■ 小切手法成立迄の経過
第六十四試合を通過した商事関係の法律中何んと云つても重要なものは小切手法である。この法律は第六十二
試合を通過し引預き裁可公布された手形法が﹁焉替手形及約束号形晶シ統表ヲ制定スル傑約﹂同第一附属書第
二附属書外÷偲約に基き立法されたと同じく、完=二年二月二十二首よ皇有十九日陀至る﹁ジュ永−ブ﹂国際商工経済研究 弟八巻彗一哉︵買監︶
\ 新小切手法解読新・小切 手法解説
鵬 小切手法成立迄の経過 こ 小切手法の構成 ニ㌻小切手法と現行法との主要相異鮎清 水 谷 隆 寛
︵鵬八九︶ ︼、ヽ ︵一九〇︶ こ 第八巻 第三況 命議に於て作成された﹁小切手三関シ統一法ヲ制定スル條約﹂︵以下単に統一法條約と暑稲す︶同第血附属蓄︵小切 手の流血法と越す︶第二附属書︵各締約図に認められたる留保事項に関するもの︶並﹁小切手二組シ法律ノ戎抵触 ヲ解決スル為ノ傭約﹂に逝き立法されたものであつて、未だ裁可公布はされないが、橡定では備約に定めた條件 が満さる1ならば今秋から効力を教生する筈である。 手形法及小切手法の統仙については可成り長い経過がある。十九世紀の後年閥際私法輿愈や図際法協合の為し た事業、自耳誰政府の主催したアンペルス合議、ブーフツセル昏議は暫く別とL、廿倣紀に入つてからでも、州九一 〇年及山九一二年の海牙合議、山九二〇年のプラツセル財政合議、其の決議に基く山九二〇年より二八年に至る 闊際聯盟経済要点禽の活動、同専門委烏合の調査、叫九三〇年及三二年のジュウーブ統∵曾議、其の他数々ある。 此虚には其の概要を云へば、一九劇○年の第州回海牙愈議は小切手に関しては翠に希望を開陳するに止ったが、 山九二〇年の第二回涯牙合議に於ては羅二法に関する恨案が作成された。此の実は液後的決定のみを牌釆の合議 に超したのであつて、這般の世界戦争がなかつたならば、催約は勿論のこと、今頃は遠くの昔に各図の法律とな ってゐた筈である。慶がバルカンの叫角に起った曙害は逢う′\併界賊軍を轟き起し、そうして手形小切手の統 劃事業をもその渦中に投じてしまつた。しかL戦寧の路醍と共にこの事業も叉蘇って氷た。即ち叫九二〇年ブラ ッセルに開催された財政脅議は、骨つで海牙命議に依って焉された統柵啓発を聯盟の手に敬むべきことを決議し 聯盟は鷹番及財政部に屈する経済委員禽をしてこの任務を掃常せしむることーLた。爾来経済委員禽は鶏度㊨魯
合し、叉数個の専門委良禽の構成を和事愈に嬰求してその番柴を進めて来駕此の申第叫回及第二回の専門委員
合は小切手の問題を取扱はなかつたから之を暴す蒐?夢二回の番門委員合は、蜜際家の協力を得る蔑め、辟臍委員合の提案に基き聯盟理事脅が任命した茸糞専門委員愈であつてー小切手問題はこの委員禽に依つて始めて取扱
はれたでこの委員倉は人も知る如くWes仲erヨ当コ六オランダ︶︵国際商染曾議副食頭て。コF−。−。W・︵Fイツ︶︵政府官吏︺ <。rCheくa雪ヘルギ←︵アンベルス商米銀行支配人︶L。uisロreyどs・︵フランス︶︵パリの銀行家︶ <e≡er.︵伊大利︶︵ファシスート 銀行聯偲偶表︶P彗k。r・︵イギリス︶︵胤警イド銀行顔取︶Breぎ︵アメリカ合衆園︶︵組育ギャランティー・−ラス一骨祀副頭取︶ 等の士二氏︵〓国劇人︶から成るものであつて、日本からは昔時横渚東金銀行の倫敦支店支配人であつた央野勘治氏が出席し食。経済委白面が、嘗菜東門委員愈に何を期待七たかは必ずしも明瞭でないが、委員合に輿へた諮問
事項から見ると、大鰐漸進的に統仙を行ふものとして差し常り最も緊急な事項は何か、又それは如何にLて可能 であるかを知るにあつたらしい︵紅臍委員昏竺九三C年の木骨議迄終始叫貰此の態度をとつてゐる︶。魔が専門委員脅は、諮問事項の報告以上に出で、手形小切手の統這個別的緊急事項に止らす、贋く姦に及ぶべきこと
を主張し、大要次の如き答申をした。﹁手形及小切手に関する法律を出来得る限り統叫することは、その範翰が大
