接す る郊外地

A

では

,昭

和30年代後半か ら昭和40年代前半 にか けて急激な人 口増加 をみたが

,こ

の地帯 で も過去15 年間で人 口減少 をみた統計 区が12地区み られ るなど

,現

在では人 口増力日も鈍化 して きている。一方, 郊外地

Bで

急激な人 口増加 をみ るのは

,同

A地

帯 よ りも約

5年

のタイムラグをともない昭和40年代 以降であ り

,京

都市域外 の周辺市町村 での人 口増加が顕著 となって くる時期 と対応す る。後背農山 村では

,飛

地的に一部住宅 地化が進展 しつつある地区 もみ られるが

,人

口は総 じて衰微 ない し停滞 的でぁる (第

1表

)。 つづいて

,小

売商業の動向についてみ ると

,京

都市の小売商業 は昭和51年現在商店数23,897店, 年間販売額 9111.4億 円であ り

,昭

和43年 同22.473店

,同

3294.5億 円に比 して

,そ

れぞれ1.06倍,2. 77倍の増加 をみている。 しか しなが ら

,昭

和43∼ 51年の

8年

間の小売商業活動の変化 は

,単

に量的 拡大 を遂 げただ けではな く

,行

政 区単位で も様相 を異 とし

,商

店数で は下京 区

24%減

をはじめ

9行

政 区の うち

4区

で減少 し

,一

方右京区

32%増

な ど周辺区で増加 して きた。同様 に販売額 では

,そ

の 増加比が上京 区・ 下京区2.30倍か ら右京 区4.49倍 まで格差が著 しく

,中

心 区である下京

,中

京両区 の販売額 シェアは昭和43年

50.9%か

ら昭和51年

43.5%へ

と低下す るな ど

,小

売商業の立地変動が 進行 して きている (第

2表

)。 第 3表 業種別小売商業の変化 (昭和43,51年) 商

数 年 間 販 売 額 (億円) 昭和43年 昭和51年 51/43 昭和43年 昭和51年 51/43 各 種 商 品 1,872 衣 料 3,288 3,661 357 1,109 食 料 品 10,536 10,498 0.99 959 2,520 2.63 自動車・ 白転車 604 744 123 309 家 具 な ど 2,437 2,574 344 そ

の 他 5,591 6,390 630 1,846 小 売 業 計 22,473 23,894 3,293 9,111 2.77 〔資料〕各年次の『商業統計結果報告書』(京都市統計課)による。 さらに

,こ

うした地域的変化 とともに業種構成上の変化 も進行 して きた ことは注 目で きる。第3 表の ように

,商

店数

,販

売額 の変化 は業種 ごとに異 な り

,商

店数で は「食料品」小売業が減少傾 向 を示 し

,一

方百貨店

,大

型 スーパーな ど「各種商品」河ヽ売業,「自動車 。自転車」河ヽ売業,「その他」 小売業の総合型小売業および需要の拡大が著 しい業種での増加が 目立 って きている。 また

,販

売額 では,「衣料」小売業,「その他」小売業の両小売業が相対的に成長 して きてお り,「食料品」小売業 を筆頭 に他の業種 はその増加比が全市平均 を下回ってきている。 理

(7)

京都市における小売商業 の分布 とその動向 127 (Ⅲ

)京

都市 における小売商業の分布 本節で は

,京

都市の小売商業の動向を検討する前段階 として

,昭

和51年の商業統計結果表 によっ て

,京

都市の小売商業の分布の現状 をみることとす る。

(1)小

売商業の規模別分布 小売商業ない し小売商業地の分布 をみ る場合

,一

般 に商店数 を指標 とされ るが

,現

実的 には各商 店の業種お よびその立地点 などによ り

,商

店数が同一で も

,1店

舗 当 りの重 みには格差があるため, 小売商業 (地

)の

規模・ 性格 は大 きく相違する場合が多い。 そこで ここで は

,上

述の問題点 をで き るだけ少 な くす るため

,年

間小売販売額 (飲食店 を除 く

)を

指標 として用い る。 第4表 主要小売商業地区の類型

50.0%

49.9∼

10.0%

9.9∼

50%

聰9∼25,0% 249∼ 10.0% 500∼ 立誠ω 豊国lel永松lel A 開智囲 B 生祥ω 2 011-4.99 南浜lel 京極ω C 嘉楽∞ 城巽働 富有卿 柳池1/c)銅陀

0日

彰① 弥栄曲 植柳囲

E

1 00-1.99 養徳働 山階④ 九条塔南回 吉祥院働 紫明働 聖護院脩)養正 ⑬ 朱雀第七Q朱雀第八働清Щ そ) 大内囲 郁文囚 上鳥羽回 西院H働 西京極例 板橋錮

F

050´彰0。99 仁和ω D 待鳳ω 鳳徳囚 葵

Q

勧修

Q七

条第三④ 山王lal 東和働 嵯峨野

0

山ノ内伯) 梅津回 桂岱 深革

lel G

*

小売商業販売額配分率

j8t*()内

は、業種 間販売額特化係数 の うち、 最大値 をとる業種 m地区販売額/京都市販 売額 各:各種商 品 衣:衣料 食 :食 料 品 38t 小売商業吸引力係数(特化係数) 自 :自 動車・自転車 家 :家 具 な ど そ:その他

/器

(8)

128 伊 ′

, 商業地類型

rT`

1色

r

r

・デ

°

・い

1日Ⅲ・ ′ L.″・・ 理 ‘ ■ ● . . ″ . 中 ・ 沌 ・ ′ ・ ′ ・ 亀

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ヽ. B

・ ヽ ..ゝ

デ■エ

京都御所

k.鳴

i:'

イ ・ 七 ・ ′・ ′・ ′・ ・ 口も.J ― ●― 市 界 ― ●●

D区

界 一 統計 区界 企 u   m k

第 2図 京都市の主要小売商業地区

(9)

京都市 における小売商業 の分布 とその動向 129 第

4表

は,主 要小売商業地 を抽出 し,その規模 をみるため

,小

売商業販売額配分比率 を算出 し

,同

時 に各小売商業地の性格 を探 るため

,小

売商業吸引力係数 (販売額 の対人 口特化係数

)と

各地 区で の最 も代表的な業種(業種間特化係数で最大値 を取 る業種)を求 め,前

2者

の指標 をもとに小主 商業 地 をグループ別 けした ものである。 また

,上

述の分類 による主要小売商業地の類型別分布 は

,第

2 図の ごとくである。 さて

,小

売商業販売額配分比率 (千分率

)で

,50.0%。

以上の

3地

区 (全地 区の

1.9%)を

筆頭 に

,以

下50.0%。未満∼10.0%。

=9地

区 (同

5.7%),10.0%。

未満∼5.0%。

=33地

区 (同

20.9%),

5.0%。以下 三113地区 (同

71.5%)と

な り

,同

比率5.0%。以上 の小売商業地 区 (45地区

,28.5%)の

累積販売額比率 は630.0%っ となる。一方,各小売商業地の該 当地区内外で発生す る需要 に対 し応需す るサー ビス水準(≒中心性)の目安 として算出 した小売商業吸引力係数では

