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載荷履歴の異なるニ方向曲げ力を受ける鋼繊維補強コンクリート柱の変形性状に関する研究

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(1)

土木学会論文集A2(応用力学), Vol.68, No. 2 (応用力学論文集Vol.15), I_393-I_402, 2012

載荷履歴の異なるこ方向曲げ力を受ける鍋繊維補強コンクリート柱の変形性状に

関する研究

Astudyon仕ledefollllation properties ofSFRC

lum町 田bjectedωdi自己renttypes ofbi咽dalcyclicloadungs 鈴木森晶*

.水野英二料

Moriaki SUZUKI and Eiji MIZl別O *正会員博士(工学) 数日工業大学掛支工学音榔市環境学科(干470-0392豊田市八朝I八千草1247) 村正会員 Ph.D. 中部大学割受工学吉榔市建設工学科(干487・8501春日井市松刺丁12∞) h出ispaper,ラthebi-axial cyclic loading tests ofRC and SFRC columns under the different loading histories have b悶 lp巴巾>lllled百leinfluence of 10吋ing-pa血onthe defollllatIonal p巳:rfollllance, such as the flexural s位 四 割1and ductility ofRC and SFRC

lumns, and on the buckling behavior of re-bar has恥enexanlIlled in details in the post-peak loading ar回 . Furthelllloreラtheenergy absorption capacities have been discussed in relationωthe buckling behavior of re-bar and仕1巴 deteriomtion of∞陀concl官teduring cyclic loadung.Ithas been found世laISFC may beeffi伐tive

to make the plastic hinged zone of column more ductile, pa征副r此凶訓ticω凶ular布 f島f廿orrt恥he巴

ωl叩 mwi油t血hrou噸

s

出1

i 泊nt,匂巴:rvalぱofho

O叩ptie, i.e., th,巴intervalof 120 mm in the present sωdy. Key rf句 協:SFRC colum,nbi-axial叩dicloading tes,tre-b(J}~ buclding propel1ies, loading hystenωis,吟(ormationprq戸l官同energyabsorption capacity キーグ

-

F

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:

I

J

綴織強鋭筋コンクグ一介在二才舟繰り

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C

嘉 誠 謝 才 舟 政 座窟得控y 尋?冴履歴護ヌ

F

系ヂ

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ヱ手ノルギ::__IJ_悲劇信産

1

. はじめに

一般に,適切な安全余裕度を有する鉄筋コンクリ ート (RC) 橋脚を設計する場合,地震動などによる 過大かっ多方向からの外力に対して, RC橋脚が保有 する最大耐力に達した後(以下,ポストピーク領域) にも急激な耐力の低下を生じないような配慮を行う のが望ましい 1)~3) ポストピーク領域での急激な耐 力低下を抑制する一対策として,軸方向筋の座屈発 生を出来るだけ抑えることが可能なエネルギー吸収 能の高い構造を採用することが考えられる.そのた め, 1)一軸方向のみならず多方向からの外力による 繰り返し劣化などの破壊進展が RC部材の耐荷特性 に影響を及ぼすメカニズムを解明すること, 2)材 料 的ならびに構造的な観点から,繰り返し力による内 部コンクリートの強度劣化特性ならびに軸方向筋の 座屈発生前後の耐荷特性を明確にすることは重要な 課題と考える. 鋼繊維補強コンクリート(以下, SFC) は,従来 のコンクリートの脆性を改善する材料として注目さ れており,曲げやせん断力に対する強度が強くなり, ひび割れへの抵抗力などが向上する 4),5) これらの 特性を活かしたSFCは,多くのコンクリート構造物 に用いられている.特に, SFC を用いた鋼繊維補強 鉄筋コンクリート(SFRC)柱のポストピーク領域にま で及ぶ変形特性および軸方向筋の座屈挙動は, RC柱 のそれらとは異なると考えられる.従って, RC柱と 同様, SFRC柱のポストピーク領域における力学的挙 動の検討は,安全余裕度を持たせたSFRC柱の設計を 行うためにも重要な課題である.これまで, RC柱の 軸方向筋の座屈に関する研究6), SFRC柱の耐荷特性 に関する研究7)など多くの研究が行われているが, 二方向載荷の条件下での SFRC柱の繰り返し耐荷特 性の研究については,多くは見られない例えば, 8) 従って,本研究では,既往の研究 9)~日)で、扱った「横 拘束筋間隔J,

r

コンクリート材料特性」および, 「載荷パターン」も要因とすることにより,一定軸 力下での二軸繰り返し曲げ載荷実験を実施した.こ こでは,

r

コンクリート材料特性」として,普通コ ンクリート (RC)に 加 え 鋼 繊 維 補 強 コ ン ク リ ー ト (SFC) を,

r

載荷経路」としては,斜め載荷および 矩形載荷を採用した. これらの条件下で,二軸載荷下でのコンクリート の繰り返し劣化性状および軸方向筋の座屈性状が RC柱および SFRC柱のポストピーク領域での耐荷特 的 刀

7

今コ戸同リ T i

Ti

(2)

性に与える影響について検証した.また, RC柱と SFRC柱の実験結果を比較することにより,スチール ファイパーの有無,載荷経路の違いが,軸方向筋の 座屈性状やコンクリートの破壊領域に与える影響を 考察した.さらに,載荷経路とエネルギー吸収量の 関係についても考察を行った.

2

.