陸決系に限らるゝとしても苦に重要なことであり、その結果は国際的商柴に役立つこと眞に大なるものがある。
この鮎に閲し昏々は宜しく仙九一〇年及咄九山二年の梅牙愈議を想起すべきであり、梅牙法はこの意味に於て、
正に本妻良禽の挙党の出費鮎をなすものである﹂。この答申は無論條約の形式に作成されたものではなかつ驚こ
新小切手接解説 ︵仙九こ 三セ ︵劇九二︶ 掴
算入松 雄三助
れ彼等の職業が、條約案の作成に適しないといふ意見によつたのであるが、経済委員禽は、この答申に拘らす、 碕従爽の態度を堅侍し、その持論たる漸進的個別的統哀拘束力なき模範法作成の焉め、此度は主として法律家 よ′り成る専門委月食を招集すべきことを和事脅に提案し、その承認を得た。これが第掴回目の専門委良禽たる法 律専門委烏合である。この重点禽はぎ︵er。戸︵フランス︶〓erヨa∃・〇tavsky・︵チエツ。ス。バキア︶L。。。e・︵ベルギー︶ Su芳OWSki.︵ポーランド︶くivat.︵アルゼンチエの五法律家及罷に菅栄専門委員愈の委員であつた<○。Fl。t。W・︵ドイツ︶ く許her.︵スイス︶We≡er●︵イ戌∴リー︶より成り、小切手問題については、英閉口イド銀行法律部主任たるB。r。hardも 加った。法律専門委見合は仙九二七年十一月より合議を始めたが、その犬餞の態度は次の如きものであつた。 川大陸法系だけの流山で満足すべきであるが、出奔るならば英米法との接近をも因ること 囲兢∴は個別事項に 止らす全般に及ぶこと 榊就仙法は模範迭の形式をとり、その採用を各国に勒沓するに止めること 仲如何なる 場合に於ても法律の牧嘱を解決する規貯は必ず之を統二すること。右の中川は何の模範法主読が伴ふ快隋を補ふ 必要より生じたものであるが、国際小切手法としてはこの馬めに飛躍的なる進歩を途げる結果を翳らした。法律 専門重点愈は以上の指導精神に基き、山九二八年叫月に至り前後二手回の愈合を蚤ねたる後、途に手形及小切平 に関する囚偶の催約案を作成し宅中、小切手に関するもの揉、泌肌∵小切手法に関する條約案と国際小切手法及 印紙税速達反と小切手の効力に関する催約案の二で濁る。 かくて小切手統一に関する準備啓発は一億づ終了したので、次の本命議に移る段階として山九土八年の七月及八月にこの倹約案は之を来るべき禽議の討論の基礎となし得べきや否やの意見を求むべく聯盟固、国際商業合議 所、薙馬私法就﹂閲際協脅及非聯盟圃へ塗附された。之に封する拷図の回答は必ずしも一でないがヽオランダ、 スカンヂネビヤ諾園、ハンガリー、薙馬私法統一餞際協昏が法律専門委員倉の模範法主義より一歩進んで、億約 を以て統叫法を強制すべしをした外は大腰右傭約案を討議の基礎として即時に新合議を開催すべしとの意見であ った。闘際聯盟はこの回答に接tて、既に統〓嘩勤の横道熟せりとなし、事務級長は預ねセの理事禽よりの授柊 に基き、山九二九年の夏統叫合議をジチネーブに開く旨の招集状を賛し、叫九三〇年の二月十七日を以て合議開 始日とした。合議は橡定より遅れて五月十六日に開催された。℡加園はドイツ外三十囲、我閲からも代表者が参 加したが、この愈議に於ては第六十二議禽を通過した手形法の基礎となつた為替手形及約束手形に閲し統叫法を 制定する傑約外二億約が成立したゞけで、小切手の統側に踊する討議は叫九三叫年の始めに開合さるペき合議ま で之を延期すること1なり、唯政経議定書に於て叫九ニ〓牢の合議までに研究すべき重要事項二十仙が議決され たに過ぎなかった。第二回の親側合議は一九三一年の二月二十六日から三月十九日迄開かれた。参加閥は三十歯 我が国からは特命仝棟公使川島信太郎及時の東京地方裁判所長田中右橘の両氏が出席された。この合議に於ては 手形法の場合と同様、模範法主轟を二蹴し拘束力ある條約を締結すべきことに叫致し、上述﹁手形三関シ統一汝 ヲ制定スル億約﹂第二附屠書第二附属苔、﹁小切手一一関シ法律ノ或抵偶ヲ解決スル馬ノ條約﹂の外﹁小切手二付チ ノ印紙法三関スル億約﹂が成立した。我が閲が此の三億約に調印したことは云ふ迄もない。然るに統一法條約に 新小間手法解説 ︵⋮九ニ〇 五