,永

松地 区の58.26をは じめ同係数5.00以上の地区は

6地

区を数 え

,以

下5.00未満∼

2.00=12地

区(担し

,配

分比率5.0%。以 下の

2地

区を含 む

),2.00未

満∼1.00=36地区(同20地区を含 む)と な り

,同

係数1.00以上の特化地 区は54地区

(34.2%)で ,こ

れ らの地 区の累積販売額比率 は652.8%。に達す る。 以上 の両指標 の考察か ら

,京

都市の小売商業分布 は

,30%前

後の地 区で

60%強

の集中をみている こととなる。その うち

,小

売商業販売額配分比率5.00%。以上

,商

業吸引力係数1.00以上の31地 区,

19.7%(仁

和地区を除 く

,A∼

Fの

小売商業地 区

)が ,京

都市の重要な小売商業地 と考 えられ

,こ

れ ら諸地 区の累積販売額比率は

,全

市の581.5%。を占める。 つ ぎに

,主

要小売商業地の分布 についてみることとする。小売商業販売額配分比率

,小

売商業吸 引力係数 ともに最大であるのは

,市

内最大の商業中心 (四条河原町交差点周辺

)に

相 当す る永松地 区 (配分比率68.0%。

)で

あ り

,つ

づいて市内最大の百貨店の立地す る豊園地区 (67.8%。

),永

松地 区に北接 し四条河原町北∼三条河原町間の路線 を中心 とす る立誠地区 (55。1%。)と なる 〔

Aグ

ルー プ〕。これ ら

3地

区についで配分比率が25.0%。以上 と大 きいのは,都心地区を構成する開智地 区(25. 2%。

),京

都駅前の皆山地 区 (49.4%。

)の

Bグ

ループおよび伏見 区。京阪桃 山駅前 を中心 とす る南 浜地 区 (28.8%。

)と

なる。上述の

6地

区 (累積配分比率294.3%。

)に

ついていうと

,永

,豊

園, 立誠

,開

智の

4地

区が実質上京都市の中心商業地区を形成 し(同216.1%。

),京

都駅前の皆山地 区は その吸引力係教 も高い ことか ら

,小

規模ではあるが中心商業地区 と並ぶ商業中心地である。 こうし た

2大

商業中心地 に対 して

,南

浜地区は郊外で最大 の

2次

的商業中心地である(り。 つ ぎに,配分比率25.0%。未満∼10.0%。の小売商業地 区は,中心商業地区か ら約

4∼

6 km圏に立地 す る。既成市街地 に立地す る京極 (11.1%。

),仁

和 (10.4%。

)両

地 区は

,そ

の代表的業種 が「食料 品」小売業にあるなど

,最

寄品店舗の集積 した小売商業地区である。その他の

4地

区 〔

Dグ

ループ〕 は

,業

種構成上「自動車・ 自転車」月ヽ売業ないし「各種商品」河ヽ売業の販売額比率が極めて高い と いう特徴をもつ吉祥院 (配分比率24.5%。

,上

記業種の販売額比率

79.9%。

),養

徳 (同12.4%。

,同

56.6%),九

条塔南 (同11.7%。

,同

47.5%),山

(16.7%,同 67.4%)の

各地区である。前

3地

(10)

130 伊 は

,市

内では代表的な自動車小売業 の集中地 区に相当 し

,山

階地 区は同地 区に立地す る大型スーパ ー1店の販売額が全販売額の

50%以

上 を占めてお り

,そ

の店舗 を中心 に山科盆地の中心商業地区で あ り

,そ

の性格 は南浜地 区に類似す る郊外地の二次的商業地である(り 。 配分比率が10.0%。未満∼5.0%。の小売商業地 区は,その業種構成が さまざまであるが

,吸

引力係 数 によって分類 した各 グループの分布 は

,中

心か ら

E→ F→

Gグ

ループの順 でほぼ同心円状 に展開 している。生祥地 区の6.48を筆頭 に吸引力係数2.00以上の

Eグ

ループの小売商業地区は

,嘉

楽地区 (8,3%。 )を除 き

,す

べて中心商業地区

,京

都駅前の皆山地 区に連続 してい る。とりわけ中心商業地 区に隣接す る諸地 区は

,銅

駐 (8.5%。

),弥

栄 (6.5%。

),日

彰 (7.2%。

)各

地 区などでその商店密度 は低下す るものの中心商業地区 と街路状 に連続 した商業集積 を形成 してお り

,そ

のほか富有地区(6 .0%。)で は家具街 (夷川通

),生

祥地 区 (9.7%。

)で

は専門的食料 品街 (錦小路通

)な

ど中心商業地 区に不足 する機能の補完的意味 をもつ特定業種 の特化地 区であるなど

,中

心商業地区 と機能的に結 びついた小売商業地 区である。

Fグ

ループの小売商業地区の分布 は

,主

に中心商業地区か ら

4∼

7 km圏の既成市街地

,郊

外地

A

の両地帯 でみ られ

,郊

外地

Aで

の小売商業地区は

,西

H(阪

急京都線西院駅周辺

,6.8%。

),西

京 極 (阪急京都線西京極駅周辺

,9.0%。

),板

橋 (京阪・近鉄丹波橋駅周辺

,9,4%。

)な

ど郊外鉄 道の 駅周辺 に立地 している。各小売商業地 区の主要機能 は多様 であるが,「自動車・自転車」小売業,「 家 具 などJ河ヽ売業,「その他」刈ヽ売業の業種 に特化する地区が多い。 最 も外側 に位置する

Gグ

ループの小売商業地区は

,当

該地区の人 口規模が比較的大 き く

,主

に中 心商業地 区か ら

6∼

8 km圏に分布 し

,

多 くは既成市街地 と郊外地

Aの

フリンジに立 地 している。郊 外地

Aに

,Fグ

ループ と同様 に嵯峨野(京福北野,嵐山線帷子 ノ辻駅周辺,9,1%。 ),桂 (阪急京都, 嵐山線桂駅周辺9.0%。

),深

草(京阪深草駅周辺7.0%。)各 地 区の郊外鉄道の駅周辺 に発達 したガヽ売 商業地区がみ られ る。このグループの小売商業地区の主要機能 は,山ノ内地区(5.2%。)な ど

3地

区ニ 「 自動車 。自転車」小売業

,鳳

徳地区 (5,7%。

)=「

衣料」小売業 となるが

,他

8地

区はすべて「食 料品」刈ヽ売業 ない し「各種商品」河ヽ売業 (スーパー

)で

ぁる。 鬱

)小

売商業の業種別分布 前節では主要小売商業地の分布 についてみたが

,こ

こでは小売商業中分類業種 ごとにその分布 に ついてみることとす る。なお分析 にあたっては

,各

業種 について

,(1)業

種間特化係数1.50以上お よび販売額配分比率5.0%。 (対京都市

)以

上 ない し

(1)販

売額配分比率10.0%。以上の統計 区を特 定業種の主要商業地 区 とし

,そ

の分布 を考察す ることとした。以下

,各

業種別 にみることとす る(第

3∼ 5図

)。 理

(11)

・鳴 .′・ ″ 京都市 における小売商業の分布 とその動向 131 ヽ

。 ︵︲

,t

A l 、

∼ 、.、

.ュニ..