実験概要

2.1 供試体概要 本研究で使用した供試体の形状ならびに配筋の一 例を図-1に示す.実験には,断面 200X 200mm,柱 載 荷 履 歴 横拘東筋 間隔 S [町mJ 斜め l 1llI6叩h ω 郎m 02he 5 載 荷

矩 形 載 荷 盤起草盤面園 表

-

1

材料定数および実験諸量 コンヴリート 軸方向筋 横拘束筋 日10 (SD295A) 06 (SD295A) 載荷軸力 設計基準強度 降伏強度 引張強度 降伏強度 引張強度 [klぜ] 60[ l!Pa J [ l!Pa J [ ¥lPa J [ ¥!Pa J [ ¥!Pa J 但ι旦 61,0 130 64. :') 61. 8 136 円 一11「3321 RC

SRFC-664107 342 519 373 583 RC h3iSRC I 65.3 63,8 138 国立 61. 7 131

τ

有効高さ 1000mm,せん断スパン比5を有する RC柱 寸 供試体8本と SFRC柱供試体8本の計16本を用いた

3

供試体は曲げ破壊先行型(曲げ耐力/せん断耐力=2 倍 ~3 倍弱)となるように,軸方向筋には D10 (SD295A) を 8本,横拘束筋には D6 (SD295A) を柱 基部2D区間 (D:柱幅)において間隔 (s)= 65, 90, 105および 120mm (4水準)で、それぞれ配筋した. 打設コンクリートは,柱基部周辺の塑性ヒンジ部分 の高機能化を検証するために,設計基準強度60MPa のコンクリートを採用した.供試体には, (1)普通 コンクリートと (2) 鋼繊維(直径 0.62mm,長さ 30 mm,断面積0.302mm2) を1.5九(体積比率)混入さ せた鋼繊維補強コンクリート(引張強度 10~15MPa) を用いた.実験では,これに載荷パターン(斜め載 荷と矩形載荷)を要因に加えた.鉄筋およびコンク リートの材料定数を ]IS規格で定められる材料試験 法により求め,それら材料定数などを表

-1

に示す. 2.2 載荷装置 実験に用いた載荷装置と供試体の全景を写真一

1

に示す.供試体を銅製冶具に挿入し,高力ボルトに より完全固定の条件となるように,供試体を固定し た後,供試体頂部に鉛直ジャッキにより軸力を作用 させた.同時に,写真一

1

に示す二方向載荷装置を 用いて二方向 (xおよび Y方向)からの水平変位を 柱頂部に与えることにより,繰り返し二軸曲げ載荷 実験を実施した.上部構造からの上載荷重を想定し て,軸力の大きさは累加軸耐力の5

%

(130kN~138 kN) とし,次節の載荷ノfターンに基づき変位制御に より水平荷重を作用させた. 2.3 載荷経路 本研究では,図-2および 3に示すように 1)450 方向の斜め載荷,2)矩形(正方形)載荷の 2種類の 異なる載荷パターンを設定し,柱頂部を二方向 (x およびY方向)からの水平変位により制御した 13) 斜め載荷(図 -2) では, X-Y方向に同時に同一 目ひずみゲージ 賠付位置 銅製冶具 写真一

1

載荷装置と供試体 .Y X 図

-1

供試体配筋図 Y .4 !X (x /j,) 図

-2

斜め載荷 (450 ) Y (a)0→40 y→-40 y→

o

(b)0→80 y→一80y→O Y .Y ーーーーーー『 Z I (c)0→8δy→ー16δy→

o

(d) 矩形載荷全体図 図

-3

矩形載荷 X 変位を与えることにより,く 0→ +48y → -48 y → +88 y→ 88 y→ +88 y→ 168 y→ +168y

>

の順

に実験を実施した,また,矩形載荷(図ー

3

)

におい ても,

x

方向および Y方向の変位を,それぞれく 0→ +48 y → -48 y → +88 y→ 88y→ +88 y→ 16

(3)

斜め載荷 z -'" HIO a u

i v 水平変位 (mm) (a) RC柱 (X軸成分)

水平変位 (mm) (b) SFRC柱 (X軸成分) 図

-4

水平荷重ー水平変位関係

(

s

=

1

2

0m

m

:

X

軸) 実施した.ここで,図中の

r

8 ,Jは初期載荷での引 張側軸方向筋の初期降伏時における柱頭で、の水平変 位

8

(すなわち,本実験では,軸方向筋のひずみが

2

0

0

0

μ

に達した時の降伏水平変位)を意味する.な お,斜め載荷用の RC供試体の一方向載荷予備実験に より, 8

y

=

5

.

3

5

m

m

を得た.矩形載荷用の RC供試 体の一方向載荷予備実験により, 8

y

=

6

.

0

m

m

を得 た.よって,本実験では,斜め載荷ではれ=

5

.

3

5

m

m

, 矩形載荷では8

y

=6.0mm

を採用した.ただし, SFRC 柱では,実際の 8yはそれよりも大きな値(およそ 8

m

m

)

となったことを付記する.

3

.

R

C

柱と

S

F

R

C

柱の比較

3. 1 水平荷重一水平変位関係と軸方向筋の座屈 斜め載荷および矩形載荷下での RC柱供試体と SFRC柱供試体の変形挙動を比較するため,横拘束筋 間隔

s=

1

2

0

皿で、の水平荷重水平変位関係を図

-4

~6 に示す.図 -4 は斜め載荷の X 軸方向成分,図-5は矩形載荷の X軸方向成分,図-6は矩形載荷のY 軸方向成分をそれぞれ示している.これら図の縦軸 は水平荷重,横軸は水平変{立を採つである. 圏一

4

より, SFRC柱供試体と RC柱供試体の履歴曲 線を比較すると,最大耐力は RC柱より SFRC柱の方 が高く,また,最大耐力以降の耐力の低下率が小さ い.これは,普通コンクリートと比べ,銅繊維補強 コンクリートの引張強度が 2~3 倍程度高いため, SFRC柱の方が,かぶりコンクリートの剥落する量が 少なく,軸方向筋の座屈に対して抑制効果が発揮さ ( 2 4 ) 側臨時長 水平変位 (mm) (a) RC柱