算入金 策三波
︵則九四︶ 六 依れぼ各締約囲は條約の附願書たる小切手統一法を各自の領域に施行することを約してゐるから、我が国として も叉之に基く国内法を制定して施行しなけれぼならぬこと1なつた。此磨に於て政府は催約成茸後常時商法改正 蟄項の諮間中であつた法制審議愈に之を諮問し、岡倉は商準第潤編中小切手に関する規定に付ては、小切手統一 催約の附属書たる﹁小切手′統一法﹂の如く改正するを相嘗と認むる皆の答申をした。政府は此の答申に基き更に 司法省内に委員禽を設置し、右統仙法を園内に施行する鶉の法律起案調査を委嘱し、委員昏は慣蛋惧議を重ねた る結果全文八十劃條より成る小切手法案を議決した。これが今次の読替に提出されたる小切手法案である。 此の実は最初に貴族院に提出されたが、貴族院は原案の十簡と十〓軍を顧倒して、十睾を支排快諾、十〓革を 通則とし、外に二三字句を修正した。原案は可成統仙法原文を尊重するの趣旨より十層通則十〓苛支彿保護とさ れたのであるが、修正を不可とする程の理由もないので政府も之に同意し、衆議院も貴族院の修正通り之を可決 した。純瑚から云へぼ法案金牌の構成上にも不充分な鮎があり、用語の上にも吾々に熟さゞるものがあるが、備 約原文に息蜜なることを要求されてゐる統仙放としては苦し己むを得ないことであうぅ。〓 小計手旗の構成
小切手法は、統一法傭約第叫催第二項に従ひ、崗傑約第一附愚書﹁小切手′統一法﹂を我が関語により我が国に 施行する馬立法されたものであるから二部を除けぼ他は統一法の逐語諸であるといつてよい。構成よ旦茶はミ本法は十二革の本文と十九ケ億の附則から成ってゐる。即ち第〓革は小切手の振出及方式、第二睾は譲渡、第 三尊は保澄、第四番は呈示及支彿、第五黄は線引小切手、第六草は支彿超絶に因る遡求、第七章は複本、第八普 は欒造、第九翠は時効、第十章は支彿保鐙、第十〓軍は通則、最後は附則であつて、候文の数は第十一審迄が六 十二億、附則が十九億、計八十咄條である。この中第〓畢乃至第九章及第十〓早は聯繹部分であり、第十輩及附 則の・剛部時流一法催約第二附虚垂足依り国内立法の自由を許されたる事項に閲するものであり、附則の他の部分 は本法施行に必要なる規定及﹁小切手一岬開シ捻律ノ或抵筋ヲ解決スル焉ノ條約﹂に基く国際小切手法上の規定であ る。内容上如何なる鮎に於て現行法に勝れ、如何なる野に於て現行法と興るかは後述に譲るが、目視在の小切手取 引に於ける慣行たる支彿保鐙に閲して規定を試け、その法律関係を明確ならしめたこと、吟小切手の支彿人たる ことを待ペき者を銀行又は是と同視すべき人又は施設に限かたること、伺小切手上の効力を有する保詮を認めた ること、伸不可抗力の婁合に償還請求櫻保全行蔑の焉の期間の伸長を認めたること。何手形法規の準用を排L、 準用の結果生する解繹上の疑問を避けたること等はその中でも重要なるものであつて、何れも現行法より優れね 鮎である。梅本法は次の躇鮎に於七統丁法とも興ってゐる。その黙については此鹿で概詮を加へて置かう。 ハニ統叫法第二僚第三項は、支彿地又は支排他と看倣すべき地の撃不なき小切手は、支彿人が主たる皆兵朗を有 する他に於て支沸ふべきものとしてゐるに封し、小切手法は振出地に於て支彿ふべきものとなしたること。︵二條 三項︶ ヽ 新小切手法解説 ︵血九五︶ 七