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,議

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i

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多ヽ

′〆

亮京

o 5km

――・―― 市 界 ― ・…… 区

一――― 統計区界 ○ 各種商品イ境 業

織物・剰 長・身 まわ り品河境 業 第 3図 業種別主要商業地区の分布 (各 種商品小売業 と織物・衣服・身 まわ り品小売業)

(12)

132 伊 理 ! ヽ ●︰ ● l . . 、 . 、 デ 。′ ・︲ ・f ・ , ・f ・′ r・A・

・―

/・

1

ヽ . . f , . ∼ .

。ガ

い L ︲ . ば 。 , 1 ・ ︲ ・ ′ ・ ― ・ ― 市

○ 飲食料品河

境業

第4図 業種別主要商業地 区の分布 界

…… …… 区 界 一 統計区界 □ 自動車・自転草小売業 (飲食料品小売業 と自動車・ 自転車小売業)

︿

・ヽ・T

Bが

・ゝ

小売商業販売額配分比率デ

(13)

京都市 における小売商業の分布 とその動 向 133 〔各種商品小売業〕 この業種 の主要商業地区は

,16地

区 と他の業種 に比 して もっとも少 な く, 百貨店

,比

較的規模 の大 きいスーパー(≒売場両積1,000m2以上)の立地点 と概ね一致す る。主要商 業地 区は,(i)豊園,永松,開智

,立

誠の都心

4地

区,伍)京都駅前の皆山,同裏 の九条弘道,山王地区の

2大

集積地がみ られ

,そ

のほか既成市街地 に

2地

,郊

外地

Aで

は嵯峨野

,川

,南

浜 な どの各郊 外鉄道駅周辺 および山科 区山階地区など

7地

区 となる。販売額配分比率で は,都心

4地

区で651,9%。 を占め,つ ぎに皆山地 区118.8%っ とな り

,2大

小売商業地で全市の

%以

上 と極度 に集中 している。こ れ ら

5地

区以外では山階 (48.3%。

),南

浜 (31.4%。

)地

区な ど交[外地

Aの

大型スーパー立地地 区に 集中 している。 〔織物・衣服 。身の回 り品小売業〕「衣料」小売業の主要商業地区は

,27地

区 と「各種商品」河ヽ売 業についで少 な く,販売額配分比率では立誠地 区228,0%。 と高 く,つづいて開智(33.2%。),永松(25。 2%。

)地

区の都心の諸地 区,皆 山地 区(24.3%。 ),南浜地 区(33.2%。

),嘉

楽地 区 (24.5%。)となる。 以上の

6地

区は

,他

の諸地区 とは配分比率で相当な格差があ り

,い

ずれ も小売商業吸引力係数2.00 以上の小売商業地区にあた り

,西

村孝彦が行なった京都市の中心地階層区分で も高次中心地

(I∼

II階層

)に

相 当 している?° 。 この ように「衣料」」ヽ売業 は

,中

心性 (≒小売商業吸力係数

)の

高い 地区 に集中 しているが

,そ

の他の主要商業地 区は、都心地 区周辺 をはじめ として既成市街地内 に多 く分布 し

,主

に中心商業地区か ら3 km圏内に分布 している。 〔飲食料品小売業〕 「食料品」打ヽ売業の主要商業地区は

,42地

区 ともっ とも多 くを数 える。販 売額 配分比率が最大であるのは

,皆

山地 区の43.6%っであ り,以下仁和地区(20.4%。 ),山階地 区(20. 0%。),鏡 山地 区(19.6%。

)な

どとなる。観光土産部門のウェイ トが大 きい と考 えられ る京都駅前の 皆山地区 を除外す ると

,配

分比率が高い地区は

,い

ずれ も人 口規模 の大 きい諸地区であ り

,主

要商 業地 区の分布 は

,郊

外地

Aを

中心 に分散的に分布 してい る。 〔自動車・自転車小売業〕 この業種 は

,小

分類では 「 自動車」 河ヽ売業が

95.0%を

占めることか ら

,実

質的 には「 自動車」河ヽ売業の分布 を意味す る。「 自動車 。自転車」 月、売業の主要商業地区は, 35地区と「食料品」小売業 についで多い。販売額配分比率が最大の地 区は

,吉

祥院地区の215.0%。 であ り,以下九条塔南地 区 (60.8%。

),城

巽地区 (51.9%。

),西

京極地区 (42.0%。),東和地 区 (28. 6%。 ),養徳地 区 (27.8%。

)な

どとなる。 この業種 の主要商業地区の分布 は

,例

えば「衣料」小売業 とは対象的 に

,中

心商業地 区か ら3 km圏内には城巽地区な ど

5地

区にみ られ るにす ぎず

,多

くの主 要商業地 区は同圏よ り外側 に分布 している。 とくに

,吉

祥院地区をはじめ とする京都市南部

,西

京 極地区をはじめ京都市南西部の主要道路沿線 (国道

1号

,国

9号

線 など

)に

集中地 区を形成 し ていることが特徴 といえる。 〔家具・建具・ じゅう器小売業〕 この業種 は

,小

分類で は「家具・建具・畳」小売業

=20.9%,

「家庭用機械器具」小売業

=56.5%を

占める ことか ら,主に実質的には家具小売店,家電小売店 の分 布 を意味す る。「家具など」小売業の主要商業地区は,33地区であ り,販売額配分比率で上位 を占める

(14)

134 イ升 理 〕 i │ i ′ ,・

・′

ヽ f 1 ヽ . o ′ と ヽ .

^ ・

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lQ

▼・・ 。 ﹂ L 。 卜 ︲ ︰ ︲ / f ︰ ヽ _.´ ・ ・ t B . ′ ・′ ・ ・ .

ギ ー ・T , ′ ・ 売 商

50.0∼99

0200∼

499

&0∼

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ド ン′・・ ‐'・ ・ ′ ι

■…デ

°

)

o一

市 界

_¨ _区

界 一― ― ― 統 計 区 界 ○ 家具・建具・じょう器小売業

E]そ

の他の小売業 第 5図 業種別主要商業地区の分布 (家具・建具・ じゅう器小売業 とその他の小売業) ` く RI .′r・

て芸都御所

0 5 km : . . . . │ 嘱 ・ 十 ・ ︲ ・ 岸 ・ ! ︲ ︲ ヽ 。﹂ ′ ・       は 、 r う ﹂ ヽ .

