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2018年 租税法基礎答練1回

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Academic year: 2021

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租税法 第4回 基礎答練 講評

【出題論点】

問題1 所得税法(計算体系,損益通算,所得控除) 問題2 所得税法(金融商品,利子所得,配当所得,損益通算) 問題3 所得税法(譲渡所得)

【平均点,最高点,合格点】

※ 上記合格素点(21 点)は,現時点における合格点を示している。仮に本問が論文式試験で出題された場合,合格素点 は 35 点程度になると予想される。

【総評】

基礎答練第3回目に引き続き,所得税法からの出題であった。問題1及び問題2では,計算体系を意識してもらうことに重き をおいて出題しているため,1つのミスが大量失点につながるということもあったと思う。今後の上級答練以降では,より本試 験に近い形での出題を行っていくが,やはり全体の計算体系が頭に入っていないと応用的な問題をスピーディーかつ正確に処理 することはできない。そのため,基礎答練3回目と4回目については初見での点数はあまり気にする必要がないが,繰り返し解 き,最終数値の「納付すべき所得税額」が確実に算定できるまでやりこんでほしい。総合問題を解いていく過程で様々な発見が できるはずである。 所得税法は「やった分だけ点数が取れるようになる」ものではなく,あるタイミングで知識が線となり一気に得意になるとい うものである。そのため,今思うような点数が取れていなくても,何とか耐え忍び,基礎答練の復習に精を出してほしい。 合計 平均素点 20.0 点 最高素点 35 点 最高得点率 36.7 点 合格素点 21 点 合格得点率 25.8 点

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【各問題の講評】

問題 1 <サンプル答案(水道橋校 20 部)の正答率及び重要度> 解答箇所 正答率 重要度 解答箇所 正答率 重要度 問1 問3 総所得金額 25% A ①課税所得金額の計算 課税標準 20% A 課税総所得金額 0% C 問2 課税短期譲渡所得金額 75% A 雑損控除 5% B 課税退職所得金額 85% A 支出医療費の額 30% A ②納付すべき所得税等の額又は 還付されるべき所得税等の額の計算 特例による場合の医療費控除 60% A 医療費控除 35% A 課税総所得金額に係る税額 0% C 社会保険料控除 75% A 課税短期譲渡所得金額に係る税額 60% A 生命保険料控除 65% B 課税退職所得金額に係る税額 65% A 寄附金控除 85% B 算出税額の合計 0% C 障害者控除 95% C 復興特別所得税額 0% C 配偶者控除 35% A 申告納税額 0% C 配偶者特別控除 35% C 予定納税額 70% A 扶養控除 35% A 納付すべき所得税等の額又は 還付されるべき所得税等の額 0% C 基礎控除 100% A ※ 重要度は本試験での出題可能性に基づくため,問題の難易度とは異なる。正答率とは必ずしも一致しない点に留意してほし い。 <課税標準額の計算> 本問では各種所得金額が与えられているため,第1段階の計算は不要である。そのため,まず,総合課税されるものについて, 各種所得の金額を合計し総所得金額を求める作業が必要になる。その際には,損益通算を行う必要があるが,損益通算のグルー プ分け,損益通算の対象を正確におさえておく必要がある。つまり,譲渡所得の損失は一時所得と通算し,不動産所得の損失は 経常所得と相殺を行う。また,不動産所得の損失のうち,生活に通常必要でない資産である別荘から生じた損失は通算の対象と ならない。 具体的な論点については,以下を確認してほしい。  損益通算の対象となる所得,対象とならない所得  損益通算の順序  生活に通常必要でない資産に係る所得の計算上生じた損失

(3)

<所得控除の計算> 所得控除について,重要なものを網羅的に出題している。特に,計算にあたり,条文を使用して解答ができるものと,条文を 使用できないものについては,本問を解くことで把握しておいてほしい。また,人的控除の対象になるための所得要件は合計所 得金額 38 万円以下であるが,これを給与収入と置き換えると 103 万円以下(=38 万円+給与所得控除 65 万円)となる。本問 のように配偶者や親族の所得が収入ベースで与えられている場合には「103 万円」という金額をおさえ,素早く判定を行えるよ うにして欲しい。  雑損控除の計算  医療費控除の計算(範囲,原則)  医療費控除の計算(特例)  社会保険料控除の計算  生命保険料控除の計算  寄附金控除の計算  障害者控除の計算(範囲)  配偶者控除の計算(範囲)  配偶者特別控除の計算(範囲)  扶養控除の計算(範囲)  基礎控除の計算 <課税所得金額の計算> 所得控除は,総所得金額から優先的に控除する。 具体的な論点については,以下を確認してほしい。  課税所得金額の計算 <納付すべき所得税額の計算> 本問では復興特別所得税額の計算まで含めて出題している。復興特別所得税額の計算は少し細かい論点であるが,本問を解く ことで第4段階の計算の流れをすべて確認してもらうことを意図して出題している。具体的な論点については,以下を確認して ほしい。  算出税額の計算方法  復興特別所得税の計算方法  申告納税額の計算方法  第3期納付税額の計算方法