第八巻 第三渋 \ ︵仙九六︶ 入 本項は統一法條約第二附風害第三催︵各締約図は統一法第二條琴二項の規定に拘らす支排地の由載なき小切手 は振出鞄に於て支沸はるべきものと看倣す規定を設くることを待︶に基く立法である。小切手面に現はれざる地 に於て文殊はるペせものと為すことは小切手の性質に反するが、睾ひ小切手法は振出地を以て小切手の要件とし たから之の地に於て真珠はるべきものとしたのである。 ︵二︶統一法夢二傭は、小切手は、資金の存する銀行に宛て振出すべきものとなしたるに封し、小切手法は呈示 の時に於て振出人の虚分し矧る資金ある銀行に宛て撮出すペきものとなしたること。︵ニ藤︶ 第二附属菩第五條は、資金の存することを要する時期については、各締約国の自由立法を認めてゐるから、之 には、偶人の振出したる小切手に文政銀行の保詮を求むる代りに、之を銀行の自己宛小切手と交換して支彿に督 ヽ ものと思はれる。 に基き定められたものである。振出の際には資金なきも畠示の時に於て之有らぼ何等支障なきを以てかく定めた ︵三︶統一法第欠傭第三項は、自己宛小切手を振出人の一瞥柴所より他の営業所に宛てたるものに限りたるに封 し、小切手迭は無制限に之を許したること。︵六億三項︶ 流血法催約第二附属書第八備に依る立法である。統鵬法は、自己宛小切手を無制限に許すときは、小切手は銀 行券に類似し、銀行は之計悪用して蟄券銀行の特樺を俵略するといふ趣旨から之を禁止したのであるが、我が国 てる慣習があるから、之の規定が出来たのである。
︵四︶統血族第二十九傑第一項は、団円小切手の呈示期間を八日と定め、叉同債第二項は、音頭茅遺すべき図と 異る固に於て振出したる小切手の睾不明問は、振出地と支梯地とが同州洲に存するときは二十首、興る州に存す るときは七十日と定めたるに勤し、小切手汝は団円小切手に於ては十日と定め︵二九億一項︶、朝鮮、壷攣樺太、 関東洲、南洋諸畠又は勅令を以て指定する雷細童洲の地掛に於て振出し日本内袖に於て支排ふべき小切手に付て は、勅令を以て之を伸長し得るとなしたること。︵弄八條︶ 統一法條約第二附願書第十凶條に基く立法である。亜細宙に位置し且つ遠距離・に領土を有する我が国としては 欧洲を規準とした統叫法の規定に依ることは不可能だからである。 ︵五︶統一法第三十九億は、計算小切手に関する規定を定めたるに封し、小切手法は之を削除し、現行法同様線 引小切手のみを認めたること。︵三七味三八億︶ 歌仙法條約第二附属番二八傑は、線引小切手と計算小切手の二者の中共の叫のみを認め得ることを定めてゐる から、此の規定に従ったものである。小切手法第七十四條は日本を支彿地とする外囲振出の計算小切手に叫般線 引小切手と同様の効力を輿へてゐる。 ︵六︶兢叫法に存せざる支沸保謹の規定を設けたること。 第二附願書柚聖ハ備に基きたるもので漆る。詳細は筏述に譲る。 最後に本條約を批准し得べき時期は本年八月三十〓早道で、効力教生條件としては、国際聯盟常任理事国たる ヽ 新小切手港解説 ︵仙九七︶ 1九
第八巻 発言渋
︵仙九八︶−〇 三園を含む七ケ闊の批准又は加入あることを必要としてゐる。手形法の例もあるから果して親日迄に所要の批准 叉■は加入が得らる1やは疑問であるが、若し朗嬰の案件が濁されて効力を後生した揆には、園内は勿論閥際交通 上にも便益を受くるところは少くないであらう。 三 小切手法ビ現行法ビのま委細異鮎 小切手法は多くの鮎に於て現行法と興ってゐるが、此庭には其の重要断のみを列車して解詮を試み庇い。 ︵こ 振 出 及 方 式 ︵こ振出地を小切手の要件とし、其の記載なき小切手は、振出人の名和に附託したる地に於て之を振出したる ものと看撤したること。︵叫條五択、二億拘項︶ 現行商琴は之を宴件とせず︵商瓦三〇保︶、賢際上の慣例も之を記載せざるを常とするから、異様に感ぜらるゝ が、振出地と麿を異にする地に於て支排はるべき小切手にありては、其の線路日は、支沸地の暦の應雷日を以て 換へらる1ものであるから︵三〇條︶、振出鞄を表示することはどうしても必要℡ある。 ︵二︶小切手の支排人たり得べき背を銀行又は之と同税し得べき人又は施設に限りたることC︵≡條、五九條、 七二條︶、 此魔に銀行といふのは銀行法第一備に所謂銀行を意味し、銀行と同緒せらる1人文は施設とは例へぼ産業組合法に依る信用組合、信用組合聯合禽及鷹巣組合中央金億の如きものを云ふ。商法は支配人たる者の資格を限定し ないが、今日の貰際上小切手の文梯入たる者は之以上には出てゐないから、本法により別に現状が欒更される諸 ではない。 ︵三︶支梯地が支彿人の住所地と﹁致すると否とに拘らず、支沸地に於ける第三者の任所に於て支沸を為すべき 小切手を認めたるこ七。︵但し第≡者は銀行に限る。︶︵八僚︶ 現行商法に所謂文彿櫓常者及支沸場所に相嘗する︺現行法は小切手には之を不用として認めなかつたが、小切 手法は之を承認し、例へば支排他に営巣所なき銀行も他の銀行に支彿を依頼すことにより自己の螢葉柄なき支彿 地に於ける文挟を可能ならしめてゐる。便利な規定である。 ︵四︶代理碓無くして代理人として小切手上の行馬を焉したる者及棟限を超えて小切手上の行為を馬したる代理 人に封し自らその費に任せ七め、其の者が支梯を為したるときは本人と同州の腰利を看せしめねる乙と。人﹂一 億︶ 此の鮎紅ついては現行商法k何等の規定がないので従来の畢詮としては、無様代理人は民二七備に依り、相 手方の揆接に従ひ履行又は損益臍償の貴に任すものとして釆た。叉無樺代理人が支彿をした場合に於ても無権代 理人は本来小切手上の樺利着でないから、之に依って小切手上の横利を取得し得ないものとされ来た。小切手法 は前者の場合に於て常然に小切手上の茸任を負はすと共に、後の場合にも本人と同叫地伊に立たせるのを相首と 新小切手法解説 ︵︼九九︶一一
第八巻 第三耽
︵〓00︶ 押こ して、轟持を履行したる本人が取得するであらう所の樺益を取得するものと定めた。命棟限を超えたる代理人を ■ も同様に扱つた。共に常を得たものと云つてよい。 ︵克︶白地小切手の慣習を認め、之に預め焉したる合意と異る補充を馬したる場合に於て、所持人が患意又は雷大 なる過失により之を収得したる場合の外、その違反を以て所持人に封抗することを得ざらしめたること。︵一≡條︶ 白地小切手は白地手形と共に外囲に於ても日本に於ても嘗際に行はれ判例も叉之を認めてゐる。故にこの慣習 を明文を以て認むると共に、補充樵の濫用により生する常尊者の紛寧を解決したものであ首。機宜を得食立法で ある。 ︵〓︸ 譲 渡 ︵六︶支彿人の某筈を無効とし、叉支彿人に封して残したる裳審は受取謹書たる効力のみを有すとなしたること ︵但し支挽人が数個の螢紫朗を有する場合に於て小切手の振雷てられたる営業朗以外の営巣朗に勤して馬Lたる 裏書は此の限に在らず︶。︵一五條三項及五項︶ 商法垂二七億は手形の戻姦智に関する初空ハ條の準用を省きたるを以て、小切手わ振出人、裳書人は裏書によ りで小切手を譲受け、更に轟音に依りて之を譲渡することは絆されないが、支排人は小切手上の債務者でないから 自己に宛てたる小切手を其審に依りて譲受け、更に之を他人に姦審することは妨げないやうに解せられる。併し 小切手に劃衝引受の制度を否認しながら、他面に支排人の庚宗書を認めることは理論上は別として驚際上は大きな矛眉である。何故なら、支挑人としては支彿を握絶しっゝ薬害人としては遡求轟務に服さねば洩らぬからであ る。小切手法はこの趣旨に基き、猫逸法に従つて、支彿人に封する其嘗は受取誇書たる効力のみを有するものと し、一文彿人の為す表書は之を無効とした。唯常澄研が数個ある場合に於て↓例へぼ乙地所在の貝銀行本店宛に振 出された小切手を有する甲地所在の甲が、甲地所麗の月銀行支店と取引を有し、該小切手を支店に於ける自己の 常塵勘定に組入れんとする場合に於て、之を同支店に姦苦し、同支店をして本店より文雄を受けしむることにす れぼ誠に便利である。第五項但書はかくの如き場合の馬の除外例である。 ︵七︶持参人排の薬害の効力を白地式裏書と同山となしたること。