(15)

京都市における小売商業の分布 とその動向 135 地区は

,開

智地区(67.7%。 )を筆頭 に

,西

京極地 区(41.0%。

),富

有地区

(39.4%0),皆

山地区(30.

2%),南

浜地区 (24.5%。

),板

橋地 区 (23.1%。

),山

階地 区 (21.8%。

)な

どとなる。 この業種 の主 要商業地 区は

,中

心商業地 区ない しその周辺 に位置 し家電専門店街 (寺町通

)を

含 む開智地 区

,家

具専門店街 (夷川通

)を

形成す る富有

,竹

間両地区がみ られるほか

,多

くの主要商業地 区は中心商 業地 区か ら

3∼

5 km圏の既成市街地西部 および郊外地

Aで

は小売商業吸引力係数1.00以上で小売商 業販売額比率 も高い主要小売商業地 区に分布 している。 〔その他の小売業〕 「その他」刈ヽ売業の主要商業地区は

,33地

区であ り

,そ

の うち販売額配分 比率の上位

3地

区は

,立

誠地区=95,9%。

,皆

山地 区=33.8%。

,永

松地区=29.1%。とな り

,2大

小売 商業地 区に含まれる各地 区で 多 くを占める(累積販売額配分比率158.8%。)。その他の主要商業地区の 配分比率 は,西京極地区=19.6%。上鳥羽地 区=18.0%。な どとな り,上記

3地

区 とは相 当な格差があ る。 しか しなが らこの業種の主要商業地区の分布 は

,都

心地区か ら郊外地

Aま

での

3地

帯 に広範 に み られ,「食料 品」小売業 についで分散的 に展開 している。 〔業種別主要商業地 区の相互比較〕 上述 して きたように各業種の主要商業地 区の分布 は

,業

種 ごとに空間的パターンを異 とする。 そこで上述の結果 をまとめる意味で各業種 の主要商業地区を都 心地区を中心 にその分布 を相互比較す ると

,概

ね以下の『分散的』業種,『集心的』業種,『各種商 品』ガヽ売業の

3類

型に大別す ることがで きる。 もっとも『分散的』な業種 としては,「食料品」河ヽ売業があ り

,そ

の主要商業地 区の分布 は

,人

口 規模 の大 きい地 区で販売額規模が大 き く

,広

範囲に分布す る。つぎに『分散的』な業種 は「その他」 小売業で

,中

心商業地区 と京都駅前地区 (皆山地区

)に

販売額がやや集中す るものの、主要商業地 区の分布 は後 背農山村 を除 く各地帯 にみられる。 また,「自動車・自転車」河ヽ売業の主要商業地 区の 分布 は

,主

に中心か ら

4∼

5 km圏外 にみ られ

,か

な り「分散的」 といえるが

,同

時 に販売額 の分布 は京都市南部・南西部の主要道路沿線 に集中する。 一方

,

もっとも『集心的』 な業種 は「衣料」河ヽ売業であ り

,中

心性の高い地 区で販売額 の集中を み、多 くの主要商業地 区の分布 は中心か ら3 kln圏内にとどまる。ついでやや『集心的』 な業種 は, 「家具な ど」河ヽ売業で

,主

に主要商業地 区は中心か ら約

3∼

5 km圏に多 くみ られ

,比

較的規模 の大 きい主要小売商業地区 (前節の主要小売商業地区の分類では

,E∼

Gグ

ループの商業地

)に

立地 し てい る。 以上 の分布上

2類

型 され る業種群 に対 して,『各種商品』小売業 は

,特

異 な分布パ ター ンを呈 する。 「各種商品」刻ヽ売業 は

,販

売額 では京都市の

2大

小売商業地区に極度 に集中 しているが

,こ

の業種 は事実上小売業態を異 とす る百貨店

,大

型スーパーか ら構成 されていることか ら

,主

要商業地区の 主な分布 は

, 2大

小売商業地区お よび既成市街地 を越 えて郊外の鉄道沿線 に沿 った諸地区にみ るこ とがで きる。

(16)

136 伊

理 (Ⅳ

)

京都市 における小売商業の地域的動向 前章で検討 した小売商業の地域的分布 は

,昭

和51年現在の実態をみた ものであ り

,そ

れは一つの ` 時の断面″を明 らかにしたもの といえる。 そこで ここでは

,小

売商業の地域的動向 について

,商

業統 計の調査項 目が現在の もの となった昭和43年以降の資料 を用いて検討することとす る。

(1)地

帯別動向 京都市 における小売商業の地域的動向 について

,そ

の一般的傾向を探 るため

,ま

ず京都市の地帯 構造 に即 して

,商

店数

,販

売額 の変化 をみることとする。 ①業種別商店数の地帯別立地変化 小売商店 の分布 は

,第

2章

でも概観 したように行政 区単位 に おいて も地 区ごとに大 きな変化がみ られた。 そこで第

5表

,小

売商店分布 の変化 をよ り明瞭 にみ るため

,地

帯 ごとに業種別商店数 と人 口の変化 について

,相

対的な立地変化 を求 めた ものである°1七 以下

,地

帯 ごとに商店数の変化 をみる。 第5表 地帯別商店数の相対 的変化 (昭和43,51年との比較) 小売業計 各種商品 衣 料 食 料 品 自動車・ 自 転 車 家具な ど そ の 他 人 口 都 心 地 区 0。91 0.55 0.88 0.75 0.78 0.85 0.67 既成市街地 0.94 0。11 0,96 0,91 0,92 0.77 郊 外 地

A

3.00 1.16 1.37 1.16 1.15 郊 外 地

B

2.01 1.42 1.73 2.24 1.99 後背農 山村 0.79 0.45 1.02 1.10 〔資料〕各年次の『商業統計結果報告書』(京都市統計課)お よび昭和43,51年の 『京都市の人口速報』(京都市統計センター)に よる。 都心地 区では

,全

商店数 はもとよ り業種別で も総 じて商店数の減少が認められ るが,「衣料J小売 業 だけは商店数の減少 をみていない。都心地区 と同様 に人 口減少の著 しい既成市街地では

,全

商店 数では都心地 区に比 して減少比率は小 さいものの

,減

少業種 はすべてにわたる。 つ ぎに現在京都市の人 口の約半数 を占める郊外地

Aで

,企

業種 で商店数の増カロを示 し

,

とくに 「各種商品」Jヽ売業 (3.00),「自動車・ 自転車」珂ヽ売業 (1.37)の増加が 目立 つ。 また

,郊

外地

B

では

,郊

外地

Aと

同様 にすべての業種で増加 し,「衣料」小売業 (2.01),「家具 な ど」珂ヽ売業(2.24) の増加 比率が高い。

(17)

京都市 における小売商業の分布 とその動向 137 後背農 山村 では

,全

商店数 は減少 してい るものの,「自動車 。自転車」河ヽ売業 (1,42)の増加が 目 立 つほか,「その他」小売業 (1.16),「食料品」珂ヽ売業 (1.02)も 若干増加 している。 以上の結果 を要約す ると