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問題2 <サンプル答案(水道橋校 20 部)の正答率及び重要度> 解答箇所 正答率 重要度 解答箇所 正答率 重要度 問1 問2 1.利子所得の計算 ①課税所得金額の計算 源泉分離課税となる利子所得の金額 80% B 上場株式等に係る課税配当所得等 5% B 申告分離課税となる利子所得の金額 55% B 上場株式等に係る課税譲渡所得 55% A 申告不要となる利子所得の金額 45% B 一般株式等に係る課税譲渡所得 60% A 2.配当所得の計算 ②納付すべき所得税等の額又は 還付されるべき所得税等の額の計算 総合課税となる配当所得の金額 40% A 申告分離課税となる配当所得の金額 10% A 算出税額 5% B 3.譲渡所得の計算 配当控除 5% A 上場株式等の譲渡所得の金額 45% A 復興特別所得税額 5% B 一般株式等の譲渡所得の金額 75% A 申告不要となる譲渡所得の金額 20% B 5.所得控除の計算 所得控除 25% A ※ 重要度は本試験での出題可能性に基づくため,問題の難易度とは異なる。正答率とは必ずしも一致しない点に留意してほ しい。 <利子所得の計算> 利子所得の計算においては,①一般利子と②特定公社債等の利子に区分し,課税関係を把握することになる。ただし,特定口 座で保管・計算・源泉徴収されている利子等に関しては,特定口座内の譲渡所得をどのように取り扱うかにより,利子所得等の 課税方法が決定される。そのため,特定口座で保管されている旨が問題文にあった場合には,まず,特定口座に関する譲渡所得 があるか否かを先に確認する必要がある。  利子所得の計算方法・課税方法  利子所得の範囲(特定公社債等)  特定口座で保管されている特定公社債等 <配当所得の計算> 総合課税される配当所得,申告分離課税される配当所得については,収入金額から負債の利子を控除した金額で計算される。 この負債利子の金額は「元本の所有月数」に応じたものとなる。 具体的な論点については,以下を確認してほしい。  配当所得の計算方法・課税方法  配当所得の範囲(上場株式等)  負債の利子 <所得控除の計算> 具体的な論点については,以下を確認してほしい。  社会保険料控除の計算

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<課税所得金額の計算> 所得控除は,総所得金額から優先的に控除する。なお,本問では,上場株式等に関する譲渡損失が発生しているので,当該金 額は申告分離課税とした利子所得・配当所得(配当所得等)と通算することができる点を確認しておいてほしい。 具体的な論点については,以下を確認してほしい。  課税所得金額の計算  上場株式等の損益通算 <納付すべき所得税額の計算> 配当控除の計算を問うている。配当控除の金額は「総合課税」される配当所得が対象となる。また,課税総所得金額等が 1,000 万円超の部分と 1,000 万円以下の部分に区分して計算を行う。計算は複雑になる論点ではあるが,本試験で頻出の論点な ので,本問レベルのものはできるようにしておいてほしい。 具体的な論点については,以下を確認してほしい。  算出税額の計算方法  配当控除の計算(範囲)  復興特別所得税の計算方法 問題3 <サンプル答案(水道橋校 20 部)の正答率及び重要度> 解答箇所 正答率 重要度 解答箇所 正答率 重要度 問1 問3 総合短期の譲渡所得 35% A 総合短期の譲渡所得 35% A 総合長期の譲渡所得 5% A 総合長期の譲渡所得 5% A 分離短期の譲渡所得 30% B 問4 分離長期の譲渡所得 15% A 総合短期の譲渡所得 5% A 問2 総合長期の譲渡所得 5% A 分離短期の譲渡所得 15% B 分離長期の譲渡所得 55% A ※ 重要度は本試験での出題可能性に基づくため,問題の難易度とは異なる。正答率とは必ずしも一致しない点に留意してほ しい。 <譲渡所得の計算> 譲渡所得に関する論点を網羅的に出題している。譲渡所得は計算手順も複雑であり,論点が多く存在するものである。本問で 一通りの論点を出題しているので,定期的に本問を解き,譲渡所得に関する知識をメンテナンスするようにしてほしい。  譲渡所得の分類(総合短期,総合長期,分離短期,分離長期,非課税,特許権等の特例)  譲渡所得の計算手順(①区分,②譲渡損益,③内部通算,④生活に通常必要でない資産の損失,⑤特別控除)  取得費の計算(減価する資産,5%の特例)  取得費の範囲(借入金の利子)  みなし譲渡等の取扱い(取得者側)  みなし譲渡等の取扱い(譲渡者側)

参照

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