(

X

軸成分) ( Z 4 ) 1O.0...t$0 水平変位(冊m) (b) SFRC柱 (X軸成分) 図

-5

水平荷重一水平変位関係

(

s

=

1

2

0

m

m

:X

軸) ( Z 4 )

水平変位 (mm) (a) RC柱 (Y軸成分) 矩形載荷 ( Z 4 ) 水平変位(mm) (b) SFRC柱 (Y軸成分) 図

-6

水平荷重一水平変位関係

(

s

=

1

2

0m

m

:

Y

軸) れたと考えられる.同様の傾向は横拘束筋間隔 s

=

6

5

9

0

および

1

0

5m

m

の場合にも確認された. 図

-5

および

6

に示す矩形載荷に関しても,最大 耐力および最大耐力以降の耐力低下に関しては,斜 め載荷の場合と同様の傾向を示した. 特に,図 -4~6 に示す,斜め載荷および矩形載荷 下での (88

y

→-88

y

→8 8

y

)

区間の変形挙動を考察 する.図

-4

中の記号Bを付した部分に対応する破 壊状況を写真一2および3に,図-5中の記号Fを

1

3

9

5

1

5

9

(4)

(a)北面(+X面) (b)東面(-y面) (c)南東角(-X-y

i

i

i

D

(d)北西角(+X+y面) 写真一2 RC柱.斜め載荷 (8δy→ 一8δy)のB点

(

5

m

m

)

での破壊状況

(a)北面(+X菌) (b)東面(-y面) (c)南東角(-X-y面) (d)北西角(+X+y面)

写真一4 RC柱:矩形載荷 (-8δy→ 8δy)のF点(ー

1

0

m

m

)

での破壊状況

(a)北面(+X面) (b)東面(-y面) (c)南東角(-X-y面)

(

d

)

北西角(+X+y面)

写真一5 SFRC柱:矩形載荷 (-8δy→ 8δy)のF点

(

O

m

m

)

での破壊状況 付した部分に対応する破壊状況を写真一

4

および

5

離が見られる.一方, SFRC柱の場合,北西角のかぶ に示す.曲げ破壊が先行し,最終的には曲げせん断 りコンクリートにわずかに損傷が生じている程度で 破壊が生ずるような破壊形式が RC柱では観察され ある.南東角のかぶりコンクリートにはこの時点で た.なお,図中のA(E)点は除荷域(載荷域)において は明確な損傷が見られない. 軸方向筋の座屈が生じた点、 ω,B (F)点は水平変位 B点に達すると, RC柱においては,南東角のかぶ

O

m

m

近傍における荷重が若干低下した点,

C

(

G

)

点は りコンクリートが剥落し,軸方向筋の明確な座屈が 荷重反転直前での最大耐力点, D (H)点は荷重反転点 確認できる.SFRC柱ではこの時点でも,大きな変化 である. は見られない. (1)除荷域の挙動について 鎧金量宜:柱基部付近の損傷状況に着目すると, 除荷域における A点において, RC柱では,文献13) にあるように, +815yの時点で生じた北西角 (X,Yと もに正の隅角部)において既に生じた軸方向筋のは らみ出しが観察できる.また,反対側の南東角(X,y ともに負の隅角部)では,軸方向筋の座屈が生じ始め C点に達すると, RC柱では,さらに軸方向筋のは らみ出しが大きくなることが認められた.SFRC柱で は,南東角のかぶりコンクリートにひび割れの進展 が確認でき,北西角のかぶりコンクリートの剥落が 目立つようになった.ただし,この時点でも,鉄筋 の明確な座屈は観察できない. 盟霊童盈:水平荷重一水平変位の載荷履歴と軸方 向筋の座屈挙動についても,斜め載荷と同様の傾向 たことがうかがえるようなかぶりコンクリートの剥 を示した(図ー5,6および写真一4および5参照)•

(5)

(

2

)

再載荷域の挙動について

盆生蓋宣(図

-4

および写真一

2

3

)

:載荷方向を反 転させた後の再載荷経路において,

E

点に達した時 点、で,

R

C

柱においては,北西角の座屈した軸方向筋 が大きくはらみ出すようになり,北西角と南東角の 座屈が同程度となった.

S

F

R

C

柱に関しては,両隅角 部のかぶりコンクリートにおける損傷の進展は確認 できるものの,この時点でも軸方向筋が露出してお らず,座屈の確認はできない.

F

点に達した時,

R

C

柱においては,北西角の軸方 向筋のはらみ出し量が南東角と比較して大きくなっ た

.

S

F

R

C

柱では,E点の状況とほとんど変化はない. さらに, G点に達した際において,

R

C

柱では,南 東角の軸方向筋は延ばされ,北西角の軸方向筋の座 屈はさらに進行していた.