,全

市 に占める商店数 シェアが

0.6%(昭

和51年)と わずかな後背農山村 を除いて

,人

口減少の著 しい都心地 区

,既

成市街地では相対 的に商店数が減少 し

,一

方人 口増力日を みてきた郊外の

2地

帯 ではいずれ も商店数 は増加 してい る。 このように小売商店の分布 は

,一

般 に 人 口分布の地帯間の変化 に順 じて

,変

動 を遂 げて きているもの といえる。 しか しなが ら

,小

売商店 の分布変化 は業種 ごとに異 とす ることも明 らか となった。 とりわ け,「各種商品」小売業では郊外地

Aで

の増加比率が高 く

,こ

の地帯で大型スーパーの開設が進 んで きた ことを物語 ってお り,「衣料」 小売業では全商店数の減少が著 しい都心地 区で

,

この業種 のみ減少 していない ことが注 目で きる。 さらに「食料品」小売業,「その他」小売業 は

,人

口動向 とほぼ対応 して

,変

動 して きた もの と考 え られ る。 また,「自動車 。自転車J小売業では

,郊

外地

Aか

ら外側 の

3地

帯で増加 して きてお り,「家 具など」対ヽ売業では郊外の

2地

帯で増加 をみている。 ②業種別販売額 シェアの動向 小売商店 は

,上

述のように全般的な人 口の分散化に ともないその 分布 も遠心的拡大化 を遂 げて きた。 しか しなが ら

,小

売商店 は一般 に業種

,規

,立

地点な どによ り

,そ

の販売額 を異にするので

,小

売商店数の分散化が進展 して きたか らといって

,小

売商業の分 散化 (郊外化

)が

進行 して きた とは断定で きない。 そこで ここで は

,業

種別販売額の動向を地帯別 シェアの変化 によ りみ ることとす る。なお

,検

討年次 は上述の分析 と同様 に昭和43年以降 とし

,ま

た「各種商品」河ヽ売業 は昭和

43,47年

次の数値 を把握することができなかったので省略す る (第6 表)。 陪酌

b地

区〕 全小売業の販売額 シェアは,昭和43年の

31,0%か

ら昭和51年の

27.0%へ

と昭和47∼ 49 年間を除 き

,ほ

ぼ一貫 して低下 してきた。業種別 には,「食料品」小売業の低下が著 し く

,上

述の8 年間にその販売額 シェアは

2分

の1以下に低下 した。 そのほか,「家具 など」イヽ売業,「その他」河ヽ 売業 もそれぞれ

3.5%,4.6%の

減少 をみる。 こうした低下傾 向を示す諸業種 に対 して

,前

述 した よ うにその商店数で も相対的に減少 していない「衣料」小売業 は

,昭

和43年の

26.6%か

ら一貫 して上 昇傾向を示 し

,昭

和51年には

34.4%を

占めるに至 り、

8年

間で

7.8%の

増カロをみてきた こととなる。 以上の ことか ら

,都

心地区では小売商業の全般的なシェアの低下 は進 む ものの

,前

章で明 らか とな った高次中心地 に集中する傾向のある「衣料

J小

売業の シェアが上昇 していることか ら

,高

次 中心 機能 に限 ってそのシェアの上昇が進 んで きた もの と考 えられ る。 〔既成市街地〕 全小売業の販売額 シェアは

,昭

和43年の

43.2%か

ら昭和51年の

37.7%へ

と一貫 した低下傾向を示 し

,既

成市街地は

,販

売額のシェア減少が もっとも著 しい地帯である。業種 別に は

,年

度間の変動が比較的大 きい「 自動車・ 自転車」河ヽ売業を除 く

4業

種が

,す

べて相当なシェァ の減少をみてきている。昭和43∼ 51年間の変化では,「衣料」小売業

=73%減

,「食料品」小売業

=

7.2%減

,「家具など」河ヽ売業

=7.2%減

,「その他J河ヽ売業

=128%減

となり

,い

ずれの業種の シエ

(18)

138 伊

東 第 6表 業種別販売額のシェア (対京都市)の推移

I

都心地区 理 小 売 業 計 衣 料 食 料 品 自動車・自転車 家 具 な ど そ の 他 メ、 口 口召和43年

31,0%

26.6%

11.3%

3.1 %

17.1%

20.2%

2.5 % 日召和45年

29.8

30。9 10.2

2.8

17.6

19.8

2.3 昭 和47年 28.ユ 3 1.0 8,4 1.8

15.0

16.5

2.1 日召不日494=

28.5

32.5

7.5 9.5

16.3

20.9

1.9 昭 和51年

27.0

34.4

5,4 2.6

13.6

16.6

1.7

H

既成市街地 小 売 業 計 衣 料 食 料 品 百菊 帽藤 家 具 な ど そ の 他 人 口 昭 和43年

43.2%

51.4%

56.3る

26.3%

58.6%

57.8%

48.4%

昭 和45年

41.0

44.4

50.8

35。8

57.4

52.1

45.2

昭 和 47年

40,8

42.2

51.5

29.0

5 8.4 54.1 42.9 昭 和49年

40.4

44.6

52.0

24.2

52.9

47.3

40.6

日召不日51年

37,7

4 4.1 4 9。 1

29.9

51.4 45.0

38.2

郊外地

A

Ⅳ 郊外地

B

後背農 山村 小 売 業 計 衣 料 食 料 品 自動車・自転車 家 具 な ど そ の 他 人 口 昭 和43年

24.5%

21.5%

29,3%

68.9%

22.6%

19.3%

42.4%

昭 和 45年 26.8 24.1

34.9

59.2

22.3

24.9

44.5 昭 和47年 28.1 25。 4

35.6

65.8

23.2

25。 4 4 5.8 昭 和 49年 28.2

22.0

36.2

62.6

26.7

27.0

47.0

召不日51年

31.6

19,8

39.5

62.4 3 1.9

34.5

48.3

小 売 業 計 衣 料 食 料 品 自動車,自転事 家 具 な ど そ の 他 昭 和43年

2.0 %

0.5 %

2.8 %

1.4 %

1.7 %

2.2 %

5.6%

口召不日45年

2.2

0。 6 3.8 2.1

2.7

2,9 6.9 昭 和47年

2.8

1.4 4.1 3.4

3.3

3.5

8.1 昭 和49年

2.6

0。 9 3.9 2.8 4.1

4.3

9.4

日召和51年 3.4 1,7 5.6

4.7

3.1

3.4 10.6 小 売 業 計 衣 料 食 料 品 自動車。自転車 家 具 な ど そ の 他 人 口 日召和43年

0.3 %

0,0 %

0.3 %

0.3

0.0 %

0.5 %

1.1 % 昭 和45年 0.2 0.0 0.3 0.1

0.0

0.3 1.1 日召和 47年 0.2

0.0

0.4 0,0 0.0

0.5

1.1 昭 和49年 0.3 0.0 0.4

0.9

0.0

0.5 1.1 昭 和 51年

0,3

0.0 0.4 1.1

0.0

0.5 1.2 〔資料〕各年次の『商業統計結果報告書』(京都市統計課)による。

(19)