︵〓卑傑出項︶ 小切手に其苔を馬すに懲り霹薯人の署名の外、持参人に支彿ふべき旨を記載することがある。かゝる叢書は姦 書全部を無効とすべきや、叉持参人に支排ふべき旨の記載のみを無効とし白地基書として有効ならしむるやは商 法上議論の参るところである。小切車法はこの問題を解決し、白地姦書として有効なるものとした。 ︵八︶裏書の年月日を指定裏書︵記名裏書︶の必要備件となさゞニッしこと。 商法は某書の年月日を叢書の要件としたが︵商五三七、洞五七︶、小切手法は之を要件としなかった。避雷人の 濱書常時に放ける能力の有無、裏書人が支彿を停止したる場合に於て薬害との党後其の他其書が支彿拒絶謹書作 成期間経過後になされたるや否やを決定するには薬害年月日の存在を便宜とするが、小切手法は叙上の如き問題 を生じた場合には常尊者をして立謹せしむるを以て足れりとしたるが如く、唯裏書人をして襲書と拓観音蕃作成 新小切手法解説 ︵二〇劇︶ 剛三
ヽ
第八巻 男言渋
︵二〇二︶ 竃 日との兜後の立謹の煩を避けしむる為に、之を拒絶謹書作成親閲前に為されたものと推定し宅︵二四億二項︶ ︵九︶小切手が文飾はれざる場合た於て持参人彿式小切手に遺書を馬したる叢書人に小切手金額等を償還する安 々負はしめたること。︵二〇條︶ 商法上に於てはかゝる場合に小切手法上の効力を訟むることなし。小切手法は裏書人が、小切手法上の効力を 生することを簡明したるものとして償還の茸に任ぜしめた。但し之が鶉、持参人沸式小切手が相聞式小切手に欒 することは無きものとLてゐる。常を得た規定である。 ︵叫○︶顔絶謹書若は之と同叫効力ある宣言作成後の叢書又は呈示期間経過後の界書には指名債権譲渡の効力の みを有せしめたこと。︵二四備州項︶ 轟絶詮喜作成前、若は之と同一効力を有する貫首作成前又は呈示期間経過前に在っては、譲受人は小切手法上 め手績を層践することが出来るから之に裏書譲渡上の効力を認めてよいが、霧絶謹書作成径若は之と同山効力あ る宣言の作成後、又は呈示期間経過後に於ては小切手法上の手撹を屈むことば不可能であるから其の以前に於け る裏書と同山効力を朗ふる必要はない。故に此の種の姦書により小切手を取得したる者には裏書人に威する絆利 のみを輿へ、姦番人には支沸捨保の茸を負はさなかづ声のである。商法が呈示期間経過後にのみ之と同様の効力 を輿へたるに封し︵歯車二七、四六二︶著しき差異である。 ︵三︶ 保︵叫二︶快諾の制度を認めたること。︵二禿僚乃至二七健︶ 商法はこの制度を認めてないが︵病室二七︶、小切手に於ても振出人、薬害人の如き小切手上の・債務者あるを以 て、此等の者の債務を婿供する銭この制度を認む﹁るを不可とすべき理由はないり制度の概嬰は次の如くである。 ︵イ︶ 保静は金覇の各部又は叫部に仲之を馬すことを得る。 ︵ロ︶ 玄孫人を除く第三者は何人にても保護を為し得る。小切手に署名したる者も亦同じ。 ︵ハ︶ 快諾は小切手又は補箋に﹁保澄﹂其の他之と同一の意義を有する文字を以て之を教示し、保詮人著名する に依りて之を残す。 ︵ニ︶ 保詮は何人の為に之を残すかを表示することを蓼し、共の表示なきときは振出人の馬に之を残したるも のと看倣す。 ︵ホ︶ 保詮人は保謹せられたる者と同叫の茸任を負ふ。方式の理癌に因り無効なる場合を除き、埼保したる債 務が他の如何なる事由に在り無効なるときと艶もその茸任を免る1ことなし。 ︵へ︶ 保泣入が小切手の支彿を為したるときは保記せられたる著及其の者の小切手上の債務者に封し小切手よ り生ずる構利を取得する。 ︵四︶ 呈 示 及 支 彿 ︵一三︶振出の日附として記載したる日より前に玄孫の偽呈示したる小切手は、呈示の日に於て支沸ふべきもの 新小切手法解説 ︵二〇三︶ 劇五