S

F

R

C

柱については.明ら かなかぶりコンクリートの剥落やクラックの進展は 認められなかった. 上述のように,

R

C

柱と

S

F

R

C

柱のかぶりコンクリ ートの剥落状況や軸方向筋の座屈進展性状には明確 な差が認められた. ~g霊草宜:

R

C

柱では

(

8

8y

-88)

の再載荷パス 過程で軸方向筋が座屈し,大きくはらみだす挙動を 示していた.また

(

-

8

8y

88 y

)

のパスに至る過 程で4隅すべてに於いてかぶりコンクリートが剥落 し,軸方向筋の座屈が確認された.一方,

S

F

R

C

柱は 斜め載荷と同様,隅角部にひび割れの進展は確認で きるものの, 4隅ともに,かぶりコンクリートの剥 離および軸方向筋の明確な座屈は確認できなかった (図ー

5

および写真一

4

5

参照)•

S

F

R

C

柱供試体の方が,

88 y

以降の除荷曲線と再載 荷曲線において耐力の増加幅が大きい.また,変位 区間

(

8

8y

→一

1

6

8y

168)

の大変位レベルの部分 に着目すると,載荷方向が反転した後に水平変位

o

m付近で、見られるピンチング挙動が,

S

F

R

C

柱供試体 の方で顕著に起きている.これは,

R

C

柱供試体では かぶりコンクリートがほとんど剥落しているのに比 べ,

S

F

R

C

柱供試体では一部のかぶりコンクリートが 剥落するのに留まるため,大変位レベルでもコンク リートの耐力が残留していると考える.横拘束筋間 隔に関係なく同様な結果を確認したが,横拘束筋間 隔が大きいとその差が顕著に現れた.なお,これら の傾向は横拘束筋間隔s

=

6

5

9

0

1

0

5

凹の場合に も確認された(写真一 6~9 参照,詳細は後述する).

(

3

)

軸方向筋の破断について 軸方向筋の破断は,斜め載荷も矩形載荷の場合も

S

F

R

C

柱供試体の方が,

R

C

柱供試体より早い段階で発 生し,横拘束筋間隔に関係なく多くの破断が生じた (図

-4

中の・印).また,

S

F

R

C

柱供試体では,軸方 向筋の座屈を確認する前に破断が発生する場合が多 (a)

R

C

柱 ~=65 '~m'~

8

=

6

5

mm 写真一

6

載荷パスく

8δy

→ー

16δy

>履歴の 一

1

6

O

y

時の破壊状況

(

8

=

6

5

mm)

8

=

9

0

mm

8

=

9

0

mm 写真一

7

載荷パスく

8δy

→ー

16δy

>履歴の 一

16δy

時の破壊状況

(

8

=

9

0

mm)

F

R

C

8

=

1

0

5

mm

8

=

1

0

5

mm 写真一

8

載荷パスく

8

O

y

→一

16δy

>履歴の 一

1

6

O

y

時の破壊状況

(

8

=

1

0

5

mm)

8

=

1

2

0

mm

8

=

1

2

0

mm 写真一

9

載荷パス

<

8

O

y

→一

16δy

>履歴の

-

1

6

O

y

時の破壊状況

(

8

=

1

2

0

mm) かった.これは,かぶりコンクリートが大きく剥離 する

R

C

柱では,軸方向筋が容易に座屈することで柱 基部の塑性ヒンジ部分が回転するが,かぶりコンク リートがそれ程剥離しない

S

F

R

C

柱では,同ーの大き な回転角の下では,鉄筋の破断が生ずる程のひずみ が集中して発生するためと考える.すなわち,損傷 の進展の違し、から

S

F

R

C

柱供試体の方が

R

C

柱供試体 より軸方向筋の露出量が少なく,より大きなひずみ 1 397 161

(6)

が生ずることになる.

3

.

2

載荷経路の遣いによる比較 前述したように,

S

F

C

の引張強度が普通コンクリ ートより高く,コンクリートの損傷が少ないため, 最大耐力は

S

F

R

C

柱供試体の方が

R

C

柱供試体より高 く,耐力の低下率が小さい傾向がある. そこで,斜め載荷と矩形載荷の水平荷重一水平変位 関係を X軸方向成分で比較すると,矩形載荷の方が 斜め載荷より最大耐力が高く, 80 y以降の耐力の低 下率が小さい.これは,載荷方向が異なることで断 面2次モーメント(曲げ剛性)に差が生じ,供試体 の圧縮側および引張側で抵抗する鉄筋の数とコンク リートの量が矩形載荷の方が多いためと考える.な お,水平荷重一水平変位曲線において,全体的に斜め 載荷も矩形載荷も同様な履歴挙動を示しており,載 荷経路の違いによる影響は小さいと考えられる. 斜め載荷における載荷パス

(

80

y→

1

6

0

y) 中の

1

6

0

y時におけるコンクリートの破壊状況を写真一 6'"'-'9 に示す.写真一 6'"'-'9 において

R

C

柱供試体と

S

F

R

C

柱供試体とを比較すると,

S

F

R

C

柱供試体の方が かぶりコンクリートの剥落の量が少ないことが分か る.また,ひび割れは,

R

C

柱供試体と

S

F

R

C

柱供試 体に関わらず横拘束筋の位置を中心に発生している が,ひび割れの進展には違いが見られた.変位が大 きくなるに従い,写真一6'"'-'9の(a)に示す

R

C

柱供試 体は,基部だけでなく基部から l段目や2段目の横 拘束筋付近にまでひび割れが進展し,関口していく (→を参照) .一方,

S

F

R

C

柱供試体では,基部に発 生する初期ひび割れのみが開口してし、く結果となっ た.これは,

S

F

C

の引張強度が普通コンクリートの それよりも 2'"'-'3倍程度高いことからも推察できる.

3

.

3

鉄筋の座屈性状および最終破壊形状の比較 横拘束筋間隔

s

1

2

0

凹の場合の最終的なコンク リートの破壊状況を写真一

1

0

'

"

'

-

'

1

3

に示す.写真一

1

0

は斜め載荷,写真一

1

1

は矩形載荷,写真一

1

2

および

1

3

は南東角

(

X

Y

ともに負の隅角部)の最終破壊状況 である.図

-

7

'

"

'

-

'

1

0

には,横拘束筋間隔s

=

6

5

, 90,

1

0

5

および

1

2

0

m

m

の全供試体について,載荷最終時 における,柱基部周辺のかぶりコンクリートが大き く剥落している領域(破壊領域)の大きさをまとめ た.図中の横軸には横拘束筋間隔をとり,縦軸には 最大の破壊領域(塗りつぶしシンボノレ)と最小の破 壊領域(白抜きシンボノレ)をプロットした. 写真一

1

0

に示す最終破壊状況を比較すると,写真 一

1

0

(b)の

S

F

R

C

柱供試体の方が写真一

1

0

(a)の

R

C

柱 供試体より曲率の大きい座屈が生じている.