京都市 における小売商業 の分布 とその動向 139 ア低下 も他の地帯 に比 して最大 となっている。 〔郊外地A〕 前述 した

2地

帯 に対 して

,郊

外地

Aで

は全小売業の販売額 シェアは

,一

貫 して増 加 して きてお り,昭和43年の

24.5%か

ら昭和51年の

31.6%へ

7.1%の

シェア上昇 を遂 げて きた。し か しなが ら

,業

種 ごとの販売額 シェアの変化 は

,さ

まざまであ り

,か

な り複雑 に展開 して きた こと が うかがわれ る。昭和43∼ 51年間で一貫 したシェアの上昇 をみた業種 は,「食料 品」小売業(10.2% 増),「家具な ど」月ヽ売業 (9.3%増),「その他」」ヽ売業 (15,2%増

)で

あ り

,一

方「衣料」河ヽ売業, 「自動車 。自転車」河ヽ売業ではこの間 にそれぞれ

1.7%,6.5%の

減少 をみてい る。「 自動車 。自転車」 小売業では

,年

次間の変動が著 しい ものの全般的には低下傾向を示すに対 して,「衣料J小売業では, 昭和43∼ 47年間に上昇傾向 を示 し

,昭

和47年以降で はシェアの低下が進 んで きている。以上の よう にこの地帯では

,前

章でみたように「食料品」小売業,「その他」小売業の比較的分散的な立地傾向 を示す業種が

,人

口増加 に ともなってその販売額 シェアを上昇 させて きた ことによって

,小

売商業 全体 として拡大 を遂 げて きた もの といえよう。 〔郊外地B〕 郊外地

Bは

,京

都市では対象年次間の人 口増加が もっ とも著 しかつた地帯であ り

,人

口 と小売商業販売額 との乖離が最大で

,全

般的な小売商業の集積 も遅 れている。したが つて, いずれの業種 もその販売額 シェアは小 さいが

,販

売額 の動向は

,全

小売業

,企

業積 にわた り全般的 に上昇傾向を示 している。 〔後背農山村〕 この地帯 は

,人

口割合 も少 な く

,小

売商業販売額 も極 めてわずかであ り,「自動 車・ 自転草」河ヽ売業で若干の シェア上昇がみ られ るが

,総

じてほ とん ど変化がない。 以上 の商店数

,販

売額 の変化 を検討 した結果 は

,つ

ぎのように要約 され る。 京都市における小売商業活動の全般的動向は

,都

心地区

,既

成市街地の両地帯で相対的に縮小化 して きたのに対 して

,郊

外の

2地

帯では

,人

口増加 を背景に小売商業活動 は拡大化 して きている。 しか しなが ら

,業

種別動向を加味す ると

,都

心地区で は

,人

口減少 に ともなう「食料品」Jヽ売業, 「 その他」河ヽ売業などのシェア低下 による全般的な小売商業の縮小化が進 む とともに

,同

時 に「衣 料」刻ヽ売業の集中化によって高度化 (専門化

)が

進展 して きた もの と考 えられ る。一方

,郊

外地で は

,人

口増加 にともない特 に「食料品」河ヽ売業,「その他」小売業のシェアが拡大 し

,そ

のほか「家 具など」小売業,「各種商品」小売業の進出 も著 しい。 このような都心地区での高次的機能の集中化 と郊外地での小売商業活動の拡大化が進 んでいるなかで

,そ

の中間地帯である既成市街地で は相対 的に衰退化傾 向が もっとも著 しい もの といえる。

(20)

140 伊 ② 地 区別動向 前節で明 らかにした京都市の小売商業活動の動向は

,量

的なデータを指標 として地帯別 に一般的 傾向 を求 めた結果である。 そこでえられた実態 は

,必

ず しも個々の小売商業地 区全般 にあてはまる もの とみるのは早計である。 また

,検

討 した ことが らが量的 (商店数

,販

売額

)な

変化であ り

,例

えば郊外地では小売商業の拡大化が進 んで きたなどの事実 は

,人

口の変化 に ともな う消費需要の変 化 に負 うところも大 きい もの と考 えられ

,昭

和43∼ 51年間の小売商業の変化が個々の小売商業地区 で中心性 の変化

,業

種構成上の変動 な どの質的変化 を ともなったか どうかは不明であ る。 したがっ て ここでは

,上

述のようなことが らについて考察するため

,分

析単位 をさらに ミクロに統計 区単位 に求めて検討することとす る。 ①小売商業吸引力係数の変化 ここで は

,昭

和43年の小売商業吸引力係数 をベース として

,昭

和 51年の同係数 との比較 によ り,各統計区の実質的な変化 を考察する。小売商業吸引力係数の意味 は, 前章で も述べ るところであったが

,個

々の統計 区の小売商業活動が当該地区内外で発生す る消費需 要に対 して供給す るサー ビス水準である。 この係数 は

,目

安 として概ねつ ぎの ことがいえる。同係 数が1.00以上の地 区は,当該地区内の需要のほか地区外の需要の一部 をも吸引 している地区であ り, 同係数が1.00以下の地区は

,当

該地区の需要の一部が他地区に流出 している地 区であるもの と想定 され る。 したがって

,同

係数が上昇 した地区は

,当

該地区内外 に発生す る消費 に対 して供給力水準 を増加 させた ことを意味す るもの と考 えられ る。 第

6図

,小

売商業吸引力係数の変化 を もとに

,小

売商業の変化 を類型区分 した ものである。垂 直軸 は小売商業吸引力係数の変化 を示 し

,正

の方向は昭和43∼ 51年間に同係数が上昇 した ことを意 味 し

,負

の方向は同係数が下降 した ことを意味す る。 また水平軸 は同係数1.00を規準 に正 の方向で は

100以

,負

の方向では1.00以下であることを意味す る。なお

,小

売商業吸引力係数の変化 は, 多 くの場合1.00を規準に垂直軸で画 され る同係数

100以

上 ない し1.00以下の領域 内で変化 して きた が

,一

部の地 区では1.00以上か ら1.00以下

,な

いし1.00以下か ら1.00以上 に変化 してきたグループ (矢印で示す

)も

み られる。上述 した基準 によって類型化 した小売商業吸引力係数の変化 は

,第

7 表の ごとくであ り

,も

っ とも多い変化の類型 は

,両

年次 とも同係数 が1.00以下で

,昭

和43∼51年 間 に同係数が上昇 した

C型

(48地区

,30.4%)で

あ り

,

ついで両年次 とも1.00以下 で低下 した

F型

(46区

,29.1%)と

な り

,以

下 は

A型 (15,8%),D型 (10.8%),B型

(8.2%),E型

(5.7%)の

順 となる。 また

,昭

和43∼ 51年間での小売商業吸引力係数が上昇 した地区

(A,B,C型

)は

86地区

(54.4%)を

数 え

,低

下 した地区

(D,E,F型

)の

72地区 (45.6%)を上 回 り,この間の全般的な 傾向 としては

,供

給力水準 を高めた地区が相対的に多 くを占める。 理

(21)

