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特集「学生・若手研究者論文」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会論文誌. Vol.56 No.3 819–820 (Mar. 2015). 特集「学生・若手研究者論文」の編集にあたって 岡部 寿男1,a). 情報処理学会にとって次世代を担う学生や若手研究者の. 号に対する潜在需要が裏付けられたといえる一方,通常号. 活動を支援することは重要な責務である.情報処理分野の. への投稿がシフトしただけのものも少なくないという見方. 技術の発展の多くが若手研究者による地道な研究活動に. もある.このような特集号の位置付けに対する疑問の声が. より支えられている.若い研究者による研究成果がタイム. ソーシャルメディアなどで上がっていたことも承知してい. リーかつスピーディに論文として採択され公表されること. る.分野を限定しないだけであれば通常号と同じであり,. は,情報処理分野の学術の発展に寄与することはいうまで. 採録の基準も違いがないとすると,このような特集号に著. もなく,研究者当人にとってもその後のキャリアパスや研. 者が期待するのは採録時期があらかじめ決まっていること. 究助成をつかむ上で大きな力となる.本特集は,そのよう. のみということになる.もしそうであれば,そもそも通常. な背景から,学生の方や博士学位未取得の若手研究者を対. 号において投稿から採録までの期間が保証されることでこ. 象に,論文誌ジャーナル編集委員会幹事会のメンバを中心. のような特集号の必要性は薄れるとも考えられることか. に企画したものである.. ら,通常号での採録までの期間の短縮と情報開示を積極的. 基本的な編集の方針としては,第一著者が学生または若. に進めることの重要性が改めて認識され,論文誌ジャーナ. 手研究者であることを条件とする一方,情報処理学会の取. ル編集委員会へフィードバックされて,改善の検討が進め. り扱う研究分野に関するものであれば幅広く投稿を受け付. られることとなった.. けることとし,特に博士号取得を目指す若手研究者の積極. 末筆ながら,本特集号の編集にあたった編集委員,査読委. 的な投稿を促すことを企図した.編集委員に論文誌ジャー. 員,事務局の各位,並びにご投稿くださった会員の皆様に,. ナル編集委員会各グループの主査・副査経験者を揃えるこ. この場を借りて御礼申し上げたい.投稿分野の拡がりに応. とで, 「べからず集」の理念を徹底し,採録の基準は通常号. じて投稿締め切り後に編集委員を追加したこと,Editorial. と変わらないものの,条件付き採録の可能性をできるだけ. Manager の試行においていくつかトラブルがあったことな. 考慮する編集方針とした.また,3 月までに博士号の取得. ど,他の特集号に比べ多くの負担をかけることになってし. を目指す研究者が業績とできるよう,年内の最終判定・採. まったのは反省点である.後継となる特集号が企画される. 録通知を目指した.. かは現時点では未定であるが,今回の経験を活かして,潜. また,論文誌ジャーナル編集委員会で行っている次世代. 在需要を真に掘り起こすような特集号を企画できるよう,. 査読システム試行の 1 つとして,商用の査読システムであ. 論文誌ジャーナル編集委員会幹事会に働きかけていきたい.. る Editorial Manager を用いた査読を行ったことも特筆す べきことの 1 つである. このような特集号にどれだけの投稿が集まるか企画時に は不安もあったが,結果的には 94 件を超えることとなっ. 「学生・若手研究者論文」特集号編集委員会. • 編集長 岡部寿男(京都大学). た.慎重な査読プロセスを経て,34 件の論文を採録するに 至った.採録率は 36%で当初見込みよりは低かったが,投 稿数が多かったことも考慮すると,締め切りに合わせて未 熟な段階で投稿されたものが少なくなかったのではないか と推察される.編集委員により,不採録となった論文に対 してもできるだけ再投稿を促すような形のコメントに配慮 されたと思う. 当初の予想を超える投稿があったことはこのような特集 1 a). 京都大学 Kyoto University, Kyoto 606–8501, Japan [email protected]. c 2015 Information Processing Society of Japan . • 副委員長 横田治夫(東京工業大学). • 編集委員 浅井信吉(会津大学) ,飯田 龍(情報通信研究機構) , 石原 進(静岡大学) ,井口. 寧(北陸先端科学技術大. 学院大学(JAIST) ) ,今泉貴史(千葉大学) ,井本和範 ( (株)東芝) ,宇田隆哉(東京工科大学) ,江木啓訓(神 戸大学) ,岡野浩三(大阪大学) ,小野廣隆(九州大学) , 金井秀明(北陸先端科学技術大学院大学) ,菊地奈穂美. 819.

(2) 情報処理学会論文誌. Vol.56 No.3 819–820 (Mar. 2015). (沖電気工業(株) ) ,清原良三(神奈川工科大学) ,清見 礼(横浜市立大学) ,小柴 等(文部科学省) ,駒谷和範 (大阪大学),齋藤孝道(明治大学),坂本大介(東京 大学) ,重安哲也(県立広島大学) ,須賀祐治( (株)イ ンターネットイニシアティブ),鈴木幸太郎(日本電 信電話(株) ) ,鈴木智博(山梨大学) ,立石孝彰(日本 アイ・ビー・エム(株) ) ,田村晃裕(日本電気(株) ) , 戸川 望(早稲田大学) ,豊浦正広(山梨大学) ,中條 拓伯(東京農工大学) ,延原章平(京都大学) ,長谷川 輝之( (株)KDDI 研究所) ,櫨山淳雄(東京学芸大学) , 林 雄介(広島大学) ,福田直樹(静岡大学) ,福田浩章 (芝浦工業大学) ,藤井秀樹(東京大学) ,藤澤 誠(筑 波大学) ,藤田桂英(東京農工大学) ,堀山貴史(埼玉 大学) ,松谷宏紀(慶應義塾大学) ,村上陽平(京都大 学) ,門田暁人(奈良先端科学技術大学院大学) ,由井薗 隆也(北陸先端科学技術大学院大学),美添一樹(科 学技術振興機構(JST)),ルガルフランソワ(東京大 学),渡辺知恵美(筑波大学). c 2015 Information Processing Society of Japan . 820.

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