S

F

R

C

柱 供試体は,

R

C

柱供試体と比べ引張強度が 2'"'-'3倍程 度あることから,コンクリートの破壊が一部に集中 的に生じており,剥落していなし、かぶりコンクリー

s

=

1

2

0

m

m

s

=

1

2

0

m

m

写真一

1

0

最終破壊状況(斜め載荷)

s

=

1

2

0

mm

s

=

1

2

0

mm 写真一

1

1

最終破壊状況(矩形載荷) (a) 斜め方向載荷 (b) 矩形載荷 写真一

1

2

最終破壊状況

(

R

C

柱供試体・

s

=

1

2

0

m

m

)

(a) 斜め方向載荷 (b) 矩形載荷 写真一

1

3

最終破壊状況

(

S

F

R

C

柱供試体:

s

=

1

2

0

mm) トが多く残存しているためにより健全である.その ため,基部から l段目の横拘束筋までの部分は,境 界条件が固定端に近い状態になっていると考えられ る(写真一

1

0

(b)参照).それに対し,

R

C

柱供試体は かぶりコンクリートが横拘束筋の上部に達するまで 剥落し,また,内部コンクリートの一部も破壊して いるため,基音防当ら l段目の横拘束筋位置での境界 条件がヒンジに近い状態であると考える(写真一

1

0

(

a

)

参照).よって,

R

C

柱供試体と

S

F

R

C

柱供試体 は,座屈長が異なり,座屈形状に違いが見られた. 従って,

S

F

R

C

柱供試体では曲率の大きい座屈が生じ ると考えられる.横拘束筋間隔に関係なく同様な結 果を確認したが,横拘束筋間隔が大きい方が

R

C

柱 供

(7)

180 160 140 120

e

100 ) 机J 極 80 部 、 証 60 40 20

180 4ト北面最大一一一ーも -aー北面最小 ... ー東商最大 『缶ー東面最小 -+-南面最大 →ー南面最小 ...西面最大 -e-西面最小

o

~ 100 横 拘 束 筋 間 隔 (mm) 図-7破壊高さ(斜め載荷:RC柱) 4ト北面最大 160 }....~ー -eー北面最小 140 120 ( 喜 100 机! 80 i 軍D事 印I[ 樫 40 20

噌「東面最大 ー 「伊東面最小 -+-南面最大 →ー南面最小 …W ...西函最大 m一一 ・+・西面最小

o

~ 100 横 拘 束 筋 間 隔 (mm) 図-9破壊高さ(斜め載荷:SFRC柱) 試体と SFRC柱供試体との違いが顕著に現れた. 矩形載荷での最終的なコンクリートの破壊状況を 写真一

1

1

に示す.RC柱供試体と SFRC柱供試体とを 比較すると,斜め載荷の場合と同様, R配C柱

f

供共試体は 基部から 14ωO凹 程 度 の 範 囲 で S 釘FR配C柱供試体は,かぶりコンクリートが l段目の横 拘束筋の下部のみで剥落が生じ,破壊が基部付近に 集中している.これは,斜め載荷の場合と同様な結 果となった. また,斜め載荷での最終破壊状況と比較すると, 斜め載荷は破壊領域が載荷方向に集中している.し かし,矩形載荷の場合は,載荷方向が 3600 の範囲 で変化するため全面のかぶりコンクリートが剥落し, 斜め載荷に比べ破壊領域が大きい結果となった.な お,RC柱供試体では,矩形載荷の方がコアコンクリ ートの損傷が大きくなり, SFRC柱供試体では,斜め 載荷と矩形載荷とも一部の破壊に留まり,載荷経路 による影響は, RC柱供試体ほど顕著に現れなかった. 写真一

1

1

(a)および

(

b

)

に示す最終破壊状況を比較 すると,載荷履歴が異なっても斜め載荷の結果と同 様, SFRC柱供試体の方が RC柱供試体より座屈部の 曲率が大きな座屈を生じることを確認した. 載 荷 経 路 の 違 い に よ る 軸 方 向 筋 の は ら み 出 す 方 向を比較するため,横拘束筋間隔s= 120mmの場合 のRC柱供試体と SFRC柱供試体の最終的なコンクリ 180 160 140 4畳-~t面最大 モヨー北商最小 ...,._東商最大 120 トー『きー東面最小 M 一…-,...-事一… ~....-~ I 吋戸商商最大 100

ト--

5

~VV I →ー南菌最小 机I 80 ト...西面最大…一一一一、 1日1[ -- I 曹 理事 60 L~ -e-西面最小 援 40 20

50 100 横 拘 束 筋 間 隔 (mm) 図

-8

破壊高さ(矩形載荷‘ RC柱) 180 160 -骨田北面最大唱即北面最小 140 -告・東面最大 120 ~東面最小 -+-南面最大 ~ 100 d -4-南面最小 机J 80 ...西面最大 i 理D事I[ -e-ー西商最小 握 60 40 20

o

50 100 横 拘 束 筋 間 隔 (mm) 図-10破壊高さ(矩形載荷:SFRC) 一ト側面の破壊状況を写真一12および 13に示す. 斜め載荷および矩形載荷下での RC柱供試体の座屈 形状を比較すると,斜め載荷では,載荷方向に沿う ように軸方向筋の座屈の向きが揃っている.しかし, 矩形載荷では載荷方向が様々であるため,座屈発生 後は軸方向筋のはらみ出す方向は一定ではなく,そ れぞれが様々な方向に座屈している.これは,載荷 経路による依存性が影響していると考える.SFRC柱 供試体は,カミぶりコンクリートの剥落が少ないため, RC柱供試体に比べてこの傾向は顕著で、はなかった. RC柱供試体と SFRC柱供試体の最終的な破壊領域 (柱基部 4 面)の違いについて図 -7~10 を参照し て比較・考察する.図