京都市 における小売商業 の分布 とその動向 141 1.00以下 100以上 第6図 小売商業吸引力係数の変化類型 第 7表 小売商業の変化類型 (地帯別地区数) 昭和43∼51年の小売 商業吸引力係数の変化 小 売 商 業 の 変 イヒ の 類 型 (地区数) 上 昇 系 低 下 系 上昇地区 低下地区 A 型 B 型 C 型 D 型 E 型 F 型 都 心 地 区 8 2 8(80,0%) 2 既成市街 地 15(17.0%) 8(9,1%) 20(22.7%) 12(13.6%) 8(9,1%) 25(284%) 郊 外 地

A

17 2(4.8%) 5(■.9%) 18(42.9%) 3(7.1%) 1(2.4%) 13(31.0%) 郊 外 地 B 6 3 6(66.7%) 3(33.3%) 後背農 山村 4 5 4(44.4%) 5(56.6%) 計 25(15.8%) 13(8.2%) 48(30.4%) 17(10.8%) 9(5.7%) 46(291%) 〔資料〕各年次の『商業統計結果報告書』(京都市統計課)に よる。

*小

売商業吸引力係数の算出は、第4表に同じ 各類型の地 区別分布 は後述するが

,小

売商業吸引力係数の展開は

,地

帯別 にみて も明瞭 なように 地域差 をもつ (第

7表

)。 同係数の上昇 した地区の割合が比較的多いのは

,都

心地区お よび郊外の

2地

帯であ る。都心地区では

,当

該地区外の需要に対す る吸引力 を一層上昇 させた

A型

(80.0%) が多 くを占め

,郊

外地では上昇地 区が郊外地

A=59.6%,郊

外地

B=66.7%を

占め

,郊

外では人 口 と小売商業販売額 との乖離 を縮小化 して きた地 区

(C型

)力S多い。 こうした

2地

帯 に対 して既成市 街地および後背農山村では

,低

下地 区が上昇地区よ り多 くを数 え

,例

えば既成市街地では

,小

売商 業吸引力係数が昭和43年 の1.00以上か ら昭和51年には1.00以下 に低下 した地区

(E型

)が

8地

区含 ま れるな ど

,総

じて この地帯での小売商業活動 は質的 に も衰微化 して きた ことをうかがわせ る。

(22)

142 伊 理 A

―D●―●市 界 一 …Ⅲ… 区

_統

計 区界

G京

都御所 □ A型 国 B型 国 C型 阿 理 題 E型 ■ F型 第7図 京都市 における小売商業 の地 区別変化

(23)

京都市における小売商業の分布 とその動向 143 ② 小売商業変動の地域的分布 第

7図

,小

売商業の変化の空間的パ ター ンを検討す るために作 製 した小売商業変化の類型別分布図である。 以下では

,こ

の図をもとに上述の ようにグループ化 した各類型 ごとに分布 を検討 し

,さ

らに小売 商業変動の空間的パ ターンを考察す る。

A型

の地 区の分布 は

,ほ

とん どが中心商業地区か ら3 km圏内にみ られ

,例

外 は交[外で最大の小売 商業地である南浜地区にす ぎない。 この類型 に相 当す る多 くの地区は

,都

心お よび京都駅前の

2大

商業地 区に連接 してお り

,春

日地 区か ら皆山地区間の河原通 と永松地区か ら成徳地 区間の四条通の

2路

線 を中心 に連続的に展開 している。 つ ぎに昭和43年か ら昭和51年に小売商業吸引力係数が1,00以下か ら1.00以上 となった

B型

の地 区 は

,中

心商業地 区か ら

5∼

7 km圏に分布 し

,多

くは既成市街地 と郊外地

Aの

フ リンジ地帯 にみ られ る。 また

,こ

の類型に相 当す る地区は

,い

ずれ も前章で検 出 した自動車小売業の主要商業地区に該 当 し

,小

売商業吸引力係数の上昇 は

,竹

,上

鳥羽

,九

条弘道

,西

Hの

各地 区な どで は自動車小 売業の発展 に負 うところが大 き く

,養

,山

階各地区では「各種商品」河ヽ売業の進出によって同係 数 を上昇 させた地区にあたる。

C型

の地区は

,主

として中心商業地 区か ら5 km圏よ り外側で広範 に分布す る。既成市街地で は, 葵

,岡

崎地区など主 に東方お よび北方の住宅地 に分布 し

,郊

外では桃山・ 音羽地 区な ど住宅機能 に 特化 した諸地 区にみ られ る。

D型

の地 区の分布 は

,中

心商業地区か ら西方 。東方の1∼ 3 km圏内に集中 していることが特徴で ある。 そのほか この類型 に相 当す る地 区は

,既

成市街地では比較的階層の高い中心地 (≒商業地) にあたる嘉楽

,京

極の両地 区

,郊

外地

Aで

は南浜地区に隣接す る板橋地 区お よび自動車小売業の集 中する吉祥院

,九

条塔南の両地 区である。

E型

の地区は

,既

成市街地 に集中 し

(88.9%),そ

の分布 は中心商業地 区か ら西方

3∼

5 km圏

,東

2∼

3 km圏にみ られ

,多

くは前述 した

D型

の集中する諸地区 と外接 してい る。

F型

の地区は

,主

に中心商業地 区か ら

3∼

5 km圏の既成市街地 と郊外地

Aお

よび市域の北方 。南 方の外周部 に分布 している。この類型 に相 当す る諸地 区の性格 は

,上

述の両者で は様相 を異 とす る。 前者で は,と くに既成市街地西方に多 く分布 し

,こ

れ らの諸地区は上述 した

D,E型

の諸地区 とと もに一体化 した小売商業吸引力係数の低下地 区を形成 している。 また後者 は

,後

背農 山村 も含 まれ るが

,多

くは修学院

,醍

,向

島地区な ど京都市ではもっとも遅 く住宅地化が進 んだ人 口規模 の大 きい諸地区 にあたる。 以上述べて きたことが らか ら特筆 され ることを地帯構造 に即 してみると

,京

都市の小売商業の変 化 は京都市最大の商業中心点である四条河原町 を起点 に河原通 を軸 に連接す る南北約4 km(丸太町 通∼京都駅前

),幅

l kmの諸地 区及 び四条通 を軸 とする鴨川却 洞院間の諸地 区では小売商業の吸 引力水準の上昇 をみて きている。中心商業地区をはじめ とするこれ らの地区では,「衣料」小売業の

(24)