と馬したること。︵二八催二項︶ 先日附小切手は商法の解繹上布劫とされてはゐるが、其の日附前に畢不して支排を経絡されても遡求すること は輿釆ない。小切手法は日附前に蔓不されても文排ふべきものとしたから、萬叫支彿はれなかつたら遡求も招来 る。此の規定は多少疑問であつた兜日附小切手の効力問題を決すると同時に、この濫用より生する弊害を矯正す るに役立つものといつてもよい。 ︵︼四︶国際小切手につき別に草不期間を定め、且洛外領土と内地問の小切手にも之が伸長を認めたることパ二 九億、六八億︶ 前述したから詮明を盤す。 ︵叫五︶支沸地の通貨に非ざる通貨を以て支排ふべき旨を記恋したる小切手の支排及該通貨と支沸地の通貨との ヽ 換算率に関する規定を設けたること。⊆〓ハ條︶ 特殊の通貨又は外囲貨幣を以て支排ふペきことを記載するを得るや否やは商法の解鐸上多少疑問であり、その 内闘貸との摸算革も民法四〇ニ荘よつて解決をつけて釆たが、小切手法はか1る記載を有効と認め、且摸賃率に ついても詳細な規定を設けた。 ︵玉︶ 線 引 小 切 手 ︵一六︶ 叫一般線引小切手に於ては、二條の平行線内に﹁銀行又は之と同山の意義を有する文字﹂の記載を不 第八巻 第三渋 ︵二〇四︶ 二ハ
必要としたること。仁王七健三項︶ 甲線針叉披被指定銀行の名稲の抹滑は之を馬さゞるものと看倣したること。︵三七億瓦項︶ 瑚 表線引小切手は支彿人の取引先に乱しても文雄ひ得るものとしたること。︵三八傑議︶
弼特定線針小切手の被指定銀行が支挑人なるときは、共の取引先に封トても文飾ひ得るものとしたること。
︵三八催二項︶拘銀行は自己の取引先又は他の銀行よりのみ線引小切手を取得することを得、此等の者以外の者の馬には線
引小切手の取立を馬し得ざることを定めたること。︵≡八健三現︶殉 教偶の特定線引ある小切手は支購入に於て之を支彿ふことを得ざらしめたること。但し二偶の線引ある場
合に於てその㌫手形交換所に於ける取立ての為になされたるときは此の限にあらざること。︵三八億凶項︶ M 上指の諸規定に反したる支彿人又は銀行の損害臍倍額を小切手金額に制限したること。︵三八億五項︶ 川は商法が﹁銀行又は之と岡=畢義を有する文字﹂とせる無用な條件を削除したもの、物拘は商法上取引兜に支彿ひ得なかったのを支彿ひ待としたもの、共に商法に比して便利な規定である。
︵六︶ 安雄拒絶に因る′遡及 ︵宕︶呈示期間の末日に睾不ありたる場合に於ては、纏絶謹書又は之と同義力を有する宣言は之に次ぐ第一 の取引日に於ても之を作成し得るものとしたること。︵四〇條二項︶ 新小切手法解説 ︵二〇五︶ 劇七商法が呈示購閣内に作成を要すとするに比し便利な規定である。 ︵叫八︶ 川 又彿拒絶ありたる場合に於て、裏書人、振出人其の他の債務者に封し遡及樺を行使するには所持 人は辞絶詑音叉は之と同刷効力ある宣言の作成の迫に次ぐ囚取引日内、叉其の費用慣遺文句ある場合には草不の 口に次ぐ関取引日内に自己の姦賓人及振出人に勤し、賓沸拒絶ありたることを通知することを要し、各叢書人は 通知を受けたる日に次ぐ二取引日内に、前の通知着金員の名柄及宛朗を示して自己の受けたる通知を自己の薬事 人に通知し、かくして順次振出人に及ぶを要するものとしたること。︵四〓條一項︶ 周 前項の通知は同︼期間内に保謹人にも為すべきものとしたること。入園二條二項︶ 伺 通知の方法を定めざること。 仲 通知を怠りたる場合にも遡及横は欠はしめす、通知を残さド・hリしことが過失に因るときは小切手金額を恋 えざる範園内に於て之が馬に生じたる損害を賠償すべきものとしたること。︵四﹁條六項︶ 通知期間につき商法と相異がある。︵商事二七︶ ︵一九︶法定の覗閣内に於ける小切手の呈示又は拒絶謹書著は之と同血効力ある宣言わ作成が逝くべからざる障 柑︵閥の法令忙依る禁制其の他の不可抗力︶に因りて妨げられたるときは、其の期間を仲良し得るものとしたるこ と。︷四七條︶ 商班は厳格主鶉を採って如何なる場合にも伸長を許さなかったが、小切手法は障縫の止む迄法定期間を伸長し 弟八巻 碍三蛮 ︵こ〇六︶ r八