-7

および

8

に示すように, RC柱では最大の破壊領域にややぱらつきはあるも のの,文献 10),12)および13)で筆者らが観測した破 壊高さ 130mm前後と同程度の 140mm前後の高さに 生じている.すなわち, RC柱の場合は,横拘束筋間 隔および載荷経路の違いに関係なく,最終的なコン クリートの破壊領域はほぼ同じ大きさとなることを 示している.一方,図-9および10のSFRC柱につ いては,横拘束筋間隔sが大きくなるに従い,破壊 領域の拡大傾向が見られる.また,その大きさは, 横拘束筋間隔 sニ 105mmまでは,横拘束筋間隔 s の大きさよりもやや大きい程度となっている. 最小の破壊領域について考察すると,斜め載荷の 1 399

163

(8)

nu n -n u ζ J ペ ノ ω f o ' l 舗 m m m m荷荷 b 1 1 5 H 載載 山明日 μ 河町引向向 車寸寸寸寸方方 crrrr 一 一 R 釘⑦②③④⑤⑥ 川 明 日 u u u u u u U H V A υ ハ リ ハ リ ハ υ ハ リ ハ り う ん 1 1 ( E Z 2 4 ) │ 社 ﹂ ﹁ 件 H 阿 一 4 M E 標 同 時 + 可 mmmm H M m m 町 汀 副 書 掲 -、 J 、 EJζJnHV め 仕 明 川 口 斜 一 二 一 一 一 一 一 s s s s 配①②③⑧ 川 川 M 川 M M A υ ハ り A V ハ リ ハ リ ハ υ 勺 ん 1 1 ( E E Z A ) 札 T ﹂ 之 内 H 阿可制宙誕脈

1

5

0

0

5

0

0

1

0

0

0

累積変位 (mm)

S

F

R

C

柱:斜め載荷

1

5

0

0

1

0

0

0

累 積 変 位 (mm)

R

C

柱.斜め載荷

5

0

0

、 ・ l ノ ド U ( 荷 lInn 荷 1 m 載 mm 聞 m 載 mm 汗 F 3 h d o 向 わ ぬ 矩&引叩ロ方位工 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 cssssss

m

①②③⑧配⑤⑥ ハ リ ハ υ ハ υ ハ υ ハ リ ハ υ A V A υ ウ ム 1 A ( E E Z 4 ) │ 社会特 H 袋容拠脈 (a) ハ U n υ ハ

υ

υ

ハ U A U A U ハ U ウ ム 1 1 ( E E Z U A ) l 社会 d T H g g 挺醗

1

5

0

0

5

0

0

1

0

0

0

累積変位 (mm)

S

F

R

C

柱 矩 形 載 荷

5

0

0

1

0

0

0

累積変位 (mm)

R

C

柱:矩形載荷 累積吸収エネルギー一累積変位関係 (d)

1

5

0

0

(c) 度

6

0M

P

a

)

を有する

R

C

柱に対する一方向繰り返し 載荷実験結果より得られた累積吸収エネルギー 累 積変位関係も図

-11

(b)および図ー

1

1

(d)に参考 データとして示しである.なお,一方向繰り返し載 荷は高変位レベルのみで、の繰り返し載荷であり,そ の履歴は変位

o

m

m

→土

40

y

(

2

サイクル)→土

80

y

(

2

サイクル)→::t

1

2

0

y

(

2

サイクノレ)である. 以下のことが考察できる. (1)

R

C

柱:斜め載荷(図

-11

(a))では累積変位 量

4

0

0m

m

,矩形載荷(図

-11

(c))では累積 変位量

7

0

0m

m

前後までの挙動は概ね一致して おり,横拘束筋間隔の違いによる影響は少ない. それ以降の大変位レベルにおいて,横拘束筋間 隔の違いにより徐々に吸収エネルギーに差異 が生じ始める.すなわち,横拘束筋間隔が短い ものほど累積吸収エネノレギー量が大きい.

(

2

)

S

F

R

C

柱 :

R

C

柱(図

-11

(a)および(図

-11

(c))よりも全体的に高いエネルギー吸収量 (図

-11

(b)および(図

-11

(d))を示して おり(図中の補助線を参照),横拘束筋間隔の 違いによる差異がそれほど見受けられない. (3)共通事項として,矩形載荷の方が,累積変位量 が大きい(補助線よりも上側にある)ため,累 積吸収エネルギー量も大きいことが分かる. (4)一方向繰り返し載荷下の

R

C

柱の累積吸収エネ 図

-11

場合は,載荷方向と直交する向きのコンクリートは ほぼ無損傷のため.全てに於いて

o

m

m

という結果と なった.矩形載荷の場合は,

R

C

柱では,横拘束筋間 隔sが大きくなるに従い,最小の破壊領域が大きく なり,横拘束筋間隔sの大きさと同程度となってい る.