144 伊 販売額 シ■ア (対全市

)が

上昇 してきてお り

,高

度化が進展 してきた もの と考 え られ る。 この成長 地区を とりまく東方約2 km圏

,西

方約5 kln圏に存在す る諸地 区は

,相

対的に多 くの地 区で吸引力水 準の低下をみ る。 とくに既成市街地の西方 は

,低

下地 区が連担 してお り

,小

な くとも本調査期間 に 限ればブライ ト化の様相 を濃厚 にして きた もの といえる。 この衰退化傾向が認 め られる地帯 より外側 では

,種

々の変化類型 に相当す る地 区がみ られ るが, 大局的には

,B,C型

の卓越す る吸引力水準 を上昇 させてきた地帯が展開 し

,さ

らに市域 の外周部 では

F型

の卓越す る低下地帯 を形成す る。

B型

の地 区では,「各種商品」小売業

,自

動車小売業

,C

型の地区では

,主

に「食料品」刈ヽ売業,「その他」小売業 の発展 を吸引力水準の上昇要因 として

,こ

の地帯 では

,小

売商業は量的かつ質的に分散化 (小売商業の郊外化

)を

遂 げて きているもの と考 え られ る。一方

,後

者の低下地帯 は後背農 山村 を除 くと最近年急激な人 口増加 をみて きた諸地 区に相 当す ることか ら

,人

口増加 と小売商業集積 とのタイムラグにより

,一

時的に吸引力水準 を低下 させ て きた もの と想定で きよう。

(V)

む す び 近年大都市の小売商業 は

,急

激 な変化 をみて きている。本稿 は京都市 を事例 として京都市の小売 商業の実態 をみた後

,小

売商業の地域的変動 を大都市の地帯構造 に即 して検討 しようと試みた もの である。本稿で明 らかになった主要な ことが らをまとめると以下のごとくである。 ①国勢統計区を分析単位 として小売商業地の分布 を検討 した結果

,京

都市 には小売商業販売額が 全市の5%。以上のシェアを有す る主要小売商業地区が44地区抽出され

,各

小売商業地区は規模

,小

売商業吸引力係数 などか ら

7グ

ループに区分 されることが明 らか となった(第

4表

)。 京都市の主要 小売商業地 区は

,第

一 に四条河原町を中心 とす る中心商業地区があ り

,つ

いで京都駅前地 区

,伏

見 区の京阪伏見桃 山駅前の南浜地区 とな り

,こ

れ ら

3地

区の販売額 は京都市の約

30%に

達す る。 さら に南浜地 区 と並ぶ郊外の二次的商業地区である山科盆地の山階地区が続 く。上記

4地

区以外の主要 小売商業地 区は

,自

動車小売業の販売額 シェアが極 めて高い自動車小売業の集中地 区がみ られるほ か

,主

に都心部周辺 と郊外鉄道の沿線 に立地す る。 さらに

,

これ らの小売商業地 区は

,中

心商業地 か らの距離 によ り

,そ

の性格 を異 とす ることも判明 した。 ②京都市 における小売業の業種別分布 を中分類別 に検討 した。その結果

,中

分類

6業

種 の分布 は, 『分散的』業種,『集心的』業種,『各種商品』小売業の

3業

種群 に大別 され ることが判明 した。『分 散的』業種では,「飲食料品」河ヽ売業

,つ

いで「 その他」小売業が もっとも分散的に立地 し

,さ

らに 「 自動車 。自転草」小売業 は中心商業地 区か ら

4∼

5 km圏外 に多 く立地 し

,京

都市の南西部では自 動車小売業の集中地区を形成 している。一方,『集心的』業種 は,「織物・衣服・ 身の まわ り品」河ヽ 売業,「家具・建具・ じゅう器」河ヽ売業で

,前

者 は比較的高次の中心地 と中心商業地 区か ら3 km圏内 理

(25)

京都市における小売商業の分布 とその動向 145 に集心的に分布 し

,後

者 は中心か ら

3∼

5 km圏に多 く分布す る。『各種商品』小売業 は

,お

もに京都 市の2大中心商業地 区 (中心商業地 区

,京

都駅前地区

)と

郊外鉄道沿線 に立地 している。 以上の①②が

,昭

和51年商業統計結果 をもとに考察 した京都市の小売商業の地域的実態である。 この考察 を前提 として

,さ

らに小売商業の変化 を昭和43∼51年 間について検討 した。 その結果 は, つぎの ように要約 され る。 ③京都市の地帯構造 に即 して小売商業の変化 について

,商

店数

,販

売額 の量的なデータによ り検 討 した結果

,総

じて都心地区

,既

成市街地 (≒都心部周辺地帯

)で

は小売業の縮小化傾向を認 めら れるに対 して

,人

口増加 をみて きた郊外地ではいずれの指標 もシェアが増大 し

,小

売業の拡大化が 進んで きていることが明 らか となった。 さらに

,業

種別 に検討 した結果

,都

心地区では

,全

般的な 小売商業のシェア低下が進 む ものの,「衣料J小売業のシェアは一貫 して上昇 してきていることが明 らか とな り

,高

次中心機能の都心地 区への集心化が進 んで きているもの と考 えられ る。 ④小売商業の実質的な変化 をみるため

,国

勢統計 区を単位 に

,昭

和43年と昭和51年の小売商業吸 引力係数 を比較す ることで検討 した。 その結果

,(i)中

心商業地区 と京都駅前の

2大

小売商業地区 および市内最大の商業中心地点四条河原町 を起点 に河原町通 を軸 とする南北各2 1un(幅 l km),四 条 通の路線 に沿 う西方約1.5kmの諸地 区で は,小売商業吸引力水準 を高めてきてお り,こ れ らの諸地 区 では相対的な小売商業の発展 をみている。(ii)こうした中心商業地区をは じめ とした小売商業地 区 の発展 に対 して

,そ

の周辺 の中心か ら東約

2血

,西

約5 km圏の既成市衝地で は

,市

内で もっ とも 衰退的傾 向が強い地帯 となっている。 とりわけ

,中

心 よ り西方5 kln圏の既成市街地 に含 まれ る諸地 区の相対的低下 は著 しく

,

この地帯がブライ ト化の様相 を濃厚 にして きているもの といえる。(iii) 上述の低下地帯の外側では

,総

じて小売商業の吸引力水準の上昇が認め られ

,実

質的な小売商業の 郊外化が展開 している。 などの ことが らが明 らかになった。 以上の京都市 における小売商業の動向をめ ぐって明 らか となった ことが らは

,林

が既 に名古屋市 で実証 した ことが ら¢りをは じめ従来指摘 されて きた ことが らとも概ね一致 している。しか しなが ら,

本稿で明 らか となった ことは,SCOttOaのいう長期的な一般的な傾向 (10ng term trends)な のか一

時的な現象 (

Ort term movements)で

あるのかは今後の検討 を要す るもの と考 えられ る。

〔付記〕本研究を行うに際しては,昭和54年度文部省科学研究費 (個人奨励研究A「大都市における小売業の立地

と小売商業構造の変動」,課題番号479168)を使用した。

(注)

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