以て所持人の利益を保護した。機宜を得た立法である。 ︵七︶ 複
本
︵二〇︶観際小切手又は内地海外領土問、海外領土相互間若は同義外領土内の小切手につき、持参人彿のもの を除き複本の制度を認めたること。︵四八傑、週九傑︶ 商法は小切手に複本を認めなかったが、小切手法は之を認めた。送金の日的の為に小切手が使用される以上、 其の粟失より生する不便を防止する寛之を認むることは必嬰だからである。効
︵八︶ 時 三こ小切手上の遡求椎の時効を叫様に六ケ月とし、所持人の遡求橙の時効期間を呈示期間経過の日より、償 還を残したる者の前者に封する遡求樵の時効期間を其の者が訴を受けたる日より起算すべきものとしたること。 ︵温州債、五二條、七六傭︶ 手形法の規定︵七〇僚︶とも興り商法︵四些二傑︶の規定とも典つてゐる。 ︵九︶ 支 彿 保 詮 ︵二二︶支沸保詮の制度を設けたること。︵重森乃李空ハ催︶ 支排保詮の制度は米翰のCe−芳atiO⊃の制度に倣ったもので、我が開銀行間には久しく行はれた慣習である。 商法上の制度ではないから、米国流通誇弁法のやうに、支沸人をして支沸を為すべき手形上の責任を負はしむる 新小切手法解説 ︵二〇七︶一九簡八巻 第三兢
︵二〇八︶ 二〇 ことは出来ないが︵商凶三九條︶、全然無効とすることも蜜際に即しないから大審院妓従来寛挑保謹をなしたる支 挑人は之に依り手形銅係外に於て支彿を残すべき絶封債務を負揺すべきものとして来た。︵大民二七弼仙二玉東︶ 小切手法は此、の従来の慣習に塞き、新に支彿快諾なる小切手上の行馬に効力を認め、支沸人に小切手上の茸任を 負はしむること1した。方式その他は現に行はれてゐるものに依ってゐるが支彿保詮をなしたる者の責任は篤替 手形の引受人の童務とも興り叉米囲流通誇券法上のものとも興ってゐる。規定の火照は次の如くである。 ︵イ︶軍排人は小切手に支排保詮をなすことを得る。︵五三條〓項︶ ︵こ支彿保詮は小切手の甚面に﹁支彿保詮﹂其の他支彿を馬す旨の記載を馬し﹂日附を附し支彿人之に署名する ことに依って之を麓す。︵五三傑二項︶ ︵ハ︶支排保証は単純なることを要する。支彿保詮に依り小切手の記載事項に加へたる欒更は之を記載せざるも のと看倣す。︵五凶傑︶ ︵−こ支排保詮を為したる支彿人は呈示期間の経過前に小切手の口雪不ありたる歩合に於てのみ支彿の義務を負ふ ︵五五傭二項︶ 呈示の謹明方法及支排ふべき金額に付ては償還義務者に対する遡求に関する規更に従ふ。︵瓦井條二項及三項 三九條註仙、凶由保証二、凶五億証三︶ 謹仙 籍三九條 通常の時期に呈示Lたる小切手の支排な尊蓼合に於て克の何れかに依り支所拒絶を詮明するときは所持人は真意人、掟出入其の他の債務者に勤し其の迦求墟を行ふこと′を得。 岬 公正謹啓へ拒絶詮蕃︶ 二 小切手に呈示の日を表示して記載L且日附を附したる支沸人の宣言 三 通法の時期に小切手を呈示したる豊︵の克排なかりし旨を澄明し且つ日附を附したる手形交換所の宣言 謹二 弟四四條 所持人は遡及を受くる者佗封じ左の金融を請求するととを得。 一文排あらぎりL小切手の金額 二 奉六分の率に依る呈示の日以後の利息 ≡ 拒緬謹書又は之と周劇の効力を有ナる宜富の費用、通知の費用及其の他の費用 註三 第四五條 小切手を受戻したる者は其の前者に封し左の金額を請求するととを得。 一其の支排ひたる塊金額 二 前渋の金額に劃し年六分の率に依り計算したる支持の呂以後の利息 三 其の支出Lたる費用 ︵ホ︶文彿保護に因り振出人其の他の小切手上の債務者は其の安住を免れることはない。︵空ハ催︶ ︵へ︶支彿保謹を馬したる支彿人に封する小切手上の請求樺は皐示期間経過後仙年を以て時効に躍る。︵五八億︶ 食後に現行放との條文封照を附するつもりであつたが長くなるから略する。他は直接僚文につき知られ慶い。 漸小切手法解説 ハ〓〇九︶ 二仙