S

F

R

C

柱では,

2

0

m

m

"

'

-

'

8

0

m

m

程度とぱらつきが大 きく,明確な傾向は見られなかった. 以上をまとめると, 1)

S

F

R

C

柱供試体の方が

R

C

柱 供試体より破壊領域が小さい, 2)

R

C

柱供試体は, 横拘束筋間隔の長さに関係なく破壊高さは,

1

4

0

凹l 程度であった,

3

)

S

F

R

C

柱供試体は,ほぼ横拘束筋

1

段分の高さで破壊が生じる結果となった.

4

.

エネルギー吸収量について

斜め載荷ならびに矩形載荷下での

R

C

柱と

S

F

R

C

柱 に対する実験結果から得た,累積吸収エネノレギ一一 累積変位関係を図ー

1

1

(a) "'-'

(

d

)

に示す.ここで, 累積吸収エネルギーとは柱頂部に作用する荷重によ り柱に入力される外力エネルギーの総和で、あり,一 方,累積変位とは柱頂部の変位量

(

x

-

y

面内での変 位量)の軌跡である.また,図面の理解を助けるた めに,図中には補助線が示しである.さらに,文献 11)にて示した同ーのコンクリート圧縮強度(設計強

(9)

ハU A υ ハ υ ハ リ ( E E Z 4 ) l 社え d T H g ﹃ 出 世 岬 除 隊 一方向繰り返し載荷 パターンl s= 65m m (実線) s= 120m m (破線) 120mm 100 200 最大振り変位幅 (lmn) (a) RC柱:一方向繰り返し載荷(パターン1) 200001 IIRC 斜め載荷

~

1

1

2

工品

I

2

5

)

)

3

i

I

120mm 最大振り変位幅 (mm) (c) RC柱司斜め載荷 20000 ( E E Z V { ) RC 一方向繰り返し載荷 パターン2 ① s = 65 m m (実線) ② s = 120lmn(破線) 4 11 川 M M ハ リハリ ハ υ 咽 EE 且 ー 札 ザ ム ﹁ d T H g 両 官 町 除 隊 130mm 事 惨 ( g E Z ﹄)

!

I~ 社 1

~

100001 王 手 言 語 梅 田 唯 135mm 100 200 最大振り変位幅 (mm) (d) RC柱:矩形載荷 図-12 累積吸収エネルギー一最大振り変位幅関係 ノレギー 累積変位関係と比較して,斜め載荷下 での RC柱のそれは概ね一致した傾向を示した. 一方,矩形載荷下での RC柱,斜め載荷および 矩形載荷下での SFRC柱の累積吸収エネルギ一 一累積変位関係、は,一方向繰り返し載荷下の RC柱のそれよりも高くなる傾向を示した. (5)斜め載荷下での RC柱の累積吸収エネルギー 累積変位関係(図-11(a)の② ④)は,お およそ累積吸収エネルギー5,000kNmmから分 岐し始めている.これは,横拘束筋間隔の違 いにより,柱基部の軸方向筋が座屈を始める と考えられる.横拘束筋間隔s

=

65 mmでは, それよりは大きな累積吸収エネノレギー量にて 座屈を始めると考えられる.一方,矩形載荷 下での RC柱の累積吸収エネルギ一一累積変位 関係(図-11(c)の② ④)は,おおよそ累 積吸収エネルギー10,000kNmmから分岐して いる.横拘束筋間隔sニ 65mmでは, RC柱と 同様,それよりは大きな累積吸収エネルギー 量にて座屈を始めると考えられる. (6)斜め載荷下での SFRC柱の累積吸収エネルギー 累積変位関係(図-11(b)の① ④)は, 概ね同じ傾向を示す.これは,横拘束筋間隔 に関係なく,柱基部の軸方向筋は RC柱と比較 して顕著な座屈を生じていないことを示して いる.矩形載荷下での SFRC柱の累積吸収エネ ルギー 累積変位関係(図-11(d)の① ④) は,斜め載荷下でのそれよりも大きめの累積 吸収エネルギーを示すが,横拘束筋間隔に関 係なく同様の傾向を示す. 上述したように,横拘束筋間隔および載荷履歴の 違いによりポストピーク領域でのコンクリート劣化 進展および軸方向筋の座屈挙動が異なり,それらが 生ずる時点で、の吸収エネルギー量の大きさにも差異 が見られる.よって, RC柱のポストピーク挙動解析 を行う場合には,累積吸収エネルギー量および累積 変位は統一的な指標として用いることは困難である と考える. 横拘束筋間隔 s

=

65 mmおよび S二 120mmに対 して,各種繰り返し載荷(一方向繰り返し載荷パタ ーン 1および2,二方向繰り返し斜め載荷および矩 形載荷)の下で、の累積吸収エネルギーと履歴載荷中 における RC柱頭部の最大振り変位幅との関係を図 -12 (a)~ (d)に示す.ここで,一方向繰り返し 載荷パターン lとは,低変位レベルayから高変位レ ベル12a yにかけての繰り返し載荷,載荷パターン2 とは,図-11にて説明した高変位レベルのみで、の繰 り返し載荷である ll) SFRC柱では,横拘束筋間隔s 1 401

165

(10)

=

65 mmおよびs二 120mmでは大きな差異が見られ なかったので割愛する.図-12より分かるように, 最大振り変位幅120mm'"'-'135 mmにてポストピーク挙 動に違いが生じ始める.このことは,本RC供試体で は0.6'"'-'0.67程度の部材回転角で座屈挙動が生じ始 めると推測することが出来る.このような指標を採 用することにより,コンクリートの劣化および軸方 向筋の座屈の開始などを考慮した RC柱(実寸大の柱 も含む)の有限要素ファイパー解析を実施すること も可能と考える.

5 まとめ

1)

S

F

C

に は 軸 方 向 筋 の 座 屈 を 抑 制 す る 効 果 が あ り,そのため

R

C

柱と

S

F

R

C

柱 の か ぶ り コ ン ク リ ー ト の 剥 落 状 況 や 軸 方 向 筋 の 座 屈 進 展 性 状には差が生じた.しかし,

S

F

R

C

柱 供 試 体 で は , 軸 方 向 筋 の 座 屈 を 確 認 す る 前 に 破 断 す る 場 合 が 多 か っ た . 2)両 載 荷 と も , 水 平 荷 重 一 水 平 変 位 関 係 お よ び 軸 方 向 筋 の 座 屈 挙 動 は , 同 様 の 傾 向 を 示 し た .

3

)

S

F

R

C

柱供試体では,

S

F

C

の 引 張 強 度 が 普 通 コ ン ク リ ー ト の そ れ よ り も 2'"'-'3倍 程 度 高 い た め , 基 部 付 近 に の み 損 傷 が 集 中 し た . ま た , 載 荷 経 路 に よ る 破 壊 状 況 へ の 影 響 は RC 柱 供 試 体 ほ ど 顕 著 に 現 れ な か っ た .

4

)

S

F

R

C

柱 供 試 体 の 方 が

R

C

柱 供 試 体 よ り 破 壊 領 域 が 小 さ い .

R

C

柱 供 試 体 は , 横 拘 束 筋 間 隔 の 大 き さ に 関 係 な く 破 壊 領 域 の 高 さ は , 140 凹程度であった.一方,

S

F

R

C

柱供試体では, 横 拘 束 筋 1段 分 の 領 域 内 で 破 壊 が 生 じ た . 5) RC柱 で は , 横 拘 束 筋 間 隔 が 狭 い も の ほ ど 累 積 吸 収 エ ネ ル ギ ー 量 が 大 き い が ,

S

F

R

C

柱 で は , そ れ ほ ど 大 き な 差 が 見 ら れ な い . 6)

S

F

R

C

柱では,ポストピーク領域にまで至る, コ ン ク リ } ト の 劣 化 特 性 お よ び 軸 方 向 筋 の 座 屈 特 性 は 横 補 強 筋 間 隔 に そ れ 程 影 響 さ れ な い た め , 横 補 強 筋 間 隔 が 大 き な 柱 の 塑 性 ヒ ン ジ 化 す る 部 分 の 補 強 に は 有 効 で あ る . 謝 辞 本 研 究 を 遂 行 す る に あ た り , 平 成 22-24年 度 文 部 科 学 省 科 学 研 究 費 補 助 金 ( 基 盤 研 究 (C) 22560488代 表 : 水 野 英 二 ), 中 部 大 学 特 別 研 究 費

A

( 代 表 : 水 野 英 二 ) お よ び 愛 知 工 業 大 学 耐 震 実 験 セ ン タ ー の 研 究 助 成 を 得 た . ま た , 愛 知 工 業 大 学 の 大 学 院 生 : 水 野 憲 司 君 , 学 部 生 : 永 谷 勇 樹 君 に は , 実 験 遂 行 に て 多 大 な 協 力 を い た だ い た . こ こ に 記 し て , 謝 意 を 表 す . 参考文献 1)水野英二・神戸篤士・畑中重光:各種構成モデル を用いた

R

C

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4

)

西垣太郎・水畑耕治:鋼繊維補強鉄筋コンクリー ト柱の低サイクノレ疲労に関する実験的研究,日本 建築学会論文報告集,第399号, pp. 20-32, 1984.5 5)社団法人,鋼材倶楽部,スチールファイパー委員 会:スチールファイパーコンクリートの手引(第 3版), 1998.10 6)例えば,須田久美子ら:交番繰返し荷重下におけ る柱筋の座屈挙動,コンクリート工学年次論文報 告集,Vol.16,No.2,pp. 467-472, 1994. 7)例えば,木村秀樹・高津比呂人・石川裕次・武田 f告:鋼繊維を混入した高強度コンクリート RC柱 に関する実験的研究,コンクリート工学年次論文 集,Vol.25,No.2,pp.235-240,2003. 8)例えば,山野辺慎一・曽我部直樹・河野哲也:超 高強度繊維補強コンクリートを用いた

R

C

橋脚の 二方向地震動に対する耐震性能,土木学会論文集 A, Vol. 66,No. 3,pp. 435-450, 2010. 9)亀田好洋・水野英二・鈴木森晶・梅原秀哲:一方 向繰り返し曲げを受ける鉄筋コンクリート柱の 変形特性に関する実験的研究,コンクリート工学 年次論文集,Vol.31,No. 2,pp. 139-144,2009.7. 10)鈴木森晶・水野英二:繰り返し力を受ける RC柱 の破壊領域での軸方向筋座屈性状に関する研究, コ ン ク リ ー ト 工 学 年 次 論 文 集 ,Vol.32, No. 2, pp. 151-156,2010.7. 11)亀田好洋・鈴木森晶・水野英二:ポストピーク領 域における鉄筋コンクリート柱の繰り返し耐荷 特性に関する実験的研究,コンクリート工学年次 論文集,Vol.33,No.2,pp.199-204,2011. 7. 12)鈴木森晶・水野英二:繰り返し曲げを受ける

R

C

柱の鉄筋座屈特性に関する実験的ならびに解析 的研究,応用力学論文集,Vol.13,pp. 331-342, 2010.8. 13)鈴木森晶・水野英二:二方向繰り返し力を受ける RC柱の載荷履歴が変形性状に及ぼす影響に関す る 実 験 的 研 究 , 土 木 学 会 論 文 集 A2 (応用力 学) ,Vol. 67,No. 2, I_313-I_320, 2011. 9. (2012年3月8日 受 付 )

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